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特集にあたって─グローバリゼーション・メガFTA/EPA局面への主要国農政対応の位置と性格

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Academic year: 2021

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(1)1 [座長解題]. 〔農業問題研究 第 50 巻,第 2 号,2019〕. 特集にあたって. グローバリゼーション・メガ FTA/EPA 局面への 主要国農政対応の位置と性格 磯田 宏1・安藤 光義2 Positions and Characters of the Agricultural Policy Response to the Globalization and Mega-FTA/EPA Transition in the Selected Countries Hiroshi ISODA(Kyushu University)・Mitsuyoshi ANDO(The University of Tokyo) 1.特集論題設定の趣旨とパースペクティブ 「欧米情勢の激動と農業」と銘打った本特集の趣旨 は以下の通りである.アメリカにおけるトランプ政権 の誕生,イギリスの EU 離脱と欧州における極右勢力 の台頭など,激動の政治情勢が展開している中で,欧 米の農業はどのような方向に向かうのか,また農業者 はどのような対応を迫られているのであろうか.マス コミ報道などによれば,トランプ政権誕生の背景の一 つに農民の不満があるとされる一方で,移民抑制政策 は農業労働力確保の観点からはアキレス腱となりかね ない.フランスではマクロン政権誕生となったが,極 右ルペン健闘の背景には中小酪農家などの熱烈な支持 があったとも伝えられている.果たして,実態はいか なるものなのか,また,現実をどのように理解したら よいのであろうか.翻って日本を見ると,長期政権と しての基盤を背景に「官邸農政」とも呼ばれる,かつ てない仕組みの農業政策が強行されている.欧米の農 業情勢からは,日本の今後を考える上で,いかなる示 唆が与えられるのであろうか,というのがそれである. 以上を前提に次のような論点も視野に入れたい.第 一に,「欧米情勢の激動」とは極めて多面にわたるが, 特にそれが国境措置政策を含む農業政策に与える影響 という側面,またその背景にあるかもしれない現下の 農業構造変化との関係で,われわれは「激動」のうち 主としてどのような側面に注目すべきか,である.第 二に,そうした側面において果たして日本の政治経済 は「激動」しているのか,そのような兆候が存在する のか,あるいは少なくとも先進資本主義諸国・地域に おける情勢変化との比較においていかなる位置にある ────────── 1. 九州大学 2東京大学. のか,第三に,そうした日本の動向ないし位置が,日 本の農業政策にいかなる影響を与えているのか,ある いはいかなる農業政策と表裏一体に進もうしているの か,である. このような意味で「欧米情勢の激動と農業」という 特集論題は,もちろん基本的にここに収録されたフラ ンス,イングランド(さらに以上2カ国の動向理解に 必要不可欠な範囲での EU),アメリカの状況に焦点 を当て,できるだけ理解を共有し,今後さらなる分析 を要する課題を見いだすのが第一義的目的である.し かし,それらの成果を踏まえつつ,振り返って日本の 状況と課題をどう把握すべきかについても,何らかの 示唆を得ることができればという含意,または期待を 持っているところでもある. そこで,論述の順序が一部前後するが,「欧米情勢 の激動」のうちグローバリゼーションとその中核をな す通商政策(農業のそれを含む),ならびにそれらの 政策決定・遂行における手法に着目して,まず「自国 第一」スローガンとその実現のための「多国間主義か ら二国間主義への転換」を高く掲げたアメリカ・トラ ンプ政権の特徴をごく簡潔におさえる.その上で,日 本資本主義の「メガ FTA/EPA 局面」への突入が(実 は日米 FTA との両にらみ),日本農業のグローバル 化や「農業競争力強化プログラム農政」と呼びうる政 策展開とどう照応するかを考える.そうした検討にお いて,メガ EPA をさらに通貨統合・超国家的政治機 構構築にまで高次化している EU での政治・政策諸潮 流の諸矛盾に対する研究者の把握と関連づけることで, イングランド,フランスを含む本特集諸論稿との橋渡 しを試みたい..

