財 政 は 依 然 厳 し い 状 況 で す
《 平 成 17年 度 決 算 の 各 種 財 政 指 標 な ど を 前 年 度 と 比 較 す る と 》 ・ 経 常 収 支 比 率 は 横 ば い。（ 94. 2％ → 94. 1％ ）
・ 公 債 費 比 率 は 悪 化。（ 23. 0％ → 23. 3％ ） ・ 起 債 制 限 比 率 は 悪 化。（ 15. 6％ → 16. 6％ ）
・ 新 し い 指 標 で あ る 実 質 公 債 費 比 率 は 中 核 市 37市 で 最 下 位。（ 21. 2％ ） ・ 貯 金 で あ る 財 源 調 整 の た め の 基 金 は 減 少。（ 165億 円 → 124億 円 ） ・ 市 債 残 高 は 微 減。（ 3, 256億 円 → 3, 244億 円 ）
１
厳 し い 財 政 状 況 と は ？
（ １ ） 市 税 収 入 は 税 源 移 譲 、 合 併 の 影 響 、 景 気 回 復 等 に よ り 増 加
【市 税 収 入 は 市 収 入 の 約 半 分】
・ 平 成 9年 度 の 1, 093億 円 を ピ ー ク に 平 成 15年 度 ま で 減 少 。 → 平 成 16年 度 以 降 は 増 加 。
・ 平 成 17年 度 決 算 1, 015億 円 → 平 成 18年 度 最 終 予 算 1, 028億 円 → 平 成 19年 度 当 初 予 算 1, 149億 円 と 増 加 。
（ 税 源 移 譲 、 合 併 の 影 響 、 景 気 回 復 等 に よ る ) 【市 税 徴 収 率 は 向 上】
・ 平 成 9年 度 92. 2％ → 平 成 13年 度 90. 3％ に 低 下 → 平 成 17年 度 91. 9％ と 上 昇 【収 入 確 保 に 向 け て】
・ 扶 助 費 や 退 職 手 当 な ど 義 務 的 経 費 の 増 加 が 見 込 ま れ る 一 方 で 、 近 年 の 地 方 交 付 税 の 減 少 な ど の 影 響 に よ り 、 市 の 財 政 は 依 然 と し て 厳 し い 状 況 で あ り 、 収 入 確 保 の 必 要 性 は 、 こ れ ま で 以 上 に 高 ま っ て い ま す 。
・ 岡 山 市 で は 今 年 度 、 市 税 以 外 の 収 入 で あ る 国 民 健 康 保 険 料 、 介 護 保 険 料 、 保 育 料 、 下 水 道 事 業 負 担 金 に つ い て 、 関 係 部 署 と 連 携 し て 効 果 的 に 一 元 的 収 納 を 行 う 料 金 課 を 新 設 し ま し た 。
・ 今 後 と も 、 効 果 的 、 効 率 的 な 徴 収 に 取 り 組 み 、 徴 収 率 を ア ッ プ し 、 市 税 を は じ め と す る 収 入 の 確 保 に 努 力 し て ま い り ま す 。
0 200 400 600 800 1,000 1,200 市 税 収 入 額
︵
億 円
︶
90.0 91.0 92.0 93.0
市 税 徴 収 率
︵
％
︶
個人市民税 法人市民税 固定資産税・都市計画税 その他 徴収率
市 税 1,093 1,066 1,055 1,017 1,016 1,000 961 989 1,015 1,028 1,149 その他 85 84 85 85 83 84 82 84 86 87 90 固定資産税・都市計画税 509 530 541 525 532 533 499 515 518 490 512 法人市民税 146 133 120 114 109 96 107 116 126 140 173 個人市民税 353 319 309 293 292 287 273 274 285 311 374 徴収率 92.2 91.6 91.0 90.5 90.3 90.4 90.3 90.7 91.9
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17
H１8最終 予算
（ ２ ） 地 方 交 付 税 と 臨 時 財 政 対 策 債 は 大 幅 に 減 少
【岡 山 市 の 地 方 交 付 税 の 推 移】 ・ 平 成 9年 度 は 241億 円
