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Japan Advanced Institute of Science and Technology

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

組み込みシステム設計のためのObTSに基づく記述支援

環境に関する研究

Author(s)

野村, 昌男

Citation

Issue Date

2000‑03

Type

Thesis or Dissertation

Text version

author

URL

http://hdl.handle.net/10119/1343

Rights

Description

Supervisor:片山 卓也, 情報科学研究科, 修士

(2)

組み込みシステム設計のための

ObTS

に基づく 記述支援環境に関する研究

野村 昌男

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

2000

2

15

キーワード: 組み込みシステム, 状態遷移図, ObTS, ObCL,ObML.

現在, 組み込みシステムはその電子デバイスの性能向上により, 利用範囲がさまざまな 分野に拡大してきている. その一方で, システムは大規模化, 複雑化の一途をたどってい る. また, 市場では製品寿命が短いため, システムの開発時間を短縮し効率の良い開発を 行なわなければならない. そのため, システム設計者は設計やコード の効率的な再利用方 法や,仕様を記述し検証できる仕組みを望んでいる.

組み込みシステムを設計するとき, 状態遷移図はシステムの制御構造を表すことができ るので,システムを記述する上で重要かつ有効な手段となっている. 状態遷移図を記述する 計算モデルとして広く利用されているものに,Statechartsがある. Statechartsは状態遷移 図に階層構造/並行性/ブロードキャスト通信を持たせて拡張した記述モデルである. オブ ジェクト指向方法論に基づく動的モデルObTSはStatechartsの計算モデルに基づく記述 モデルとして提案されており, オブジェクトモデルと動的モデルの構造を関連付けて,オブ ジェクトの階層構造でシステムを記述することに特徴がある. ObTSにはその計算モデル に基づく仕様記述言語ObCL,シミュレーション環境ObMLが用意されている. ObCL, ObTSに具体的な記述構文を与え,大規模なシステムを記述するためにクラス/クラス の継承/フィールド/イベントクラスなどの特性を持っている. ObMLStandard ML上 に構築されたシミュレーション環境である. ObCLで記述されたシステムは ObCLコン バータでMLコード に変換され, ObML上でシミュレーションすることができる. ObML ではML言語を用いて自由度の高いテストスクリプト言語を作成できる.

本研究では, システムを効率良く開発するための状態遷移図の記述手法を提案した. 状 態遷移図は平面的であるため, 大規模なシステムを記述する場合ではシステムの構造が複 雑になるという欠点がある. そのため, 単純な機能拡張や追加を行なうときでも作業が困 難になり, システムの開発効率が悪くなる. しかし, システムのある一部の動作を構成し

Copyright c

2000byMasaoNomura

(3)

ている機能に対して変更を加えれば,システム全体の構成を意識せずに機能拡張や追加を 行なうことができる. ゆえに, 機能ごとに行なった変更結果がシステム全体に反映される ような設計手法があれば, 開発効率が上がると考えた.

そこで,システム全体を構成している状態遷移図から機能を示す状態遷移図を切り出し, 基本形と呼ぶ形に変形し, 再び合成するという開発手法を提案した. この手法ではシステ ムに対する機能拡張や追加を容易にすることが狙いである.

本研究で提案する手法について架空のATMのシステム記述を用いて説明する. ObTS/ObCL で記述したATMのシステムに対して本研究で提案する手法を適用することで,状態遷移 図の切り出し/変形/合成と,機能追加をする場合についての手順を示す. 機能ごとのテス トスクリプトが合成後のシステムにも適用でき,システム全体のテストスクリプトの作成 にも直接利用できる. これによりテストスクリプトの再利用性も向上する. また, 本研究 で提案する手法を応用して基本形の木構造を作成することで,システムを発展的に記述す る方法を述べる.

最後に, 本研究で提案する手法を実用規模の組み込みシステムの記述に適用する. 本研 究ではIrLAP(Infra-red LinkAccess Protocol)と呼ばれる赤外線通信のプロトコルの仕様 を用い, そのシステムをObTS/ObCLで記述した. これにより,本研究で提案する手法が 実用規模のシステムにも適用できることと, ObTS/ObCL/ObMLからなる記述環境がシ ステム開発において有効であることを示す. また, ObTS/ObCLでの記述とObML での シミュレーション結果から, IrDA(Irfra-red Data Asso ciation)が提供している仕様書に誤 りや曖昧な記述があることについて説明する.

参照

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