KANSAI GAIDAI UNIVERSITY
早期英語教育が中等学校英語教育に及ぼす影響につ
いての調査研究(第一次調査)
著者
松宮 新吾
雑誌名
研究論集
巻
90
ページ
139-158
発行年
2009-09
URL
http://doi.org/10.18956/00006179
早期英語教育が 中等学校英語教育 に及 ぼす影響 につ いての
調 査 研 究(第
一・
次調 査)
松 宮 新 吾
要 旨 新 学 習 指 導 要 領 に よ り、 小 学 校 高 学 年 に お け る外 国 語(英 語)が 必 修 化 され 、週1コ マ年 間35 時 間 の 「英 語 活 動 」 が5、6年 生 で 実 施 され る 。 他 方、 中 等 教 育 機 関 で は 、 教 育 特 区 等 に よ り 早 期 英 語 教 育 を 経 験 した 学 習 者 と未 学 習 者 とが 混 在 した 状 況 で 英 語 教 育 が 行 わ れ て い る 。 本 研 究 で は 、 この 移 行 期 とい う特 異 な機 会 を 捉 え 、 早 期 英 語 学 習 者 と未 学 習 者 との比 較 調 査 を 行 い 、 早 期 英 語 教 育 が 学 習 者 に及 ぼ す 影 響 や 効 果 を 検 証 し、2011年 か ら全 面 実 施 さ れ る 小学 校 英 語 活 動 の 教 育 効 果 に つ い て 論 じ る。 学 習 者 要 因 に係 わ る 因子 を分 析 した結 果 、 早 期 英 語 学 習 者 は 、 英 語 学 習 や異 文 化 に対 す る 好 感 的 態 度 、 統 合 的 な 目的 意 識 等 に お い て プ ラ ス の 有 意 差 を 示 し た。 一 方 、 言 語 ス キ ル に係 わ る 比 較 分 析 で は 二 群 間 の 統 計 的 な 有 意 差 が 確 認 で きな か った 。 これ らの 結 果 か ら、 現 行 の 「音 声 に慣 れ 親 しむ 」 英 語 活 動 か ら、 「文 字 認 識 」 を 含 め た統 合 型 英 語 活 動 に つ い て の 提 言 を 行 う。 キ ー ワ ー ド:早期 英 語 教 育 、早期 英 語 学 習 者 ・未 学 習 者 、 学 習 者 要 因 、 言 語 ス キ ル 、 統 合 型 英 語 活 動 1.は じ め に 2008年1月17日 の 中 央 教 育 審 議 会 総 会 に お い て 、 審 議 の ま とめ で あ る 「幼 稚 園 、 小 学校 、 中 学 校 、 高 等 学 校 及 び 特 別 支 援 学 校 の 学 習 指 導 要 領 の 改 善 に つ い て 」(答 申)が 承 認 され た。 答 申で は 、 小 学 校 に お け る外 国 語(英 語)活 動 に つ い て 、 高 学 年 で1コ マ 程 度 を 確保 す る こ とが 明記 され 、 必 修 とな る こ とが決 定 され た 。 す で に 「審 議 の ま とめ」(2007年11月)で も示 され て い る よ うに 、 そ の 目標 や 内容 に つ い て は 、 英 語 の音 声 面(「 聞 く」 「話 す 」)の 活 動 を 中 心 に、 言 語 や 文 化 へ の 理 解 を 深 め る と同時 に 、 積 極 的 に コ ミュニ ケ ー シ ョンを 図 ろ う とす る態 度 を 育 成 す る こ と、 ま た、 外 国 語(英 語)活 動 は 教 科 として は 位 置 づ け な い こ とが 決 定 され た 。 ま た 、 「言 葉 」 を 「認 識 ・思 考 ・判 断 の道 具 で あ り、 生 きて い く上 で の ⊥ 台 ・中核 とな る も の 」と して重 視 し、言 語 力育 成 の た めの 「言 語 活 動 の 充 実 」を 今 回 の 改 訂 の 大 きな 柱 の ひ とつ と し、 す べ て の 教 科 にお い て 、 言 語 力 、 コ ミュニ ケ ー シ ョン能 力 の 育 成 を 目ざす もの として い る。松 宮 新 吾 こ れ を 受 け 、 文 部 科 学 省 で は 、 小 学 校 新 学 習 指 導 要 領 を2008年3月28日 に 公 示 し 、2011年 度 か ら 全 国 の 小 学 校 高 学 年 で 外 国 語(英 語)を 必 修 化 し 、 小 学 校5・6年 生 で 週1コ マ 年 間35時 間 の 「外 国 語(英 語)活 動 」 を 実 施 す る こ と と し た 。 一 方 、 現 行 の 学 習 指 導 要 領 で 位 置 づ け ら れ て い る 「総 合 的 な 学 習 の 時 間 」 の 枠 組 み の 中 で 、 外 国 語(英 語)活 動 を 実 施 し た り、 総 務 省 か ら 構 造 改 革 特 別 区 域 計 画(「 教 育 特 区 」)の 認 定 を 受 け 、 市 町 村 単 位 で 英 語 活 動 を 推 進 す る な ど、 地 域 や 学 校 に よ り英 語 に 対 す る 取 組 に は 、 大 き な バ ラ ツ キ が 生 じ て い る 。 こ の 現 状 を 端 的 に 示 す デ ー タ と し て 、 全 国 の 公 立 小 学 校21,864校 を 対 象 に 文 部 科 学 省 が 実 施 し た 「小 学 校 英 語 活 動 実 施 状 況 調 査(平 成19年 度)」 の 結 果 概 要 を 示 す 。 (1)英 語 活 動 実 施 学 校 数 に つ い て 全 国 の 公 立 小 学 校21,864校 の う ち 、21,220校 が 実 施 。 実 施 割 合 は97.1%で 、2006年 度 の 調 査 (95.8%)と 比 べ1.3ポ イ ン ト増 加 し た 。 (2)英 語 活 動 の 年 間 実 施 時 間 数 に つ い て 年 間 平 均 実 施 時 間 数 は 、6年 生 で 、15.9時 間(前 回 調 査 時 か ら1.1時 間 増 加)で 、 毎 月 僅 か 1コ マ 程 度 の 実 施 状 況 と な っ て い る。 (3)年 間 実 施 時 間 別 学 校 数 年 間 実 施 時 間 別 学 校 数 は 、5・6年 で 、 年 間4∼ll時 間(40.4%、40.2%)を ピ ー ク に 、 年 間1 ∼3時 間(10 .6%、10.1%)か ら 年 間71時 間 以 上(0.19b、0.1%)ま で と 非 常 に 大 き な 分 散 (5年 生 の 不 偏 分 散:9530719.47、6年 生 の 不 偏 分 散:9705527.77)を 示 し て い る 。 そ こ で 、5・6年 に 係 わ る デ ー タ の 正 規 性 を 検 定 す る た め に 、 ジ 適 合 度 検 定 を 実 施 し た 。 そ の 結 果 、5年 生 に お け るp値 が0.2109、6年 生 に お け るp値 が0.2230と な り、 デ ー タ の 正 規 性 が 棄 却 さ れ た 。 表1 小学校英語活動実施状況調査結果概要(平 成19年度)「 年間実施時間数別学校数」 第1学年 第2学年 第3学年 第4学年 第5学年 第6学年 1-3時 間 4-11時 間 12-22時 間 23-35時 間 36-70時 間 71時 間 以 上 4461 9271 2969 717 175 3 4357 9402 3101 738 194 3 2620 8704 5200 2814 608 9 2485 8708 5392 2911 632 15 2167 8237 5406 3837 741 16 2099 8357 5472 3931 890 22 表2 6年 生 の 実 施 時 数 に係 わ る 適 合 度 の 検 定 κ2乗値 自由度 P値 判 定 表3 5年 生 の 実 施 時 数 に 係 わ る 適 合 度 の 検 定 z2乗 値 自由度 P値 判 定 1.4851 1 0.2230 **:1%有 意*:5%有 意 1,5654 1 0.2109 **;1%有 意*;5%有 意
この こ とか ら、 全 国 の 小 学 校 に お け る英 語 活 動 の 実 施 状 況 に は 大 きな バ ラ ツキ が あ り、 平 均 す る と1か 月 に1.3コ マ程 度 の体 験 的 な 英語 活 動 が 実 施 され て い る もの と推 測 で きる。 この よ うな 現 状 を ふ ま え、 国 は 日本 の 英 語 教 育 の 転 換 を 図 るた め に 、 小 学 校 に お け る英 語 活 動 を 新 学 習 指 導 要 領 に 明確 に 位 置 づ け た とこ ろで あ る。 とこ ろが 、移 行 実 施 を 直 前 に控 え 、 「教 育 再 生 懇 談 会 」 は、 国 に対 し、 小 学 校3年 生 か らの 英 語 必 修 化 を 求 め る提 言 と報 告 書 を 提 出す るな ど、 国 の 教 育 施 策 に 対 す る一 貫 性 が 問 わ れ か ね な い 状 況 も生 起 して い る。 そ こで 、 本 研 究 にお いて は 、2011年 度 か ら実 施 され る小 学 校 で の 英 語 活 動 に つ い て 期 待 で き る効 果 と予 想 され る課 題 を 明示 す る こ とに よ り、 日本 型 早 期 英 語 教 育 の 方 向性 に つ い て 考 察 を 加 え る。 2.研 究 の 目 的 本 研 究 で は 、 小 学 校5・6年 生 で 早 期 英 語 教 育 を経 験 した こ とに よ り、 中 等 教 育(高 校)段 階 の 英 語 教 育 にお いて 、 どの よ うな 効 果 が 生 じて い るの か とい うこ とを 調 査 ・研 究 し、 新 学 習 指 導 要 領 で 示 され て い る ガ イ ドラ イ ンに 従 っ た英 語 活 動 を 実 施 す る こ とに よ り期 待 で き る教 育 上 の 効 果 を 予 測 す る。 ま た 、 現 在 実 施 され て い る早 期 英 語 教 育 の 実 情 を 概 観 し、 新 学 習 指 導 要 領 の 主 旨を 効 果 的 に 実 現 す るた め の 課 題 を 明示 す る。 そ の た め に、 本 研 究 で は 、 小 学 校 英 語 活 動 が 全 面 実 施 され る まで の過 渡 期 に 当 た る現 時 点 の 特 異 性 を生 か し、 小 学 校 で 一 定 の 早 期 英 語 教 育 を 経 験 した学 習 者(FLES1)students)と 未 学 習 者(no-FLES students)が 混 在 す る 高 等 学 校 を調 査 対 象 と し、 早 期 英 語 教 育 が 中等 教 育 段 階 の 英 語 学 習 に及 ぼ す 影 響 を 検 証 し、2011年 度 か ら全 面 実 施 され る小 学 校 英 語 活 動 に つ い て の 提 言 を 行 う。 3.研 究 の 背 景 日本 人 の 英 語 学 習 者 を 対 象 と した早 期 英 語 教 育 に係 わ る追 跡 調 査 と して 、011erら(1974) や 樋 口 ら(1986、1987、1988、1989)の 調 査 報 告 が あ る。 これ らは い ず れ も私 立 小 学校 の 正 規 の カ リキ ュラ ム で6年 間 の 英 語 教 育 を受 け た学 習者 と、 中学 校 か ら英 語 を 学 び 始 め た学 習 者 を 調 査 対 象 者 とし、 英 語 の 熟 達 度 に 関 す る比 較 追 跡 調 査 を 実 施 した もの で あ る。 Ollerら は 、 cloze test2)を用 い被 験 者 の総 合 的 な 英 語 力 を 測 定 し、 早 期 英 語 教 育 の学 習 効 果