(2) 2. 農業問題研究 第 50 巻第 2 号[通巻第 83 号] 2019. 1. 2.トランプ政権と安倍政権のグローバリゼー ション対応 1)トランプ政権通商政策の多面性 トランプ政権の通商政策については,あれこれの発 言に注目して,それが「アメリカ第一主義」であると 同時に「保護主義的」で「反グローバリゼーション的」 という論評が目立つが,アメリカの今日的世界戦略お よびそれと表裏一体のアメリカ支配的資本の性格に立 ち戻って検討することが必要だろう.アメリカの「ポ スト冷戦時代の大戦略構想(グランドデザイン)」(関 下 2015:204)を規定するのは,その覇権維持を図る ための,世界の成長センターたるアジアで台頭・膨張 せいちゅう する中国に対する,まずは軍事的掣肘と,そして経済 的主導権確保である. 軍事的掣肘とは米軍の再編・再配置(オバマ政権的 表現としては「アジア・リバランス」)および軍備の さらなるハイテク化・強化だが,もはやそれを一国的 にはなし得ないため,日本など同盟国への負担(米軍 への一体化・軍事支出増大等)を求める. 一方,アメリカの主導的多国籍企業は,企業内国際 分業に基づく製造業多国籍企業=「世界的集積体」か ら,高い研究開発能力と投資が生み出す知識・情報・ ノウハウを知財という私的独占物にして,それ自体の 「貿易」やそれに基づく企業間国際提携・国際下請生 産による利益最大化を図る知財型多国籍企業=「知識 集積体」へシフトした(関下 2012:143,関下 2015: 23-26) .これに対し中国側は,専ら「世界の工場」と して企業内国際分業や国際下請生産を担って急成長す る段階から,自前の高い技術(「自主創新」)を獲得す る「走出法」戦略を追求する段階に入り,まずは外国 産技術を導入・模倣し,次いでそれを自己流に改造・ 改良し,さらには中国主導の技術・知財スタンダード 作りを狙うようになっている(関下 2015:92-94). こうした理解を前提にトランプ政権発足後の対中交 渉,NAFTA 再交渉,米韓 FTA 再協議の経緯を見る と,そこには多面性を見出すことができる1).第一に, 自国の製造業をできるだけ輸入から守り輸出を増やし て雇用(特にブルーカラー)を拡大させる交渉を追求 している.それが仮に「労働者の味方の仮面」(萩原 2017:72)だとしても,そうした姿勢が少なくとも今 までのところ貫かれており,政権内外での権力・支持 基盤の不安定性が増す中で簡単に放棄できないと考え られる.また「国家主権の優先」には WTO という 超国家的ガバナンス機構(紛争処理裁定)への無条件 服従の拒否,バイアメリカン(自国政府調達における. 国産品優先) ,さらに ISDS と国際投資裁判所との選 択制導入が含まれるなど,客観的には「行き過ぎたグ ローバリゼーション」への巻き戻し的要素があり,雇 用喪失・劣化や貧困と格差拡大に「トランプ支持」 (他 方ではサンダース支持)という形で異議申立をした労 働者・市民への(萩原 2017:64-65,高田 2017:8-9・ 174-75 ほか) ,一定の譲歩と見なすこともできる. 第二に,確かに通商政策の手法としては多国間主義 から二国間主義へ重点がシフトし,そこで保護主義的 な報復・制裁や FTA の破棄といった「ブラフ」を多 用している.しかしそれらを通じて追求されている目 標自体が,次に指摘するように単なる「保護主義」で はない点に注意する必要がある. 第三に,個別業界の利害を脅かすことはあっても, 最も基本的な線ではアメリカ「ポスト冷戦時代の大戦 略構想」から外れていないのではないか.例えば,① 朝鮮半島や中東等に意図的に軍事政治的緊張を作り出 して,同盟国の米軍への一体化促進およびアメリカ製 最新・高額兵器売り込みを実現している,②現代アメ リカ多国籍企業のいまひとつの支配的形態である貨幣 資本的蓄積を旨とする同国金融機関(高田 2015)の ための市場開放・規制緩和を追求している,③「知識 集積体」たるアメリカ多国籍企業利害のために知財保 護・情報収集処理の自由確保を追求すると同時に,中 国による「自主創新」(自前ハイテク立国・知識集積 体化)を抑止する政策も追求しているからである2)3). 2)日本におけるメガ FTA/EPA 局面突入 日本政府はトランプ大統領による「公約遵守」とし ての TPP(TPP12)離脱を経ても,当面アメリカ抜 きの TPP に血道を上げ,TPP12 のうち非関税障壁・ ルール分野について 20 項目を「凍結」し,さらに4 つの「署名までの具体化」項目を残す異例の状態のま ま 2017 年 11 月9日に 11 ヵ国による TPP(「環太平 洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協 定」CPTPP)の「大筋合意」発表を行った4).さら に日 EU・EPA についても,投資家国家間紛争解決 について ISDS システムの採用を主張する日本政府と, それに代わる国際投資裁判所システムを主張する EU との対立を残したまま 2017 年 12 月8日に「妥結」と いう,これまた異例の経過で「合意」に至らしめた. 加えてこれら2大多国間協定だけでなく,日米二 国間交渉の枠組み,したがって実質的に日米 FTA も,「消極的」であるにせよ視野に入れている点が特 徴的である.日米 FTA の締約国数は2カ国だが,経 済規模からすれば世界 GDP に占める割合は両国計 で 31.2%と,日 EU の合計 28.4%を上回る立派なメ.

