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「思邦歌」の果たす機能 ―景行天皇紀の文脈の中で―

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Academic year: 2021

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(1)75. 「. ). 「. ( ). 」 ( ). 」 (. ). 館. ). 真. (. 晴. !. (. 」. (. 大. の 果 た す 機 能. . ). ). 「 「. 三 首 景 是これ の 行 狩みそ 歌 天 すなは 十 を 皇 。 八 思 く 華ず 命いの ち 紀 十 始はじ 年 邦 にし に の 21 七 め の 歌 のび 挿さ うせ ま ∼ 年 て 春 た そ 23 条 夷ひな 三 と い こ も に 守り 月 謂 此 け が は に に ふ の むひ 載 、 到いた 、 。 子こ 人と は せ 思 る 天 紀 ら 邦 。 皇 た 、み 23 畳たみ れ 歌 や 京こ 薦こも て にい い 向でま 平へぐ る 傍 さ 群り 。 線 部 む の 紀 と 山やま し と の に 歌 て よ 曲 、 白しら る 名 築つく 橿かし と が 紫しの が 、 記 国くに 枝え こ さ をめ を れ れ 巡ぐり ら た 髻う. (. ). 」. は 、 以 倭 下 建 、. 」. (. ) 「. の 思 邦 国 歌 思 歌3 に は 記 、 30 古 ∼ 事 32 記. 大 の 石 三 に 首 陟のぼ は り 、 、 景 行 京みや 天 都こ 皇 が を 熊 憶しの 襲 び 討 詠 伐 ん の だ 後 も に の 、 だ 日 と 向 さ ・ れ 丹 て 裳 い 小 る 野 。 に て 野 中 の. 「. ま た に 、 異 周 伝 知 が の 存 よ 在 う す に る2 、 。 右 記 の. ). (. に は 、 若 干 の 歌 表 現 の 紀 相 21 違 や 愛は 、 し 歌 き の よ 配 し 列 ⋮ の 相. 記. ︱ ︱ 景 行 天 皇 紀 の 文 脈 の 中 で ︱ ︱. 思 邦 歌. 」. (. ). 記. 命 が 伊 勢 ・ 能 煩 野 に て 病 に 倒 れ 、 死 に 臨 み 詠 ん だ 歌 だ と さ れ て い る 。. 思 邦 歌 ・ 記 紀 歌 謡 ・ 日 本 書 紀 ・ 景 行 天 皇 ・ 熊 襲. 「. 」. (. 他 に も 、 紀. ■. . (. 違 な ど が 存 在 す る 。 そ の 配 列 の 相 違 と は 、.

(2) . に. . の た ま. ). 紀 う 上 今 り 故 曰 丹 回 代 も ま 、 は 裳の 十 巻 の 歌 や は を し 其 く 小 七 七 特 謡 ま 愛 紀 倭 と て の 、 野の 年 ・ 集 が 22 は し き 、 国 に の 景 に ど こ 国くに よ 京 みやを 是 遊あそ 春はる 行 お う な の の し 都 こ号づ く び 三やよ 天 い 生 ま を け 国に た 月ひ 皇 て 成 ほ 我わぎ 憶 しのて はな ま のつ 十 、 さ ら 家へ び 日ひ 直ほ ふ 戊ちの 七 本 れ ま の た 向むか く 。 戌えい 年 考 、 方かた ま と 日ひ 時とき のぬ 三 察 ど た つ 月 畳たな ゆ ひ 曰い の に で う い て ふ 出い ひむ 朔たち 条 は 伝 づ く が づ つ く 雲も 、み 。 東し ち の 、 承 居ゐ 歌うた 是こ るか のか 己のと 記 左 、 あ た 方 た よ た 青お 立 をみ のとり 述 記 享 み の 垣かき ち し 日 に そ 酉の を の 受 さ 来く て に 向む 望なは ひ と や の に し け り 日 れ 山ま も 曰た 、 こ ま 、 て り 籠も こ あ は の 本 て 、 も子ゆの げ れ 紀 く 野な 書 い 中 か と湯あ 1 と 左 っ る る 21 、 の の 右 こひ県がた 。 紀 た お と や に ほ 大 ま い に の 倭と か た 石しは ま 謂かた 幸でま 以 か しう し る 下 を に ふ り 麗は 、 問 し 陟のぼ 。 て て 、 か れ.

