子どもの遊びの考察
山口わか
Consideration of children's play
WAKA YAMAGUCHI
最近スポーツが見直され,すべての人々が自己の健康作り,体力作りについて自覚しつつあ り,また一般社会では予防医学としてのスポーツが盛んである。
子どもたちの体力作りも方々で実施されてはいる,しかし一方においては学校から帰宅後ど んなことをしてすごしているのであろうか,あそびを知らない,あそびの場所がないといわれ る,いつかの新聞でよんだが最近の子どもはあそび方をしらないため,残酷なあそびを平気で している,とあったそれは,あぶら虫に火をつけて飛ばしてみたり,虫をくくって,はわせたり するようなあそぴである。それで平気でいる子どもを考えると将来において,どんな人間が出 釆上ってくるかが思いやられる。
あそぶことは機能的快感を伴った活動で,よろこび,おもしろさ,自発的な活動で心理的に も自由であり,何ものにも強制されることのないものであって,あそびを通し友達関係や社会 的ふれあいの場があり,体力作りにも関連ずけられ,よくあそぶ子どもは,精神的にも明朗で 人にもすかれる。
子ども達が家庭的環境,またはあそびを知らない,あそびをしないため,何とはなしに,ブラ, ブラ,してすごしているのではないだろうか,学校帰宅後のあそぴにつき調査することにした。
調査対象
長崎市小学校をイ校 西彼小学校をロ校
西彼小学校をハ校とする(分校) 期間
長崎市イは51年10月下旬10日間東彼,西彼は52年5月下旬10日間 調査項目
あそぴの種類,あそんだ場所,あそばなかった理由,父兄の声を記入した。
ィ,ロ,ハ校における,地域社会の実態について。
イ校における地域社会の実態
長崎市の北西部に昭和31年4月,長崎市イ小学校として新設された。市内でも効外で,長崎
m引
iLi lわか
駅までバスで30分かかる,この4, 5年,学級減になっている,男子714名,女子663名、総数 1377名,職員数約40名の学校である。
校区内は殆んど住宅街で,学校前には近代的に建てられた刑務所,公務員アパートがあり, 毎年子どもたちの入れ替わりがある。 4月だけでも,知名程度になることがある。
南には市営陸上競技場,大橋球場,市営プール,交通公園など,となり合せになり便利な所 でもある。
それだけに交通がはげしい,最近シヨッパーズなどの進出により,賑やかな市場となってい る。
父兄の職業は会社員43%,公務員22%,各職業35%,児童の通学時間2分〜40分程度,校区 内にバス路線があるので危険個所があり,人通りの少い所もある,要注意場所も数多い所であ
る。
学校教育に関するPTAは,熱心で盛んである。子どもたちはサラリーマンの家庭が多い,し かしその反面生活補助を受けている家庭もある。
口授における地域社会の実態
西彼杵半島の先端である西海町,太田和港より船(フェリー)で15分で馬込港につく。その起 伏の多い島,それが大島町である。
大島町には, 3つの小学校がある。部落としては, 5つの部落にわかれている。
部落にはそれぞれ,大小のグラウンド,広場がある。またある部落にはプ‑ルもある。春は 運動会,夏は盆締りなど,部落ぐるみの催しが盛んである。父兄の職業は,会社員.40%,工員12.2%
公務員13.3%,農業,漁業14.3%,共稼ぎ37.7%である。
児童の通学時間遠くて4.3km50分はかかる,近くて0.8km, 10分かかる,また部落の近い所で はバス通学している。
学校教育に関する父兄の関心は高い,学校まかせの感,PTAは献身的,児童はまじめで素直, 1年から6年までの,たてのつながりがよく,掃除はたてのつながりで7人から8人のグルー プで行われ,仲よくやっている,全校児童数132名,よくまとまっている。
ハ校における地域社会の実態(分校)
西彼半島の屋根といわれる飯盛山(530.7mの西北西の中腹に点在する,山間の部落で社会 的にも,文化的にもめぐまれない陸地の孤島である。三部落に分かれている,戸数65戸,人口 300人,主に農業が中心であるが,植林(植林したあと下草をはらう仕事)や炭鉱夫(池島炭鉱)会 社員としての兼業農家が多い,そのほか牧場をひらいて,養年,養豚,しいたけ裁培をいとな んでいる,児童の通学時間は5分から70分である。遠距離の藤原地区児童は降雪風雨の場合, 登校不能になることがある。
開拓道路開通により,自家用車もふえ,長崎まで約1時間,その他の土地にも時間的距離が
短縮され,以前に比べてかなり便利になってきた。
子どもの遊びの考察
m男学校教育に関する父母の関心度合は高い,勉強は学校まかせの感,しかしPTAは献身的で協 力的である。
子ども達もすなおでまじめ1年生から6年生までのたてのつながりがよく,全校児童32名が 一つの集団としてよくまとまっている,家に帰ってからはいろいろの遊び道具もなく,家の手 伝いがないときはテレビを見たり,一週間に1‑2回くるマルミヤ店(おかしやおもちゃ,そ の他日用品をつんだ車)をたのしみにしたり,山,用,草原などであそぶはか何もない山間部 落である。
1表調査人数
学 年 巨 年 ‑ 2 年 F 3 年 F 4 年 i 5 年 F 6 年 ‑ 合 計 性 別 l 男
I 一女 l 男
‑ 一女 I 男
‑ 1 女 l 男
. 一女 I 勇
I 一女 l 男
I 一女 l 男 一女
‑ イ 校 i 19 21
‑
‑ 24 18
‑
‑ 21 20
ー I 26 18
‑ 22 20
E 18 16
‑ 1 30 1 13 24 3 ロ 校 】4 2 0 4 巨 ‑ 3
5 8 6 ‑ 12 巨 0
12 2 8 4 1 69 ハ 校 ‑ 3 3 2 ー1
‑ 1 3 】4 4 3 2 3 ‑ 2 ‑ 16 15 31 合 計 I 26
r ー26 ‑ 26 ‑ 23 25 26 35 l
30
‑
3 1 l 34 蝣 "・ 51 ! 30 1 74 16 9 34 3 イ校では各学年100名の回答を求めたが,結局243名の回答に終った。
ロ校では約半数提出, 2年生男子は1人もいない。
