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Title 難治性根尖性歯周炎に対する意図的歯牙再植法の有用性 Author(s) 古澤, 成博; 小貫, 瑞穂; 細川, 壮平; 大迫, 美穂; 早 川, 裕記; 根本, 詩子; 関根, 珠里亜; 吉田, 隆; 渡部, 光弘 Journal 日本歯科保存学雑誌, 51(4): 403-410 URL http://hdl.handle.net/10130/981 Right

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難治性根尖性歯周炎に対する意図的歯牙再植法の有用性

古澤成博1)2)小貫瑞穂1)2) 細川壮平1)2) 大迫美穂1)2)早川裕記1) 根本詩子1) 関根珠里亜1 )吉田 隆2) 1) 渡部光弘3 1) 東京歯科大学 口腔健康臨床科学講座 (主任:柿澤 卓教授) 2) 埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科口腔保健科学専攻 3) (財)脳神経疾患研究所附属 総合南東北病院、南東北医療クリニック 歯科 抄録:近年、意図的歯牙再植法は外傷による脱臼歯の処置法として有用であるのみならず、 パーフォレーションなどの偶発症に対する処置や、慢性化膿性根尖性歯周炎と診断され、 通法の根管処置では治癒が望めない、いわゆる難治性根尖性歯周炎に対する処置法として も注目されている。今回我々は、通常の根管処置を行ったにもかかわらず症状の改善が認 められない症例に対して、意図的歯牙再植法を実施し、症状の推移について検討した。被 検歯としては、東京歯科大学千葉病院ならびに水道橋病院、保存科、総合歯科を訪れた年 齢13歳から68歳までの患者(平均41歳)で、いずれも慢性化膿性根尖性歯周炎と診 断され、通法の感染根管処置を行った後も症状の改善が認められなかった症例30例であ

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る。これらに対して患者の充分な同意の下に、歯根端切除術を併用した意図的歯牙再植法 を実施した。その結果、全ての症例で術前・術中に咬合時痛、打診痛、根尖部違和感を認 めていたが、処置後に症状が改善され、修復物の装着に至り、現在歯根吸収などを含め全 く症状が認められないものが28例であった。2例は術前・術後の症状に変化がなく、症 状発現の原因が根尖部に存在せず、いわゆる神経因性疼痛の疑いがあるものと考えられた。 以上のことから、慢性化膿性根尖性歯周炎と診断され、根尖部に疼痛発現の原因が存在 し、これが通常の根管処置では改善されないいわゆる難治性根尖性歯周炎の場合、その処 置法の選択肢として意図的歯牙再植法は、有用性が高いものと思われた。 キーワード:難治性根尖性歯周炎、意図的歯牙再植法、臨床症状 著者連絡先:古澤成博 〒101-0061 東京都千代田区三崎町 2-9-18 東京歯科大学 口腔健康臨床科学講座 TEL:03-3262-3421,FAX:03-3262-3420,E-Mail:mfurusaw@tdc.ac.jp

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緒 言 日常臨床において慢性化膿性根尖性歯周炎と診断された場合、大多数の症例では通法の 感染根管治療を行うことにより治癒に向かうことが多い。しかしながら、咬合時痛や打診 違和感などの症状がなかなか消失せず、難治性の根尖性歯周炎と診断される場合が少なか らず存在する。この場合、治療中の誤った作業長の設定や、いわゆるオーバーインスツル メンテーションなどによる根尖孔外への不用意な刺激によって惹起される根尖孔の過大な 開孔が原因と考えられる症例と、根尖部の細菌のバイオフィルムなどが原因となっている 症例とが考えられる。著者らは、前者をいわゆる擬似的難治性根尖性歯周炎、後者を真性 難治性根尖性歯周炎と便宜的に分類し、人為的な難症例か否かにより処置法を考慮する必 要があるものと考えている。前者の場合は根管側壁穿孔やフェネストレーションなどと同 様に、原因が明確で比較的速やかに外科的処置に移行する場合も多いが、後者の場合は一 般的に水酸化カルシウム製剤などを応用することにより、症状の推移を経過観察するもの の、症状が消失せず処置の進行が滞ることも多い。このような症例では、根管内嫌気培養 試験1)や根管内感受性試験 などを行い、根管内細菌の有無を検索し、適切な抗菌剤を応 用することにより治療効果が得られる症例も少なからず存在する 2-3)。しかしながら、い ずれも確実な治療効果が得られない場合もあり、また検査設備がない施設の場合などの選 択枝として、外科的歯内療法処置に移行する場合も多いものと推察される。 ところで近年、意図的歯牙再植法は外傷による脱臼歯の処置法として有用であるのみな らず、パーフォレーションなどの偶発症に対する処置や、いわゆる難治性根尖性歯周炎に 対する処置法としても注目されている4 )。今回我々は、通常の根管処置を行ったにもかか