松 宮 新 吾 を 検 証 した 。 そ の 結 果 、 英 語 の熟 達 度 が 、 中 学 校1年 生 で はFLES students(早 期 英 語 学 習 者)の 方 が 優 れ て は い る もの の 、 学年 進 行 に 伴 い そ の 差 が 小 さ くな り、 高 等 学 校2年 生 段 階 で は 統 計 的 な 有 意 差 が 認 め られ な か っ た として い る。 ま た、 樋 口らは、 言 語 の基 本 的 四技 能(リ ス ニ ン グ、 ス ピ ーキ ン グ、 リーデ ィン グ、 ラ イテ ィ ン グ)に つ いて の 熟 達 度 に係 わ る追 跡 調 査 を 実施 して い る 。 そ の 結 果 は 、 一 部Ollerら の もの と一 致 す るが 、 高 校2年 生 段 階 で は 早 期 英 語 学 習 経 験 者 が 四 技 能 の 全 て に お い て 早 期 英 語 学 習 未 経 験 者 よ りも高 い熟 達 度 を 示 し た と報 告 して い る。 一 方 、 国 外 に 目を 転 じ る と、1997年 に 小 学 校 英 語 教 育 を3年 生 か ら必 修 化 した 韓 国 教 育 省 教 育 人 的 資 源 部 は 、10年 目 とな る2007年1月 に、 韓 国 で 実 施 して きた 小 学 校 英 語 教 育 の 成果 に 係 わ る調 査 ・分 析 結 果 を 発 表 し た。 韓 国 教 育 省 に よ る と、 韓 国 の4000人 の 高 校 生 を 対 象 に 、2003年 と2006年 に 実 施 した 英 語 実 力 テ ス トの 得 点 を 分 析 した とこ ろ、 早 期 英 語 学 習 未 経 験 者 を 対 象 として 実 施 した2003年 には 平 均 点 が414.5点 だ った もの が 、 早 期 英 語 学 習 経 験 者 に よ る2006年 実 施 の テ ス トで は 、459.6点 で 45.1ポ イ ン ト成 績 が 高 くな った と報 告 して い る。 ま た 、 「自分 の 英 語 力 が 向 上 した か?」 とい う質 問 に、 中学 生 の35.7%、 高 等 学 生 の23.3%が r向 上 した』 と回 答 して い る。 さ らに 、 教 員 を 対 象 に し た ア ンケ ー ト調 査 で も、 小 学 校 英 語 教 育 の 実 施 に よ り生 徒 の 読 み 取 り、 書 き取 りな ど全 般 的 な 英 語 運 用 能 力 が 伸 び た と肯 定 的 に 捉 えて い る こ とを 明 らか に して い る。 この 結 果 を 受 け 、 韓 国 教 育 省 は 、 小 学 校 英 語 教 育 の 導 入 が 好 ま しい 成 果 を もた ら して い る と し、2008年 下 半 期 ま で に、 現 在 、 小 学 校3・4年 生 は週1時 間 、5・6年 生 は週2時 間 実 施 して い る英 語 学 習 を 、1・2年 生 か ら実 施 す る こ と と した。 しか し、 韓 国 教 育 省 の 分 析 結 果 や 解 釈 に 韓 国 内の 一 部 研 究 者 は 疑 問 を 呈 し、 英 語 教 育 の 内実 化 が も っ と重 要 で あ る と主 張 して い る 。 これ は 、 今 回 の 調 査 結 果 か ら、 「小 学 校 英 語 教 育 が 授 業 に役 に立 つ か?」 とい う質 問 に 対 し、 高 校 生 の56.3%がr役 に 立 た な い 』 と回答 し、r役 に 立 つ 』 と回 答 した18.7%を 大 き く上 回 って い る こ とに よる もの で あ る。 ま た、 英 語 に対 す る興 味 と自信 度 は 、 中 学1年 生 を ピ ー ク と して 、 学年 が 上 が るほ ど下 が る傾 向が あ る こ とも指 摘 さ れ て い る。 韓 国 にお け る調 査 結 果 は 、 教 育 環 境 や 社 会 環 境 が 日本 とは 異 な る もの の 、 日本 の 小 学校 に お け る英 語 活 動 の 方 向性 を 検 討 す る際 に 、 大 い に 参 考 に な る と考 え る。 この よ うに、 早 期 英 語 教 育 の 効 果 測 定 に 係 わ る追 跡 調 査 は 数 多 く存 在 す るが 、 これ らの 研 究 者 の 結 論 は 必 ず し も一 致 して いな い。 この こ とは 、 英 語 学 習 そ の もの が 非 常 に 多 くの 要 因 を 伴 う教 育 活 動 で あ る とい うこ とを 示 唆 す る と ともに 、 追 跡 調 査 に お け る各 種 環 境 要 因 や 条 件 制 御 が 困 難 で あ る こ とを 示 して い る。 ま た 、 日本 人 の 英 語 学 習 者 を 対 象 と した 、Ollerら や樋 口 らの 調 査 研 究 は 、 私 立 小 学 校 で
6年 間 の 早 期 英 語 教 育 を受 け た学 習者 との 比較 調 査 で あ るた め 、 小 学 校5・6年 生 を 対 象 と し、 年 間35コ マ(週1コ マ)程 度 の 英 語 活 動 を 前 提 と して い る2011年 度 か らの 小 学 校 英 語 活 動 の 効
果 を 予 測 す るた め の 資 料 として は 適 さな い 。
そ こで 本 研 究 で は 、2011年 度 か ら小 学 校 で 実 施 され る英 語 活 動 に 準 じた 学 習 経 験 を 有 す る被 験 者 と して、 公 立 の 小 学 校5・6年 で 年 間35コ マ(週1コ マ)程 度 の 早 期 英 語 教 育 を経 験 した 学 習 者(FLES students:以 下 、 FSと 呼 ぶ 。)と 、 未 学 習 者(no-FLES students:以 下 、 NFS
と呼 ぶ 。)が 混在 す る中 等(高 校)教 育 機 関 を調 査 対 象 校 と して選 定 し、FSとNFSの 二 群 に よ る英 語 学 習 に関 す る比 較 分 析 調 査 を 実 施 した 。 4.研 究 の 概 要 早 期 英 語 教 育 の 効 果 に 係 わ る先 行 研 究 に お い て は 、 言 語 ス キ ル(リ ス ニ ン グ、 ス ピ ーキ ン グ、 リーデ ィ ン グ、 ラ イテ ィ ン グ)に よ る英 語 学 習 成 績 を 従 属 変 数 とし、 早 期 英 語 学 習 の 経 験 の 有 無 を 独 立 変 数 として 分 析 し た もの が 数 多 く見 受 け られ る。 そ こで 、 本 研 究 にお い て は 、 言 語 ス キ ル を ベ ース とした 英 語 の 熟 達 度 の み な らず 、 学 習 者 要 因 に着 目 し、 小 学 校 卒 業 後4年 が 経 過 した高 校1年 段 階 で形 成 され たFSとNFSの 二 群 問 に お け る学 習 因子 の差 異 と、 高 校2年 次 にお け るFS及 びNFSの 各 群 にお け る学 習 因 子 の 変 容 につ い て 追 跡 調 査 を 行 った 。 な お 、 本 編 にお い て は 、 高 校1年 段 階 に お け る比 較 分 析 結 果 に基 づ く考 察 を行 う。 4.1調 査 対 象 校 の 選 定 と調 査 の 実 施 時 期 につ い て 本 研 究 の 主 旨を 生 か す た め に は 、 調 査 対 象 校 の 選 定 が 極 め て 重 要 な 要 因 とな る。 そ の た め 、 調 査 対 象 校 の 選 定 に際 して 、 以 下 の 条 件 を 設 け た 。 (1)FSとNFSの 構 成 比 が い ず れ も25%を 超 え る こ と。(統 計 処 理 に お け る信 頼 性 を確 保 す る ため 。) (2)FSと す る被 験 者 は、 公 立 の 小学 校5・6年 次 に年 間35コ マ(週1コ マ)程 度 の 早 期 英 語 教 育 を 経 験 して い る こ と。(小 学 校3・4年 か ら、 ま た は 、 小 学 校6年 間 を 通 じ英 語 教 育 を 受 け た 学 習 者 は 除 く。) (3)第1年 次 及 び第2年 次 と追 跡 調 査 が 可 能 な学 校 。 (4)教 育 特 区 に よ る早 期 英 語 教 育 を実 施 して い る市 町 村 に あ る 、 また は 隣 接 して い る公 立 の 中 等 教 育 機 関 。 (5)教 育 特 区 に よる早 期 英 語 教 育 及 び研 究 開発 を実 施 して4年 以 上 が 経 過 して い る こ と。 設 定 した 条 件 を 満 た す 中 等 教 育 機 関 として 、 公 立 の 高 等 学 校 を 選 定 した 。 中 学校 の 場 合 には 、