ハ校では全校数32名中, 31名
小学校の10日間のあそびについて,具体的な種類,ィ,ロ,ハ校をあげる。
イ小学校10日間のあそびの種類
巨 年 F 2 年 ! 3 年 i 4 年 ; 5 年 ; 6 年 n l ー : 合 計 1 男 : 女 一男 /r 一男 i 女 一男 ; 女 一男 …女 一男 ; 女 一 男 I /v ‑
人 員 19
I 】2 1 24
‑ ‑ 18 2 1
‑ ー20 2 6
‑ 18 2 2
I ‑ 20 18
‑ 】16 130
I 11 3 24 3
‑ バ レ ー ボ ー ル ‑ 2
‑ 40 E
‑ 5
‑ ‑
‑ 5 I 3 7
‑
‑ 5 I 23
‑
‑ 5
‑ 46
‑ I 一 2 7
I
‑ 22
‑ 173 ‑ 195
‑ 自 転 . 車 ‑ 4 1 ‑ , 15 ‑ 9 ‑ 23 ‑ 6 ‑ 1 9 ‑ ‑ 2 1 ‑ 4 ‑ l l ‑ ‑ 130 I 19 . 14 9 . ボ ー ル あ そ び 12 13
I
62 I
9 a
l 13 36 l
‑
1 l
25 120
‑
14 5
‑ 野 球 ‑
[ ‑ i 20
2 7 1 I 一 I
‑ i 5 I 一 一
‑ 】 96
! '' i 98 ソ フ ト ボ ー ル L
ー I
‑ 3 1 ,
‑ 一 一
I
I 24 一 一
】18 ‑ I
巨 1 一 一
i 84 I
I i 84
キ ャ ッ チ ボ ー ル 16 I
一 ‑ 10 一 一 ‑
I
I ‑ 15 一 一 ‑ 2 0 ‑
, ‑ 一
一 ‑ 61 I
I ‑ 61
ド ッ チ ボ ー ル I 10
‑ 6 E 17 ー ‑
l
‑ I l 14
‑ 1 I 10
‑ F 4 .
‑ I
1 51
I ‑ 1 0 l 61 ー
鬼 あ そ び ‑
1 0
‑
, 5 ‑ 8
‑ l 15
‑
‑ 4 l
F 4
‑
‑ 1
‑
‑ 6 ,
ー I 3 I
‑ I
. 2 i
I 2 3
‑
‑ 3 5
‑
‑ 58 I
鉄 棒 ー 4 ‑ ‑ 8
‑
‑ 4 1 I
15 1 ‑ 7
‑ ー 1
‑
‑ 1 1 ‑ ‑ 10 I 3 1 I
‑ 4 1 ト ラ ン プ ‑ I 2 i … 9 i 6 i 3 巨 日
‑ 「 7
2 ; 8 E 9 l
ー 2 9 ‑ 3 8
引m
Ill IIわカ、
イ小学校10日間のあそびの種類
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 計
合 計
男 女 男
I
女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
ゲ ー ム ご っ こ 7 15 2 ll 1 33 3 36
ハ ト ミ ン ト ン 3 ‑ 3 1 5 13 7 3 1 34 35
な わ と び 8 4 9 9 4 34 3 4
本 読 み 2 1 5 4 4 5 2 1 9 2 2 ll 33
か く れ ん ぼ 2 3 3 2 4 2 6 7 2 10 21 3 1
絵 か き あ そ び 3 2 12 6 3 15 l l 2 6
ハ ン ドベ I ス ボ ー ル 1 14 5 1 4 14 1 2 5
コ ム と び 1 6 5 4 8 5 1 9 24
サ ツ カ 4 2 4 ll 2 23 23
プ ラ モ デ ル 6 1 8 6 2 2 2 1 23
ま ま ご と 14 3 5 22 22
ま ん と り 1 7 1 1 3 21 1 22
砂 あ そ び 6 3 3 5 2 2 l l 10 2 1
人 形 あ そ ぴ 6 1 10 3 2 0 20
ア レ ビ 1 1 4 1 l l ll 7 1 8
卓 球 1 1 3 12 14 3 17
学 校 ご っ こ ll 5 1 1 16 17
お も ち ゃ ご っ こ 10 1 4 1 14 2 16
子 犬 や ね こ と 13 3 3 13 16
ゲ ム 1 5 3 6 8 7 15
ブ ラ ン コ 遊 び 4 3 3 I 5 4 ll 1 5
折 り 紙 遊 び 2 8 5 2 13 1 5
お 手 玉 5 5 2 12 12
ミ ニ カ I 遊 び 3 4 9 3 12
ふ う せ ん 遊 び 5 1 6 3 4 7 l l
ひ こ う き 作 り 1 5 7 1
水 あ そ び 2 6 7 7
木 の ぼ り 1 3 2 2 5 2 7
ビ ズ 7 7 7
モ ー タ ー ボ ー ト 6 6 6
ふ ざ け ご っ こ 1 5 6 6
バ ス ケ ッ ト ボ ー ル 2 3 1 3 3 6
子どもの遊びの考察
イ小学校川日間のあそびの種類
il胞
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 計
合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
レ コ ー ド を き く 2 4 2 4 6
カ I ド あ そ び 4 1 4 1 5
す べ り 台 4 1 4 1 5
か け つ こ 3 1 1 4 1 5
円 ば ん 2 2 1 4 1 5
ぬ い ぐ る み 5 5
基 地 ご っ こ .5 .5 5
犬 と さ ん ば 1 蝣 2 1 1 3 .4
石 な げ .2 1 1 3 1 4
じ ゃ ん け ん あ そ び 1 1 2 2 2 4
お う え ん あ そ び 4 4 4
タ イ ヤ あ そ び 1 3 1 3 4
て っ ぽ う 4 4 4
け ん け ん 鬼 4 4 4
ピ 一 チ ボ ー ル 2 1 1 2 2 4
お か あ さ ん ご っ こ 4 4 4
ダ ン ス 4 4 4
ご も く な ら べ 3 3 3
く つ か く し 1 2 1 2 3
旅 行 ご っ こ .2 1 1 .2 3
オ ル ガ ン 3 3 3
ビ 玉 1 2 3 3
リ レ 1 2 3 3
テ ス 2 1 3 3
電 報 あ そ び 2 2 2
け い さ つ ご っ こ 2 2 2