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わらず症状の改善が認められない、いわゆる真性難治性根尖性歯周炎と診断された症例に 対して、意図的歯牙再植法を実施し、症状の推移について検討した結果、若干の知見を得 たので報告する。 対象および方法 被検歯としては、東京歯科大学千葉病院保存科、ならびに同水道橋病院、保存科、総合 歯科を訪れた年齢13歳から68歳までの患者(平均年齢41歳)で、いずれも慢性化膿 性根尖性歯周炎と診断され、通法の感染根管処置を行った後も症状の改善が認められなか った症例30例である。これら患歯は、紹介元の開業医にて根管処置が数回から20数回 行われ、改善が認めらないか、当初から再植処置を依頼されたものである。なお、紹介来 院後の根管処置の回数は表1に示すとおりである。また、3例は上顎第一大臼歯の口蓋根 が上顎洞に穿孔している状態がエックス線写真ならびにCT画像により確認された症例 (代表例図1)である。これらに対して患者の充分な同意の下に、歯根端切除を併用した 意図的歯牙再植法を実施した。手術に際しては、ガッタパーチャポイントおよびハイドロ キシアパタイト系根管充填材(ファイナペック

®

APC:京セラ社製)による側方加圧根管 充填を施した後に通法通り患歯を抜去、エアータービンならびにダイヤモンドインスツル メントにて症状の原因となっていると思われる根尖部を約1mm切断した。なお、切断前 の状態の代表例を図2に示す。大多数の症例は、切断面のガッタパーチャにコールドバー ニッシュを施したのみで旧位に復した。また、4例は根尖部を切断後、シアノアクリレー ト系レジンセメント(ベースライナー:ニッシン社製)にて速やかに逆根管充填を行った

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後に旧位に復した。なお、4例のうち2例は根尖部まで根管充填材が到達しえなかったた め、処置の確実性を高めるために逆根管充填処置を行った。その他の2例は根管処置が不 可能だったため、糊剤根管充填剤を充填した後に逆根管充填を行った。手術に際しては歯 根膜組織を可及的に温存するために留意し、術中は患歯を歯牙保存液(歯牙保存液ネオ: ネオ製薬社製)に浸漬し、処置に際しては本液を浸漬したガーゼを用いた。その後、原則 的に術後約3ヶ月毎に来院を求め、術後の症状の推移について検討を行った。すなわち、 診査法として大多数の症例の主訴であった咬合時痛、咬合時違和感の有無、打診痛、打診 違和感を中心に診査した。なお、他覚症状である打診痛は、打診に対して明らかに疼痛を 示す状態であり、疼痛を示さないものの違和感を訴えた場合を打診違和感とした。また、 咬合時痛と咬合時違和感も同様の差異により区別して診査した。また、臨床成績は症状が 消失したものを「良好」、症状が残存するものの術前より緩解したものを「概良」と判定 した。 結 果 表1∼2に症例別の経過を示す。すなわち全ての症例で、初診時から手術直前まで、種々 の程度の咬合時違和感、打診痛、根尖部違和感などを認めていた。なお、意図的歯牙再植 法を実施するまでの根管治療回数は平均6.3回、応用薬剤はホルマリン製剤(FG:ネ オ製薬社製)、フェノール製剤(クレオドン:ネオ製薬社製)水酸化カルシウムペースト(カ ルシペックス:日本歯科薬品工業社製)および水酸化カルシウム・ヨードホルム製剤(カ ルビタール:ネオ製薬社製)などであった。これら30症例に対して意図的歯牙再植法を 実施後最長6年6ヶ月間に亘り経過観察を行った結果、処置後に症状が改善され、現在症