→ 年 々 増 加 し 、 平 成 12年 度 は 343億 円
→ 平 成 13年 度 に 臨 時 財 政 対 策 債 創 設 。 こ れ を 含 む 広 義 の 地 方 交 付 税 は 339億 円 → 平 成 15年 度 ま で 増 加 し 435億 円
→ 平 成 19年 度 予 算 で は 318億 円 。 地 方 交 付 税 改 革 に よ り 4年 間 で 117億 円 の 大 幅 減 地 方 交 付 税 の 推 移
【地 方 交 付 税 改 革 の 動 向】 〈 三 位 一 体 改 革 で 大 き く 減 少 〉
・ 地 方 分 権 改 革 に 伴 い 平 成 16年 度 か ら 18年 度 に 行 わ れ た 三 位 一 体 改 革 （ 第 一 期 税 源 移 譲 改 革 ） に お い て は 、 国 庫 補 助 負 担 金 の 廃 止 ・ 縮 小 、 国 か ら 地 方 へ の
とともに 交 付 税 改 革 が 行 わ れ 、交 付 税 総 額 は 平 成 16年 度 か ら4年 間 で 5兆 5千 億 円 （臨 時 財 政 対 策 債 を含 む ）も削 減 され ました。
〈 新 型 交 付 税 の 導 入 〉
・ 平 成 19年 度 は 、 今 後 10年 の 改 革 の 指 針 と な る 「 経 済 財 政 運 営 と 構 造 改 革 に 関 す る 基 本 方 針 （ 骨 太 の 方 針 ） 2006」 の 初 年 度 で あ り 、 歳 出 ・ 歳 入 一 体 改 革 に 向 け た 取 り 組 み と し て 交 付 税 算 定 の 簡 素 化 ・ 客 観 化 に 向 け た 新 型 交 付 税 が 導 入 さ れ ま す 。
・ 地 方 交 付 税 制 度 の 第 二 期 改 革 の ス タ ー ト で あ り 、 投 資 的 経 費 に つ い て 地 方 財 政 計 画 で の 計 上 額 が 決 算 額 を 大 き く 上 回 っ て い る こ と の 是 正 措 置 や 人 件 費 を は じ め と し て 効 率 的 で 簡 素 な 財 政 運 営 を 促 す 措 置 と 併 せ て 、 岡 山 市 財 政 へ の 影 響 が 懸 念 さ れ ま す 。
・ 一 方 で 新 設 さ れ た 地 方 の 創 意 と 工 夫 の 成 果 に 応 じ て 交 付 税 支 援 措 置 が 講 じ ら
「 」 。
れ る 頑 張 る 地 方 応 援 プ ロ グ ラ ム に 積 極 的 に 取 り 組 む こ と と し て お り ま す
※新 型 交 付 税
複 雑 で わ か り に く い 交 付 税 を 簡 素 化 す る と と も に 、 各 団 体 の 交 付 税 の 予 見 可 能 性 を 高 め
る た め 、 国 が 基 準 付 け を 行 っ て い な い 地 方 経 費 を 対 象 に 、 人 口 と 面 積 を 基 本 と し て 算 定 す
る も の で 、 今 後 3年 間 で 交 付 税 総 額 の 1/ 3程 度 ( 約 5兆 円 ） ま で 順 次 拡 大 さ れ る 。
※ 頑 張 る 地 方 応 援 プ ロ グ ラ ム
地 方 独 自 の プ ロ ジ ェ ク ト を 自 ら 考 え 、 前 向 き に 取 り 組 む 地 方 公 共 団 体 に 対 し 、 次 の よ う
な 地 方 交 付 税 の 支 援 措 置 が 講 じ ら れ る。（ 総 額 3, 000億 円 程 度 、 平 成 19年 度 2, 700億 円 程 度 ）
・ １ 市 町 村 に つ き 単 年 度 3, 000万 円 と し 3年 間 ま で 特 別 交 付 税 で 措 置 （ 総 額 500億 円 程 度 ）
・ 行 政 改 革 指 標 等 の 成 果 指 標 を 普 通 交 付 税 算 定 に 反 映 （ 総 額 2, 200億 円 程 度 ）
・ 企 業 立 地 促 進 に 係 る 地 方 交 付 税 措 置 （ 総 額 300億 円 程 度 、 平 成 20年 度 以 降 措 置 予 定 ）
150 300 450
岡 山 市
︵
億 円
︶
1,000 1,500 2,000 2,500
全 国
(
百 億 円
︶