(3) 3. 座長解題. ガ で あ る( 数 値 は IMF, World Economic Outlook Database, April 2017 Edition による 2016 年実績名目. に,新自由主義グローバリゼーションの進展に伴って, 各国での所得格差=消費支出能力格差が一層拡大し,. 額より).. それぞれの所得階層向けに農産物・食料市場のセグメ. 具体的には,2017 年2月の訪米首脳会談で,「両国 間の貿易・投資関係双方の深化」等を達成するため の「日米二国間枠組み」の議論を行なうことを「誓 約」した 5).その議論を行う日米経済対話では,特. ント化が進行している.そしてメガ FTA/EPA 等に よってモノ・資本等の移動障壁と多様性がますます縮 減されることで,各階層別市場セグメントもボーダレ ス化,一体化,均質化傾向を有するようになる. に 2017 年 10 月 16 日第2回対話で,共同声明にこそ 第二に,こうしたボーダレスな階層的市場セグメン 盛り込まれなかったものの,ペンス副大統領が「日米 ト向けに農産物・食料を供給するバリューチェーン (ま FTA への強い関心を示した」6).日本政府は公式に たはチャネル)も階層別に再編され,そのチャネル・ はかかる「日米 FTA 言及」を認めていないが,それは, キャプテン企業(多国籍アグリフードビジネス)の主 認めれば「日本側は拒否したのか」が問われることを 導下で,原材料調達〜処理加工〜調理〜最終消費の拠 恐れてだろうか. 点をグローバルに最適配置したものへ編成が進んでい. 3.主要国・地域によるグローバリゼーション対 応の性格と相互の位置関係 1)国際農業・食料諸関係(フードレジーム)にお ける「世界農業」化傾向 1980 年代以降の新自由主義グローバリゼーション 段階,とりわけ世界資本主義の基軸的な資本蓄積様式 における金融化が本格的となり,農業食料市場も穀物 等価格暴騰・大変動局面に入った 21 世紀以降,世界 的規模で,国際農業・食料諸関係(フードレジーム) は大略,次のような方向へ再編が進みつつある.第一. る.そうしたグローバル・バリューチェーンは,例え ばボーダーレスな富裕層向け市場に対しては, 【安全・ 新鮮・高位栄養バランス・トレーサブル・ 「親環境」 ・ 「公 正」取引・相対的高価】型のそれが,また貧困層向け 市場に対しては,【高度工業化・要素分解再構成・特 定栄養素偏重・出所不明(不問)・環境無頓着・低コ スト最優先】型のそれが構築され,各国農業も市場開 放・規制緩和・農業支持政策解体・ランドグラブ等を 基礎に,これらグローバル・バリューチェーンにとっ て最適分野への特化と最適形態への再編が進められつ つある(図1) .. 所得階層構成と農産物・食料消費階層構成. 富裕層ボーダーレス市場セグメント. 富裕層向け バリューチェーン. 中間層ボーダーレス 市場セグメント 中間層向け バリューチェーン 貧困層ボーダーレス 市場セグメント 貧困層向け &バルク原料 バリューチェーン 高コスト農業型先進国 (日本). 低コスト農業 型先進国. 中コスト農業 型新興国. 後発開発 途上国. メガFTA/EPA加盟国 のタイプ(抽象例). 図1 新自由主義グローバリゼーションとメガFTA/EPAによる各国農業の「世界農業」化の模式図 注:あくまで極めて単純化した模式図であり,加盟国タイプ,所得・消費階層,したがってまたボーダーレス市場セグメントの数や,農産物・食料グ ローバル・バリューチェーンの数,原材料調達~加工・調理~最終消費諸段階の立地配置,ならびに方向も,現実にはもっと多様となる。.

(4) 4. 農業問題研究 第 50 巻第 2 号[通巻第 83 号] 2019. 1. 以上の趨勢・再編を通じて,従前は各国の国内市場 =消費者を主な対象とし(従として外国市場向けも含. と『農業競争力強化プログラム』 (2016 年 11 月 29 日) をあらためて包括して,日本農業の「世界農業」化を. めて),各国ごとの経済的・制度的・歴史的・文化的・. 本格的に目指す政策パッケージとなっている.. 慣行的特質=多様性に立脚して編成されていた「国民 的農業」が,上述の階層別ボーダーレス諸市場向けに 多国籍企業主導で構築されるバリューチェーンに適合 的な形に再編されて組み込まれる「世界農業」へと変 容しつつある7).. その枢要・主柱的政策は,A TPP や日 EU・EPA 等が創出する巨大市場へ,とりわけ高品質な農林水産 物輸出で打って出ることで農業の「成長産業」化を果 たす,B輸出のための,また国内存続が許されるため の,国際競争力強化に向けた農業構造改革・生産コス この四半世紀ほどの世界農業生産・貿易の変化も, ト削減・産地イノベーション促進を展開,C新たなバ 以上の意味における各国・各地域農業の「世界農業」 リューチェーンを「我が国企業が牽引」すると同時に 化として解釈できる.表1によると,①まず世界全 「対内投資活性化を促進」する,つまりは内外多国籍 体について,1990 年代前半から 2010 年代前半にかけ アグリフードビジネスが「牽引」=統合化・チャネル て,生産額の伸び以上に急速に輸出額が増加し,農産 キャプテン化する態勢を構築する,ことである.Dそ 物の貿易依存度は 36%から 43%へと明らかに高まっ して『農業競争力強化プログラム』の中心的法律であ ている.②地域別に見てもほとんどの場合同じ傾向を る農業競争力強化支援法は,まずは農産物流通・加工 見せており,特に中米および EU とその表出加盟国で 業や生産資材関連産業を対象に,統廃合・再編対象分 の貿易依存度,輸出率の高まりが著しい.③もうひと 野を選別し,残った分野での構造改革を強力に推進す つ注目すべきは,後発開発途上国(Least Developed る内容である.