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状が認められないものが28例であった。また、2例は術前、術後に症状の変化がなく、 いわゆる神経因性疼痛の疑いがあるものと診断された。また、エックス線写真や触診など により、骨性癒着が疑われる所見は認められなかった。また、図3∼5に代表例のエック ス線写真を示す。 考 察 一般に難治性根尖性歯周炎と診断され、外科的処置に移行する症例では根尖孔が開大し、 望ましい治癒が得られない場合も多い5)が、今回処置を行った大多数の症例は、通法通り 作業長の設定が可能であり、いわゆる擬似的難治性根尖性歯周炎とは異なり明らかな真性 難治性根尖性歯周炎と思われる症例であった。すなわち咬合時違和感や打診違和感などの 残存症状は、根尖部付近に存在する細菌のバイオフィルムによるものと考えられ、通常の 根管治療(消毒)剤では効果が得られず、原因となっている感染セメント質を含む根尖部 を外科的に切除することが、治療法のひとつの選択肢であると考えられた。症例によって はエックス線的に根尖部透過像が認められず、皮質骨の状態がほぼ正常に保たれているも のと考えられ、また部位的にも根尖(歯根端)切除術の施行は困難であると思われた。 意図的歯牙再植法は一般に大臼歯部では歯根の形態学的問題から敬遠されることが多 いが、本研究に採用した症例ではエックス線写真により歯根の開大などの見られない比較 的手術が容易と思われる症例であった。 翻って今回の症例は、何れも紹介元の開業医をはじめ、数回から数十回の根管処置が行 われてきている。特に根管治療(消毒)剤ではホルマリン製剤が最も高頻度に使用されて おり、本剤の刺激に起因した疼痛の発現も考えられないことはない。本剤は、近年、その

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為害性が指摘され、使用される頻度は減少しつつあるものの、ホルマリン製剤は歴史的に 歯内療法剤としての地位を確立された剤品であり、過去の研究 6-7)を参照しても直ちに本 剤の刺激が原因となって疼痛が持続する臨床症状に結びつくとは考えにくいものと思われ た。 ところで、意図的歯牙再植法については古くから基礎的な観点で研究がなされている 8-11)が、術後の問題点として歯根吸収の発現が挙げられている。本研究において術後最長 6年6ヶ月間にわたる経過観察を行った結果、エックス線写真上では歯根吸収が疑われる 症例は今のところ観察されてはいない。しかしながら、長期的にいずれ問題点が惹起され る可能性もあり、より詳細な経過観察が必要であると思われる。一般に、置換性吸収を惹 起させないためには、歯根膜組織の温存 12-13)ならびに根管内容物の消毒が必須とされて いる。すなわち、健康な歯根膜組織が保たれたまま処置が可能な程成功率が高く、抜歯時 に断裂した歯根膜組織の再生もより速やかに起こるとされている。このような観点からは、 自家歯牙移植の場合よりも意図的再植法の場合の方が、置換性吸収は起きにくいのではな いかと思われる。一方、炎症性吸収も根管内に感染物質が残存することにより、歯細管を 通じて歯根表面に悪影響を及ぼすことが知られている。今回の各症例は、何れも複数回の 感染根管治療が実施されており、歯根膜組織に影響を与えるとされている歯細管内の感染 物質は、概ね排除されているものと思われ、また、手術時間も短時間で、なおかつ歯根膜 組織に対して親和性の高い歯牙保存液を用いて歯根膜組織を注意深く保護しながら行った ため、歯根吸収へのリスクは最小限に抑えて処置が行えたものと思われた。因みに歯牙保 存液は、臓器保存液をヒントに開発されたもので、歯根膜組織における細胞保存性などの

