取扱説明書
WAGO-I/O-SYSTEM 750
750-513(/xxx-xxx)
2DO 230V AC 2.0A/ リレー2NO/ 無電位
2 チャンネルリレー出力モジュール 230 VAC, 30 VDC
絶縁出力; 2 メーク接点
2 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
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750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
目次
本書使用上の注意 ... 5 本書の有効性 ... 5 著作権 ... 5 図記号 ... 6 記数法 ... 8 書体の使い分け... 8 重要事項 ... 9 法的根拠 ... 9 変更の可能性 ... 9 使用者の資格基準 ... 9 基本要件に基づいたWAGO-I/O-SYSTEM 750 の使用 ... 9 特定機器の技術条件 ... 10 廃棄 ... 10 安全情報(予防策) ... 11 機器概要 ... 13 外観 ... 15 コネクタ... 16 データ接点/ローカルバス ... 16 電源ジャンパ接点/フィールド電源 ... 17 CAGE CLAMPⓇコネクタ ... 18 表示要素 ... 19 ブロック図 ... 20 技術データ ... 21 機器 ... 21 電源供給 ... 21 通信 ... 21 出力 ... 21 接続型 ... 22 気候環境条件 ... 22 リレーの負荷制限値グラフ ... 23 認証 ... 24 規格およびガイドライン ... 26 プロセスイメージ ... 27 設置 ... 28 設置手順 ... 28 機器の挿入および取り外し ... 29 I/O モジュールの挿入 ... 294 目次 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J I/O モジュールの引抜 ... 30 接続機器 ... 31 CAGE CLAMPⓇへの導線結線 ... 31 接続例 ... 33 1 線接続, 保護クラスⅠアクチュエータ ... 33 1 線接続, 保護クラスⅡおよびⅢアクチュエータ ... 33 並列回路のリレー動作 ... 34 直列のリレー動作 ... 34 リレーモジュールの接点に対する保護回路 ... 36 危険環境における使用 ... 37 マーキング例 ... 38 ATEX および IECEx によるヨーロッパ用マーキング ... 38 アメリカ合衆国(NEC)およびカナダ(CEC)用マーキング ... 42 設置規則 ... 44 防爆を含む特別注意事項 ... 44 UL 危険個所に関する特記事項 ... 46
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
本書使用上の注意
常にこの取扱説明書を常備してください! 取扱説明書は製品の一部であり、装置の寿命まで保管しておいてください。製品説明はこの製品 を搭載した各装置所有者やユーザに伝えなければなりません。その説明に対し追加事項があっ た場合、その内容が全て盛り込まれることが保証されるように注意を払う必要があります。本書の有効性
この取扱説明書はI/O モジュール 750-513 (2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位) および 下表に示す枝番製品にのみ適用されます。
表 1:枝番製品
型番/枝番 仕様
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
750-513/000-001 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位/ 電源ジャンパ接点な し I/O モジュール 750-513 はこの取扱説明書および使用するフィールドバスカプラ/コントローラの取 扱説明書の指示のみに従って設置および操作してください。 WAGO-I/O-SYSTEM 750 の電力レイアウトに配慮してください! これらの操作指示書に加えて、www.wago.com にてダウンロードすることができる、使用するフィ ールドバスカプラ/コントローラの取扱説明書も必要になります。 電気的絶縁、システム電力および電源供給仕様の情報を含む重要な情報を入手することができ ます。
著作権
この取扱説明書は図表を含めてすべて著作権で保護されています。本書に明記された著作権条項 に抵触する第三者による再利用は禁じられています。複製、翻訳、電子的手段または複写による保 存および修正を行うには、WAGO Kontakttechnik GmbH & Co.KG(ドイツ)の同意書が必要です。 これに違反した場合、当社には損害賠償を請求する権利が生じます。6 本書使用上の注意 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
図記号
人身事故の危険性! 遵守しなければ、死亡または重傷を伴う危険性の高い、差し迫った危険な状況を示します。 電気・電流による人身事故の危険性! 遵守しなければ、死亡または重傷を伴う危険性の高い、差し迫った危険な状況を示します。 人身事故の危険性! 遵守しなければ、死亡または重傷を伴うリスクが中等度ある、潜在的に危険な状況を示します。 人身事故の危険性! 遵守しなければ、軽度あるいは中程度の傷害を負う可能性がある潜在的に低リスクな危険状況 があることを示します。 物的損害! 遵守しなければ、物的損害が発生する可能性のある潜在的な危険な状況を示します。 静電気放電(ESD)による物的損害! 遵守しなければ、物的損害が発生する可能性のある潜在的な危険な状況を示します。 重要な注意! 遵守しなければ、物的損害が発生する可能性のある潜在的な危険な状況を示します。750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J 追加情報:
8 本書使用上の注意 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
記数法
表 2:記数法 記数法 例 備考 10 進 100 通常の表記法 16 進 0x64 C での表記法 2 進 '100' '0110.0100' 「'」で囲む 4 ビットごとにドットで区切る書体の使い分け