農業そのものはメガ FTA/EPA の大々 Countries だからむしろ「最貧低開発国」か),さら 的市場開放自体によって廃止分野と当面ないし中長期 には低所得食料不足国や食料純輸入途上国とされるグ 存続分野に選別されたが,将来は同様の統廃合再編を ループにおいても,貿易依存度の上昇が著しく,自給 国内政策によって公然と行う可能性も予想される. 率を下げながら輸出率を上昇させている(あるいは少 かくして,日本の農業(および食料セクター)も, なくとも横ばい)ことである. ①「 (超)高品質」で差別化してボーダーレスな内 これらが示唆するのは,一般的な農業生産・輸出余 外富裕層向け市場に供給するグローバル・バリュー 力の有無とは別に,新自由主義グローバリゼーション チェーンに編入される分野,②当面は経済的・政治的 の広まりと深まりを大きな背景として,各国の農業が 理由から国内に存続させる中間層市場向けの一部分野, より統合化され障壁が消失していくボーダーレス市場 ③これまで以上に輸入型バリューチェーンに代替され において(特にそれが最高度に進展した②の EU で顕 ていく他の中間層市場および貧困層市場向け分野に, 著) ,階層的・属性別にセグメント化されたサブ市場 選別され再編されていく.これが日本農業の「世界農 に対して各国がもっとも競争優位に立つ農業分野への 業」化であって,農政はこれを本格的に推進する局面 特化と再編が進められ,その結果,農業全体の「水平 に突入したと判断されるのである8). 貿易」が著しく進んできたことである.さらに③に至っ なお前掲表1において日本を見ると,自給率を大幅 ては,多くの食料不足人口を抱え,あるいは食料自給 に下げながら,水準そのものはなお低位とはいえ輸出 を達成できていないにもかかわらず,輸出農業化が推 率を急速に上昇させ,結果として貿易依存度を極端に し進められ,逆に自給率が低下している. 増大させている.いまだメガ FTA/EPA 局面に突入 2)安倍政権のグローバリゼーション路線と農政の する以前の統計値の段階で,すでに「世界農業」化の 現局面 カリカチュアとでも言うべき突出した様相を呈しつつ 安倍政権が,メガ FTA/EPA 局面に突入したこと ある. に対応して日本の農業・食料セクターの本格的再編を 3) 主要国・地域のメガ FTA/EPA 型グローバリゼー 打ち出したのが, 「農業競争力強化プログラム農政」 (国 ションをどう見るか としての生産調整廃止等を含む)と言える.TPP11「大 日本を含め,主要(先進資本主義)諸国・地域のメ 筋合意」と日 EU・EPA「大枠合意」〜「妥結」を受 ガ FTA/EPA 局面へのシフトの多様性を探る一助と けて決定された『総合的な TPP 等関連政策大綱』 (2017 して,グローバリゼーションの是非や方向をめぐる欧 年 11 月 24 日)は旧『大綱』(2015 年 11 月 25 日)を 州研究者等の議論を参照したい.そのために作成した ほとんど踏襲したもので,2017 年 12 月8日改訂版『農 のが図2である. 林水産業・地域の活力創造プラン』は,新旧『大綱』 図の横軸は,グローバリゼーションの質的程度を国.

(5) 5. 座長解題. 表1. 世界主要地域・国の農産物貿易依存度等の推移. 生産額 世界合計 輸出額 貿易(輸出)依存度 貿易依存度 アジア 輸出率 自給率 貿易依存度 日本 輸出率 自給率 貿易依存度 アフリカ 輸出率 自給率 貿易依存度 北アメリカ 輸出率 自給率 貿易依存度 アメリカ 輸出率 合衆国 自給率 貿易依存度 中央 輸出率 アメリカ 自給率 貿易依存度 南アメリカ 輸出率 自給率 貿易依存度 EU 輸出率 自給率 貿易依存度 イギリス 輸出率 自給率 貿易依存度 フランス 輸出率 自給率 貿易依存度 ドイツ 輸出率 自給率 貿易依存度 後発開発途上国 輸出率 自給率 貿易依存度 低所得食料不足国 輸出率 自給率 貿易依存度 食料純輸入途上国 輸出率 自給率. 1991-94 976.4 353.3 36.2 34.3 12.7 91.8 38.1 1.7 74.2 32.4 13.2 94.3 87.2 53.7 125.3 77.6 48.7 124.5 65.1 31.2 97.5 63.5 47.2 144.8 177.2 86.1 95.2 250.7 95.1 62.3 160.0 94.3 140.1 252.5 90.4 58.2 36.8 13.6 91.3 14.7 7.9 101.0 47.9 20.3 93.2. 期. 1995-99 1,167.8 444.1 38.0 35.0 12.6 91.0 49.8 2.0 68.6 41.2 17.7 94.6 93.9 56.3 123.1 83.4 50.3 120.9 98.7 52.4 106.4 68.0 48.5 141.1 206.9 101.8 96.8 296.7 110.0 56.6 174.1 103.1 147.2 271.9 102.2 59.7 44.7 16.4 89.3 19.7 11.0 102.4 53.5 21.7 90.8. (単位:10 億ドル,%). 間 年 平 均 2000-04 2005-09 1,166.8 1,959.2 480.2 853.4 41.2 43.6 36.3 37.6 12.9 14.3 90.5 91.7 59.6 76.0 2.9 3.6 65.0 59.2 38.1 41.3 15.5 15.2 93.4 90.1 103.7 109.1 57.0 59.7 111.3 111.4 89.3 94.3 48.5 50.9 108.3 108.2 116.1 144.6 54.4 69.4 93.2 94.6 78.5 86.1 61.2 68.3 178.1 202.3 239.7 294.4 118.6 145.8 97.6 97.3 412.0 448.6 141.7 137.4 43.7 36.5 196.6 227.4 114.1 128.2 146.4 141.0 322.3 401.7 135.7 182.8 66.3 73.5 44.1 44.8 14.1 13.1 86.2 84.3 19.3 21.0 9.7 9.9 100.1 99.0 54.5 60.1 21.0 20.7 89.0 84.3. 