中学校数学における代表値に関する研究
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(2) 中央値を用いるということを,多くの大学生. を示した。. 第2章では,第1節で戦後の中学校学習指. が理解できていないことがわかった。. 導要領から平成20年に告示された中学校学習. 第4章では,第3章で得た示唆から,資料の. 指導要領における統計教材の目標,学習内容,. 比較を行わせる教材案と,認知的葛藤を取り入. 用語・記号を表にまとめ,当時の中学校指導. れた教材案について述べた。第1節では,資料. 書・数学編などを参照しながら統計教材の変. の比較を用いた教材の有用性について述べた後. 遷について述べた。. 海外の先行研究において見られる,オールスタ. 第2節では,統計教材の中でも代表値に焦. ートーナメントに出場させる選手を決定するた. 点を当て,それを学習する目標,学習内容,. めにバスケットボール選手2人の得点のデータ. 用語・記号について触れながら,中学校指導. を比較することと,修学旅行に行く時期を決定. 書・数学編,中学校学習指導要領解説・数学. するために気温のデータを比較するという授業. 編などを参考に,代表値の教材としての変遷. 実践を紹介した。その後,それらを参考に,資. について述べた。また,学問的な観点と教育. 料を比較させる教材の例として,「鮎釣り」とい. 的な観点から代表値を学習することに,どの. う文脈を用いて,2つの川で去年釣れた鮎の数. ような意義があるかにっいて述べた。. をヒストグラムで示した資料を比較するという. 第3章の,第1節では,先行研究における,. 教材提案を行った。. オーストラリアの生徒の代表値(aVerage)の. 第2節では,まず,認知的葛藤の有用性につ. 理解に関する調査について述べた。その調査. いて考察し,生徒に認知的葛藤を体験させると. 結果から,オーストラリアの生徒は,平均値. いう研究実践を紹介した。その後,それらを参. を関係的に理解できていないこと,また,中. 考に,認知的葛藤を生徒に引き起こすことが可. 央値を学習した生徒であっても,それの定義. 能であると思われる,2つの資料のそれぞれの. を理解できていないことから,代表値の理解. 最頻値を生徒に与え,その2つの資料を合わせ. は生徒にとって難しいのではないかという示. て1つの資料としたときの最頻値を予測すると. 唆を得た。. いう教材を提案した。. 第2節では,第1節で述べた調査をもとに. 第5章第1節では,本論文の各章の内容をま. 本研究で行った,大学生を対象とした調査に. とめた後,全体的なまとめを行った。第2節で. ついて述べた。調査問題では,外れ値があり,. は,今後の課題を述べた。. 中央が左にずれ,右方向に伸びている分布資 料を学生に提示し,学生がどのような代表値 を選択するかを調査した。調査結果から,単. 主任指導教員 崎 谷 眞 也. 純に平均値を求める学生が6割を超えている. 指導教員 崎谷眞也. こと,また,中学校学習指導要領解説・数学 編(2008)において生徒に理解させることが 求められている,外れ値がある場合や分布の 形が非対称の場合は平均値ではなく最頻値や. _345一.
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