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(1)

枚方市歯科口腔保健計画

中間評価報告書

平成 31 年3月

枚方市

枚方市健康増進計画 マスコットキャラクター カワセミ教授

(2)
(3)

は じ め に

本市では、市民の皆様の健康づくりを推進していくため、平成 26 年 3 月に 「第 2 次枚方市健康増進計画」を策定し、また、健康づくりの重要な要因の 一つとなる歯と口に関する施策を総合的かつ計画的に推進していくため、平成 28 年 3 月に「枚方市歯科口腔保健計画」を策定しました。 歯科口腔保健計画では、生涯自分の歯で食べて味わい、元気でいきいきとした人生を送ることができ るよう、「歯科口腔保健に関する知識や予防の普及啓発」「定期的な歯科健康診査を受けること等の勧奨」 「配慮を要する者が定期的に歯科健康診査を受けること等のための施策の実施」「歯科口腔保健を推進す るために必要な社会環境の整備」の4つを基本的な方針としています。 本計画の期間は、平成 28 年度から平成 35 年度までの 8 年間で、「第 2 次枚方市健康増進計画」と 合わせて、平成 30 年度を中間評価の年度としています。 この中間報告書では、これまで推進してきました事業を振り返り、目標の達成状況や取り組み状況を 確認し、最終年度に向け取り組むべき方向性についてまとめています。 今回の結果から、特に学生、子育て世代、働く世代の歯と口の健康づくりに課題が残る結果となりま した。こうした課題を踏まえ、仕事や子育て等が忙しく、自身の健康づくりの時間をとることが難しい 世代に、より効率的かつ効果的に実施できる歯科口腔保健行動を周知啓発できるよう取り組んでいきま す。また、全ての市民に歯と口の健康づくりに関する興味をもって頂き、歯と笑顔の輝く枚方市を目指 します。 今後も、市民の皆様の歯と口の健康がますます向上し、平成 35 年度に目標が達成できるよう取り組 んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。 最後に、中間評価にあたり、多大なご尽力をいただきました「枚方市健康増進計画審議会」の委員の 皆様をはじめ、貴重なご意見をいただきました関係各位、アンケートにご協力頂きました市民の皆様に 対し、心からお礼申し上げます。 平成 31 年3月 枚方市長

伏見 隆

(4)

目 次

第1章 枚方市歯科口腔保健計画の概要

1. 基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2. 基本目標実現のための取組の方向性・重点的対策・・・・・・・・・・・・・・・・1 3. 計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

第2章 中間評価について

1. 中間評価の趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2. 中間評価の方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 (1)中間評価の流れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 (2)中間評価の方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 3. 中間評価のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (1)目標達成状況別まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (2)総評・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (3)今後、優先的に取り組むべきこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 4. 中間評価から見えた課題と今後の取り組みの方向性・・・・・・・・・・・・・・・・10 (1)歯科口腔保健推進の方向性を踏まえた目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 (2)重点的歯科口腔保健対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 1)ライフステージ別の課題と取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 a)乳幼児期(0~6 歳)の歯科口腔保健・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 b)学齢期(7~18 歳)の歯科口腔保健・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 c)成人期(19~59 歳)の歯科口腔保健・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 d)高齢期(60 歳~)の歯科口腔保健・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 2)配慮を要する者の課題と取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 a)妊産婦の歯科口腔保健・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 b)障害者(児)の歯科口腔保健・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 c)要介護者の歯科口腔保健・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 d)有病者の歯科口腔保健・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25 3)状況に応じた歯科口腔保健医療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 a)休日急病歯科医療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 b)災害時の歯科口腔保健医療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 5. 歯科口腔保健推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (1)口腔保健支援センター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (2)関係機関・団体・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (3)人材の育成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28

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【資料編】

・中間評価報告書作成までの経過 ・「枚方市歯科口腔保健計画」目標値の考え方 ・枚方市健康増進計画審議会 委員名簿 ・平成 30 年度 枚方市民の生活習慣や歯と口の健康に関するアンケート ・平成 30 年度 小学生・中学生の生活習慣や歯と口の健康に関する調査 平成 30 年度 高校生の歯と口の健康に関するアンケート ・平成 30 年度枚方市内の障害児施設における歯と口腔に関するアンケート ・平成 30 年度枚方市内の障害者施設における歯と口腔に関するアンケート ・平成 30 年度枚方市内の介護老人福祉施設及び介護老人保健施設における歯と口腔に関する アンケート ・学校歯科保健アンケート

(6)

1 本市では、すべての市民が健康で安心していきいきと暮らすことができるまちの実現を目指し、平成 26 年 3 月に第 2 次枚方市健康増進計画を策定しました。さらに、歯と口腔の健康づくりを通じて生涯 自分の歯で食べて味わい、元気でいきいきとした人生を送ることができるよう、平成 28 年 3 月に「枚 方市歯科口腔保健計画」を策定しました。平成 28 年4月には、歯科口腔保健に関する知識の普及等の 施策を実施するための行政機能組織として、健康部保健所保健センター内に「口腔保健支援センター」 を設置し、市民の歯と口腔の健康づくりの推進に取り組んでいます。

1.基本目標

「食べる」「味わう」「話す」等の口腔機能は、生活の質に大きく影響し、特に、高齢者における口腔 機能の低下は、健康寿命の短縮や生命予後の悪化につながる要因のひとつとなります。 乳幼児期(胎児期を含む)から高齢期まで継続して、口腔機能の育成・維持向上に向けて取り組むことに より健康寿命の延伸が期待されることから、「市民の生涯にわたる健康寿命の延伸」を基本目標としてい ます。

2.基本目標実現のための取組の方向性・重点的対策

枚方市の現状と課題から取組の方向性を設定し、生涯にわたる対策や状況に応じた対策について重点 的に取り組みを定めて推進します。そして、基本目標を実現するための取り組みの方向性・重点的対策 を包含した理念である 8020(ハチマルニイマル)運動を推進し、健康寿命の延伸を目指します。

3.計画の期間

本計画は、平成 28 年度を始期とし、終期を「第 2 次枚方市健康増進計画」と合わせて平成 35 年度 とします。また同計画と合わせて中間評価及び最終評価を行います。

第1章 枚方市歯科口腔保健計画の概要

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2 <枚方市歯科口腔保健計画の概念図>

(一生、自分の歯で食べて味わうために!)

市民の生涯にわたる

健康寿命の延伸

<基本目標>

歯科口腔保健推進の方向性

歯科口腔保健に関する知識や予防の普及啓発

定期的に歯科健康診査を受けること等の勧奨

配慮を要する者が定期的に

歯科健康診査を受けること等のための施策の実施

歯科口腔保健を推進するために必要な

社会環境の整備

生涯にわたる歯科口腔保健

状況に応じた歯科口腔保健医療

休日急病歯科医療 災害時の歯科口腔保健医療 ライフステージ別 の課題と取組 配慮を要する者 の課題と取組 う蝕予防・歯周病予防 口腔機能の維持向上

重点的歯科口腔保健対策

8020

運動の推進

枚方市健康増進計画 マスコットキャラクター カワセミ教授

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3

1.中間評価の趣旨

「枚方市歯科口腔保健計画」は平成 28 年度から施行し、終期を「第2次枚方市健康増進計画」と合わ せて平成 35 年度とする 8 年間の計画で、第2次枚方市健康増進計画と合わせて平成 30 年度を中間評 価の年度としています。 本計画の基本目標の「市民の生涯にわたる健康寿命の延伸」に向けて、目標の達成状況や関連する取 り組み状況を確認することで、歯科口腔保健の推進に係る、新たな課題の把握や今後の取り組み方向の 確認をすることを目的に中間評価を行いました。 これにより、基本目標を実現するための取り組みの方向性・重点的対策を包含した理念である 8020(ハチマルニイマル)運動を推進し、健康寿命の延伸を目指します。