2010-13 2,980.9 1,284.8 43.1 40.8 15.5 91.1 83.3 4.1 57.1 51.1 18.1 87.0 109.8 62.7 118.3 96.2 54.9 115.8 161.3 81.2 101.2 81.1 64.2 190.0 334.8 169.0 103.3 442.1 141.6 38.6 233.9 132.4 144.8 447.6 208.3 76.4 45.8 13.5 84.1 26.6 12.9 99.1 63.6 22.0 83.6. 資料:FAO, FAOSTAT. 注:1)生産額は,Value of Agricultural Production: Gross Production Value(current USD)である.このデータが 1991 年からしか得られない. 2)輸出入額は,Export Value/Import Value: Agricultural Products, Total, である. 3)「EU」の輸出入額は加盟諸国のそれを単純に合計したものであり,加盟国間のそれを除いたものではない. 4)輸出額が生産額を上回る国・地域があるが(表出ではEU,イギリス,フランス,ドイツ) ,基本的に再輸出に よるものと考えられる. 5)貿易依存度=(輸出額+輸入額)÷生産額,輸出率=輸出額÷生産額,自給率は便宜的に=生産額÷(生産額- 輸出額+輸入額),とした..

(6) 6. 農業問題研究 第 50 巻第 2 号[通巻第 83 号] 2019. 1. 民主主義的・包摂的統治. (対抗軸・ 国民的 農業路線). マクロン. 統合深化賛成派新自由主義. 安倍・官邸農政. ブレグジット 支持者. 統合深化反対派新自由主義 トランプ (水平方向に政権内 権力闘争) 権威主義的・排除的統治. 国 民 国 家 尊 重 型グローバリゼーション. 超 国 家 型ハイパーグローバリゼーション. 統合深化反対派社民 (シュトレーク) サンダース ロドリック トッド. 統合深化賛成派社民 (ハーバーマス). メルケル. メランション?. ル ペ ン. 図2 グローバリゼーションをめぐる政策思想と政治家・政権の志向類型模式図 資料:主としてロドリック(2014),鈴木(2016),ハーバーマス(2016),シュトレーク(2016),トッド(2016),田代 (2017)を参考に作成。 注:1)上記の資料を参考に,試論的に類型区分してみたものである。個人について敬称略。 2)「統合深化」とはEU,とりわけユーロ圏の通貨統合から,さらに金融制度・銀行政策,財政政策,政治システムにま で至る統合を指す。. 民国家の位置づけを踏まえて表現しようとしている. 超国家型ハイパーグローバリゼーションとは,貿易・ サービス・投資の市場一体化と多国籍資本権益保護か ら,さらに通貨・中央銀行機能や金融・財政政策の統 合化とそれに必要な超国家的権力機構の制度化までを 目指すものである.反対に国民国家尊重型グローバリ ゼーションとは,経済・文化等の地球規模での相互交 流・相互依存の深化や人類的共通課題への協力・協調 といったグローバリゼーション一般を全面否定するわ けではないが,多国籍資本の越境的運動や地球規模(あ るいは EU のようなメガ地域規模9))で強行的に推進 される新自由主義政策の弊害を緩和・除去し,公正・ 公平・多様な社会経済を実現するためには,国民国家 の再評価・再強化が不可欠だとするものである. 縦軸は,国民国家重視型であれ超国家的権力機構型 であれ,その統治・政策遂行にあたって民主主義と社 会的包摂を重視するのか,それとも権威主義と社会的 排除を重視するのかという違いと程度を表現しようと している. ロドリック(2014)は,ハイパーグローバリゼー ション,国民国家,民主政治の三つの要素は,うち二 つまでしか両立できない「世界経済の政治的トリレン マ」という構図を提示した上で,グローバリゼーショ ン,とりわけ資本移動に制約を課すことで各国的な基. 本政策主権と民主主義を可能にする「賢いグローバリ ゼーション」を目指すべきだとした.鈴木(2016)は, ドイツ経済学者が,従前の一般的な新自由主義派と社 会民主主義派の対立に加えて,リーマンショック(世 界金融危機)や欧州(南欧)通貨・金融・銀行危機へ の対応としての銀行同盟創設と欧州安定化メカニズム 強化(それらによる重債務化した銀行や国家財政の超 国家的救済,その「見返り」としての超緊縮財政等) を契機とするユーロ圏のさらなる統合深化への賛否が 加わって,4派に分かれた,とする. これらを参照して,管見の範囲内で位置づければ, 研究者ではハーバーマス(2016)は①統合深化賛成派 社民=民主的に統治された超国家型ハイパーグロー バリゼーション志向,トッド(2016)やシュトレーク (2016)は②統合深化反対派社民=国民国家の主権と 自立的通貨・財政政策等を尊重する国民国家尊重型グ ローバリゼーション志向となり,政治家・政権等では, 2016 年民主党大統領予備選候補者サンダースや EU 離脱を支持したイギリス有権者の一部は②に位置づけ られる.②に共通するのは,超国家的機構による民主 的統治は非現実的で,民主主義が現実に機能しうるの は国民国家レベルにおいてだという判断である(トッ ド 2016:42,シュトレーク 2016:173) .また,鈴木 (2016:165)によれば,EU 離脱へとイギリス国民を.

