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[ 目次 ] 今週の注目チャート 1 Ⅰ. 経済 金融市場動向 3 金融市場見通し 3 金融市場レビュー 4 国内経済指標の解説と予測 5 Ⅱ. トピックス 6 アジアの債務拡大に伴うリスク 6 金利上昇リスクを考える 8 Ⅲ. 参考資料 9 今週 来週の主要経済指標 9 月次 四半期のスケジュール

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2018 年 11 月 22 日号

経済・金融市場動向]

◆ 金融市場見通し・内外経済指標

世界経済の先行き不透明感が引き続き金融市場の重

石。米中協議を控え投資家は様子見姿勢となり易い。

一方で米国の年末商戦への期待は一定の下支えに

[トピックス]

◆ アジアの債務拡大に伴うリスク

金利が大幅に上昇して金融危機に陥るリスクは限定

的だが、現状程度の緩やかな金利上昇が続いて内需

が減速するリスクには注意が必要

◆ 金利上昇リスクを考える

米金利の上昇局面で度々市場のリスクオフ状態が観

測される。新興国の通貨安懸念に加え、先進国では

利上げに脆弱な企業が増えているとの指摘がある

金融市場ウィークリー

(2)

金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号)

✣[目次]✣

今週の注目チャート ···

1

Ⅰ.経済・金融市場動向 ···

3 金融市場見通し ··· 3 金融市場レビュー ··· 4 国内経済指標の解説と予測 ··· 5

Ⅱ.トピックス ···

6 アジアの債務拡大に伴うリスク ··· 6 金利上昇リスクを考える ··· 8

Ⅲ.参考資料 ···

9 今週・来週の主要経済指標 ··· 9 月次・四半期のスケジュール ··· 11 今週の金融市場の動き ··· 14 最新リポート一覧 ··· 15

〰〰

マーケット時流潮流

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自社株買いへの一抹の疑問 調査本部副本部長 長谷川克之 株価が軟調に推移する際には、洋の東西を問わず、企業の自社株買いが下支えになると期待される ことが多い。自社株買いは近年日本でも拡大、注目されているが、米国での規模は半端ない。 米企業の自社株買いの代理指標とされる資金循環勘定での企業株式の減少額は 4~6 月期には年率 約 8,400 億ドルに達し、金融危機最中の 2007 年 10~12 月期に次ぐ過去二番目の大きさとなった。今 年の自社株買いは1兆ドルを超えるとの見方も存在する。その背景として、「リパトリ減税」の影響 があるとの見方が有力だ。米企業の海外留保利益の本国送金を促す減税策に伴い、米国に還流する資 金は約 2 兆ドルに達する可能性(国連)もあり、その資金が企業買収と同様に自社株買いの原資にも なっている。加えて、負債調達による自社株買いの動きも強まっている。過去 5 年間の米企業による 社債発行額は 9.2 兆ドルに達し、その資金が 3.5 兆ドルもの自社株買いにも使われたとの指摘もある (米コンサルティング会社マネーストロング社)。 自社株買いは確かに財務戦略としては有益な手段だ。自社株の取得だけでなく、消却がなされれば 資本勘定の圧縮とレバレッジの拡大により、企業価値の向上につなげることができる。株価水準に対 する経営者の評価を示すシグナリング効果もある。一方で、自社株買いは、経営者が有効な投資機会 を見出せない中で、余剰資金を株主に還元するものである。企業価値を向上させるために、事業戦略 を諦めて財務戦略に頼るようなものでもある。超低金利の下での負債調達による自社株買いの動きが 高じればマネーゲームの謗りを免れない。大手自動車会社会長の逮捕劇は極めて遺憾だが、海外では 株価に連動する自らの報酬を引き上げるために、自社株買いによって一株利益を大きく見せ掛けたい と考える経営者は少なくないようだ。市場や経営のあり方が問われて然るべきだろう。

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 1

~今週の注目チャート~

【 米国対外証券投資 】

ドル高を背景に、米国への資金引揚げが継続

(資料)米国財務省より、みずほ総合研究所作成 【解説】量的緩和政策第 3 弾が終了しドル高になり始めた 2014 年に、米国投資家による海外への新規投資の 動きが弱くなった。その後も米国への資金引揚げ超の流れは続き、特に 4 回の政策金利の利上げが見込まれ ている 2018 年はその動きが強くなっている。今後も米国一強時代が続き、さらなる利上げによるドル高が進 行すれば、引揚げ額は拡大する可能性が高く、他国の資金流出による市場の混乱に留意が必要だ。

【 機関投資家のセンチメントと S&P500 指数 】

米国株式に対する強気派が急減少 (注)強気(弱気)派:機関投資家アンケートにおいて現在の株式相場に対して強気(弱気)と答えた人の比率。 (資料)Investors Intelligence、Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】機関投資家において米国株に対する懐疑的な見方が台頭してきた。インベスターズインテリジェン スのアンケート調査によると、機関投資家は個人投資家に比べ総じて強気な見方が優勢だったが、急速に強 気派が減少しており、その水準は 2016 年 5 月以来となる低さである。一方で弱気派が大幅には増加しておら ず、持ち高調整後は先行きの世界経済の不透明感を高めている要因について一旦見極める展開となろう。 1,600 1,800 2,000 2,200 2,400 2,600 2,800 3,000 0 10 20 30 40 50 60 70 16/1 16/4 16/7 16/10 17/1 17/4 17/7 17/10 18/1 18/4 18/7 18/10 強気派 弱気派 S&P500指数(右目盛) (pt) (%) (年/月) ▲ 50 ▲ 40 ▲ 30 ▲ 20 ▲ 10 0 10 20 30 40 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 18 対外債券投資(6カ月移動平均) 対外株式投資(6カ月移動平均) 対外証券投資(6カ月移動平均) (10億ドル) (年) 新規投資>引揚げ (資金流出) ↑ ↓ 新規投資<引揚げ (資金流入・レパトリ)

