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Academic year: 2021

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(1)

様式 C-19

科学研究費補助金研究成果報告書

平成 23年

3

月31日現在 機関番号:34419

研究種目:基盤研究 (C) 研究期間:2008~2010 課題番号:20500636

研究課題名(和文)運動習慣は自己修復細胞を活性化しうるかー脳卒中発症遅延と延命効果

研 究 課題 名( 英 文) Long-term voluntary exercise improves the efficacy of cerebral angiogenesis and neurogenesis in stroke-prone genetically hypertensive rats

研究代表者

丹羽 淳子(NIWA ATSUKO)

近畿大学・医学部・講師 研究者番号:60122082

研究成果の概要(和文):運動療法の予防・治療効果の一因として造血幹細胞や血管内皮前駆細 胞(EPC)、神経幹細胞の増加を予想し、ヒト本態性高血圧症病態モデル SHRSP を用いて検討した。

運動群では発症前および発症後速やかに骨髄・末梢血中の EPC や造血幹細胞が増加し、脳病変 部周囲の微小血管や神経幹細胞数も増加した。また EPC の誘導、移動に必須の CXCL12 や VEGF、

神経新生に関与する BDNF とそのシグナル分子 ERK や CREB の活性化が認められた。

研究成果の概要(英文):Beneficial effects of long-term exercise (EX) may relate to increase endothelial and hematopoietic progenitors, and neuronal stem cells. In EX SHRSP, the number and activity of EPC and hematopoietic cells in bone marrow and peripheral blood cells were increased before and after stroke. The numbers of microvessels and neuronal stem cells around cerebral lesion were increased in EX, coincident with the appearance of EPC. Furthermore, levels of CXCL12, VEGF, and BDNF were higher in the plasma and cerebral homogenates of EX rats than sedentary rats and the signaling molecules, ERK and CREB, were also up-regulated in EX rats.

交付決定額

(金額単位:円)

直接経費 間接経費 合 計

2008 年度 2,200,000 660,000 2,860,000 2009 年度 1,000,000 300,000 1,300,000 2010 年度 500,000 150,000 650,000

年度 年度

総 計 3,700,000 1,110,000 4,810,000

研究分野:総合領域

科研費の分科・細目:健康・スポーツ科学 ・応用健康科学

キーワード:運動処方と運動療法・脳血管障害・血管内皮前駆細胞・血管新生・神経新生 1.研究開始当初の背景

骨髄由来の血管内皮前駆細胞(EPC)が成体 の末梢血液中に存在し、虚血部位などの血管 新生の際の新規血管に取り込まれて血管構 築 に 関 わ る と い う 事 実 が 明 ら か に さ れ た (Asahara T. et al. Science, 27:964;1977)。

また血管形成を間接的に誘導する細胞とし

て、マクロファージや造血幹細胞など血液細 胞の血管新生の役割も解明されてきている。

これらは、今日までの成体でおこる血管新生 は、既存の血管内皮細胞の遊走や増殖のみで あるという概念をかえるものであった。以来、

EPC の治療応用の有用性が示唆される一方で、

高血圧症、糖尿病、高脂血症などの基礎疾患

(2)

や喫煙などの生活習慣の危険因子によって、

EPC 数およびその機能低下が明らかにされる ようになった(Vasa M. et al. Circ. Res., 89:E1;2001)。また動脈硬化性の虚血性心疾 患や脳血管障害患者では、NO 産生低下、炎症 性反応亢進に加え、血管新生能低下を伴って いることが知られている。これら臨床成績は、

組織修復過程における EPC や造血幹細胞の機 能不全が心血管イベントリスクを増加させ ている可能性があることを示している。

今回我々が用いた高血圧症病態モデル、脳 卒中易発症性高血圧自然発症ラット(SHRSP) は、遺伝性の高血圧症と脳卒中易発症性を呈 し、ヒト本態性高血圧症患者の原因遺伝子と 相同性のある遺伝子を多数もつ。我々は今ま でに、習慣性の運動療法の早期介入が、遺伝 的素因をもちながら脳卒中抑制の極めて有 効な非薬物的治療であることを証明した。こ れまでの多くの疫学調査からも、身体活動の 活発さや軽~中程度の習慣的な運動は、心血 管障害の減少と関係していることが明らか に さ れ て い る (Hambrecht R. et al.

Circulation, 107:3152;2001)。

また最近の知見では、いくつかの既存の高 血圧症治療薬や高脂血症治療薬が EPC の内皮 機 能 活 性 を 上 昇 さ せ た り (Thum T. et al.