2.中間評価の方法

(1)中間評価の流れ

〔平成 29 年度〕 2月 第1回枚方市健康増進計画審議会の開催 〔平成 30 年度〕 4月 枚方市民の生活習慣や歯と口の健康に関するアンケートの実施 5月 庁内関係各課に枚方市歯科口腔保健計画進捗状況を照会 各アンケートの実施 ・小学生・中学生の生活習慣や歯と口の健康に関する調査 ・高校生の歯と口の健康に関するアンケート ・枚方市内の障害児施設における歯と口腔に関するアンケート ・枚方市内の障害者施設における歯と口腔に関するアンケート ・枚方市内の介護老人福祉施設及び介護老人保健施設における歯と口腔に関する アンケート 7月 第1回枚方市健康推進本部健康増進部会の開催 学校歯科保健アンケートの実施 8月 第1回枚方市健康増進計画審議会の開催 市長から審議会へ諮問 9月 第 2 回枚方市健康推進本部健康増進部会の開催 10月 第 2 回枚方市健康増進計画審議会の開催 11月 第 3 回枚方市健康推進本部健康増進部会の開催 1月 第 3 回枚方市健康増進計画審議会の開催 市長へ答申 枚方市健康推進本部の開催 3月 枚方市歯科口腔保健計画中間評価報告書作成 議会へ報告

第2章 中間評価について

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4 【調査及び結果の分析】 【中間評価報告書作成のための審議】

(2)中間評価の方法

目標項目の達成状況について、現状値はアンケート調査及び庁内関係各課の実績データ等を利用 し、計画策定時値と現状値及び目標値の比較により、以下の判定基準を用いて目標達成度を判定し ました。 【目標達成度と判定基準】 目標達成度 判定基準 A 「達成・概ね達成」 達成率 90%以上 B+ 「改善」 達成率 50%以上 90%未満 B- 「やや改善」 達成率 10%以上 50%未満 C 「変化なし」 達成率-10%以上 10%未満 D 「悪化」 達成率-10%未満 「分類なし」 目標値が数値でないもの ※達成率の考え方 増加目標:(現状値-計画策定時値)/(目標値-計画策定時値) 削減目標:(計画策定時値-現状値)/(計画策定時値-目標値) ア ン ケ ー ト 結 果 等 の 分 析 ・ 評 価 ( 集 計 結 果 の 詳 細 は 資 料 編 参 照 ) 【アンケートの実施】 ・市内公立小学校(小学 6 年生:585 人) ・市内公立中学校(中学 3 年生:700 人) ・市内公立高等学校(6校:468 人) ・本市在住の 16 歳以上の方(1,217 人) ・小学校・中学校・高等学校の養護教諭(70 校) ・介護施設(25 施設) ・障害児施設(50 施設) ・障害者施設(113 施設) 枚方市健康推進本部 健康増進部会 諮問 枚 方 市 健 康 増 進 計 画 審 議 会 枚方市健康推進本部 市長 答申 市民活動課、ひらかた賑わい課、生涯学習課、健康総務課、国民健康保 険室、保健企画課、保健予防課、保健センター、地域包括ケア推進課、 障害福祉室、子育て運営課、土木政策課、学務課、教育指導課、社会教 育課、スポーツ振興課 市長、副市長、教育長、上下水道事業管理者、病院事業管理者、理事、 市民安全部長、産業文化部長、健康部長、保健所長、長寿社会部長、 福祉部長、子ども青少年部長、教育委員会教育次長、教育委員会学校 教育部長

(10)

5

3.中間評価のまとめ

(1)目標達成状況別まとめ

個別目標の達成状況は、31 項目中 18 項目が達成~やや改善(A:12.9%、B+:16.1%、B-:29.0%) で、全体の 58%を占める結果となりました。一方、変化なし(C)は 19.4%、悪化(D)は 22.6%と、別 表1(7ページ参照)に示すとおり、特に学齢期~成人期における課題が残る結果となりました。

(2)総評

市民アンケートの結果より、定期的に歯科健康診査を受診している者や、かかりつけ歯科医を有する 者、喫煙と歯周病の関係について知っている者の割合が増加している等、本市における歯と口の健康づ くりに対する意識は向上していると考えます。近年、デンタルフロスや電動歯ブラシ等のう蝕や歯周病 の予防に使用する機器を目にすることは多く、う蝕や歯周病の予防に対する意識が向上していると考え ます。しかし、「8020 運動」や「噛ミング 30」といった言葉の認知度は依然として低く、歯磨き剤が フッ素入りかどうかを知らない者も多いこと等から、今後も引き続き、歯と口の健康づくりに関する正 しい知識を啓発し、市民の歯と口の健康づくりを推進していきます。 ライフステージ別では、高齢期は、かかりつけ歯科医を有する者の割合が高く、未処置歯や歯周炎を 有する者の割合は減少しており、高齢期の歯と口の健康づくりは概ね改善していました。高齢期の口腔 機能の低下は、誤嚥性肺炎や高齢期の低栄養を招き、生活の質の低下につながるため、歯科口腔保健の 推進は重要です。今後も、かかりつけ歯科医を有する者の割合がさらに増加し、多くの市民が 8020 を 達成できるよう、関係機関や関係団体と連携し、さらなる啓発を行います。 一方、成人期に関して、20~40 歳代の若年層においては、歯肉に炎症所見を有する者や進行した歯 周炎を有する者が増加しており、20~30 歳代の男性においては、かかりつけ歯科医を有する者の割合 が低い等、歯と口の健康づくりに関する取り組みが改善できていませんでした。成人期は、仕事・育児・ 介護等のため、学齢期と比較して、定期的に歯科健康診査や歯科口腔保健指導を受ける機会が少なくな るライフステージです。今後、小・中・高校生等の学齢期から、よく噛む習慣、食後の歯みがき、定期 的な歯科医院への受診等が定着するよう啓発を行います。また、歯周病検診の受診率の向上を目指し、 成人期の歯と口の健康づくりに対する意識の向上にむけて、歯科口腔保健の推進を図ります。 目標達成度 項目数 A 達成・概ね達成 達成率 90%以上 4(12.9%) B+ 改善 達成率 50%以上 90%未満 5(16.1%) B- やや改善 達成率 10%以上 50%未満 9(29.0%) C 変化なし 達成率-10%以上 10%未満 6(19.4%) D 悪化 達成率-10%未満 7(22.6%) 合計 31(100%) A 12.9% B+ 16.1% B-29.0% C 19.4% D 22.6% 達成~やや改善

58%

(11)

6 妊産婦、障害者、要介護者、有病者といった歯科医院の受診や日頃の歯と口のケアに配慮を要する者 に関しての各目標項目は改善していました。引き続き、定期的な歯科健康診査の受診の啓発や、それぞ れの分野に関わる支援者への情報提供を行う等、支援します。 今後も、全ての市民自らが、継続して口腔機能の育成・維持向上に取り組み、基本目標の「市民の生 涯にわたる健康寿命の延伸」が達成できるよう、かかりつけ歯科医をもつことによる専門職による定期 的な介入(プロフェッショナルケア)の必要性の周知や、日常生活で市民が取り組むセルフケアの普及啓発 を行い、歯科口腔保健のさらなる推進を図ります。