表 3:書体の使い分け 書体 説明 イタリック パス名とファイル名は、イタリックで表します。 例: C:¥programs¥WAGO-IO-CHECK メニュー メニュー項目は、ボールドで表します。 例: Save > 連続したメニュー項目は、メニュー名の間に>を記します。 例: File>New 入力 入力またはオプション領域の指定はボールドで表します。 例:測定範囲の開始 “値“ 入力または選択値は引用符で囲みます。 例;想定範囲の開始の所で値“4mA“を入れます。 [ボタン] ダイアログボックス内の押しボタンは、ブラケットで囲み、ボールドで表します。 例: [入力] [キー] キー類はブラケットで囲み、ボールドで表します。 例: [F5]750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
重要事項
この章では、最も重要な安全上の要求や注意事項についての全体的な要旨が述べられています。 それらは各章でも触れられています。身体や装置に対する損害を防ぐためにも、安全上の指針を読 んで、それらを注意深く守ることが絶対に必要です。法的根拠
変更の可能性
WAGO-I/O-SYSTEM 750 について WAGO Kontakttechink GmbH & Co. KG(ドイツ)は、いかな る変更または修正を行う権利を保有します。これは技術の進展に合わせて効率を増すことに役立ち ます。WAGO Kontakttechink GmbH & Co. KG(ドイツ)は、特許を得ているか、または実用新案に よる法的保護を受けていることから生ずるすべての権利を保有します。なお、他社製品については、 常にそれらの製品名の特許権について記載しません。ただし、それらの製品に関する特許権等を除 外するものではありません。
使用者の資格基準
WAGO-I/O-SYSTEM 750 機器を扱う際の全ての手順は、オートメーションに十分熟知した電気機 器の専門技術者のみが実施することができます。専門技術者は製品や自動化した環境に対し、現 在の基準や指針に精通していなければなりません。 カプラやコントローラに対する全ての変更は、PLC プログラミングの知識が十分にある有資格者によ って必ず実行してください。基本要件に基づいた WAGO-I/O-SYSTEM 750 の使用
モジュラー式のWAGO-I/O-SYSTEM であるフィールドバスカプラ、フィールドバスコントローラおよ びI/O モジュールはセンサからデジタルおよびアナログ信号を受けて、それらをアクチュエータある いは上位制御システムに伝送します。プログラマブルコントローラを使用することで、信号は(前)処 理することもできます。 これらの機器は保護等級IP20 の基準を満たす環境において使用するために開発されました。指の 損傷や最大直径12.5mm までの固体不純物に対する保護が保証されています;水による損傷に対 する保護は保証されません。他に指定がない限り、湿潤かつ埃の多い環境での機器の操作は禁止 されています。 対策なしに民生アプリケーションでWAGO-I/O-SYSTEM 750 機器を操作することは、EN 61000-6-3 によるエミッション制限(干渉エミッション)を満たす場合にのみ認められます。使用するフィールド バスカプラ/コントローラの取扱説明書の”機器概要”>”規格およびガイドライン”項にて関連する情報 があります。 危険環境においてWAGO-I/O-SYSTEM 750 を操作する場合は、適切なハウジング(2014/34/EU 準拠)が要求されます。ハウジングあるいは制御盤内でシステムの適切な設置を確認したプロトタイ プの試験証明書を入手しなければならないことに注意してください。 EMERGENCY STOP あるいはセーフティドアの監視のような安全機能の実装はモジュラー式の WAGO-I/O-SYSTEM 750 内の F-I/O モジュールによりのみ実行されなければなりません。これら の安全F-I/O モジュールのみが最新の国際規格の符号において機能安全を保証します。WAGO の 非干渉型出力モジュールは安全機能により制御することができます。10 重要事項 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
特定機器の技術条件
工場出荷時状態で供給される機器は、個々のアプリケーション要件を満たすハードウェアおよびソフ トウェア構成が備わっています。これらのモジュールにはユーザーが修理あるいは修理ができる部 品は含まれておりません。以下の行為はWAGO Kontakttechnik GmbH & Co. KG の責任を免責 します:
• 修理
• 操作説明書に記載がないハードウェアあるいはソフトウェアの変更
• コンポネントの不適切な使用
なお、詳細は契約書に記載されています。WAGO Kontakttechnik GmbH & Co. KG に変更された ソフトウェアまたはハードウェアの設定を直接お送りください。
廃棄
2.1.5.1
電気電子機器
電気および電子機器は家庭ごみと一緒に廃棄しないでください。これはこのマーク のない製品にも適用されます。 電気電子機器には環境と健康に有害な可能性のある材料と物質が含まれています。電気および電 子機器は使用後に適切に廃棄されなければなりません。 WEEE 2012/19/EU はヨーロッパ全体に適用されます。指令および法規は国により異なる可能性が あります。 環境に優しい廃棄は健康をもたらし、電気および電気機器の有害物質から環境 を保護します。 • 電気および電子機器の廃棄に関する国内および地方の規制を遵守してください。 • 電気電子機器に保存されているデータをすべて消去します。 • 電気および電子機器に追加されたバッテリーあるいはメモリカードを取り外します。 • 電気および電子機器を最寄りの収集場所に送ります。 電気および電子機器の不適切な廃棄は、環境と人間の健康に有害です。2.1.5.2
パッケージング
梱包材は再使用できる材料が含まれています。 PPWD 94/62/EU および 2004/12/EU パッケージングガイドラインは、ヨーロッパ全体に適用されま す。指令と法規は国により異なる場合があります。 環境に優しい梱包材の廃棄は、環境を保護し資源の持続可能な効率的な使用を可能にします。 • 梱包材の廃棄に関する国内および地方の規制を遵守してください。 • 高レベルの回収、再利用、リサイクルを可能にするすべての種類の梱包材を廃棄します。 梱包材の不適切な廃棄は環境に有害であり、貴重な資源を無駄にします。750-564 4AO V/I 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
安全情報(予防策)