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観点から良好な結果が得られている 14-15)ため、本術式を行う際にも有用性が高い。また、 難治性根尖性歯周炎の場合、症状の原因となっていると考えられる細菌バイオフィルムを 有する根尖部の感染セメント質も外科的に切除する必要があり、歯根端切除は必須の付随 処置であると思われた。なお、逆根管充填が必要であった症例は4例であり、これらは何 れもシアノアクリレート系セメント「ベースライナー」により逆根管充填を行った。本逆 根管充填材は生体親和性が高く16-18)、歯根膜組織の再生を阻害しない材料であり、根尖部 の治癒に何ら影響を及ぼさないものと思われた。 結 論 今回、難治性の慢性化膿性根尖性歯周炎と診断された症例30例に対して、意図的歯牙 再植法を実施し、術直後から最長6年6ヶ月間に亘り経過観察を行った結果、以下のよう な結論を得た。 1. 大多数の症例において、術前に認められた咬合時痛や咬合時違和感などの症状が、 術後に改善されていた。 2.エックス線写真や触診などにより、骨性癒着と思われる所見は認められなかった。 以上のことから、慢性化膿性根尖性歯周炎と診断され、根尖部に疼痛発現の原因が存在 し、これが通常の根管処置では改善されないいわゆる難治性根尖性歯周炎と診断された場 合、その処置法の選択肢として歯根端切除を併用した意図的歯牙再植法は、有用性が高い ものと思われた。

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文 献 1 ) 吉田匡宏:チェアーサイド嫌気培養システムについて;歯科医療 12,14-23,1998. 2) 吉田匡宏、池永英彰:歯内治療における抗菌剤の局所応用について;日歯保存誌 37, 627-632,1994. 3 ) 吉田匡宏、池永英彰、浜口隆貢、福島久典、山本範子、佐川寛典:根尖性歯周炎に 対する抗生物質の局所応用―疼痛と打診痛の消失しない症例―;日歯保存誌 37, 1246-1253,1994. 4) 山崎太士、河野隆幸、清水明美、明貝文夫、新井英雄、西村英紀、村山洋二、高柴正 悟:セメント質および歯根膜の感染が疑われた歯の意図的再植が成功した1例;日 歯保存誌 47(1), 31-36,2004. 5)古澤成博、河野多聞、小室麻美、小海史子、淺井康宏:歯根端切除手術後の摘出根 端部の走査電子顕微鏡的観察;日歯保存誌 43, 852-857,2000. 6) 前川成男:ホルムアルデヒド合剤に関する臨床病理学的研究(第1報)露出損傷歯 髄に及ぼす影響について;歯科学報 80(11),1531-1576,1980. 7) 前川成男:ホルムアルデヒド合剤に関する臨床病理学的研究(第2報)麻酔抜髄創 に及ぼす影響について;歯科学報 80(11),1577-1589,1980.

8)Andreasen,J.O.:Periodontal healing after replantation and autotransplantation of incisors in monkeys; Int J Oral Surg, 10,54-61,1981.

9)Polson,A.M.:Mechanisms of new attachiment formation ; Endod Dent Traumatol 3 ,45-57,1987.

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10)Andreasen,J.O. Kristerson,L.:The effect of limited drying or removal of the periodontal ligament ; Acta Odontol Scand 39, 1-13,1981.

11) Andreasen,J.O.:Effect of pulp extirpation or root canal treatment on periodontal healing after replantation of permanent incisors in monkeys; J Endodont 7,245-252,1981. 12) 戸邊 修:意図的歯牙再植後の歯牙ならびに歯周組織の変化に関する実験病理学的研 究;日歯保存誌 33, 772-802,1990. 13)袋 一仁:意図的歯牙再植法の治癒過程に関する骨形態計測学的研究;日歯保存誌 34, 957-985,1991. 14)市之川 浩:意図的歯牙再植後の歯牙および周囲組織の変化に関する微細構造学的 研究;日歯保存誌 38, 63-87,1995. 15)磯野珠貴:歯牙再植後の歯周組織の治癒に対する保存液の効果に関する研究; 日口腔インプラント誌 11,375-385,1998. 16)有泉祐吾、渡部光弘、古澤成博、石川智代、中川寛一、淺井康宏、吉田 隆、中嶋正 人、篠田公敬、真鍋圭毅、柴田泰二、篠原智美: シアノアクリレート系裏層用セメ ント(FHベースセメント)の臨床応用成績について;日歯保存誌 36, 571-581,1993. 17) 古澤成博、河野多聞、石川智代、竹松小百合、河野誠之、中川寛一、伊藤彰人、淺井 康宏: 外科的歯内療法に関する基礎的検討、特に逆根管充填材の封鎖効果について; 日歯保存誌 38, 1024-1034,1995.

