アプリケーションノート
WAGO-I/O-SYSTEM 750
たけびし OPC サーバー
との接続手順について
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当マニュアルの刊行において、その正確性を確保するためにあらゆる措置が取られております が、万が一、誤りなどがございましたら下記連絡先までご連絡くださいますようお願い申し上げ ます。また、マニュアルをより向上させるためのアイデアなどをご提供いただくことにつきましても、 また幸いです。 E-Mail: info-jp@wago.com 当マニュアルに使用されておりますハードウェアおよびソフトウェアの社名を含む名称ならびに 登録商標の使用につきましては、各国の法律により保護されております。
目次
1
重要事項 ... 4
1.1
法的原則 ... 4
1.1.1
変更の可能性 ... 4
1.1.2
著作権 ... 4
1.1.3
使用者の資格基準 ... 4
1.1.4
使用目的 ... 4
1.2
このアプリケーションノートの範囲 ... 5
1.3
図記号 ... 5
1.4
記数法 ... 6
1.5
フォントの使い分け ... 6
2
このアプリケーションノートについて ... 7
2.1
たけびしデバイスエクスプローラ OPC サーバーについて ... 7
3
コンポーネント ... 8
3.1
MODBUS/RTU(ASCII)バスカプラ設定条件 ... 9
4
接続図 ... 10
4.1
MODBUS/TCP ... 10
4.2
MODBUS/RTU(ASCII) ... 11
4.3
MODBUS/TCP OPC Server ... 12
5
デバイスエクスプローラ OPC サーバー設定 ... 13
5.1
MODBUS/TCP ... 14
5.2
MODBUS RTU(ASCII) ... 18
5.3
WAGO MODBUS/TCP OPC Server... 21
5.4
タグの追加 ... 25
5.5
登録タグのモニタリング ... 26
1
重要事項
迅速に設置及び運用を行えるように、当マニュアルの情報・説明について十分に熟知し、それを遵 守することが求められます。1.1
法的原則
1.1.1
変更の可能性
ワゴジャパン株式会社はいかなる変更または修正を行う権利を保有します。これは技術の進展に 合わせて効率を増すことに役立ちます。ワゴジャパン株式会社は、特許を得ているか、または実用 新案による法的保護を受けていることから生ずるすべての権利を保有します。なお、他社製品につ いては、常にそれらの製品名の特許権について記載しません。ただし、それらの製品に関する特許 権等を除外するものではありません。1.1.2
著作権
当アプリケーションノートは図表を含めてすべて著作権で保護されています。本書に明記された著 作権条項に抵触する第三者による再利用は禁じられています。複製、翻訳、電子的手段または複 写による保存および修正を行うには、ワゴジャパン株式会社の同意書が必要です。これに違反した 場合、当社には損害賠償を請求する権利が生じます。1.1.3
使用者の資格基準
当アプリケーションノートに掲載されている製品の使用においては SPS プログラミング、電気機器 の専門技術者あるいは現行の適切な規格に精通した電気関係の専門技術者より指示を受けた有 資格者のみを対象にしています。ワゴジャパン株式会社は不適切な行為やこのアプリケーションノ ートに記載されている情報の非遵守に起因する当社および他社製品の故障やそれに起因する事 態の一切の責務を負いません。1.1.4
使用目的
個々のアプリケーションについて、そのコンポーネントは専用のハードウェアおよびソフトウェア設定 において工場より出荷されます。変更・改造についてはこのアプリケーションノートに記載されてい る範囲内で認められます。ハードウェアおよび/あるいはソフトウェアへのその他変更のすべてや コンポーネントの不適切な使用はワゴジャパン株式会社の責任範囲外となります。 改造や新しいハードウェアあるいはソフトウェアの設定のご相談は直接ワゴジャパン株式会社まで ご連絡ください。1.2
このアプリケーションノートの範囲
このアプリケーションノートは特定のメーカーおよびそれに付随する文書において述べられたハード ウェアおよびソフトウェア内容に基づいて作成されています。したがって、このアプリケーションノート は解説されている内容の範囲で有効です。 新しいハードウェアおよびソフトウェアのバージョンである場合は、異なる方法を用いなければなら ない可能性があります。1.3
図記号
注意 常にスムーズな操作を保証するために遵守しなければならない境界条件 重要な注意! 有効なデバイス使用およびソフトウェアの最適化に関するルーチンあるいはアドバイス 追加情報 当アプリケーションノートに記載されていない追加情報の参照(例:インターネット)1.4
記数法
表 1: 記数法 記数法 例 備考 10 進数 100 通常の表記法 16 進数 0x64 C における表記法 2 進数 ‘100‘ ‘0110.0100‘ 「'」で囲み 4 ビットごとにドットで区切る1.5
フォントの使い分け