(3)今後、優先的に取り組むべきこと

枚方市歯科口腔保健計画の最終年度に向けて、次のことを優先的に取り組んでいきます。 「8020 運動」「噛ミング 30」という言葉が市民の目に触れる機会を増やす う蝕や歯周病を予防するため、小学校に入学後も保護者等による磨き残しの チェックを継続する必要性を啓発する 学生や子育て世代・働く世代が歯と口の健康に関心を持てるよう啓発を行う かかりつけ歯科医を持ち、専門職による定期的な介入(プロフェッショナルケア) を受けることの必要性について啓発する 乳幼児、小中学生、高齢者、妊産婦、障害者(児)、要介護者、有病者に関わる職種へ、 歯と口の健康づくりに関する情報提供を実施する <プロフェッショナルケアとは> 専門的知識や技術を有する者(プロフェッショナル)が行うケアのことをいいます。歯科において は、主として歯科医師や歯科衛生士が行う、口腔清掃についての指導や機械を用いた歯のクリー ニング(専門的歯面清掃)、口腔機能の維持・改善を目的としたケアをいいます。 <セルフケアとは> 個人で健康の保持増進のために行うケアのことをいいます。歯科においては、歯みがきや歯間 部清掃用具(歯間ブラシやデンタルフロス等)等を用いた口腔清掃、口腔機能の維持・改善のための 口や舌の体操、バランスの良い食生活、よく噛むことで唾液の分泌を促すこと等 のことをいいます。

(12)

7 別表1)評価区分別の目標達成状況結果 達成状況 項目番号 目標項目 A 達成 ・ 概ね 達成 10 中学生・高校生における歯肉に所見を有する者の減少 18 50 歳で歯間部清掃用器具を使用する者の増加(45~54 歳) 26 障害者(児)入所施設での定期的な歯科健康診査実施率の増加 28 糖尿病と歯周病の関係について知っている者の割合の増加 B+ 改善 5-2 過去 1 年間に歯科健康診査を受診した者の増加(一般) 7 3 歳児でのう蝕のない者の増加 16 40 歳で喪失歯のない者の増加(35~44 歳) 17 喫煙と歯周病の関係について知っている者の増加 19 60 歳で未処置歯を有する者の減少 B- やや 改善 1-1 「8020 運動」という言葉を知っている者の増加(小・中・高) 4-1 過去 1 年間に歯科医院で口腔清掃について個別に指導をうけた者の増加(小・中・高) 4-2 過去 1 年間に歯科医院で口腔清掃について個別に指導をうけた者の増加(一般) 5-1 過去 1 年間に歯科健康診査を受診した者の増加(小・中・高) 6-2 かかりつけ歯科医を有する者の増加(一般) 20 60 歳代における進行した歯周炎を有する者の減少 22 80 歳で 20 歯以上の自分の歯を有する者の増加(75~84 歳) 25 妊産婦歯科健康診査受診率の増加 27 介護老人福祉施設・介護老人保健施設での定期的な歯科健康診査実施率の増加 C 変化 なし 1-2 「8020 運動」という言葉を知っている者の増加(一般) 2-1 「噛ミング 30」という言葉を知っている者の増加(小・中・高) 2-2 「噛ミング 30」という言葉を知っている者の増加(一般) 3-1 フッ素入りの歯磨き剤を使用している者の増加(小・中・高) 3-2 フッ素入りの歯磨き剤を使用している者の増加(一般) 15 40 歳の未処置歯を有する者の減少 D 悪化 6-1 かかりつけ歯科医を有する者の増加(高校生) 8 3 歳児での不正咬合等が認められる者の減少 9 12 歳児でう蝕のない者の増加 12 学校歯科健康診断の結果について「わからない・覚えていない」者の減少 13 20 歳代における歯肉に炎症所見を有する者の減少 14 40 歳代における進行した歯周炎を有する者の減少 24 60 歳で歯間部清掃用器具を使用する者の割合の増加(55~64 歳)

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8 項目番号 目標項目 策定時からの変化 11 CO・GO と診断された者に対して個別指導を実施している小学校・中学校・ 高等学校の増加 小:減少 中高:増加 21 60 歳で 24 歯以上の自分の歯を有する者の増加(55~64 歳) 減少 23 60 歳代における咀嚼良好者の増加 減少 【分類なし:目標値が数値ではなく、達成状況を達成率で分類できないもの】

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9 達成状況 項目番号 目標項目 全 ラ イ フ ス テ ー ジ B- 1-1 「8020 運動」という言葉を知っている者の増加(小・中・高) C 1-2 「8020 運動」という言葉を知っている者の増加(一般) C 2-1 「噛ミング 30」という言葉を知っている者の増加(小・中・高) C 2-2 「噛ミング 30」という言葉を知っている者の増加(一般) C 3-1 フッ素入りの歯磨き剤を使用している者の増加(小・中・高) C 3-2 フッ素入りの歯磨き剤を使用している者の増加(一般) B- 4-1 過去 1 年間に歯科医院で口腔清掃について個別に指導をうけた者の増加(小・中・高) B- 4-2 過去 1 年間に歯科医院で口腔清掃について個別に指導をうけた者の増加(一般) B- 5-1 過去 1 年間に歯科健康診査を受診した者の増加(小・中・高) B+ 5-2 過去 1 年間に歯科健康診査を受診した者の増加(一般) D 6-1 かかりつけ歯科医を有する者の増加(高校生) B- 6-2 かかりつけ歯科医を有する者の増加(一般) 乳幼児期 B+ 7 3 歳児でのう蝕のない者の増加 D 8 3 歳児での不正咬合等が認められる者の減少 学齢期 D 9 12 歳児でう蝕のない者の増加 A 10 中学生・高校生における歯肉に所見を有する者の減少 — 11 CO・GO と診断された者に対して個別指導を実施している小学校・中学校・高等学 校の増加 D 12 学校歯科健康診断の結果について「わからない・覚えていない」者の減少 成人期 D 13 20 歳代における歯肉に炎症所見を有する者の減少 D 14 40 歳代における進行した歯周炎を有する者の減少 C 15 40 歳の未処置歯を有する者の減少 B+ 16 40 歳で喪失歯のない者の増加(35~44 歳) B+ 17 喫煙と歯周病の関係について知っている者の増加 A 18 50 歳で歯間部清掃用器具を使用する者の増加(45~54 歳) 高齢期 B+ 19 60 歳で未処置歯を有する者の減少 B- 20 60 歳代における進行した歯周炎を有する者の減少 — 21 60 歳で 24 歯以上の自分の歯を有する者の増加(55~64 歳) B- 22 80 歳で 20 歯以上の自分の歯を有する者の増加(75~84 歳) — 23 60 歳代における咀嚼良好者の増加 D 24 60 歳で歯間部清掃用器具を使用する者の割合の増加(55~64 歳) 妊産婦 B- 25 妊産婦歯科健康診査受診率の増加 障害児者 A 26 障害者(児)入所施設での定期的な歯科健康診査実施率の増加 要介護者 B- 27 介護老人福祉施設・介護老人保健施設での定期的な歯科健康診査実施率の増加 有病者 A 28 糖尿病と歯周病の関係について知っている者の割合の増加 別表2)ライフステージ別の目標達成状況結果

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10

4.中間評価から見えた課題と今後の取り組みの方向性

(1)