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 2

【 ユーロドル相場と独伊スプレッド

引き続きイタリア財政懸念はユーロ売り材料に (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】ユーロドル相場は一年を通じて下落基調にある。背景には景気低迷や物価下振れに対する先行き不 透明感に加え、欧州の政治問題が挙げられる。イタリアで 5 月に発足した新政権は財政拡張路線を採用。足 元では欧州委員との対立構造がユーロドル相場の重石となっている模様だ。週末にかけて、EUとの間で財 政案について妥協観測が出たことで落ち着きを取り戻したものの予断は許さない状況が当面続くだろう。

【 株・コモディティー相場と米国経済 】

市場では世界経済の減速懸念を織り込む動きが顕在化 (注)米国株はダウ平均、新興国株は MSCI エマージング、銅は LME3 カ月先物、原油はWTI。 (資料)米国商務省、MSCI、Refinitiv より、みずほ総合研究所作成 【解説】好調な米国経済をけん引役に世界経済は拡大局面を維持している。しかし、株価やコモディティー 相場の弱含みが目立つようになっており、米国株にも変調がみられる。新興国株のトレンドはさらに弱く、 米国の利上げや米中貿易摩擦の影響が懸念されるなかで、今年に入ってから全体として下落基調が続く。ま た供給懸念が後退し足元で 3 割下落した原油相場でも、需要の弱含み観測が材料になり始めている。 14 12 10 ▲8 ▲6 ▲4 ▲2 0 2 4 6 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (%) (2006/1/2=100) (年) (年) 米国・実質GDP成長率 (前期比年率、右目盛) 前年比 米国株 原油 銅 新興国株 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 1.10 1.12 1.14 1.16 1.18 1.20 1.22 1.24 1.26 1.28 18/01 18/04 18/07 18/10 (%Pt) (ドル/ユーロ) (年/月) ユーロドル 独伊2年国債金利差(右目盛)

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 3

Ⅰ.経済・金融市場動向

~金融市場見通し~

来週の金融市場は、引き続 き世界経済の先行き不透 明感が重石。ただし、米国 で始まる年末商戦への期 待も 今週の金融市場では先週に続きリスク回避的な動きが目立った。中国景 気の減速やITサイクルの変調に加え、世界経済のけん引役であった米国 でも住宅指標の弱含みが確認され、警戒感が高まった。また、世界経済の 先行きを左右する米中貿易摩擦を巡り来週末のG20にて米中首脳会談が予 定される中、両国高官の発言に関する報道に神経質に反応している。今晩 以降も重要イベントを控え、世界経済の先行きへの不透明感は払しょくさ れず、投資家は様子見姿勢となり易い。一方で米国はブラックフライデー (感謝祭明けの11/23)を迎え年末商戦が本格化するが、良好な雇用環境を 背景に堅調な内容が期待されており、相場の一定の下支え材料となろう。 米国では住宅・物価関連の 経済指標と FOMC 議事録、 ユーロ圏・中国では企業景 況感が注目材料 経済指標では、米国で10月の新築住宅販売件数(11/28)やPCEデフレ ーター・消費支出(11/29)等が発表される。住宅市場については調整懸念 が高まっており、下振れリスクに留意すべきだろう。物価は上昇ペースの 一服を予想する。また、金融政策関連では11月のFOMC議事録(11/28)が公 表される。足元ではFRB高官から利上げペースの鈍化を示唆する発言も 出ており、リスク評価の議論に注目したい。日本では、10月の小売業販売 額(11/29)や鉱工業生産指数(11/30)の発表が予定されているが、自然 災害の影響の収束が確認されると予想する。また、ユーロ圏と中国では11 月のPMI(ユーロ圏:11/23、中国:11/30)が発表される。いずれも貿 易摩擦の影響等から減速感が強まっており、注目材料である。 米 10 年国債利回りは下げ 止まり。日米株はもみ合い 推移。ドル円はドル安一服 米10年国債利回りは、底堅い個人消費等の経済指標と利上げ期待後退の 一服を受けて下げ止まると予想する。米国株は、米中貿易摩擦の行方への 思惑から売り買い交錯し易く、もみ合い推移を見込む。日本株は海外株を にらんだ動きとなろう。バリュエーション面での割安感から一段の下値を 模索する動きも限定されると見ている。ドル円相場は、米長期金利の下げ 止まりともにドル安一服を予想する。ユーロは、引き続き伊財政問題や英 国のEU離脱問題が混迷しており、弱含み易いだろう。 (大塚理恵子) 【 来週の予想 】 USD LIBOR 3カ月(%)

2.600 ~

2.700

米10年国債(%)

2.95 ~

3.25

円 TIBOR 3カ月(%)

0.03 ~

0.07

10年国債(%)

0.07 ~

0.13

ダウ平均(ドル)

23,900 ~

25,400

NASDAQ総合指数(ポイント)

6,750 ~

7,350

日経平均(円)

21,000 ~

22,400

TOPIX(ポイント)

1,570 ~

1,670

円/ドル

112.0 ~

115.0

ドル/ユーロ

1.120 ~

1.150

円/ユーロ

126.0 ~

131.0

為 替 項目 予想レンジ 内外金利 内外株式

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 4

~金融市場レビュー~

<内外金利動向>

利 上 げ 観 測 の 後 退 を 受 け、米 10 年国債利回りは 約 1 カ月半ぶりの水準ま で低下 先週末以降の米 10 年国債利回りは 3%近傍まで低下した。先週末クラリ ダ米FRB副議長が利上げに対してハト派的な発言をしたことが金利低 下の要因となった。欧州では、伊 10 年国債利回りが一時 3.7%台まで上昇 した。政府予算案を巡るEUと伊政府の対立が利回りを押し上げた。欧州 委員会は 21 日、2019 年伊政府予算案を巡って、EU財政ルールに基づく 制裁手続き入りが正当化されるとの報告書をまとめた。その後、コンテ首 相が対独スプレッドを懸念し改革に対処する姿勢を示したことや、サルビ ーニ伊副首相が予算案の見直しに応じる可能性があると報道され、利回り は低下に転じた。独 10 年国債利回りは小幅な動きとなっている。日本の 10 年国債利回りは米金利低下を受けて、約 3 カ月ぶりに 0.1%を下回った。 国債市場特別参加者会合(11/20)での議論を踏まえると、来年度市中国 債発行額は、減額される可能性が高いと思われる。 (黒宮界人)