ケ ー キ ご っ こ 2 2 2
き せ か え 2 2 2
機 関 銃 あ そ び 2 2 2
ト ラ ン シ ー バ ー 2 2 2
こ ま 1 1 1 1 2
ピ ア ノ 2 2 2
178
ill 11わか
イ小学校10日間のあそびの種類
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 計 ‑合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
そ う こ っ く り 2 2 2
山 の ぼ り 1 1 1 1 2
銀 行 ご っ こ 2 2 2
の ぼ り ご っ こ 2 2 2
お み せ 屋 さ ん 1 1
じ し ゃ く あ そ び 1 1 1
か ら 手 ご っ こ 1 1 1
ジ ャ ン グ ル ジ ム 1 1 1
あ し ぶ み 1 . 1 1
く じ 引 き 1 1 1
か る た 1 1 1
手 ま り 1 1 1
レ ー シ ン グ カ ー 1 1 1
マ ジ ッ ク ハ ン ド 1 1 1
ゴ ー カ I ト 1 1 1
漢 字 と り 1 1 1
ど ろ ん こ あ そ び 1 1 1
宝 さ が し 1 1 1
電 話 1 1 1
ロ ー フ ー ス ノ レ ー 1 1 1
動 物 園 ー 1
1 1
石 な ら べ 1 1 1
て っ ぽ う 1 1 1
い ぬ と り 1 1 1
貝 な ら べ 1 1 1
山 の 名 前 つ く り 1 i 1
板 す . ベ り 1 1 1
地 図 か き 1 1 1
金 魚 と り 1 1 1
虫 と り 1 1 1
竹 馬 1 1 1
コ ノ レ フ 1 1 1
子どもの遊びの考察
□小学校10日間のあそびの種類
179
1 年 2 年 3 年 4 & 5 年 6 年 計
合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
人 員 4 2 0 4 3 . 3 5 8 6 12 10 12 28 41 69
自 転 車 乗 り 10 1 10 1 ll
王 様 と り 2 1 4 1 8 8
案 内 あ そ び 7 7 7
い ろ い ろ の 話 6 6 6
ゲ、 ム 3 1 1 1 2 4 6
魚 と り 6 6 6
ト ラ ン プ 5 1 5 1 6
お も ち ゃ で 1 4 5 5
か ん け り 5 5 5
絵 か き (孟詣 ) 2 1 2l 5 5
か け つ こ 3 1 3 1 4
バ レ ー ボ ー ル 1 2 1 4 4
そ う じ 1 1 2 1 3 4
家 の中 で あ そ ん だ 2 1 1 3 1 4
さか立ち .砂場遊 び 2 1 1 2 2 4
木 の ぼ り 3 l 4 4
ソ フ ト ボ ー ル 3 3 3
か え る と ぴ 1 2 2 1 3
フ リ ー テ ニ ス 3 3 3
バ ーベ キ ュー大 会 1 1 1 1 2 3
/ヾ ー ロ ン 3 3 3
鉄 棒 3 3. 3
人 形 ご っ こ 1 2 3 3
ブ ロ ッ ク あ そ ぴ 3 3 3
ど ん ぼ、 おたまじゃくしとり 1 1 1 2 1 3
オ ル ガ ! 1 1 2 2
す べ り 台 1 1 2 2
折 り 紙 2 2 2
か く れ ん ば 2 2 2
か に と り 1 1 1 1 2
ド ラ イ ブ 2 2 2
il醐 山口わか 日小学校10日間のあそびの種類
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 計
合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
す も う 1 1 1 1 2
卓 球 1 1 1 1 2
プ ロ レ ス I 1 1 1 2
ハ ン ド ボ ー ル 2 2 2
な わ と び 1 1 2 2
鬼 ご っ こ 2 2 2
水 あ そ び 2 2 2
シ ャ ボ ン 玉 1 1 1 1 2
ハ イ キ ン グ 2 2
バ ド ミ ン ト ン 1 2 2
お ど り 1 1 2 2
プ レ ゼ ン ト 会 1 1 2 2
な わ な げ 石 な げ 2 2 2
キ ャ ッ チ ボ ー ル 2 2 2
ね こ と 遊 ぶ 1 1 1 1
三 角 と び 1 1 1
ジ ャ ン ケ ン 遊 び 1 1 1
ト ラ ン シ ー バ ー 1 1 1
か た な あ そ ぴ 1 1 1
ヌ ン チ ヤ ク 1 1 1
お ひ め さ ま ご っ こ 1 1 1
ロ ボ ッ ト 1 1 1
ジ ャ ン グ ル ジ ム 1 1 1
さ ん ぼ 1 1 1
ペ チ ャ カ I ド 1 1 1 1
オ セ ロ 1 1 1 1
ブ I ご っ こ 1 1 1
く つ な げ 1 1 1
石 炭 は り 1 1 1
松ぼっくり 机 (筒つき) 1 1 1
お 店 屋 さ ん ご っ こ 1 1 1
は た あ て ‑ 1 1 1
子どもの遊びの考察
口小学校10日間のあそびの種類
il堊iI
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 計
合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
楽 器 あ そ び 1 1 1
プ ラ モ デ ル 1 1 1
車 ご っ こ 1 1 1
旅 行 1 1 1
ブ ラ ノ コ 1 1 1
ね ん 土 1 1 1
い ち ご と り 1 1 1
み な と り 1 1 1
ア レ ビ 1 1 1
畑 へ 1 1 1
馬 の り 1 1 1
牛 を 見 た 1 1 1
虫 と り 1 1 1
砂 あ そ び 1 1 1
本 読 み 1 1 1
う た ま ね 1 1 1
イ ン ド 人 の 黒 ん ぱ 1 1 1
し よ う ぎ 1 1 1
ハ小学校10日間のあそびの種類
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 計
