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セグメント情報開示の現状と課題

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(1)

わが国における

セグメント情報開示の現状と課題

渡  辺    剛

まえがき

1 調査項目および調査方法

(1)調査項目

(2)調査方法

2 セグメント情報開示の調査結果 3 セグメント情報開示の課題

(1)所在地別セグメント情報

(2)セグメント情報の非開示企業

(3)報告セグメント数 あとがき

まえがき

 企業会計審議会が「セグメント情報の開示に関する意見書」および「セグ

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メント情報の開示基準」(以下,「旧基準」という)を公表して20年後の 2008年3月に財務会計基準委員会(以下,「ASBJ」という)が企業会計基 準第17号「セグメント情報等の開示に関する会計基準」(以下,「新基準」

という)および「セグメント情報等の開示に関する会計基準の適用指針」を 公表し,わが国のセグメント情報の開示基準が大きく変わることとなった。

新基準が公表されることとなった理由は,1つには,旧基準公表後,セグメ ント情報を開示しない企業が数多くあったことから,米国で採用されていた マネジメント・アプローチを含めた事業区分の方法の再検討が求められて いたこと,もう1つは,国際会計基準審議会(以下,「IASB」という)と の会計基準のコンバージェンスの一環であるとされる(新基準「検討の経 緯」,第42項および第43項)。

 新基準は,2010年4月1日以降開始の事業年度より施行されている。しか し,別稿1において明らかにしたように,新基準は,施行初年度には,当初 期待された開示セグメント数の増加およびセグメント情報非開示企業の減少 という効果は十分に得られなかった。それどころか,セグメント情報非開示 企業が増加し,開示セグメント数もわずかな増加でしかなかったというマイ ナスの効果が生じていた2

 新基準の施行初年度後,2年ないし3年が経過しているが,はたしてセグ メント情報の開示実態に変化が生じているのであろうか。IASBおよびアメリ カの財務会計基準審議会(以下,「FASB」という)は,マネジメント・アプ

1 拙稿「わが国におけるセグメント情報開示の実態と課題」福岡大学商学論叢,第 58 巻第 3 号 (2013 年 12 月 )。

2 同上,378-383 頁。

(3)

ローチを採用した新基準公表後,その効果をみるために実施後レビュー3 行っている。しかし,依然としてわが国ではASBJによる実施後レビューは行 われていない。本稿では,施行初年度から2年ないし3年が経過した直近年 度のセグメント情報開示の現状を明らかにするとともに,その課題を再検討 する。

 なお,前回調査4との比較可能性を保つため,調査対象企業,調査項目およ び調査方法は前回調査を踏襲している(ただし,一部項目は省略している)。

1 調査項目および調査方法

(1)調査項目

 今回の調査では,次の項目に関して調査を行った。

①どのような基準にしたがってセグメンテーションが行われたのか(セグメ ンテーションの基準)。

②セグメント情報を開示していなかった企業が開示するようになったのか

(非開示企業の変化)。

③開示セグメント数は増加したのか(開示セグメント数の変化)。

④所在地別セグメント情報の開示はどのように行われたのか(所在地別セグメン

3 International Accounting Standards Board, Post-implementation Review: IFRS 8 Operating

Segments, July 2013. 財務会計基準財団(Financial Accounting Foundation: FAF)が SFAS131 号

をレビューし,2012 年 12 月,「実施後レビュー報告書 FASBステートメント 131 号-企 業のセグメントに関する開示および関連情報- (Post-Implementation Review Report on FASB

Statement No.131,Disclosure about Segments of an Enterprise and Related Information)」を公表し,

FASB

がこれに回答している(Financial Accounting Standards Board, Response to the Financial

Accounting Foundation’s Post-Implementation Review Reporton FASB Statement No.131,Disclosure about Segments of an Enterprise and Related Information, dated December 21,2012, February 19, 2013)。

4 前掲拙稿,365-377 頁。

(4)

トの開示)。

⑤セグメント情報の作成基準はGAAPが用いられているのか(セグメント情 報の作成基準)。

 今回の調査でも前回と同様の項目を調査したが,「セグメント情報の種 類」に関しては,今回の調査では調査対象としていない。これは,今回の調 査では前回の調査で課題としてあげた所在地別セグメント情報の開示の有 無,セグメント情報非開示企業の増減および開示セグメント数の増減を中心 に調査したためである。

(2)調査方法

①調査対象

 前回の調査は,日経平均225に採用されている企業(2013年3月31日現 在)を対象とした。これは,日経平均225に採用された企業がいずれもわが 国を代表する大企業であり,幅広い業種から選択されていることから,わ が国のセグメント情報の開示の実態を概ね捉えることができると考えたた めである。ただし,225社の内,アメリカの財務会計基準審議会(以下,

