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広報うらやす
No.1013
2014年（平成26年）11月１日号「オレオレ詐欺」
この言葉を知らない方はいないことと思います。しかし、全国的にみても被害件数や金額が増加傾向にあるこの詐欺。浦安市もその例外ではなく、皆 さんの大切な財産を狙われているのが現状です。では、被害に遭わないためにはどのようにすればよいでしょうか。 まずは「自分は被害に遭わない」「自分には関係ない」という思い込みをなくすことが第一歩です。そして、実際 に被害に遭いそうになったときに、あやしいかもしれないと踏みとどまり相談する勇気を持つことです。犯人の嫌が ることの一つは誰かに相談されることなのです。
しかし、誰かに相談することは、自分の勘違いかもしれないので恥ずかしかったり、犯人に相談をしないように頼 まれたりして、なかなかできません。結果自分一人で決断をしてしまい被害に遭ってしまう方が多いようです。 そこで今回は、「振り込め詐欺」について特集します。振り込め詐欺について今一度理解を深め、これを機にご家 族や知人と話し合い、気軽に相談できる関係を作っていきましょう。 ［問］防犯課
知っていますか？
振り込め詐欺に関わるあれこれ
振り込め詐欺の中でも市内で被害が増加しているのが 「オレオレ詐欺」。「会社の小切手や現金が入ったカバン を紛失してしまった」「今日中に何とかしないとクビに なる」「交際相手を妊娠させてしまった」「会社の金を使 い込んだ」といった“身内の困った問題”を、お金で円 満解決できるなら…という気持ちに付け込むケースが多 いのが、この「オレオレ詐欺」の特徴です。
「オレオレ詐欺」の手口
被害に遭わないためには「携帯電話の番号が変わっ た」「風邪を引いたので声が変」などという電話をかけ てきた相手の話を鵜呑みにするのではなく、常日頃から 家族と連絡を取り合い、いざという時の合言葉を決めて おいたり、何気ない日常の情報交換をしておきましょ う。実際の信頼できる家族と「どこか違う」と感じられ るときには、必ず再確認をすることが大切です。
被害に遭わないための4つのポイント
●
相手からの情報を鵜呑みにしない
●
家族間で合言葉を決めておく
●
日常的に情報を交換する
●
再確認する勇気を持つ
≪４つのポイント≫
振り込め詐欺被害状況
市内の今年の振り込め詐欺の被害総額は、９月末時 点で約１億7000万円、被 害件数は32件と、昨年１ 年間の被害総額約3400万 円、22件に比べ、共に大 幅に増加しています。この ように市内に多発している 振り込め詐欺。自分には関
係ないと思わず、一人ひとりが用心することが大切で す。
５倍増!! ５倍増!!
平成26年（１∼９月）
約
１
億7000
万円 （32件） 平成26年（１∼９月）約
１
億7000
万円 （32件）平成25年（１∼12月）
約3400万円 （22件）
平成25年（１∼12月）
約3400万円 （22件）
被害者は全員60歳以上！４人中３人が女性!!
