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小学校高学年における障害理解教育の現状と課題-兵庫県西播磨地域を対象として-

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Academic year: 2021

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(1)1」1学校高学年における障害理解教育の現状と課題.    一兵庫県西播磨地域を対象として一              特別支援教育学専攻                心身障害コース.                   M07112A                  中川 博基. 赤穂市、宍粟市、たっの市)の5,6年生の学級. I.問題と目的.  障害理解教育は、教員を目指す大学生が教員免. 担任を対象に、自身が行っている障害理解教育の. 許の取得のために介護等体験を課した「介護等体験. 現状や、教員・児童の障害に対するイメージの変. 特例法」が始まりと言われ、その多くはr総合的な学. 化、教員自身が感じる障害理解教育の課題につい. 習の時間」の一部として、中学校や小学校にも広が. て尋ねた。なお質問紙は、4市の計54校を対象に. ってきた(三浦,1993)。障害理解教育は、小学校の. 配布し、各小学校3部配布した。. 人権教育の一部として捉えられることが多い。. 調査2 インタビュー調査.  今回研究の対象とした5,6年の高学年児童は、友.  西播磨地域で、昨年度に5,6年生の学級担任を. 達(他者)との比較を通して自分を知る年代であり、. していた教員4名と、主に教員を対象に障害理解. 「みんな違って当たり前』等、障害を個性として捉える. 教育の支援を行っている特別支援学校教員1名に、. ことのできる心や態度を育成していく時期であり(埼玉. 自身が行ってきた障害理解教育の成功、失敗、及. 県教育局指導部特別支援教育課,2007)、疑似障害. び西播磨地域における障害理解教育の課題等を. 体験等の障害理解教育は高学年児童においてより. 尋ねた。. 効果があると思われる。. 調査3 障害理解教育の授業観察.  現在、兵庫県における障害理解教育の現状につ.  西播磨地域の2市3校を対象に、障害理解教育. いて書かれた論文は現在のところ見あたらない。また、. の授業場面を実際に見学した。. 兵庫県内の9つの地域の中でも、西播磨地域におい ては2004年に、西播磨総合リハビリテーションセンタ. 皿.結果. ーの開設、2005年に西はりま特別支援学校が開校. 調査1質問紙調査. になり、さらに2011年には「こどもの発達支援センタ.  質問紙の回収率は、52.4%であった。fig.1に見. ー」が西播磨地域に出来る予定等、障害児(者)に関. られるように、回答していただいた教員の多くは. する支援となる施設が整備されてきている現状を踏ま. 積極的に障害理解教育を進めていることがわか. え、今回西播磨地域を対象とした。. る。.  そこで本研究は、兵庫県西播磨地域内において 高学年を担任している小学校教員を対象に、高学年. 児童に対する障害理解教育の内容や教員自身の障 害理解の現状を明らかにすることを目的とする。. 〔%〕. 70. 00 50 40 30 20 10 0.  ψ    ♪    べ    心    べ. 心  心  汐  〆  〆. 8〆〆〆・. 皿.方法. 調査1質問紙調査  平成19年度において、西播磨地域(相生市、. 丘g.1障害理解教育の授業の積極性. 一230一.

(2)  また、丘g12から、障害理解教育を行って障害に.  一方で、同じ学年団の教員が学力重視を唱え、. 関心を持っ児童が増えたこともわかった。実際に、. 障害理解教育がほとんどできなかった教員への. 障害者施設にボランティアにいったり、障害者が. インタビューでは、教員同士の話し合いや連携が. 困っている場面に遭遇した場合、声をかけるとい. 取れなかったことが原因とし、教員間の連携を強. う行動もみられた。. く述べていた。. 調査3障害理解教育の授業観察. {”.  A小学校の5年生は、ゲームを取り入れた疑似 障害体験を含めた聴覚障害理解教育を行ってい た。児童は耳栓とその上からイヤホンを装着し、. 外部からの音を遮断した状態で、周囲の児童との コミュニケーションを行っていた。. ∵!!グ.  手話が使えなくても、ジェスチャーや筆談を使. うことによって聴覚障害者とのコミュニケーシ ョンを図ることができること等を児童は学習し.    fig.2 障害に関心を持っ児童の変化. ていた。.  教員自身が感じる障害理解教育の課題を尋ね lV.考察. たところ、丘g.3のようになった。.  教員は、日々の教科指導が多忙であり、なかな. (人). か障害理解教育に関して目を向けることが難し.  50  45  40  35  30  25  20  15  10.  5  0. い。質問紙の回収率が52.4%に留まったのも、障. 害理解教育に関心のある教員が多くないという ことである。研修の充実や勉強会の開催等が必要. 〆. である。.  また、教員同士の連携、保護者との連携も必要 で、「教員一保護者一地域」の相互連携を通し、.    ig,3障害理解教育に必要なもの. 障害理解教育もより進むのではないか。例えば、.  ここより、外部機関、保護者との連携が高い数. 学校で学んだ障害理解教育を、家庭では、障害者. 値で出ている。また、研修も時間がなく受講でき. の書いた本寺を読みフィードバックを行う等が. る範囲が限られてしまう、との意見もみられた。. ある。また、地域の障害者との交流を通して児童. ・調査2インタビュー調査. は人間的に成長を遂げることができるであろう。.  インタビューした小学校教員4名のうち、3名 は障害理解教育の授業実践に様々な工夫を凝ら. 主任指導教員 芝田 裕一. し、保護者や社会福祉協議会との連携もみられた。. 指導教員芝田裕一.  中には、発達障害に関する障害理解教育を積極 的に行った方がいいと述べる教員や、学校の児童 の在籍数やその環境によっても、児童の障害理解 には差が出てくるのではないか、と述べる教員も いた。. 一231一.

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参照

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