【⑧ 労働者派遣制度の合理化】 ⑧労働者派遣制度の合理化(注1) (1)制度比較(5か国と比較)(注2) 日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス ベルギー 1.派遣禁止業務 原則自由 例外的に、港湾運送、建 設、警備、一定の医療関連 業務などについて禁止 自由 自由 原則自由 例外的に、建設業の現場へ の派遣は原則禁止(ただ し、一般的拘束力のある労 働協約が適用される場合は 可能。) 原則自由 例外的に、行政命令により 定める危険作業(特定の化 学物質が放出される現場で の業務等)について禁止 原則自由 例外的に、特定の危険業務 及び公的部門における利用 は禁止。労働協約上は、引 越業や家具倉庫業、内陸水 路業務におけるブルーカ ラーの派遣労働者の利用を 禁止。 2.対象業務の派遣期 間の制限 ①自由化業務 原則1年、最長3年 ②専門26業務 なし※ ※専門26業務の付随的業務に費 やす時間が1日当たり又は1週 間当たりの就業時間数の1割を 超える場合や、専門26業務に従 事する者が自由化業務に従事し た場合 原則1年、最長3年 なし なし なし※ ※2002年改正の際に廃止。ま た、2011年改正で、法第1条に 「労働者派遣は一時的であるこ と」を規定 原則として、下記の理由に 限り派遣労働者の利用が認 められており、理由に応じ 上限が異なる。 ①休暇・病欠等による一時 的欠員の代替:1年半もし くは被代替者の復帰まで ②一時的な業務の急増:1 年半 ③季節労働:業務終了まで 原則として、下記の理由に限 り派遣労働者の利用が認めら れており、理由に応じ上限が 異なる。 ①常用労働者の一時的休業代 替:当該休業期間中 ②契約終了労働者の一時的代 替:6ヶ月※1 ③一時的業務:3ヶ月 ④一時的な業務の急増:労使 合意※2 ※1.労使合意によりさらに最 長6ヶ月延長可 ※2.労組代表がいない場合 は、仲裁機関等への届出を条件 に、6ヶ月×2回 3.「派遣労働者を特 定することを目的とす る行為」の制限 派遣先において、事前面 接、履歴書送付の依頼、あ るいは年齢制限など派遣労 働者を特定することはでき ない。 なし なし なし※ ※制限はないが、派遣先が労働 者派遣契約に記載した職務内 容、職務に必要な資格などに基 づいて、派遣元が派遣する労働 者を決定する なし 4.備考(必要に応じ 記載) ※失業率は、2002年~ 2012年の幅 ■労働組合:企業別 ■失業率:低~中(3.9%~ 5.4%) ■上記以外の仕組み:派遣 元と派遣先ともに使用者責 任を分担する「共同使用 者」制 ■労働組合:産業別 ■失業率:中~高(4.6%~ 9.6%) ■上記以外の仕組み:派遣 先労働者との均等待遇原則 を規定 ■労働組合:産業別・職種 別 ■失業率:中~高(4.7%~ 8.1%) ■上記以外の仕組み:派遣 先労働者との均等待遇原則 を規定 ■労働組合:職種別・産業 別。派遣労働者を利用する 企業の事業所委員会が、当 該利用に係る共同決定権限 を有する ■失業率:高(5.9%~ 10.7%) ■上記以外の仕組み:派遣 先労働者との均等待遇原則 を規定 ■労働組合:職種別・産業 別 ■失業率:高(7.4%~ 9.4%) ■上記以外の仕組み:派遣 先労働者との均等待遇原則 を規定 ■労働組合:職種別・産業 別 ■失業率:高(6.9~ 8.4%) (注1)中間報告であるため、今後の追加修正があり得る。 (注2)雇用・労働分野は、各国とも労使の意見を尊重する等により、現実に存在する労働市場、労使関係を前提としたルールを形成してい る。 国際先端テストシート(厚生労働省回答)
【⑧ 労働者派遣制度の合理化】 (2)上記各項目について、日本の現行規制を維持する必要性 1.の港湾運送、建設等の派遣禁止業務については、例えば、悪質なブローカーが介入し、労働者供給と明確に区分し得ない形で労働者派遣 (3)上記規制の廃止・見直しを検討するに当たり留意すべきと考える点(影響等) が行われ、中間搾取等につながるおそれが強いな どといった問題があることから、労働者派遣事業の適用対象としていないものである。 2.の対象業務の派遣期間の制限については、常用代替のおそれが少ないと考えられる臨時的・一時的な労働力の需給調整システムという労 働者派遣制度の位置付けに基づき、常用代替を防 止する観点から設けているものである。 3.の派遣労働者を特定することを目的とする行為(以下「特定目的行為」という。)の制限については、派遣先に当該行為を認めると、派 遣先の影響力が高まり、労働者供給につながるお それがあること、派遣労働者の就業機会を不当に狭めない観点等から設けているものである。 1.の派遣禁止業務のうち、特に港湾運送と建設業務については、それぞれ特別の需給調整システムがあり、一般的な制度の適用では、悪質 なブローカーの介入等に対応できないのではない か。 2及び3.については、現在、労働者派遣制度の在り方について、業務に応じた派遣期間の制限や特定目的行為の制限の在り方を含め、有識 者からなる研究会において、幅広い観点から議論 を行っているところである。
【⑨ 先 進 自動車の 公 道走行試 験 に係る手 続 の迅速化 】 ⑨ 先進自動車の公道走行試験に係る手続の迅速化 (1)制度比較 国名 比較の視点 日本 アメリカ(カリフォルニア州) 1. 公道を走る車に関する 保安基準が存在するか。 あり。 道路運送車両法に基づく保安基準が存在している。 ・道路運送車両法第3章 ・道路運送車両の保安基準(国土交通省令) あり。 Federal Motor Vehicle Safety Standards と呼ばれる基準
が定められている。 ・49 CFR (Code of Federal Regulations) Part571
2. 試作車 (上記1の基準 に該当しないもの) が公 道走行試験を行う場合 が許認可 ・ 届出等、 行政 機関等の関与 (以下許認 可等)が存在している か。 あり。 国内で生産された試験自動車のうち保安基準の一部に適 合していないものについて、 国土交通大臣が認定を行うこ とにより、 必要な制限を付すことで当該基準の適用を除外 し、 保安基準に適合した自動車として公道走行試験を認め ている。 (道路運送車両の保安基準第56条第4項) なし。 国内で生産された試験自動車のうち、基準の一部に適合し ていないものについて、当該自動車を用いた公道走行試験 を認める特例制度は存在しない。したがって、当該自動車 を用いて公道走行試験を行うことはできない。 3. 上記2の許認可 ・ 届出 手続が存在している場 合、 それはどのような観 点からなされるのか。 (許可要件等) 新技術の実用化及び普及を促進するため、 安全性の確保及 び環境の保全に配慮しつつ、 試験自動車として認定を行っ ている。 具体的な要件は、 「道路運送車両の保安基準第56条第4 項の規定による試験自動車の認定要領」に規定している。 ― 4. 上記2の許認可等手続 の具体的な流れ (1)申請者は国土交通省に申請書及び添付書面を提出 (2) 国土交通省は、 申請が認定の目的に照らして適切で あること、試験実施上必要な安全・環境のための対策、 保安基準への適合性等を確認するとともに、 必要な事項 国際先端テストシート(国土交通省回答)
【⑨ 先 進 自動車の 公 道走行試 験 に係る手 続 の迅速化 】 については、 独立行政法人交通安全環境研究所において も審査 (3) 国土交通省は、 必要な制限を付して認定し、 申請者 の意見を聴取した上で、認定の概要を公表 (4) 申請者は、 認定による試験運行が終了した場合には、 試験運行の結果に関する報告を国土交通省へ提出 ― 5. 上記4の手続を行うに あたって、 申請者が提出 すべき (証明すべき) 事 項は何か。 ・自動車の構造、装置及び性能を記載した書面 ・構造・装置の概要説明書 ・外観図及び外観写真 ・保安基準の規定に適合することを証する書面 ・その他自動車の構造、 装置及び性能に関して必要な書面 ・ 申請に係る構造又は装置に関し、 保安基準の適用の除外 を受ける事項及びその理由を記載した書面 ・ 申請に係る構造又は装置を有する自動車の安全性の確保 及び環境対策について記載した書面 ・試験運行計画及び試験運行の実施体制を記載した書面 ・試験運行によるデータ収集項目を記載した書面 ・ 申請に係る自動車又は構造及び装置の開発状況と普及の 見通しを記載した書面 ・点検整備方式を記載した書面 ・ 認定を申請する者と申請に係る自動車との関係を表す書 面(自動車製作者を除く) ・その他審査の実施に当たって必要と認められる書面 ― 6. 上記4の手続は個々の 車ごとに行われるのか。 複数車について包括的 個々の車ごとに認定申請を受け付けているが、 構造及び装 置が同一又は類似の複数の試験自動車について申請する 場合には、代表する自動車のみの審査とすることができ