歯科口腔保健推進の方向性を踏まえた目標

<個別目標> <市民アンケート※3、小学生・中学生・高校生の歯と口の健康に関するアンケート※4より> ※1:「聞いたことがある」と答えた者を含めた割合を再掲 ※2:市販の歯磨き剤の約 9 割にフッ化物が配合されているため、「フッ素入りかわからない歯磨き剤を使用 している」と答えた者を含めた割合を再掲 ※3:市民アンケートは、平成 26 年度は「枚方市民の歯と口腔に関するアンケート」、平成 30 年度は「枚 方市民の生活習慣や歯と口の健康に関するアンケート」を指す ※4:小学生・中学生・高校生の歯と口の健康に関するアンケートは、平成 30 年度は「小学生・中学生の生 活習慣や歯と口の健康に関する調査」及び「高校生の歯と口の健康に関するアンケート」を指す 項目 番号 目標項目 策定時値(26 年度) 小学生n=530 中学生n=708 高校生n=453 一般 n=867 現状値(30 年度) 小学生n=585 中学生 n=700 高校生 n=468 一般 n=1217 目標値 (35 年度) 達成 状況 1-1 「8020 運動」という言葉 を知っている者の増加 小・中・高 4.5% (※1: 17.9%) 小・中・高 14.3% (※1:34.8%) 80% B- (※1:B-) 1-2 一般 27.8% (※1:55.8%) 一般 29.7% (※1:56.6%) C (※1:C) 2-1 「噛ミング 30」という言 葉を知っている者の増加 小・中・高 3.8% (※1:18.4%) 小・中・高 5.9% (※1:25.9%) 80% C (※1:B-) 2-2 一般 8.4% (※1:26.4%) 一般 9.4% (※1:32.2%) C (※1:B-) 3-1 歯磨き剤を使用している 者の増加 小・中・高 36.2% (※2:92.0%) 小・中・高 36.7% (※2:90.6%) 90% C (※2:C) 3-2 一般 45.9% (※2:72.3%) 一般 49.1% (※2:79.3%) C (※2:B-) 4-1 過去 1 年間に歯科医院で 口腔清掃について個別に 指導をうけた者の増加 小・中・高 25.0% 小・中・高 31.8% 65% B- 4-2 一般 51.4% (n=544) 一般 55.9% (n=803) 5-1 過去 1 年間に歯科健康診 査を受診した者の増加 小・中・高 28.9% 小・中・高 36.4% 65% B- 5-2 一般 59.1% 一般 63.8% B+ 6-1 かかりつけ歯科医を有す る者の増加 高校生 55.8% 高校生 41.9% 70% D 6-2 一般 62.8% 一般 66.0% B-

(16)

11 29.7 14.3 22.7 5.0 17.7 12.8 18.5 28.9 27.7 33.3 30.4 32.4 40.0 27.0 20.5 28.5 9.1 27.4 23.1 11.1 26.3 26.1 29.2 30.8 28.5 13.3 41.9 64.1 48.2 84.0 54.3 61.5 70.4 44.7 45.7 36.8 37.4 36.0 46.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=1217) 全体(小中高) (n=1753) 小学生(n=585) 中学生(n=700) 高校生(n=468) 16~19歳(n=39) 20歳代(n=81) 30歳代(n=114) 40歳代(n=184) 50歳代(n=171) 60歳代(n=227) 70歳以上(n=386) 無回答(n=15) 「8020運動」という言葉を知っている者の割合 よく知っている 聞いたことがある 知らなかった 無回答 <市民アンケート、小学生・中学生・高校生の歯と口の健康に関するアンケートより> 9.4 5.9 11.1 4.1 1.9 2.6 2.5 5.3 8.2 7.0 9.7 14.5 6.7 22.8 20.0 34.7 15.4 8.5 10.3 6.2 14.0 16.3 18.7 30.4 30.3 26.7 66.6 72.6 53.5 77.7 88.7 84.6 91.4 80.7 75.0 73.7 59.0 52.6 66.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=1217) 全体(小中高) (n=1753) 小学生(n=585) 中学生(n=700) 高校生(n=468) 16~19歳(n=39) 20歳代(n=81) 30歳代(n=114) 40歳代(n=184) 50歳代(n=171) 60歳代(n=227) 70歳以上(n=386) 無回答(n=15) 「噛ミング30」という言葉を知っている者の割合 よく知っている 聞いたことがある 知らなかった 無回答 <市民アンケート、小学生・中学生・高校生の歯と口の健康に関するアンケートより> 36.8 40.6 30.8 49.1 3.8 2.6 3.8 13.5 50.4 51.1 62.4 30.2 8.2 4.3 2.1 3.9 0% 20% 40% 60% 80% 100% 小学生(n=585) 中学生(n=700) 高校生(n=468) 一般(n=1217) フッ素入りの歯磨き剤を使用している者の割合 フッ素入りの歯磨き剤を使用 フッ素は入っていない歯磨き剤を使用 フッ素入りか分からない歯磨き剤を使用 使っていない 無回答 <市民アンケート、小学生・中学生・高校生の歯と口の健康に関するアンケートより>

(17)

12 【これまでの主な取組】 ・枚方市歯科口腔保健計画のダイジェスト版を作成し、市民へ啓発を行いました。 ・歯と口の健康週間に、「8020 運動」や「噛ミング 30」の言葉を書いた名札を保健センター職員がつ けて市民対応を行い、啓発を実施しました。 ・枚方市健康・医療・福祉フェスティバルで 8020 達成者の表彰式や、歯の検診等を実施し、歯と口の 健康づくりの普及啓発を実施しました。 ・市民団体や介護施設管理者に向けて、歯と口に関する健康講座を実施しました。 ・友好・交流都市物産展や大学の健康フェアに参加し、歯と口の健康づくりの普及啓発を実施しました。 ・歯科衛生士が枚方市立幼稚園及び小学校に巡回し、児童・園児に効果的な歯のブラッシング方法の指 導や、歯に関する知識の啓発を行いました。 66 61.1 32 29.8 60 55.2 70.6 69.7 33.3 57.1 48.2 68.7 63 73.1 69.5 79.6 75 31.9 38.9 64 68.1 40 43.3 26.6 26.5 66.7 38.1 50 31.3 37 26.9 27.1 16.9 25 0 20 40 60 80 100 全体 (n=1217) 16~19歳(n=18) 20歳代(n=25) 30歳代(n=47) 40歳代(n=65) 50歳代(n=67) 60歳代(n=109) 70歳以上(n=185) 無回答(n=3) 16~19歳(n=21) 20歳代(n=56) 30歳代(n=67) 40歳代(n=119) 50歳代(n=104) 60歳代(n=118) 70歳以上(n=201) 無回答(n=8) 男性 女性 かかりつけ歯科医を有する者の割合 はい いいえ 無回答 <市民アンケートより> % % % % % % <かかりつけ歯科医とは> 痛い等の症状があって不都合な時にだけ通う歯科医ではなく、歯の清掃のため、定期的に受診 して管理を受けている歯科医のことをいいます。 専門家による口腔清掃やブラッシング指導を定期的に受けることで、う蝕や歯周病を効果的に 予防することができます。かかりつけ歯科医に定期的に受診し予防することは、 治療が必要になってから受診するよりも、お財布の負担も少ないです。 かかりつけ歯科医をもちましょう!

(18)

13 【課題及び今後の取組方向】 「8020 運動」という言葉を知っている者の割合は、一般に関しては策定時に比べ大きな変化はあり ませんでしたが、小学生・中学生・高校生としてはやや増加しており、特に小学生の割合が高い状態で した。「噛ミング 30」という言葉をよく知っている者の割合については、それぞれ策定時に比べ大きな 変化はありませんでした。各言葉について「聞いたことがある」者を含めても、それぞれ 6 割及び 3 割 に満たない値を示しており、全体として認知度は低い状況でした(10 ページ参照)。年代別には、特に 10 歳代・20 歳代において低い状態でした。各取り組みを効果的に進めていくには、取り組みの主旨を しっかり理解することが重要であるため、今後、中学・高校・大学・企業等と連携してさらなる周知に 取り組みます。また、「8020 運動」「噛ミング 30」の各言葉を掲載する場所や機会を検討し、各言 葉が市民の目に触れる機会を増やしていきます。 フッ素入りの歯磨き剤を使用している者の割合に大きな変化はみられませんでしたが、フッ素入りか 分からない歯磨き剤を使用している者を含めると、どの年代も約8~9 割の者が歯磨き剤を使用してい ました。市販の歯磨き剤の大半はフッ素入りであり、フッ素入りの歯磨き剤を使用することは、う蝕を 予防するために、個人が普段から取り組めることであるため、引き続き、歯磨き剤を使用することの有 効性について啓発を行います。 かかりつけ歯科医を有する者の割合、過去1年間に歯科健康診査を受診した者や個別に指導をうけた 者の割合は増加しています。かかりつけ歯科医を持つことで、適正な歯科保健行動に結びつき、歯科健 康診査の受診や個別指導につながったものが多くなったと考えられます。今後は、かかりつけ歯科医を 有する者の割合が低い 20~30 歳代の特に男性に重点的に啓発に取り組むことで、これらの目標のさら なる改善を図ります。 < 8 0 2 0はちまるにいまる運動うんどうとは> 平成元(1989)年より厚生労働省と日本歯科医師会が推進している「80 歳になっても 20 本以 上自分の歯を保とう」という運動です。20 本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することがで きると言われています。また、歯が 20 本以上あると要介護認定を受ける割合や、認知症の発症リ スク、転倒する危険性が低いということが報告されています。 健康で長生きするために歯を大切にしましょう。からだの健康はお口から! <噛かミングみ ん ぐさんまる3 0とは> 平成 21(2009)年より厚生労働省が提唱している「食事の際に一口 30 回以上 噛むこと」を目標とする取り組みです。よく噛むと、脳の満腹中枢を刺激し、食べ 過ぎを防ぐだけでなく、唾液の分泌が促され、唾液の自浄作用により、う蝕や口臭 等が予防できます。唾液中の酵素には、発ガン物質の発ガン作用を消す効果がある とも言われています。 近年、柔らかく食べやすい食材や調理方法も増えていますが、 お口の健康のために、生野菜や肉類等、噛み応えのある食材を食べることも重要 です。食事は意識して噛むようにしましょう!