(3) 76. の 二 首 は 、 元. 矢 嶋 泉 氏 : 倭 建 命 の. に よ っ て 王 権 讃 美 の 文 脈 を 用. の 冒 頭 に 載 せ る の で あ る が 記 で は 論 考 を 、 そ の 要 点 と と も に 示 す5 。 ). 意 し た も の 。 思 国 歌. 思 邦 歌. (. の よ う に 歌 う よ う に ヤ マ ト タ ケ ル が 国 ・ 妻 ・ 家 を. 居 駒 永 幸 氏 : 行 路 死 人 歌 が あ た か も 死 者 の 心 が 充 足 し て い る か. で は. 」. よ り も 新 し い と し 、 以. 」. 想 起 し 、 充 足 し た 心 で 薨 去 し た こ と を う た う も の 。. 記. 紀. 「. 全 け む 人 は. と し 、 三 首 の 最 後 に 載 せ る と い う も の で あ る 。 土 橋 寛 氏 は 、. 「. 激 情 が 王 権 と の 調 和 の も と に 回 収 さ れ た こ と を 意. の 記 述 は. 片 の 歌 歌 を. 」. 味 す る も の 。. 紀. 命 の. 身. 壽 氏 : 王 権 自 体 と タ ケ ル と が 、 和 解 し た こ と 、 タ ケ ル の. ). 国 の 真 秀 ろ ば. 「. 大 和 は. 」. の 文 脈 と 一 体. う も の で あ り 、 倭 建 命 の 忠 実 な 被 派 遣 者 と し て の. を. 来 平 群 山 の 山 遊 び で 歌 わ れ た 国 讃 め 歌 と 老 人 の 歌 で あ っ た の を 、. 下 紀 の よ の う 配 に 列 述 に べ つ る4 い 。 て 、. 」 「. 紀. 姿 を 描 き だ す も の 。. 物 語 歌. ヤ マ ト タ ケ ル の 物 語 の 中 に 取 り 入 れ て 、 能 煩 野 に お け る 死 の 直. . を. う と し て 、 長 久 へ の 寿 ぎ の 言 葉 を 発 し た も の 。. 誠 氏 : 将 来 へ の 不 安 や 短 命 に 接 し 、 鎮 魂 的 な 内 容 を 示 そ. 小 野 諒 巳 氏 : 倭 へ の 讃 美 と 景 行 天 皇 へ 奉 仕 せ よ と い う 意 思 を 歌. の 望 郷 歌. ). 思 邦 歌. 吉 村. は し け や し. (. は 景 行 に 由 来 す る と. は ど う で あ ろ う か 。. 」. ). 紀. 一 方 、 紀. 「. で の は も 、 の 次 と の し 内 て 田 と 賢 ら 徳 え 氏 考 の 察 指 を 摘 行 が っ 確 た 認 論 で 考 き は た6 少 。 な く 、 著 者 の 管 見 の 限 り. 前 の 望 郷 歌 と し 、 そ れ に. 」. に. 加 え た の が 、 書 古 紀 事 記 で は の 三 本 首 文 の で 歌 あ の る 順 と 序 考 や え 一 ら 部 れ の る 歌 。 詞 を 注 変 記 え 略 、 と こ ろ が 、. 「. 紀. し を れ 紀 有 土 な す 橋 文 景 い の る 氏 で 行 物 。 独 が あ 天 語 立 指 る 皇 歌 歌 摘 。 の と 謡 す 日 し で る 向 て あ よ 平 新 り う 定 た 、 に 物 に そ 、 語 生 の の 成 歌 思 中 さ が 邦 に 歌 れ 取 た 記 り は と 入 、 い れ う 紀 本 た 来 可 、 能 の 、 い 性 物 国 わ は 語 土 ば に あ 讃 第 転 る 美 二 用 の の 次 さ か 性 の れ も 格 本 、 」. が. (. た だ 、 そ の 辺 境 の 兵 士 の 軍 旅 の 歌 を. 三 首. ). 位 置 づ け た 。 彼 は 兵 士 の 望 郷 を こ の 歌 を 歌 う こ と で 理 解 す る 慈. 思 邦 歌. 」 (. 」. 愛 を も つ 天 皇 と し て 記 さ れ て い る こ と に な る 。 そ の 慈 愛 は 、 皇. し か し 、 本 稿 が 問 題 と し た い の は 、. 「. 「. 」. 子 倭 建 命 の 死 を 一 人 悼 む 慈 愛 に 通 う 。. 見 ら れ る よ う な 形 式 で 挿 入 さ れ て い る こ と の 意 味 や 、 そ の 文 脈 上 で. 「. 果 た す 機 能 に つ い て で あ る 。 つ ま り 思 は 邦 、 歌 思 が 邦 歌 紀 が の 文 紀 脈 上 の で 物 ど 語. 「. 「. 内 田 氏 が 指 摘 す る 、 兵 士 の 望 郷 の 念 を 理 解 す る 慈 す 天めら 愛 み に 皇こと 満 聞きこ ち し た め 天 し 皇. 歌 と し て 生 成 さ れ た 後 の 問 題 で 、. (. 」. 像 と い う 理 解 は 、 我 が 子 、 日 本 武 尊 の 死 に 際 し て. の よ う に 位 置 づ け ら れ る か と い う 問 題 で あ る 。. 「. 「. る 。 こ の 記 よ う の な 問 思 題 国 に 歌 つ い の て 物 、 語 上 記 の 位 に 置 は づ 、 け 多 に く つ の い 先 て 行 触 研 れ 究 た が 近 存 年 在 の す.

(4) 77. 思 邦 歌. 三 年. 四 年. 全 国 各 地 の 氏 族 の 娘 と の 婚 姻 。 そ し て 、 そ れ に と も. そ れ に よ る 武 内 宿 祢 の 誕 生 。. 紀 国 巡 幸 。 影 媛. 尊 日 本 武 尊. ). な う 系 譜 記 事 。. の 紀 誕 直 生 の 。 遠 祖 菟 道 彦 の 娘. ). 。 景 行 天 皇 の. 紀. (. 熊 襲 反 き て 朝 貢 ら ず. を. ひ. 紀 甘あま か の ら 景 ず 行 。 天 昼ひる 皇 夜よる の 喉む 姿 咽せ. (. 熊 襲 の 反 乱. 」). ). 」). 。 を 誅 す 。. 筑 紫 へ の 出 発 。 豊 前 ・ 豊 後 の 平 定 。 日 向 に 到 着 し 高. (「. 屋 宮 を 起 て る 。 熊 襲 悉 梟 に 帥 襲 国 姉 を ・ 平 乾 け 鹿 つ 文 熊 襲 平 定 の 完 了. 思 邦 歌. び て て 、み ね 、 ま 泣いさ 寝すこ ちか と 悲なし 、みま び 席しや た 安す ま か ひ ら て む ⋮ や 7 。み も の と た て 表 ま 食 つ 現 ら む さ こ と れ る 、あ 、 味ぢは ). 十 二 年. と 重 な る も の で あ る 。 そ し て 、 内 田 氏 の 示 し た 、. 」. 十 三 年. の 文 脈 と 一 体 の も の と し て 理 解 す る 方 法 は 、 首 肯 で き る も の で あ り 、. 「. の 文 脈 の 中 で 果 た す 機 能 に つ い て 考 察. 今 後 、 更 に 発 展 す べ き も の と い え る 。. (. が 、 紀. 本 稿 は 、 内 田 氏 の 示 し た 見 解 を ふ ま え 、 新 た な 考 察 要 素 を 追 加 し 、. 」. と. の. 」. 記. (. 。. が. (「. 日 向 ・ 肥 後 ・ 筑 後. 思 邦 歌. 紀 「. み. し た も の で あ る 。 そ し て 、 そ の こ と を 通 し て. 」. み. 京やこ 京やこ に に 到 む 着 け 。 て 出 発 。 築 紫 巡 狩. は 異 な る 、 新 た な 物 語 歌 と し て ど の よ う に 生 成 さ れ て い る の か を 考. 「. 十 十 九 八 年 年. . 景 行 天 皇 紀 の 冒 頭 で は 、 他 の 天 皇 紀 の 場 合 と 同 様 に 即 位 前 紀 と 元. ). 年 条 が 記 載 さ れ る 。 当 然 の こ と で は あ る が 即 位 前 紀 で は 景 行 天 皇 の. (. 立 太 子 が 語 ら れ 、 元 年 条 で は 景 行 天 皇 の 即 位 が 語 ら れ る 。 二 年 条 で. !"#$%. は 播 磨 稲 日 大 郎 姫 の 立 后 と と も に 、 後 に 皇 太 子 と な る 日 本 武 尊 の 誕.