表 2: フォントの使い分け フォント 説明 イタリック パス名とファイル名は、イタリックで表します。 例: C:¥programs¥WAGO-IO-CHECK メニュー メニューオプションが表示されます。 例:Save > 連続したメニュー項目は、メニュー名の間に>を記します。 例: File>New 入力 入力またはオプション領域の指定はボールドで表します。 例:測定範囲の開始 “値” 入力または選択値は引用符で囲みます。 例;想定範囲の開始の所で値“4mA“を入れます。 [ボタン] ダイアログボックス内の押しボタンは、ブラケットで囲み、ボールド で表します。 例: [入力] [キー] キー類はブラケットで囲み、ボールドで表します。 例: [F5]2
このアプリケーションノートについて
このアプリケーションノートでは株式会社たけびし製デバイスエクスプローラ OPC サーバー DxpSERVER シリーズと接続可能な WAGO I/O-SYSTEM 750 シリーズ MODBUS/TCP バスカ プラ/コントローラ、MODBUS/RTU (ASCII) バスカプラおよび WAGO MODBUS/TCP OPC Server との接続手順について記載されています。 なお、このアプリケーションノート作成にあたっては株式会社たけびしよりご協力をいただきました。
2.1
たけびしデバイスエクスプローラ OPC サーバーについて
デバイスエクスプローラ OPC サーバーは、生産現場で稼働しているリモート I/O や PLC などの フィールド機器との通信機能を提供するソフトウェアです。デバイスエクスプローラを使用すること によって、制御機器や物理的なネットワークの種類を意識する必要がなくなります。SCADA やプ ログラミング言語を用いたシステム構築が可能となり、開発効率の向上に期待できます。 図 1 たけびしデバイスエクスプローラ概要(たけびし提供)3
コンポーネント
このアプリケーションノートでは以下のハードウェアおよびソフトウェアを用いて作成されました。な お、バスカプラ/コントローラの使用方法については各マニュアルを参照してください。 表 3: コンポーネント 製造者 数量 適用 型番 WAGO 2 MODBUS/TCP バスカプラ 750-352 WAGO 2 電源入力モジュール DC 24 V 750-602 WAGO 1 MODBUS/RTU(ASCII)バスカプラ RS-232C 750-316 WAGO 3 デジタル入力モジュール DC 24 V 750-400 WAGO 3 デジタル出力モジュール DC 24 V 750-501 WAGO 3 終端抵抗モジュール 750-600 WAGO 1 スイッチング電源ユニット 787-1012 WAGO 1 MODBUS/TCP OPC Server 759-311 たけびし 1 デバイスエクスプローラ OPC サーバー DXPSVMDB 1 PC OS:WINDOWS XP(SP3) シリアルポート付 2 LAN ケーブル(ストレート) 1 シリアル通信コネクタケーブル(ストレート) 表 4: オプション 製造者 数量 適用 型番 1 USB/シリアル変換ケーブル USB/シリアル変換ケーブル PC にシリアルポートがない場合は USB/シリアル変換ケーブルを使用することができますが、通信 に不具合が生じる場合、これが原因になっている場合がありますのでご注意ください。3.1
MODBUS/RTU(ASCII)バスカプラ設定条件
このアプリケーションノートでは MODBUS/RTU(ASCII) バスカプラ 750-316 の設定は以下の条件 で作成されました。 表 5: バスカプラ設定条件 設定項目 設定 ボーレート 9600 Bd MODBUS アドレス 1 バイトフレーム パリティ無、8 ビット、1 ストップビット エンド オブ フレームタイム 3 x フレームタイム モード RTU エラーチェック 有 拡張機能 無 ウォッチドッグ オン ファームウェア更新 通常動作4
接続図
4.1
MODBUS/TCP
WAGO Ethernet (MODBUS/TCP) バスカプラ/コントローラはスイッチング HUB などを経由せず、 直接 PC とストレートタイプの LAN ケーブルで接続させることが可能です。 図 2: MODBUS/TCP 接続例 一部の Ethernet(MODBUS/TCP)バスカプラ/コントローラではスイッチング HUB が必要です 以下型番の Ethernet バスカプラ/コントローラでは PC および機器間の接続にスイッチング HUB が必要です。 バスカプラ: 750-342
コントローラ: 750-842, 750-843, 750-873, 750-830 (BACnet IP), 750-849 (KNX IP)
たけびし OPC サーバー
4.2
MODBUS/RTU(ASCII)
この例では RS-232C タイプのバスカプラを使用していますが RS-485 タイプのバスカプラ 750-315 でも接続は可能です。ただし、PC との接続には PC 用の RS-485 対応シリアル通信インター フェースカードを使用するか、RS-232C/RS-485 コンバータを経由させる必要があります。 図 3: RS-232C 接続例 MODBUS/RTU(ASCII) バスカプラのラインアップについて WAGO-I/O-SYSTEM 750 MODBUS/RTU(ASCII) バスカプラのラインアップについてはワゴジャ パンホームページ http://www.wago.co.jp/io/ をご覧ください。 たけびし OPC サーバー シリアルポートへ4.3