「FASB」という)基準およびIASBの国際財務報告基準(以下,「IFRS」と いう)で連結財務諸表を作成しているSEC登録企業(29社)および合併によ り通年の有価証券報告書を入手できなかった企業(1社)は除いたため,実 際の調査対象企業(「参考」参照)は196社(金融業を含む)であった。今 回の調査でも比較可能性を保つために同じ企業を対象としている。なお,前 回調査後,SEC登録企業ではないが,IFRSを採用した企業が10社あるが,こ れらは比較のため調査対象としている。

②使用データ

 前回の調査では,新基準の実施が2010年4月1日以降開始の事業年度で あったため,2010年4月1日以降の決算において各社が最初に新基準を採用

(5)

した決算期の有価証券報告書を調査対象とした。ただし,実際に使用してい るデータは,旧基準に従って作成された期のセグメント情報を修正再表示し たものを使用した5。例えば,2011年3月期決算において初めて新基準を採 用してセグメント情報を作成した企業の場合,使用するデータは,2010年3 月期決算のセグメント情報の修正再表示されたものとなる。

 今回の調査では,2014年12月1日現在における直近の決算期の有価証券報 告書を調査対象としている(「参考」参照)。

③データ収集

 データはすべて有価証券報告書より手作業で収集している。

2 セグメント情報開示の調査結果6

①セグメンテーションの基準

 各企業が採用したセグメンテーションの基準に関しては,有価証券報告書 の「報告セグメントの概要」において説明がなされているが,すべての企業 がセグメンテーションの基準を明らかにしているわけではない。また,説明 されているセグメンテーションの基準も「製品(商品)・サービス(の種 類)別」「事業別」「地域別」等の用語が用いられているが,必ずしも画一 的,単一の基準が明示されているとは限らない。したがって,セグメンテー

5 新基準においては,適用初年度において,当該年度のセグメント情報に加えて,前年度の セグメント情報 ( 旧基準に準拠して作成されたもの ) および前年度のセグメント情報を新基準 に準拠して修正再表示することを求めている ( 第 36 項 )。なお,先行研究(中野貴之「セグ メント情報開示の実態-マネジメント・アプローチ導入前と導入後の比較検証」企業会計 , 第 64 巻第 11 号 (2012 年 11 月 ),88-96 頁)においても同様に適用初年度における前年度の修正再 表示セグメント情報が用いられている。

6 前回調査に関して一部集計に誤りが見つかったため,本稿において修正再表示している。

(6)

ションの基準ひいては報告セグメントの種類を客観的に分類することは容易 ではない。前回調査では,旧基準におけるセグメント情報との比較,報告セグ メントに関する説明等も含めて,報告セグメントの種類を分類しており,その 分類には筆者の主観的判断も含まれている。その点は,今回調査でも同様であ る。

 本稿では,報告セグメントの種類を「製品・サービス別」,「地域別」,「マト リクス型」および「その他」の4つに分類している。「製品・サービス別」に は,セグメンテーションの基準の説明で「製品・サービス別」をはじめ,「商品 別」「事業別」「事業領域別」「事業部別」「事業本部別」「製品・サービスの 類似性」「事業の類似性」等の説明がなされていたものが含まれている7。これ は,旧基準における「事業の種類別セグメント」と類似したものと考えてよいと 思われる。「地域別」は,文字通り地域別にセグメンテーションされたものであ る。ただし,旧基準の子会社の所在地別のみならず販売地域別も含まれている

8。「マトリクス型」は,「製品・サービス別」に「地域別」分類を加えたもので あり,多くの場合,「国内A事業」「海外A事業」「B事業」等,主要事業を国内 と海外に分類したものが多かった。「その他」は,「会社別」「事業別に会社 別を加味したもの」「顧客マーケット・業態別」および「経営単位別」である。

7 分類名は,「製品・サービス別」よりも「事業別」とした方が適切かもしれないが,「事業 別セグメント」は,「事業セグメント」( 最初に認識するべきセグメント ) と混同しやすいので,

本稿では敢えて「製品・サービス別」という名称を付している。また,「製品・サービス別」は,

旧基準の「事業の種類別」と類似したものであるが,事業の種類別分類が企業の多角化の状 況を明らかにすることを目的としたものであるのに対して,マネジメント・アプローチでは,

必ずしもそうではないので,両者は類似していると思われるが,目的が異なることから,本 稿では「事業の種類別」という分類名称も使用していない。

8 旧基準では,セグメント情報の種類は,「事業の種類別」「親会社及び子会社の所在地別」

および「市場別」の 3 つに区分されていたが,「海外売上高」は,「市場別」のうち「販売地域別」

に分類されていた ( 旧基準「セグメント情報の定義及び種類」)。

(7)