Cardiovasc. Res., 70:50;2006)、EPC 自体が 新生血管の構成体になるだけでなく、造血幹 細胞とともに様々なサイトカインを分泌し て(Ii M. et al. Circulation, 111: 1114;

2005)血管内皮の修復や血管新生を促進させ る可能性が報告されている。

2.研究の目的

これらの知見から、高血圧症などの状態に おいては EPC など自己修復細胞の生理的機能 が抑制され、血管病の病態を促進している可 能性が考えられる。運動療法による脳卒中発 症抑制および延命効果の一因として、EPC や 組織幹細胞の増加を予想し検討する。また、

血管内皮細胞由来遊走因子が神経新生にお いてガイダンス的機能を有する(Schmidt N.O.

et al. Brain Res., 1268:24;2009)ことも判 明してきていることから、脳卒中発症後の血 管―神経新生連関について検討をおこなう。

(1)運動介入による EPC の数や形質変化を 明らかにする。(2)血管新生に重要とされる 制御因子産生量やそれらの受容体について 検討する。(3)脳の血管および組織修復につ いて、血管新生、神経新生、神経学的行動試 験を調べ、脳卒中発症遅延および神経症状の 改善、延命効果の点から運動療法の作用点を 検討することを目的とする。

3.研究の方法

(1)動物および運動負荷実験

雄性脳卒中易発症性高血圧自然発症ラット

(SHRSP)および正常血圧の Wistar Kyoto ラッ ト(WKY)6 週齢から 18 週齢を用いた。動物は 大学実験動物共同研究室で系統維持され、室 温、湿度、明暗時間を厳密に調節された実験 室で飼育された。飲水および飼料は自由摂取 させた。

軽度から中程度運動を長期間継続させる ために、運動負荷は 1 周 1 m の回転輪がつい たケージ内で飼育し、8 週間以上自由に運動 させた。毎日の運動量測定とともに、一定時 間をおいて血中乳酸値を測定し、運動負荷量 を確認した。また飼育期間中、体重、血圧、

心拍数、神経症状を毎日または毎週測定した。

非運動群は回転輪のない同等の広さのケー ジ内で飼育して比較した。運動負荷実験終了 後に、経過観察および行動試験と並行して、

以下に述べる項目について、動物をペントバ ルビタール麻酔下で実験材料を摘出し実験 に用いた。すべての動物実験は本学動物実験 倫理規定に基づいて行われた。

(2)血管内皮前駆細胞(EPC)の分離と解析 脳卒中発症前(11 週齢から 13 週齢)および発 症後 3 日、5 日、10 日、15 日の末梢血と大腿 骨および腓骨から骨髄細胞を採取し、実験材 料として用いた。フィコールを用いて単核球 を分取したあと、EPC のマーカーとして用い られている(Taura D. et al. Arterioscler.

Thromb. Vasc. Biol., 29:1;2009) CD34 と vascular endothelial growth factor receptor 2(VEGFR2)または VE-cadherin に対 する抗体を用いて(抗体入手先:Santa Cruz Biotechnology, Abcam Co., BD Pharmingen, Beckman Coulter)

EPC 数と VEGFR2 の発現量の時間変化をフロー サイトメーター(FACS Calibur, FACS Vantage)により解析した。

また、EPC や神経幹細胞の誘導、増殖に必 須の CXCR4(BioVision)の発現量は、上記抗体 により EPC を分画した後、フローサイトメー ターにより解析した。

(3)脳組織における EPC および神経幹細胞、

造血幹細胞

発症後の脳組織修復に係わる前駆細胞、幹細 胞の分布をリアルタイム PCR 法と免疫染色に より確認した。

脳病変部より RNA を抽出したあと(TRIZOL Reagent;Invitrogen)、造血幹細胞は Abcg2、

神経幹細胞は Bmi-1、EPC は VEGFR2 のmRNA レベルを SYBR Green 法(SYBR Premix Ex Taq;TAKARA Bio Inc)により測定した(ABI PRISM 7900HT)。

免疫染色は 4% パラフォルムアルデヒド/

リン酸緩衝液で灌流固定した後、定法により パラフィン切片を作成した。抗原賦活化を行 った後、以下の抗体を用いてそれぞれの細胞 抗原を染色し(ヒストファイン;ニチレイバ イオサイエンス)、発色は DAB Chromogen

(3)