<内外株式動向>

米中貿易摩擦や世界経済 減速への警戒感から日米 株とも下落 先週末以降の米株式相場は下落した。APEC 首脳会議(11/17、18)におい て首脳宣言が採択されず、米中対立への警戒感が再び高まったことに加え、 先週急落した大手携帯端末メーカーの株価が下げ止まらず、ハイテク関連 株が下落を主導した。また、冴えない住宅関連の経済指標や市場予想に届 かなかった米小売企業の決算を受け、先行きの米景気減速懸念も意識され、 大幅に下落する展開となった。週半ばには自律反発する場面も見られたが、 連休を控えて持ち高調整の売りに押された。日本株もグローバルなリスク 回避的な動きの加速に伴い下落した。日本企業が部品を供給している米携 帯端末メーカーの株価下落が日本の株式相場においても悪材料となった 他、中国株が下落基調を強めると日本株も下げ幅を拡大させた。一方、週 半ばに米株安を受けて日経平均株価が 21,500 円を下回る等、大きく下げた 場面では押し目買いの動きも見られ、下げ渋った。 (大塚理恵子)

<為替動向>

主要通貨は対ドルで総じ て小動き 先週末以降の主要通貨は総じてドル安の展開。ドル円相場は、前週末の クラリダFRB副議長の「世界的な減速を示す証拠がある」という発言や カプラン・ダラス連銀総裁が「世界的な成長が若干の向かい風となり、米 経済も影響を受ける可能性がある」と発言したことから、金融市場では今 まで観測されていたよりも早いタイミングで利上げサイクルが終了すると の思惑が台頭し、112 円台まで円高が進行した。その後、原油価格や株式市 場が持ち直す中、下落幅を縮小。ユーロドル相場は、米利上げペースが緩 やかになるとの観測を背景にユーロ高に。米政策金利の引き上げペースが 緩やかになるとの観測が高まったことによりユーロ相場は上昇したが、週 央にかけてイタリアへの懸念が再燃する中、同国国債が一カ月ぶりの水準 まで一時的に急騰し、ユーロは上昇幅を縮小した。週末にかけ同国予算案 を巡り楽観的な見方が台頭したことから下げ止まる展開。 (殿岡直樹)

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 5

~国内経済指標の解説と予測~

輸出は自然災害による押 し下げ効果が緩和 10月の貿易統計(11/19)は、輸出数量指数(みずほ総研による季節調整 値)が前月比+4.8%とプラス転化した。自動車や半導体等電子部品など多 くの財が上昇しており、9月の北海道地震や、台風21号による関西国際空港 閉鎖の影響緩和が背景とみられる。10月の輸出数量指数を7~9月期対比で みると前期比+2.1%と上昇したが、7~9月期の落ち込みを考慮すれば力強 さを欠いた。今後は、米中貿易摩擦による先行きの不透明感や、米国を除 く主要国の景気減速を受けて、輸出は横ばい圏の推移が続くだろう。 全国コアCPIは前月か ら横ばい 10月の全国コアCPI(生鮮食品を除く総合、11/22)は、前年比+1.0% と前月から横ばいとなった。内訳をみると、原油高を背景にガソリン価格 の伸びが拡大したほか、電気代が上昇した。一方、生鮮食品を除く食料の 伸び縮小や携帯電話機のマイナス幅拡大が全体の伸びを押し下げた。 鉱工業生産指数は緩やか に上昇 来週発表される 10 月の鉱工業生産指数(11/30)は、前月比+0.7%(9 月同▲0.4%)と上昇を予想する。自然災害の影響が収束しつつあることか ら輸送機械工業を中心に増産が見込まれる。一方、半導体関連の輸出が力 強さを欠くことから、鉱工業生産指数は緩やかな上昇にとどまるだろう。 雇用関連統計は引き続き 良好 10 月の雇用関連統計(11/30)は、完全失業率が 2.3%と前月から横ばい を見込む。失業者の減少が続いている一方、採用DIが悪化したことなど から就業者数が小幅に減少するとみられる。有効求人倍率は、求人が横ば い圏にとどまるものの求職者が減少することから 1.65 倍と上昇を見込む。 小売業販売額は前年比プ ラス幅拡大 10 月の小売業販売額(11/29)は、前年比+3.6%と予測する。9 月の自 然災害の影響が緩和され、インバウンド需要や自動車の回復が見込まれる。 そのほか、気温低下による衣料品の好調や、ガソリン価格の上昇を背景に、 前年比プラス幅が拡大する見通しである。 (越山祐資) 【 全国コアCPIの推移 】 【 鉱工業生産指数の推移 】 (資料)総務省「消費者物価指数」より、みずほ総合研究所作成 (注)2018 年 10 月の値はみずほ総合研究所による予測値。 (資料)経済産業省「鉱工業指数」より、みずほ総合研究所 作成 ▲ 0.6 ▲ 0.4 ▲ 0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 15/4 15/10 16/4 16/10 17/4 17/10 18/4 18/10 (前年比、%) (年/月) 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 (2015年=100) (年/月) 予測値

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6 金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号)