(5) . 生 が 語 ら れ る 。 三 年 条 で は 影 姫 と の 婚 姻 と と も に 武 内 宿 祢 の 誕 生 が. 」. 語 ら れ る 。 四 年 条 で は 、 全 国 各 地 の 氏 族 の 娘 と の 婚 姻 と 、 そ れ に と. 紀. ). も な う 系 譜 記 事 が 記 さ れ る 。 こ れ ら の 記 述 に つ い て 、 四 年 条 の 末 尾. の 特 徴 と い え る 。 こ の 編 年 体. は 編 年 体 に よ っ て 記 さ れ て い る 。 こ の こ と. え て み た い 。. 」. 部 分 か き 然 に し て る は む の に 以 。 外ほか 、や 下 故かれ 、 日まと の 、 七なな 本たけ よ 今いま 十そあ るの う の 余まり 武みこ な 時よ の 尊と 記 に 子みこ とわ 述 当あた は 稚かた が り 、 足らし あ て 皆みな ひこ る 、 国くに 彦のす 。 諸くに 郡ぐに 天めら 国ぐに に 皇みこ の 封こと と 別わけ さよ とい と せ 五ほ 謂い て 百き 城 へ い る 、おの 入りび 各 お 彦こ は の の 、す 其 皇みこ な の 子と 即は ち 国くに と 其 に を の 如ゆ 除お. 紀. 紀 前 節 記 で 述 に べ は た 大 よ き う な に 相 違 思 が 邦 あ る 国 。 第 歌 二 節 が で 載 は せ 、 ら れ 紀 る 物 の 語 つ 思 い 邦 て 歌 、 (. 垂 仁 天 皇 三 十 七 年 に 立 太 子 。. と 比 較 し た う え で の 、. に い た る ま で の 文 脈 を 確 認 し 、 分 析 を 加 え て み る 。. 「. 景 行 天 皇 の 即 位 。. 記. 周 知 の よ う に 、. 「. 播 磨 稲 日 大 郎 姫 の 立 后 と そ れ に よ る 大 碓 皇 子 ・ 小 碓. は. . 二 元 即 年 年 位 前 紀. す 天 に 。 皇 よ の る 筑 記 紫 述 巡 と 幸 い が う 終 も 了 の す を る ふ 十 ま 九 え 年 、 条 景 ま 行 で 天 の 皇 記 紀 述 の 内 即 容 位 を 前 年 紀 表 か と ら し 、 て 景 示 行. と の 婚 姻 、.

(6) 78. 「 」. こ の 記 述 か ら 、 景 行 天 皇 二 年 条 か ら 四 年 条 ま で の 記 載 は 、 景 行 天. 別わけ の 王みこ のみ 苗あな 裔すゑ な り8 。. 」. 」. 」. 」. 」 ( ). 」. ( ). 」. み み 癸ずの 記 皇 京やこ は にい と さ の 向でま 卯うの れ 思 さ ひ て に い 邦 む 、 る 歌 と 天 。 し 皇 そ を て 、 し 詠 、 日ひむ て い 築つく 向か 、 、 紫しの よ 十 そ 国くに りか 九 の を め へ 至りい 年 翌 巡ぐり み 年 た 条 り に に 狩そな は た す ま 十 京みや こ ふ 九 と 年 へ い と の む う あ 秋あき け 記 る 九なが て 述 よ 月づき 旅 が う の 立 あ に 甲きの っ り 、 申えさ た 、 る 景 の こ 景 つ 行 行 い と 天 朔たち が 天. 「. 「. ) 「. (. 紀. 皇 の 筑 紫 へ の 軍 旅 は 約 七 年 を か け て 終 了 す る の で あ る 。. 「. 「. 「. ]. を 含 む 十 七 年 条 は 、 そ の よ う な. 諸 紀 国 の の 別 物 語 の に 誕 お 生 い の て 由 重 来 要 や 地 役 方 割 統 を 治 果 の た 起 す 源 武. 皇 の 婚 姻 関 係 記 事 を 中 心 に 載 せ る こ と で 、 日 本 武 尊 を 代 表 と す る 皇. ). 」. 思 邦 歌. 子 達 の 誕 生 の 由 来 や 、. 」. 」. 先 に も 述 べ た が 、. 内 宿 祢 の 誕 生 の 由 来 、. 「. 「. (. [. と の 紫しの て の 以 い 熊 国くに 、 旅 の 下 え 襲 をめ 、 よ 討 巡ぐり 思 文 邦 み う 伐 脈 思 。 の 狩そな 歌 に は 邦 軍 す お 歌 直 い 旅 後 の と て と 文 い の 、 十 十 脈 う 熊 七 と 表 八 襲 年 年 関 現 討 条 連 が 条 伐 に の づ あ の 散 け る は 完 文 な 。 了 天 の 部 が 思 皇 分 ら 直 の 理 邦 、み 後 歌 や 表 京 解 こ に 現 にい 位 し は で 向 と て ま 置 を い そ さ し の む 関 く て 連 こ よ と い う し る づ と け が な て 。 、 そ な 重 が 要 紀 築つく し. な ど を 語 っ て い る と 理 解 で き る 。 こ の よ う に 二 年 条 か ら 四 年 条 ま で. ). の 記 載 は 、 景 行 天 皇 の 婚 姻 を 中 心 に 語 ら れ る の で あ る が 、 そ れ 以 降. (. の 十 二 年 条 か ら 十 九 年 条 ま で の 物 語 内 容 は 、 先 に 述 べ た 四 年 条 以 前. (. と 比 べ 性 質 の 異 な っ た も の と な っ て い る 。. 」. 先 の 年 表 に 示 し た よ う に 、 ま ず 、 十 二 年 七 月 条 で は 熊 襲 の 反 乱 が. 」. 「. ら 、 そ の こ と を 論 じ て み た い 。. 語 ら れ 、 八 月 条 で は 景 行 天 皇 の 筑 紫 へ の 出 発 が 語 ら れ る 。 続 い て 、. 「. の 舞 台 と な る 日 向. 九 月 条 で は 豊 前 平 定 が 語 ら れ 、 十 月 条 で は 豊 後 平 定 が 語 ら れ る 。 そ. 「. 「. . . 思 邦 歌. 」. 」. . 「. ). れ い 、 て ま で ず 記 あ 、 る の 。 思 三 こ 邦 首 の 歌 の 歌 歌 は の の 、 冒 頭 う ち 記 に 位 、 末 に 置 尾 お す に い る 配 て さ 、 紀 21 れ 片 る 歌 も 愛は の し で 記 き る 32 よ 。 し こ と ⋮ の 記 配 述 に 列 さ つ. し て 、 十 一 月 条 に お い て 、 景 行 天 皇 は 「. ]. を の 最 相 初 違 に に も つ っ い て て き 、 た 土 の 橋 は 氏 、 は 片 歌 三 と 首 い の う 組 も 歌 の の を 中 知 で ら な は い し 措 き 置 よ で し あ る9 の 歌. す 熊くま に 襲そ ま 到 そ と 反む ず 着 い き 、 し う てみつ 注 、 記 朝きた 目 高 述 貢てま し 屋 宮 つ た で あ ら い を ず の 起 る 。 。は は て 八 る つ 、 こ き の 月 十 こ の と き 二 記 の 述 乙との 年 が か 未ひつ 条 語 ら のじ 冒 ら れ つ 頭 、 い る た 部 紀 朔ちつ の 。 ち の の 己との 十 物 酉とり 二 の 語 ひ 年 上 に の 、 で 秋あき の 筑つく 七ふみ 、 紫し 月づき 景 にい に 行 幸でま 、 「. [. へ の 厳 し い 見 解 を 述 べ る 。. 」. 」. と 述 べ 、 紀. 天 皇 の 旅 の 主 目 的 十 は 三 、 年 熊 の 襲 夏なつ 討 五さつ 伐 月き で に あ 、ふ っ 悉つく た に こ 襲その と 国くに が を 理 平む 解 け で つ き る と 。 あ そ る し よ て 、 そ の 熊 襲 討 伐 は. 」. 「. を 含 む 十 七 年 条 は 、 こ の 熊 襲 討 伐 が 完 了. う に 、 景 行 天 皇 十 三 年 条 に お い て 、 そ の 完 了 が 示 さ れ る の で あ る 。. 「. 思 邦 歌. 」. 「. 歌 こ の 全 土 注 橋 釈 氏 の は 指 、 摘 に こ 対 れ し を 、 て 片 歌 日 形 本 式 書 を 紀 理 解 歌 し な 全 い 注 者 釈 が 本 来 以 あ 下 っ 、. 今 回 問 題 と す る 「. し た 十 三 年 条 の 直 後 に 位 置 し て い る 。 さ 十 ら 八 に 年 は の 春 思 三 邦 月 歌 に 、 の 天 直 皇 後 、 に 記 載 さ れ る 十 八 年 条 で は 、 そ の 冒 頭 に.