MODBUS/TCP OPC Server
MODBUS/TCP バスカプラ/コントローラについて既存において WAGO MODBUS/TCP OPC Server (型番:759-311)により管理されている場合、OPC Server に登録されているタグについて デバイスエクスプローラでは OPC 間の通信も対応していることによりそのタグを登録および MODBUS/TCP バスカプラ/コントローラへ OPC Server 経由で接続することが可能です。
図 4: WAGO MODBUS/TCP OPC Server 接続例
WAGO MODBUS/TCP OPC Server について
WAGO MODBUS/TCP OPC Server については詳しくはワゴジャパンホームページ
http://www.wago.co.jp/io にて公開されておりますマニュアルをご覧ください。
OPC サーバーが異なる PC に存在する場合
上記接続例では WAGO MODBUS/TCP OPC Server とたけびし OPC サーバーは同じ PC 上に ありローカルホストで接続しています。OPC サーバーが異なる PC に存在する場合はネットワーク 環境において DCOM(Distributed COM)を介してのリモートコンピューティングが可能です。詳しく はデバイスエクスプローラ OPC サーバーユーザーズガイド(サーバー本体編)をご覧ください。
WAGO MODBUS/TCP OPC Server 759-311
たけびし OPC サーバー (ローカルホスト)
5
デバイスエクスプローラ OPC サーバー設定
以下、デバイスエクスプローラ OPC サーバーの設定手順について示します。デバイスエクスプロー ラでは登録するハードウェア及びソフトウェアの単位を“Device“とし、それを設定します。なお、絵 図では DEMO Version を使用しています。
1) スタートボタンより DeviceXPlorer OPC Server 5 > デバイスエクスプローラ OPC サーバー5 を選択してください。
2) ファイル > 新規作成または中央部スタートページタブの“新しいプロジェクト”をクリックしてくださ い。
図 5. デバイスエクスプローラ OPC サーバー初期画面
5.1
MODBUS/TCP
MODBUS/TCP バスカプラ/コントローラではプロジェクト作成プロジェクトウィザードの左ウィンドウ 内のツリーにおいて MODBUS ドライバーを選択してください。 図 6 : プロジェクトウィザード(MODBUS ドライバー) コンポーネント一覧から“ワゴ” “Ethernet”を選択し、下部のプロジェクト名に任意のプロジェクト名 を入力してください。なお、場所およびデバイス名、ポート名の入力は任意です。続いて、ポート情報 ポート設定ウィザードで接続先の MODBUS/TCP バスカプラ/コントローラの IP アドレスを機器アドレス欄に記入してください。
図 8 : ポート設定ウィザード
IP アドレスを設定した後で、[PING テスト]ボタンを押し確認します。Reply が 4 回返信があれば通 信は成功です。[閉じる]ボタンをクリックし、テストを終了してください。
注意 上記機能を使用する場合、Windows7 などの UAC 有効時には“管理者として実行”でデバイスエ クスプローラを起動する必要があります。また、ファイアーウォールなどにより PING コマンドの送信 が制限されている環境ではこの機能を利用できません。 次にデバイス設定ウィザードに移りますが、MODBUS/TCP バスカプラ/コントローラでは特に記入・ 変更が必要な項目はありませんので次に進めてください。 最後にタグ(MODBUS バスカプラ/コントローラの場合、制御対象 MODBUS アドレス)を登録しま す。ここでは上図のモジュール構成において 750-400 の 1 チャンネル目を登録します。なお、設定 完了後にタグを追加することができますので、とりあえず 1 タグの登録だけで構いません。 図 10 : タグ設定ウィザード 以下の設定項目を設定してください; タグ名: 任意のタグ名を入力してください。例では DI_01 としてあります。 デバイス種類: 750-400 はデジタル入力モジュールですので DI(1)を選択します。 デバイス番号: これは MODBUS におけるコイル・レジスタの書込・読出別のアドレスを表します。 この場合、読出コイル(DI)の 1 チャンネル目ですのでデバイス番号は 1 となりま す。
データ型: コイル(DI/DO)の場合は BOOL で固定されます。レジスタの場合は SHORT を選 択してください。
属性: 読込コイル・レジスタの場合は ReadOnly 以外選択肢はありません。書込コイル・ レジスタの場合は、WriteOnly と ReadWrite が選択できます。
システム演算: ビットを反転させたい場合のみ選択してください。