(DAKO)と VIP(Vector Laboratories)を用いた。

EPC と血管内皮細胞は抗 VEGFR2 抗体(Abcam) と抗 CD34 抗体(R&D Systems)、神経幹細胞は 抗 Nestin 抗体(Chemicon)、神経幼弱細胞は 抗 Doublecortin(DCX)抗体(Abcam)、成熟神経 細胞は抗 NeuN 抗体(Chemicon)を用いた。細 胞増殖は、抗 Bromodeoxyuridine 抗体(Roche) と抗 Ki-67 抗体(DAKO)を用いた。

(4)病理組織学的検討

発症前、発症後 3 日、1、2、3、4 週目に上記 と同様の方法により脳および骨髄、頸動脈を 摘出し、定法によりパラフィン切片を作成し て HE 染色を行い、病変部および海馬領域の 病理組織学的検討を行った。また発症後 2 日 目から 5 日間、腹腔内に Bromodeoxyuridine (BrdU) 50 mg/kg/day 投与し、発症後 1、2、

3、4 週目に同様の方法でラットから脳を摘出 し、病変部および神経組織幹細胞が存在する 海馬領域(SGZ)と側脳室領域(SVZ)について 連続冠状切片を作成し、抗 BrdU 抗体および 上記の血管内皮細胞抗原と神経細胞抗原に 対する抗体を用いて免疫染色を行った。

発症前(11 週齢)、発症後(13~14 週齢と 16

~18 週齢)のラット脳組織の血管透過性は、

0.4%トリパンブルー/生理食塩水液を灌流し た後脳を摘出し、その後 48 時間ホルムアミ ドに浸漬して組織中の色素を抽出し、吸光度 を測定した。脳浮腫は 70℃オーブン中で 48 時間乾燥させ、水分量を測定した。脳病変部 の体積は、脳全体を 1.5 mm の厚さの冠状切 片にし、2% triphenyltetrazolium chloride (TTC)液に浸けて 37℃ 20 分保温したあと、

TTC 染色部(正常部)と非染色部(障害部)

の大きさを測定して体積を計算した。

(5)血管新生(再生)および神経新生(再 生)因子と炎症性サイトカイン

0 0.005 0.01 0.015 0.02 0.025 0.03

pre 5 days

afte r

10 da ys afte r

15 days after

0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

発症前、発症後の時間をおって、血漿中およ び脳組織(発症病変部と SGZ と SVZ)ホモジ ネート上清の CXCL12(R&D Systems)、

brain-derived neurotrophic factor (BDNF) (Promega)、VEGF(American Research

Products)、monocyte chemoattractant protein-1(MCP-1)(Endogen)、tumor necrosis factor-α(TNF-α)(R&D Systems)について ELISA 法により測定した。

(6) 血管新生(再生)および神経新生(再 生)因子のシグナル伝達分子

リン酸化(p)-ERK、p-Akt、p-CREB(いずれも Cell Signaling)、HIF-1α(R&D Systems)に ついて、ウェスタン・ブロット法により検討 した。発症前と発症後 7 日目の病変部および SGZ と SVZ のホモジネート蛋白溶解液を SDS 電気泳動(SDS-PAGE)し、PVDF 膜

(Immobilon-P; Millipore)に転写した後、化 学発光法(ECL Plus; GE Healthcare)でタン 白量を検出した(ImageQuant LAS4000/4010;

GE Healthcare)。

(7)神経学的行動試験

全てのラットについて 8 週齢から 18 週齢ま で、週1回、傾斜板を用いて運動協調性、平 衡感覚、筋力を評価した。

また試験本番の前々日と前日に約 1 m 四方 のオープンフィールド内で慣らした後、同じ 2本のビンをフィールド内に置いて 5 分間探 索させ、ビンに触れた回数と時間を記録した 後、15 分または1時間後、片方のビンを新奇 のものに変えて 5 分間探索させ、同様に物体 に触れた回数と時間を記録して比較し、記憶 認識能を評価した(新奇認識試験)。

(8)統計処理

実験値は平均値±標準誤差として表した。統 計処理は、2 群間の比較は t 検定により、3 群間以上の比較は Post hoc ANOVA と Scheffe の方法で多重比較検定を行った。危険率 5%

以下を有意差ありと判定した。

4.研究成果

(1)運動習慣による脳卒中発症抑制および 発症遅延と延命効果

脳卒中発症までの、体重、収縮期血圧、心 拍数は、いずれも運動群と非運動群間に有意 差を認めなかった。これに対して、発症する ま で の 日 数 を 比 較 す る と 、 非 運 動 群 (sedentary)の全ラットが 120 日齢までに発 症したのに対し、運動群(exercise)では 40%