(7) 7. 座長解題. 最終的に動かしたのは「第一にマネーゲームの後始末 を国民に押しつけてきた緊縮政策と,第二に民主主義 的正当性を欠いた EU 統治への怒り」,つまり「ロン. とを期待して構成している. 第一に,極めて限定的ながら金ドル交換を基礎とし. ていたブレトンウッズ通貨体制の崩壊と冷戦体制解体 ドンとブリュッセル」という「金融エリート・ネット の開始以来の 40 年ほど,ほぼ直線的に推進されてき ワークの手に落ちたこの二つの権力中枢」への憤懣 た新自由主義グローバリゼーションに対する, 「左」 だった.メルケル,マクロン両首脳は基本的には新自 「右」からの「異議申し立て」という形態を取って 由主義を志向する EU 統合維持・深化派なので,④統 いるように見られる欧米での,新しい政治経済潮流 合深化賛成派新自由主義の付近に位置づけられる. (「激動」)が,その内容においてどのような意味を持 かたやトランプ大統領・政権がこれまで進めてきた ち,また相互にどのような位置関係にあるのかについ 通商政策を見る限り,③一方で選挙公約でもあった貿 て,である. 易赤字の解消を通じた自国産業と雇用の復活や,さら 第二に,そうした「激動」の発生に,各国・地域の には投資家国家間紛争における ISDS メカニズムの拒 農業市場・農業構造の到達点や農民の組織と運動のあ 否可能化をも含む,国民国家尊重的な側面をもち 10), りようなどが,何らかの影響を与えたのか否かについ 他方では「知識複合体」化した現代アメリカ系多国籍 て,である.今回俎上に載せる欧米諸国における農業 企業や同金融資本の利益をしっかり追求していた(そ 就業人口は数%にも満たない圧倒的な少数派になって の意味でグローバリゼーション推進を放棄などしてい いるが,それでもなお「激動」をもたらすような影響 ない) .したがって図中のような位置づけをしてみた 力, あるいはキャスティングボート的な「政治的位置」 が,政権内権力闘争が特に水平方向をめぐって激しい を占めているのかどうかを問うことになるし,数十年 ので,今後そのポジションは動く可能性がある. 続いた新自由主義グローバリゼーションが農業・農民 そうした中で安倍首相・政権は,④のようにメガ 分野で矛盾のマグマを累積させていたのかどうかを問 FTA/EPA の相次ぐ合意を推進する点で超国家型ハ うことにもなろう. イパーグローバリゼーションを目指すと共に,そのこ 第三に,そうした「激動」(表面的にはともかく実 と自体およびそれに照応した「農業競争力強化プログ 質的には「激動」ではなかったのかもしれない)が, ラム農政」が「官邸農政」と呼称されるように,権威 各国・地域の通商政策にどう関係し,反映しているの 主義的推進手法の様相を呈している.したがってそこ か,それが各国・地域農業の国際市場における位置や には,超国家型ハイパーグローバリゼーションが内包 志向とどう関わっているのかについてである. する貧困と格差拡大,国家主権・地方自治の侵害,多 第四に,同じくそうした「激動」が各国・地域の対 様な社会経済共存の否定などの矛盾と,権威主義的・ 内的農業政策(農業関連環境・資源政策を含む)とど 排除的統治が内包する集権化や,民主主義と基本的人 う関係し,反映しているのか,将来に対してどのよう 権の弱体化・否定などの矛盾が重畳しており,その重 な影響を与える可能性があるのか,についてである. 畳的矛盾はさらに深刻化していくだろう. 翻ってそれは「激動」と見えるものが,少なくとも各 農業分野に引きつけて言えば,メガ FTA/EPA と 国・地域の農業政策に関わる限りで, 真の意味で 「激動」 「農業競争力強化プログラム農政」というパッケージ と言えるものだったのかどうかを問うことでもあろう. の推進は,日本農業の「世界農業」化とそれを組み込 石井圭一論文「EU 酪農自由化下のフランスの政策 んだグローバル・バリューチェーンの多国籍企業統治 対応と農業構造」では,酪農を素材にしつつ同国の直 化を本格化させ,上述の重畳的矛盾を,ア農業の国 近動向の分析結果を披露すると同時に,それらを EU 民・国内消費者からの乖離・切断と,イ国内に残りえ 改革の流れの中に位置づけていただく.前掲図2と関 た農業生産者の(多国籍)企業の支配ないし主導への 連づければ,そもそも共通農業政策(CAP)改革自 編入(その意味での集権性・排除性=自主・自律性喪 体が新自由主義的でハイパーグローバリゼーションの 失)といった形で,もたらすのではなかろうか. 追求であるという.同図に収まりきらないほどの排外 主義的反グローバリゼーションを掲げた極右ルペン大 4.本特集で深化を期待する論点と各論文の位置 統領候補の当選阻止という,いわばネガティブな「国 づけ 民同意」で成立したマクロン政権は,こうした CAP 本特集は,最終的には日本のグローバリゼーション 改革の流れを踏襲しつつ,環境保全を一層強調してい 戦略およびそれと表裏一体の農業政策の性格規定に資 るという.こうした一方での徹底した新自由主義的グ することも目指しつつ,以下のような論点を深めるこ ローバリゼーションと他方での環境保全(そのための.