.合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
人 員 3 3 .2 1 1 .3 4 4 3 2 3 2 16 1 5 3 1
自 転 車 二 3 12 5 3 23 23
山 羊 と 遊 ぶ 1 3 5 .2 5 6 ll
い ち ご と り 1 1 3 5 1 9 10
猫 と 遊 ぶ 6 :2 1 1 10 10
バ ド ミ ン ト ン 5 3 1 1 6 4 10
ミ ニ カ ー あ そ ぴ 1 二 2 2 1 2 5 3 8
キ ャ ッ チ ボ ー ル 1 3 2 2 8 8
テ レ ビ 1 5 2 5 3 8
ま ま ご と 3 4 7 7
182 山口わか
ハ小学校10日間のあそびの種類
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 計
a pT
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
と り 追 い 2 4 1 6 7
ロ ボ ッ ト 1 1 4 2 4 6
か ん け り 3 3 3 6
字 や 絵 を か く 3 2 1 3 3 6
か く れ ん ぱ 2 2 5 5
プ ロ レ ス 1 4 5 5
輪 投 げ 4 1 4 1 5
野 球 3 2 5 5
自 動 車 3 3 3
バ レ ー ボ ー ル 1 1 1′ 2 1 3
あ り み つ け 1 2 2 1 3
お に ご っ こ 2 1 1 2 3
木 の ぼ り 1 1 1 3 3
魚 す く い 3 3 3
笛 ふ き 1 2 1 2 3
ヒ コ 一 キ と ば し 1 1 1 2 1 3
魚 つ り 2 1 3 3
卓 球 3 3 3
な わ と び 2 1 1 2 3
ト ラ ン プ 1 1 2 2
積 み 木 1 1 2 2
チ ャ ン バ ラ 1 1 1 1 2
ゆ う れ い ご っ こ 1 1 2 2
手 じ な 1 1 1 1 2
か い じ ゆ う ご っ こ 2 2 2
竹 馬 1 1 1 1 2
走 る あ そ び 2 2 2
え び ね ら ん と り 1 1 1 1 2
ソ フ ト ボ ー ル 2 2 2
釣 竿 つ く り 2 2 2
柔 道 2 2 2
肩 ぐ る ま 2 2 2
子どもの遊びの考察
ハ小学校10日間のあそびの種類
183
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 計
合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 草 男 女
川 あ そ び 1 1 1 1 2
あ て っ こ あ そ び 1 1 1
木 に さ わ つ て 1 1 1
五 歩 と り 1 1 1
か げ ふ み 1 1 1
ぬ い ぐ る み 1 1 1
ゲ ム 1 1 1
ハ I . モ 二 カ 1 1 1
ゲ ッタ ー ロボ ッ ト 1 1 1
ま し ん 手 じ な 1 1 1
山 の ぼ り 1 1 1
石 投 げ 1 1 1
つ た 合 戦 1 1 1
お み せ や き ノ し 1 1 1
キ ャンデーごっこ 1 1 1
国 と り 1 1 1
か ね ま わ し 1 1 1
マ ッ ト 遊 び 1 1 1
紙 芝 居 1 1 1
お て だ ま 1 1 1
餅 ま き 1 1 1
本 読 み 1 1 1
花 ふ だ 1 1 1
け ん と つ 1 1 1
ぶ ら ん こ 1 1 1
ぐ み と り 1 1 1
カ セ ッ ト を 聞 く 1 1 1
か わ ら 割 り 1 1 1
m 山u hか
学校帰宅後におけるあそびの3校を比較すると共通している種目は自転車あそびが第1位で.
男子に最も多く女子はわずかである。それに対比してバレーボールはイ校の女子に最も多く, ロ,ハ校ではわずかである。野球の種目はイ校の男子に多くロ校では殆んどなく,ハ校の男子 に多い。
バドミントン種目はイ校では学年を通し女子に多く,ロ校ではわずか女子に,ハ校では男女 に表われている。
その他,室内あそびが3校とも多く,テレビ,トランプ,本よみ,絵かきあそびなど,イ校 では,土地がせまく,危険な場所が多いために,色々のあそびの種類が多い。自転車あそびは 1人で出来るたのしみもあるが,また危険な場所も多いので注意しなければならない。子ども が自由に入りこめる原っぱを,都市周辺で見出すのは,不可能ではないか。町から子どもたち のあそび場を失われてゆく。こうしたあそぴの消減が,私達大人の目には子どもたちが,あそ び場を失った,創意工夫してあそぶ子どもたちが少いと感ずるのではなかろうか。
またバレーボールにしても,テレビの影響が多くアタックナンバーワンの影響がある。
ロ,ハ校では自然に親しむ機会が多く,したがって動物とあそんだり,魚つりなどが多い。
特にハ校では,いちごとりや,猫とあそんだり山羊とあそんだり,木のぼりが多いがまた一部 の子どもの中には室内あそびに移行している。自然にめぐまれながらち,なお時代の流れにそ
ったあそびをするのであろうかと思われる。田舎の子どもはあそぶ場所は多いがその種類は少 ない。人数も(調査)少ないので種類も少ないと思われる。
ここで私達が昔あそんだことを思いおこすと,竹うま,はたあげ,お手玉,おはじき,陣取 あそび,こま,竹とんぼ,水鉄砲のようなあそびを無心にやったものである。それも自分達で 作り,どうすれば水がとぶか,どうすれば竹うまのバランスをとることができるか,お手玉を 作るには川に行ってジュズ玉をとり,乾かして布につつみ,自分で作った。現在では虫でさえ,
デパートに売ってある。公園にしてもあまりに完全なものが揃いすぎて,所せまLと遊具がな らんでいる所もある。学校数青にしても,そntと変らない指導がなされているのではないだろ うか,と考えさせられる。