【⑨ 先 進 自動車の 公 道走行試 験 に係る手 続 の迅速化 】 に許認可等を行える仕 組みが存在している場 合には、 どのような場合 に包括的な許認可が与 えられるのか。 る。 ― 7. 上記2の許認可等の申 請から許可が出るまで の平均的な期間 1か月から2か月程度。 ― 8. 上記2の許認可等の年 間当たり件 先進安全自動車 (ASV) 以外も含めて年間4, 5件程度 (直近5年間) 。 ― (2)日本の現行規制を維持する必要性 我が国では、技術開発の促進等の観 点から、保安基準の一部に適合してい ない試験自動車についても、必要 な制限を附すことによ り安全 性の 確 保及び環境の保全を図った上で、国 土交通大臣が認定を行い、保安基準に 適合した自動車として公道走行を 認めているところ。本 制度は 、米 国 には存在しない先進的な制度であることから、これを維持するべきである。 (3)規制の廃止・見直しを検討するに当た り留意すべきと考える点 現在の制度は、米国にはない先進的な制度である点に留意すべきである。
⑩匿名化情報の利用に関する日本と欧米の制度の比較
国名 視点 EU 米国 日本 (個人情報の保護に関する法律) EU データ保護指令 EU データ保護規則提案 「個人情 報」 概念の 規定 規定あり ・識別された又は識別さ れ得る自然 人に関する すべての情報 同左 包括的な規定なし ただし、 プ ライバシ ー 権利章典 に おいて、特 定の個人に連結可能なあらゆるデータ 規定あり ・生存す る 個人に関 す る情報で あ って、特定 の個人を識別することができるもの (他の 情報 と容易 に照合するこ とができ、そ れにより特定 の個人 を識別するこ とができるこ ととなるもの を含む 。 ) 個別分野において規定あり ・個人の 識別 が可能な 医療 情報( HI PA A ) ・オン ライン上で収 集された個人 に関する情報 であって 、個人識 別が可能 であるも の ( COPP A ) A. 匿名化 に関す る規定 (識別で きない 場合) 規定あり ・データ主体が識別でき ないような 方法で匿名 化されたデ ータについ ては利用可能 同左 包括的な規定なし ・FT C による監督(差止め、排除命令、制裁 金)が及ぶ。 ・FT C レポートによると、3要件(①合理的 な非識別 化 措置、② 再 識別化し な いことを公 に約束、 ③ 受領者に よ る再識別 化 を契約で禁 止)を満たす場合は利用可能 規定なし ・事業者 が 識別でき な いような 方 法で匿名化 された情 報 について は 「個人情 報 」に該当し ないため利用可能 ・なお、 事 業等分野 ご とのガイ ド ラインにお いて、匿名化に関する指針を置く例がある (例: 「医療・介護 関係事業者に おける個人情 報の適切 な取 扱いのた めの ガイドラ イン 」 や 「ヒ トゲノ ム・遺伝子解 析研究に関す る倫理指針」 等) 個別分野において規定あり ・識別 子の除去等、 一定の要件を 満たす場合は 利用可能 ( HI PA A ) B. 第三者 提供に 関する 規定 (識別で きる場 合) 規定あり ・原則と して 提供でき ない が、次の 場合 は提供可 能 (a) 明確な同意 、 (b) 契約の履 行、 (c) 法的 義 務の遵守 、 (d) データ主体の 重大な利益の 保護 、 (e) 公共 の利 益のた め、 (f) 管理者等の正当な利 益のため 等 規定あり ・原則と して 提供でき ない が、 次の場合 は提 供可能 (a) 具体的な 目的のための 処理 に同意 、 (b) 契 約の履行 、 (c) 法的 義務の遵 守、 (d )データの対 象者 の重要な 利益 の保護、 (e) 公共 の 利益 のた め 、 (f) 管理 者の 正 当な 利益のた め 等 包括的な規定なし ・FT C による監督(差止め、排除命令、制裁 金)が及ぶ。 規定あり ・原則 として提供で きないが、次 の場合は提供 可能 (a) 事前の本人 の同意、 (b) 法令 、 (c) 人の生 命、身体 又は財産 の保 護のため に必 要 (d) 公衆衛 生 ・ 児童の 健全育成 に特 に必要 (e) 国 等に協力 等 個別分野において規定あり ・診療 時等を除き、 提供には本人 の同意が必要 ( HIP A A ) ・提供に は両 親の事前 の承 諾が必要 ( COPP A ) ⇒ 日本の法制度は、欧米と比較して匿名化情報の利用に関して厳しい規制を設けているものではない。 特定個人を識別できないような対応を事業者が施すことにより(欧米と同様) 、属性情報や履歴情報の利用を図っていくことは可能。 国際先端テストシート(消費者庁回答)【⑩ 匿名化情報 の利用に関す る日本と欧米 の制度の比較 】
匿名化情報の利用に関する日本と欧米の制度の比較
1 EU (1 ) EU データ保 護指令 ( 「 個 人データ 取 扱いに係 る 個人の保 護 及び当該 デ ータの自 由 な移動に 関 する 19 95 年 10 月 24 日の欧州 議 会及び理 事 会の 95 / 46 / EC 指令」 ( Directive 95/46/E C of the E urop ean Parliame nt and of the Council of 24 October 19 95 on the p rotection of ind ivid uals with regar
d to the proc essing of pe rsonal data and on the free move m ent of such data ) ) 〔 1995 年〕 ● 個人 情 報の概念 「個人デー タ」とは、 「 識別された 又は識別さ れ得る自然 人(以下「 データ主体 」という。 ) に関するす べての情報 をいう。識 別され得る 個人とは、 特に個人 識別番号 、 又は肉体 的 、生理的 、 精神的、 経 済的、文 化 的並びに 社 会的アイ デ ンティテ ィ に特有な 一 つの又は そ れ以上の 要 素を参照 す ることに よ って、 直接的 又は間接的に識別され得る者をいう。 」 (第2 条 (a) ) ● 匿名 化 に関する 規 定 「データ保 護の原則は 、識別され た又は識別 され得る個 人に関する あらゆる情 報に適用す べきである 。ある個人 が識別でき るかどうか を判断 す る た めには、 データ管 理 者又は当 該 個人を識 別 しようと す る他の者 に よって用 い られるあ ら ゆる合理 的 な手段を 考 慮に入れ る べきであ る 。データ 保 護の原則 は 、デー タ主体 がもはや識別できないような方法で匿名化されたデータについては適用すべきでない。」(前文第 26 条) 【参考】第 29 条作業部会意見( Articl e 29 W or kin g Party 「 Opinion 4/2007 on the conc
ept of personal data
」 ) 特定の個人を識別できるかどうかの判断は、識別に用いられるあらゆる合理的手段の程度を考慮して、ケース・バイ・ケースで行われている 。 ( 21 頁) なお、同意 見書は、 「符 号化された データ」 ( key-co de d data )という概 念を用いて いるところ 、例えば、 名前を符号 化(名前を 「 X1234 」に置きかえ る等) して管理 し 、当該符 号 を解読す る 鍵(符号 と 個人の氏 名 を結びつ け るリスト ) が別に保 管 されてい る 場合、こ の 鍵(リス ト )を参照 す ることは 識 別する ための 「合理的手段」といえるため、一連の個人に関する情報は個人データとみなすことができると指摘する。 ( 18 ~ 19 頁) ⇒ つまり、 「 X1234 が週3日以上ワインを飲んでいる」というように符号化しても、 「 X12 34 」 を氏名等の識別情報と結び付ける「対応表」を保有している場 合は、 「週3 日以上ワインを飲んでいる」という情報を含め、 「個人デ ータ」に該当することになる。