使用システムに関連機器を設置して作動させるためには、以下示した安全予防策を遵守しなければ なりません: 通電中は部品に触れて作業をしないでください! 機器に供給する全ての電源は、いかなる設置を実施する前でも切っておかなければなりません。 適切なエンクロージャーのみに機器を設置してください! 機器はオープンシステムです。適切なエンクロージャーに機器を取り付けてください。このエンクロ ージャーは以下の条件が必須です: • 汚染度の最大許容等級を超過していないことを保証している。 • 接触に対する適切な保護措置を講じている。 • エンクロージャーの外部延焼を防ぐこと。 • UV 照射に関する適切な保護措置を講じている。 • 機械的安定性を保証 • 許可された者のみがアクセスできるようにし、ツールのみで開くことができるようにする。 切断および過電流保護を確実にしてください! この機器はオートメーションテクノロジーシステムでの使用を目的にしています。 切断保護機能は含まれておりません。接続されたシステムはヒューズで保護する必要があります。 システム側で適切な切断と過電流保護措置を図ってください。 結線を確実にしてください! けがを引き起こす危険な状況を最小限に抑えるため、あるいはシステム障害を回避するため、デー タおよび電源ラインは、正しい端子に結線することに注意し、作業標準に従って配線する必要があ ります。アプリケーションに適用されるEMC 指令を常に遵守してください。 不具合があるか、または故障した機器は交換してください! 不具合があるか、または故障した機器/モジュール(例:接点が変形した場合)は交換してください。 当該フィールドバスノードの継続的な機能は、この時点で保証できません。12 重要事項 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J 浸透用や絶縁用の製剤に対して部品を保護してください! 部品は次のような浸透剤や絶縁剤に対する耐性はありません:エアロゾル、シリコーン、トリグリ セリド(ハンドクリームなどに含まれる)。このような物質が部品の周りに現れるのを取り除くことが できない場合は、上記に述べた物質に耐性のあるボックス内に部品を設置してください。機器や モジュールを取扱う際には、清浄な工具や材料を使用することが不可欠となります。 許可された材料でのみ清掃してください! 汚れた接点は、油不使用圧搾空気を使用して、またはエチルアルコールや革製布を用いて清掃 してください。 接点用スプレーは一切使用しないでください! 接点用スプレーは一切使用しないでください。スプレーを使用すると、汚れが付いて接点領域の 機能を損なう可能性があります。 接続ケーブルの極性を逆にしないでください! データや電源ケーブルの極性を逆にすることを避けてください。さもないと関連機器に損傷を与え る恐れがあります。 静電気放電を避けてください! 機器は接触すると静電放電により故障する可能性がある電子部品が使用されています。DIN EN 61340-5-1 / -3 に準拠した静電気放電に関する安全上の注意事項を順守してください。機器 を取扱う際には、環境要因(人員、作業スペース、および梱包)が適切に設置されていることを確 認してください。
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
機器概要
750-513 デジタル出力モジュールはオートメーション機器から接続されるアクチュエータ(例.ソレノイ ドバルブ、コンタクタ、トランスミッタ、リレーあるいは他の電気的負荷)へのバイナリ制御信号を送信 します。 I/O モジュールは保護クラスⅡおよびⅢのアクチュエータ機器の直接接続ができる、2 出力チャンネ ルを持っています。 アクチュエータはCAGE CLAMP○RコネクタDO 1 および外部 N 電位あるいは DO 2 および外部 N 電位に直接配線することができます。230 VAC あるいは 30 VDC の外部電位をリレー接点 13 およ び23 に適用することができます。 接続の割付は”接続”章をご覧ください。接続例は”接続機器”> … >”接続例”節に示されています。 すべての誘導電圧を制限してください! I/O モジュールの電気的要素は誘導性負荷が無効化されたときに生成される誘導電圧によって 損傷する可能性があります。 リカバリダイオードのような適切な保護回路をこの誘導電圧を制限するために負荷に対して並列 に設置しなければなりません。 I/O モジュールは 2 つのメーク接点、無電位リレーが含まれます。これは、異なる電位が両方のメー ク接点にそれぞれ独立して適用することができるため、リレー接点の接続点のみがフィールド側で有 効なことを意味します。 例えば、両方のリレーの直列接続、あるいはI/O モジュールがブロック単位でセットアップされている 場合の複数リレーの直列接続のようなフローティング接点も有効です。 リレーが閉じている場合、13 あるいは 23 で適用される電位は絶縁された 2 次リレー接点 14 あるい は24 にルーティングされます。 内部システム電圧はリレーをトリガするために使用されます。 2 リレーのスイッチング状態は緑色のステータス LED を通じて表示されます。LED の意味は”表示 要素”章に解説されています。 電源供給モジュールを使用してください! 750-513 I/O モジュールの標準バージョンには接地電位を継電するための集合型の電源ジャン パ接点がついていますが、750-513/000-001 には電源ジャンパ接点がありません。必要に応じ て、後続I/O モジュールのフィールド電源供給のための電源供給モジュールを使用してください。 電源ジャンパ接点に配慮して、フィールドバスノードを構成する場合にそれぞれのモジュールは様々 な組み合わせで配置することができます。電位グループ内でグループ単位の配置は必要ありませ ん。14 機器概要 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J 電源ジャンパ接点経由の最大電流を超過しないでください! 電源ジャンパ接点を通じた最大電流は10 A です。 それより大きな電流は接点を損傷させます。 システムを構成する際に、この電流を超過していないことを確実にしてください。超過する場合は 追加電源モジュールを挿入してください。 I/O モジュール 750-513 は WAGO-I/O-SYSTEM のすべてのフィールドバスカプラ/コントローラと ともに使用することができます。
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
外観
図 1:外観 表 4:図”外観”凡例 位置 内容 詳細 1 Mini WSB マーカー --- 2 ステータスLED “機器詳細” > “表示要素” 3 データ接点 “機器詳細” > “コネクタ” 4 プッシュインCAGE CLAMP コネクタ “機器詳細” > “コネクタ” 5 電源ジャンパ接点 “機器詳細” > “コネクタ” 6 リリースタブ “設置” > “機器の挿入および取り外し”16 機器概要 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
コネクタ
データ接点/ローカルバス