(7) 79 ( ). ). [. 」. 」. ]. ( ). 「 」. ). ( ). 」. 「. 「. ). 」. 「. 「. 」. 」. 」. (. 「. (. (. ). (. ). (. (. 」. 」. (. た 宮 廷 歌 謡 を 不 適 切 に 操 作 し た か の よ う な 理 解 は 当 て は ま ら な い 。. (. ) 」. ). ). ). ① 故かれ に 仍よ 、 、ま り 時とき 復たや て に 安す 海わた つ 復また ら み は の 太なは か 宮みや に た だ 楽の に 息なげ し 留とど き と 住ま ま 雖いへ り す もど た 。 、 ま 猶なほ へ 郷くに る を こ と ふ 、 み す 情ここ 已で ろ に 有ま み す 三と 年せ 猶 に 有 経な 憶 り 郷 ぬ 之 。 情 彼そ こ 。 処. 「. ). ). ②す ま 復また 進まつ 乃なは う 相 り ち す て 思おも 。 し 曰まう へ て さ ば 、 く 潮しほ な 、 溢みち 棄す す 之のた 直 皇めみ 瓊ま て 孫ま 、 た 、 思 ま 八や へ ひ 重へ ば そ のく 潮しほ 隈まぢ 涸ひ 冀 をへ 之のた 巻 時 隔だ 瓊ま 二 復 つ を ・ 相 とい 以も 神 憶 雖ふと て 代 、 も 、 下 而 、ね 其そ ・ 勿 冀が の 第 棄 は 鉤ち 十 置 く に 段 也 は 副そ ・ 、 へ 本 。 時 て 書 と に 奉たて. 「. ③ き ても 爰ここ ろ に 西こ 、み し 天すめ ざ の 方か き らみ り 皇 こ に 帝み 皇と 解と に 、 け 白ま 唐 ぬ すう のき 帝み 久 。つ をと 使 か 聘ぶ 憶 ら ひ 方 人 ふ 鴻 。 解 臚 其 巻 ⋮ 寺 の 二 こ の 。 掌しや 辞とば ・ 神 う に 客かく 曰い 代 裴 は 下 世 く ・ 清 、 第 十 等ま 東 段 至うい の ・ た り 天 一 て 皇 書 、 、つ 第 久ひさ 敬つし 二 し み. (. 「. ). 」 (. 」. (. 雲くも い 居ゐ と 立た し ち い 来く も の 意 に で つ と い ら て え も る 、 こ 従 と 来 が 説 で ど き と お よ の 方 角 か ら 雲 が 立 ち 上 っ て く る 様 子. み こ と む ま た の 述 し ず い 指 べ ろ 、 。 摘 る こ を 。 こ 愛は ふ こ に し ま の 積 き 極 え よ 的 て し 歌 に 紀 と 21 全 紀 い 注 う と 釈 の 歌 散 世 句 文 の 界 に 指 部 の つ 分 摘 表 い は と 現 て の 首 を は 肯 関 読 、 連 で み き 先 性 取 行 に る る も 研 つ 必 究 い の 要 の て で が 多 述 あ あ く べ り る が て 、. 「. (. 」. 」. う 採 。 用 そ す し る て な 我わぎ つ 家へ か の し 方かた い ゆ ・. 「. ). 「. . ④ を 冬ふゆふ 十ゆか む で な て 月づき のか 天 庚の 皇 戌えいぬ 憶 の 皇 朔 き 孫 の 建 甲えね 王 子のひ 、 に 愴い 、き 巻 爾た 紀の 二 み 温ゆ 十 悲かな 湯 二 泣し にいで ・ び 幸ま 推 た す 古 ま 。 天 天 ふ 皇 皇 。す 、 十 乃なは 皇み 六 ち 孫まご 年 口くつ たけ 九 号うた 建るの 月 し 王みこ. し り て 理 我 解 が で 家 き の よ 方 う 角 。 大 和 「. 」. . 巻 二 十 六 ・ 斉 明 天 皇 四 年 十 月. て 曰 う や み 愛つ 其 水な し 山ま は く こ し 二 門と じ 越 く き 。 の え 、 其 て う あ し 吾 潮ほ 一 が の 。 海うみ わ 渡わた 若か く き だ る 子 り と を も う 海な お 置 お く も き だ し て り ろ か う ゆ し き 行 後ろ か も く 今いま む 暗れ 城き に 其 の お 三 置 中うち き は て か 忘わす 行ゆ ら か ゆ む ま. こ こ で 、 問 題 と し た い の は 、 先 の 歌 表 現 と 散 文 部 分 と の 関 連 性 に. (. 「. ). の. ). (. 紀. の 用 例 を 示 し た も の で あ る 。. つ 天 だ の 大おほ 京みや み と い 皇 の 表 京やこ お 石かし 都こ 都 は が か 現 り に を 紀 て を し の と で し 、 陟ぼ 憶の 21 で 京みや い は 憶の 国 り び あ び 都こ う 、 見 ま た の る た 理 文 の し ま 直 。 を 由 脈 ま 要 て ひ 前 ひ が 上 に し 素 ⋮ て あ て 憶の 説 に ⋮ ⋮ が 明 お る み と ん さ い 散 い と て だ れ て 二 文 う い と き て 、 重 部 っ い な う れ 表 線 分 現 表 か な ぜ よ に け い 景 現 う に は つ と で を 。 行 。 、 い い あ 歌 筆 天 問 は 野の う る に 者 皇 な 題 よ は は 。 は 、 記 中か の 先 こ 述 っ お こ 行 て 紀 京みや の が 大ほか の 研 一 説 21 都こ あ 石しは 連 表 究 る に 明 す に を の 現 が 。 陟のぼ 散 に 指 り る は と 、 憶しの 文 続 摘 野のな ま く す 中か し 部 い 景 う 行 ん 分 、 る の て (. 」. 