【⑩ 匿名化情報 の利用に関す る日本と欧米 の制度の比較 】 ※ 「第 29 条作業部会」 とは 、 EU データ保護指令第 29 条に基づいて設置される、 個人データの取扱いに係る個人の保護に関する助言機関であり (第 29 条第 1項) 、 本指 令に従って採択された各国の措置の統一的な適用に資するために、 当該措置の適用を含むあらゆる問題点について検討等を行う権能を有する (第 30 条第1項) 。 ● 個人 情 報の第三 者 提供に関 す る規定 構成国は、次の条件を満たす場合にのみ、個人データが取り扱われるように定めなければならない。 ( 第7条) (a) データ主体が明確に同意を与えた場合、又は、 (b) デ ータ主体 が当事者と なっている 契約の履行 のために取 扱いが必要 な場合、又 はデータ主 体の請求に より、契約 の締結前に 、その段階 を踏 む た めに取扱い が必要な場合、又は、 (c) 管理者が従うべき法的義務を遵守するために取扱いが必要な場合、又は、 (d) データ主体の重大な利益を保護するために取扱いが必要な場合、又は、 (e) 公 共の利 益の ために 、又 は管理 者若 しくは デー タの開 示を 受ける 第三 者に与 えら れた公 的権 限の行 使の ために 行わ れる業 務の 遂行上 取扱 いが必 要な 場合、 又は、 (f) 管理者又はデータ の開示を受 ける第三者 若しくは当 事者の正当 な利益のた めに取扱い が必要な場 合。ただし 、これらの 利益より、 第1条第1 項の規定に 基 づいて保護が必要とされるデータ主体の基本的な権利及び自由に関する利益が優先する場合には、この限りではない。 (2 ) EU データ保 護規則提案 ( 「個 人デー タの取扱い に係る個人 の保護及び 当該データ の自由な移 動に関する 欧州議会及 び理事会の 規則」の提 案( P rop os al for a R egulation of the E urop ean Parliam ent and of t he C ouncil o n the p rotec tion of individ
uals with regard
to the p
rocessing
of p
ers
onal data and
on the free
movement of such data
〔
General D
ata Protection Regulation
〕 ) ) 〔 201 2 年〕 ● 個人 情 報の概念 ・ 「個人データ」とは、 「あるデ ータの対象者に関するすべての情報を意味する。 」 (第4 条 (2) ) ・ 「データの対象者」 とは、 「識 別された自然人、 又は管理者あるいはそれ以外の自然人や法人によって合理的な範囲で使用される手段をもって直接的又は間 接的に識別 された自然 人のことを 意味する。 特に、識別 番号、位置 データ、オ ンライン識 別子の参照 、又はその 人物のアイ デンティテ ィに関する 肉体的、 生 理的、遺伝子的、精神的、経済的、文化的、又は社会的な一つ以上の要素の参照によって識別された自然人のことを意味する。 」 (第4 条 (1) )
【⑩ 匿名化情報 の利用に関す る日本と欧米 の制度の比較 】 ● 匿名 化 に関する 規 定 「データ保 護の原則は 、識別され た又は識別 され得る個 人に関する あらゆる情 報に適用す べきである 。ある個人 が識別でき るかどうか を判断 す る た めには、 データ管 理 者又は当 該 個人を識 別 しようと す る他の者 に よって用 い られるあ ら ゆる合理 的 な手段を 考 慮に入れ る べきであ る 。データ 保 護の原則 は 、デー タ主体 がもはや識別できないような方法で匿名化されたデータについては適用すべきでない。」(前文第 23 条) 【参考】 EU データ保護規則提案への欧州委員会修正案 「データ保 護の原則は 、識別され た又は識別 され得る個 人に関する あらゆる情 報に適用す べきである 。ある個人 が識別でき るかどうか を判断 す る た めには、 データ管 理 者又は当 該 個人を識 別 しようと す る他の者 に よって用 い られるあ ら ゆる合理 的 な手段を 考 慮に入れ る べきであ る 。この規 則 は、匿名 化 された データ について は 適用され な い。匿名 化 されたデ ー タとは、 直 接的又は 間 接的に、 単 独又は関 係 するデー タ と組み合 わ せた場合 、 自然人と 結 びつける こ とので きない あらゆる デ ータをい う 。また、 そ のデータ を 処理する 時 代の技術 の 状況、そ の データが 処 理される で あろう期 間 の技術革 新 の可能性 を 考慮して 、 そのよ うなつ ながりを作り出すにあたって不均衡なほど時間、費用、労力がかかる場合も同様である。」 ● 個人 情 報の第三 者 提供に関 す る規定 個人データの処理は、以下の項目のうち少なくとも一つの項目が適用される場合に限り、合法とする。 (第6条第1項) (a) データの対象者が、一つ以上の具体的な目的のために、自分自身の個人データが処理されることに同意している (b) デ ータの対 象者が当事 者である契 約を履行す るためにそ の処理が必 要な場合。 または、契 約を締結す る前に、デ ータの対象 者の依頼に よっ て 対 策を講じる ためにその処理が必要な場合 (c) 管理者が従うべき法律上の義務を果たすために、その処理が必要な場合 (d) データの対象者の重要な利益を保護するために、その処理が必要な場合 (e) 公共の利益のために遂行される業務、または管理者に与えられた職権の行使のためにその処理が必要な場合 (f) 管理者が追求する 正当な利益 のためにそ の処理が必 要な場合。 ただし、特 にデータの 対象者が子 供の場合、 個人データ の保護を必 要とするデ ータの対象 者 の利益ま た は基本的 権 利や自由 が 、上記の 管 理者の利 益 に優先さ れ る場合を 除 く。この こ とは、公 的 機関が職 務 の実施の た めに行っ た 処理に は 適 用 しないも のとする。
【⑩ 匿名化情報 の利用に関す る日本と欧米 の制度の比較 】 2 アメ リ カ ● 概要 アメリカで は、事業活 動一般につ き分野横断 的に規律し ている法律 は存在せず 、高い機密 性の要求さ れる一部の 分野におい て個別法が 制定される にとどま っ ている。 民 間企業に 対 しては、 連 邦取引委 員 会( FTC )が中心と な って調査 及 び法執行 を 行ってお り 、個人デ ー タ保護に 関 するレポ ー トやガイ ド ライ ン 等も多 数発表している。 これらに加 えて、近年 、いわゆる ビッグデー タビジネス 等、個人情 報を利用す る新たなビ ジネスが成 長している 現状を踏ま え、インタ ーネット上 の個人デ ー タ保護の強化を目的とした「米国消費者プライバシー権利章典」 ((
The Consumer Privacy Bill of Rights)
〔 2012 年〕※)が発表されている。 (※)アメリカにおいて発達してきた公正な情報慣習の原則を7つの権利として具体化したもので、連邦議会に対して立法を呼びかけるもの 。 ● 個人 情 報の概念 ・ 「個人データ」とは、特定の個人に連結可能なあらゆるデータをいい、集計されたデータを含む。これは、特定のコンピュータやその他 の機器に連結され たデータも含む(「米国消費者プライバシー権利章典」)。 ・ 個人データの概念に関する包括的な法律はなく、個別分野ごとに法律がある。 【主要な例】 ・ HIP A A ( 「医療保険 の相互運用性と説明責任に関する法律」 ( Heal
th Insurance Portability and
Accountability Act ) ) 〔 1996 年〕 「個人情報」とは、 「個 人の識別が可能な医療情報」をいう。 ・ COPP A 改正案( 「児 童オンラインプライバシー保護法」 ( Children ’s
Online Privacy Protection
Act )改正案) 〔 20 12 年〕 「個人情報 」とは、 「オンライン上 で収集され た個人に関 する情報で あって、個 人識別が可 能であるも の」をいう 。具体的に は、 (A) 氏名、 (B) 通りの名称 や 都 市 ・ 町の名 称を含む住所等、 (C) 電子メールアドレス、 (D) 電話番号、 (E )ソ ーシャルセキュリティナンバー、 (F)FTC が定める物理的又はオンライン上特定個人 に連絡 可能なその 他の識別子 、 (G) ウェブ サイト等が オンライン 上で収集し 、 (A) から (F) の識別子と 組み合わさ れた、児童 又はその児 童の親に関する情報をい う。 ※ 米連邦取引委員会( FT C )は、 2012 年 12 月 19 日に最終改正案を採択し、 2013 年 7月1日に発効の見通し。 改正案では、 「個人情報」のリストの中に、位置情報等が新たに加えられた。 ● 匿名 化 に関する 規 定