地方交付税 臨時財政対策債 全国総額
岡山市総額 241 273 338 343 339 391 435 384 372 368 318
臨時財政対策債 28 62 98 75 58 56 51
地方交付税 241 273 338 343 311 329 337 309 314 312 267 全国総額 1,713 1,805 2,085 2,178 2,158 2,216 2,333 2,079 1,986 1,881 1,783
（ ３ ） 扶 助 費 等 の 義 務 的 経 費 は 増 加
義 務 的 経 費 と は 、 人 件 費 、 扶 助 費 、 公 債 費 の こ と で す 。
こ れ ら の 経 費 は 性 質 上 、 支 出 が 義 務 付 け ら れ て お り 、 任 意 に 削 減 で き な い 硬 直 性 の 強 い も の で す 。 歳 出 総 額 に 占 め る 義 務 的 経 費 の 割 合 が 高 く な れ ば 、 政 策 的 な 経 費 に 充 て る 財 源 に 余 裕 が な く な る た め 、 財 政 が 硬 直 化 し 弾 力 性 を 失 う こ と と な り ま す 。
【義 務 的 経 費 は 大 幅 増】
・ 平 成 8年 度 は 983億 円 → 平 成 17年 度 に は 1, 259億 円 と 大 幅 に 増 加 【退 職 手 当 を 含 む 人 件 費 は 高 ど ま り】
・ 平 成 8年 度 は 475億 円
→ 平 成 12年 度 に は 488億 円 と ピ ー ク → そ の 後 、 平 成 14年 度 ま で 減 少
→ 平 成 16年 度 は 合 併 に よ り 487億 円 に 増 加 し た が 、 職 員 給 は 減 少 傾 向 ・ 今 後 と も 、 人 件 費 抑 制 に 取 組 ん で ま い り ま す 。
【扶 助 費 は 大 き く 増 加】 ・ 平 成 8年 度 は 279億 円
→ 増 加 を 続 け た が 、 平 成 12年 度 の 介 護 保 険 制 度 の 実 施 に よ り 一 時 的 に 減 少 → 平 成 13年 度 以 後 は 児 童 扶 養 手 当 費 、 生 活 保 護 費 、 保 育 園 措 置 費 等 の 増 加 に よ
り 大 幅 に 増 加 し 、 平 成 17年 度 に は 397億 円 と 平 成 8年 度 に 比 べ て 1. 4倍 【公 債 費 は 平 成 8年 度 比 で 1. 7倍】
・ 借 入 金 の 返 済 の た め の 支 出 ・ 平 成 8年 度 は 229億 円
→ 平 成 16年 度 の 合 併 の 影 響 も あ る が 、 平 成 17年 度 は 381億 円 と 平 成 8年 度 に 比 べ て 1. 7倍
・ 今 後 と も 借 入 金 残 高 を 減 少 さ せ る 努 力 を 続 け て い か な け れ ば な り ま せ ん 。 【投 資 的 経 費 は 平 成 9年 度 の 約 半 分】
・ 平 成 9年 度 の 715億 円 ま で 高 い 水 準 で 推 移
→ そ の 後 は 、 減 少 傾 向 で 、 平 成 17年 度 は 356億 円 と 平 成 9年 度 の 約 半 分 の 水 準 に な っ て い ま す 。
200 400 600 800 義 務 的 ・ 投 資 的 経 費
︵
億 円
︶
公債費 扶助費 人件費 投資的経費
（４）市 債 残 高 の 総 額 は 合 併 により増 加 す るも、１人 当 たりは 減 少
① 市 の 借 金 に は 、 市 債 や 今 後 支 出 が 義 務 付 け ら れ る 債 務 負 担 行 為 が あ り ま す 。
（ 注 ） H16旧 岡 山 市 及 び H18旧 岡 山 市 分 見 込 の １ 人 当 た り 通 常 分 は 合 併 2町 の 人 口 を 除 い て 算 出 。
【債 務 負 担 行 為 額 を 含 め た 市 全 体 の 借 金 は 約 7, 000億 円】 ・ 平 成 17年 度 末 6, 990億 円
【企 業 会 計 を 含 め た 市 債 総 額 は 増】
