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著者 中辻 卯一

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[資料紹介] 神戸新聞社刊「P.C.S.による計算体系

その他のタイトル [Material] Punched Card System by the Kobe Press

著者 中辻 卯一

雑誌名 關西大學商學論集

巻 7

号 6

ページ 568‑572

発行年 1963‑02‑28

URL http://hdl.handle.net/10112/00021650

(2)

神戸新聞社刊

要を紹介することとした︒

神戸新聞社は︑去る昭和一二十四年一月

以来約三年間︑会計計算︑給与計算︑広告計算︑販売計算︑材

料計算などの各部門別の計算の機械化を進められてきたが︑そ

の間常に機械化の目標として︑個々の計算を断片的にとらえる

のではなく︑縦に経営数値の流れを追った財務計算と︑経営 聞経営の機械化にいささかなりと役立つ事を願って︑すぺての資料と技術を公開﹂して︑貴重なる事務機械化の文献﹁

P

C

S

︑による計算体系﹂︵日本新聞協会賞受賞︶を発行され︑本学

もその寄贈をうけたので︑早速事務機械化研究の教材として有

意義に活用させていただくことを考え︑この機会にまづその大

PCS

を導入されて 神戸新聞社が︑今回︑同社の﹁過去における研究と経験が新数値の流れを横に区切った統計資料の有機的組合わせによる︑

︑て考え︑﹁原票から財務請表

︑︑︑︑︑︑︑︑︑︑︑綜合性と管理性の問題を中心とし

まで﹂の総合的な機械化に努力し︑機械を中心としたより合理

的な計算体系を考え︑日々の業務活動状態を速かに︑しかも機械

的正確さをもって︑トップや管理層に報告し︑それによるデシ

ジョソメーキングや必要なアクションをより効果的に行うこと

PCS

の集中処理ー—を考慮された(同社財務部長藤網亮三稿「計算

事務の機械化﹂﹁

PCS

による計算体系﹂︵新聞研究

3 7 3

号 ︑

1 0

月号参照︶︶ことは︑同社の機械化の導入経過及び現状

が︑理想的な事務機械化進展の道を進みつつあるものとして︑

特にまづ初めに注目すべき重要な点である︒

RCS

による計算体系﹂

(3)

569 

てあることは重要な点である︒この図によって主要な適用業務

神戸新聞社刊﹁

P . C . S

現在の新しい計算体系としての集中処理方式の系統図が示され

されておらず若干疑問に思っていたのであるが︑機械室を見学 用︑作業予定の所謂棒グラフ図表

(b ar ,g ra ph ch ar t)

が記載 来中心となるぺき会計計算の機械化に着手﹂された点を強調し︑をも加えて若干紹介しておきたい︒実際見学するまでは機械運 理﹄という目標を設定して︑すぺてをその方向に進めるべく将なおここで機械室の運営について︑過日現場見学の際の実感 前記同社部長の言の如く︑機械化の基本方針として︑計画の段階から将来あるぺき姿を想定し︑﹃経営計算の集中処て行く過程が明瞭に示されている︒

って展開する一方︑特に最終的に会計計算に求心的に直結され さて本書の内容であるが︑まづ財務部機械計算課の概況として︑山組織上の位置⁝⁝財務部に所属する課としては︑財務課︵資金︑庶務︶︑予算課︵予算︑決算︶︑会計課︵出納︑管理︶︑機械計算課︵機械計算︶の四課⁝⁝②人員構成

( 3 7

8月現在︶⁝⁝男子四名︑女子六名︑計十名::・:③機械

沿

( 3 7

81日現

在 ︶

・・

・・

・・ IB M0 24 2016‑1,05620

2,

07 7│ 1,   51 3 

│ 1

41 6

1a)2A│1

⁝⁝固機械の配置ならびに占有床面

積⁝⁝機械室

g m 2

穿孔室13m2事務室23m2

別稼動状況…・・・表A参照…•••適用業務別使用割合⁝⁝表

B参照⁝⁝を述べた後︑各適用業務についての説明が行われて

この場合も各適用業務の実際を順を追って説明を行う前に︑個々の業務の計算事務から請求書︑統計表の作成など横にむか

機械

である給与計算︑広告計算︑販売計算︑材料計算等がそれぞれ

A.