【⑩ 匿名化情報 の利用に関す る日本と欧米 の制度の比較 】 ・ 匿名化について、事業活動一般につき分野横断的に規律しているものは存在しない。 ・ 匿名化された個人データの取扱いが、 「不公 正又は欺瞞的行為又は慣行」 ( FTC 法第5条 ( a ) ) に該当す るとされた場合は、 FT C により、 差止め、 排除命令、 民事制裁金を課される可能性がある。 ・ FT C は、米国連邦取引委員会( FT C )レポート( F ed eral T rad e C ommissi on 「 P rot ecting C onsume r Privacy in an E ra of R apid C hange 」 )〔 2012 年〕を 発表し、匿名化された個人情報の取扱いに関する指針を示している。 事業者が、 ①データを合理的に非識別化( de -ide ntify )するための措置をとる ②そのデータを再識別化( re -ide ntify )しないことを公に約束する ③そのデータの移転を受ける者が再識別化することを契約で禁止する との要件を満たせば、当該データは特定の顧客、コンピュータその他のデバイスに、合理的に連結可能な( reasonably linkable )データには当たらないとし ている。ま た、事業者 が、識別可 能なデータ とこのよう に非識別化 されたデー タの双方を 保持・使用 する場合は 、これらの データは別 々に貯蔵す べきであ る としている。 ( 18 ~ 22 頁) ・ さらに、特定の分野において、個別法の中で匿名化に関する規定が存在する。 【主要な例】 HIP A A ( 「医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律」 ( Health Insurance Portability and Accountability Act ) ) 〔 19 96 年〕 ① 「匿名化」された保険情報( de-i
dentified health informa
tion )については、使用や開示に法律上の制限はない。 ⇒ 「匿名化」といえるための条件 (a) 統計学者から個人特定リスクが低いという専門的意見を書面でもらうこと (当該書面には、 分析方法と分析結果の両方が含まれていなければならない) 、 又は (b) 名前 、 電子メールのアドレス、 社会保障番号、 医療記録番号、 健康保険受給者番号、 免許証番号など親族、 雇用主又は個人の家族の識別子 ( 18 項目 ) の情報を除去すること ② 「限定されたデータセット」については、個人の許諾を得ずに、使用や開示することが許可される。 ⇒ 「限定されたデータセット」といえるための条件
【⑩ 匿名化情報 の利用に関す る日本と欧米 の制度の比較 】 ・ 名前、 電子メール のアドレス 、社会保障 番号、医療 記録番号、 健康保険受 給者番号、 免許証番号 など、個人 、親族、雇 用主又は個 人の家 族 に 関する 直接的な識別子を取り除くこと ● 個人 情報の第 三 者提供に 関 する規定 ・ 個人データの第三者提供について、 事業活動一般につき分野横断的に規律しているものは存在しないが、 米国消費者プライバシー権利章典においては、 「個 人データを第三者に開示する事業者は、受領者が(権利章典に定められた)これらの原則を遵守する執行可能な契約上の義務を負うことを保 証しなければな らない。 」と されている。 ・ 個人デ ータの第三者提供が、 「不公正又は欺瞞的行為又は慣行」 ( FTC 法第5条 ( a ) ) に該当するとされた場合には、 FTC により、 差止め、 排除命令、 民事 制裁金を課される可能性がある。 ・ また、特定の分野において、個別法の中で第三者提供に関する規定が存在する。 【主要な例】 ・ HIP A A ( 「医療保険 の相互運用性と説明責任に関する法律」 ( Heal
th Insurance Portability and
Accountability Act ) ) 〔 1996 年〕 診療時、支払時、医療業務管理時に使用する場合等を除き、個人情報の第三者提供には、本人の同意が必要とされている。 ・ COPP A 改正案( 「児 童オンラインプライバシー保護法」 ( Children ’s
Online Privacy Protection
Act )改正案) 〔 20 12 年〕 13 歳未満の児童について、両親の事前の承諾なく、個人情報を収集すること、第三者へ個人情報を開示することは禁止されている。
【⑩ 匿名化情報 の利用に関す る日本と欧米 の制度の比較 】 3 日本 ( 「 個人情報 の 保護に関 す る法律」 ) ● 個人 情 報の概念 「個人情報」 とは、 「生 存する個人に関する情報であって、 当該情報に含まれる氏名、 生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの (他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。 )をいう。 」(第2条第1項) ● 匿名 化 に関する 規 定 なし。ただし、主務大臣制の下に策定されている事業等分野ごとのガイドラインにおいて、匿名化に関する指針を置く例がみられる。 例 え ば、「医療 ・介護関係 事業者にお ける個人情 報の適切な 取扱いのた めのガイド ライン」や 「ヒトゲノ ム・遺伝子 解析研究に 関する倫理 指針」等は 、匿名 化の定義等について記述している。 ● 個人 情 報の第三 者 提供に関 す る規定 個人情報取扱事業者は、次に掲げる場合を除くほか、あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない。 (第 23 条第1項) 一 法令に基づく場合 二 人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき 三 公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき 四 国の機 関若しくは 地方公共団 体又はその 委託を受け た者が法令 の定める事 務を遂行す ることに対 して協力す る必要があ る場合であ って、本人 の同意を得 る ことにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき ※ 参考 ( 履歴情報 の 取扱いに つ いて) 個人情報保護法上、 特定個人を識別できないように氏名等識別情報から切り離された情報は、 「個人情 報」 には該当しないため、 その取扱いにつき、 個人情報保護 法 上の義務規 定の適用は ない。例え ば、資料1 -4の設例 1において 、 X が対応表を廃棄することにより、購入履歴情報と氏 名等を容易に照合できないように すれ ば、当該購入履歴情報は「個人情報」ではないため、それを第三者に提供することにつき、個人情報保護法上、本人の同意は求められていな い。
【⑩ 匿名化情報 の利用に関す る日本と欧米 の制度の比較 】 4 結論 ● 日本は EU と比較して、匿名化情報の利用に係る法規制の程度が厳しいとはいえない。例えば、上記「 X1234 が週3日以上ワインを飲んでいる」という事例 について、 EU においては、事業者が「 X1234 」を氏名等の識別情報と結び付ける「対応表」を保有しているのであれは、 「週 3日以上ワインを飲んでいる」 と いう属性 情 報を含め、 「 個人デー タ 」に該当 す ることに な る一方、 「 対 応表」を 廃 棄するな ど して識別 情 報と結び 付 かないよ う に管理し て いるので あ れば、 当 該 属性情報は 「個人データ」 には該当しないこととなる。 これは日本でも同じであり、 事業者が 「対応表」 を保有することで特定個人を識別できるのであれば、 「週 3日以上ワインを飲んでいる」 という属性情報は 「個人情報」 に該当する一方、 「対応表」 を廃棄するなどして特定個人を識別できないように管理しているので あれば、当該属性情報は「個人情報」には該当しないこととなる。 ● 日本は アメリカと 比較しても 、匿名化情 報の利用に 係る法規制 の程度が厳 しいとはい えない。ア メリカにお いてプライ バシー侵害 違反の法執 行を担って いる FTC の前掲 レポー トで は、合 理的 に連結 可能 なデー タに 当たら ない ( 「 個人 デー タ」に 該当 しない )と いうた めに は、① 合理 的な非 識別 化措置 、② 再識別 化し ないこと の 公の約束 、 ③データ 移 転を受け る 者が再識 別 化するこ と を契約で 禁 止、これ ら ①ないし ③ の要件全 て を満たさ な ければな ら ない、と の 厳格な 意見を 述べているが、日本では、法律上、②や③の措置まで求められるものではない。 ● このよ うに、日本 の法制度は 、欧米と比 較して匿名 化情報の利 用に関して 厳しい規制 を設けてい るものでは なく、個人 情報の「保 護」と「活 用」のバラ ンス の観点から、 例えば 「対応表」 を廃棄するなど、 特定個人を識別できないような対応を事業者が施すことにより (欧米と同様) 、 属性情 報や履歴情報の利用を図 っていくことは可能である。