しか発症せず、有意な発症遅延および発症抑 制効果を示した。また生存率も非運動群が 202 日齢までに全ラットが死亡したのに対し、

運動群ではまだ 50%が生存し、有意な生存率 の延長を認めた。50%生存日数は非運動群が 166 日で運動群が 210 日であった(図 1)。

0 100 200

0.5 1

運動群 非運動群

日数

図 1 生存率の比較

2)骨髄および末梢血における血管内皮前駆 細胞(EPC)および造血幹細胞の変化

(4)

図 2 骨髄 EPC(CD34+,VEGFR2+)の発症前と発 症後の数の変化(%)

緑●は運動群 SHRSP、桃◆は非運動群 SHRSP、

青■は WKY を示す。点線は脳浮腫の程度(脳 水分量)を示した。

図 3 末梢血 EPC の発症前と発症後の数の変 化(%)

運動群 SHRSP の骨髄中および末梢血中 EPC(CD34+, VEGFR2+または CD34+, VE- cadherin+)と造血幹細胞マーカーの CD34+細 胞は、発症前から非運動群に比し有意な増加 を示し、発症後も速やかに増加した(図 2、3)。

図 4 脳卒中病変部周囲の CD34+細胞微小血 管(発症後 10 日目) 左:非運動群、右:

運動群

末梢血および骨髄 EPC の増加に一致して、脳 病変部の CD34 陽性微小血管数は運動群で有 意に増加した(図 4、図 6)。また Nestin 陽 性神経幹細胞細胞や DCX 陽性神経幼弱細胞も 病変部周囲に増加した(図 5、図 7)。mRNA レ ベルにおいても運動群では非運動群に比し、

VEGFR2 は約 4 倍、Bmi-1(神経幹細胞)は約 3 倍に増加した。

図 5 発症部周囲の Nestin 陽性神経幹細胞

(発症後 10 日目)左:非運動群、右:運動 群

さらに EPC や CD34+細胞および神経新生細胞 の増加の時間経過は脳浮腫の軽減(図 2)や 炎症性サイトカインである MCP-1、TNF-α産 生量の抑制と一致した(data not shown)。

発 症 部 CD34+ ce lls a nd m icrove sse ls

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

stroke 2w k DG

stroke 2w k LV

stroke 4w k DG

stroke 4w k LV

0

0.002 0.004 0.006 0.008 0.01 0.012 0.014 0.016 0.018 0.02

pre 5 days after

10 days after

15 days after

WKY

se de nta ry

SHRSP SED

e x e rcise

SHRSP EX

図 6 脳病変部 CD34+細胞微小血管数の時間 変化

DG DCX (5se ctions)

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450

pre - stroke

stroke 1w k

stroke 2w k

stroke 4w k

W KY 12w ks se de nta ry

e xe rcise

図 7 海馬歯状回における DCX+陽性神経幼弱 細胞数の時間変化

0 20 40 60 80 100 120 140 160

stroke 2w ks stroke 4w ks

se de nta ry e x e rcise

図 8 海馬領域における NeuN+神経新生の時 間変化

また運動群では、神経新生が行われる海馬領 域において Nestin+幹細胞に続いて、DCX+幼 弱細胞、NeuN+成熟細胞が増加し(図 8)、時 間と共に神経新生が活発に進行した。

(3)血管新生および神経新生に関与する液性 因子の変化

運動群では、発症前から CD34+細胞や EPC が増加し、発症後速やかに末梢血や病変部に 移行して、病変部の修復や神経新生に関与す

(5)

ることが示唆された。そこで、これら細胞の 誘導や移動過程に必須である VEGF、CXCL12、

BDNF とその受容体の発現変化を検討した。

図 9 血漿中 VEGF レベルの変化

図 10 血漿中 CXCL12 レベルの変化

図 11 海馬領域の BDNF レベルの変化 血漿中および脳組織の VEGF は、運動群で 非運動群に比し、発症前に有意に高値であっ たが、非運動群が発症後も増加するのに対し て運動群では減少した(図 9)。一方、運動群 末梢血と骨髄 EPC の VEGFR2 の発現量は、発 症後非運動群の約 3 倍に達した(図 12)。血 漿中および脳組織の CXCL12 レベルは発症前、