Ⅱ.トピックス

~アジアの債務拡大に伴うリスク~

リスクの火種は高水準の 民間債務 年初来の通貨安で新興国の経済は不安視されているが、アジアでは外貨 準備が積み上がっているため、1997 年のアジア通貨危機のような外貨流動 性リスクは抑制されている。しかし、アジアでは対外債務だけでなく、国 内も含めた民間債務が膨らんでいることはリスクの火種だ(図表 1)。 民間債務の積み上がり状 況 アジアの民間債務(GDP比)を国別にみると、香港、中国、韓国が大 きい。主体別では、多くの国で企業が 7~8 割を占める一方、タイ、マレー シア、韓国では家計の比率が相対的に高い(図表 2)。 ただし、債務のGDP比は金融の発展などを反映して上昇トレンドを示 す傾向にあるため、BISはリスクの予兆としてクレジットのGDP比ギ ャップ(債務のGDP比-そのトレンド)をモニタリングしている。過去 の経験則(同ギャップが 9%以上になると、3 年以内に 3 分の 2 以上の確率 で銀行危機が発生)に基づき、9%が警戒ラインとされる。2018 年 3 月時点 で警戒ラインを超えているのは、香港、中国、シンガポールである。 金利上昇への脆弱化 債務が積み上がった結果、アジア経済は金利上昇に対して脆弱な構造と なった。既存債務の借入金利が 1%上昇すると想定し利払い負担増(GDP 比)を試算すると、香港や中国、韓国など、GDP比で債務が大きいアジ アの新興国ほど負担が増える(次頁の図表 3)。金利が大幅に上昇する場合 には、信用リスク(債務のデフォルト)や景気失速リスク(投資や消費の 腰折れ)が懸念される。 実際の金利動向については、今年に入り新興国全般で上昇しているもの の、アジアに関しては限定的だ。大幅に利上げしたアルゼンチンとトルコ では利払い負担が顕著に高まって景気は失速しているが、アジアの利払い 負担増加は小幅であり、今のところ景気の急変はうかがえない。 債務の膨張に伴う信用リスクや景気失速リスクを予防するため、アジア では債務を抑制する政策が打ち出されている。中国では、市場金利の緩や 【 図表1 民間(家計+非金融企業)債務/GDP 】 【 図表2 民間債務/GDPの内訳(2018年3月) 】 (資料)BISより、みずほ総合研究所作成 (資料)BISより、みずほ総合研究所作成 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 05 10 15 アジア 先進国 その他の 新興国 (GDP比、%) (年) ↑ 18年3月 0 20 40 60 80 100 0 100 200 300 400 香 港 中 国 韓 国 シ ン ガ ポー ル マ レー シ ア タ イ イ ン ド イ ン ド ネ シ ア 家計 非金融企業 非金融企業の比率(右目盛) (GDP比、%) (%)

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7 金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) かな上昇誘導や、プルーデンス政策(シャドーバンク規制など)が行なわ れてきた。香港、シンガポール、韓国では不動産投資を規制するプルーデ ンス政策が導入され、タイも 2019 年 1 月から同様の規制を強化する。 大幅な金利上昇の可能性 は今のところ限定的 アジアで大幅に金利が上昇する可能性について、金利の直接的な上昇圧 力と、プルーデンス政策による間接的な引き締め圧力の観点から検討する。 第一に、金利の直接的な上昇圧力について、アルゼンチンとトルコは大 幅な利上げを行ったが、経常収支に代表されるファンダメンタルズが脆弱 で通貨が暴落したためだった。これに対し、アジアの経常収支は相対的に 良好なため(図表 4)、通貨安は引き続き限定的と考えられる。アルゼンチ ンやトルコのように大幅な利上げを迫られる可能性は低いだろう。 第二に、プルーデンス政策について、たとえば中国では前述の債務抑制 策が行なわれた結果、企業のデフォルトが増えるなど経済への下押し圧力 が強まった。そこへ米国との貿易摩擦も加わり下押し圧力に拍車が掛かっ たことから、中国は政策の軸足を金融リスク防止から景気対策にシフトし ている。中国の例を基にすると、各国ともプルーデンス政策を徒に強化す るよりは、様子をみながら慎重に進める可能性が高いのではないか。 金融危機というよりは、む しろ景気減速のリスクに 注意 アジア各国の経済ファンダメンタルズや政策動向を考慮すると、金利が 大幅に上昇し、信用リスクや景気失速リスクが発現する可能性は今のとこ ろ限定的と考えられる。突発的な通貨安・政策変更による金利の大幅上昇 は、テールリスクとしてモニタリングしていくべきだろう。むしろ、限定 的な通貨安や慎重なマクロプルーデンス政策を背景に、現状程度の緩やか な金利上昇が続く可能性のほうが高いため、投資や消費といった内需は腰 折れしないまでも、減速するリスクには注意が必要である。 (小林公司) ※ 詳細は、みずほインサイト「アジアの債務拡大に伴うリスク」参照 https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as181 115.pdf 【 図表3 金利上昇による利払い負担増(試算) 】 【 図表4 為替レートと経常収支 】 (注)「非金融民間部門の総債務×金利変化幅÷GDP」として試算。 (資料)BIS より、みずほ総合研究所作成 (注)対ドルレートの年初来変化率は、10 月末時点。 (資料)Bloomberg、IMFより、みずほ総合研究所作成 ▲ 2 0 2 4 6 8 10 12 14 香 港 中 国 韓 国 シ ン ガ ポー ル マ レー シ ア タ イ ト ル コ 南 ア フ リ カ ブ ラ ジ ル ロ シ ア イ ン ド メ キ シ コ イ ン ド ネ シ ア ア ル ゼ ン チ ン 1%増加 年初来の政策金利上昇 (GDP比、%) トルコ アルゼンチン 南アフリカ インド ロシア インドネシア ブラジル フィリピン 中国 韓国 台湾 シンガポール マレーシア ベトナム タイ メキシコ 香港 ▲ 35 ▲ 30 ▲ 25 ▲ 20 ▲ 15 ▲ 10 ▲ 5 0 ▲ 10 ▲ 5 0 5 10 15 20 (対ドルレート年初来変化率、%) (経常収支/GDP、2018年のIMF見通し、%) 経常収支悪化 通貨安

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8 金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号)