松 宮 新 吾 中 学 校 を 中 心 とす る狭 い 範 囲 の 中 学 校 区 に あ る 同市 町 村 立 の 小 学 校 数 校 か ら生 徒 が 募 集 され る ため 、 市 町 村 教 育 委 員 会 の教 育 施 策 が 全 面 的 に 反 映 され 、FSとNFSの 比 率 に偏 りが 生 じて しま う危 険 性 が あ る。 一 方 、 公 立 の 高 校 の 場 合 に は 、 募 集 す る生 徒 は 学 区 内 の数 市 町 村 に ま た が り、FSとNFS の 適 度 な構 成 比 が 期 待 で きる 。 ま た 、 小 学 校 を 卒 業 し、3年 以 上 が 経 過 した学 習者 を 被験 者 と す る こ とに よ り、 中 期 的 な 教 育 効 果 を 測 定 す る こ とが で き る と判 断 した た め で あ る。 次 に、 選 定 す る公 立 高 校 の 立 地 条 件 として 、 総 務 省 か ら構 造 改 革 特 別 区 域 計 画 の 認 定 を 受 け 、 「教 育 特 区」 と して小 学 校 の5・6年 で 早 期 英 語 教 育 を 実 施 して い る市 町 村 に あ る こ と、 ま た は 、 隣 接 して い る こ とを 考 慮 した。 これ は 、1.で 分 析 した小 学 校 英 語 活 動 実 施 状 況 調 査 の結 果 を 受 け 、 年 間 実 施 時 間 数 に バ ラ ツキ が あ る地 域 で は な く、 一 定 時 間 数 を 確保 し英 語 活 動 を 積 極 的 に推 進 ・実 施 して い る教 育 特 区 内の 高 等 学 校 に お い て は 、 信 頼 性 の 高 い 統 計 処 理 を 行 うに 足 り るFSの 被 験 者 数 を確 保 す る こ とが で きる と判 断 した た め で あ る。 以 上 の 条 件 を 勘 案 し、2002年 度 か ら小 学 校 英 語 教 育 に 係 わ る研 究 開 発 校 を 設 け 、2004年 度 に は 教 育 特 区 の認 定 を 受 け 、 小 学 校5・6年 で早 期 英 語 教 育 を推 進 して きた 池 田市(大 阪府)に あ る大 阪 府 立Ⅰ 高 等 学 校 を 調 査 対 象 校 として 選 定 した 。 表4府 立1高 校 被 験 者 構 成 比 率(FS:早 期 英 語 学 習 経 験 者 、 NFS:早 期 英 語 学 習 未 経 験 者) FS(人) NFS(人) 計(人) 2007年 度入 学生 (構成 比率%) 120 (37.5) 200 (62.5) 320 (100) 2008年 度 入 学 生 (構 成 比 率%) 176 (55.2) 143 (44.8) 319 (100) 次 に、 調 査 の 実 施 時 期 につ い て は 、 早 期 英 語 教 育 を経 験 したFSが 高校 へ 入 学 を 開 始 し始 め る年 度 と、 被 験 者 と して のFS数 の確 保 を考 慮 し、2007年 度 の 入 学 生 を 対 象 に 第 一 次 調 査 を 実 施 し、 引 き続 き2008年 度 に 第 二 次 調 査 を 実 施 す る こ と とし た。 これ に よ り、 表4に 示 す とお り、 上 記 条 件 を 満 た し、 統 計 処 理 を 行 う上 に お い て 十 分 な 信 頼 性 を 担 保 す る こ とが で き るFSとNFSの 数 を 確 保 す る こ とが で きた 。 4.2 調 査 方 法 ・内 容 及 び 調 査 研 究 の 流 れ 4.2.1 調 査 方 法 ・内容 に つ い て (1)質 問紙 調 査 に よる英 語 学 習 に係 わ る デ ー タの 収 集 ① 調 査 対 象 者:第 一 学 年 全 ク ラス(8ク ラス320名)、 第 二 学 年 全 ク ラス(8ク ラス320名)
② 調 査 内容:質 問 紙 調 査(第 一 次 調 査 は73項 目 く資 料1>、 第 二 次 ・三 次 調 査 は72項 目ま で を第 一 調 査 と同 様 の 質 問 項 目 と し、 新 た に28項 目を 追 加 した100項 目か ら な る英 語 学 習 実 態 調 査 を 実 施 した 。) ③ 調 査 方 法:ク ラス 毎 に 英 語 の 時 間 を 利 用 し、 担 当 英 語 教 員 が 項 目グル ー プ毎 に 解 説 と計 時 を 行 い、 質 問 紙 調 査 を 実 施 し た。 回 答 は5段 階 の 多 項 選 択 形 式 に よ る プ リコ ー ド法 を 用 い た 。 回 答 時 間 として40分 を 割 り当 て 、 調 査 用 紙 に 記 入 後 、 マ ー ク カ ー ドへ 転 写 させ た 。 ま た 、 第 一 次 調 査 の 実 施 に 際 して は 、 早 期 英 語 教 育 の 経 験 の 有 無 を 問 う質 問 項 目73に つ い て 、担 当 英 語 教 員 が 明確 に基 準 を 説 明 し、 デ ー タの 信 頼 性 を 高 め るた め の 配 慮 を 行 った 。 ④ 調 査 時 期:2007年5月 、12月 、2008年5月 、2008年12月 。 本 研 究 で 用 い た 質 問 紙 は 、 英 語 学 習 因 子 の 特 定 、 学 習 因 子 の 形 成 ・変 容 、 教 授 ・学 習 に お け る 交 互 作 用 の 有 無 を 検 証 す る こ とを 目的 に 、 学 習 者 要 因 に 係 わ る 因 子 分 析 や 重 回 帰 分 析 等 の 多 変 量 解 析 を 行 う こ と を 前 提 と し て 開 発 さ れ たEnglish Learning Inventory for Japanese Senior High School Students(松 宮2008。 以 下 、 ELIJSと 呼 ぶ 。)で あ る 。 調 査 に 用 い たELIJS は 、5段 階 の プ リ コ ー ド法 に よ り 回 答 を 求 め る も の で 、 被 験 者 の 英 語 学 習 に 対 す る 好 感 度 か ら 言 語 ス キ ル に 対 す る 自 己 評 価 、 英 語 学 習 法 略 や 英 語 使 用 経 験 、 国 際 交 流 経 験 等 に 及 ぶ 幅 広 い 情 報 を 収 集 す る こ とが で き る も の で あ る 。 (2)外 部 英 語 能 力測 定 テ ス トに よ る英語 学 習 の 習 熟 度 ・言語 ス キル の 熟 達 度 に 係 わ る得 点 デ ー タの 利 用 被 験 者 の 英 語 学 習 成 績(習 熟 度)及 び 言 語 ス キ ル 評 価(熟 達 度)の 指 標 とす るた め 、 全 生 徒 に対 し外部 テ ス ト と して 実 施 して い る英 語 コ ミ ュニ ケ ー シ ョン能 力 テ ス ト(以 下 、GTEC3)と 呼 ぶ 。)の 得 点 を用 い た。 ①GTEC実 施 対 象 者:第 一 学 年 全 ク ラス(8ク ラ ス320名)、 第 二 学 年 全 ク ラス(8ク ラ ス320名) ② GTEC実 施 内容:リ ス ニ ン グ、 リ ーデ ィン グ 、 ラ イ テ ィ ン グの 各 ス キ ル に 関 す る 英 語 運 用 能 力 及 び 習 熟 度 テ ス ト。 ③ 調 査 方 法:1学 年8ク ラ スー 斉 に90分 の 時 間 を 割 り当 て 、 担 任 教 員 が試 験 監 督 を す る中 で 実 施 した 。 ④GTECの 実 施 時 期:2007年6月 、12月 、2008年6月 、12月 。 な お 、 本 調 査 研 究 で用 い るELI-JSの 質 問 紙 と して の 妥 当性 と信 頼 性 を検 証 す る た め に 、 質 問 項 目間 の 関 係 性 を示 す ク ロ ン バ ック の α係数 と外 的規 準(GTEC)と の相 関 係 数 を 算 出 した 。
松 宮 新 吾 算 出 し た α 係 数 は 、0.765か ら0.895ま で の 値 を 示 し、 十 分 な 信 頼 性 を 有 して い る と判 断 す る こ とが で き る 。(表7)ま た 、 外 部 規 準(GTEC)と 、 ELI-JSに よ る 総 合 的 な 英 語 力 の 自 己 診 断 指 数 と の 間 に は 、1%水 準 で の 高 い 相 関 が あ る こ と が 示 さ れ 、ELI-JSの 基 準 関 連 妥 当 性 は 有 意 で あ る こ とが 確 認 で き た 。(表5) 表5 ELI-JSの 基 準 関 連 妥 当 性
単 相 関 GTEC総 合 得 点 GrlEcライテイ〃 得点(}Ih(:リーディングlll点GTEC以 ニング得点 成績 自 己診 断 指 数 GTEC総 合 得 点 GTECラ イテ ィング得 点 GTECリ ー デ ィン グ得 点 GTECリ スニング得 点 成 績 自 己面 断 指 数
1糊 忌
ll端 慧
3762 **0 48900 00001 1955 **0 2088 **0 2273 **0撒
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2968 **0 82730蹴
ll;㌫
37620 22730 29680 29800 00001 中相関 成績 自己診断指数 無相 関 の 検 定*・ 〔ゾ**:陽 GTEC総 合待 点 GTEcラ イティング得点GTEcリ ーデ で二・グll}点GrECリ スー=ングi等点 成績 自 己診 断 指 数 0.3762 ** 0.2273 ** 0.2968 ** 0,2980 ** 1.0000 一 無1:III剣〔ノ)検定 *:5% **:1% 4.2.2調 査 研 究 の流 れ に つ い て ELIJSとGTECに よ る英 語 運 用 能 力 テス トの 実 施 ス ケ ジ ュ ール を表6に 示 す 。 本 調 査 研 究 で は、ELI-JSに よ る調 査 の 直 後 に 実 施 したGTECの テ ス トス コ ア を 各時 点 に お け る英 語 習 熟 度 ・熟 達 度 の 指 標 として 用 い た。 表6調 査 研 究 の ス ケ ジ ュー ル 調 査実施年度 2007年 度 2008年 度 入学年度 調査項 目 5月 6月 12月 5月 6月 12,月 2007年 度 入 学 生 EU-JS(英 語 学 習 実態 調 査) 第一次調査目