(8)  右 は 当 該 箇 所 を 除 く. 憶. 「. 「. 憶 役 割 と が あ 紀 っ 21 た の の で 関 は 連 な 性 い に か つ と い 考 て え 考 て 察 い を る 加 。 え 以 て 下 み 、 当  た い 該 箇 所 に お け る.

(9) 80 「. . 」. 「. 「. (. ). ). 」. 」. (. ). (. 「. ). 」. に つ い て は 、 山 路 平 四. ). 」). (. 「 」. 「 」. (「. 「. (. 」. ). 「. 「. (. 」. 」. (. ). ③ す れ 思 伐 に こ て い に つ の と 六 を よ い 表 、 年 は っ て 現 已すで が せ て 考 に に 経 た 訪 え 見 六むと 過 表 れ て ら 年せ し 現 た み れ な た と 日 る る り 時 理 向 と  よ の 解 の 、 う 。 心 で 地 当 な 当 情 き よ 該 、 該 表 る り 箇 距 箇 現 。 、 所 離 所 で そ 遠 の や の あ し く 時 る て 離 憶 間 憶 時 れ の 間 て は よ 因 離 は 的 し 、 り れ 、 に ま 景 て と 前 も っ 行 た い 掲 高かや た 天 う の 屋のみ 京みや 皇 も β 宮や 都こ 京みや が の 群 に 都こ 、 居ま か を 熊 念 ① し ら へ 襲 頭 ② ま 離 と 討. ). ). の 表 現 性 を 念 頭 に お 雲 き 居 つ つ に 、 つ い 紀 て 21 、 岡 の. ). 「. 」. 」. 憶. に お い て 用 い ら れ た 表 現 と し て 理 解 で き よ う 。. が ま 、わ ず 海たつ 、 み の ① 宮みや は に 第 あ 十 り 段 、 遠 海 く 宮 離 遊 れ 幸 た 章 土 地 の 記 郷くに 述 で に 、 思 彦 い 火 を 火 は 出 せ 見 た 尊 、 望 山 郷 幸 の 彦 (. (. で は 、 先 に 述 べ た 「. ). ). 雲 は 慕 わ し い も の を 偲 ぶ も の と し て 発 想 さ れ て い る の で あ る が 、. (. (. 恋 人 や 家 人 と 別 れ て 、 な つ か し く 思 う の は 旅 の 道 中 で あ り 、 旅. 」. 」. (. 」. の 道 中 で は 、 自 然 の 景 物 と し て 雲 は た え ず 存 在 し て い た 。 そ の. 」. 「. 」. ). 大 自 然 の 中 で 、 雲 を み る こ と に よ っ て 、 故 郷 を 思 い 、 古 里 に 残. 「. 「. 」. 「. (. し て お い た 恋 人 を 思 う の は 自 然 な 情 で あ っ た 。. 本 雅 雲 彦 居 氏 は と 以 い 下 う の 表 よ 現 う に に 注 述 目 べ し る て 。 み た い 。 こ の. 表 現 と し て 理 解 で き る 。 ま た 、 ① の 憶 郷. 」. に つ い て も ① と 同 様 に. 相 ② 思 氏 国 に 憶 も 指 ① と 摘 は 、 と の が 彦 同 間 あ 火 様 に り 相 火 に 類 、 憶 出 第 同 山 見 十 性 路 の 尊 段 を 氏 指 前 が 海 摘 は に ① も は 本と 宮 し の 、 宮つみ 遊 て や 幸 い 八や 憶 章 る 郷 へ に 重 。 戻 のく 隈まぢ る の と を に 記 へ 述 あ 隔だ 紀 つ た で あ とい り 記 雖ふと 、 る も 海 。 の ⋮ 神 こ が こ 思 と 述 で 邦 い べ の. 「. 」. 相 憶. た 言 葉 で あ る 。. 」. う 表 現 が あ り 、 こ の こ と か ら 、 ② の 「. 「 」. 「. 「. ぼ 言 京み る い 都やこ こ 雲 か の を え を よ み る う た な 憶し な の 。 ら 岡 そ 、 ん 本 し 景 だ 氏 て 行 理 の 、 天 由 指 長 皇 を 年 は 歌 摘 、 大おほ に を ふ か 遠 し よ く 石は っ ま 離 にの て え れ 陟ぼ 説 る て り 明 時 い 、 し 、 る 大 て 京みや 和 い 紀 都こ の る 21 を 方 と 思 角 理 は い か 解 景 起 ら で 行 こ 立 き 天 し ち る 皇 た の 。 が. 遠 く 離 れ た 位 置 関 係 を 念 頭 に お き 、 そ の 遠 く 離 れ る で あ ろ う 人 物 に. 「. ). 」. 対 ③ し て 久 思 憶 い を は は せ 久 た 表 と 現 あ だ る と こ 理 と 解 か で ら き 、 る 長 。 い 時 間 経 っ て し ま っ た と. 」. (. 「. ). は 斉 明 天 皇 が 亡 き 建 王 に 思 い を 馳 せ た. で い き う る 時 。 間 以 的 上 距 が 離 森 を 博 念 達 頭 氏 に の お 区 き 分 、 論 対 に 象 よ に る 思 β い 群 を の は せ 憶 た 表 の 現 用 と 例 し で て あ 理 る 解 。. 「. 憶. 次 に ④ に つ い て で あ る 。 ④ は 先 の 森 氏 に よ っ て  群 に 区 分 さ れ る. 」. も の で あ る 。 こ こ で の 」. (. 「. 」. を 理 解 で き る 。. 」. 」. 「. 紀 21. 「. 」 「. ). と い う 、 歌 に よ る 文 脈 の 説 明 と し て. 表 現 と し て 使 用 さ れ て い る 。 死 こ の と ④ い の う 心 憶 的 距 は 離 、 感 実 際 離 の れ 距 離 に 感 対 、 し 時 間 的 距 離 感 と い う よ り は 、. 「. 「. (. の 文 脈 上 に 位 置 す る こ と. こ の よ う な 散 文 部 片 分 歌 の と い 憶 う も と の を 紀 知 21 ら な の い 密 措 接 置 な で 関 あ 連 る 性 を と 考 い え う る. ). 」. は 、 紀. 時 、 先 の 土 橋 氏 の. て 使 用 さ れ た 離 も れ の と が 理 、 解 其 で 二 き る 。 其 ま 三 た 、 の ④ 歌 で に は お 、 い 死 て 者 と 置お の き 離 て 別 か と 行ゆ い. (. 「. 理 解 は あ て は ま ら な い 。 紀 21. う 心 的 距 離. 「. 」. で か こ き む れ よ ら う と 。 表 紀 現 さ れ の 、 実 憶 感 の の 距 表 離 現 感 性 覚 か と ら し 、 て 当 喩 該 え 箇 ら 所 れ て β い 群 る 点 の が 注 憶 目.