発症後ともに運動群で有意に高値を示し(図 10)、その受容体の末梢血 EPC の CXCR4 も運 動群で高値であった(図 13)。海馬神経新生 領域 BDNF レベルは、運動群で発症後早期に 上昇し(図 11)、これら液性因子の時間変化 は EPC や神経新生細胞の動態に一致するもの であった。さらに BDNF 産生に関与する ERK と CREB のリン酸化レベルも発症後運動群で

有意に上昇していた(図 14、図 15)。

図 12 末梢血および骨髄 EPC の VEGFR2 の発 現量の変化

図 13 末梢血 EPC の CXCR4 発現量の変化

図 14 海馬領域のリン酸化 ERK レベル

図 15 海馬領域のリン酸化 CREB レベル

p-ERK

0 200 400 600 800 1000 1200

pre -stroke stroke 7da y se de ntary e x ercise

p-CREB

0 200 400 600 800 1000 1200

pre-stroke stroke 7day sedentary

exercise

Flk-1+ cells CXCR4 MFI

0 50 100 150 200 250 300 350

pre (12w ks) stroke 3day stroke 7day 20 w ks

VEGFR2 expression (mean fluorescence intensity)

0 50 0 0 0 0 0 0 0 450

PBL bone marrow PBL bone marrow PBL bone marrow PBL bone marrow PBL bone marrow

10 15 20 25 30 35 40

sed pre-stroke stroke 5 day pre-stroke stroke 5 day W KY

(13wks)

SHRSP sed SHRSP sed SHRSP ex SHRSP ex

0 1 2 3 4 5 6

pre (11w ks) stroke 1w k stroke 4w ks se de nta ry

e x e rcise

0

0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6

pre (11wks)

stroke 3d stroke 1w stroke 2wks sedentary

exercise

0

50 100 150 200

pre (11w ks) stroke 3d stroke 7d 250

se de nta ry e x e rcise

(6)

(4)脳障害および神経学的行動試験

脳卒中による脳組織障害を TTC 染色と色素 透過性によって検討した。

図 16 脳血管トリパンブルー色素透過性

図 17 TTC 染色による脳障害部の大きさ 赤カラム:非運動群、青カラム:運動群 非運動群では発症前から血管透過性が亢 進し、発症後2週間を経ても透過性の亢進は 改善されなかった(図 16)。一方、運動群で は正常血圧の WKY とほぼ同等の Blood Brain Barrier 構造が維持されていた(図 16)。こ れは、発症後の TTC 染色の検討によっても同 様の結果が得られ、運動群では組織の修復機

構が活性化されていることを示した(図 17)。 四肢の運動協調性と記憶・認識能の2種類の

神経学的行動試験について時間経過をおっ て検討した。両試験ともに、運動群では発症 前から非運動群に比し良好な成績を示し、発 症後も速やかな回復を示した(図 18、図 19)。

ヘルスバイオサイエンス研究部・准教授

図 18 運動協調性試験(傾斜板試験)

破線は発症後の結果を示す。

新奇物体認識試験(15分)1.2.3回まとめ

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8

none(pre-stro ke)

stroke

1wk after stro

ke

2wks after stro ke

3wks after stro ke

4wks after stro ke

5wks after stroke

W K Y SED W K Y EX S H R SP SED S H R SP EX

図 19 記憶・認識能試験(新奇物体認識試験)

5.主な発表論文等

(研究代表者、研究分担者及び連携研究者に は下線)

0

なし 6.研究組織 (1)研究代表者

丹羽 淳子(NIWA ATSUKO)

近畿大学・医学部・講師 研究者番号:60122082 (2)研究分担者

東野 英明(HIGASHINO HIDEAKI)

近畿大学・医学部・教授 研究者番号:40122098

中村 恭子(NAKAMURA KYOKO)

近畿大学・医学部・助教

研究者番号:10512197 阪上 浩(SAKAUE HIROSHI) 徳島大学大学院・

研究者番号:60372645 大島 佳奈(OOSHIMA KANA) 近畿大学・医学部・助手 研究者番号:60278653 (3)連携研究者 なし

1000 00 00 00 00 00 00

After 1 wks After 4wks 20

30 40 50 60 70

0 00 00 00 00 00 00 00

After 1 wks After 4wks 10

20 30 40 50 60 70

inclined test (°)まとめ

40 45 50 55 60 65

6w 7w 8w 9w 10w 11w 12w 13w 14w 15w 16w 17w 18w W KY EX

W KY SED

SP EX

SP SED

参照

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