睡眠時無呼吸症候群SASについて 睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病、交通事故、労働災害の危険因子となります。 労働の中心である中高年の男性に多い疾患ですが、退職すると、勤労中より運動量が少なく なりますので、肥満が強くなり、男性では 臍周りが85cm以上、女性で95cm以上になり、肥満 係数MBI が26以上になると、メタボリック症候郡となり、睡眠時無呼吸症候群の増悪になります。 退職後にもスクリ-ニンングが行われることが望まれる。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome):とは
睡眠中に断続的に無呼吸を繰返し、その結果、日中傾眠などの種々の症状を呈する疾患の総 称です。
無呼吸(apnea): 10 秒以上の気流の停止、一晩 7 時間の睡眠中に 30 回以上の無呼吸があり、 そのいくつかは non-REM 期にも出現するもの。
無呼吸指数 AI (apnea index ):睡眠 1 時間あたりの無呼吸の回数 AI≧5(回/時間)
無呼吸低呼吸指数(AHI)の定義;SAS の定義には Guilleminault の AI の定義が用いられるが、実 際の臨床で、SAS の判定には、無呼吸に低呼吸を加味した無呼吸低呼吸指数(AHI)が用いられ ています。 無 無呼呼吸吸低低呼呼吸吸指指数数((AAppnneeaa hhyyppooppnneeaa IInnddeexx):): 睡眠 1 時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた 回数。 低 低呼呼吸吸((hhyyppooppnneea)a)::気道が完全に閉じるのではなく、狭小化のために換気量が少なくなっ た状態。換気の 50%以上の低下に、酸素飽和度(SpO2)の 3%以上の低下を伴うもの。 閉塞型(Obstructive Sleep apnea=OSA); 睡眠中に上気道が閉塞して気流が停止するもの。 無呼吸の間でも胸壁と腹壁の呼吸運動が認められるが、動きは互いに逆になるという奇異 運動を示す。中枢型(Central Sleep apnea=CSA); 呼吸中枢の機能異常により REM 期を中心と した睡眠中に呼吸筋への刺激が消失して無呼吸となります。混合型(Mix Sleep Apnea);中枢 型無呼吸で始まり、後半になって閉塞型無呼吸に移行する場合が多い。閉塞型無呼吸の一 つとして分類することが多い。 O OSSAASS の原の原因因;;OSAS は、上気道の閉塞によって無呼吸、低呼吸が起きるために発症します。 <閉塞の原因>; ①形態的異常:肥満によって気道に脂肪沈着する、扁桃肥大、巨舌症、 鼻中隔彎曲症、アデノイド、小顎症(あごが小さい)など。 ②機能的異常:気道を構成している筋 肉の保持する力が低下します。 睡眠の特徴 ;睡眠ステージと睡眠周期 • •<<RREEMM 睡睡眠眠>>;;•睡眠は、脳波や眼球運動、筋電図等の特徴からステージ分類でき大別して REM 睡眠と non-REM 睡眠に分けられる。一晩に約 90 分周期で、REM 睡眠と non-REM 睡眠を繰 り返す。•夢を見ているときなどの睡眠。脳波的には浅睡眠に近く、大脳活動は覚醒に近い。急速 な眼球運動(rapid eye movement:REM)の出現、筋緊張の低下(上気道閉塞を起こしやすい)、反
射活動の低下、呼吸循環などの生理機能の動揺を特徴とした特殊な睡眠。1996 年 Maquet ら 1998 年 Braun らによって 記憶の固定に関与しているとのことです。 •••<<nnoonn-R-REEMM 睡睡眠眠>>;;•最も浅いまどろみ状態の stage1からぐっすり熟睡した stage4に区分され、 stage1・2 を浅睡眠、stage3・4 を深睡眠、或いは徐波睡眠と呼ぶ。「レム以外の睡眠」という意味で、 いわゆる安らかな眠りである。 OSAS の症状・徴候;■いびき■日中の傾眠■知性の低下■性格の変化■起床時の頭痛 ■ 幻覚 自動症■呼吸困難(とくに労作時) ■不眠症■インポテンツ■断眠(脳波上)■肥 満■不整脈■肺高血圧症(肺性心) ■多血症■高血圧■浮腫■ 夜間頻尿 OSAS の社会的影響;◆労働災害 ・米国でのスリーマイル島の原子力事故。 ・スペースシャトル チャレンジャー事故◆交通事故 ・SAS 患者では交通事故が有意に 多い。◆家庭内不和◆不登校、いじめ O OSSAASSの治の治療療11;;ままずず始始めめにに生生活活をを見見直直ししままししょょうう。。肥満は大敵。減量しましょう お酒は無呼吸 を悪化させます 睡眠薬も、時として無呼吸の促進剤 たばこも、無呼吸の増強剤 OSAS の治療法2;<内科的治療>シーパップ CPAP (経鼻的持続陽圧呼吸法) <歯科的治療>マウスピース;AI>20 or 最低SaO2 <89 あるいは SASの自覚症つよいと きにします。 <外科的手術>; UPPP、咽頭、扁桃、アデノイド切除 AI>40、最低SaO2<80% 食内 2>40H 2O 絶対的適応40>AI>20 SaO2 80~89 食圧 20~40H2o 相対的適応 CPAP 療法の原理;睡眠時無呼吸症候群は、舌が気道ふさぐなどの原因により気道が閉塞し、無 呼吸になります。CPAP は鼻マスクを介して、一定陽圧の空気を送り込み、上気道を広げます。広 げるための圧力は患者さん個々に異なります。 CPAP で治療をすると…;無呼吸、低呼吸、いびきの消失睡眠の質の改善日中の眠気の消 失日中の活動性の増加⇒体重減少夜間尿の減少高血圧の改善合併症の予防産業医の 不和 不登校などでます。 当院耳鼻咽喉科に労災認定意見書のために来院した方の26%がSAS患者であった。 SASの 疫学調査で 日本では人口の2%であった。労災患者はSAS罹患率10 倍以上であった。 Epworth の眠気のテスト(ESS)、11点以上がSASの可能性が高い。 20 歳の体重より20Kg以上BMI10以上 となるとAHIが 40 以上となります。 スクリ-ニング対象者の約10%がSAS患者であった。 SAS患者の管理(運転業務者たいして)AHIが 75%減少しAHI<20となれば職場復帰(JR東 海) SASの治療として 肥満が主原因であれば減量を図りつつ鼻CPAP歯科装具、耳鼻咽喉科的手 術を組み合わせて行う。