(8) 8. 農業問題研究 第 50 巻第 2 号[通巻第 83 号] 2019. 1. 条件不利地域農業保全)とのパッケージという路線が,. 集中) 」 (降水・降雪などで水の「生産」の7割は北部. 具体的にどのように展開され,またそこに齟齬・内的. に依存しているのに, 消費は南部に偏在していること). 矛盾は生じないのかどうかを,酪農を中心に論述して. の進展と相まって,農業的水利用と都市的水利用との. いただく. 和泉真理論文「EU 離脱後の英国農業政策の行方 ─農業環境政策から Green Brexit への展開─」では, ブレグジットと関わらせつつ,イングランドの農業環 境政策の展開と到達点,および今後の展望について論 じていただく. イギリス政府は,CAP 財政において最大の純負担 者という経済関係および環境団体等の農業政策への影 響力が著しく強いという政治関係から,現行 CAP に 対しては批判的であり,直接支払の農業環境支払への 転換を主張してきた.そのため各国の裁量に委ねられ ている「第2の柱」の農村振興政策では農業環境支払 がほとんどを占めるという特徴がある.単一支払だけ で農業所得の 50 〜 60%になる稼得構造は,ブレグジッ トによって大きく変わる可能性が出てきた.ブレグ ジットを農政改革の機会と捉え,「公的資金は公共財 へ」「農村地域の真の持続的な未来を構築するために, 全ての土地の利用と管理に『自然資本』の考え方を導 入する」というイギリス環境食料地域大臣の改革指針 は,農業者の稼得構造にどのような影響を与えるのか. ブレグジットがイングランドの農産物貿易や労働力態 勢(畑作園芸等での移民依存)にどのような影響を与 えるのか,等の側面にも言及しつつ,今後の展望を提 示していただく. 西川邦夫論文「民主党州政下のカリフォルニア稲作 ─農業者の憂鬱と共和党支持の構造─」では,連邦レ ベルでのトランプ共和党政権の誕生,州レベルでの強 固で継続的な民主党の政治的優位という,「ねじれ」 た政治状況・政策展開と農業者・農村部の政治経済動 向や意識との関係を,農業関係資源・環境問題を集中 的に体現する「水」が核心をなす稲作農業を主たる素 材に,論じていただく. 農業者団体・農村部がトランプ大統領当選という「激 動」に対しては,共和党への確実な基礎票という役割 と,2期8年間続いた民主党オバマ政権下での農業に よる環境汚染規制政策の強化への強い不満があったと いう.にもかかわらず,誕生したトランプ政権との間 に生じているアンビバレントな関係が最初に紹介され る. 次いで,州内沿岸部を中心とした都市部膨張と南部 を中心とした人種的多様性進展が民主党による州議会 上下両院支配の基盤を一層強め,それが「水の南北対 立(7割は北部で生産されるのに人口の6割は南部に. 対立が激化し,民主党支配の州政策は厳格な農薬規制 や環境的水利用の義務づけへと展開して,稲作農業者 の「憂鬱」を強めている.こうした状況が具体的に論 じられると同時に,資源・環境保全政策への対応につ いての展望も提示していただく. これらの諸論稿を通じて,対象国・地域での「情勢 激動」と農業構造・農業団体・農業政策との相互関係 の有無や強弱について具体的に理解を深め,認識を共 有すると同時に,本特集の課題設定・枠組みの妥当性 も吟味しつつ,一方的な新自由主義グローバリゼー ションに対するそれぞれの形態を通じた反作用と見ら れる最近の新しい(あるいは顕在化した)政治動向と 農業政策・農業構造問題をいかに切り結ぶことができ るか, するべきか, そして最終的には日本における「情 勢」ならびにその下で展開されつつある新たな農政方 向が持つ意味をめぐって,課題の所在を見いだす一助 になることを期待している. 注 1) トランプ政権の各交渉・協議の経緯とそれらの特徴 づけについては,磯田(2018:148-152). 2) トランプ大統領が,2018 年3月 22 日に「通商法 301 条」を根拠に,中国による知的財産侵害への制裁 措置(追加関税)をかける大統領令に署名し,4月 4日までに半導体製造装置等のハイテク分野を中心 に約 1,300 の対象品目リストを作成したのもその一環 である.これらの動きは,中国政府が 2015 年に制定 した『中国製造業 2025』で,国家主導・介入によっ て「情報化と製造業の融合」等を強力に推進している ことへの特別な危険視の表れとも指摘されている(金 (2017),『朝日新聞』2018 年4月5日朝刊). 3) ただし,つとに指摘されているようにトランプ政権 内で,①「排外主義・差別主義」「アメリカ第一主義」 などを演出・実践しようとするグループ,②3人の ゴールドマン・サックス幹部出身者など金融資本利害 を優先しようとするグループ,③「将軍達」と称され る軍産複合体グループを中心とする権力抗争が激しく (磯田 2017a:41) ,最近も①の支柱だったバノン氏の 主席戦略官・兼・上級顧問解任や,他方②に含まれる と見られるコーン国家経済会議委員長の辞任など,不 安定さを一層増しており,その通商政策もどこに「落 ち着く」のか予断を許さない. 4) その後,マレーシアの国有企業章留保とブルネイの.