機械別稼動状況(最近

3

カ月の平均)

I

稼 動 率

穿

I 8 5 . 0

I 68.3% 

I 4 3 . 4

,A. 

I 5 9 . 5

集 団 複 写 合 計 穿 孔 機

I 8 4 . 0

I 1 1 7 . 1

計 算 穿 孔 機 ' │

5 0 . 9

B.

適用業務別使用割合(最近

3

カ月の平均)

穿孔機

会計機

給 与 計 算 1

5.5%  I  1 3 . 9

会 計 計 算 1

2 5 . 9  

│ 

2 9 . 0  

販 売 計 算 1

5 . 8   I  9 . 6  

広 告 計 算 1

2 4 . 7   I  2 2 . 5  

材 料 計 算 1

2 . 7   I  4 . 2  

一 般 調 査 集 計 1

3 2 . 6   I  9 . 4  

1

2 . 8   I  1 1 . 4  

I  1 0 0 . 0   I  1 0 0 . 0  

(4)

給額計算︑退職給与引当金計算︑部門別要素別人件費計算︑そ以外にいままでの計算に含まれなかった会計伝票も︑直接会計

資料として各支流から本流に集中されてくることは勿論︑それ 給与計算じめとする他の各種の計算数値がすべて最終的には会計計算の による合理的計算体系としての観点からすれば︑給与計算をは 会計計算 神戸新聞社刊﹁

P . C . S

してその能率の高いこと︑単なる予定表にもとづく作業ではな

く︑刻々入室してくるデークーを数人のオペレターが寸時も休

度ではなく︑各オペレクーが全部の作業︵機械運転のことのみ

でなく︑それによって行われる各業務についても︶を熟知し︑

オペレクーであると共に︒フランナーともなり︑常に新しいこと

を自分で考え︑研究や創意工夫に努力されている活気あふれる

姿は驚くべきものであった︒このような機械室の努力は︑それ

によって機械化される他の業務活動に対しても合理性を求める

を能率的に機械化にのせるためには広告活動の合理化︑近代化

が絶対必要であり︑それが機械室の強い努力に影響されて達成

機械室の高能率性を拝見した感じ

から推察して︑神戸新聞社は単に機械室のみではなく全体が近

代的な合理性をそなえた企業であろうと思った︒

給与計算ならびに給与に関連した諸計算︵給与

一時金計算︑年末調整ならびに源泉徴収計算︑昇 が︑直接会計計算に連絡するように処理されていることは︑同 強力な推進力となっている︒︵例えば後述する如く︑広告計算 の他給与関係統計計算等︶は︑全部機械計算によって処理されその作業で作成される帳票類が記されてあるが︑本書でより重

︵以下の各適用業務の夫々の場合も同様であるが︶︑

機械計算を正確に進めてゆくのに必要な操作の順序︑作業の流

れ図︑配線盤

( co n t ro l p an e

l ) の配線図︑各カードの設計図︑

帳票のフォーム等が詳細に示されていることである︒従来も若

が︑レボート・フォーム︑配線図︑特に後者の示されたものが

少く︑画龍点晴を欠く恐れがあったのであるが︑本書はそれら

をも収録され︑全体の結びつきを知ることが出来るのは非常に

なお給与計算が︑単にそれのみに終らず︑その給与計算数値

社の集中総合的機械化の主旨からして当然のことである︒

原票から財務諸表に終る一連の総合的な機械化︑ 干フローチャートやカード・フォームを示した書物は存在した くの大企業で行われている仕事割りとか機械割りとかの分担制 むことなく処理されている状態に非常な感銘を受けた︒普通多要なのは