(19)

14

(2)重点的歯科口腔保健対策

1)ライフステージの課題と取組 a)乳幼児期(0~6 歳)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 目標項目 策定時値 (26 年度) 現状値 (29 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 7 3 歳児でのう蝕のない者の増加 85.3% (n=2935) 88.3% (n=2779) 90% B+ 8 3 歳児での不正咬合等が認められる者の 減少 12.4% (n=2935) 12.9% (n=2779) 10% D <枚方市母子保健事業実績報告(3歳6か月児健康診査結果) より>

12.9

12.4

12.2

10.2

12.9

10.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 現状値 目標値 3歳児での不正咬合等が認められる者の割合 <枚方市母子保健事業実績報告(3歳6か月児健康診査結果)より>

85.1

85.3

85.3

87.2

88.3

90.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <枚方市母子保健事業実績報告(3歳6か月児健康診査結果)より> 3歳児でのう蝕のない者の割合 現状値 目標値

(20)

15 【これまでの主な取組】 ・1歳6か月児健康診査及び3歳6か月児健康診査で実施していたフッ素塗布を平成 28 年度より2歳 6か月児歯科健康診査においても実施しました。 ・保育所、幼稚園において、食後の歯みがき、年に 1 回の歯科健康診査、保護者への歯科健康診査の案 内チラシの配布を実施しました。 【課題及び今後の取組方向】 3 歳児でのう蝕のない者の割合は年々増加傾向で、目標値に近づいています。今後も、1 歳 6 か月 児健康診査・2 歳 6 か月児歯科健康診査でのフッ素塗布やブラッシング指導等を継続し、3 歳児での う蝕のない者の割合のさらなる増加を目指します。 3 歳児での不正咬合等が認められる者の割合は増加していました。不正咬合の原因としては、骨格 の問題、う蝕による噛み癖、習慣的な癖(指吸い、上下の歯で舌や唇を咬む等)等が挙げられています。 今後、乳歯の生え始める 1 歳頃から乳歯の生えそろう 3 歳児の保護者を対象に、う蝕や習慣的な癖が 不正咬合に及ぼす影響について、チラシや健康診査での個別指導を通して啓発します。また、噛む力 を育むことで顎の発達を促すことができ、不正咬合の予防が図れるため、噛むことの重要性を乳幼児 健康診査や離乳食講習会等で周知・啓発をします。 乳幼児期から定期的に歯科医院を受診し、乳幼児期のう蝕やう蝕による不正咬合を予防することが、 その後のライフステージにおける歯と口の健康に重要となるため、引き続き、定期的な歯科医院への 受診を啓発します。 保育所(園)、幼稚園等の職員や保健師、管理栄養士等の乳幼児と関わる機会の多い職種へ、う蝕や 不正咬合の予防や口腔機能の育成に関する情報提供を行い、乳幼児と関わる機会の多い者が歯や口の 健康づくりにさらに取り組みやすくなるよう支援します。 <う 蝕しょくとは> 一般的には「むし歯」のことです。口の中にいる細菌が造り出す酸(主に乳酸)が 長時間に渡って作用することにより、歯の表面が溶かされ、歯の内部にも進んでいく病気です。 糖分の多く含むものをダラダラ食べていたり、夜寝る前に口の中が汚れたままだと、う蝕にな りやすくなります。間食(おやつ)等をダラダラ食べないようにすること、よく噛み唾液を多く出 すこと、食後および寝る前に歯みがきをすること、定期的にかかりつけ歯科医でプロフェッショ ナルケアや口腔保健指導を受けること等により、う蝕を予防することができます。 <不正咬合とは> 顎や歯等に何らかの問題があるために、上下の歯が適切に噛み合っていない状態を言います。 不正咬合があると、食事や発音に問題が生じやすくなるとともに、噛むことによる口の中の自浄 作用が働きにくくなります。指吸いや頬杖をつく他、食事の際に左右のどちらかの歯のみで偏っ て噛んでいると、口の周りの筋肉の発達が偏り、不正咬合の原因となります。

(21)

16 b)学齢期(7~18 歳)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 目標項目 策定時値 (26 年度) 現状値 (29 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 9 12 歳児でう蝕のない者の 増加 59.4% 53.7% (n=3350) 65% D 10 中学生・高校生における歯 肉に所見を有する者の減少 22.9% 19.8% (n=9133) 20% A 11 CO・GOと診断された者に 対して個別指導を実施して いる小学校・中学校・高等 学校の増加 小学校 4/45 校 中学校 0/19 校 高等学校 2/6 校 小学校 2/45 校 中学校 2/19 校 高等学校 3/6 校 全校で実施 分類なし (小:減少) (中:増加) (高:増加) 12 学校歯科健康診断の結果に ついて「わからない・覚え ていない」者の減少 小学生 24.9% (n=530) 中学生 30.4% (n=708) 高校生 25.6% (n=453) 小学生 26.7% (n=585) 中学生 35.3% (n=700) 高校生 29.9% (n=468) 小学生 13% 中学生 15% 高校生 13% D <枚方市学校健康歯科診断、小学生・中学生・高校生の歯と口の健康に関するアンケートより>

59.4

60.4

57.3

53.7

65.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 現状値 目標値 12歳児でう蝕のない者の割合 <枚方市学校歯科健康診断より>

22.9

20.6

21.2

19.8

20.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 現状値 目標値 中学生・高校生における歯肉に所見を有する者の割合 <枚方市学校歯科健康診断より>

(22)

17 【これまでの主な取組】 ・う蝕予防対策として、市内学校へのブラッシング指導等を実施しました。 ・健康医療キャラバン事業で、枚方市歯科医師会・大阪歯科大学附属病院の研修医等が、市内の小中学 校等を訪問して児童・生徒を対象に、ブラッシング・口腔ケアに関する講座を実施しました。 ・枚方市学校保健会養護教諭部門会研修会にて「枚方市歯科口腔保健計画」をテーマに講演を行い周知・ 啓発に努めました。 ・「枚方市保健所・枚方市内高等学校等連絡会」に「枚方市歯科口腔保健計画」についての説明を行い、 高校生の歯科健康診断状況の継続的な情報提供及び歯科口腔保健の推進について連携を図りました。 ・コンソーシアム連携事業として、歯科医師会及び大阪歯科大学等関係機関が主催の歯と口に関する健 康講座を実施しました。 【課題及び今後の取組方向】 中学生・高校生における歯肉に所見を有する者の割合は減少していましたが、12 歳児でう蝕のない者 の割合については、策定時と比べて悪化していました。小学生・中学生・高校生の歯と口の健康に関す るアンケートでは、自身の学校歯科健康診断の結果について「わからない・覚えていない」と答えた者 が多く、学齢期における歯と口の健康づくりについての意識はまだまだ低い状況でした。学齢期で発生 するう蝕と歯肉炎を防ぐことが、学齢期以降のライフステージでの健康づくりの推進につながるため、 各個人については、引き続き、各学校において歯科衛生士によるブラッシング指導や、う蝕の多い生徒 への個別指導の実施等の歯科保健指導を通じ、歯と口の健康づくりについての意識を高めていきます。 その他、歯みがき及びよく噛むこと等の歯科行動の生活習慣への定着や、定期的な歯科医院への受診に つなげていくための保護者を含めた周知啓発方法等について、学校保健担当者や歯科医師会と情報共有 を図り、効果的にすすめていきます。 また、子どもの歯みがきだけでは磨き残しがありう蝕や歯周病の原因となりやすいため、小学校に入 学しても保護者等による磨き残しのチェックを継続することが重要です。小学校に入学後も、継続して 磨き残しのチェックを行い、保護者等による仕上げのブラッシングをして頂ける よう、乳幼児健康診査において周知・啓発をしていきます。 <C Oシーオー(要観察歯)とは>