先頭の通信ユニットとI/O モジュール間の通信同様に I/O モジュールのシステム電源供給はロー カルバス経由で行われます。ローカルバスのコンタクトはセルフクリーニング式の金メッキ接点であ る6 つのデータ接点で構成されています。ここは指や汚れた手袋で触らないようにしてください。こ の部分は金メッキが施されていて腐食することはありません。しかし装着時に付着した皮脂や汚れ が長期にわたって酸化して内部接点に悪影響を与える可能性があります。 図 2:データ接点 金メッキ接点上に I/O モジュールを置かないでください! 汚れあるいは裂傷を防ぐため、金メッキ接点上にI/O モジュールを置かないでください。 使用環境において十分に接地されていることを確認してください! 機器には静電放電によって損傷する可能性がある電子部品が存在しています。機器を取扱う 際には環境(人、作業場、梱包)が十分に設置されていることを確認してください。データ接点 の様な導電性の要素には触れないでください。750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
電源ジャンパ接点/フィールド電源
電源供給モジュールを使用してください! 750-513 I/O モジュールの標準バージョンには接地電位を継電するための集合型の電源ジャ ンパ接点がついていますが、750-513/000-001 には電源ジャンパ接点がありません。必要に 応じて、後続I/O モジュールのフィールド電源供給のための電源供給モジュールを使用してくだ さい。 鋭利な刃型接点によるケガの危険性! 刃型接点は鋭利です。ケガを防ぐためにもI/O モジュールを注意して取扱ってください。 I/O モジュール 750-513 には接地を統合化する 1 つのセルフクリーニング式の電源ジャンパ接点 があります。I/O モジュールの左側の接点は刃型接点として、右側はスプリング接点として設計さ れています。 図 3:電源ジャンパ接点 表 5:図”電源ジャンパ接点”凡例 接点 型 機能 1 スプリング接点 フィールド電源用電位伝送(接地) 2 刃型接点 フィールド電源用電位フィードイン(接地) 電源ジャンパ接点経由の最大電流を超過しないでください! 電源ジャンパ接点を通じた最大電流は10 A です。 それより大きな電流は接点を損傷させます。 システムを構成する際に、この電流を超過していないことを確実にしてください。超過する場合 は追加電源モジュールを挿入してください。18 機器概要 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
CAGE CLAMP
Ⓡコネクタ
図 4:プッシュイン CAGE CLAMPⓇコネクタ 表 6:図”プッシュイン CAGE CLAMPⓇコネクタ”凡例 チャンネル 名称 コネクタ 機能 1 14 1 出力DO 1:メーク接点 13 2 外部電位用リレー接点 Ground 4 フィールド電源接地 2 24 5 出力DO 2:メーク接点 23 6 外部電位用リレー接点 Ground 8 フィールド電源接地750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
表示要素
図 5:表示要素 表 7:図”表示要素”凡例 チャンネル 名称 LED 状態 機能1 relay 1 State A OFF メーク接点DO 1 開放 緑 メーク接点DO 1 閉鎖 2 relay 2 State C OFF メーク接点DO 2 開放 緑 メーク接点DO 2 閉鎖
20 機器概要 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
ブロック図
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
技術データ
機器
表 9:技術データ-機器 幅 12 mm 高さ(DIN レールの上端か ら) 64 mm 奥行 100 mm 重量 約55 g電源供給
表 10:技術データ-電源供給 最大電流消費 システム電源 (5 VDC) (内部) 100 mA スイッチング電圧 250 VAC/ 30 VDC スイッチング電力 500 VA/ 60 W cosφmax = 0.4; L/Rmax = 7 ms スイッチング電流min. 10 mA/ 5 VDC スイッチング電流max. 2 A AC/DC 電気的絶縁 1.5 kV eff.(フィールド/システム) 定格サージ電圧 2.5 kV 過電圧カテゴリ Ⅲ通信
表 11:技術データ-通信 内部ビット幅 2 ビット出力出力
表 12:技術データ-出力 出力数 2 メーク接点 スイッチング周波数max. 30/分(公称負荷) 引込時間max. 10 ms バウンス時間typ. 1.2 ms ドロップアウト時間max. 10 ms 接点材質 銀合金 機械的寿命max. 2 x 107スイッチング動作 電気的寿命min. 3 x 105 (2 A/ 250 VAC) あるいは(2 A/ 30 VDC)22 機器概要 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
接続型
表 13:技術データ-フィールド配線 導体接続 CAGE CLAMPⓇ 適合外径 0.08 mm2…2.5 mm2 / AWG 28…14 電線剥き長さ 8 mm…9 mm / 0.33 in 表 14:技術データ-電源ジャンパ接点 電源ジャンパ接点 刃型/スプリング接点、セルフクリーニング Imax.での電圧降下 < 1 V/ 64 モジュール 表 15:技術データ-データ接点 データ接点 スライド接点、硬質金メッキ接点、セルフクリーニング気候環境条件
表 16:技術データ-気候環境条件 周囲温度、動作 0 ℃…55 ℃ 周囲温度、保管 -25 ℃…+85 ℃ 動作高度 0…2000 m; (> 2000 m はリクエスト) 相対湿度 5 %...最大 95 % 無結露状態 汚染度 2 保護等級 IP20 有害物質に対する耐性 IEC 60068-2-42 および IEC 60068-2-43 に基づく 相対湿度< 75%での最大汚 染物質濃度 SO2 ≤ 25 ppm H2S ≤ 10 ppm 特別条件 以下を含む環境で使用されるコンポーネントに対して追加の対 策を講じること: − 粉塵、苛性蒸気あるいはガス − 電離放射線750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
リレーの負荷制限値グラフ
24 機器概要 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
認証
認証に関して
認証に関する詳細はインターネットにて公開している“Overview Approvals WAGO I/O SYSTEM 750”にリスト化されています:
www.wago.com DOWNLOADS Documantation System Description(グローバルペ ージ) 次の認証が750-513 I/O モジュールおよびそのすべての枝番製品に付与されています: Conformity Marking UL508 大韓民国国家統合認証 MSIP-REM-W43-AIM750 次のEx 認証が 750-513 I/O モジュールおよびその枝番製品 750-513/000-001 に付与されてい ます: TÜV 07 ATEX 554086 X I M2 Ex d I Mb II 3 G Ex nA nC IIC T4 Gc II 3 D Ex tc IIIC T135°C Dc IECEx TUN 09.0001 X Ex d I Mb Ex nA nC IIC T4 Gc Ex tc IIIC T135°C Dc CULUS ANSI/ISA 12.12.01 Class I, Div2 ABCD T4
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J 次の船級認証が表にリスト化されている750-513 I/O モジュールおよびその枝番製品に付与され ています: 表 17:船級認証 DNV GL 750-513 x x x x x x x x x x 750- 513/000-001 x x x x x x x x
ABS (American Bureau of Shipping)
Federal Maritime and Hydrographic Agency
BV (Bureau Veritas)
DNV (Det Norske Veritas) Class B
GL (Germanischer Lloyd) Cat. A, B, C, D (EMC 1)
KR (Korean Register of Shipping)
LR (Lloyd’s Register) Env. 1, 2, 3, 4
NKK (Nippon Kaiji Kyokai)
PRS (Polski Rejestr Statków)
26 機器概要 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
規格およびガイドライン
750-513 I/O モジュールのすべての枝番製品は次の規格およびガイドラインに適合しています: EMC CE-Emission of interference EN 61000-6-4 に基づく
EMC CE-Immunity to interference EN 61000-6-2 に基づく EMC marine applications-Emission
of interference DNV GL に基づく EMC marine applications-Immunity
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
プロセスイメージ
フィールドバスシステムのプロセスイメージにおけるプロセスデータのマッピング 一部のI/O モジュールあるいはその枝番製品のプロセスイメージにおけるプロセスデータの表 現は使用するフィールドバスカプラ/コントローラにより異なります。対応するフィールドバスカ プラ/コントローラのプロセスイメージに関連する記述に含まれる”プロセスデータのフィールド バス仕様設計”章からその情報を入手してください。 表 18:出力ビット ビット 1 ビット 0 DO 2 DO 1 DO 1 信号状態DO 1-デジタル出力チャンネル 1 DO 2 信号状態DO 2-デジタル出力チャンネル 228 設置 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
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設置
設置手順
WAGO I/O SYSTEM 750 のフィールドバスカプラ、コントローラおよび I/O モジュールは欧州規格 EN60175 (DIN35) に準拠したキャリアレールに直接取付けます。 信頼性の高い位置決めと接続はグローブシステムを使用して実現されています。加えてオートロッ ク機構により、それぞれのデバイスは設置後、レールにしっかり固定されます。 フィールドバスカプラあるいはコントローラで始めて、I/O モジュールはプロジェクト型設計によりお 互いに隣接して取り付けられます。電源ジャンパ接点の付いたI/O モジュールはそれより少ない電 源接点の付いたI/O モジュールにリンクすることができないので、電位ごと(電源接点による接続) に関するノードの設計エラーが認識されます。 鋭利な刃型接点による裂傷の危険性! 刃型接点は鋭利です。けがをしないようにI/O モジュールは慎重に取り扱ってください。刃型 接点には直接触れないでください。 I/O モジュールは正しい方向からのみ挿入してください! すべてのI/O モジュールには右側に電源ジャンパ接点のための溝があります。一部の I/O モ ジュールについては、その溝が上部で閉じられています。したがって、左側に電源ジャンパ接 点のあるI/O モジュールは、上部からスナップすることはできません。このメカニカルなコーデ ィングはI/O モジュールを破壊する可能性のある構成エラーを避けることに役立ちます。した がって、I/O モジュールは右側そして上部からのみ挿入してください。 終端抵抗モジュールを忘れないでください! 常に終端抵抗モジュール(750-600)をフィールドバスノードの終端に差し込みます!正しいデ ータ転送を保証するために、WAGO I/O SYSTEM 750 フィールドバスカプラあるいはコントロ ーラのすべてのフィールドバスノードで終端抵抗モジュールを常に使用しなければなりませ ん。
750-564 4AO V/I 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
機器の挿入および取り外し
機器の電源が切れている場合にのみ、機器の作業を行ってください! 通電している機器に対して作業を行うと、機器を損傷させる可能性があります。したがって、機器 で作業を行う前には、電源をオフにしてください。I/O モジュールの挿入
1. 溝とスプリングが前後のコンポネントに接続されるようにI/O モジュールを配置します。 図 7:I/O モジュールの挿入(例) 2. I/O モジュールがキャリアレールにカチッと収まるまで、I/O モジュールをアセンブリに押し込 みます。 図 8:I/O モジュールを所定の位置に固定する(例)30 設置 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J 3. I/O モジュールがキャリアレールとアセンブリにしっかりと固定されていることを確認します。 I/O モジュールは曲げたり斜めに挿入しないでください。 I/O モジュールを所定の位置に固定すれば、該当する場合は、続く I/O モジュールは先頭の 通信ユニットあるいは前のモジュールとデータ接点や電源接点(存在すれば)に対する電気 的な接続が確立されます。