・ 平 成 17年 度 末 6, 189億 円 → 平 成 18年 度 末 に は 合 併 （ 建 部 町 、 瀬 戸 町 ） の 影 響 等 に よ り 6, 327億 円 （ ＋ 138億 円 ） と な る 見 込 み
【普 通 会 計 の 市 債 残 高 は 微 減】
・ 平 成 17年 度 末 3, 244億 円 → 平 成 18年 度 末 に は 合 併 後 （ 建 部 町 、 瀬 戸 町 ） 3, 231 億 円 （ △ 13億 円 ） と な る 見 込 み
【普 通 会 計 の 実 質 的 な 借 金 は 減】
・ 市 債 に は 、 減 税 補 て ん 債 や 臨 時 財 政 対 策 債 な ど 後 年 度 に 元 利 償 還 金 の 全 額 が 地 方 交 付 税 に 算 入 さ れ る も の が あ り 、 こ れ を 除 い た 通 常 分 が 実 質 的 な 借 金
・ 平 成 17年 度 末 2, 571億 円 → 平 成 18年 度 末 見 込 2, 507億 円 （ △ 64億 円 ） 【１ 人 当 た り 残 高 は 減 少】
・ 平 成 12年 度 末 の 435千 円 を ピ ー ク に 年 々 減 少 → 平 成 18年 度 末 見 込 362千 円
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 億 円
（通常分） （交付税全額算入分） 企業会計市債残高 債務負担行為額
区 分 H10 H11 H12 H13 H14 H15
H16旧岡 山市分
H16 H17
H18旧岡 山 市分 見込
H18見込
総額（市債 +債 務負担 ） 6,107 6,286 6,538 6,834 6,900 6,915 6,855 7,096 6,990 ？ ？
債 務負担 行為額 868 800 768 883 828 860 835 870 801 ？ ？
市 債残高 5,239 5,486 5,770 5,951 6,072 6,055 6,020 6,226 6,189 6,038 6,327
企業会 計市債 残高 2,375 2,554 2,677 2,816 2,887 2,886 2,879 2,970 2,945 2,922 3,096
普通会 計市債 残高 2,864 2,932 3,093 3,135 3,185 3,169 3,141 3,256 3,244 3,116 3,231
（交付 税全額 算入分） 341 352 367 406 477 566 622 647 673 699 724
（通常 分） 2,523 2,580 2,726 2,729 2,708 2,603 2,519 2,609 2,571 2,417 2,507
② 市 債 （ 通 常 分 ） の 借 入 額 を 抑 制 し て い ま す 。
（注 ） Ｈ 16は 減 税補 て ん 債の 借 換え 122億円 を 除く 。
【借 入 額 ＜ 償 還 額】
・ 平 成 18年 度 普 通 会 計 （ 見 込 ） 借 入 203億 円 ＜ 元 金 返 済 339億 円 … 残 高 136億 円 減 少 ・ う ち 通 常 分 借 入 129億 円 ＜ 元 金 返 済 291億 円 … 残 高 162億 円 減 少 ※ 通 常 分 と は 、 元 利 償 還 金 の 全 額 が 地 方 交 付 税 に 算 入 さ れ る も の を 除 い た 実 質 的
借 金 の こ と
※ 平 成 18年 度 見 込 に は 合 併 ２ 町 分 の 借 入 3億 円 並 び に 元 金 11億 円 を 含 む
・ 今 後 も 元 金 返 済 額 は 高 水 準 で 推 移 す る と 見 込 ま れ ま す が 、 通 常 分 の 借 入 額 を 150 億 円 程 度 に 抑 制 す る こ と に よ り 市 債 残 高 を 減 少 さ せ る よ う 努 力 し て ま い り ま す 。
事 業 名 借 入 額 返 済 期 間 （ 元 金 ）
当 新 田 環 境 セ ン タ ー （ H2∼ 5） 88億 円 H6∼ 20
西 大 寺 、 北 、 西 、 南 ふ れ あ い セ ン タ ー （ H3∼ 10） 163億 円 H7∼ 21
保 健 福 祉 会 館 （ H7∼ 9） 51億 円 H11∼ 29