第二次調査 L 第三次調査 GTEC(英 語学習習熟度得 点) GTEC① GTEC②屋
GTEC③ 2008年 度 入 学 生 ELI-JS(英 語 学 習 実態 調 査) 第一次調査
自
第二次調査GTEC(英 語学習習熟度得 点) GTEC① GTEC②
4.3 分 析 方 法 本 研 究 の主 旨 は 、2011年 度 か ら全 国 の 小 学 校5・6年 で 実 施 され る 英 語 活 動 の 中期 的 な 効 果 を 予 測 す る と とも に、 日本 の 公 立 小 学 校 に お け る早 期 英 語 教 育 の 在 り方 に つ い て の 示 唆 を 得 る こ とにあ る。 そ の た め に 、 新 学 習 指 導 要 領 に 示 され て い る英 語 活 動 に 準 じた 早 期 英 語 教 育 を 経 験 したFSと 、 未 経 験 のNFSと の 二 群 問 に お け る統 計 的 な 有 意 差 の 有 無 を確 認 す る こ とで 、 早 期 英 語 教 育 の 効 果 に つ いて 一 定 の 検 証 を 行 う。 そ こで、 本 研 究 では 、検 証 の た め に必 要 な 分析 デ ー タを得 るた め に 、多 変 量解 析(因 子 分 析 ・ 分 散 分 析 ・重 回 帰 分 析)を 用 い、 外 国 語 教 育 とい う複 雑 系 の 中 か ら、 教 育 効 果 の 有 り様 を 探 る。 以 下 に、 本 研 究 にお け る多 変 量 解 析 に よ る分 析 の 手 順 を 示 す 。
(1)因 子 分 析 GTECに よ る テ ス トス コア 以 外 に、 FS群 とNFS群 の二 群 問 の 有 意 差 を 検 証 す る こ とが で き る変 数 を 得 る た め に 、ELI-JSに よ る質 問 紙 調 査 で 得 た デ ー タ を 因 子 分 析 に か け 、 解 釈 可 能 な 英 語 学 習 因 子 の 存 在 の 有 無 を 確 認 し、 観 測 変 数 の 背 後 に あ る共 通 因 子 解 を 探 り出す 。 因 子 解 を 特 定 す る こ とが で きれ ば 、 そ れ ぞ れ 標 準 化 し た因 子 得 点 を 算 出 し、 従 属 変 数 として 二 群 問 の 有 意 差 の 検 証 を 行 う。 ま た 、 早 期 英 語 教 育 経 験 の 有 無 が 、 学 習 因 子 の 形 成 に 及 ぼ す 影 響 を 検 証 す る と とも に、 そ の 因 子 構 造 を 解 明す る。 (2)分 散 分 析 学 習 因 子 の 形 成 につ い て、FS群 とNFS群 の 二群 問 の 有 意 差 を 検 証 す るた め に、(1)に よ り得 られ た標 準 因 子 得 点 とGTECに よる テ ス トス コ ア を用 い た 分 散 分 析 を 行 う。 これ に よ り 有 意 差 が 確 認 で きた 場 合に は 、 早 期 英 語 教 育 を 受 け た 学 習 者 とそ うで な い 学 習 者 との 問 に 、 質 的 な 差 が 生 じて い る と判 断 す る こ とが で き る。 そ の 意 味 に お い て 、 分 散 分 析 は 本 研 究 の 方 向 性 を 定 め る重 要 な 分 析 手 法 とな る。 (3)重 回帰 分 析 GTECの テ ス トス コ ア と早 期 英 語 教 育 との 因 果 関 係 を 重 回帰 分 析 に よ り明 らか に し、 英 語 の 習 熟 度 及 び 英 語 運 用 能 力 に 対 す る早 期 英 語 教 育 の 影 響 の 度 合 い を検 証 す る。 そ の た め に 、 FS群 とNFS群 の 二 群 間 に お い て 、 GTECの テ ス トス コ ア を 従 属 変 数 、(1)の 因 子 分 析 に よ る標 準 因 子 得 点 を 説 明変 数 と して 、 英 語 の 習 熟 度 及 び 運 用 能 力 と抽 出 され た 各 学 習 因 子 との 因 果 関 係 を 探 る。 この 分 析 に よ る二 群 問 の 差 異 を 検 証 す る こ とが 本 調 査 研 究 の 核 とな る。 5.研 究 の 成 果 ELI-JSに よ る質 問 紙 調 査 及 びGTECに よ り得 た デ ー タ を分 析 した 結 果 を以 下 に示 す 。 5.1 因 子 分 析 の 結 果 (1)一 群 に よる 因子 分 析 ELIJSで 設 定 した73の 質 問項 目中 、 因 子 分 析 の対 象 とす る63項 目の 平 均 値 及 び不 偏 分 散 の 値 を、 ス ミル ノ ブ ・グ ラ ブ ス検 定 を 用 い 有 意 水 準0.05で 適 合 度 検 定(外 れ 値 検 定)を 実 施 した とこ ろ、 外 れ値 は 検 出 され な か った た め 、 当 該63項 目を 適 当 と認 め 、 主 因 子 法 に よ る因 子 分 析 を 行 っ た。 そ の 結 果 、 以 下 の6つ の 因 子 解 を 適 当 と判 断 した 。 こ の と ぎの 因 子 に よ る 累 積 寄 与 率 は 44.53%で あ っ た。 バ リマ ッ クス 回転 後 の 各項 目の 因 子 負荷 量 の絶 対 値.500以 上 の 項 目を 因 子 別 に ソ ー トした もの を 表7に 、 因 子 負 荷 量 を表8に 示 す 。 次 に、 各 因 子 を 形 成 す る質 問項 目間
松 宮 新 吾
の 関 係 性 を検 証 す る た め に算 出 した α係 数 は.76以 上 で あ り、 それ ぞれ の 因子 の解 釈 を 行 う上 で 十 分 な信 頼 性 を有 して い る と判 断 し、 因 子 負 荷 量 の 絶 対 値.500以 上 を示 した項 目内 容 を 参 考 に各 因 子 を 解 釈 し、 以 下 に 示 す6つ の 因子 解 を特 定 した。
表7 因 子 分 析 結 果(第 一 次 調 査) 表8 因 子 負 荷 量(第 一 次 調 査)
囚fNo.囚f負 荷量 項 目内容 α 囚rNo. Factor l 「actor 2 Factor 3 「actGr 4 Factor 5 「actor 6
15 24 25 19 16 21 1 20 14 17 22 18 23 26 0.510 0,515 0,571 0,598 0,611 0,6ユ8 0,650 0.666 0,701 0.719 0,726 0,732 0,796 発 音や アクセ ントについ て自信 がある, 英 語の 暗唱 につ いて 白信 がある。 外 国人 の先 生との対話 や 授業 につ いて 自信 がある. 英 語を聞 いて 内容 を理 解 することについ て自信 がある. 英 語の 読み(音 読}に つ いて 自信 があ る。 英 語を話 すこと(英会話)に つい て 自信 がある. 白分の 考えな どを英 語で 書くことにつ いて 白信が ある。 単 語や 熟語 に ついて 自信 がある。 文法 につい て白信 がある。 英 謂を 「1本語 に訳 すことに ついて 自信 がある, 英 語を読 んで 内容 を理解 することについ て 自信 があ る。 日本語 を英語 に訳 すことに つい て自信 がある、 日分の 総合 的な 英語 力を 白己評 価 してくだ さい。 0.895 15 24 25 19 16 21 1 20 14 17 22 18 23 26 0.510 -0.099 0.047 0,515 0.142 0.148 0.571 -0.025 0.304 0.598 0.OO6 0.168 0.611 0.037 0.058 0.618 -O.OO8 0.219 0.650 0.216 0.072 0.666 -0.Ol5 -O,022 0.701 0.040 -0.058 0.719 0.000 0.011 0,726 0.109 0.026 0.732 0.075 0.139 0.796 0.009 -0.029 0.248 -0.139 0.002 -0,122 0.310 -0,140 0.044 -0.077 0.287 -0.153 0.243 -0.040 -0,176 0.041 0響148 -0.006 0.029 0.089 0.006 0.122 0.025 0.094 0?O:38 0.094 0.109 -0,021 一〇,031 0.192 -0.160 -O.OO3 0.006 -0.242 -0.225 0.087 0.190 0.Ol3 0.078 0.048 -0.040 60 55 59 51 57 H 62 61 54 56 53 52 0,509 0.514 0,540 0,541 0,552 0.568 0.589 0,688 0,690 0.691 0.712 ペ アー ・ワークな ど友 だち 同+で 英語 を話す ことは役 に立 つ. 辞 書や 参 考書 は役 に立 っ, 外 国 人の先 生とのティー ムティー チング(授 業)は 役 に立 っ、 少 人数 クラスは役 に立 っ. 英 語で 行わ れる授 業は役 に 立っ. 英 語の 補習 や講 習 は役 に立 っ、 作 文な ど英 語で 表現 できる機 会 がある授業 は役 に立 っ。 文 法な どの ワー クブ ックや 問題 集 は役 に立 つ。 先 生が 作成 したプリントは 役 に立つ 。 単 語な どの 小テストは役 に立 っ。 リスニング練習 は役 に 立つ。 O.860 60 -0.026 55 0.032 59 0,046 51 0,073 57 0,117 11 62 -0」34 61 0.127 54 0,027 56 0,062 53 0.161 52 0,042 0.509 0.514 0.540 0.541 0.552 0.568 0.589 0.688 0。