また父兄にしても,あそぶことがただ面白さのためのあそびとして考えるものが多いのでは なかろうか。そこから利己主義的な子ども,いたわりを忘れ,協力的な,社会的なものが忘れ られる。あそぴは教室では出来ないものが,自然に養われて行く,その中から無言のよろこび が味わえ,教科書では出来ない勉強が出来上ってくることもある。
今の子どもたちは,うるおいや人情にかけ,自分自身が苦労しても,人を助けて行く協力の 精神にかけている。あそびはいつのまにかよきものを生みだし,そして考え,創造性,人間形 成が出来上ってくるものである。
一面考えてみれば,大人がそのように仕立てていったのではなかろうか,と考えさせられる。
次のあそびは具体的に出たものをまとめてみた。分類はサンタ・バアバラ, (Santa Babara)
郡市社会生活機能分類を参照とする。
子どもの遊びの考察
あそびについての分類を次のようにした。
A,日常家庭的活動に関する遊び。
お家ごっこ,ごちそうつくり,人形ごっこ,お客さんごっこ B,身近な職業的活動に関する遊び。
先生ごっこ,お医者さんごっこ,おもちゃやさんごっこ,郵便屋さんごっこ C,身近な乗り物に関する遊び。
汽車ごっこ,自転車ごっこ,自動車ごっこ,舟遊び,トンネルごっこ D,身近な自然事象に関する遊び。
動物遊び,虫とり,花つみ,山,川,池,海作り E,マスコミに関連する人物,事象に関する遊び。
仮空人物に関する遊び(ジャマイカ,ロボット,ターザン)怪獣遊び,探険,決闘 C.っC,ロケット基地あそび
F,美的観賞,表現に関する遊び。
絵本鑑賞遊び,リズム遊び,描画遊び, G,既成,伝承的な競技遊び。
運動競技に関する遊びで,レスリング,サッカー,野球,マラソン,バレーボール, バドミントン,なわとび
H,その他
文字合わせ,カード,トランプ,あやとりなど。
10日間のあそびを分類して%を出した。
10日間のあそびの分類(数字%)
185
1 年 2 年 3 . 年
イ 校 ロ 校 ハ 校 イ 校 ロ 校 ハ 校 イ 校 ロ 校 ハ 校
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
A のあそび 0.07 0.12 0 0.15 0 0.16 0.02 ).05 0 0.22 0 0 0.01 0.10 0.03 0.10 0 0.13
B のあそび 0 0.07 0 0 0 0 0 0 0 0.05 0 0 0 0.02 0 0 0 0.03
C のあそび 0.2 0.01 0.35 0.10 0.10 0 0.06 0.08 0 0.12 0 0 0.14 0.03 0 0.10 0 0
D のあそび 0. 0.02 0.27 0.20 0.06 0.30 0.03 .04 0 0.15 0.05 0 0 0.08 0.20 0.16 0.10 0.30
E のあそび 0.1 0.04 0.02 0 0.価 0.06 0.05 0 0 0.02 0.10 0 0.09 0 0.06 0.03 0.40 0.13
F のあそぴ 0.0 0.12 0 0.30 0.10 0.06 0 0 0 0.15 0 0.10 0.08 0.06 0 0.10 0.10 0.13
G のあそび 0.34 0.37 0.30 0.35 0.46 0.26 0.40 .60 0 0.57 0.35 0 0.43 0.45 0.30 0.73 0.10 0.06
H のあそぴ 0.0 0.01 0.25 0.10 0.06 0 0.07 0.05 0 0.07 0 0.10 0.05 0.04 0 0 0.20 0.03
I別j 山口わか
10日間のあそぴの分類(数字%)
4 年 5 年 6 年
イ 校 ロ 校 ハ 校 イ 校 ロ 校 ハ 校 イ 校 ロ 校 ハ 校
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
A の あ そ び 0 0.05 0.鵬 0.07 0 0.05 0.03 0 0.13 0 0 0 0 0 0 0.04 0.10 0 B の あ そ び 0 0.01 0.02 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 C の あ そ び 0.07 0 0.14 0.37 .37 0.05 0.10 0.02 0.ll 0.05 0.23 0 0.06 0 0.10 0.18 0.10 0 D の か そ び 0.02 0.02 0.12 0.06 0.07 0.30 0.02 0.03 0 0.06 0.20 0.70 0 0 0.19 0.05 0.13 0 E の あ そ び 0.02 0.02 0.(描 0.06 0 0.02 0 0 0.08 0 0 0 .05 0.08 0 0.ll 0.03 0.23 0.30 F の あ そ び 0.01 0.07 0 0.03 0 0.05 0 0.02 0.01 0.02 0 0.10 0.05 0 0 0.16 0 0 G の あ そ び 0.38 0.56 0.52 0.20 0.25 0.12 0.45 0.45 0.73 0.15 0.30 0.10 0.19 0.23 0.54 0.15 0.30 0.05 H の あ そ び 0.04 0.03 0 0.03 0 0 0.03 0.06 0.03 0 0.06 0 0.03 0.08 0.01 0.14 0 0.15
10日間の遊びの分類(Aの遊び)男一女‑
(日常家庭的活動に関するもの)
1.0
0.5
0 一一 I I
■■ ■一■l 1
I ー■.I I‑ 一一 1 上
学 年
イ ロ バ イ ロ バ イ ロ バ イ ロノ バ イ ロ バ イ ロ バ 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校
1 2 3 4 5 6
子どもの遊びの考察
10日間の遊びの分類(Bの遊び)男一女‑
(身近な職業的活動に関するもの)
187
1.0
0.5
0 I I
I ■ . ‑ ‑
学 年
イ ロ バ イ ロ バ イ ロ バ イ ロ バ イ ロ バ イ ロ バ 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校 校
