期間 T における発電時最大風荷重が s を超える確率
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(2) 土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月). Ⅰ‑384. 従うと仮定し、超過確率 Fext ( s; T ) を式(1)に基づき推定 した。図2には年平均風速が10m/sの場合の超過確率. 本研究では、統計的外挿係数 re を年平均風速 Va と乱 流強度 I ref の関数として式(4)により評価した。. 分布を示す。図中の点線は再現期間 Tr における発電時. re = I ref × ( ln(Va ) + 0.83) + 0.82. 最大風荷重が sr を越える確率を表し、 sr の値は次式に より求める。. (4). 図3中の線は式(4)により求めた統計的外挿係数を示. Fext ( sr ; T ) =. T Tr. (3). す。統計的外挿係数は年平均風速 Va と乱流強度 I ref の 増加とともに増加することがわかる。. 本研究では、 T を 10 分としたため、再現期間が50年. 表1 発電時最大風荷重の50年再現期待値. に対応する超過確率は T Tr = 3.8 × 10−7 となる。すなわ. Va. 6m/s. 7m/s. 8m/s. 9m/s. 10m/s. 0.10. 27865. 28012. 28133. 28231. 28250. 0.16. 36560. 37298. 37833. 38246. 38376. 0.22. 45911. 47272. 48274. 49055. 49304. ち、超過確率が 3.8 × 10−7 となる最大風荷重が 50 年再. Iref. 現期間の最大風荷重 sr に相当することが分かる。図2か ら分かるように、年平均風速が 10m/sのときの発電時最 大風荷重の 50 年再現期待値は 3 パラメータワイブルを. 単位 (kNm). 仮定して推定された超過確率を表す実線と超過確率 3.8 × 10−7 を表す点線の交点の値 (38376kNm) として 外挿係数. 求められる。 1 0.1 超過確率. 0.01 0.001 0.0001. 1.6 1.5 1.4 1.3 1.2 1.1 1 0.9 0.8. Iref=0.10 Iref=0.16 Iref=0.22 5. 0.00001 0.000001 0.0000001. 6. 7 8 9 年平均風速[m/s]. 10. 11. 図3 年平均風速別統計的外挿係数 10. 20 30 40 最大風荷重[MNm]. 50. 5.まとめ. 図2 風車発電時の最大風荷重の超過確率分布 4.統計的外挿係数 統計的外挿係数の 外挿係数の評価式の 評価式の提案 統計的外挿係数は、発電時最大荷重の 50年再現期 待値 sr を 10 分間最大風荷重の期待値 save で割った値 で定義される。この統計的外挿係数が分かれば、発電 時の最大風荷重の50年再現期待値を最大風荷重の平 均値から推定することができる。本研究では、最大風荷 重の期待値 save を各平均風速における最大風荷重の平 均値の中の最大値とした。 表1には、年平均風速別と乱流強度別最大風荷重の. 本研究では時刻歴応答解析により得られた風荷重の 時系列データに基づき、最大風荷重の平均値から50年 再現期待値を求めるための統計的外挿係数を算出した。 その結果、統計的外挿係数は年平均風速および乱流 強度の増加と共に増大することが分かった。また時刻歴 応答解析から求めた統計的外挿係数に基づいて、最大 風荷重の平均値から50年再現期待値を求めるための統 計的外挿係数の評価式を提案した。 参考文献 1). 50年再現期待値を示す。年平均風速 Va は6、7、8、9、 10m/sの5通り、乱流強度を表すパラメータ I ref は0.10、 0.16、0.22の3通りを考えた。図3には50年再現期待値. を発電時最大荷重の期待値で割ることにより求められた. 2) 3). 統計的外挿係数を示す。. ‑768‑. 石原孟、石井秀和:発電時に風車タワーに作用する風荷 重の簡易評価式の提案その1、その2:日本風工学会誌、 Vol.34、No.2 211-214、2009 Garrad Hassen and Partners Limited:GH Bladed Theory Manual、2007 P.J.Moriarty. et al: Extrapolation of Extreme and Fatigue Loads Using Probabilistic Methods : NREL-NWTC Golden CO、2004.
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