690 0.691 0.712 0.275 0.254 0.155 0.049 0.329 0◆393 0.168 0.185 0.195 0.270 0.032 0『143 0.254 0.124 0.074 -0曾209 0.088 0.095 0.044 -0.067 0.120 0.116 一〇,102 -O.018 0.355 0.023 -0.068 -0.143 0.050 -0.143 0.097 0.Ol9 0.140 0.222 0.175 -0.096 0.085 0.228 0,150 0.089 0.077 0.041 0.166 -0.070 66 64 70m 65 69 68 0.593 0,685 0.725 0.734 0,740 0.775 英 語を勉 強す る以外 にも、外国 に関 する情 報や 話題 が必 要だ と思 う、 外 国へ 行って みたい と思 いますか。 姉 妹校 交流 プログラムを 通しての国 際交 流に 関心 がありますか. 外 国の ことに興味 がありますか 。 外 国の 人と一緒 に生 活をしてみた いと思 いますか 、 外 国の 人と話をしたいと思 います か, 0.878 66 64 70111 65 69 68 0,156 0,108 0,082 0.135 -0.028 0.068 0.193 0.083 0.220 0.162 0.050 0.159 0.593 0.685 0.725 0.734 0.740 0.775 一〇.167 0.017 0.1仙 0.002 0.244 0.152 0,018 0,150 0,且02 0.IOl O,136 0.117 一〇.041 0.048 -0.034 0.028 0.Ol1 -0.037 12 48w 8 9 0,563 0.572 0,672 0.736 英 語TTの 授 業 はよくわ かる。 英 語の授 業 に積 極的 に参 加 してい ます 瓜 英 語1の 授 業は 楽 しみ だ。 英 語'lvrの授 業は 楽しみ だ. O.765 12 48w 8 9 0,244 0.229 0,217 0.111 0.292 0.047 0.326 0.279 0 げ 5 9 3 0 0 0 A U 6 3 潤 U (コ 0 1 0 0 0.563 -0,136 -0.056 0『572 0.255 -0.108 0.672 0.236 0」13 0.736 0.004 0.007 36V 35 0.591英 作文 では 英和 辞書 や英 英 辞典 の例 文を参 考 にする。 0.632 英 作文 では 和英 辞書 を多 用す る。 36 -0.043 0.069v 35 -0.053 -0.020 0.067 -0.063 0.120 0.031 0.591 -0.080 0.632 0.118 30w 32 0.518 英 作文 では 文法 力が 最も大切 だと思う。 0.663英 作 文では 止確 な文 を書くことが最 も大 切だ と思う. 30 、贋 32 O,014 0,028 O.246 0.075 O.089 -0.034 0.065 -0.001 0,151 0,031 0.518 0.663 第Ⅰ 因 子 「自 己 有 能(キ ャ ン ・ ドゥ)因 子 」 第Ⅳ 因 子 「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン志 向 因 子 」 第Ⅱ 因 子 「教 授 ・学 習 方 略 有 用 感 因 子 」 第V因 子 「規 範 依 存 因 子 」 第Ⅲ 因 子 「異 文 化 志 向因 子 」 第Ⅵ 因 子 「文 法 ・正 確 性 重 視 因 子 」 抽 出す る こ とが で き た因 子 解 は 、 松 宮(2008)の 調 査 研 究 の 結 果 と整 合 性 が 高 い もの とな っ て い る。 特 に、 第 皿因 子 として 多様 な 学 習 方 略 や 教 授 方 法 に 係 わ る因 子 が 出現 して い る とこ ろ が 、 本 調 査 対 象 集 団 の 特 色 の 一 つ で あ る。
(2)二 群 に よる 因子 分 析 早 期 英 語 教 育 の経 験 の 有 無 に よ り調 査 対 象 集 団 をFS群 とNFS群 の 二 群 に分 け、 そ れ ぞ れ 別 個 に因 子 分 析 を 行 った 。 そ の 結 果 、 解 釈 可 能 な 各 群 固 有 の 、 ま た、 新 た な 因 子 解 の 存 在 は 確 認 で きな か った 。 5.2 分 散 分 析 の 結 果 調 査 対 象 集 団 をFS群 とNFS群 の 二 群 に 分 け 、 因 子 分 析 に よ り算 出 し た 因 子 得 点 と、 GTECに よ るテ ス トス コア を 用 い 、 二 群 問 に お け る有 意 差 を 検 定 した 。 そ の 結 果 、 標 準 化 され た 因 子 得 点 に よ る分 析 で は 、 第 皿因 子 「異 文 化 志 向因 子 」 と第W因 子 「コ ミ ュニ ケ ー シ ョン 志 向 因 子 」 に お い て5%水 準 で の 有 意 差 が 確 認 で き た 。(表9・ 図1、 表10・ 図2) 表9 第 ε因 子 によ るFS群 とNFS群 の 分 散 分 析 表 要 因 偏差平方和 自 由度 平均平方 F 値 P 値 判定 図1 第 ε因 子 によ るFS群 と NFS群 の分 散 分 析 因 子m 誤差 全体 39962 309.0038 313 1 3.9962 4.0220 0.0458 * 311 0.9936 312 **'1%有 意*:5%有 意 00 05 10 15 20 0 つ ↓ ↓ 弔
團
因 子嵐3 表10第IV因 子 に よ るFS群 とNFS群 の 分 散 分 析 表 要 因 偏差平 方和 自 由 度 平均 平方 F 値 P 値 判定 図2 第IV因 子 によ るFS群 と NFS群 の分 散 分 析 因 了一IV 誤 差 全 体 4.2152 308.7848 313 1 4.2152 4.2455 0.0402 * 311 0.9929 312 **:1%有 意*:5%有 意 0 2 0 0 盲 0 0 0 0 む 鴫 つ ぼ ↓ つill
因子甑4 次 に、 早 期 英 語 学 習 経 験 の 有 無 が 英 語 学 習 成 績 に 及 ぼ す 影 響 を 検 証 す るた め 、 習 熟 度 の 指 標 と したGTECの 総 合 点 及 び 各 項 目別 成 績(リ ス ニ ン グ得 点 、 リ ーデ ィ ン グ得 点 、 ラ イ テ ィ ン グ得 点)と 各 因 子 得 点 との 分 散 分 析 を 実 施 した が 、 い ず れ の 場 合 も二 群 問 に 有 意 差 は 認 め られ な か った 。松 宮 新 吾 こ の 分 析 結 果 は 、Ollerら の 調 査 結 果 と一 致 す る が 、 樋 口 ら の 調 査 結 果 とは 一 部 異 な る も の とな っ て い る 。 こ れ に 関 す る 考 察 は 、5.4「 結 果 の 考 察 」 で 詳 解 す る 。 5.3 重 回 帰 分 析 の 結 果 GTECの 総 合 得 点 と各項 目別 成 績(リ ス ニ ン グ得 点 、 リー デ ィ ン グ得 点 、 ラ イ テ ィン グ得 点)を それ ぞ れ 従 属 変 数 と し、(1)の 因子 分 析 に よ り算 出 した標 準 因 子 得 点 を説 明変 数 とし て 、 抽 出 され た学 習 因 子 と英 語 学 習 の 習 熟 度 との 因 果 関 係 を 探 っ た。 な お 、 重 回 帰 分 析 で は 変 数 選 択 の 基 準 に よ り分 析 結 果 に 相 違 が 生 じる可 能 性 が あ るた め 、 変 数 選 択 の基 準 をF検 定 に 求 め 、Fin=2.0、 F out=2.0に 設 定 し、 変 数 増 減 法(Stepwise Forward Regression)に よ り分 析 を 行 った 。 重 回 帰 分 析 に よ り算 出 され た 標 準 偏 回 帰 係 数 と重 相 関 係 数 を 基 準 に 、 各 説 明 変 数 の 影 響 の 大 き さ と向 き、 ま た 、 説 明変 数 全 体 に よ る影 響 の 大 き さを 検 証 し た。 表11に 示 す とお り、 本 調 査 で 得 た 重 回 帰 式 の 判 定 結 果 は、 全 て1%の 有 意 水 準 を示 して お り、極 め て誤 差 が 少 な い 分 析 で あ る と評 価 す る こ とが で き る。 一 方 、 重 相 関 係 数(R)の 値 は0.54か ら0.35を 示 して お り、 求 め られ た 回 帰 方 程 式 の精 度 は や や 劣 る可 能 性 が あ る こ とが 示 唆 され て い る。 (1)一 群 に よる重 回帰 分 析 の結 果 被 験 者 全 体 の 学 習 成 績 と因 子 得 点 に よ る重 回 帰 分 析 の 結 果 、 総 合成 績 との 関 係 に お い て は 、 第1因 子 「自己 有 能(キ ャ ン ・ドゥ)因 子 」 と、 第Ⅳ 因 子 「コ ミュニ ケ ー シ ョン志 向 因 子 」 が 1%水 準 で強 い ブ ラ ス の 因果 関 係 を示 した。(表ll) 表11GTEC総 合 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 †票準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 標準誤差 偏相 関 単相 関 因子No 1 因子No 2 因子No 3 因子No 4 因 了No 5 因子No 6 定 数 項 17.0090 0.3591 47.1256 2.2390 0.0473 0.8166 3.6050 0.0761 2.1169 7.5375 0.1591 9.2545 -1.0856 -0.0229 0.1920 -0.3805 -0.0080 0.0236 432.7316 30502.4218 6.8648 0.0000 ** 0.9037 0.3669 14550 0.1467 3.0421 0.0026 ** -0.4381 0.6616 -0.1536 0.8780 174.6494 0.0000 ** 2.4777 L8698 0.7896 2.3642 0.6875 0.7699 2.3790 0.3653 0.3591 0.0516 0.0473 0.0829 0.0761 0.1713 0.1591 -0.0250 -0.0229 -0.0088 -0.0080 **:1%有 恵*:5%有 恵 精 度 決 定係 数 0.1629 修 正 済 決 定係 数 Ol464 重 相 関係 数 04036 修 正 済重 相 関係 数 03827 タ"一ビンワトソン上ヒ 18888 赤 池 のAIC 32637307 分散分析表 要 因 偏差平方和 自 由 度 平均 平方 F 値 P 値 判 定 回 帰 変 動 114387.1064 誤 差 変 動 587988.3505 全 体変 動 702375.4569 6 19064.51773 9.921527219 0.0000 ** 306 1921.530557 312 **=1%有 意*:5%有 意