(5)

571 

神戸新聞社刊﹁

P . C . S

心された点はコントロール・パネルの配線図をみても充分推察 の特異性をもった作業を機械化するため機械化計算担当者が苦も持つものであり︑その積極的な効果を生ぜしめうるかどうか 異性を知る必要がある︵前記﹁計算事務の機械化﹂参照︶︒く︑企業活動全体の能率をあげることに大いに役立ちうる力を するためには︑長い間の慣習からでき上った新聞販売計算の特 作成されるのであるが︑これらの諸表の内容︑作成手続を理解結果であると考えられる︒この点機械化の採用が単に事務処理 上集計表︑阪売経費内訳表︑伝票内訳表︑販売売上統計表等が合理化に努力され︑非近代的な販売方法の一掃に力を注がれた 内訳表︑送り部数内訳書︑新聞代金請求書︑題字別︑地区別売いるのは︑同社が機械室作業以前の問題として広告販売作業の速度の増加︑人件費の節約等の経済的側面の合理性のみではな

はそれらの関係者の関心︑協力如何によることを如実にものが まり︑補正部数︑請求部数︑請求金額等が計算され︑請求部数たそのカードから請求書発行作業も一貫した機械で実施されて 販売計算発送部数が確定した後︑その部数計算からはじ る ︒

交際費明細表等が作成されてい カードに穿孔されて機械室で処理される︒日計計算としては︑伝票集計表︑現金預金出納帳︑預金残高表︑日計残高試算表を作成し︑翌朝には社長︑副社長の手元に送られて検印を受けられるようにされている︒月次計算に要する計算では︑月はじめ数日にして締切り︑その後二十四時間以内に経費簿︑予算実績対比表等が種々の角度から分類製表されて︑月次決算委員会に提出されるように準備される︒その他元帳︑特定勘定内訳帳︑ 広告計算広告関係では︑広告売上日計表作成等の日計作

業︑案内広告旬間売上集計表作成等の旬間作業︑売上諸表作成

等の月次作業︑代理的請求書の作成作業︑広告売上総計諸表作

成作業等がある︒普通広告関係の業務には近代化されていない

不合理な面︵売上増加のための事後承諾による広告掲載や誤掲

載に対する代金値引や回収不能等の事故発生︶が多く︑機械化

は勿論︑伝票式会計すらスムースに行い得ない実状が多くの広

告関係の企業でみられるのに対し︑神戸新聞社では広告申し込

み票︵受注伝票︶を原票として︑割り付けを行う作業伝票︑広

告売り上げ穿孔カード作成のための売り上げ伝票に使用し︑ま

(6)

7 ( 3

1 2

2 4 )

われる︒これは同社のトップの理解と支持を背景とし︑関係者 その右に出るものがない程最高能率をあげておられるものと思 らすれば︑多種少量の計算事務の機械化としては︑我が国では 最小限のものに属するが︑その稼動内容︑機械化の効果の点か

の弛まざる研究と努力によってなし得たものであり︑その研究 成果として発表された本文献は我が国事務機械化の発展に大い に貢献するものである︒

神戸新聞社の事務機械化は︑その機械台数の規模よりすれば でも会計計算に連結されるように計画されている︒

神戸新聞社刊﹁

P . C . S

新聞巻き取り用紙から一般消耗品までについ

て︑それらの入庫︑出庫の時点から計算をはじめ︑仕入先別受 入明細表︑部門別払出明細表︑品名別受払残高集計表︑伝票内 訳表︑貯蔵品受払統計表等の作成作業を実施し︑かつ入庫伝票 の品名別集計が一方貯蔵品勘定の計上となり︑仕入先別の集計 はまた直接買掛金勘定の計上となり︑また経費の計上では出庫 伝票が賦課部門別︑品種別に分類集計され︑会計カードに移さ れて自動的に原価計算や予算統制の要求を満たすように︑ここ

材料計算

1 0

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参照

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