MODBUS/TCP コントローラのコイル・レジスタ書込についての注意事項 MODBUS/TCP コントローラにおいて工場出荷時設定では書込コイル・レジスタについてはコントロ ーラプログラムによる制御が優先され、外部からの書込みは認められません。外部からの書込み を可能にするにはコントローラのプログラミングツール WAGO-I/O-PRO CAA(CoDeSys)の PLC 構成にてモジュールを設定し、チャンネルごとに外部書込を可能にするように登録し、設定をコント ローラに書込む必要があります。(750-842 および 843 は除く) PLC 構成について詳しくはワゴジ ャパンホームページ(http://www.wago.co.jp/io/)にて公開されている WAGO-I/O-PRO CAA マニ ュアルをご覧ください。
5.2
MODBUS RTU(ASCII)
MODBUS/RTU(ASCII) バスカプラ/コントローラにおいても MODBUS/TCP 同様にプロジェクト作 成プロジェクトウィザードの左ウィンドウ内のツリーにおいて MODBUS ドライバーを選択してくださ い。 図 11 : プロジェクトウィザード(MODBUS ドライバー) コンポーネント一覧から“ワゴ” “シリアル”を選択し、下部のプロジェクト名に任意のプロジェクト名 を入力してください。ここでは RTU01 としています。なお、場所およびデバイス名、ポート名の入力 は任意です。 図 12 : プロジェクトウィザード(拡大)続いて、ポート情報 ポート設定ウィザードで PC のシリアルポート番号(COM ポート)および接続先 の MODBUS/RTU バスカプラのボーレート、パリティ、フロー制御、データ長およびストップビットを 選択してください。ここでは PC のポート番号は 7 で MODBUS/RTU バスカプラの設定項目は 9 ペ ージの内容にしてあります。 図 13 : ポート設定ウィザード 次にデバイス設定ウィザードに移り、通信フォーマットを RTU にし、[接続テスト]ボタンをクリックし、 接続確認を行ってください。
接続テストにて“Connection Test Success “と表示された場合は MODBUS/RTU バスカプラとの 通信に問題ありません。 図 15 : 接続テストダイアログ MODBUS/ASCII バスカプラとして使用したい場合 MODBUS/RTU(ASCII) バスカプラは工場出荷時の通信フォーマット設定が RTU モードのため、 ASCII モードで使用したい場合は、本体内の DIP スイッチでモードを変更する必要があります。詳 しくはワゴジャパンホームページ http://www.wago.co.jp に公開されている MODBUS バスカプラ 取扱説明書をご覧ください。 最後にタグ(MODBUS バスカプラの場合、制御対象 MODBUS アドレス)を登録します。ここでは 上図のモジュール構成において 750-400 の 1 チャンネル目を登録します。なお、設定完了後にタ グを追加することができますので、とりあえず 1 タグの登録だけで構いません。 図 16 : タグ設定ウィザード 以下の設定項目を設定してください; タグ名: 任意のタグ名を入力してください。例では DI_01 としてあります。
デバイス番号: これは MODBUS におけるコイル・レジスタの書込・読出別のアドレスを表します。 この場合、読出コイル(DI)の 1 チャンネル目ですのでデバイス番号は 1 となりま す。
データ型: コイル(DI/DO)の場合は BOOL で固定されます。レジスタの場合は SHORT を選 択してください。
属性: 読込コイル・レジスタの場合は ReadOnly 以外選択肢はありません。書込コイル・ レジスタの場合は、WriteOnly と ReadWrite が選択できます。
システム演算: ビットを反転させたい場合のみ選択してください。
設定が完了したら[完了]ボタンをクリックし、設定ウィザードを終了します。
5.3
WAGO MODBUS/TCP OPC Server
デバイスエクスプローラ OPC サーバーでは他の OPC サーバーとサーバー間通信も可能です。こ こでは当社 MODBUS/TCP OPC サーバー759-311 との接続をその例とします。
WAGO MODBUS/TCP OPC Server 使用方法について
WAGO MODBUS/TCP OPC Server 759-311 の使用方法についてはワゴジャパンホームページ (http://www.wago.co.jp/io/)で公開しております取扱説明書をご覧ください。
OPC Server においてはプロジェクト作成プロジェクトウィザードの左ウィンドウ内のツリーにおいて ソフトウェアドライバーを選択してください。コンポーネント一覧から“OPC DA クライアント” “OPC DA”を選択し、下部のプロジェクト名に任意のプロジェクト名を入力してください。ここでは
図 18: ポート設定ウィザード
次にデバイス設定ウィザードに移り、[接続テスト] ボタンをクリックし、接続確認を行ってください。
図 19: デバイス設定ウィザード
接続テストにおいて接続テストダイアログのメッセージ欄最後の行に“Connection Test Success“と 表示されたら OPC サーバー間のテストは成功です。[閉じる]ボタンをクリックしてダイアログを閉じ てください。
図 20: 接続テストダイアログ
WAGO MODBUS/TCP OPC Server Device の Advance 設定に注意を!