GTECの リス ニ ン グ能 力 との 関 係 に お い て は 、 第Ⅰ 因子 「自己有 能(キ ャ ン ・ド ゥ)因 子 」 と第Ⅲ 因子 「異 文 化 志 向 因子 」、 第Ⅳ 因 子 「コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン志 向 因 子 」 が1%水 準 で 強 い プ ラス の 因 果 関 係 を 有 す る こ とが 確 認 で き た。(表12) 表12 GTECリ ス ニ ン グ 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 標準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 標準誤差 偏相関 単相関 因 子Nol 因 子No,3 因 了No 4 定 数 項 6.5758 0.2595 23.7979 4.0154 0.1585 8.8739 4.4765 0.1767 11.0288 162.7540 14578.4136 4.8783 0.0000 ** 2.9789 0.0031 ** 3.3210 0.0010 ** 120.7411 0.0000 ** 1.3480 0.2686 0,2595 0.8977 0.1679 0,1585 1.3335 0.1865 0,1767 1.2958 **:1%有 意*:5%有 意 GTECの リ ーデ ィ ン グ能 力 と因 子 得 点 との 分 析 で は、 第Ⅰ 因 子 「自己 有 能(キ ャ ン ・ドゥ) 因 子 」 が1%水 準 で 強 い ブ ラス 方 向 の 因 果 関 係 を 持 って い る こ とが 認 め られ た 。(表13) 表13 GTECリ ー デ ィ ン グ 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 標準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 標準誤差 偏相 関 単相 関 因子No 1 定 数 項 7.4776 0.3025 30.9952 5.5673 157.0032 13664.2287 116.8941 0.0000 ** 0.0000 ** 1.3431 0.3033 0.3025 0.7646 **:1%有 意 *:5%/角 意 GTECの ラ イ テ ィ ン グ 能 力 との 関 係 で は 、 第Ⅰ 因 子 「自己 有 能(キ ャン ・ド ゥ)因 子 」 が 1%水 準 で 高 い ブ ラ ス方 向 へ 、 ま た、 第Ⅳ 因 子 「コ ミ ュニ ケ ー シ ョン志 向因 子 」 が5%水 準 で プ ラス 方 向へ の 因 果 関 係 を 有 す る こ とが 確 認 で き た。 一 方 、 ラ イテ ィ ン グ能 力 と第Ⅵ 因 子 「文 法 ・正 確性 重 視 因子 」 との 問 に は5%水 準 で マ イナ ス の 因 果 関 係 が あ る こ とが わ か った。(表14) 表14 GTECラ イ テ ィ ン グ 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 †票準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 標準誤差 偏相 関 単相 関 因子No 1 因子No 4 因子No 6 定 数 項 2.9557 0.2274 17.3990 1.4323 0.1102 4.0857 -1.4398 -0.1108 4.1286 112.9744 25/119.7567 4.1712 0.0000 ** 2.0213 0.0441 * -20319 0.0430 * 159.4357 0.0000 ** 0.7086 0.2319 0.2274 0.6238 0.1/48 0.1102 0.4359 -0.1154 -0.1108 0.7299 **:1%有 意*:5%有 意 (2)FS群 とNFS群 の二 群 に よる重 回帰 分 析 の結 果 FS群 の総 合 成 績 と各 因子 との 因果 関 係 の 分 析 で は、 第Ⅰ 因 子 「自己 有 能(キ ャン ・ドゥ) 因 子 」 と第Ⅳ 因 子 「コ ミ ュニ ケ ー シ ョン志 向 因 子 」 が1%水 準 で の強 い プ ラス の 因果 関係 が あ る こ とが 確 認 で き た。 FS群 の リス ニ ン グ能 力 との 関 係 に お い て は 、 第Ⅰ 因子 「自己 有 能(キ ャ ン ・ドゥ)因 子 」 が1%水 準 で 、 ま た、 第Ⅳ 因子 「コ ミ ュニ ケ ー シ ョン志 向 因子 」 が5%水 準 で のプ ラス の 因 果 関 係 が 認 め られ た 。
松 宮 新 吾 FS群 の リ ー デ ィ ン グ と ラ イ テ ィ ン グ能 力 との 関 係 で は 、 第Ⅰ 因 子 「自 己 有 能(キ ャ ン ・ ド ゥ) 因 子 」 が1%水 準 で そ れ ぞ れ 強 いプ ラ ス の 関 係 を 示 した 。(表15、16,17,18) 表15 FS群GTEC総 合 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 標準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 ** 標準誤差 偏相関 因 子Nα1 因 子Nα2 因 子Nα3 因 子Nα4 因 子Nα5 因 子Nα6 定 数 項 22 2 -0 10 -5 -0 430 0187 5189 6480 4955 5432 8969 3020 4582 320 0637 00 0129 0-0 2282 70 1157 1-0 0203 0-0 11866 0368 5 6121 0 0248 -0 8205 2 9842 -1 0619 -0 1008 108 6601 7824 1576 7965 4086 2488 9316 00000 43570 87510 00610 16180 80400 00000 ** ** 8902 03 2196 03 1117 -04 7531 03 9352 -03 6053 -03 95023 単 相 関 4766 04753 0747 00468 0151 -00418 2587 02448 1337 -01022 0238 -00129 **:1%有 意*:5%有 意 精 度 決 定係 数 0 修 正 済決 定係 数 0 重 相 関係 数 0 修 正 済重 相 関係 数 0 ダービンリトソンLヒ 2 赤 池 のAIC 1200 2892 2501 5378 5001 0645 9999 分 散 分析表 要 因 偏差 平方 和 自 由 度 回帰 変動 75523.44216 6 誤 差 変動 185577.7992 10g 全体 変動 261101・2414 115 平 均 平 方 F 値 P 値 判 定 12587.24036 7.393175288 0.0000 ** 1702.548617 **:1%有 意*:5%有 意 表16 FS群GTECリ ス ニ ン グ 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏 同帰係数 標準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 標 準誤差 偏相関 単相 関 因 子No.1 因 子No.4 定 数 項 9,9689 4,7847 160.9112 0.3728 18,8790 4,3450 0.1869 4,6725 2,1616 4770,3271 69,0676 0.0000 0.0328 0.0000 緋 * 緋 2.2943 2.2135 2.3298 0.3842 0.3862 0.2027 0.1930 **:1%白 』意 *:5%イヨ意 表17 FS群GTECリ ー デ ィ ン グ 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 撰準偏副弓係故 F値 T値 P値 判 定 標準誤差 偏相関 単相関 因子Nα1 定 数 項 8.4276 155.3820 0.3372 15.1034 3.8863 4979.2062 70.5635 0.0002 0.0000 * * * * 2.1685 2,2020 0.3489 0.3507 **:1%有 意*:5%有 意 表18FS群GTECラ イ テ ィ ン グ 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏 回帰係 数 標準偏回帰係F値 T値 P値 判 定 標準誤差 偏相関 単相 関 因子No.1 定 数 項 3.6221 114.0089 0,3069 1L7427 3.4268 11282.9493 106.2212 0.0009 0.0000 ** 1.0570 1.0733 0.3119 0.3175 **:1%有 意*:5%有 意 他 方 、NFS群 で は 、 総 合 成 績 と の 関 係 に お い て 、 第Ⅰ 因 子 「自 己 有 能(キ ャ ン ・ ド ゥ)因 子 」 が1%水 準 で 強 い プ ラ ス の 関 係 を 示 し た 。 ま た 、 リス ニ ン グ 能 力 に お い て は 、 第1因 子 「自 己 有 能(キ ャ ン ・ ド ゥ)因 子 」 と 第Ⅲ 因 子 「異 文 化 志 向 因 子 」 が1%水 準 で 、 第]V因 子 「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョン 志 向 因 子 」 が5%水 準 で そ れ ぞ れ プ ラ ス の 因 果 関 係 が あ る こ と が わ か っ た 。 リ ー デ ィ ン グ に お い て は 、 第1因 子 「自 己 有 能(キ ャ ン ・ ド ゥ)因 子 」 が1%水 準 で 強 い プ ラ ス の 関 係 を 示 し た 。 ラ イ テ ィ ン グ 能 力 との 分 析 で は 、 第Ⅰ 因 子 「自 己 有 能(キ ャ ン ・ ド ゥ) 因 子 」 が1%水 準 で フ1ラス 方 向 に 寄 与 して い る こ とが 確 認 で き た 。(表19、20、21、22)