1 2 3 4 5 6
10日間の遊びの分類(Cの遊び)男一女‑
(身近な乗りものに関するもの) 1.0
0.5
188
山し」わか
10日間の遊びの分類(Dの遊び)男一女‑
(身近な自然事象に関するもの)
100間の遊びの分類(Eの遊び)男一女1‑
(マスコミに関連するもの)
1.0
0.5
子どもの遊びの考察
10日間の遊びの分類(Fの遊び)男一女‑
(美的観賞,表現に関するもの)
189
10日間の遊びの分類(Gの逆び)男一女一
(既成,伝承的な競技に関するもの) 1.0
0.5
iI的
山口わか
10日間の遊びの分類(Hの遊び)男一女‑
(その他)
Aのあそびは,ロ校2年女子で0.22%で一番多く,次はハ校1年女子,日常家庭的活動に関 するものだけに女子に多くなっている。 Bのあそびは全般的に低い。身近な職業的あそびで, イ校の1年男子,ロ校2年男子にわずかに見られる。
Cのあそび,口授1年男子,ロ校4年女子,ハ校4年男子,イ校1年男子,ハ校5年男子の 頓になるが,身近な乗りものとして,自転車あそびである。男の子どもに多い。
Dのあそび,自然事象に関するものだけに,女子の児童に集中,ハ校に最も多く表われてい る。田舎なので自然に接する機会も多いと思われる。ハ校5年女子0.70%, 4年女子, 3年女 千, 1年女子の唄で次はロ校の女子となる。
Eのあそび,マスコミに関するもので,ハ校の男子が多く3年男子0.40%, 6年女子0.30%, 6年男子0.23%,具体的なあそびは,ましん手じな,チャンバラ,かいじゅうごっこである。
Fのあそび,美的観賞,表現に関するもので女子に多い。ロ校女子1年0.30%, 6年女子は 0.16%,一般に男子は低い。本よみ,折り紙,ぬり絵,歌まねなど室内的なものである。
Gのあそび,既成伝承的な競技に関するもので,一般的にGのあそびに集中している。特に
女子に多いのは,バレーボールである, TVの(アタックNo.1)の影響が大きい。ロ校3年女子
0.73%,イ校2年女子0.60%,ロ校2年女子0.57%,イ校4年女子0.56%,男子ではロ校5年
0.73%,ロ校6年男子0.54%, 4年男子0.52%,イ校男子5年0.45%,ハ校1年男子0.46%で,
男子は主として,ソフトボール,サッカーに集中している。
子どもの遊びの考察 191
Hのあそび,文字合せ,カード,トランプあやとりあそびで殆んど低い。ロ校1年男子0.25
%,ハ校3年男子で0.20%,ハ校6年女子,ロ校6年女子にわずかである,具体的なあそびの 10日間を分類し%を出したが結果的に一番高いのはGのあそびに集中していることと男女のあ そぴがはっきりしたものをみることが出来た。
日常的庭的なあそびは,イロバ校とも女子に多くまた自然事象も女子に,美的観賞も女子に 見られた。
身近な乗りものあそび,マスコミなどは男子に多い。また自然事象の中でもハ校西彼地区の 5年女子に特に多くみられる。イ校ではどの種目も男女に出ているがロ校ハ校に比較すると低
Hi
lO日間における,子どものあそんだ場所について。
イ小学校10日間におけるあそんだ場所
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 小 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
家 の 近 所 2 9 35 38 36 15 83 4 5 4 9 3 5 4 2 4 5 20 4 248 452 公 園 5 5 2 6 73 46 36 3 6 2 9 17 19 12 193 156 349
学 校 2 0 9 2 1 25 32 3 3 13 2 6 34 25 134 104 238
広 場 4 9 34 l l 58 18 23 15 17 5 133 69 202
家 の 中 2 3 78 5 7 3 1 28 116 144
友 達 の 家 23 9 10 9 33 42
公 民 館 2 l l 26 1 26 14 4 0
磨 16 9 8 16 17 33
道 路 4 10 9 2 16 9 2 5
車 庫 の 中 3 6 8 7 2 10 16 24
ア パ ー ト 12 1 l l 12 12 12
本 屋 2 2 4 4 4 8 ll
店 5 2 4 7 4 6
草 原 6 6 3
ビ ル ,o I‑ 1 2 3 2
山 1 1 1 1 2
ゲ ー ム セ ン タ ー 1 1 2 2
レ コ 〜 ド 屋 2 2 1
釈 1 1 1
神 社
, 1 1 1
ボ ー リ ン グ 場 1 1 1
192
哩圏fs^ms
口小学校10日間におけるあそんだ甥所
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 小 計
合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
町民 グ ラウ ン ド 1 15 3 9 ll 24 10 29 2 5 7 2 50 122
学 校 10 1 1 2 6 24 22 8 25 6 9 3 0 99
家 の 中 9 4 16 3 1 10 18 10 51 61
家 の 近 所 2 l l 2 6 7 3 6 1 5 12 24 31 55
海 岸 7 1 2 1 7 ll 6 2 1 ll 3 2
友 達 の 家 2 7 ll 1 8 3 2 6 2 9
道 路 1 2 12 12 2 2 5 2 7
広 場 2 8 6 4 5 7 18 26
公 民 館 1 1 3 2 3 5 4 9 10 19
磨 2 4 7 9 4 1 3
神 社 2 9 1 2 10 12
車 庫 の 中 1 6 0 7 7
山 3 1 1 1 4 2 6
保 育 所 1 1 1 1 2 2 4
ハ小学校10日間におけるあそんだ場所
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 小 計
合 計 .