~金利上昇リスクを考える~

金利上昇を経済の変調リ スクとして織り込む市場 金融市場では、経済が好調な米国で株式相場が軟調になるなどトレンド の変化が観測されている。2018 年に入って株式相場が最初に不安定な値動 きを見せた 2 月は、米国の長期金利が上昇したことがきっかけになったと の見方が有力となっており、その後も米国の長期金利が上昇する局面では 金融市場においてリスクオフの状態が度々みられた。米金利の上昇が市場 にリスクオフ状態をもたらす理由の一つに新興国不安がある。米国の長期 金利が上昇することによって為替のドル高圧力が高まり、新興国通貨は売 られやすくなる。海外からの投資資金に頼る新興国にとっては、通貨安の 進行が海外資金の引揚げを助長し、それがさらなる通貨安を誘発する悪循 環が最も警戒すべき展開だ。米国金利の上昇は、FRBが行う利上げを含 め、米国経済が良いことの裏返しでもあるが、新興国では自国の金利が上 昇しやすくなることも含め経済の下押し要因となる。そして、そうした懸 念が、米中貿易摩擦などと並んで世界経済の先行き懸念を高めている。 BISが指摘するゾンビ 企業もリスク要因 金利上昇に対する脆弱性については、アジア各国を対象に前稿でも述べ ているが、そうした脆弱性は新興国に限ったものではない可能性がある。 先進国 14 カ国の 32,000 社を対象に行った国際決済銀行(BIS)の分析 によれば、借入の利払いが営業利益を上回る「ゾンビ企業」(不採算企業、 図表 1・注)の割合は上昇傾向にあり、景気の回復局面でもそれが低下しな くなっている。BISの分析では営業利益で借入利息が賄えない企業が 2016 年 12%を占め、そうした企業がすぐに倒産しない確率も年々上昇して いる(図表 1)。不採算企業の中には将来性を割り引いて考える必要がある 企業もある。しかし、それを考慮した狭義のゾンビ企業(図表 2・注)でも、 割合は上昇している(図表 2)。原因として金融緩和の長期化が指摘されて おり、金利上昇に対する抵抗力が弱まっている可能性がある。金利上昇の 影響は新興国だけでなく、先進国経済にも影響を及ぼす可能性があり、今 後の展開には留意が必要だ。 (井上淳) 【 図表1 不採算企業とその存続確率 】 【 図表2 不採算企業と短期金利 】 (注)広義ゾンビ企業は、インタレスト・カバレッジ・レシオが 3 年連続 1 未満。 存続確率はゾンビ企業が翌年も存続している確率。

(資料)BIS Quarterly Review (Sep. 2018)より、みずほ総合研究所作成

(注)狭義ゾンビ企業は、広義ゾンビ企業のうち、トービンのQでみた企 業価値が平均を下回る企業と定義。

(資料)BIS Quarterly Review (Sep. 2018)より、みずほ総合研究所作成

55 60 65 70 75 80 85 90 0 2 4 6 8 10 12 14 87 90 93 96 99 02 05 08 11 14 (シェア、%) (%) 存続確率(右目盛) (年) 不採算企業 (広義のゾンビ企業) 0 2 4 6 8 10 12 0 1 2 3 4 5 6 7 87 90 93 96 99 02 05 08 11 14 (シェア、%) (逆目盛、%) 短期金利(右目盛) 不採算企業 (狭義のゾンビ企業) (年)

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 9

Ⅲ.参考資料

今週の主要経済指標

予想:情報ベンダー(Bloomberg、Reuters 等)の取りまとめた予想コンセンサス。米国の経済指標は特に断りのない限り季調値。 R は改定値。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス、中:中国、韓:韓国、印:インド、 尼:インドネシア、泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 日 付 今回実績 予想 11/16(金) 米 鉱工業生産指数(10月) 設備稼働率(10月) 前月比 +0.1% 78.4% +0.2% 78.2% R R +0.2% 78.5% 11/19(月) 日 貿易統計(10月) 通関収支 輸出 輸入 原数値 前年比 前年比 前年比 ▲4,493億円 ▲261.3% +8.2% +19.9% ▲700億円 ▲125.1% +8.9% +14.1% R R +1,313億円 ▲79.9% ▲1.3% +7.0% 11/20(火) 日 米 住宅着工件数(10月) 住宅着工許可件数(10月) 年率 年率 122.8万件 126.3万件 122.8万件 126.0万件 R R 121.0万件 127.0万件 11/21(水) 日 全産業活動指数(9月) 前月比 ▲0.9% ▲0.9% R +0.4% 米 耐久財受注(10月) 前月比 ▲4.4% ▲2.6% R ▲0.1% 中古住宅販売件数(10月) 年率 522万件 520万件 515万件 97.5 98.3 11月速報 98.3 11/22(木) 日 消費者物価(10月全国)   [除・生鮮食品] 前年比 前年比 +1.4% +1.0% +1.4% +1.0% +1.2% +1.0% 米 11/23(金) 日 前回実績 経 済 指 標 等 勤労感謝の日(日本休場) ミシガン大消費者信頼感指数(11月確報) 内閣府月例経済報告(11月) 感謝祭(米国休場) 20年利付国債入札:最高利回り 0.615%、 平均利回り 0.612%、 入札倍率 3.91倍 ・2カ月連続でマイナス。機械関連設備投資の先行指標となるコア資本財受注は前月比横ばい ・コア資本財受注の増加ペースは鈍化。先行きの設備投資が、今年前半までと比べ、  勢いを欠くことを示唆 ・前月比では増加に転じるも、均せば減少傾向 ・地域別では、南部と西部が減少傾向。中西部と北東部は横ばい ・中古住宅販売は調整が継続。ただし、在庫月数は過去と比べ低く、調整の程度は緩やか