Questionable Caries under Observation の略記号。う蝕とは断定できないが、う蝕の初期 病変の疑いがあり、引き続き口腔環境が悪ければう蝕に移行する可能性のある歯のことです。

歯の溝に褐色・黒色の着色がみられるものや、歯の表面が白く濁ったり、褐色斑が認められる ものがあります。特に低年齢の児童の場合は、正しい歯みがきができておらず、CO に

なる場合が多いため、保護者等による仕上げみがきをすることが勧められています。

<G Oジーオー(歯周疾患要観察者)とは>

Gingivitis under Observation の略記号。歯垢(歯の表面に付着している粘着性の ある細菌のかたまり)があり、歯肉に軽い炎症が認められるもの。適切なブラッシングを続け、生 活習慣(食習慣を含む)を見直すことで、炎症がなくなり健康な歯肉に回復する状態にある人のこと です。

(23)

18 c)成人期(19~59 歳)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 目標項目 策定時値 (26 年度) 現状値 項目番号 13~15:29 年度 項目番号 16~18:30 年度 目標値 (35 年度) 達成 状況 13 20 歳代における歯肉に炎症所見を有 する者の減少 42.7% (n=482) 45.3% (n=386) 25% D 14 40 歳代における進行した歯周炎を有 する者の減少 54.8% (n=42) 58.2% (n=390) 25% D 15 40 歳の未処置歯を有する者の割合 41.2% (n=17) 41.0% (n=188) 10% C 16 40 歳で喪失歯のない者の増加 (35~44 歳で算出) 62.5% (n=16) ※5:60.0% (n=140) 67.7% (n=155) 75% B+ 17 喫煙と歯周病の関係について知ってい る者の増加 30.6% (n=867) 41.1% (n=1217) 50% B+ 18 50 歳で歯間部清掃用器具を使用する 者の増加(45~54 歳で算出) 30.8% (n=93) 53.2% (n=173) 55% A ※5:35~44 歳で再算出した値 <成人歯科健康診査、歯周病検診、市民アンケートより>

55.0

54.8

55.0

57.2

58.2

25.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <歯周病検診より> 40歳代における進行した歯周炎を有する者の割合 現状値 目標値

43.9

42.7

42.5

47.3

45.3

25.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <成人歯科健康診査より> 20歳代における歯肉に炎症所見を有する者の割合 現状値 目標値

(24)

19 【これまでの主な取組】 ・平成 28 年 8 月より歯周病検診の対象者(35 歳~70 歳までの 5 歳刻みの者)に個別案内はがきを送付 しました。 枚方市歯周病検診の対象者数、受診者数、受診率 対象者数 受診者数 受診率 平成 26 年度 53,552 人 281 人 0.5% 平成 27 年度 52,080 人 183 人 0.4% 平成 28 年度 42,664 人 866 人 2.0% 平成 29 年度 42,610 人 1,429 人 3.4% ・歯周病検診において要精密検査と判定された者の追跡調査を医療機関や受診者に行い、精密検査結果 の把握を行いました。また、未受診者に対しては郵送にて医療機関への受診勧奨を行いました。 ・喫煙と歯周病の関係について、禁煙サポート機関ガイドを配布し、啓発を行いました。 ・大学の健康フェアで、職員と学生に向けた歯と口の健康づくりに関する啓発を実施しました。 ・「保健所つうしん<企業版>」に歯周病に関する記事を掲載しました。 ・ひらかた健康優良企業に登録している企業の協力のもとアンケートを実施しました。

48.4

41.2

40.0

37.8

41.0

10.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <歯周病検診より> 40歳の未処置歯を有する者の割合 現状値 目標値 12.1 12.0 31.9 21.5 28.4 20.2 13.5 8.9 9 10.9 5.8 10.2 3.5 27.4 8.0 19.1 46.2 41.8 60.6 65.9 33.3 3.6 13.4 19.3 10.6 13.6 6 12.5 60 100 76.0 48.9 32.3 28.4 17.4 20 66.7 100 87.5 77.6 68.9 83.7 76.3 90.5 87.5 0 20 40 60 80 100 全体(n=1217) 男性 16~19歳(n=18) 20歳代(n=25) 30歳代(n=47) 40歳代(n=65) 50歳代(n=67) 60歳代(n=109) 70歳以上(n=185) 無回答(n=3) 女性 16~19歳(n=21) 20歳代(n=56) 30歳代(n=67) 40歳代(n=119) 50歳(n=104) 60歳代(n=118) 70歳以上(n=201) 無回答(n=8) 成人の喫煙率 吸っている 過去に吸っていたがやめた 吸ったことがない 無回答 % % % % % % <市民アンケートより>

(25)

20 【課題及び今後の取組方向】 20 歳代における歯肉に炎症所見を有する者の割合は策定時に比べやや増加しており、学齢期と比べる と、歯肉に炎症所見を有する者の割合は約 2 倍となっていました。成人期は、学校等で実施されていた 歯科医師や歯科衛生士による定期的な介入(歯科健康診査やブラッシング指導等)が減り、仕事や育児等で ライフスタイルが急激に変化することにより、歯科医院を受診する機会が少なくなるため、炎症所見を 有する者の割合が多くなっていることが考えられます。また、現状把握に利用した「成人歯科健康診査」 は、対象が乳幼児健康診査の保護者であるため、子育て中の女性が殆どで、既に歯科健康意識が高く、 かかりつけ歯科医を有する方は受診されない傾向にあるため、結果として歯肉に炎症所見を有する者が 多くなっていることも考えられます。今後、定期的な歯科健康診査の機会を持ち、個人に合った適切な ブラッシングを実施できるよう、定期的な歯科健康診査を受けることやかかりつけ歯科医を持つことの 重要性を啓発していきます。 40 歳代における進行した歯周炎を有する者の割合は、策定時に比べやや増加していましたが、未処置 歯を有する者の割合は大きな変化は見られませんでした。歯周病は、糖尿病や動脈硬化等の全身疾患に も悪影響を与えるため、歯周病検診等で早期に発見することが大切です。歯周病検診の受診率が向上し ていることにより、現状として歯周炎や未処置歯の発見が増えていることも考えられます。受診者が増 えることで、検診後の継続した指導や、かかりつけ歯科医を有することにつながるため、今後も、歯周 病検診の個別通知を継続し、歯周病検診後に治療が必要と判定された者に対して、適切な治療につなげ る等、成人期の歯と口の健康づくりのきっかけづくりを行います。 喫煙と歯周病の関係について知っている者、50 歳で歯間部清掃用器具を使用する者の割合は、策定時 と比較して増加していましたが、20~30 歳代の男性におけるかかりつけ歯科医を有する者の割合は低 く(P11 参照)、30 歳代~60 歳代の男性における喫煙率が高いため、今後、学生や 子育て世代・働く世代の特に男性に対して、周知方法を工夫して啓発することで、 成人期の歯科口腔保健のさらなる推進を図ります。 <枚方市の実施する成人歯科健康診査事業とは> 子育て等により歯科健康診査を受けることが難しい世代に、歯科保健の重要性について啓発する 目的で実施している歯科健康診査のことです。乳幼児健康診査(1 歳 6 か月児・2 歳 6 か月児)時に 希望した保護者に対して実施しています。 <枚方市の実施する歯周病検診事業とは> 歯周病の早期発見・治療により歯の喪失を防ぐことを目的として、満 35・40・45・50・55・ 60・65・70 歳を対象に実施している検診のことです。本市では、平成 28 年度より個別通知を 開始しており(18 ページ参照)、歯周病検診の 受診率および「歯周病検診を知っている者」 の割合は策定時と比べて増加しています。 歯が抜ける主な原因は「う蝕」と「歯周病」 です。歯周病を予防するためにも定期的な歯科 健康診査や歯周病検診を受診し、歯と口の健康 チェックを受けましょう。 10.8% 25.7% 60.6% 2.9% 平成30年度 よく知っている 聞いたことがある 知らなかった 無回答 枚方市歯周病検診を知っている者の割合 <市民アンケートより> 6.5% 16.8% 71.1% 5.6% 平成26年度