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
家 の 近 所 13 17 6 2 3 10 7 7 4 1 4 0 30 70
家 の 中 7 7 7 6 3 4 8 7 2 5 24 4 9
磨 5 3 6 2 1 1 2 6 14 12 26
山 3 4 1 2 1 1 3 5 15 15
道 路 1 2 5 1 1 2 8 10
児 童 館 広 場 1 3 6 4 6 10
価 2 3 3 3 5 8
児 童 館 の 中 1 1 1 2 1 1 5 6
みかんそうこの申 1 5 6 0 6
お み や 3 1 1 4 1 5
= ー 1 2 1 1 3 4
た ん ば 4 0 4 4
車 庫 の 中 1 3 1 3 4
学 校 1 2 3 0 3
子どもの遊びの考察
ハ小学榎10日間におけるあそんだ場所
193
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 小 計
合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
友 達 の 家 1 1 1 1 2
堤 2 2 0 2
や ぶ の 中 1 0 1 1
野 原 1 0 1 1
海 岸 1 1 0 1
砂 場 1 0 1 1
あそびの場所については,種類と同じく動的なあそびが少いことから,家の近所が多く, 3 校とも一致する。学校での場は,ィ,ロ校に多く,ハ校では少い。また家の中であそぶことが
3校とも低学年と女子に多く,ゲーム,絵かきなどのあそびが考えられる。イ校長崎ではあそ ぶ場所も種類が多く,ロ校西彼,ハ校西彼では自然の中での場所が多い。
イ校の場合,校庭使用の時間が限られ開放される時間は, 4:30分からである。学年を通して 学校でのあそびが多い。家の近所でのあそびは,自転車,バレーボールあそびが多いO
公園でのあそびについては父兄の声があるが,高学年や大人のあそび場となり、低学年はすみ のほうに追いやられている。しかし資料では公園でのあそびが多いが,追いやられながらどん
なあそびをしているのかが考えられる。
遊園地にしてもあまり遊具が多すぎて,広々とした場がなく思い切ってあそべない欠点もある。
また宅地造成のために空地が少ない。そのため子どもの冒険心,創造性を生かしたものが求めら れないのであろう。
またハ校では次のような意見もある。
都会のように遊園地や公園などの施設や,いろいろの遊具にめぐまれない子どもたちにとって, 親としての願いは広いあそび場を作ること。あそびをするにしても,田のあぜ道,山の土手近
く,お宮の下,野道でしかあそべない。ボールをとりそこねたらどこのしげみに入ったか分ら ぬために,さがすのに時間がかかり,あそぴが中断されることがある。
いろいろの遊具にめぐまれた都会の子どもたちから考えられない素朴な願いである。
学校であそぶためには1時間半かかる。子どもをとりまく地理的,心理的環境も子どものあ そびを決定するしまた制約される重要な因子でもある。
幼い子どもは近隣や,自分の家であそぶであろう。大人になるにつれてあそびの範囲も拡大さ
れて行くであろうと考えられる。
il朗 山口わか
イ小学校10日間の中であそばなかった日数と理由
1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 小 計
合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 衣
塾 に い っ た 15 2 13 15 14 17 3 3 20 9 54 84 13 8
テ レ ビ を み て い た 1 b 8 19 2 0 2 8 2 0 62 8 2
マ ンガ本 を よん で い た 4 8 15 3 5 12 50 6 2
病 気 の た め 2 7 . 2 15 13 10 2 4 3 9 16 55
時 間 が な い 1 3 1 13 3 2 13 4 5
勉 強 を し て い た 3 5 8 12 2 1 2 3 5 15 26 4 1
帰 り が お そ い 1 1 12 4 13 13 18 31
病 院 に 行 っ た 2 2 I0 2 12 4 16
疲 れ た か ら 5 4 7 12 4 16
買 物 に 行 っ た 2 1 1 1 2 8 ll 4 15
あ そ び 相 手 が な い 3 2 3 3 3 5 9 14
雨 だ つ た か ら 1 5 1 3 3 9 4 13
家 事 て つ だ い 7 3 1 3 8 ll
新 聞 は い た つ 10 10 0 10
あ そ び た く な い 4 1 4 1 5
よ そ に い っ た 1 4 1 4 5
け い こ こ と 2 5 5 2 7
留 守 ば ん 1 1 0 1
水 族 館 に い っ た 1 1 0 1
ハ小学校10日間の中であそばなかった日数と理由
‑ 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 小 計
合 計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
勉 強 を し た 2 1 3 2 2 8 2 10
テ レ ビ を み て い た 5 2 5 2 7
家 事 て つ だ い 2 1 3 6 0 6
あ そ び た く な い 1 3 0 4 4
よ そ に い っ た 1 1 1 1 9
せ め ん と の て つ だ い 1 1 0 1
学 校 の 帰 りが お そ い 1 1 0 1
さん ぱ っ を した か ら 1 0 0 1
友 達 の 家 に い っ た 1 0 1 1
疲 れ た か ら 1 0 1 1
1 日の ん び り したか った 1 1 0 1
時 間 が な い か ら 1 1 0 1
雨 が ふ つ た か ら 1 1 0 1
子どもの遊びの考察 195
10日間のあそばなかった理由につき記入の結果をみると,ロ校では回答なし
イ校では塾に行った, 2年以上に最も多い。次はィ,ハ校共勉強をしたから,テレビをみてい た。男女に表われているがその中で,女子に多い。イ校では病気のためが多く,ハ校では病気 のためはなし。其の他,時間がない,帰りがおそい,疲れたから,友達がない,などの回答あ
り。
乱塾時代といわれる今日,教育ママの影響もあり,過熱した進学競争が児童に重い心理的な 圧力をかけているのではないだろうか。そのために運動不足となり病院通いの子どもが多くな っているのではと考えさせられると共に基礎体力が低くなり骨折しやすい子どもが多くなるの ではないだろうかと思われる。また田舎になると,家事の手伝いが多くなり,疲れるので,あ そびの時間があっても,エネルギーをつかわない(必要としない)あそびが好まれるためテレ
ビなどに集中しているのではないだろうか。またイ校では低学年の午後からの授業は,週1回程 程度で,高学年では6校時終了が3時20分。帰宅するのは, 4時近くで,時には塾に行くとい って早く帰る子どももいるようである。