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 10

来週の主要経済指標

予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス、中:中国、韓:韓国、印:インド、 尼:インドネシア、泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 日 付 予 想 前 回 前々回 11/23(金) 欧 53.0 53.1 52.7 11/26(月) 米 独 ifo景況感指数(11月) 102.3 102.8 103.7 11/27(火) 日 米 11/28(水) 新築住宅販売件数(10月) 年率 58.2万件 55.3万件 58.5万件 136.0 137.9 135.3 GDP(7~9月期暫定) +3.6% 7~9月期速報 +3.5% 4~6月期確報 +4.2% 11/29(木) 日 前年比 前年比 [+0.9%] [+3.6%] +0.4% +2.2% ▲0.1% +2.7% 米 前月比 前月比 前年比 +0.4% +0.4% +1.9% +0.2% +0.4% +2.0% +0.4% +0.5% +2.0% 前月比 +0.8% +0.5% ▲1.9% 11/30(金) 日 鉱工業生産(10月速報) 前月比 [+0.7%] ▲0.4% +0.3% 消費者物価(11月都区部)    [除・生鮮食品] 前年比 前年比 [+1.1%] [+0.9%] +1.5% +1.0% +1.2% +1.0% 完全失業率(10月) [2.3%] 2.3% 2.4% 有効求人倍率(10月) [1.65倍] 1.64倍 1.63倍 新設住宅着工戸数(10月) [94.6万戸] 94.3万戸 95.7万戸 消費動向調査(11月) N.A. 43.0 43.4 中 製造業PMI(11月) N.A. 50.2 50.8 非製造業PMI(11月) N.A. 53.9 54.9 欧 N.A. +2.2% +2.1% 韓 金融政策決定会合 2年利付国債入札 G20(財務大臣・中央銀行総裁会議、ブエノスアイレス(アルゼンチン)) 消費者態度指数 ユーロ圏消費者物価指数(11月速報) 季調済年率 経 済 指 標 等 ユーロ圏合成PMI(11月速報) 40年利付国債入札 5年国債入札 カンファレンスボード消費者信頼感指数(11月) FOMC議事録(11/7・8分) 7年国債入札 中古住宅販売仮契約指数(10月) 2年国債入札 前期比年率 米 百貨店・スーパー販売額[既存店](10月速報) 小売業販売額(10月速報) 個人所得(10月) 消費支出(10月) コアPCEデフレータ(10月)

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 11

11 月のスケジュール

国 内 米 国 他 1 新車販売台数(10 月) 10 年利付国債入札 1 米 製造業ISM指数(10 月) 労働生産性(7~9 月期暫定) 2 2 米 雇用統計(10 月),製造業新規受注(9 月) 貿易収支(9 月) 3 文化の日 3 4 4 5 黒田日銀総裁挨拶(名古屋での経済界代表者との懇 談),日銀金融政策決定会合議事要旨(9/18・19 分) 5 米 非製造業ISM指数(10 月),3 年国債入札 6 家計調査(9 月),10 年物価連動国債入札 6 米 中間選挙,10 年国債入札 7 毎月勤労統計(9 月速報),景気動向指数(9 月速報) 7 米 30 年国債入札 8 日銀金融政策決定会合における主な意見(10/30・31 分) 機械受注統計(9 月),国際収支(9 月速報) 景気ウォッチャー調査(10 月) 8 米 英 FOMC(7・8 日) 英中銀金融政策委員会(7・8 日) 9 マネーストック(10 月速報) 9 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月速報) PPI(10 月) 10 10 11 11 12 企業物価指数(10 月) 12 米 ベテランズデー(祝日) 13 30 年利付国債入札 13 米 連邦財政収支(10 月) 14 GDP(7~9 月期 1 次速報),設備稼働率(9 月) 第 3 次産業活動指数(9 月) 14 米 CPI(10 月) 15 5 年利付国債入札 15 米 小売売上高(10 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(11 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(11 月) 16 16 米 鉱工業生産・設備稼働率(10 月) ネット対米証券投資(9 月) 17 17 18 18 19 貿易統計(10 月) 19 20 20 年利付国債入札 20 米 住宅着工・許可件数(10 月) 21 全産業活動指数(9 月) 21 米 耐久財受注(10 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月確報) 中古住宅販売件数(10 月) 22 消費者物価(10 月全国) 内閣府月例経済報告(11 月) 22 米 感謝祭(米国休場) 景気先行指数(10 月) 23 勤労感謝の日(日本休場) 23 24 24 25 25 26 26 独 米 ifo景況感指数(11 月) 2 年国債入札 27 40 年利付国債入札 27 米 5 年国債入札 28 28 米 パウエルFRB議長講演(ニューヨーク) FOMC 議事録(11/7・8 分),GDP(7~9 月期暫定) 新築住宅販売件数(10 月),企業収益(7~9 月期暫定) カンファレンスボード消費者信頼感指数(11 月) 7 年国債入札 29 商業動態統計(10 月速報) 2 年利付国債入札 29 米 個人所得・消費支出(10 月) G20(財務大臣・中央銀行総裁会議、ブエノスアイレス (アルゼンチン)) 30 鉱工業生産(10 月速報),消費者物価(11 月都区部) 労働力調査(10 月),住宅着工統計(10 月) 消費動向調査(11 月) 30 米 シカゴPMI指数(11 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 12

