• 検索結果がありません。

(シンポジウム記録 クロマグロ養殖業--技術開発と事業展開・展望) 養殖生産物の認証制度

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "(シンポジウム記録 クロマグロ養殖業--技術開発と事業展開・展望) 養殖生産物の認証制度"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Nippon Suisan Gakkaishi. シンポジウム記録 9.. 76(5), 977 (2010). クロマグロ養殖業―技術開発と事業展開展望―. 養殖生産物の認証制度 有路昌彦. 近畿大学農学部水産学科. III9.. 基 金 ) が 中 心 と な っ て MSC の 姉 妹 版 の よ う な ASC (Aquaculture Stewardship Council) が設立され,2010 年に認証第 1 号を目指して活動している。. 3.. Certiˆcation for aquaculture. FAO ガイドライン このように養殖生産物の認証制度が乱立する中で,. MASAHIKO ARIJI. 「食品安全性」や「環境への負荷」だけでなく,そもそ. Department of Fisheries, Faculty of Agriculture, Kinki. も「責任ある養殖業」とはどのようなものであるかとい. University, Nakamachi, Nara 6318505, Japan. うこと に関する定義 付けを明確に するために, FAO (国連食糧農業機関)が中心となって「FAO 責任ある養. 1.. はじめに. 殖業の認証ガイドライン」の作成が 2008 年より始まっ ている(2010 年 6 月に最終合意予定)。この FAO ガイ. 漁業に関しては MSC (Marine Stewardship Council) のような認証制度があるが,養殖業に関しても世界的に. ドラインは,養殖認証制度が最低限抑えておかなければ. は様々な認証制度が設立されつつある。認証制度の多く. ならない項目を共通化させることが目的であるが,現在. は認証生産物にラベリングを行うことによって商品差別 化のツールになっており,食品安全性の分野で急速に広. の国連海洋法条約が依拠する「 FAO 責任ある漁業行動 規範」の一部とされているため,各国の政策にはかなり. まってきている。このような中,天然種苗に頼らない持. 影響力を持つものになると考えられる。. 続可能な養殖業という意味で完全養殖が世界的に注目さ れてきており,またこれらを明確に生産物に表示するこ. 注目すべき部分は,「Animal Health and Welfare」の 観点がとりいられている部分にあり,この考え方が水産. とはラベリングになる。. 業に関する認証の概念に初めてとりいれられたことにな. ラベリングが商品の価値にポジティブに影響すること. る。これらは OIE (World Organization for Animal. は,様々な先行研究で明らかになっており,ラベリング. Health国際獣疫事務局)の基準に従うことになってお り,考え方は蓄産業由来であるだろう。今後生産方法に. がもはやマーケティングツールとして不可欠なものであ 産物に関する認証制度がどのようになっており,また今. おいて国際的に Animal Welfare が問われるようになる と,我が国においても生産方法にこれらの考え方が必然. 後どのようになるのかその動向を明らかにする。. 的に入ってくるものと思われる。. ることは明白である。このような背景から,現在養殖生. 2.. 環境負荷軽減については,特に養殖漁場の水質に対す. 養殖認証制度の現状 養殖認証制度の多くは,有機認証などの食品安全性に. る化学的検査を義務付けるなど,やや厳しい内容になっ. 関連するものであり,古くから存在している。特にエビ. ており,さらに周囲環境に汚染源がないかも審査項目に. の養殖において有機認証がとられる場合が多く,次いで. 加えられている。調達に関しては「 FAO 責任ある漁業. サーモンのような魚種になっている。認証制度は通常. 行動規範」に従うため,資源管理のできていない餌や種. ISO(International Organization for Standardization 国際標準化機構)基準に従った第三者認証の形態がとら. 4.. 苗の使用は認められないことになっている。 考えられる戦略. れており,認証を運営する機関と,認証を行う機関は独. 養殖物が消費者に納得いく価格で購入してもらうため. 立している。また,多くの認証は流通時のコンタミネー. には,ラベリングが必要であるが,それは国際的には. ションを防止することが目的で CoC(Chain of Custody) 認証を内包しており,認証の形態はよく似ている。. FAO ガイドラインへの準拠が必要になってくる。国内 生産国内消費の場合はすぐに対応しなければならない問. 基本的に認証は,原則と基準があり,その基準に従っ. 題にはならないかもしれないが,それは大手の小売企業. て審査項目があり,その審査項目に適合しているか否か. の動き次第であり,また海外に輸出することを戦略上持. を第三者機関が判断するという形になっているが,この. っている生産者は,今後国際マーケットでは FAO ガイ. 「原則と基準」の部分にそれぞれの認証の定義による違. ドラインに準拠した何らかの認証をとっておく必要が生. いがあり,特にこれまでは「食品安全性」や「生産時の. じやすく,その意味ではまだ各国の条件がそろっていな. 環境への負荷」の 2 点に重きが置かれてきた。代表的. い間に我が国で対応戦略を持っておくことが求められる。. なものに FOS ( Friend of Sea ) 認証, EuroGAP などが あり,個別魚種の認証としては,チリのサーモンやタイ. FAO ガイドライン自体は最低限のハードルとしての 位置づけであるので,これらに対応する「養殖業に関す. のエビに対する認証がある。. る政策」は十分可能であると思われるが,国際的な競争. 認証制度は現在ですでに 30 以上あり,また全体を網 羅するような養殖の認証として,WWF (世界野生生物. 力を持つためにも事前に内容を十分に把握しておく必要 がある。.

(2)

参照

関連したドキュメント

何日受付第何号の登記識別情報に関する証明の請求については,請求人は,請求人

出典: Oil Economist Handbook “Energy Balances of OECD countries” “Energy Balances of

当面の間 (メタネーション等の技術の実用化が期待される2030年頃まで) は、本制度において

バーチャルパワープラント構築実証事業のうち、「B.高度制御型ディマンドリスポンス実

今回工認モデルの妥当性検証として,過去の地震観測記録でベンチマーキングした別の 解析モデル(建屋 3 次元

わな等により捕獲した個体は、学術研究、展示、教育、その他公益上の必要があると認められ

・太陽光発電設備 BEI ZE に算入しない BEIに算入 ・太陽熱利用設備 BEI ZE に算入しない BEIに算入 ・コージェネレーション BEI ZE に算入

バーチャルパワープラント構築実証事業のうち、 「B.高度制御型ディマンドリスポンス実