表19 NFS群GTEC総 合 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 標準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 標準誤差 偏相関 単相 関 1大1子No.1 因 子Nα2 因 子N・.3 因 子No.4 因 了Nα5 因 子No.6 定 数 項 13.9036 0.2956 2.6664 0.0485 5.7414 0.1237 4.7108 0.0966 -4.4561 -0.0945 3.2325 0.0651 433.8076 18.9561 4.3539 0.5048 0,7105 3.2961 1.8155 2.0058 1.4163 L9242 -1,3872 0.91/13 0.9562 17920.3108 133.8668 0.0000 ** 0.4783 0.0710 0.1583 0.1670 0.3・102 0.0000 ** 3.1934 0.3012 0.2894 3.7529 0.0515 0.0636 3.1624 0.1306 0.1257 3.3262 0.1022 0.0853 3.2124 -0.1001 -0.1083 3.3806 0.0692 0.0587 3.2406 **:1%有 意*:5%有 意 精 度 決 定 係 数 0.1265 修 正 済 決 定 係 数 0.0989 重 相 関 係 数 0.3556 修 止 済 重 相 関 係 数 0.3145 タ"一ビンワトソン七ヒ 1.7103 赤 池 のAIC 2068.1048 分散分析表 要 因 偏差平方和 自 由 度 平 均 平 方 190 2028.553257 196 F 値 回 帰 変 動 55801.20597 誤 差 変 動 385425.1189 全 体 変 動 441226.3249 6 9300.200995 4.584647192 0.0002 ** P 値 判 定 **:1%有 意*:5%有 意 表20 NFS群GTECリ ス ニ ン グ 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 標準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 標 準誤差 偏相関 因 子No.1 因 了No 3 因 子No.4 定 数 項 4.6672 4,5129 4,1083 163.7418 0.1902 7.7510 2.7841 0.1863 乳3897 2.7184 0.1614 5.5358 2.3528 9264.3863 96.2517 0.0059 ** 0.0072 ** 0・0197 三 〇,0000 1.6764 L6601 1.7・161 1.7012 単 相 関 0.1980 0.1806 0コ935 0」918 0.1683 0.1559 **:1%有 意*:50⑪ 有 意 表21NFS群GTECリ ー デ ィ ン グ 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 標準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 標準誤差 偏相関 因子Nα1 定 数 項 6.9153 157.8642 0,2813 16.5741 4.07/1 8387.5837 91.5838 0.0001 ** 0.0000 ** 1.6986 1.7237 単 相 関 0.2833 0.2806 **:1%有 意*:5%有 意 表22NFS群GTECラ イ テ ィ ン グ 得 点 と 因 子 得 点 に よ る 重 回 帰 分 析 結 果 変数名 偏回帰係数 標準偏回帰係数 F値 T値 P値 判 定 標準誤差 偏相関 単相 関 因子Nα1 定 数 項 2.3211 112.2016 0.1709 5.8329 2.4151 13235.5930 115.0460 0.0167 * 0.0000 ** 0.9611 0.9753 0.1726 0.1683 **:1%有 意*:5%有 意 5.4結 果 の 考 察 (1)因 子 分 析 の結 果 か ら 松 宮(2008)に よ る調 査 研 究 で 確 認 され た 、 教 授 ・学 習 に お け る交 互 作 用 が 調 査 対 象 集 団 に お い て も 明確 に認 め られ た。 これ は 、 第 一 年 次 の 英 語 関 係 科 目に お け る基 本 構 文 の 定 着 を 図 る た め の 教 授 ・学 習 方 略 が 、 第V、 第Ⅵ の 学 習 因 子 として 出現 して い る こ とか ら、 特 定 の 教 授 ・ 学 習 方 略 が 学 習 者 にお いて 一 定 レベ ル に まで 内在 化 され た と判 断 す る こ とが で き る。 次 に、 早 期 英 語 教 育 に 係 わ る経 験 の 有 無 に よ り二 群 に 分 け 実 施 した 因 子 分 析 に お い て 、 各 群 固 有 の 因子 や、 新 た な 因 子 を 特 定 す る こ とが で きな か った こ とは、FS群 の 早 期 英 語 教 育 の 経 験 が 高 校1年 次 にお い て 、 新 た な 学 習 因 子 の 形 成 を 促 す ほ どの 影 響 を 与 えな か った こ とを 意 味 して い る と考 え られ る。 或 いは 、 中 学 校3年 間 で の 英 語 教 育 が 、 早 期 英 語 教 育 に よ り培 わ れ た 資 質 ・能 力 を 受 け 継 ぎ、 最 適 化 す るま で に は 至 らな か っ た こ とを 示 して い る とも解 釈 で き る。
松 宮 新 吾 今 後 の 研 究 が 必 要 とされ る課 題 で あ る。 (2)分 散 分 析 の結 果 か ら 早 期 英 語 教 育 を経 験 したFS群 と未 経 験 のNFS群 で 、 第 皿因 子 「異 文 化 志 向 因子 」 と第ⅣV 因 子 「コ ミ ュニ ケ ーシ ョン志 向 因 子 」 に お い て 、5%水 準 で の 有 意 差 が 確 認 で きた こ とは 、 注 目に値 す る 。 い ず れ の 場 合 も、FS群 がNFS群 よ り も有 意 に 高 くな って お り、 早 期 英 語 教 育 の 効 果 が 中 ・長 期 的 に 学 習 因 子 に 影 響 を 及 ぼ して い る こ とを 示 す 貴 重 な 結 果 を 導 き 出す こ とが で き た。 一 方 、 英 語 学 習 の 習 熟 度 の 指 標 と したGTECの 各 テス トス コア に よ る二 群 問の 分 析 で は 有 意 差 が 確 認 で きな か った 。 この 結 果 は 、011erら の 先 行 研 究 の結 果 を 支 持 す る もの で あ り、 早 期 英 語 教 育 にお け る リス ニ ン グ、 ス ピ ーキ ン グ、 リーデ ィ ン グ、 ラ イテ ィ ン グ とい った ス キ ル ベ ース の 学 習 効 果 や 学 習 内容 の 定 着 に 係 わ る課 題 を 呈 して い る もの と判 断 す る こ とが で き る。 とこ ろで 、 樋 口らの 調 査 に よ る と、 四 技 能 の 習 熟 度 は、 中学 校1年 生 レベ ル で はFS群 が 優 れ て い るが 、 中学 校3年 生 で は そ の 差 が 縮 ま り、 高校2年 生 段 階 で はFS群 とNFS群 との 差 が 再 び 大 き くな った とされ て い る。 そ の 原 因 につ い て は 、 目標 言 語(英 語)に 対 す る知 識 量 (語彙 ・構 造 ・文 法 等)で は な く、 それ らを 実 際 の 場 面 で 活 用 す る た め の 運 用 力 に違 い が あ る ため だ と結 論 づ け て い る。 本 調 査 は 、 高 校 に入 学 を して 程 な い5月 に 実 施 し た もの で あ る ため 、 中 学 校3年 生 段 階 で の 樋 口 らの 追 跡 調 査 結 果 を 一 定 支 持 す る もの とな って い る。 しか し、 樋 口 らが 調 査 対 象 と した 被 験 者 は、 私 立 小 学 校 で6年 間 の 正 規 の 授 業 と して 英 語 を学 習 した者 で あ るた め 、 本 調 査 対 照 群 の 基 準 とは 質 的 に も量 的 に も大 き く異 な った もの で あ る。 ま た 、 樋 口 らの 調 査 対 象校 が 使 用 し た 教 材 内容 等 も学 習 指 導 要 領 に 準 拠 し た もの とは 限 らな い 。 従 って 、 言 語 ス キ ル 面 の 学 習 や 習 熟 度 に お い て は 、 年 間35コ マ(週1コ マ)程 度 小学 校5・6年 の み で 実 施 す る公 立 小学 校 の 英 語 活 動 を 経 験 し た学 習 者 を 対 象 とした 本 調 査 とは 異 な る結 果 が 導 き 出 され て い る。 (3)重 回帰 分 析 の結 果 か ら 英 語 運 用 能 力 を 測 定 す る ため の 外 部 模 試 で あ るGTECの テ ス トス コア を 従 属 変 数 と し、 標 準 化 され た 因 子 得 点 を 説 明変 数 とし た重 回 帰 分 析 に よ り、 第 一 因 子 として 特 定 す る こ とが で き た 「自己 有 能(キ ャ ン ・ドゥ)因 子 」 は、 全 て の テ ス トス コア と1%水 準 の ブ ラス 方 向 へ の 強 い 因果 関 係 が あ る こ とが 確 認 で き た。 この こ とは、FS群 、 NFS群 に お いて も同 様 で 、 様 々 な 英 語 学 習 活 動 を 通 じて 学 習 者 の 達 成 感 、 有 能 感 、 有 効 感 等 を 高 め る こ とが で き る教 授 ・学 習 方 略 を 確 立 す る こ との 重 要 性 が 示 唆 され て い る。 ま た、 第V咽 子 「文 法 ・正 確 性 重 視 因 子 」 が ラ イテ ィ ン グの 成 績 に マ イナ ス 方 向 に 作 用 して い る こ とにつ いて は 、 松 宮(2008)の 調 査 結 果 を 裏 付 け る もの とな って い る。 す な わ ち 、 文 法 や 英 文 の 正 確 さを 過 剰 に 意 識 して い る学 習 者 は 、 情 意 フ ィル タ ーが 厚 くな った り、過 度 な モ ニ