平成26年９月末までの市内振り込め詐欺件数32件のうち、女性が24人、男性が８人 と、女性が占める割合は75パーセントになります。また、市内の被害に遭った方を年齢別 で分けてみると、60歳代９人、70歳代18人、80歳代３人、90歳代２人と、すべて60歳以 上の高齢者が狙われていることがわかります。高齢者は特に注意が必要となります。
オレオレ詐欺は23件中19件が現金手交型！
市内に起きているオレオレ詐欺は23件。そのうち、なんと19件は小切手在中のカバ ンの紛失などを理由に犯人が被害者の自宅に直接現金を受け取りに来る「現金手交型」 といわれる手口になります。
「小切手を無くしてしまった」はもう恐くない！
息子などを騙る犯人から「小切手を無くした」などの相談を受けた時、被害者は小切 手に代わって現金で補てんするよう促されてしまいます。しかし、小切手は振出人（銀 行へ小切手を発行するよう依頼をした人）から銀行へ必要書類を提出すれば差し止める ことができるのです。つまり、現金を支払わずとも小切手の効力を失わせることができ ます。このように、「小切手が入ったカバンを紛失した」という相談を受けてもなんと かすることができるので、落ち着いて対処しましょう。
被害者の預金口座から犯人の指定口座にお金を振り込ませる“振り込め 詐欺”。携帯電話で通話しながらATMの操作をしている方への声掛けな ど、金融機関との連携で被害は減少傾向です。しかし、最近被害件数・被 害額共に増えているのが“劇場型”と呼ばれる手口です。
これは、はじめに家族を騙かたる者、そして警察官役や会社の上司役など複 数の人物から電話があり、それぞれが話のつじつまを合わせることで被害 者を信じ込ませてお金を奪います。さらに最近では「自宅までお金を取り に行く」「決められた場所までお金を持ってきて」など“現金を手渡しさ せようとする（現金手交型）”の手口が多くなっています。そこで現在、 警察では二つの取り組みに力を入れています。
一つは、金融機関の窓口で多額の現金を下ろそうとしている高齢者の方 に、警察官が事情をお伺いすることです。お金の使いみちを伺うことで、 不自然な状況がないか確認し、被害を未然に防ぐことを目的としていま す。もう一つは「だまされたふり」作戦。これは、あやしい電話がかかっ てきたときに「だまされたふり」をして、警察署に通報してい
ただく作戦です。通報を受けた警察官が、現金を受け取り に来た犯人を逮捕します。
力を入れているこの二つの取り組みは、いずれも市民の 皆さんのご協力があってはじめて成り立ちます。金融機関 でご事情をお聞きするなど、お手間を取らせることも あるかと思いますが、取り組みの趣旨をご理解いた だき、ぜひご協力をお願いします。
皆さんのご協力が、犯行を未然に防ぎます
佐藤由美子
生活安全課長浦安警察署
その電話、信じて大丈夫？
「家族の絆」で身を守る
特 集
振り込め詐欺
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広報うらやす
No.1013
2014年（平成26年）11月１日号http://www.city.urayasu.chiba.jp
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振り込め詐欺撃退 チェックシート
話をしていておかしいと思ったらすぐにチェック。以下のキーワードが一つでも出てきたら注意が必要 です。一度電話を切り、相手先に確認をしましょう。
携帯電話の番号が変わった。他人（会社・友人）の携帯電話を借りている。
風邪を引いた。のどが変だ。病気で治療中だ。
会社のお金を使い込んだ。今日中に何とかしないと会社をクビになる
かもしれない。
交際相手を妊娠させた。示談金が必要だ。
株の投資で失敗した。信販会社に借金がある。
電車やバスの中に小切手や現金が入ったかばんを忘れた。
税務署の書類を書き間違えた。脱税を疑われている。
お金をすぐに振り込んでくれ。
お金を代わりの者（会社の上司や同僚など）が取りに行く。
あなたの口座情報が漏れています。キャッシュカードを預かります。
今一度考えてみてください
ここまで詐欺の手口やその対処法について紹介しまし たが、そもそも実際の息子さんやお孫さんはそんなこと をする人物でしょうか？