【 国際 先端テ スト シー ト】 ( 輸 出 通関官 署の 自由 化) ( 1) 制度比 較 国名 比較 の視 点 日 本 ア メリ カ E U 1. 輸出申告先を 規定している 法令とその内 容。 規定が あ る 。 な お、ほと ん ど の輸 出申 告は N A CCS( 通 関 シス テム)を利用して行わ れ、 実態上は電子化された 申告内 容が システ ム に 送 信 さ れている。 ( 参考) 輸出申告 件数 約 1 ,40 0 万件/年 電子輸出申 告率 約 9 8% 【 関 税 法 第 6 7条 の2 第1 項 】 輸出申 告は、 輸 出 の許 可を 受ける ため にそ の 申 告に係る 貨物 を 入れる保 税地域等 の所在 地 を所轄す る税 関 長に対し てしなけ ればな ら な い。 【 情 報通 信技 術利 用法 第 3 条 第 1 項 】 行政機 関等 は、 申 請等 のう ち書面 等に より 行 うこと とし てい るも のに ついて は、 当該 法令 の規定 にか かわ らず、 電子 情報処 理組 織を 使 用して 行わ せる こと がで きる。 【 電子情 報処理組 織による輸 出入等関 連業務 の 処理等 に 関 す る 法 律 第 3 条第 1 項】 NAC CS を 使 用 し て 行 う 申 請 等 に つ い て は 、 N A C C S を情 報 通 信技 術利用 法 第 3 条 第 1 項 規定は ない。 な お 、輸出に際 し ては 、貨物に関す る情報 を 輸 出シ ステ ムに 送 信 し なけ れば な ら ず 、 品 名、数量、 船積 地コ ー ド 等 が要求さ れてい る 。 ( 参 考 ) 貨物の検 査 は貨 物保 管場所又 は船積地 を管轄する税関が実施 【 連 邦規 則集 第 1 9 巻 第 192 条 第 1 4 項 】 貨物 を輸 出し よう とす る 者 は、 税 関 ・ 国 境取 締局(C us toms an d Bord er P rot ectio n)に 対 し 、 電 子的に 貨物に 関する情 報 を 送 信 し な けれ ば ならな い 。 【 連 邦規 則集 第 1 9 巻 第 192 条 第 1 4 項 】 輸 出 し よ うとす る 者か ら提 出さ せる 貨物に 関 す る 情 報は 、 既に 商務省 国勢 調査 局 (Bur eau of C ens u s)の 電 子輸出 申告項目に 規定が あ る 。 な お 、 輸出申告 は通関システムを利用して行うこ とができる。 ( 参考) E U 新関税 法は未施行 。 施行 は 20 14 年以降に延長さ れ る 予定 【 E U 関 税 法 第 161 条第 5 項 】 輸出申告は、 輸 出者所在地、 貨物が 包装され、 又は積 出地を管 轄する税関官署に 対し て行わ れな け れ ばな ら な い。 【EU 関 税法 61 条 ( b) 】 税 関 への 輸 出入 申告 は 、 E U 委 員会 の 監 督下 に 置かれた状況 で 提供されたデー タ処理技術 、 又は、 税関の 権 限で認 められたデ ータ処理技 術 を使って行うこ と が で き る 。 【 E U 新 関 税 法 105 条第 2 項 】 欧州委員会は、 規則制定 手続きに 従い、 権限あ る税関官署、 特 に 以下 に 示す様々な任務及 び 責任を 定め る た め の 措置を 採択す る。 ⑪ 輸出通関申告官署の自由化 【⑪ 輸出通関申告官署の自由化】
に 規 定す る電 子 情 報処理 組織と みなし て 、 情 報通信 技術 利用 法 第 3 条 を適用 する。 含まれており 、 こ れらの 情報は A E S (Autom at ed E xport Sy ste m )を 通 じ て 税 関 ・ 国境取 締局に も提供されてお り 貨物に 関す る情報を既に 充足し ている こ とから、 この 項 では新 た に デ ータ 提供を 求 め ない。 【 連 邦規 則集 第 1 5 巻第 30 条 第 1 項 】 この 法律は、 商 務 省 、 国 務 省 、 国 土安 全保 障省に 全 ての 輸出し よ うとする者 に A E Sを 通じ て情報を提供する こと を義務付け る権 限を与 え る も の で あ る 。 【 連 邦規 則集 第 1 5 巻第 30 条 第 6 項 】 A ES に は 、 輸 出貨 物の 品 名 、 数量、 価格、 船積地 等を 送信し なけ れば ならない。 (a) 搬出入、 輸 出 入を所 轄す る 税関官 署 (b) 貨物を税 関手続 の 下 に 置く た めの 正規手続 きを行う 税 関 官署 (c) 許可や 税 関 手続 の 監督 を 行う税関 官署 (E U 新 関税 法実 施規 則未 整備) 2. 「輸出申 告の手 続」 に ついて 、 特 例 措置は設 けられ て いるか。 設 けられ て いる場合 その内 容。 輸 出 申 告 先 を 緩和す る 特例が ある 。 【関税 法 第 6 7 条 の 3】 AEO 輸 出者 等は 、 輸出 申告 に係る 貨物 が置 か れ ている場 所又 は 当該貨物 を外国貿 易船等 に積み 込も うと する 開港、 税関空 港の 所在 地 を 所轄する 税関 長 に対して 輸出申告 をする ことが でき る。 ( 参考) A E O 制度 コンプ ラ イアンス とセキ ュ リ テ ィ 管 理の体制 が整備さ れた 事業者に対して迅 速・ 簡素な税 関手続を認め る制度 ・ 特定輸出者( A E O 輸出者 ) 特例は ない。 輸出申 告先 を緩 和 す る特 例 が あ る 。 【EU 関 税法 第 76 条 及 び 実 施規則 第 283 条 】 ローカル クリ アラ ンス 制度 に よ り 税 関 に 認定さ れ た 輸出 者が 、 輸 出 者の 施 設又 は 税関が 認定 し た 場所に おい て輸出 手 続 を 行 う こ と を可 能と す る。 (参考) ロ ーカ ルクリ ア ラン ス 制 度 コンプライアンス に 優れてい る 等 一定の要件を満たした 事業者を税関が認 め る制度 【⑪ 輸出通関申告官署の自由化】
あらかじめ 税関長 の承認を受け た輸出者 ・ 特定委託輸出者 貨物を 輸出 しよ うとす る者で あ っ て 輸出通 関手続 きを認定通関業者 に委託した者 ・ 特定製造貨物輸 出者 認定製 造業者 が製 造し た貨 物 を 取得し て輸 出し ようとする 者 【EU 新 関税 法第 106 条第 1 項 】 A E O 認定基 準 の 遵守状況 等要件を満たし た 輸 出者 に 対 し て は 、 貨物 所在 地に かか わらず、 輸 出者所在地を管 轄す る 税関 官署に 申告させる こ とも 可能 とす る。 (E U 新 関税 法実 施規 則未 整備) 3. 申告時間は限 られているか。 開 庁時間 の定 めが あるが、 各 官署に お け る行 政 需要に合 わせた開庁 時 間を 設定し ており 、 時 間 外でも民間事 業者の 要 請 に 基づいて対応してい る ( 手数 料は 不要 。 ) 。 【関税 法 第 9 8 条 】 税 関官 署の 開 庁 時 間以外の 時 間に お い て 、 税 関の 事務 の う ち 政令で定め るもの の 執行(輸 出 の 許可等)を 求 めようとす る 者は、 あ らかじ め そ の 旨 を税 関長 に届け 出 なけ れ ば ならな い 。 税関長は、 事 務 の 執行上 支 障が な いと認 め る と き は 届出に 係る 事務 を 執行す るもの とす る 。 ( 参考1) 開庁時 間 は 、 税 関官署 におい て 事務を取り扱 う時 間と し て 当該 税関 官署 にお け る 事 務 の種 類を勘案し て税関長が定め て 公示した時間 ( 関税法第 19 条) ( 参考2 ) 税関官署 の開庁時間は 別紙参照 開庁時 間外 でも 情報 送信 は可能 であ る。 ただし、貨物検査 等の対 応は、業務量に 応 じあらかじめ税関 の通関 体制を整備され た 時間を 除き 、 民 間事 業者 の要請 によ り対 応 。 【 連 邦規 則集 第 1 9 巻 第 101 条 第 6 項 】 次の 場合を除き、 税関・国境取締局事務所 は毎日 午 前 8 時 30 分 から 午後 5 時 までを 開庁時 間と す る 。 ・ 土曜 日、 日曜 日、 国 民 の 祝日 ・ 地域の 事情を勘案し 、 税関・国境取締局 長官の 承認を受 け 標準執務時間 を確保 し 、 開庁時 間を変 更 し た 場 合 ・ 相当な業務量が 発生し ている事務所で 税関・国境取締局長官 の 承認を受け た場 合 ・ 民 間 事 業 者 の 要 請 を 受 け た 場 合 等 ( 参考) 主要港、 空港税関の開庁 時間は別紙参照 開庁時間の定め が あ るが 、 開庁時間外は民間 事 業者の 要請 によ り手 数料 納付を 受け 対応 。 【EU 関 税法 実施 規則 第 2 02 条】 輸 出入 申告 は、 指定 された 日と時 間の 間に 行 わなけ れ ばなら な い。 ただ し 、 申告者からの 要請 と 手数料 納付に よ り 、 指定さ れた日 と時間 以外 であ っ て も 認 め るこ と が で き る。 【EU 新 関税 法第 105 条第 1 項 】 加盟国は、 税関 官署の 正規の 開庁時間に つ い て、 交通状況及 び貨物に 適 用される税関手 続を 勘案し 、 国際的 な 物流状 況を妨げないよう、 そ の 開庁時間を合 理的 に 、 か つ適切に 設定す るよ うに しなけ れ ばな らな い 。 ( E U 新 関税 法実 施規 則未整 備 ) ( 参考)オ ラ ンダの 主要港、 空港 税関の開庁時間は別紙 参照 【⑪輸出通関官署の自由化】 【⑪ 輸出通関申告官署の自由化】