 今回の調査の結果,圧倒的に多かったのが前回同様「製品・サービス別」

(79.6%)であり(図表1),次が「マトリクス型(6.6%)で,「地域別」は,前 回と同じくわずか8社(4.1%)であった。

②非開示企業の変化

 前回調査の結果,非開示企業は,旧基準では8社(4.0%)であったが,新基 準では13社(6.6%)と若干増加した。また,旧基準では非開示企業であった8社 のうち新基準で開示企業となったのは4社あった。逆に,旧基準では開示企業 であったにもかかわらず,新基準では非開示企業となったのは9社あった。した がって,非開示企業に関しては,9増4減であることから,少なくとも前回の調 査においては,新基準は旧基準よりもマイナスの効果の方が強かったという結果 であった。今回の調査では,さらに増えて非開示企業が14社になっている。

③開示セグメント数の変化

 開示セグメント数は,旧基準が三種類のセグメント情報の開示を求めてい たのに対して,新基準では一種類のセグメント情報の開示しか求めていない ので,単純比較すると,当然,新基準の方が少ない。したがって,単純に比 較しても意味はないので,事業の種類別セグメントと製品・サービス別セグ 図表 1:報告セグメントの種類

 製品・ サービス別 地域別 マトリクス型 その他 非開示 合計

施行初年度 157 社(80.1%)8 社(4.1%)13 社(6.6%)5 社(2.6%)13 社(6.6%)196 社(100.0%)

直近年度 156 社(79.6%)8 社(4.1%)13 社(6.6%)5 社(2.6%)14 社(7.1%)196 社(100.0%)

製品・サービス別…「事業別」を含む。

地域別…子会社の所在地別および市場の所在地別。

マトリクス型…製品・サービス別に地域別を加味したもの。

その他…混在型(1 社),会社別(2 社),顧客・マーケット業態別(1 社),経営単位別(1 社)

図表2:セグメント情報非開示企業

(施行初年度)非開示企業:13 社 (直近年度)非開示企業:14 社 旧基準非開示企業:4 社 旧基準開示企業:9 社 旧基準非開示企業:4 社 旧基準開示企業:10 社

(8)

メント,所在地別セグメントと地域別セグメントという形で比較する。

 施行初年度では,旧基準の事業の種類別セグメントと新基準の製品・サー ビス別報告セグメントとを比較すると,企業の平均開示セグメント数は,新 基準の方が若干高い。また,旧基準の所在地別セグメントと新基準の地域別 報告セグメントとを比較すると,やはり新基準の方が若干高い9。この傾向 は直近年度においても変わらないが,製品・サービス別セグメントの開示数 は,若干減少している。

④所在地別セグメント情報の開示

 新基準では,1組のセグメントのみが開示対象となるため,事業の種類別または 所在地別のいずれか(あるいはいずれも)が開示されない可能性があることは,新 基準の実施前から予想されていた。実際,所在地別セグメントを報告セグメントと

9 正確には,新基準の地域別報告セグメントは,子会社の所在地別および販売市場別に区分 して比較すべきであると思われるが,多くの場合,セグメンテーションの基準の説明が明確 ではなく,客観的に区分することが出来ないことから,本稿では区分していない。

施行初年度 直近年度

(旧基準)

事業の種類別セ グメント

588(168 社開示 1 社平均 3.5)

(新基準)

製品・サービス別 報告セグメント

645(157 社開示

1 社平均 4.1) 630(156 社開示 1 社平均 4.0)

(旧基準)

所在地別セグメ ント

382(117 社開示 1 社平均 3.3

(新基準)

地域別報告セグ メント

31(8 社開示

1社平均 3.9) 32(8 社開示 1 社平均 4.0

旧基準)

海外売上高セグ メント

314(135 社開示 1 社平均 2.3)

(新基準)

マトリクス型報 告セグメント

70(13 社開示

1 社平均 5.4) 72(13 社開示 1 社平均 5.5)

(新基準)その他 19(5 社開示

1 社平均 3.8) 16(5 社開示 1 社平均 3.2)

合計 1,284 合計 765 750

図表 3:開示セグメント数(セグメント情報非開示企業を含む)

(9)

した企業は,施行初年度においても直近年度においてもわずか8社であった(図表 3参照)。事業の種類別セグメント情報を開示し,さらに所在地別セグメント情報を 自発的に開示している企業は,施行初年度においてわずか6社,直近年度において は5社にすぎない。したがって,新基準のもとでは,旧基準における所在地別セグメ ント情報は,上述の固定資産情報を除き,ほとんど開示されなくなったといえよう。

 