(10) 81 」. ). ( ) 「. ). 「. (. 」. 「. ). 」 (「. 」 「. 「. 」 (「. 」. 小 野 氏 の 指 摘 で 注 目 す べ き 点 は 、 当 該 歌 の. そ う し た 用 法 と し て こ の. 」. 「. 」. 」). 」. 」 (「. 「. 「. 」). 」. 」. 」. 「. の 指 示 が あ る 此こ と の 理 解 さ 許 れ 能 る 左もと 。 ひ 右こ に 「. 」). 「. 」. 」. つ い て 、 遠 近 と い う 単 純 な 距 離 的 な 指 示 内 容 だ け で な く 、. 「. 「. 」 「. 「. 」. を 考 察 し 、 そ れ ら の. ). (. 「. 」. ・ マ サ シ. (. ). ). マ ソ シ. 人ひと 的 る な 。 従 当 該 に 存 小 者 歌 つ 在 野 ・ い に 氏 波 ま て つ の 線 そ の い 指 部 け 論 て 摘 む 考 は す と と 、 る い も こ 当 う 摩 結 の 該 感 曽 び 後 歌 覚 祁 つ に の 的 な 務 き ふ 重 れ 此こ 存 に 要 る の 在 も つ な 北 含 い も 川 て の 和 許 め 、 と 秀 能 て 理 北 い 氏 解 川 え の が し 和 る い 秀 。 命のち 含 て の み い 氏 ま 持 る は そ つ 点 奈 け 感 で 良 む 覚 あ ・. ). 」 (. (. 平 安 初 期 に お け る 形 容 詞. (. ). (. (. 「. ). ). 」 (. (. ). ). ) (. 「. 「. ). を す 語 。 句 生 そ に 命 し 力 て 今 が 、 こ さ そ の な の 時 が 語 ら 義 眼 を は 前 ふ っ に ま き 見 え り え て る 、 当 か 当 然 の 該 の よ 箇 こ う 所 と な の 人 と い 命の い と のち う の ま 語 解 そ 義 釈 け を を む 見 示 人ひ い と す だ 。. で ま ⋮ さ 、 ら 新 が に た 配 、 な 物 置 さ 紀 語 歌 れ て で と は し い る 、 て 。 紀 生 こ 21 成 さ の に れ 紀 続 た 22 い と て 見 る に つ 紀 べ い 22 き で て は や あ ま 倭 、 と ろ 大 は う 和 国くに 。 の の 素 ま 晴 ほ ら ら. 」. 「. (. 」. (. ま そ け む 人. 」 (. 「. 「. の. 「. 」). 」. 日 本 書 紀. て 理 解 で き る 。. の 都こ せ が し 心 て 指 い 中 を 考 摘 風 に 思 え さ 景 い て れ が 京みや 起 み て 詠 こ 都 こ る い み す 。 る 込 紀 こ ま 22 大 と 紀 。 こ れ 21 和 み が の て 京や は 語 こ お 都こ で の ら り 京みや 具 れ は と を 、 大 都こ 体 て 景 第 国 和 的 い 行 二 土 大 な る 天 節 讃 へ 和 風 。 皇 で 美 景 続 が 述 の の 思 の が く 眼 べ 要 前 た 素 い 讃 思 が 美 い 紀 の が さ す 描 22 雲 紀 含 の ら べ か ま に き れ は 風 の れ 景 高 風 た 、 文 て ま 景 も 景 か 脈 い っ を の 行 ら と る た 詠 と 天 合 こ こ む し 皇 京みや わ と こ と で 、 景 行 天 皇 の. 「. 」. 」. 「. 結 論 と し て は 、. 憶しの は 、 ぶ 散 き 文 っ 部 か 分 け で と 語 、 ら そ れ. 」. 「. (「. そ し て 、 北 川 氏 は. 「. 」). 」). と い う の が 、 音 韻 変 化 に よ る も の で は な く 、 語 の さ し 示 す 実 体 の 類. 紀 大 21 和 紀 を 22. ). 」 (「. 」). 」 (「. し 似 は 摩 っ 本 た と 曽 き 稿 も 音 祁 り で の 形 は の 務 と 近 と 、 北 述 似 に い 川 べ と う 氏 る か 眼 実 が 。 ら 前 感 形 、 に を 容 古 ⋮ 見 詞 出 事 記 と し マ い て ソ に う い シ お 実 る け 感 点 ・ る 的 や マ 要 、 サ ま 素 当 シ た を 該 け 見 歌 に む い の 、 人 だ し ま 今 そ こ て に い け の 変 む 時 る 化. と を 語 っ て い る の で あ ろ み 京や う 都こ 。 な か っ た 、 景 行 天 皇 の. 」 (. 」). の 強 い 思 い を 歌 に よ っ て 説 明 し て い る と 理 解 で き る 。. 「. 」 (「.  . . 「. 」 (「. 「. 点 に 注 目 し た い 。. 」. 「. 」. 此こ 以 の 子 上 の よ 許 う 能 な 固 小 野 ・ 氏 い ・ 命のち の 北 ま 川 そ 氏 け の む 見 人ひと 解 を は ふ 、 ま 双 え 方 る と 時 も 、 景 行 紀 天 23 皇 の の. 「. ). 「. 実 感 を 含 む 表 現 と し て 理 解 で き よ う 。 そ し て 、 十 七 年 条 の 文 脈 に お. ). (. ). 聞 は き 単 手 純 な が 遠 認 近 識 の さ 指 れ 示 て で い は る な こ く と 、 が 知 左 ら 右 れ 、 と. 注 目 次 す に る の 紀 は 23 、 此こ と 当 い 命のち の 該 の 子 散 ま 文 そ 部 け 許 分 む 能 と 人ひと 固 の 関 を と 連 指 い 性 す う に と 表 つ し 現 い 、 で て 此こ あ 考 の る え 。 て こ み 許 の た 能 表 い 現 。 に つ い て 、 諸 説 は. 「. (. 」. こ の 子. を 現 場 指 示 で 理 解 す る 。 そ し て 、 眼 前 の 部 此こ 下 の へ 子 の 呼 び 許 か 能 け 固 と し て に 理. (. 紀 二 三 の 「. い う 感 覚 的 な 存 在. つ 解 い す て る 以 。 下 近 の 年 よ 、 う 小 に 野 詳 諒 述 巳 し 氏 て は い 、 る 当 。 該 歌 の.