I/O モジュールの引抜
1. リリースタブを引くことにより、アセンブリからI/O モジュールを外します。 図 9:I/O モジュールの引抜(例) データあるいは電源ジャンパ接点の電気的な接続はI/O モジュールを引き抜いている際に切断さ れます。750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
接続機器
電源が安全に絶縁されている場合にのみ、配線を接続あるいは切断してください! 機器への配線では危険な電圧と電流を与えてしまう可能性があります。有電時に配線に接触す ると負傷あるいは死亡する恐れがあります。したがって、機器で作業を行う前には以下の安全規 則を読んで順守してください: 1. 電源からそれぞれのシステム要素を取り外します。 2. 意図しない再起動からシステム要素を保護します。 3. 電圧が確実に絶縁されているかを確認してください。CAGE CLAMP
Ⓡへの導線結線
WAGO CAGE CLAMPⓇ接続は単線、より線および極細より線のそれぞれに適用できます。
各プッシュイン CAGE CLAMPⓇ接続には 1 導体のみを接続します! それぞれのCAGE CLAMP®接続には1 導体のみを接続するようにします。 1 つのシングル接続に 1 導体以上の接続をしてはいけません! 1 つ以上の導体を 1 接続にルーティングしなければならない場合、例えば WAGO フィードスルー端 子のようなものを使用して、上位回路の配線アセンブリに接続する必要があります。 導体のすべての形式に対しては、CAGE CLAMP®は2.5mm 幅の操作ツール(型番:210-719)など で接続を開かなければなりません。 1. CAGE CLAMP®を開くには、接続上の開口部に操作ツールを挿入します。 2. 対応する開口部に導体を挿入します。 3. CAGE CLAMP®を閉じるには、導体を所定の位置にしっかり固定した後で、ツールを取り外 すだけです。
32 接続機器 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
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接続例
1 線接続, 保護クラスⅠアクチュエータ
図 11:接続例-保護クラスⅠ用 1 線接続(導体接地)1 線接続, 保護クラスⅡおよびⅢアクチュエータ
図 12:接続例-保護クラスⅡ(二重絶縁)およびクラスⅢ(安全増-低電圧)アクチュエータ用 1 線接 続34 接続機器 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
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並列回路のリレー動作
図 13:接続例-並列電流回路 この接続例では、I/O モジュールは 2 つの別々の電流回路で動作します。電流回路Ⅰ(DC) ではチ ャンネル1 はメーク接点として機能します。電流回路Ⅱ (AC) では、チャンネル 2 はメーク接点とし て機能します。このようにして、以下の論理機能が実現されます: OUT_Ⅰ = DO1 OUT_Ⅱ = DO2直列のリレー動作
図 14:接続例-直列接続750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J この接続例では、I/O モジュールのチャンネルは直列接続です。チャンネル 1 および 2 は回路にお いてメーク接点として機能します。この方法で、以下の論理機能が実現されます:
36 接続機器 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
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リレーモジュールの接点に対する保護回路
コンダクタやソレノイドバルブのような誘導負荷をオフに切り替えることで、最大数千ボルトの電圧ピ ークの過度現象が発生する可能性があります。多くの場合、これらの瞬圧はEMC 規格で仕様化さ れている許容限界を超過しています。したがって、外部保護回路を使用することで制限されなければ なりません。 加えて、それらはスイッチング接点を破壊する可能性のあるアークの原因となり、リレーの寿命と安 全性に大きな影響を与えます。以下の消費側と並列に干渉源と直結される保護回路は実際に対策 として成功していることが証明されています: 表 19:リレーモジュール接点に対する保護回路 保護回路 追加オフ ディレイ 定義された 誘導電圧制限 バイポーラ 有効減衰 利点および欠点 図 15:ダイオード 長 有 (UD) 無 利点: 容易な実装 費用対効果高および 信頼性高 サイズ重要性低 低誘導電圧 欠点: 負荷抵抗による減衰 のみ オフディレイ長 図 16:ツェナーダイオード およびダイオード 中から小 有(UZD) 無 利点: サイズ重要性低 欠点: UZDより上でのみ減衰 図 17:サプレッサダイオ ード 中から小 有(UZD) 有 利点: 費用対効果高 サイズ重要性低 正負ピーク制限 AC 電圧に適用 欠点: UZDより上でのみ減衰 図 18:バリスタ 中から小 有(UVDR) 有 利点: 高電力吸収 サイズ重要性低 AC 電圧に適用 欠点: UZDより上でのみ減衰 図 19:R/C 組合せ 中から小 無 有 利点: 電力蓄積による HF 減衰 AC 電圧に適用 階層非依存減衰 欠点: 正確な寸法が必要 高突入電流750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
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危険環境における使用
WAGO I/O SYSTEM 750(電気設備)は Zone2 危険領域での使用のために設計されており、マー キングおよび設置規則に従って使用するものとします。
下節にはコンポネント(機器)の一般的な識別と遵守すべき設置規則の双方が含まれています。I/O モジュールが必要な承認がある、あるいはATEX 指令の適用範囲の対象である場合、”Installation Regulations”節の個別項を考慮しなければなりません。
38 危険環境における使用 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
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マーキング例
ATEX および IECEx によるヨーロッパ用マーキング
図 20:ATEX および IECEx による I/O モジュール承認の側面マーキング例