WAGO MODBUS/TCP OPC Server 759-311 において Device の Advance 設定の各パラメータ の設定も行わないとデバイスエクスプローラ OPC サーバーとは接続できません。詳しくは取扱説 明書をご覧ください。
最後にタグ設定ウィザードにてタグを設定します。まず、ここでは WAGO MODBUS/TCP OPC Server のタグが自動的に登録されるように自動フォーマットのチェックボックスにチェックが入れて あります。次に設定可能な WAGO MODBUS/TCP OPC Server の Device を検索するために[ブ ラウズ]ボタンをクリックしてください。
ブラウズボタンをクリックするとアイテムブラウズダイアログが現れます。WAGO MODBUS/TCP OPC Server が実行中であれば左ウィンドウに Device が、Device をクリックすると登録されている タグの一覧が表示されます。ここでは WAGO MODBUS/TCP OPC Server の Device “750-352_1”のタグ”DI1”を登録します。右ウィンドウの DI1 にカーソルを合わせ、[OK]ボタンをクリックし てください。
図 22: アイテムブラウズダイアログ
次にタグ設定ウィザードに戻りますが、自動的にフォーマットされますので変更しなくても問題ありま せん。完了ボタンをクリックしてください。
完了ボタンをクリックするとタグリストに WAGO MODBUS/TCP OPC Server のタグが登録されま す 図 24: タグリスト
5.4
タグの追加
タグを追加するには共通でタグジェネレーターを使用します。タグジェネレーターはメニュー下ボタン (赤四角)または Ctrl+Shift+T で表示することができます。 詳しくはデバイスエクスプローラユーザーズガイドを参照してください! タグに追加について詳しくはデバイスエクスプローラのユーザーズガイドをご覧ください。 図 25: タグジェネレーターボタン位置 以下は MODBUS/TCP の場合で 750-501 の 2ch 分を登録します。タグ名に任意の名前(例では DO_01)でデバイス種類は DO(0)、デバイス番号は 1ch 目なので 1、属性を WriteOnly にします。続く、タグのスケール変換、タグのシュミレーション、タグアラームは通過して、タグの自動作成方法 まで進みます。タグの自動生成方法では自動作成するタグ数を 2ch 分の 2 とし、増加ステップをそ のまま 1 とします。桁数は 2 桁なので 2 とし[完了]ボタンをクリックします。 図 27: タグの自動生成方法ウィザード [完了]ボタンをクリックすると以下のようにタグが増えます。 図 28: タグ増加
5.5
登録タグのモニタリング
登録したタグの状況を確認するにはデバイスモニターを使用します。デバイスモニターは下図で示 されるボタン(赤四角)をクリックするか[F3]キーで有効にできます。 図 29: デバイスモニタリング 詳しくはデバイスエクスプローラユーザーズガイドを参照してください!入力の場合は現在値が自動的に更新され、出力の場合は対象タグにカーソルを合わせて右クリッ クで“値の書込“を選択して数値を書き込み[OK]ボタンをクリックすることでタグに数値が書き込まれ ます。
付録 OPC クライアントについて
デバイスエクスプローラ OPC サーバーのような OPC サーバーを経由するネットワークシステ ムの構築においてはほとんどの場合、OPC 仕様に基づいた OPC クライアントに準拠した制御 アプリケーションの作成とセットとなります。
デバイスエクスプローラ OPC サーバーには OPC クライアントサンプルソフトウェアや OPC DA クライアント実装ガイド(オートメーション編)が用意されており、OPC クライアントソフトウェアの 開発の強力なサポートとなることと思います。