(11) 82. ). 」 ( ). 」. と は 、 景 行 天 皇 の 熊 襲 討 伐 の 完 了 ま で 生 き 抜 い て き. い て 、 景 行 天 皇 左もと が 右ひこ 、 そ 従 の 者 生 命 力 と を い 実 う 感 こ で と き に る な 存 る 在 。 と は そ 、 し 散 て 文 、 部 そ 分 の に. 「. 左もと 表 右ひこ 現 さ れ 従 る 者. 」 (. ). (. . 「 」. ( ). 「. 「. 」. 」. 「. 「. 」. 景 紀 今 21 行 回 天 考 で 皇 察 は の の 景 軍 対 行 旅 象 天 の と 皇 文 し が 脈 た 眼 の 、 前 中 紀 の に 思 22 雲 位 邦 の 置 歌 で 風 し は 景 て は 、 か い 、 そ ら た 熊 。 襲 の 京みや そ 討 み 京や 都こ の 伐 都こ 文 を を 脈 主 へ 思 に 目 の い お 的 思 起 い と い こ て す が す 、 る 、 、 ). 」. 」. こ と が 語 ら れ て い た 。 続 く. 紀 許 能 固 の 文 脈 と に は 照 、 ら 景 し 行 合 天 わ 皇 せ に て 付 見 き て 従 み い る 、 と 熊 、 襲 当. 「. (. 「. 」. 景 行 天 皇 の 心 中 に お い て 、 讃 み 京や 美 こ 都 す べ へ き の 具 思 体 い 的 が 風 更 景 に と 高 し ま て っ 語 た ら も れ の て と い. た 家 臣 達 と こ 此 い の え 子 る 。. 」). 「. 」. 「. 」. た 。 そ の こ と は 景 行 天 皇 の. 紀. 該 箇 所 の. 」 (「. ). 「. 」. 「. を 含 む 景 行 天 皇 十 京みや 七 都こ 年 条 へ は と 、 戻 す 紀 起 点 の. 山 し の て 白 理 橿 解 の で 枝 き を る 挿 。 紀 頭 最 に 後 の せ に 文 よ 位 脈 置 上 と す に 詠 る お う い こ 紀 て と 23 説 で 明 、 は し 景 、 た 行 景 も 天 行 の 皇 天 と の 皇 理 が 解 京みや で 都こ 平 き 群 る へ の 。 の 帰 還 の 意 思 を. 第 二 節 で 論 じ た よ う に 、. 「. (. 「. 「. 今 回 問 題 と し た 、 思 邦 歌. の 文 脈 に お い て 、 景 行 天 皇 の 筑 紫. 討 伐 を 生 き 抜 い た 家 臣 達 と 理 解 で き 、 そ の 家 臣 達 に 対 す る 呼 び か け. ). ). 」. 文 脈 に お い て 、 景 行 天 皇 を 熊 襲 討 伐 の 旅 か ら. と し て 理 解 で き よ う 。. (. (. 「. 「. 「. 箇 紀 思 所 と な い に の を お っ 文 明 い て 脈 確 て い 中 に 、 た に 語 散 。 、 る 文 そ し の 記 で で て あ 語 、 と る ら 異 。 れ 思 な 自 る 邦 っ 明 こ 歌 と た 形 の の は こ な そ で 配 と い の 置 で 景 よ さ は 行 う れ あ 天 な る る 皇 物 こ が の 語 の と で 思 京みや 起 、 邦 都こ 点 と 新 歌 た へ な な は の る. へ の 軍 旅 は 熊 襲 討 伐 を 主 目 的 と し て 語 ら れ て い る 。 そ し て 、 そ の 熊. 」. 」. 」. ). 」. 役 割 を 担 っ た 物 語 歌 と し て 生 成 さ れ た と い え よ う 。. 襲 討 伐 が 軍 事 行 動 で あ る 以 上 、 景 行 天 皇 お よ び そ の 家 臣 達 の 命 は 多. 「. 「. 」. (. ) 「. 紀 日 23 本 の 書 引 紀 用 ま は そ の 、 け 引 日 む 用 本 人 は 古 こ 典 に れ 文 つ に 学 い 拠 大 て る 系 は 。 、 た 日 論 だ 本 旨 し 書 に 、 紀 よ 旧 っ 字 上 て は ・ 表 新 下 現 字 を に に 改 改 拠 め め っ. . 日 本 書 紀. 」. 1. は 少 山 が 大 枝え そ な 和 の を 思 の り 白 邦 よ と へ 橿 髻う 歌 う も の の 華ず な 危 帰 枝 に の 熊 険 還 を 挿さ 最 襲 に の 挿 せ 後 討 晒 意 頭 に 伐 さ 思 に 此こ 位 完 れ を せ の 置 了 た よ こ 子 す 後 可 紀 る の 能 と 文 性 と の 詠 あ 紀 脈 が 文 う る 23 に あ 脈 こ 。 位 る 上 と こ 置 。 に で れ に づ お 、 は は い 紀 い 景 景 、 て 23 て 行 行 平へぐ い 、 天 天 群り る を 明 皇 皇 の の 含 確 の が 山やま で む に の あ み 示 京や 平 る 思 こ し 都 群 白しら 。 邦 歌 た の 橿かし. ). 「. ( ). (. た た た 。 。 。 ま 以 た 下 、 、. (. 」. る た 記 春 も 。 ま 事 三 の ふ が 月 だ 続 に と と く 、 理 あ の 天 解 り で 皇 で 、 あ 、 き 景 る 京みや る 行 。 にこ 。 天 そ 向いで だ 皇 し さま か の て む ら 約 、 と こ 七 十 し そ 年 九 て 、 に 年 、 紀 も 条 つ 及 に 築くし 23 紫の ぶ く 軍 天 国に の 直 を 旅 皇 め は 、 巡ぐり 後 終 日ひ みそ に 了 向むか 狩なは は す よ す 、 る りか 十 へ と の 八 り 至 い い で 年 た あ り う の.