( 2) 日本の 現行 規制を 維持 する必 要性 ・ 輸出申 告のほと んど が N ACCS を利 用 し た電 子申 告と な っ てお り、システム で 一元的に処 理され ている が 、一定の申告に つい て は 追加 的な 書類提 出や実 際 の貨物確認が 必要と なるこ と から、これらに 迅速に対 応するた め 、貿易 港 (120) や国際空 港(29) 等の貨物 が所在する 地域の税関 官 署 に お いて 集 約 し て 処理さ れて い る 。仮 に、実 際の物 流に関 わ ら ず 輸出 者の そ の 時々の 選択 で 異なる 官 署に申 告さ れた場 合、貨 物の確 認に支 障を 来すこ とや、 業務 量の 予測に 基 づく 適切な職 員配置が 事実上 不可能 と な る と い っ た問題 が 生じ 、 か え っ て非 効率 と な るおそ れ があ る。 ・ AEO 制 度に基づく特 定 輸出申告( (1)2. 参照)に つ いては 、申告 先官署 を 貨物のある場 所 と 積出港 のいず れ かから 選択可能 であ る 他 、 運送途 中の申 告 が可 能であるなど 利便性が高い制度と なっているが、貨 物の検査が必要と なる場合に実際の物流を阻害すること なく検査を行うこと が可 能な税関 官署に対し 、貨物 情報がタイ ムリ ーかつ 確 実 に 伝達され る 必要があ る 。 ・ なお、米国 で は、 輸出 者は行政機 関 の システム に輸出に関する データを 送信する必 要があるが、そ の際、貨物のある場 所を 管 轄 する税関 官署 を明示的 に指 定する必 要はな い。ただし、システム上 で 処理が完 結 する場合 を 除き 、貨物のあ る 場所 を管轄 する税関 官 署が審査・検 査を 行っ て い る 。 ( 3) 規制の 廃止 ・見直 しを 検討す るに 当たり 留意 すべき と考 える点 ・ これま で 官 民協同 で物 流の効率化 、 迅速化に 努 め てきた と ころ、特に船舶 や飛行機の 入出港 を含 め 輸出入 を幅広く処 理す る NACCS シ ステムは、 貿 易 に 関 係す る幅広い民間事 業者と 多 く の官 公 庁が 参加するワ ン ストッ プ サー ビ ス と なってお り 、現在も さ らに効 率的で使い勝手 の良いシ ス テ ムの 実 現を目指し て改善 を続けて いる。 ・ 現在、平 成 29 年度に 更改され る 予 定 の 新 NAC C S に おいて 通関関係 書 類 を原 則と し て全 て電子 化 ( 完全ペー パー レ ス 化) す る こと と して お り 、 こ れが 実 現 す ること に より貿 易関係 者が 書類を 紙で 提 出す る 必要 がなくなると と も に、 輸出者 がど こに申告す るか を意識 する必要の ない制 度の構 築 が 可能 となる。 ・ AEO 制 度に基づく特 定 輸出申告に つい ては迅速 に処理され ているが 、 仮に 今すぐに輸 出通関官 署の 自由化 を行った と し ても 、 民 民間の 契 約書や 物資所 管 省庁等が発給する証明書 等、紙でや り 取りさ れ てい るドキ ュ メントを必要な場 合に税関に持ち込む必要 があること か ら、輸出者のメ リ ッ トは きわめて 限定的 なも のと なる。 そ のため、 輸出 通関官署の 自 由化よ りもこ れ ら通関 関係書 類の電子 化を進 展させるこ と が 重要 である。 ・ なお 、国際 物流 に 関 する 制度 の 改 正等を 行う場合 、輸 出入 申告等 の大 宗は 実際 に は 輸出 者か ら依頼 を 受け た 通関業 者が 行っ ているほ か、 船社 、航 空会 社、港湾・空港の管理者や オペレ ータ ー、倉庫、運送等の幅広い事業者に 直接 関係する事項であること か ら 、関係する官公庁だ け で なく、こ うし た関連事業者 の意見を 十分に聴取 して 全体最適 を実 現する必 要 が ある。 【⑪ 輸出通関申告官署の自由化】
365 24 8 16 30 365 24 8 16 30 365 24 JF (N Y) 8 16 30 365 24 (N Y) 365 24 365 24 (W A) 8 16 30 08 30 21 08 30 17 (M I) 8 16 00 08 30 19 (C A) 6 22 00 08 30 21 08 30 17 (M D ) 8 17 00 08 30 19 08 30 21 08 30 17 15 365 24 08 30 21 08 30 17 365 24 365 24 08 30 19 08 30 12 30 6 23 30 7 15 30 08 30 19 365 24 08 30 20 08 30 17 365 24 08 30 21 08 30 17 08 30 19 08 30 17 08 30 24 24 0 19 30 08 30 17 30 08 30 17 45 【⑪輸出通関官署の自由化】 【⑪ 輸出通関申告官署の自由化】
【⑫ 市外局番( 0AB~J) 取得に係る品 質要件の見直 し】 ⑫ 市外局番(0AB~J)取得 に係る品質要件の見直し (1)制度比較 国名 比較の視点 日本 フランス 米国 1 (1) 固 定電話につ いて 通 話品質に係 る基 準 が存在 する か。 あり あり (郵 便 ・ 電子 通信 法 典 (法 律の 部) 第 L3 3-1 条及び第 D98-4 条 の規定 に 基づき 、 品質 の条件 が課 されて いる 。 ) なし 1 (2) 上記(1)の基準 は、 アナログ 電話 とIP電 話を区 別して設 けてい る か。 あり あり (上記条 件は、 同法典 (デ クレの 部 )第 D98-4 条の規 定に 基づき 、 国 際電 気通信 連合 (ITU) や欧州 電 気通信 標準 化機関 ( ETSI) の 定 める 各標 準 と同 等の 水 準と され て いる。 これ ら標準 は、 各 種の電 気通 信サ ー ビス ごと に 存在 して いる 。 ) なし 2. 上 記1(1) で基 準 が存在 する 場 合 には、当該 基準 の 内容。 上 記1(2) で区 別 した基準が 存在 す る場合には 、そ ア ナ ロ グ 固 定 電 話 ア ナログ電話相 当の機 能を有するI P 電話 左記以外のI P 電話 - - (通話品質) 端 末~交 換設 備間 の、送 話 ラ ウ ド ネ ス 定 格 は 15dB 以下で、 受 話ラウドネ ス 定 格は 6dB 以下(34条) - - ・ 受 話 信号レ ベル は-25dBm 以上 かつ-10 dB m 以 下 ・ 雑音レ ベル は-50dBmOp 以下 ・ 信号対 雑音 比は 30dB 以 上 ・伝 送に よ る音 声信 号 の減 衰は 6dB 以上 かつ 10dB 以下 なし 国際先端テストシート(総務省回答)