12 月のスケジュール

国 内 米 国 他 1 1 2 2 3 新車販売台数(11 月),法人企業統計調査(7~9 月期) 3 米 製造業ISM指数(11 月) 4 10 年利付国債入札 4 5 若田部日銀副総裁挨拶(新潟県金融経済懇談会) 5 米 ベージュブック(地区連銀経済報告) 非製造業ISM指数(11 月) 労働生産性(7~9 月期改訂) 6 6 米 製造業新規受注(10 月),貿易収支(10 月) 7 家計調査(10 月),毎月勤労統計(10 月速報) 景気動向指数(10 月速報) 7 米 雇用統計(11 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月速報) 8 8 9 9 10 GDP(7~9 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(11 月) 国際収支(10 月速報) 10 11 マネーストック(11 月速報) 法人企業景気予測調査(10~12 月期) 30 年利付国債入札 11 米 PPI(11 月) 3 年国債入札 12 機械受注統計(10 月),企業物価指数(11 月) 第 3 次産業活動指数(10 月) 12 米 CPI(11 月),連邦財政収支(11 月) 10 年国債入札 13 5 年利付国債入札 13 欧 米 ECB政策理事会 30 年国債入札 14 設備稼働率(10 月),日銀短観(12 月調査) 14 米 鉱工業生産・設備稼働率(11 月),小売売上高(11 月) 15 15 16 16 17 17 米 ネット対米証券投資(10 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(12 月) 18 20 年利付国債入札 18 独 米 ifo景況感指数(12 月) 住宅着工・許可件数(11 月) 19 貿易統計(11 月) 19 米 FOMC(18・19 日),中古住宅販売件数(11 月) 経常収支(7~9 月期) 20 日銀金融政策決定会合(19・20 日) 日銀総裁定例記者会見 全産業活動指数(10 月) 20 英 米 英中銀金融政策委員会(19・20 日) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(12 月) 21 消費者物価(11 月全国) 資金循環統計(7~9 月期速報) 21 米 耐久財受注(11 月),GDP(7~9 月期確定) ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月確報) 個人所得・消費支出(11 月),企業収益(7~9 月期改訂) 22 22 23 天皇誕生日 23 24 振替休日(日本休場) 24 米 2 年国債入札 25 25 米 クリスマス(米国休場) 26 日銀金融政策決定会合議事要旨(10/30・31 分) 2 年利付国債入札 26 米 5 年国債入札 27 住宅着工統計(11 月) 27 米 新築住宅販売件数(11 月),7 年国債入札 28 日銀金融政策決定会合における主な意見(12/19・20 分) 鉱工業生産(11 月速報),消費者物価(12 月都区部) 商業動態統計(11 月速報),労働力調査(11 月) 2018 年大納会 28 米 カンファレンスボード消費者信頼感指数(12 月) 29 29 30 30 31 31 米 シカゴPMI指数(12 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 13

四半期スケジュール

1 月 2 月 3 月 日 本 4 2019 年大発会 7 新車販売台数(12 月) 8 消費動向調査(12 月) 10 年利付国債入札 9 毎月勤労統計(11 月速報) 10 景気動向指数(11 月速報) 30 年利付国債入札 11 家計調査(11 月) 国際収支(11 月速報) 景気ウォッチャー調査(12 月) 15 マネーストック(12 月速報) 16 第 3 次産業活動指数(11 月) 企業物価指数(12 月) 機械受注統計(11 月) 5 年利付国債入札 18 消費者物価(12 月全国) 設備稼働率(11 月) 23 貿易統計(12 月) 全産業活動指数(11 月) 日銀金融政策決定会合(22・23 日) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 24 20 年利付国債入札 25 消費者物価(1 月都区部) 29 40 年利付国債入札 30 商業動態統計(12 月速報) 消費動向調査(1 月) 31 鉱工業生産(12 月速報) 2 年利付国債入札 1 労働力調査(12 月) 7 景気動向指数(12 月速報) 8 家計調査(12 月) 毎月勤労統計(12 月速報) 景気ウォッチャー調査(1 月) 国際収支(12 月速報) 12 第 3 次産業活動指数(12 月) マネーストック(1 月速報) 13 企業物価指数(1 月) 14 GDP(10~12 月期 1 次速報) 15 設備稼働率(12 月) 18 機械受注統計(12 月) 20 貿易統計(1 月) 21 全産業活動指数(12 月) 22 消費者物価(1 月全国) 28 鉱工業生産(1 月速報) 商業動態統計(1 月速報) 1 労働力調査(1 月) 消費者物価(2 月都区部) 法人企業統計調査(10~12 月期) 消費動向調査(2 月) 7 景気動向指数(1 月速報) 8 家計調査(1 月) GDP(10~12 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(2 月) 国際収支(1 月速報) 11 マネーストック(2 月速報) 12 法人企業景気予測調査(1~3 月期) 13 第 3 次産業活動指数(1 月) 企業物価指数(2 月) 機械受注統計(1 月) 15 日銀金融政策決定会合(14・15 日) 日銀総裁定例記者会見 18 設備稼働率(1 月) 貿易統計(2 月) 19 資金循環統計(10~12 月期速報) 22 消費者物価(2 月全国) 25 全産業活動指数(1 月) 29 鉱工業生産(2 月速報) 商業動態統計(2 月速報) 労働力調査(2 月) 消費者物価(3 月都区部) 米 国 3 製造業ISM指数(12 月) 4 雇用統計(12 月) 7 非製造業ISM指数(12 月) 8 3 年国債入札 貿易収支(11 月) 9 10 年国債入札 FOMC 議事録(12/18・19 分) 10 30 年国債入札 11 CPI(12 月) 15 PPI(12 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(1 月) 16 小売売上高(12 月) 18 ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月速報) 18 鉱工業生産・設備稼働率(12 月) 22 中古住宅販売件数(12 月) 28 2 年国債入札 5 年国債入札 29 7 年国債入札 30 FOMC(29・30 日) GDP(10~12 月期速報) 31 個人所得・消費支出(12 月) 雇用コスト指数(10~12 月期) 1 ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月確報) 製造業ISM指数(1 月) 雇用統計(1 月) 5 非製造業ISM指数(1 月) 貿易収支(12 月) 3 年国債入札 6 労働生産性(10~12 月期暫定) 10 年国債入札 7 30 年国債入札 13 CPI(1 月) 14 PPI(1 月) 15 ニューヨーク連銀製造業業況指数(2 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月速報) 鉱工業生産・設備稼働率(1 月) 小売売上高(1 月) 20 FOMC 議事録(1/29・30 分) 21 中古住宅販売件数(1 月) 25 2 年国債入札 5 年国債入札 26 7 年国債入札 28 GDP(10~12 月期暫定) 1 ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月確報) 製造業ISM指数(2 月) 個人所得・消費支出(1 月) 5 非製造業ISM指数(2 月) 7 貿易収支(1 月) 労働生産性(10~12 月期改訂) 8 雇用統計(2 月) 11 3 年国債入札 12 CPI(2 月) 10 年国債入札 13 PPI(2 月) 30 年国債入札 14 小売売上高(2 月) 15 ニューヨーク連銀製造業業況指数(3 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月速報) 鉱工業生産・設備稼働率(2 月) 20 FOMC(19・20 日) 21 経常収支(10~12 月期) 中古住宅販売件数(2 月) 26 2 年国債入札 27 5 年国債入札 28 GDP(10~12 月期確定) 7 年国債入札 29 ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月確報) 個人所得・消費支出(2 月) 欧 州 24 ECB政策理事会 7 英中銀金融政策委員会(6・7 日) 7 ECB政策理事会 21 英中銀金融政策委員会(20・21 日) *印は期日未定を示す〔予定は変更の可能性があります〕