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18)古澤成博、渡部光弘、佐藤章子、長谷川美穂、淺井康宏、平井義人:シアノアクリレ

ート系レジンセメントの逆根管充填材 としての臨床応用価値;日歯保存誌 45,

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Patients with intractable chronic apical suppurative periodontitis who underwent intentional replantation

FURUSAWA Masahiro1)2),ONUKI Mizuho1)2), HOSOKAWA Souhei1)2) ,OOSAKO Miho1)2),HAYAKAWA Hiroki1), NEMOTO Utako1) ,SEKINE Jyuria1),YOSHIDA Takashi1)2) , WATANABE Mitsuhiro3)

1) Department of Clinical Oral Science,Tokyo Dental College (Chief:Prof.KAKIZAWA Takashi)

2) Division of Oral Health Sciences,Department of Health Sciences,Saitama Prefectual University School of Health and Social Services

3) Department of Dentistry Southern TOHOKU General Hospital,Southern TOHOKU Medical Clinic,Southern TOHOKU Research Institute for Neuroscience

Intentional replantation has been performed for avulsed teeth caused by trauma, but can also be used to treat accidents such as perforations or intractable apical periodontitis that is unresponsive to conventional root canal treatment. We investigated shifts in symptoms for patients who did not respond to conventional root canal treatment and received intentional replantation.

Subjects were 30 patients with a mean age of 41 years (range, 13-68 years) who visited the Departments of Operative Dentistry or General Dentistry at Tokyo Dental College Chiba Hospital or Suidobashi Hospital, were diagnosed with chronic apical periodontitis, and did not respond to conventional root canal treatment. Following provision of informed consent, intentional

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replantation with apicoectomy was performed. The mean number of root canal treatments prior to the intentional replant ation was 6.3, and root canal dressings such as phenol, formaldehyde, calcium hydroxide and calcium hydroxide/iodoform were used. Intentional replantation was performed as follows: after performing root canal filling by lateral condensation using gutta-percha points and hydroxyapatite root canal sealer, the affected tooth was removed, and about 1 mm of the apex was sectioned. In many patients, replantation was performed by subjecting gutta-percha on the cut surface to cold varnish. In 4 patients, after sectionning the apex, retrofilling was performed using cyanoacrylate resin cement followed by replantation. Shifts in postoperative symptoms were analyzed.

All 30 patients complained of occlusal pain, percussion pain and apical discomfort before and during surgery. Symptoms improved postoperatively in 28 patients, and these patients remained asymptomatic once restorations were placed. In 2 patients, no changes in symptoms were seen before and after surgery, and the cause of symptoms could be neurogenic rather than in the apex.

Based on these findings, intentional replantation appears highly useful in patients diagnosed with chronic apical periodontitis unresponsive to conventional root canal treatment where the cause of pain is in the apex.

Keywords: Chronic apical suppurative periodontitis, Intentional replantation, Clinical study

Corresponding author:Dr.Furusawa ,Department of Clinical Oral Science,Tokyo Dental College,2-9-18,Misakichoh,Chiyoda-ku,Tokyo 101-0061,Japan

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図1 症例番号26

上顎左側第一第臼歯の口蓋根根尖部が上顎洞内へ穿孔していた症例 の術前のエックス線写真ならびにCT 画像

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図2 抜歯後、歯根端切除を行う前の状態。 不良肉芽の付着を認める。

