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1)超耐熱結晶化合わせガラス「ファイアライトプラス」

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Academic year: 2021

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㉸⪏⇕⤖ᬗ໬࢞ࣛࢫ ≉Ṧ୰㛫⭷ はじめに 火災が発生した場合,炎の広がりや煙の拡散 を防ぎ,火災の被害を最小限に抑えるために防 火設備や特定防火設備を設置することが法律で 定められている。主構成材料として使用される ガラスは,網入りガラスと国土交通大臣の認定 を受けた網のない耐熱板ガラスのみが使用可能 である。この耐熱板ガラスには,超耐熱結晶化 ガラス,耐熱強化ガラス,低膨張防火ガラスの 3種類があり,販売数量が増加している。 近年,防火設備用途に使用されるガラスの大 型化に伴い,人体などの衝突や地震発生時の破 損による安全性が必要になっており,当社で は,防火性能と衝突安全性能をあわせ持つ超耐 熱結晶化合わせガラス「ファイアライトプラ ス」を製品化した。 この超耐熱結晶化合わせガラス「ファイアラ イトプラス」は,二枚の超耐熱結晶化ガラスを 難燃性の特殊中間膜で合わせたものである。 超耐熱結晶化ガラスとは 一般的なガラスの構造を電子顕微鏡で観察す ると,結晶のような原子配列の規則性がない。 従って,このようなガラスは,溶融体を冷却し てその間に結晶を析出すること無く,固化する ことのできる無機物体である。このような ガラスに対して超耐熱結晶化ガラスは,特 殊な金属酸化物を含有する組成のガラスを 成形し,成形物を再び加熱して無数の結晶 核を均一に形成し,更に温度を上げて結晶 核のまわりに結晶を成長させたものであ る。 防火設備用途に使用される超耐熱結晶化 ガラスは,熱膨張係数がほぼ‘0(ゼロ)’ であり,火災時の急激な温度上昇によって も,超耐熱結晶化ガラス自身は殆ど伸び縮みし ないという特性により,熱衝撃に対する安全性 能を確保している。 米国の UL 規格では,加熱試験の後に放水テ

新製品・新技術紹介

超耐熱結晶化合わせガラス「ファイアライトプラス」

日本電気硝子㈱ 建材事業部 製造部

桑 原 英 一 郎

Fire−rated, Safety−rated Glass Ceramic

「FIRELITEPLUS」

Kuwahara Eiichiro

Nippon Electric Glass Building Materials Division

〒529―0292 滋賀県長浜市高月町高月1979番地 TEL 0749―85―5909

FAX 0749―85―4059 E―mail : [email protected]

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ストが課せられており,超耐熱結晶化ガラス は,この条件を単板と合わせガラスでクリアし ている。 また,超耐熱結晶化ガラスは耐熱強化ガラス と違い,切断・加工は通常の板ガラス同様に容 易に行えるため,施工現場での微調整も容易で ある。 安全ガラスとは 安全ガラスには,一般的に強化ガラスと合わ せガラスがある。強化ガラスは同じ肉厚のフ ロートガラスの約3倍の曲げ強度があり,更に 万一破損した場合でも破片が小さくなり重大な 怪我をし難いガラスである。一方,合わせガラ スは,2枚のガラスを中間膜により全面接着す ることにより,万一破損した場合でも破片の飛 散がほとんどなく,強化ガラスに比べて安全性 が高いと言われている。また加撃物による衝撃 破損でも貫通し難い構造となっており人体への 安全性を更に高めている。 超耐熱結晶化合わせガラス「ファイアライト プラス」は,人体への安全性の高い合わせガラ スに分類される安全ガラスである。 ファイアライトプラスの性能 防火に関する性能では,米国の UL 規格に適 合するもので,加熱直後の放水試験に合格する 数少ないガラス製品である。評価試験方法は, 加熱時間30分(加熱最高温度843℃)経過直 後に放水を実施する。放水条件は,約6m 離 れた位置から,約0.2N/mm2 の圧力で,ガラ スとガラスをセットする枠も含めた試験体全面 に10秒間放水を行うものである。 また国内の規格では,以下の国土交通大臣認 定の特定防火設備を取得している。特定防火設 備の評価試験方法は,標準加熱曲線に従い60 分加熱(加熱最高温度945℃)において,屋内 側加熱と屋外側加熱の2体連続して,①非加熱 認定番号:EA−0245 認定仕様:ファイアライト4ミリ厚の合わせガラス 認定番号:EA−0293 認定仕様:ファイアライト5ミリ厚の合わせガラス NEW GLASS Vol.26 No.1 2011

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側に10秒を超えて継続する火炎の噴出のない こと ②非加熱面で10秒を超えて継続する発 炎がないこと ③火災が通る亀裂等の損傷及び 隙間を生じないこと を満足する必要があり非 常に過酷なものである。 衝撃に関する性能では,米国の建築用安全ガ ラス基準「CPSC16CFR120」及び「ANSI Z 97.1」の両方の規格に適合している。また国内 の規格でも「JIS R 3205 合わせガラス」のⅡ −1類の衝撃特性をクリアする高い安全性能を 有している。 いずれもショットバッグ試験による評価であ り,試験方法は基本的に「ANSI Z97.1」に準 じている。所定の枠に試験体をセットし45kg のショットバッグを落下高さ120cm で振り子 式に衝突させて直径75mm の鋼球が自由に貫 通しないことが合格の条件となる。 まとめ 「ファイアライトプラス」は,ガラスは熱に 弱いと言う既成概念を覆し,急熱急冷に耐える 超耐熱結晶化ガラスの特性を生かし,更に破損 時の飛散を防止する安全性を付与した商品であ る。今後は,超耐熱結晶化ガラスの特性を生か しながら,更なる機能を付与した商品の提案を 行いたいと考えている。 以上 ショットバッグ試験装置 NEW GLASS Vol.26 No.1 2011

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