塾については子ども達が依頼心が強くなり,普通の授業にも力が入らないのではなかろうか, 一考を要する問題点でもあるし,また学校教育の,みなおしも大切な問題でもある。
●あそびについての父兄の声をまとめた。低学年,高学年とした。
(低学年) A遊び万
〇日分であそび方の工夫をしない。
○遊び万がわからない。
○出来上った玩具を与えられすぎている。
○乗りものあそぴが目立っ(自転車,ローラースルーなど)
○友達の家で,人形ごっこ,ぬりえ,着せかえごっこあそびをする。
○泥まみれになってのあそぴがあまり見られない,はげしい身体の動きのあるあそびがない
○あそび方に創造性がない。
○昔と今比べてあそぴがちがって釆ている。
○高価な遊具を持って遊ぶ。
○夏休みにはいる一週間前から爆竹を投げて遊ぶ。
○遊び道具を作ることができない。廃物利用をして工夫してあそぼうとしない。
○短時間のあそびが多い。
Bあそぶ場所
○場所がない,運動場,空地が欲しい。
○公園,学校は,おとなや高学年のあそび場である。
○家の中でテレビを相手にしていることが多い,家の中のあそびが多い。
196 山口わか
○自転車,バイクの通る道であそぶことが多い。道路であそぶ,中心部を通る。
○近くの空地でのあそびに苦情がでる。
○近くの家の中にボールがとびこむことがある。
○自転車の乗り万にも問題点がある。交通規則を守らない二人乗りをする。
C人数
○多人数であそぶことがむつかしい。
○男女‑しょにな.ってあまりあそばない。
○同年代の小グループとのあそびが多い。きまった人とのあそびが多い。
○仲間が少なく,最近の子どもは横のつながりがあっても,縦のつながりがない。
Dその他
○公徳心にかける。物知りで利巧,こずかいを持歩くことが多くなっている。
○普通の日にはあそばない(宿題,疲れのため)
○けいこごとが多く一週間があいていない(ピアノ,習字,オルガン,ソロバン)
○爆竹に使うマッチなども売ってある。
○身体を動かさない遊具を好む。
○わがまま,自分本意。
○家がせまいので姉妹げんかになる。
○危険な場面をよくみかける。
○あそび場までの交通の問題で不安である。
○集団の中で,年長者,年少者えの親しみや,思いやりがない。また根気がない。
(高学年) Aあそび方
○自転車のりをよくする。
○他から与えられた玩具,ゲームなどであそぶ。
〇日分で作ったものでの遊びを知らない。
○遊びにお金をかけるし,一つのものをいろいろ工夫してあそぶことが少い。
○遊び方に冒険心がなく,野性的でない。
○テレビによる遊びをよく知っている。
○爆竹での遊びがひどすぎる。
○姉妹でバレーボールをよくする。
○遊び万を創り出すことが苦手のようだ。
○運動をして夢中になっている子どもと,それをポッンと眺めている子どもがある。
○まんがに夢中である。
○屋内での‑ムをたのしむ。
○読書が多い。
○熱中して4'そばない。
子どもの遊びの考察
197Bあそぶ場所
○友達と約束をしたときは公園に行くが,早く行かないと場所をとられる。
○すもうなど,場所がないのでやれない。
○公園に遊具が多すぎて,自転車乗りが出来ないほどせまい。
○一歩出ると草道がある。
○テレビをよくみる。
○道路,空地などの昔のような遊び場がない。
○自動車の通る道で自転車をのりまわす。
○のびのびとしたあそび場をあたえてやりたい。
○家の中,家のまわりでのあそびが多い。
C人数
○沢山の友達とあそばせたい。まわりに友達が少い。
○小人数での遊びが多い。
○ふつうは近所の子どもとよくあそぶ。
○同学年とあそぶ。
Dその他
○自転車乗りが多く,交通ルールを守ってほしい。交通公園に行って正しい乗り方を身につけ‑
させたい。
○勉強,勉強,受験の声で遊びに熱中できない。
○店でのゲーム遊びにお金の浪費がある。
○公園でのあそびが危いことがある。見守ってやることはできないだろうか。
○子ども会など集る機会がないため,近所の生徒を知らないので口をきかないことが多い。
○カード集めのためお菓子を買う,小使いの使い方が問題,お金を持って遊んでいる。
○遊びに無責任さが目にあまる(わがまま)
○足が弱い。
○花火あそびに問題がある。
○景品やおまけつきのゲームを菓子店に設置されているので,子どもたちが群がっている。
○遊ぶ方法をおとなが教えておかなければ,実にもったいない。文化の消減だと思う。
まとめ
自然環境の破壊は,活動量の大きなあそぴを不可能にしている傾向である。
そのため父兄の声にも出ているが,遊びの中に子どもたちの冒険心が見当らない。思い切っ て走りまわれるようなものがない。また3校で共通している点に,自転車あそぴが多い。この
ことについて,金がからむ,危険な場所が多い.交通ルールが守られていないなどが出てくる。
この指導をどこで取扱うかということであろう。
あそび場の問題も出てくるが,室内での動的でないあそびに集中している。また塾通いの子
198
Ill l‑1わか
どもが多く,運動不足,疲労が重なり,病気や,骨折しやすい子どもが多くなるのではないか, 学校から帰宅後の現代のあそびは,学習のストレス解消としての気晴らし,または休養以外に 意義がないことが考えられた。それは何となくぼんやりしていたい,ごろごろしていたい。雨
のためあそばなかった,などである。
あまり学習に力が入りすぎ,また塾通いの子どもが多く何となくつかれ切っている状態では なかろうか。都市だけの問題でなく,農村の子どもにも同じことがいえるのではないか。広い 空間の中で思い切り走りまわり,身体的,精神的,情緒的,人間形成を支えるものがほしいと 思う。子どもの生活時間と,学業と,あそぴは一日の中でかなりの比重を占めていると思われ
る。最近の新聞でみたが,かぎっこの問題,自殺の問題,家出の問題が記載されていた。あそ ぴを通して仲間の和をひろげ勉強を通して保護したりすることがあったが大変いいことであろ
う。
また子どもの自殺について,小学4年女の子が団地の屋上から飛び降り自殺をしたのをはじ めとして数十件もの事故が相次いでいる。最近の子どもは物知りで利巧である。このことは父 兄の声の中にもある。一面シンが弱いように思われる。家庭環境,社会環境が変ったのでむり
もないことと思われるけれども,あまり子どもに重荷を背負わすことのないようのびのびとさ せたいものと思う。
この調査にあたり,現代の面白いあそびが出るのではないかと期待もしたが,期待はずれの 感があり,羽を失った小鳥のように,飛ぶことを忘れ,大地を馳けるよろこびを忘れてしまっ たのではなかろうかとさえ思われる。汗になりどろんこになって,思い切りあそべるような子
どもが少いことである。
学校教育との関連性としてのあそびのあり方の考慮,また一般社会では子どもたちが安心し てあそべるような場所を考慮してやることが大切で,あそびを育てること,価値あるあそびが できるようにする年とは大切なことで,一見何でもない体験が生涯において光をはなってくれ
.I