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J 表 20:ATEX および IECEx ごとのマーキング例の内容 印刷内容 説明 TUEV 07 ATEX 554086 X IECEx TUN 09.0001 X 承認機関および証明書番号 粉塵 II 機器グループ:鉱山を除くすべて 3D 機器カテゴリ3 (Zone 22) Ex 防爆マーク tc 保護形式:エンクロージャーによる保護 IIIC 粉塵爆発のグループ:爆発性粉塵雰囲気 T135℃ エンクロージャーの最大表面温度(粉塵レイヤを除く) Dc 環境保護レベル(EPL) 鉱山 I 環境グループ:鉱山 M2 カテゴリ:高レベル保護 Ex 防爆マーク d 保護形式:耐圧封止 I 坑内爆発性ガスの影響を受けやすい鉱山用電気機器に対する爆発グ ループ Mb 環境保護レベル(EPL) ガス II 機器グループ:鉱山を除くすべて 3G 機器カテゴリ3 (Zone 2) Ex 防爆マーク nA 保護形式:火花を発生させない機器 IIC ガスおよび蒸気の防爆グループ T4 温度クラス:最大表面温度135℃ Gc 環境保護レベル(EPL)
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図 22:ATEX および IECEx による I/O Ex i モジュール承認の側面マーキング例
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表 21:ATEX および IECEx による承認された Ex i I/O モジュールについてのマーキング例の内容
印刷内容 説 明 TUEV 12 ATEX 106032 X IECEx TUN 12 0039 X 承認機関および証明書番号 粉塵 II 機器グループ:鉱業を除くすべて 3(1)D カテゴリ1(Zone20)機器に関する安全装置が含まれて いるカテゴリ3(Zone22)機器 Ex 防爆マーク tc 保護形式:エンクロージャーによる保護 3(2)D カテゴリ2(Zone21)機器に関する安全装置が含まれて いるカテゴリ3(Zone22)機器
[ia Da] 保護形式および環境保護レベル(EPL):Zone20 での使
用するための本質安全回路搭載機器 IIIC 粉塵爆発のグループ T 135℃ エンクロージャーの最大表面温度(粉塵レイヤを除く) Dc 環境保護レベル(EPL) 鉱山 I 機器グループ:鉱山 M2(M1) 機器カテゴリ:保護の非常に高いレベルを提供する電気 回路付の高レベル保護 Ex 防爆マーク d 保護形式:耐圧封止
[ia Ma] 保護形式および環境保護レベル(EPL):本質安全電気
回路付関連装置 I 坑内爆発性ガスの影響を受けやすい鉱山用電気機器に 対する爆発グループ Mb 環境保護レベル(EPL) ガス II 機器グループ:鉱山を除くすべて 3(1)G カテゴリ1(Zone0)機器に関する安全装置が含まれてい るカテゴリ3(Zone2)機器 Ex 防爆マーク ec 保護形式:安全増
[ia Ga] 保護形式および環境保護レベル(EPL):Zone0 での使
用するための本質安全回路搭載機器
IIC ガスおよび蒸気の防爆グループ
T4 温度クラス:最大表面温度135℃
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アメリカ合衆国(NEC)およびカナダ(CEC)用マーキング
図 24:NEC によるマーキング例 図 25:NEC500 によるマーキング例-テキスト印刷拡大 表 22:NEC500 によるマーキング例の内容 印刷内容 説明 CL I 防爆(ガスグループ) DIV 2 アプリケーション領域 Grp. A B C D 爆発グループ(ガスグループ) op temp code T4 温度等級 図 26:NEC505 による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例-テキスト印刷拡大 表 23:NEC505 による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例内容 印刷内容 説明 Cl I 防爆グループ Zn 2 アプリケーション領域 AEx 防爆マーク nA 保護形式[ia Ga] 保護形式および環境保護レベル(EPL):Zone20 で
の使用するための本質安全回路搭載機器
T4 温度等級
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J 図 27:NEC506 による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例-テキスト印刷拡大 表 24:NEC506 による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例内容 印刷内容 説明 Cl I 防爆グループ Zn 2 アプリケーション領域 AEx 防爆マーク nA 保護形式
[ia IIIC] 保護形式および環境保護レベル(EPL):Zone20 で の使用するための本質安全回路搭載機器 IIC グループ T4 温度等級 Gc 環境保護レベル(EPL) 図 28:CEC18 付帯 J による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例-テキスト印刷拡大 表 25:CEC18 付帯 J による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例内容 印刷内容 説明 粉塵 Ex 防爆マーク nA 保護形式
[ia IIIC] 保護形式および環境保護レベル(EPL):Zone20 で の使用するための本質安全回路搭載機器 IIC グループ T4 温度等級 Gc 環境保護レベル(EPL) X 特定の使用条件を示すために使用される記号 ガス Ex 防爆マーク nA 保護形式
[ia Ga] 保護形式および環境保護レベル(EPL):Zone20 で
の使用するための本質安全回路搭載機器
IIC グループ
T4 温度等級
Gc 環境保護レベル(EPL)
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設置規則
危険区域内における電気機器の設置と操作について、設置場所で適用可能な有効な国内および国 際ルールは慎重に従わなければなりません。防爆を含む特別注意事項
以下の警告通知はWAGO-I/O-SYSTEM 750(以下”製品”)の傍に掲示します: WARNING – DO NOT REMOVE OR REPLACE FUSED WHILE ENERGIZED! WARNING – DO NOT DISCONNECT WHILE ENERGIZED!WARNING – ONLY DISCONNECT IN A NON-HAZARDOUS AREA!