(9) 9. 座長解題. サービス・投資章留保は「凍結」で,またベトナムの 労働章紛争処理制裁措置(猶予期間)とカナダの文化 例外(仏語自国産コンテンツ保護)は協定文本体でな く附属文書に書き込むことで,決着した. 『日本経済 新聞』電子版 2018 年1月 23 日. 5) 日米首脳会談『共同声明』2017 年2月 10 日(和文). 6) 『日本経済新聞』2017 年 10 月 17 日電子版等が「日 本政府関係者が明らかにした」と報道. 7) 各国農業の「世界農業」化については,国際的な フードレジーム論の先行研究整理に基づいているが,. 習の友社. 磯田宏(2016) 『アグロフュエル・ブーム下の米国エタノー ル産業と穀作農業の構造変化』筑波書房. 磯田宏(2017a) 「アメリカ農業と通商政策の行方」 『経済』 2017 年8月号,pp.29-42. 磯田宏(2017b)「『農業競争力強化』の本質と狙いをど う読み解くか」 『農業と経済』2017 年 10 月臨時増刊号, 第 83 巻第 10 号,pp.30-41. 磯田宏(2018) 「グローバリゼーションをめぐる国際動 向と日本のメガ FTA/EPA 路線の意味」 『農業と経済』. さし当たり McMichael(2016)を挙げておく.より. 2018 年4月臨時増刊号,第 84 巻第3号,pp.147-159.. 詳 し く は, 磯 田(2016:10-68) , 磯 田(2017b:33-. 金堅敏(2017) 「産業高度化を狙う『中国製造業 2025』. 36)を参照されたい. 8) 安倍政権によるこうしたメガ FTA/EPA 路線と「農 業競争力強化プログラム農政」のパッケージを,日本. を 読 む 」 富 士 通 総 研 経 済 研 究 所『 研 究 レ ポ ー ト 』 No.447. McMichael, Philip(2016)Commentary: Food regime. 農業を「国民的農業」から「世界農業」へ再編させ. for thought, Journal of Peasant Studies, 43(3),. る本格的な第一歩と位置づける議論については,磯田. pp.648-670.. (2017b),磯田(2018)を参照. 9) 「欧州統合プロジェクトは,欧州共同体が自由貿易. ダニ・ロドリック/柴山桂太・大川良文訳(2014) 『グロー バリゼーション・パラドクス』白水社.. を全面的に信奉するようになってからは,グローバリ. 関下稔(2012)『21 世紀の多国籍企業』文眞堂.. ゼーションという全世界的プロジェクトの単なる地方. 関下稔(2015)『米中政治経済論』御茶の水書房.. 版になってしまっています」 (トッド 2016:4) .. ヴォルフガング・シュトレーク/鈴木直訳(2016)『時. 10) ただし,少なくとも第二次大戦後以降今日にいたる アメリカは,他の多くの国民国家とは異なる,大陸国 家・覇権国家と見なすべきである.. 間かせぎの資本主義』みすず書房. 鈴木直(2016)「ヨーロッパを引き裂く四つのベクトル」 『世界』2016 年9月号,pp.164-175. 高田太久吉(2015) 『マルクス経済学と金融化論』新日. 引用文献 ユルゲン・ハーバーマス/三島憲一訳(2016) 「デモ ク ラ シ ー か 資 本 主 義 か?」『 世 界 』2016 年 9 月 号, pp.176-191. 萩原伸次郎(2017) 『トランプ政権とアメリカ経済』学. 本出版社. 高田太久吉(2017)『引き裂かれたアメリカ』大月書店. 田代洋一(2017) 『農協改革・ポスト TPP・地域』筑波書房. エマニュエル・トッド/堀茂樹訳(2016)『問題は英国 ではない,EU なのだ』文春新書..

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参照

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