操 車 場 跡 地 公 園 （ 仮 称）（ H8∼ 14） 89億 円 H11∼ 29
東 部 ク リ ー ン セ ン タ ー （ H8∼ 13） 110億 円 H13∼ 29
山 上 新 最 終 処 分 場 （ H11∼ 14） 24億 円 H13∼ 29
マ マ カ リ フ ォ ー ラ ム 岡 山 （ H12） 66億 円 H15∼ 23
デ ジ タ ル ミ ュ ー ジ ア ム （ H13∼ 17） 55億 円 H16∼ 28
△ 400 △ 300 △ 200 △ 100 0 100 200 300 400 500
△ 400 △ 300 △ 200 △ 100 0 100 200 300 400 500
借 入 額 と 返 済 額
(
通 常 分
)
の 差 額
通常分返済額 交付税全額算入返済額 通常分借入額
交付税全額算入借入額 借入額−返済額（通常分)
借入額 425 380 336 273 389 282 300 253 276 307 203
交付税全額算入借入額 83 57 50 27 31 59 92 112 95 71 74
通常分借入額 342 323 286 246 358 223 208 141 181 236 129 返済額（元金） △ 125 △ 167 △ 171 △ 205 △ 228 △ 240 △ 250 △ 270 △ 308 △ 320 △ 339 交付税全額算入返済額 △ 7 △ 12 △ 15 △ 16 △ 17 △ 20 △ 21 △ 24 △ 36 △ 45 △ 48 通常分返済額 △ 118 △ 155 △ 156 △ 189 △ 211 △ 220 △ 229 △ 246 △ 272 △ 275 △ 291 借入額−返済額（通常分) 224 168 130 57 147 3 △ 21 △ 105 △ 91 △ 39 △ 162 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18見込 億円
借 入 額
返 済
額
（ ５）平 成18年 度末の 貯金残 高はピ ーク 時の４ 分の１
市の貯金のうち財源を調整するための基金として財政調整基 金、市債調整基金及び 公共施設等整備基金の３基金があります。
市の財政は、これら財源調整のための基金によって毎年度財 源調整をしており、基 金残高の増減が、実質的な収支を示していると言えます。
【財源調整のための基金残高はピーク時の４分の１にまで減少】
・平成6年度の419億円をピークに減少 ・平成11年度には 105億円
・平成12年度以降 は毎年度増加し、平成15年度には176億円
・平成18年度末の 残高は、133億円の見込みであり、さらに平 成19年度当初予算後で は115億円となり、ピーク時の４ 分の１にまで減少
（合併に伴う建部 町・瀬戸町からの引継額は7. 8億円）
【財政調整基金の取崩しは多額】
・平成18年度当初 予算での取崩額は35億円
・ 平成 19年 度 当初 予 算は 骨 格的 予 算 です が、 市 税 収入 が 増加 す る一 方 で、 地 方交 付
、 、
税等の減少によ り一般財源収入が大きく減少したため 17億円を取り崩しており
６月 補 正 予 算に お い て さら な る 取 崩し が避 け ら れな い 状況 で 、残 高 はさ ら に減 少 ・ 今後 も 厳 し い財 政 運営 が 続く と 見 込ま れる が 、 財政 の 中立 性 を維 持 する た めに 、
基金の取崩しを 極力圧縮する努力を続けてまいります。 0
100 200 300 億円
財政調整基金 市債調整基金 公共施設等整備基金
財源調整のための基金 267 177 136 105 123 142 153 176 165 124 133 115
公共施設等整備基金 82 34 19 18 17 15 15 36 42 17 13 12
市債調整基金 72 62 56 21 8 8 8 8 12 12 13 13
財政調整基金 113 81 61 66 98 119 130 132 111 95 107 90 83 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17