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 14

今週の金融市場の動き

(注)前週末比は、海外などについては現時点での直近値と前週末値との比較。 東京市場の発行日表示値は終値もしくは 11:30 時点値。 米国 10 年債、米金利スワップ 10 年物は Bloomberg の終値。 日本株出来高・売買代金はそれぞれ東京証券取引所第一部出来高・売買代金。 TIBOR は全銀協発表のユーロ円 TIBOR 平均値。 新発 10 年国債は日本相互証券発表の気配値。 金利先物は東京金融取引所(TFX)のユーロ円 3 ヵ月金利先物。 独・英 10 年国債は Bloomberg の提示する終値。 為替は NY 時間終値(発行日のみ東京時間 11:30 時点、出所:Bloomberg)。

[海外金利]

11/15 11/16 11/19 11/20 11/21 11/22 11/23 前週末比 ドルLIBOR 3M(%) 2.64000 2.64450 2.64581 2.65313 2.67694 0.032 ユーロドル金先(Dec19) 96.850 96.915 96.955 96.945 96.925 0.010 米国債(10年、%) 3.110 3.063 3.063 3.063 3.063 ▲ 0.000 スワップ金利(10年、%) 3.177 3.126 3.122 3.129 3.132 0.005 独国債(10年、%) 0.360 0.367 0.373 0.350 0.376 0.009 英国債(10年、%) 1.373 1.412 1.378 1.383 1.396 ▲ 0.016

[内外株式]

11/15 11/16 11/19 11/20 11/21 11/22 11/23 前週末比 ダウ平均(㌦) 25,289.27 25,413.22 25,017.44 24,465.64 24,464.69 ▲ 948.53 S&P500指数 2,730.20 2,736.27 2,690.73 2,641.89 2,649.93 ▲ 86.34 NASDAQ総合指数 7,259.03 7,247.87 7,028.48 6,908.82 6,972.25 ▲ 275.62 日経平均(円) 21,803.62 21,680.34 21,821.16 21,583.12 21,507.54 21,504.00 ▲ 176.34 TOPIX(Pt.) 1,638.97 1,629.30 1,637.61 1,625.67 1,615.89 1,615.68 ▲ 13.62 出来高(百万株) 1,500.55 1,424.67 1,286.46 1,430.70 1,392.59 - 売買代金(億円) 23,409.12 25,593.04 21,367.88 23,369.86 24,105.30 - 日経JASDAQ平均(円) 3,548.67 3,515.93 3,525.32 3,517.78 3,509.41 3,517.68 1.75

[円金利]

11/15 11/16 11/19 11/20 11/21 11/22 11/23 前週末比 TIBOR 3カ月(%) 0.05000 0.05000 0.05000 0.05000 0.05000 - ユーロ円金先(Dec18) 99.950 99.950 99.945 99.945 99.950 99.950 0.000 新発国債(10年、%) 0.105 0.105 0.090 0.100 0.090 0.090 ▲ 0.015 長国先物(Dec18) 150.88 150.95 151.11 151.00 151.08 151.06 0.11 スワップ金利(5年、%) 0.096 0.094 0.086 0.094 0.089 0.091 ▲ 0.003

[為替]

11/15 11/16 11/19 11/20 11/21 11/22 11/23 前週末比 円/$ 113.64 112.83 112.55 112.77 113.06 112.97 0.14 $/EUR 1.1328 1.1415 1.1454 1.1370 1.1384 1.1398 ▲ 0.0017 円/EUR 128.74 128.82 128.92 128.24 128.76 128.77 ▲ 0.05

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 22 日号) 15

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<みずほインサイト> 2018 年 11 月 21 日 2019 年は成長鈍化も底堅さを維持~不確実性の高まりに警戒~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/gl181121.pdf 2018 年 11 月 15 日 RCEP 交渉年内実質妥結見送り~2019 年交渉妥結を目指すも、難題は依然残る~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/pl181115.pdf 2018 年 11 月 15 日 アジアの債務拡大に伴うリスク~金融危機のリスクは限定的も内需減速に注意~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as181115.pdf 2018 年 11 月 13 日 副作用への警戒を高める日銀~時間軸を意識した政策運営の重要性~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/mk181113.pdf <内外経済見通し> 2018 年 11 月 15 日 2018・19 年度 内外経済見通し ~2019 年は成長鈍化も底堅さは維持、不確実性の高まりに警戒~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_181115.pdf 2018 年 6 月 28 日 内外経済の中期見通し ~2020 年代、3 つのメガトレンド と 3 課題克服で日本は 1%成長~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_180628.pdf 執筆担当者 発行・編集/みずほ総合研究所 調査本部 〒100-0011 東京都千代田区内幸町 1-2-1 TEL.03-3591-1296 ・市場調査部 武内浩二 03-3591-1244 [email protected] 野口雄裕 03-3591-1249 [email protected] 井上 淳 03-3591-1197 [email protected] 大塚理恵子 03-3591-1420 [email protected] 殿岡直樹 03-3591-1248 [email protected] 宮本 凌 03-3591-1386 [email protected] 黒宮界人 03-3591-1182 [email protected] ・経済調査部 矢澤広崇 03-3591-1432 [email protected] 越山祐資 03-3591-1416 [email protected] 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。 本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保 証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げま す。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。なお、当社は本情報を無償での み提供しております。当社からの無償の情報提供をお望みにならない場合には、配信停止を希望する旨をお知 らせ願います。

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