【⑫ 市外局番( 0AB~J) 取得に係る品 質要件の見直 し】 れ ぞれの基準 の内 容 (日本の「ア ナログ固 定電話」列の( )内は 事業用電気 通信設備 規 則 、「左記以 外のIP 電話」列の( )内は電 気通信番 号 規則) ※総務 省 注 : 上記 は、いずれ も 、「事業 用電気通信設備規 則 」 の条 項の誤りで あ る。 ・ エコー キャン セラが 使用 された I P 電話の送話エコー減衰は 55dB (遅延が常に 50 ms 以下で あ る場合 、35dB) [ETS I E S 2 02 76 5-2 V1 .1.4] (接続品質) ・発呼信 号を 受信 した後、 選択 信号を 受信 可能と なるまでの時間が3秒以 上と なる確率が0.01以 下(35条1号) - - ダ イヤル 終了 後、 呼 出音又 は和中 音を 得受 信 する まで の 時間 は、 2.9 秒以 下 ( フ ランス 規制 機関の 勧 告) [ETS I E S 2 02 76 5-2 V1 .1.4] [ETS I E G 2 02 05 7-2 ] なし ・呼 が損 失となる 確率が 0.15以下 (35条2 号) ・同左(35条の10、1 項) - 呼損 率は 10 %か ら 2 0% まで の 間 で定 めら れ る値 を超 過 しな いこ と [ITU -T 勧告 E.84 5] なし ・国際電話を発信する場 合は、呼が損失となる確 率が0.1 以 下(35条3 号) ・同左(35条の10、1 項) - 呼損 率は 10 %か ら 2 0% まで の 間 で定 めら れ る値 を超 過 しな いこ と [ITU -T 勧告 E.84 5] なし ・国際電話を受信する場 合は、呼が損失となる確 率が0.11以 下 (3 5条4 号) ・同左(35条の10、1 項) - 呼損 率は 10 %か ら 2 0% まで の 間 で定 めら れ る値 を超 過 しな いこ と [ITU -T 勧告 E.84 5] なし ・呼出音 を通 知するまでが 30秒以下(35条5号) ・同左(35条の10、1 項) - 呼出 音を 通 知す るま で の時 間が 30 秒を 超え る場 合に は 、 呼 が 損 失 したも のと みなす [ETS I E G 2 01 76 9 V 1.1 .2] なし
【⑫ 市外局番( 0AB~J) 取得に係る品 質要件の見直 し】 - (総合品質) ・総合音声 伝 送品質の 値を 80 超( 35 条の 1 1) (総合品質) ・総 合音声 伝送 品質 の 値を50超( 別表第 二12) ※ 総務省 注: 「 別 表 第二12」と あ るの は、「36条の 5」の誤 りである。 総 合音声 伝送 品質の 値は 、 ベス ト エ フォー トで は 50 超、ア ナログ 電 話 や ISDN と 同等の IP 電 話では 80 超 [ETS I T S 1 01 32 9-2 V2 .1.3] なし - ・端末設備 等 相互間の 平均遅延の 値を 150 ミリ秒未満(35条の1 1) ・端 末設備 等相 互間 の 平均遅延の 値を 400 ミリ秒 未満( 別表 第 二12) ※ 総務省 注: 「 別 表 第二12」と あ るの は、「36条の 5」の誤 りである。 端末 設備 相 互間 の平 均 遅延 の値 は 150 ミリ 秒未 満 [ETS I E S 2 02 76 5-2 V1 .1.4] [ITU -T 勧告 G.11 4] なし - (ネットワーク品質) ・パケット転 送の平均 遅延 時間 の値 を 7 0 ミリ秒以下(35条の1 2) - パケ ット 転 送の 平均 遅 延時 間の 値 は、通 常品 質では 400 ミリ秒 、 高 品質では 100 ミリ 秒 [ITU -T 勧告 Y.15 41] なし - ・パケット転 送の平均 遅延時間の揺らぎ の値を 2 0 ミ リ秒以下 (35条の12) - パケ ット 転 送の 平均 遅 延時 間の 揺 らぎの 値は 50 ミリ秒 [ITU -T 勧告 Y.15 41] なし - ・パケット損 失率の 値を 0 .1%以下 (35条の - パケット損失率の値は 0 .1% 以 下 なし
【⑫ 市外局番( 0AB~J) 取得に係る品 質要件の見直 し】 12) [ITU -T 勧告 Y.15 41] - (安定品質) アナログ電 話用設 備を 介して提供 さ れる音声 伝 送役務 と同 等の安 定性が確 保 ( 35条の1 3) - なし なし (緊急通報) ・管 轄の緊急 通報受 理機 関へ接続する機能(35 条の2、1号) (緊急通報) ・同左(35条の14) - 警察 、 消 防等へ の緊急 通報 の無償 提供 (通 報者の 位置情 報の 無償提 供 を含む ) [郵便 ・ 電子通 信法典 (法 律の部 ) 第 L33-1 条 ] [郵 便・ 電子 通信 法典 ( デ ク レ の 部 ) 第 D 9 8-8 条] 緊急 機関のため の緊急通 報受 理機関への 接続(公 衆網 と接続する 広帯域の IP 電話に つい ては、 位置 情報等 の伝達を 含む) [CFR Tit le 47 Pa rt 9] ほ か ・発信者の 位置情報 等 を 通知する機能(35条の 2、2号) ・同左(35条の14) - 警察 、 消 防等へ の緊急 通報 の無償 提供 (通 報者の 位置情 報の 無償提 供 を含む ) [郵便 ・ 電子通 信法典 (法 律の部 ) 第 L33-1 条 ] [郵 便・ 電子 通信 法典 ( デ ク レ の 部 ) 第 D 9 8-8 条] 緊急 機関のため の緊急通 報受 理機関への 接続(公 衆網 と接続する 広帯域の IP 電話に つい ては、 位置 情 報等の 伝達 を含む ) [CFR Tit le 47 Pa rt 9] ほ か ・ 回 線を 保留 ま た は呼び 返し等を 行う 機能(35条 の 2、3号) ・同左(35条の14) - なし なし
【⑫ 市外局番( 0AB~J) 取得に係る品 質要件の見直 し】 (災害時優先通信の 優先的取扱い) ・災害時に他の通信を制 限し、又は停止することが できる(3 5 条の2の 2、1 項 1号) (災害時優先通信の 優先的取扱い) ・同左(35条の14) - なし なし ・災害時優 先通信を識 別 するための 信号を付し、 当 該信号により災害時優先 通信を識別できる(35条 の2の2、1項2号) ・同左(35条の14) - なし なし (異なる電気通信番号 の 送信防止) 利用者に付 与した電 気 通 信 番号 に ついて 、 当該利 用者の 発信 に係る電気 通 信番 号と異 な る番号を 電 話 機又は 他の電 気 通 信 事業者に 送 信 しないよう 必要 な措 置 を 講じる(3 5 条の2の2) (異なる電気 通信番号 の送信防止) 同左(35条の15) - な し 誤っ た発信者識 別情報ま たは 誤認しやす い発信者 識別 情報を送信 してはな ら ない。 [CFR Ti tle 47 P art 64 ] 3. 上 記2の基準 の担保 手段 (日本の「ア ナログ固 定電話」列の( )内は ・自己確認 後、使用前 に 総務 大 臣に 届出(42 条 1 項 、3 項) (不届出又 は虚偽の届 出 は罰金刑対象(188 条 1 同左 ・0 50 番号 を取得する ため の要 件を確認で き る事項を記載した申請 書と総務大 臣に提出 ( 1 5 条 1 項 、 2項6号 ) 事 業者は 、 品質 の指標 の値 を計測 す る。 電 子通信 ・ 郵 便規制 機関 は、 品質 の計 測方 法 につ いて の 証明 を要 求 するこ とが できる 。 緊急 通報に係る 通信網・ 設備 について分 析し、そ の冗 長性、強靭 性及び信 頼性 に関して詳 細に報告 す る。
【⑫ 市外局番( 0AB~J) 取得に係る品 質要件の見直 し】 電気 通信 事 業法、「左 記以外のIP電話」列 の( ) 内は電気通信 番号規則) 号)) ・総務大臣 による技術 基 準適合命 令(43 条 1 項) (違反は 罰金刑 対象 (18 6 条 3 号 )) ・要 件を 満た さ な く な っ た場合は番 号の指定 取消(19 条 1 項) [郵 便・ 電子 通信 法典 ( デ ク レ の 部 ) 第 D 9 8-4 条] 電 子通信 ・ 郵 便規制 機関 は、 違反 に ついて 処罰 するこ とが できる。 [郵便 ・ 電子通 信法典 (法 律の部 ) 第 L36-11 条] [CF R Ti tle 47 Pa rt 12 ] (2)日本の現行規制を維持する必要性 ○ 通信の確保 我が国の情報通信インフラでは、年々、回線容量が増強されているところであるが、流通するトラフィックも増加している。 そうした中、良好な通信環境を 維持するため、総務省及び各事業者と もさまざまな方策に取り組んでい るところであるが、例 えば、 高精 細 の動画像伝送等の大容量データが多く伝送された場合には、 IP 電話によってはその品質が大きく変動し、 つながらない、 会話が切れる等の問 題が生じてしまうこととなる。 このため、我が国の現行制度では、アナログ電話と同等の品質が確保される IP 電話について、アナログ電話と同じ体系の電話番号(0 3や 06 等の市外局番ではじまるもの。通信業界では、0AB~J 番号と呼称。 )を割り当てることとしており、その提供のため、各事業者はさまざま な技術を用いて一定の通信品質を維持しているところ。 仮に、0AB~J 番号の IP 電話の品質要件を廃止等した場合には、トラフィックの混雑する時間帯や、将来的にトラフィック環境の変化した 場合において、IP 電話による通信品質が適切に確保されず、支障の生じるおそれがある。 なお、仮に 0AB~J 番号の品質要件を満足できない IP 電話であっても、実際の使用にたえる品質のものについては、050 番号の使 用を認め ており、利用者に不都合を生じさせることなく、ニーズに応じたサービスの選択が可能となっている。 ○ 識別性の確保 我が国の 0AB~J 番号の IP 電話は、 品質、 緊急通報の利用、 故障又は損壊の対策等の点において、 アナログ電話と同等性が確保されており、 そのような保証のない 050 番号の IP 電話と明確に区別されている。 このため、多くの利用者は、電話サービスの選択に当たって 「雑音はどの程度か」 (050 番号の IP 電話は、利用者の回線により、品質が大きく異なることがある。 ) 、 「FAX が使用できるかどうか」 (050 番号の IP 電話は、基本的に FAX の利用が保証されない。 ) 、