日頃疎遠になりつつあって「もしかしたら…」とい う、親心。「オレオレ詐欺」は、そういった人の気持ち の優しさや人情、思いやりなどに乗じた醜い犯罪です。 仮にそのようなことが起きてしまったとして、問題の解 決にお金が必要というのなら、まず電話ではなく、事情 や状況、そしてこのようなことが二度と起こらないよう にどのような対策をとるのかを、直接会って本人の口か ら説明させるべきではありませんか？
現実には遠隔地にいて、そのような対応ができないと いう場合であっても、普段からどのような仕事をしてい て、勤務先の業態はどのようなものか、勤務中やそうで ない場合であっても、一度電話を切って再度以前から知
っている電話番号に電話をかけて、直接本人に確認をと ることができる家族間の関係づくりが大切です。 人の弱みに付け込む「オレオレ詐欺」に対する一番の 武器は、むやみに電話をかけてきて大切なお金を搾取し ようとする相手に対する「家族の絆」なのです。
ひとりで悩まず、お気軽にご相談ください
こちらでも相談を受け付けています
［受付時間］月∼金曜日午前8時30分∼ 午後5時15分（祝日を除く）
※ 上記以外は浦安警察署☎047・351・0110などにご 相談ください
無料振り込め詐欺相談専用ダイヤル
0120・494・506
は オレオレ詐さ欺ぎってなぁに？
警 電で ん話わで、「おばあちゃん、オレ だよオレ」などと名な前ま えを言い わな いでこどもや孫ま ごのふりをし、お金か ねがな くて困こ まっていると嘘う そをついて、お金か ねを だまし取とっちゃう悪わ るいことなんだ。
は どうして違ち がう人ひ とからの電で ん話わ なのにお話はなしを信し んじちゃうの？
警 はてな君く んのお母か あさんが困こ まって いることがあって、はてな君く んに 相
そ う
談だ んをしてきたら、はてな君く んはなんと
かしてあげたいって思お もうでしょ？そう いう家か 族ぞ くを思お もいやる気き 持もちと電で ん話わ で顔か お が見みえないことを利り用よ うしてお金か ねをだま し取とってしまうんだ。
は そんなのってずるいし、ひ どいよ！おじいちゃん、おば あちゃんを守ま もるためにも僕ぼ くにもなにか できることないかな？
警 はてな君く んからおじいちゃんた ちに声こ えをかけるだけでも効こ う果か が あるよ。「おばあちゃん、オレオレ詐さ欺ぎ に気きを付つけてね」と一ひ と言こ と話は なしかけるだ けでもおばあちゃんの気き持もちは楽ら くにな るし、悩な やんでいたら相そ う談だ んをするきっか けになるんだ。
は 僕ぼ くさっそくおじいちゃんた ちに電で ん話わをしてみるね。
警 日ひごろから連れ ん絡ら くを取と っている ことが大た い切せ つだよ。家か 族ぞ くの絆きずなで犯は ん 罪
ざ い
から身みを守ま もろうね。
こどもたちへの
“見守り”と“声掛け”にご協力を
今年９月に兵庫県神戸市長田区の小学校１年生の女児が学校 から帰宅後に外出し行方不明となり、その後、殺害された状態 で発見されるという大変痛ましい事件がありました。また６月には、平成17年12月に栃木県日光市（旧今市市） の当時小学校１年生の女児を殺害して遺棄した容疑者の男が逮 捕され、大きく報道されました。
さらに昨年から今年にかけて、東京都武蔵野市や神奈川県相 模原市、北海道札幌市、岡山県倉敷市で、小学生女児の連れ去 り未遂事件や連れ去り監禁事件が発生、千葉県内でも女児連れ 去り未遂事件、男児連れ去り事件が起きています。
市ではこのような状況を踏まえ、日没が早く、こどもたちが 犯罪や事故に巻き込まれる危険性が特に高まる11月から２月 の期間中、午後４時30分に防災行政用無線で「こどもの帰宅 を促すための放送」を実施します。また市、教育委員会をはじ め、学校・ＰＴＡ・自治会・青少年健全育成団体などの関係機 関が連携し、こどもたちに早めの帰宅を促
すとともに、帰宅時のこどもたちへの “見守り”や“声掛け”を行い、安 全確保の強化を図ります。
市民の皆さまにも、この放送の趣 旨をご理解いただき、各地域でこど もたちへの“見守り”と“声掛け” にご協力をお願いします。
テーマ
オ レ オ レ 詐
さ欺
ぎ浦安はてな探検は、難しい言葉などを こども向けに紹介するコーナーです。
今 回 の 講 師
警察署長