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図3 症例番号19

下顎左側第一小臼歯に対してシアノアクリレートセメントにより逆根管 充填を施した症例

写真上左から 術前 術直後

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図4 症例番号20

下顎右側第一大臼歯に対して通法の側方加圧根管充填の後に意図的歯牙 再植法を行った症例

写真上左から 術前 術直後

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図5 症例番号14

上顎左側側切歯の歯内歯で通常の根管経由の処置が不可能だった症例 シアノアクリレートセメントによる逆根管充填を行った。

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症例番号 年齢            初 診 時 症 状性別 部位 RCT回数 貼薬 咬合時痛 打診痛 打診違和感 その他 1 50 F 26 + ー ー 23 FG,CP,CV 2 43 F 36 + + ー 5 Creo, CP 3 43 F 27 + ー ー 5 FG,CP 4 32 F 36 + + ー 6 Creo,FG,CP 5 40 F 47 + ー ー 鈍痛 4 FG,CV 6 38 M 25 + + ー 2 Creo,FG 7 38 M 27 + + ー 5 Met、CP,Vita 8 40 M 26 + ー + 上顎洞穿孔 11 Met、CP,CV 9 41 M 26 + ー ー 鈍痛 5 Met、CP 10 41 M 46 + ー ー 3 FG,CP 11 51 F 11 + ー ー 根尖部違和感 4 FG 12 27 F 47 + ー ー 4 FG 13 50 F 26 + ー ー 根尖部違和感 10 FG,Met、CV 14 13 F 22 + ー ー 歯内歯,ろう孔 3 FG 15 68 F 13 + ー ー ろう孔 3 FG 16 51 F 47 + + ー 3 FG 17 25 F 22 + + ー 4 FG 18 30 F 47 + + ー 5 FG,Met 19 56 F 34 + ー ー ろう孔 4 FG,CP 20 45 F 47 + ー ー 4 FG,CP 21 45 F 48 + ー ー 4 FG,CP 22 63 M 37 + ー + 12 FG,Met、CP 23 37 F 26 + ー + 7 Met、,CP,CV 24 30 F 21 + ー + 23 Met、FG,CP,CV 25 30 F 11 + ー + 15 Met、FG,CP,CV 26 37 F 27 + + ー 上顎洞穿孔 2 Creo 27 40 F 16 + + ー 上顎洞穿孔 2 Creo 28 43 M 46 + + ー ろう孔 2 Creo 29 25 F 21 ー ー + 3 Creo 30 56 F 34 ー ー + 5 FG CP:カルシペックスCV:カルビタールVita:ビタペックス

表 1 初 診 時 の 症 状 と 根 管 治 療

Met: メトコール Creo:クレオドン FG:ホルマリン・グアヤコール

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症例番号 年齢 性別 部位     根管充填直前の症状 根管充填 再植後症状 観察期間 予後 逆根管充填 咬合時違和感 打診痛 打診違和感 1 50 F 26 + ー ー APC+G ー 3y2m 良好 2 43 F 36 ー ー + APC+G ー 4y0m 良好 3 43 F 27 ー ー + APC+G ー 3y3m 良好 4 32 F 36 ー ー + APC+G ー 3y0m 良好 5 40 F 47 + ー ー APC+G ー 3y0m 良好 6 38 M 25 + ー ー APC+G ー 3y1m 良好 7 38 M 27 ー ー + APC+G ー 2y9m 良好 8 40 M 26 + ー + APC+G ー 3y1m 良好 9 41 M 26 + ー + APC+G ー 3y0m 良好 10 41 M 46 + + ー APC+G ー 3y7m 良好 11 51 F 11 + + ー APC+G ー 3y8m 良好 12 27 F 47 + + ー APC+G ー 6y6m 良好 13 50 F 26 + ー + ― ー 6y1m 良好 BL 14 13 F 22 + ー + ― ー 3y11m 良好 BL 15 68 F 13 + ー + APC+G ー 4y1m 良好 16 51 F 47 + ー + APC+G ー 4y11m 良好 17 25 F 22 + ー + APC+G ー 2y11m 良好 BL 18 30 F 47 + ー + APC+G ー 3y7m 良好 19 56 F 34 + ー + APC+G ー 3y9m 良好 BL 20 45 F 47 ー ー + APC+G ー 4y4m 良好 21 45 F 48 ー ー + APC+G ー 4y2m 良好 22 63 M 37 + ー + APC+G 咬合時痛、違和感 3y2m 概良 23 37 F 26 + ー + APC+G 咬合時違和感 3y8m 概良 24 30 F 21 + ー + APC+G ー 2y8m 良好 25 30 F 11 + ー + APC+G ー 3y8m 良好 26 37 F 27 + ー + APC+G ー 3y8m 良好 27 40 F 16 + ー + APC+G ー 3y3m 良好 28 43 M 46 + ー +    ― ー 3y3m 良好 29 25 F 21 ー ー + APC+G ー 3y0m 良好 30 56 F 34 ー ー + APC+G ー 3y8m 良好

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