【⑫ 市外局番( 0AB~J) 取得に係る品 質要件の見直 し】 「緊急通報が利用できるかどうか」 (050 番号の IP 電話は、基本的に緊急通報が利用できない。 ) 、 「故障等の点で劣悪でないか」 (050 番号の IP 電話は、事業者の設備に停電対策の義務がない等、0AB~J 番号と差がある。 ) 等の迷いを持つことなく、単に電話番号を確認することで、適切な IP 電話サービスを選択できることになっている。 しかしながら、0AB~J 番号と 050 番号との区別が失われた場合には、利用者の一人一人があまたある IP 電話サービスの機能的な 差違を比 較考慮しなければならない。 すなわち、 IP 電話の番号による識別性が損なわれた場合には、 消費者は提供事業者 ・ 提供サービスごとに複雑な判断をしなければならなく なることから、 品質要件の廃止等は適切ではないものと考えられる。 (例えば、 品質要件を廃止等した場合には、 低い品質のサービスが高い品 質のサービスと混在するため、 あまり知識のないお年寄り等が誤って低い品質の IP 電話サービスを選択してしまうといった問題が頻発する。 ) ○ 品質要件の廃止等の必要性の欠如 我が国では、既に、高い品質である 0AB~J 番号の IP 電話サービスを比較的低コストで利用することが可能となっており、品質を度外視し てより低いコストを志向する利用者にとっても 050 番号の選択肢が用意されている。 こうした状況下にあって、我が 国で品質要件の廃止等が必要となる理 由が明らかではない。第7回規制 改革会議の資料2-2 では、 固定 電 話サービスの市場が縮小している ことを挙げているが、これは、利 用者にとってより便利な移動電話 サービスの普及に伴う結果として固定電 話が減少しているとの見方もあり、 IP 電話の品質に起因する問題であるとは考えられない。 こうした固定電話契約数の減少は世界的な傾向で あり、我が国のみならず、例えば ドイツ、フランス、イギリス、イ タリア、スペイン、オランダ、ベ ルギー、スイス、フィンランド、米国、 オーストラリア、中国といった主要各国にお いても同じ状況となっている ※ 。したがって、0AB~J 番号の品質要件が理由 となって固定電話の
市場が縮小していると判断するのは早計である。 ※「World Telecommunications/ICT Indicators Database - 16th editi
on 2012」(ITU)による直近の統計 また、 我が国では、 これまでに品質確保に係るさまざまな技術が実現してきたところであり、 戦略分野の育成の観点でも、 IP 電話の品 質要 件の廃止等が必要であるとは考えにくい。 (3)規制の廃止・見直しを検討するに当た り留意すべきと考える点 ○ 国際先端テストの「検討の視点」 a. 諸外国と比べて一般的な規制かどうか。 我が国は、世界で最も IP 電話が発展している国の一つでもあり、普及の早期から IP 電話に電話番号の使用を認めるなど、制度面で諸外 国よりも先行している状況にある。
【⑫ 市外局番( 0AB~J) 取得に係る品 質要件の見直 し】 このため、 諸外国と単純な比較はしにくいところであるが、 米国のように IP 電話の規制が著しく緩い国はあるものの、 比較的我が国に近 い発展状況にある国とは大きな差違がないものと認識している。 b. 諸外国に比べて過重な水準を求めていないか。 基本的に、 我が国では多くの要件を国際標準に基づいて設定しているため、 同様に国際標準を基礎とする諸外国とほぼ同様の水準にある。 ただし、災害に関する要件や異なる電気 通信番号の送信防止等、我が国に 特有の事情に鑑みて盛り込まれた 要件もあるが、 これら は社 会 的要請に基づき追加されたものであることから、過度な要件とは言えないものと認識している。 なお、IP 電話に関する 国際 電気通 信連 合( ITU)の 報告 ※ でも 、日本 につ いては 「最 小限度 の規 制」 (minimal regulation)と記されている。 ※http://www.itu.int/osg/spu/ni/voice/papers/FoV-VoIP-Biggs-Draf t.pdf c. 諸外国との相互性・互換性のある基準・認証となっているか。 端末設備については、諸外国と相互性・互換性のある基準・認証となっており、実際に相互認証制度が存在している。 端末設備以外については、世界的に相互性・互換性のある基準・認証は確立されていない。 しかし、いずれについても関係の国際標準が存在しており、全体として一定の相互性・互換性が確保されているものと認識している。 d. 諸外国と比べて手続や費用が簡素・適正なものとなっているか。 上記のように、過剰な水準の要求等はないことから、手続や費用の点でも特段の問題はないものと認識している。 e. 規制の目的は、より制限的でない別の方法により達成できないか。 我が国の制度は、戦略分野の育成の重要 性に鑑み、新たな技術の導入に柔 軟に対応できる制度となっている 。具体的には、 規制の 目的 を 達成できるならば、技術基準に適合しない場合であっても、個別に承認できる制度となっている。 f. 日本及び諸外国の既存制度を超えた新たなルール・制度整備が必要ではないか。 電気通信分野では、国際標準に基づき国 内基準を設定し又は国際標準を参 照することが通常であり、各国の 関係制度は、必 然的に 国際 標 準に即して改められることが一般的となっている。 すなわち、各国の既存制度を超えた新たなルール・制度については、国際標準の検討の場において議論されていると言える。
【⑫ 市外局番( 0AB~J) 取得に係る品 質要件の見直 し】 ○ 各国ごとの電話番号体系の違い 例えば、米国では、固定電話と 携帯電話に用いる電話番号を区別せず 、同じ番号帯を使用しており、利 用者は居住地と異なる 地域の 電話 番 号を使用可能である。 一方で、電話番号によって電気通信サービスの種別や地域・品質等を識別可能な我が国の電話番号体系は国民生活に広く浸透している。 このように、それぞれの国で電 話番号に対する国民の理解が異なると いう実態の下で、我が国の関係制 度を改め、他国の例に 倣うこ とと し た場合には、多大な社会的混乱が想定される。 ○ 各国における IP 電話の普及状況の格差 民間調査会社の調べ ※ によれば、 米国 (調査時点で 3 千万程度。 以下同じ。 ) 、 日本 (2 千 5 百万程度) 及びフランス (2 千万程度) は、 IP 電 話の加入者数における主要3か国であり、これらに次ぐ韓国(1 千万程度)ほかを大きく引き離している。 特に、ブロードバンド利用者に占める IP 電話の普及の割合は、フランス(90%)及び日本(72%)に比べて、米国(34%)が低く、必ずし も規制が弱いことが市場を活発化させるものではないことを如実に示している。 ※http://point-topic.com/wp-content/uploads/2013/02/VoIP-Short-R eport-Q4-2011.pdf なお、 比較的ブロードバンドの利用者が少ない国々では、 オーストラリアのように現に IP 電話の品質要件の策定に向けて検討しているとこ ろもある。すなわち、世界的には、IP 電話の普及の過渡期であり、その品質要件に係る制度も検討途上にあると言える。 ○ その他、我が国に特有の事情 例えば、 「異なる電気通信番号の送信防止」 は、 発信者番号の偽装による詐欺犯罪の発生等を受けて、 その防止のために規定を設けたもので ある。 また、 「災害時優先電話の優先的取扱い」 は、 特に地震や台風等の大規模災害にみまわれることの多い我が国において、 人命及び財産の保護 等のために社会的に要求されているものである。 これら我が国に特有の事情のた めに設けている要件については、仮に 諸外国に類似の要件が無かったと しても、その必要性に 疑いを 差し 挟 む余地はないものと認識している。