(26)

21 d)高齢期(60 歳~)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 目標項目 策定時値 (26 年度) 現状値 項目番号 19・20:29 年度 項目番号 21~24:30 年度 目標値 (35 年度) 達成 状況 19 60 歳で未処置歯を有する者の減少 61.3% (n=31) 33.1% (n=139) 10% B+ 20 60 歳代における進行した歯周炎を有 する者の減少 65.3% (n=95) 60.9% (n=350) 45% B- 21 60 歳で 24 歯以上の自分の歯を有す る者の増加(55~64 歳で算出) 70.2% (n=159) 69.4% (n=193) さらなる増加 分類なし (減少) 22 80 歳で 20 歯以上の自分の歯を有す る者の増加(75~84 歳で算出) 45.4% (n=81) 47.6% (n=187) 50% B- 23 60 歳代における咀嚼良好者の増加 82.0% (n=205) 80.2% (n=227) さらなる増加 分類なし (減少) 24 60 歳で歯間部清掃用器具を使用する 者の割合の増加(55~64 歳で算出) 50.0% (n=159) 47.7% (n=193) 60% D <歯周病検診、市民アンケートより>

51.2

61.3

33.3

41.9

33.1

10.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <歯周病検診より> 60歳で未処置歯を有する者の割合 現状値 目標値

72.5

65.3

61.4

58.3

60.9

45.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <歯周病検診より> 60歳代における進行した歯周炎を有する者の割合 現状値 目標値

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22 【これまでの主な取組】 ・平成 28 年 8 月より歯周病検診の対象者(35 歳~70 歳までの 5 歳刻みの者)に個別案内はがきを送付 しました。 ・健康寿命の延伸を目指すため、歯科疾患の予防、口腔機能低下や誤嚥性肺炎等の予防を目的として、 75 歳以上等の後期高齢者医療保険の加入者を対象に、無料で後期高齢者歯科健康診査を実施しました。 高齢者の特性を踏まえた歯科健康診査であり、咬合の状態、舌機能、嚥下機能、口腔乾燥といった口腔 機能に関する項目についても評価を行いました。 ・歯と口の健康づくりに関して、健康教室や地域の団体への出前教室を実施しました。 ・高齢者元気はつらつ健康づくり事業として、身近な地域で口腔機能向上のための健康講座を実施し、 介護予防の普及啓発を図りました。 ・枚方市健康・医療・福祉フェスティバルで 8020 達成者の表彰式や、歯の検診等を実施し、歯と口の 健康づくりの普及啓発を実施しました。 【課題及び今後の取組方向】 60 歳で未処置歯を有する者の割合、60 歳代における進行した歯周炎を有する者の割合、80 歳で 20 歯以上の自分の歯を有する者の割合は、策定時と比べて改善しています。60 歳代・70 歳代での かかりつけ歯科医を有する者の割合が 70%を越えていることが、改善の背景にあると考えられます。 今後もかかりつけ歯科医を有する者の割合が増加するよう、歯科医師会等とも連携し、さらなる啓発 を行います。 一方、60 歳で 24 歯以上の自分の歯を有する者、60 歳代における咀嚼良好者に大きな変化はみら れず、60 歳で歯間部清掃用器具を使用する者の割合は減少していました。歯の喪失により、咀嚼が困 難となると、誤嚥性肺炎や高齢期の低栄養を招き、生活の質の低下につながります。歯間部清掃用器 具を用いて口腔ケアを行うことは、それらを予防するために個々人がすぐにでも実施できる手段であ るため、健康教室等にてさらなる周知を図ると共に、高齢者に直接関わる機会のある医師、歯科医師、 薬剤師、包括支援センター、健康づくりボランティア等、各種団体と連携し、普及啓 発を実施します。 <誤嚥ご え ん性せい肺炎はいえんとは> 飲食物を飲み込む際に誤って気管に入ってしまうことを誤嚥といい、誤嚥すると通常は反射的 に咳により体外に排出しますが、排出が不十分な場合、肺炎を生じることがあります(誤嚥性肺 炎)。また、誤嚥しても反射による咳や呼吸苦が起こらない場合もあります(不顕性誤嚥ふ け ん せ い ご え ん)。睡眠中 に無自覚に唾液等を誤嚥している場合もあり、特に高齢者の場合には、口腔内の衛生状態の低下 により肺炎の原因となる細菌が口腔内で増殖していることが多く、誤嚥性肺炎を生じやすいため、 口腔内を清潔に保つと共に、摂食嚥下機能の維持向上を図ることが重要です。 <歯間部清掃用器具とは> 歯ブラシだけでは清掃しにくい歯と歯の隙間等にたまった歯垢を、より効率的に清掃するため に用いる器具のことを指します。 歯間ブラシ、デンタルフロス(糸ようじ)等があります。

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23 2)配慮を要する者の課題と取組 a)妊産婦の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 目標項目 策定時値 (26 年度) 現状値 (29 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 25 妊産婦歯科健康診査受診率の増加 25.9% (n=3163) 27.2% (n=2878) 35% B- <妊産婦歯科健康診査より> 【これまでの主な取組】 ・母子健康手帳発行時に保健師が個別面談を実施し、妊産婦歯科健康診査の案内及び妊産婦と歯周病の 関連についてのチラシを配付しました。 ・4 か月児健康診査の際に、乳児後期健康診査の案内とあわせて、妊産婦歯科健康診査に関するチラシ を配付しました。 【課題及び今後の取組方向】 平成 29 年度の妊産婦歯科健康診査の受診率は増加傾向にありますが、依然として低い状況です。妊 産婦における口腔内の衛生状態の低下は、母体だけでなく、子どもの健康にも影響を与えるため、妊産 婦歯科健康診査の受診率の向上を図り、妊産婦の口腔衛生の向上及び口腔機能の維持向上を図ることが 重要です。今後、産科医療機関等にポスターを掲示する等、歯周病と妊産婦の関連や、子どもへの影響 についての知識の普及を行い、妊産婦歯科健康診査の受診率のさらなる向上を目指 します。

26.1

25.9

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27.2

35.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 <妊産婦歯科健康診査より> 妊産婦歯科健康診査の受診率 現状値 目標値 <低出生体重児・早産とは> 出生体重が 2500g 未満の赤ちゃんのことを低出生体重児、在胎週数が 36 週未満で出生した場 合を早産と呼びます。妊娠中の喫煙や飲酒、過度なダイエットによる栄養不足に加えて、妊婦の口 腔内の衛生状態が不良であったり、重度の歯周病等の慢性的な炎症があることで、低出生体重児や 早産のリスクが増加することがわかっています。つわりにより歯ブラシが口に入らず、どうしても 歯みがきが難しい場合は、お茶や水、洗口液等でブクブクうがいをすることや、キシリトールガム 等を噛み唾液の分泌を促すことで、口腔内を清潔に保ちましょう。