H18 見込
H19 当初
H19.6 月補正
（ ６ ） 財 政 指 標 は 依 然 と し て 赤 信 号 の 点 滅
財 政 運 営 の 余 裕 度 を 見 る た め の 指 標 の 代 表 的 な も の と し て 、 経 常 収 支 比 率 や 公 債 費 比 率 、 起 債 制 限 比 率 、 実 質 公 債 費 比 率 が あ り ま す 。
公 債 費 の 増 加 に 加 え て 、 市 税 ・ 交 付 税 等 の 一 般 財 源 が 減 少 し て い る た め 、 指 標 は 上 昇 傾 向 に あ り ま す 。
【経 常 収 支 比 率 は 依 然 と し て 警 戒 ラ イ ン を 超 え る】
・ 人 件 費 や 公 債 費 な ど 経 常 的 に 支 出 さ れ る 経 費 の 一 般 財 源 が 市 税 な ど の 経 常 的 に 収 入 さ れ る 一 般 財 源 に 占 め る 割 合
・ 一 般 的 に 80％ を 超 え る と 財 政 の 弾 力 性 が 失 わ れ つ つ あ る と 言 わ れ て い ま す 。 ・ 上 昇 を 続 け て お り 、 平 成 16年 度 に 94. 2％ （ 平 成 17年 度 94. 1％ ） と 大 幅 に 上 昇 ・ こ れ は 普 通 交 付 税 及 び 臨 時 財 政 対 策 債 が 大 幅 に 減 少 し 、 扶 助 費 、 公 債 費 な ど
義 務 的 経 費 の 支 出 が 増 加 し た た め で す 。 【公 債 費 比 率 は 悪 化】
・ 市 債 の 元 利 返 済 に 要 す る 経 費 が 市 税 な ど の 一 般 財 源 に 占 め る 割 合 ・ 一 般 的 に 15％ が 黄 信 号 、 20％ が 赤 信 号 と 言 わ れ て い ま す 。
・ 平 成 5年 度 か ら 上 昇 を 続 け て お り 、 平 成 17年 度 は 23. 3％ （ 前 年 度 23. 0％ ） 【起 債 制 限 比 率 も 悪 化】
・ 公 債 費 か ら 地 方 交 付 税 で 措 置 さ れ る 公 債 費 を 差 し 引 い た 値 を 一 般 財 源 で 割 っ た 数 値 の 過 去 3か 年 の 平 均 値
・ 20％ を 超 え る と 市 債 の 許 可 が 一 部 制 限
・ 上 昇 を 続 け て お り 、 平 成 17年 度 は 16. 6％ （ 前 年 度 15. 6％ ） 中 核 市 37市 中 36位 【実 質 公 債 費 比 率 は 中 核 市 最 下 位】
・ 市 債 の 償 還 額 （ 公 債 費 ） に 、 事 業 会 計 へ の 繰 出 金 、 一 部 事 務 組 合 へ の 負 担 金 や 債 務 負 担 行 為 な ど の う ち 公 債 費 に 準 ず る も の を 加 味 し た 指 標 で 、 実 質 的 な 債 務 の 返 済 の 割 合 を 示 す も の （ H17年 度 決 算 か ら 導 入 ）
・ 18％ 以 上 の 場 合 、 地 方 債 の 発 行 に 都 道 府 県 の 許 可 が 必 要 ・ 岡 山 市 は 21. 2％ で 、 中 核 市 37市 の 最 下 位
75. 0 80. 0 85. 0 90. 0 95. 0 経
常 収
支 比
率︵
％︶
10. 0 15. 0 20. 0 25. 0 30. 0
そ の 他 の 比
率︵
％︶
経 常 収 支 比 率 公 債 費 比 率 起 債 制 限 比 率 実 質 公 債 費 比 率
経 常 収 支 比 率 78. 8 81. 5 84. 5 85. 6 84. 7 87. 1 88. 5 88. 4 94. 2 94. 1
公 債 費 比 率 16. 2 17. 5 17. 6 19. 1 19. 7 20. 2 20. 4 21. 6 23. 0 23. 3
起 債 制 限 比 率 12. 2 12. 9 13. 4 14. 1 14. 4 14. 9 14. 9 15. 2 15. 6 16. 6
実 質 公 債 費 比 率 21. 2
Ｈ 8 Ｈ 9 Ｈ 10 Ｈ 11 Ｈ 12 Ｈ 13 Ｈ 14 Ｈ 15 Ｈ 16 Ｈ 17