製品を使用する前に、目的のアプリケーションがそれぞれの印刷に従って許可されているかどうかを 確認してください。製品を交換する際には印刷が変更されているかに注意してください。 製品はオープンシステムです。そのため、製品は以下に該当する適切なエンクロージャーあるいは 電気制御室のみに設置する必要があります。 • ツールあるいはキーを使用してのみ開くことができること • 内部汚染度1 あるいは 2 • 動作中、標準製品の内部気温範囲は 0 °C ≤ Ta ≤ +55 °C あるいは枝番…/025-xxx については −20 °C ≤ Ta ≤ +60 °C あるいは枝番…/040-xxx については −40 °C ≤ Ta ≤ +70 °C • 最低限の保護レベル:IP54(EN/IEC 60529 による)
• Zone 2 (Gc)において使用の場合、規格 EN/IEC/ABNT NBR IEC 60079-0, -7, -11, -15 に 該当する要件に準拠
• Zone 22 (Dc)において使用の場合、規格 EN/IEC/ABNT NBR IEC 60079-0, -7, -11, -15 および -31 に該当する要件に準拠 • 鉱山 (Mb)において使用の場合、最低限の保護等級 IP64(EN/IEC 60529 による)そして EN/IEC/ABNT NBR IEC 60079-0 および -1 による適切な保護措置 • 領域と機器のカテゴリに応じて、要件に応じた正しい設置と要件が必要な場合に”Notified Body” (ExNB)により評価および認証しなければなりません。 組立、設置あるいは修理作業で発生する爆発性雰囲気を排除しなければなりません。とりわけ、こ れらには以下のアクティビティが含まれます。 • コンポネントの挿入と取外
• フィールドバス、アンテナ、D-Sub、ETHERNET あるいは USB コネクタ、DVI ポート、メモリカ ード、一般的な設定・プログラミングインターフェースおよび特定のサービスインターフェース からの接続あるいは切断: o 操作 DIP スイッチ、コーディングスイッチあるいはポテンショメータ o 交換ヒューズ 本質安全でない回路の配線(接続あるいは切断)は以下の場合のみ許されます • 回路が電源から切断されている • 領域は非防爆エリアでないことが周知されている 機器の外部では、過度な障害(フィールド電源に電力を供給するときなど)により定格電圧が40 %を 超えないように、適切な措置を講じなければなりません。 本質安全アプリケーション向けの製品コンポネントには750-606 あるいは 750-625/000-001 バス 電源モジュールのみを使用することができます。
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J 電源が過電圧カテゴリI あるいは II に対応するフィールド機器のみが、これらのコンポネントに接続 されます。
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UL 危険個所に関する特記事項
UL 危険個所に関して、UL ファイル E198726 により、次の追加要件が適用されます: • Class I, Division 2, Group A, B, C, D においての使用、あるいは非防爆領域のみ • ETHERNET 接続はコンピュータネットワーク(LAN)への接続専用に使用され、電話ネットワ
ークや通信ケーブルには接続できません。
• WARNING – The radio receiver module 750-642 may only be used to connect to
external antenna 758-910!
• WARNING – Product components with fuses must not be fitted into circuits subject to
overloads! These include, e.g., motor circuits.
• WARNING – When installing I/O module 750-538, “Control Drawing No. 750538” in the
manual must be strictly observed!
追加情報
証明書はリクエストに応じて入手できます。
また、操作および組立説明書に記載されている情報にも注意してください。
安全に使用するための、これら特別条件を含む取扱説明書は、ユーザーがすぐ利用できるように する必要があります。
750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位 取扱説明書 バージョン 1.2.2J
図目次
図 1:外観 ... 15 図 2:データ接点 ... 16 図 3:電源ジャンパ接点 ... 17 図 4:プッシュイン CAGE CLAMPⓇコネクタ ... 18 図 5:表示要素 ... 19 図 6:リレーの負荷制限値グラフ ... 23 図 7:I/O モジュールの挿入(例) ... 29 図 8:I/O モジュールを所定の位置に固定する(例) ... 29 図 9:I/O モジュールの引抜(例) ... 30 図 10:CAGE CLAMP®への結線 ... 32 図 11:接続例-保護クラスⅠ用 1 線接続(導体接地) ... 33 図 12:接続例-保護クラスⅡ(二重絶縁)およびクラスⅢ(安全増-低電圧)アクチュエータ用 1 線接続 ... 33 図 13:接続例-並列電流回路 ... 34 図 14:接続例-直列接続 ... 34 図 15:ダイオード ... 36 図 16:ツェナーダイオードおよびダイオード ... 36 図 17:サプレッサダイオード ... 36 図 18:バリスタ ... 36 図 19:R/C 組合せ ... 36図 17:ATEX および IECEx による I/O モジュール承認の側面マーキング例 ... 38
図 18:ATEX および IECEx による I/O モジュール承認のマーキング例-テキスト印刷拡大 ... 38
図 19:ATEX および IECEx による I/O Ex i モジュール承認の側面マーキング例 ... 40
図 20:ATEX および IECEx による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例-テキスト印刷拡大 ... 40
図 21:NEC によるマーキング例 ... 42
図 22:NEC500 によるマーキング例-テキスト印刷拡大... 42
図 23:NEC505 による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例-テキスト印刷拡大 ... 42
図 24:NEC506 による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例-テキスト印刷拡大 ... 43
48 表目次 WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-513 2DO 230V AC 2.0A/ リレー 2NO/ 無電位
取扱説明書 バージョン 1.2.2J
表目次
表 1:枝番製品 ... 5 表 2:記数法 ... 8 表 3:書体の使い分け ... 8 表 4:図”外観”凡例 ... 15 表 5:図”電源ジャンパ接点”凡例 ... 17 表 6:図”プッシュイン CAGE CLAMPⓇコネクタ”凡例 ... 18 表 7:図”表示要素”凡例 ... 19 表 8:回路図 ... 20 表 9:技術データ-機器 ... 21 表 10:技術データ-電源供給 ... 21 表 11:技術データ-通信 ... 21 表 12:技術データ-出力 ... 21 表 13:技術データ-フィールド配線 ... 22 表 14:技術データ-電源ジャンパ接点 ... 22 表 15:技術データ-データ接点 ... 22 表 16:技術データ-気候環境条件 ... 22 表 17:船級認証 ... 25 表 18:出力ビット ... 27 表 19:リレーモジュール接点に対する保護回路 ... 36 表 20:ATEX および IECEx ごとのマーキング例の内容 ... 39表 21:ATEX および IECEx による承認された Ex i I/O モジュールについてのマーキング例の内容 ... 41
表 22:NEC500 によるマーキング例の内容 ... 42
表 23:NEC505 による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例内容 ... 42
表 24:NEC506 による Ex i I/O モジュール承認のマーキング例内容 ... 43
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