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24 b)障害者(児)の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> 項目 番号 目標項目 策定時値 (26 年度) 現状値 (30 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 26 障害者(児)入所施設での定期的な歯 科健康診査実施率の増加 60.0% (n=5) 100% (n=5) 100% A <枚方市内の障害児施設における歯と口腔に関するアンケート ・枚方市内の障害者施設における歯と口腔に関するアンケートより> 【これまでの主な取組】 ・平成 28 年度より、障害者(児)施設に入所・通所する障害者(児)に対して、障害者(児)施設歯科健康診 査を実施し、歯科健康診査やフッ素塗布、口腔衛生指導を実施しました。また、健康診査後に希望のあ った施設へ健康教育を実施しました。 ・一般の歯科診療所では治療が困難な障害者(児)を対象として、障害者(児)歯科診療を歯科医師会の協力 のもと継続して実施しました。 【課題及び今後の取組方向】 全ての障害者(児)入所施設で定期的な歯科健康診査は実施されていました。今後も、歯科保健サービス を受けることが困難な者の口腔の健康の保持増進を図れるよう、入所施設だけでなく通所等の施設にお ける障害者(児)歯科健康診査に関するニーズや現状の把握を行い、障害者(児)施設歯科健康診査を実施し ていきます。また、障害者(児)や施設職員等に対する情報提供等を行い、各施設が歯と口の健康づくりに 関する取り組みを継続して実施できるよう支援します。 また、障害者(児)に対する歯科診療の充実を図る目的で、歯科医師や歯科衛生士を対象とした、障害の 特性及び障害に応じた配慮等についての知識・技術の習得のための研修会を実施する等、より専門性の 高い歯科医師、歯科衛生士の育成を図ります。 c)要介護者の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> <枚方市内の介護施設(入所)における歯と口腔に関するアンケート、 枚方市内の介護老人福祉施設及び介護老人保健施設における歯と口腔に関するアンケートより> 【これまでの主な取組】 ・介護施設管理者に向けた歯と口の健康づくりに関する健康講座を開催しました。 ・地域ケア会議にて、歯科医師が専門的な立場から、歯と口の健康づくりに関する情報提供をしました。 項目 番号 目標項目 策定時値 (26 年度) 現状値 (30 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 27 介護老人福祉施設・介護老人保健施設で の定期的な歯科健康診査実施率の増加 31.8% (n=22) 39.1% (n=23) 50% B-

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25 【課題及び今後の取組方向】 介護老人福祉施設・介護老人保健施設での定期的な歯科健康診査実施率は増加しています。歯科健康 診査を定期的に実施することにより、個々人にあった口腔ケア方法の指導を受けることができ、誤嚥性 肺炎の予防や健康寿命の延伸につながるため、今後も、要介護者が定期的に歯科健康診査を受診できる よう、歯科医師会と連携し、歯科健康診査の重要性を啓発します。また、介護施設職員等に対して、歯 と口の健康づくりに関する情報提供を行い、介護施設等での取組みが継続して実施できるよう支援しま す。 d)有病者の歯科口腔保健 【現状と課題】 <個別目標> ※6:目標値に達成したため、目標値を 50%に変更。 <市民アンケートより> 【これまでの主な取組】 ・枚方市歯科口腔保健推進連絡会にて、糖尿病と歯周病の関係について周知・啓発方法を検討しました。 ・糖尿病教室で、歯周病簡易検査や歯科衛生士による指導を実施しました。 ・歯周病及び糖尿病の講演会を行い、歯周病と糖尿病の関係について啓発を行いました。 ・有病者の歯科口腔保健を推進するために求められている医科歯科連携をより効果的に実施できるよう、 平成 28 年度に病(医)院及び歯科医院にアンケート調査を実施しました。 【課題及び今後の取組方向】 糖尿病と歯周病の関係について知っている者の割合は増加しており、目標値(40%)を達成していまし た。知識の普及に関する目標のひとつである「喫煙と歯周病の関係について知っている者の増加(項目番 号 17)」の目標値は 50%であるため、本項目の目標値を 50%へ変更します。今後、糖尿病と歯周病の 関連を啓発するリーフレットを、病(医)院、歯科医院、薬局等に設置し、さらなる啓発を実施します。 また、病(医)院及び歯科医院へのアンケート調査より、医師と歯科医師の連携に糖尿病連携手帳を活用 していくことが有効であると考えられたため、今後、医師会、歯科医師会、薬剤師会と連携をし、糖尿 病と歯周病患者の医科歯科連携の充実を図ります。 その他、手術が必要な有病者に対して適切な口腔機能管理を行うことは、手術後の誤嚥性肺炎予防や 平均在院日数の短縮等につながると報告されているため、今後、医療機関に対して、術前術後を通した 切れ目のない口腔衛生管理・口腔機能管理の有効性と必要性の普及啓発を行い、医師会等と連携して有 病者における歯科口腔保健を推進します。 項目 番号 目標項目 策定時値 (26 年度) 現状値 (30 年度) 目標値 (35 年度) 達成 状況 28 糖尿病と歯周病の関係について知ってい る者の割合の増加 34.3% (n=867) 42.5% (n=1217) 40% (※6:50%) A

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26 3)状況に応じた歯科口腔保健医療 a)休日急病歯科医療 地域の歯科医院が休日の際に歯科急病患者に対応するため、日曜日、祝日及び年末年始(12 月 29 日 ~1月 3 日)に休日急病歯科診療を実施しています。毎年約 800 人、1 日あたり平均 11~12 人の受診 数があり、休日においても歯科医療に対する需要は高い状況です。今後も、休日急病歯科医療を継続し て実施できるよう歯科医師会等と連携します。 b)災害時の歯科口腔保健医療 災害時は、歯科医療機関の機能不全に加えて、水不足もあり十分な口腔清掃が出来ないことから、口 腔内の不衛生等によるう蝕や歯周病の発症及び悪化、高齢者の誤嚥性肺炎の発症等が報告されています。 誤嚥性肺炎を予防することは災害関連死の防止に繋がるため、今後、災害時における口腔ケアの方法や 災害時への歯科口腔保健に関わる備え等の重要性について歯科医師会等と連携して普及啓発を図ります。 災害医療対策会議連携訓練において、歯科医師会は医師会、薬剤師会等と協力し拠点応急救護所の設 置及び運営訓練に参加すると共に、問題点及び課題の情報共有を図りました。今後は、災害時に各災害 医療関係機関が組織だった医療救護活動を迅速かつ的確に行なうための「枚方市災害時医療救護活動マ ニュアル」に基づき、歯科医療救護活動が円滑に実施出来るよう、歯科医療機関としての災害時行動マ ニュアルの整備を行います。また、歯科医師会は、災害時に身元確認作業ができるよう体制の整備を行 います。 <災害時の口腔ケアとは> 災害時は水不足や避難生活で歯ブラシがないこと等により、口腔内の衛生状態が悪化しやすく なります。歯ブラシがない場合は、食後に少量の水やお茶でブクブクうがいをしたり、ハンカチ やティッシュ等で歯の汚れをとることも効果があると言われています。 特に高齢者は、避難所で入れ歯を外さずに生活していることも多く、入れ歯の洗浄不足から誤 嚥性肺炎を生じやすい状況になります。食後に入れ歯を洗浄し、寝る際には入れ歯をはずし、で きれば水中に保存しましょう。 ★用意しておきたい災害時の口腔ケアグッズ★ 歯ブラシ、歯磨き剤、液体ハミガキ、うがい薬、ウェットティッシュ、ティッシュ、入れ歯の 洗浄剤、保存容器等

参照

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