タ ーを 働 か せ るな ど、 量 的 に も質 的 に も、 英 文 等 を 産 出す る際 に 、 第Ⅵ 因 子 が 阻 害 要 因 とな る 可 能 性 が あ る こ とを 示 して い る。 FS群 で の 重 回 帰 分 析 で は、 第1因 子 と とも に第W因 子 「コ ミュニ ケ ー シ ョン志 向 因子 」 の 影 響 が 強 く現 れ て い る。 す な わ ち 、 早 期 英 語 教 育 の 効 果 として 有 意 差 を 示 した 「コ ミュニ ケ ー シ ョン志 向」 の 強 さが 英 語 学 習 活 動 に 対 す る好 感 度 を 高 め 、 学 習 効 果 を よ り促 進 し、 英 語 学 習 の 成 績 に も有 意 に作 用 して い る もの と判 断 す る こ とが で き る。 一 方 、NFS群 で の重 回 帰 分 析 で は 、 リス ニ ン グ能 力 と抽 出 され た複 数 個 の 因 子 との 問 に ブ ラス の 因 果 関 係 が あ る こ とが 確 認 で きた 。 この こ とは 、 他 の 重 回 帰 分 析 に お い て も同様 の 傾 向 と して 現 れ て お り、 リス ニ ン グの 学 習 活 動 が よ り多 くの 学 習 因 子 を 統 合的 に 活 用 し行 わ れ る こ とを 示 して お り、 今 後 の 教 授 ・学 習 の デ ザ イ ンを 行 う際 の ヒ ン ト とな り得 る。 以 上 の 考 察 結 果 か ら、 公 立 の 小 学 校5・6年 で 、 新 学 習 指 導 要 領 に 基 づ き年 間35コ マ(週 1コ マ)程 度 実 施 され る英 語 活 動 の教 育 効 果 として 期 待 す る こ とが で きる もの は、 言 語 ス キ ル や 知 識 ・理 解 に係 わ る もの で は な く、 主 として 態 度 や 意 欲 ・興 味 ・関 心 等 の 情 意 面 に 係 わ る要 因 で あ る と判 断 で き る。 今 回 の 調 査 研 究 に よ り得 られ た デ ー タ分 析 か ら、 期 待 で き る教 育 効 果 を 以 下 に 示 す 。 ① コ ミュニ ケ ー シ ョン活 動 に 対 す る よ り積 極 的 ・好 意 的 な 態 度 ② コ ミュニ ケ ー シ ョン活 動 に お け る外 国 語(英 語)使 用 へ の 肯 定 的 ・好 感 的 な 動機 ③ コ ミュニ ケ ー シ ョン活 動 に お け る コ ミュニ ケ ー シ ョン方 略 の 一 層 の 活 性 化 ④ 外 国 語 指 導 助 手 や 外 国 人に 対 す る好 意 的 ・寛 容 的 な 態 度 ⑤ 外 国 語(英 語)に 対 す る よ り好 感 的 ・肯 定 的 な 態 度 ⑥ 目標 言 語(英 語)が 使 用 され て い る社 会 ・文 化 に 対 す る好 感 的 ・許 容 的 な 態 度 一 方 、 新 学 習 指 導 要 領 に 基 づ き年 間35コ マ 程 度2年 間 実 施 され る小 学 校 英 語 活 動 で は 、 基 本 的 な 英 語 運 用 能 力 や 言 語 ス キ ル に 係 わ る直 接 的 な 教 育 効 果 は 、 分 散 分 析 や 重 回 帰 分 析 の 結 果 か ら も 明 らか な よ うに、 さほ ど期 待 で きな い 。 しか し、 因 子 分 析 と分 散 分 析 か ら 明 らか に な った よ うに 、 英 語 学 習 に 対 す る態 度 や 意 欲 に か か わ る情 意 要 因 は 、 早 期 英 語 教 育 を経 験 したFS群 に お い て は 有 意 に 高 く、 中 ・長 期 的 な 視 点 に立 った 場 合、 英 語 学 習 を 底 辺 か ら支 え、 中 等 教 育機 関 や 高 等 教 育機 関 で の 英 語 学 習 の 効 果 を よ り統 合 的 に高 め るた め の 原 動 力 とな り得 る と考 え る。 6.今 後 の 課 題 と提 言 6.1今 後 の 課 題 (1)早 期 英 語 教 育 経 験 者(FS)と 未 経 験 者(NFS)の グル ー ピ ン グ に 関す る課 題
松 宮 新 吾 本 調 査 研 究 は 、 小 学 校 卒 業 後3年 を 経 た 英 語 学 習 者 を 被 験 者 として 、2011年 度 か ら新 学 習 指 導 要 領 に基 づ き実 施 され る公 立 の 小 学 校 英 語 活 動 に 準 じた 早 期 英 語 教 育 を 経 験 した 学 習 者 を 特 定 し実 施 した もの で あ る。 そ の ため に 、 週1回 年 間35回 程 度 とい う条 件 付 け は 、 調 査 対 象 者 の 過 去 の 記 憶 に頼 ら ざ るを 得 ず 、 分 散 分 析 等 の グル ー ピ ン グに お い て は 、 完 全 に 統 制 が とれ た も の で あ る とは 言 い難 い。 統 計 処 理 上 の 問 題 は な い が 、 分 析 の 精 度 を 高 め るた め に も、 早 期 英 語 教 育 経 験 者 と未 経 験 者 の グル ー ピ ン グの 手 法 は 今 後 の 課 題 とな る。 (2)中 学 校 段 階 で の調 査 研 究 の実 施 中 学 校 区 内 にあ る複 数 の 小 学 校 か ら生 徒 が 募 集 され る一 つ の 公 立 中 学 校 で 、 統 計 処 理 を 行 う 上 で 十 分 なFS被 験 者 数 とNFS被 験 者 数 を確 保 す る こ とは 、 現 時 点 にお い て は極 め て 困 難 で あ る。 そ こで 、 早 期 英 語 教 育 を 実 施 して い る学 校 区 と実 施 して い な い 学 校 区 に あ る隣 接 す る中 学 校 を 調 査 対 象 校 と して 選 択 す るな ど、 一 定 の 条 件 を 確保 し、 中 学 校 段 階 で の 調 査 を 実 施 し、 早 期 英 語 教 育 の 短 期 的 な 効 果 検 証 を 行 い 、 本 調 査 研 究 との 比 較 検 討 を 行 う必 要 が あ る。 これ に よ り、2011年 度 か らス タ ー トす る 日本 型 早 期 英 語 教 育 の 効 果 を よ り精 密 に 予 測 し、 そ の 教 育 効 果 を 一 層 高 め るた め の 方 策 を 模 索 す る こ とが 可 能 とな る。 ま た、 英 語 教 育 に 係 わ る小 ・中 学校 の 接 続 や 連 携 につ い て の 具 体 的 な 方 策 を 提 言 す る こ とに よ り、 日本 の 英 語 教 育 の ハ ラ ダ イム ・ シ フ トを 喚 起 、 促 進 す る こ とが で き る。 6.2 日本 型 早 期 英 語 教 育 に対 す る提 言 本 調 査 研 究 にお い て は 、 中 期 的 ・限 定 的 な 小 学 校 英 語 活 動 の 教 育 的 効 果 に 係 わ る検 証 を 行 っ た 。 これ に よ り、FS群 の情 意 要 因 が 有 意 に高 くな って い る こ とが 確 認 で きた。 一 方 、 言 語 の ス キ ル 面 にお いて は 、 両 群 問 に お け る有 意 差 は 認 め られ な か っ た。 この 結 果 を 踏 ま え る と ともに 、 本 調 査 研 究 に お い て 実 施 した 統 計 処 理 結 果 や 考 察 に 基 づ き、 以 下 の 提 言 を 行 い、 本 編 の 締 め 括 り とす る。 (1)自 己 有 能 感 や 達 成 感 を 得 させ るた め の 、探 求 的 か つ 発 見 的 な タス ク ・ベ ース 活 動 を 中 心 に位 置 づ け た英 語 活 動 の カ リキ ュ ラム 開 発 。(タ ス ク ・ベ ース ・カ リキ ュラ ム) (2)異 文 化 理 解 を促 進 し、 コ ミュニ ケ ー シ ョン ス キ ル を育 成 す る た め の 、 課 題 解 決 型 異文 化 理 解 ・体 験 活 動 の 実 施 。(課 題 解 決 活 動) (3)英 語 の 音 と意 味 や状 況 と文 字 とを リン ク させ る と とも に、 言 語 の 刺 激 に よ り具 体 的 な 行 動 を誘 発 す る こ とが で き る能 力 を育 成 す るた め に、 「音 声 に慣 れ 親 しむ 」 英 語 活 動 か ら 「文 字 認 識 」 や 「文 字 使 用 」 を 含 め た統 合 的 な 英 語 活 動 の 実 施 。(統 合 型 英 語 活 動) (4)小 学 校 低 学 年 ・中学 年 等 、 年 齢 特 性 や発 達 段 階 に応 じた9年 間 の 小 中 一 貫 英 語 教 育 カ リ キ ュ ラム の 開 発 。(小 中一 貫 英 語 教 育)