(12) 83 (. (. (. (. ). ). ). ). (. 「. ). (. 「. 「. ). 」. 「. (. 「. 」. 」. 」. (. 「. ). (. 」. ). ). (. 「. ). 」. 」. ). ). (. (. ). ). (. (. 14 13 ). 」. ( ). 居 駒 永 幸 編 。. 「. (. 「. ). (. (. ). ). 思 邦 歌. 」. ). ). ). 「. (. 」. (. (. ). ). (. (. (. 」 (. ). (. 「. ) 「. (. ). 」). ). 」 (. 」. 12 11 子 の な 音 前 ど 前 前 果 仮 掲 多 掲 掲 の た 解 す 数 名 例 4 。 4 4 釈 効 な 果 、 、 、 ど 一 前 前 異 な 前 例 掲 ど 掲 掲 な 本 、 る 稿 人 10 10 10 部 と 名 、 、 分 重 な の 後 後 も な 例 ど 掲 掲 あ る 。 る 部 憶おく 15 15 。 分 礼らい も 福ふく あ の の 留る る 山 山 路 が 路 評 、 三 評 釈 例 釈 な 命 、 ど 、 の 後 多 ま 朴ぼく 掲 数 そ 憶よく 。 け 徳とく 18 む 人 の 二 岡 例 こ 本 。 の 論. ). ). ). ). ). ). ). (. (. (. (. (. (. (. 」 (「. 」. 」 「. ). に つ い て は 、. (. 「. 「. 曾 能 古. 」). 」. そ の 子. ). の. 」 (「. 記. 20 19 18 17 16 15 月 な 一 お 前 前 九 岡 紀 。 森 山 博 路 、 掲 掲 八 本 一 雅 達 平 記 5 4 年 彦 巻 氏 四 七 郎 九 氏 ・ で 。 、 月 古 氏 前 は 寄 景 。 代 掲 雲 行 の 記 そ 陳 天 音 紀 10 の 思 皇 韻 歌 子 歌 十 、 と 謡 の 三 後 日 評 年 系 掲 本 釈 曾 譜 五 書 月 能 15 紀 東 条 古 の 京 奈 。 の 成 堂 良 山 立 出 教 と 路 育 表 版 評 大 現 大 釈 学 さ 修 一 な 国 れ 館 九 ど 文 て 書 七 多 お 店 三 数 研 年 り 。 究 、 一 九 と 九 月 紀 教 九 。 育 一 記 年 五 七 、. 「. の 歌 表 現 に 相 違 が 見 ら れ る 。. ). 「. ). 「. 倭 建 命 の 東 征 の 同 行 者 も し く は 従 者 と 解 釈 す る 説 や と 、 大 和 国 に い る 倭. (. (. 「. ま そ し. ). 「. 上 代 文. は 形 容 詞. (. (. 」 (. 正 し い ・. な お 、 時 代 別 国 語 大 辞 典 上 代 編. 」. ). ). 二. ). ( 花 鳥 社. 「. 倭 建 命 物 語 論. (. 」. 思 国 歌 に み る 倭 建 命 の 忠 心. 5 4 3 2 て 引 三 身 〇 は 居 月 矢 の た 文 笠 十 本 学 、 駒 。 嶋 重 論 以 の 用 土 古 二 壽 一 間 永 泉 き 考 下 注 は 橋 記 稿 全 に 集 事 、 氏 九 書 幸 寛 氏 を は に 記 記 院 八 お あ 掲 は 考 氏 の お 氏 笠 い 古 省 説 九 い げ る ウ 間 思 て が た 略 二 古 記 て 事 中 書 タ 年 〇 古 国 い 、 他 し 記 巻 代 30 院 と 。 〇 代 ・ 歌 る 本 に た 古 歌 ∼ 思 と の 三 。 事 謡 32 邦 に 景 も も 稿 も 歌 二 と の で 、 年 歌 拠 行 記 全 〇 に 三 と っ 天 を は 注 の 叙 一 カ 皇 思 大 月 あ 、 か 釈 歌 は た 条 事 〇 タ 国 御 。 を 。 げ ル ら 日 年 。 葬 た 思 歌 初 文 本 指 紀 以 な 六 ︱ 歌 。 国 出 芸 下 日 書 す 月 倭 史 お の 歌 は 本 紀 。 の 、 。 建 命 書 編 の 記 青 紀 古 古 萬 ヤ 東 紀 物 山 21 事 事 葉 マ 征 語 の 語 ∼ 記 記 集 ト 物 へ 角 文 上 物 23 研 タ 語 川 の の の 語 。 究 ケ 論 書 位 上 二 な の 引 引 ︱ 店 ル 置 で 十 お 歌 用 用 萬 の づ の 五 、 を は は 一 葉 死 論 け 位 、 参 九 指 こ 、 集 と 集 に 置 一 考 七 し れ 新 歌 研 上 、 づ 九 文 六 。 に 編 拠 日 究 の 代 そ け 九 献 年 思 る 本 会 機 文 の に に 八 五 国 。 古 能 学 つ 月 考 触 年 歌 い 一 三 典 察 れ 。 . 小 野 諒 巳 氏 「. 」 (. に つ い て. 21 学 建 研 北 命 究 川 の 和 近 二 秀 親 氏 者 学 、 習 日 大 院 本 和 大 書 に 学 紀 関 、 第 わ 一 二 る 九 十 人 七 三 々 六 番 な 年 歌 ど 十 の 様 々 二 月 ま な 理 そ 。 け 解 む が あ に る つ 。 い て. 牟 確 か と で の あ 関 る 係 意 性 か に つ と い し て 、 、 記 マ タ の シ は 思 全マタ 国 シ 歌 の 転 に だ あ と る い わ ま れ た て け い む る が 、 麻 ソ 多 と 祁 」. 」. と 述 べ る 。. タ を 転 換 す る も の と は 必 ず し も い い が た く 、 異 伝 の 歌 に 使 わ れ て い る 語. 「. ). が 同 一 語 の 異 形 で あ る と は 限 ら な い. ). ( に お い て 、 内 田 氏 が 指 摘 し た 、 兵 士 の 望 郷 の 念 を 理 解 す る. 〇 一 九 年 二 月 古 。 事 初 記 出 は 倭 建 美 命 夫 の 君 志 思 国 八 歌 五 、 の 二 挿 〇 入 一 要 三 因 年 、 二 月 山 。 口 大 学 教 育 学. 」. ). 」. ). 6. 「. (. 「. ( 前 掲. ). ). 22. 塙 書 房. 吉 村 誠 氏. 「. 」. ( 二 〇 〇 八 年 三 月 。 大 久 間 喜 一 郎 ・. 部 内 研 田 究 賢 論 叢 氏 人 萬 文 葉 科 の 学 知 ・ ︱ 社 成 会 立 科 と 学 以 前 、 ︱ 二 〇 一 記 四 紀 年 歌 一 謡 月 の 。 方 法 (. 「. [ ]. 笠 間 書 院. 6. . ). な お 内 田 氏 は. 一 九 紀 紀 九 二 巻 巻 年 七 七 七 ・ ・ 月 景 景 記 。 行 行 初 軍 天 天 出 皇 皇 旅 の は 景 四 四 と 行 年 十 萬 二 年 は 天 葉 内 皇 月 是 集 条 歳 田 の 研 。 条 氏 熊 究 。 の 襲 論 討 に 伐 十 依 の 六 拠 旅 塙 し た を 書 房 も の 軍 、 旅 で 一 あ 九 る と 八 。 表 八 現 す 年 る 八 。 月 。 本 稿 が 使 用 す る. ). ). (. 全 注 釈. ). ). ). 日 前 本 掲 書 紀 4 。 歌. (. (. (. (. (. 10 9 8 7. の 担 当 は 松 田 信 彦 氏 。 松 田 氏 の 見 解 は 、 歌 の 配 列.

(13) 84 「 」. う 慈 。 京 愛 都 に へ 満 の ち 帰 た 還 景 と 行 い 天 う 皇 像 紀 と い の う 文 も 脈 の と は 密 、 接 こ に の 関 よ 連 う し な て 熊 い 襲 る 討 と 伐 考 の え 完 ら 了 れ か よ ら. ( ). 宮 崎 県 立 看 護 大 学 教 授.

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