⑤セグメント情報の作成基準

 新基準ではセグメント情報の作成基準は,連結財務諸表の作成基準と異なる ものでも認められている。しかし,実際には,連結財務諸表の作成基準と「同一」

または「概ね同一」とした企業が施行初年度で174社(95.1%),直近年度で167社

(91.8%)であり,ほとんどの企業は旧基準と同様,

GAAPに従ってセグメント情報を

作成しているといえよう。なお,セグメント情報の作成基準が説明されていない企 業は不明としたが,もしも連結財務諸表と異なる基準に従ってセグメント情報を作 成した場合には,調整表を作成しなければならないことから,説明がないものも連 結財務諸表と同一の基準で作成していると考えてよいと思われる。したがって,非

GAAPに従ってセグメント情報を作成している企業は施行初年度および直近年度と

もに1社のみということになる。

 以上,調査の結果,いくつかの知見および課題が明らかとなった。次に,とりわけ 重要と思われる課題について検討する。

図表 4:セグメント情報の作成基準(セグメント情報非開示企業を除く)

施行初年度 直近年度

連結財務諸表の作成基準と同一 84 社(45.9%) 83 社(45.6%)

連結財務諸表の作成基準と概ね同一 90 社(49.2%) 84 社(46.2%)

内部管理会計の基準 1 社(0.5%) 1社(0.5%)

不明 8 社(4.4%) 14 社(7.7%)

合計 183 社(100.0%) 182 社(100.0%)

(10)

3 セグメント情報開示の課題

(1)所在地別セグメント情報

 前回調査では,事業セグメントとは別に自発的に所在地別セグメント情報 を開示していた企業が6社あったが,今回の調査では,5社に減っていた。

施行初年度後にあるいは所在地別セグメント情報を任意で開示する企業が増 えるのではないかと思われたが,むしろ減っていたことから,今後任意で開 示する企業が増えることは期待できないであろう。したがって,所在地別セ グメント情報はほとんど利用できないと思われるが,はたして所在地別セグ メント情報に対するニーズはないのであろうか。

 所在地別セグメント情報は,企業の海外投資の効率性を判断するための情 報として利用することが可能である。すなわち,所在地別セグメントの売上 高および営業損益ならびに資産を利用することによって,資本回転率および 資本利益率を利用することが可能となる。とりわけ近年は,円高を背景とした 日本企業の海外進出が活発化していたことから10,この情報の有用性はかつて よりも高まっていると考えられる。円高傾向が円安傾向に変わったとしても企 業が積極的に海外進出する傾向が続くならば,それは変わらないであろう。

 新基準では,セグメント情報の関連情報として,国内および海外(国また は地域)の外部顧客への売上高を開示することが求められているが,これに より海外の販売市場への依存度をみることはできても,海外への投資効率を みることはできない。また,企業の所在地別固定資産額も求められているが,

固定資産額だけでは資本回転率を計算することができないし,営業損益も開

10 財務省「国際収支状況」データ参照。(https://www.mof.go.jp/international_policy/reference/

balance_of_payments/bpfdi.htm)

株式会社日本総合研究所「平成 25 年度 製造基盤技術実態等調 査 我が国ものづくり産業における事業再編のあり方に関する調査 調査報告書」2014 年 3 月 31 日,4-5 頁参照。(www.meti.go.jp/meti_lib/report/2014fy/E004250.pdf)

(11)

示されないため,資本利益率も売上高利益率も利用することができない。

 IASBの実施後レビューにおいては,多くの企業が地域別セグメント情報を 自発的に開示しているとされるが11,わが国の場合にはそれがほとんどない し,このままでは期待もできない。はたして,わが国の場合,所在地別セグメ ント情報に対するニーズはあるのか否か,わが国においても早急に実施後レ ビューを行い,ニーズを確認する必要があると思われる。

(2)セグメント情報の非開示企業

 前回の調査でも今回の調査でも,セグメント情報を開示しない企業は,

「単一事業」であることを非開示の理由としている。たしかに,旧基準にお いては,セグメント情報の開示目的は,企業の多角化・国際化の状況を明ら かにすることと解されていたため,多角化・国際化していない企業の場合,

単一セグメントであることを理由としてセグメント情報を開示しないことが 認められていた。しかし,新基準においては,セグメント情報の開示目的を 企業の多角化・国際化を明らかにする情報とはしていない。

 新基準においては,「基本原則」としてセグメント情報開示の基本的な考 え方が示され,これに従うことが求められている。そこでは,「セグメント 情報等の開示は,財務諸表利用者が,企業の過去の業績を理解し,将来の キャッシュ・フローの予測を適切に評価できるように,企業が行う様々な事 業活動の内容及びこれを行う経営環境に関して適切な情報を提供するもので なければならない。」とされている。すなわち,セグメント情報の開示目的 は,企業の多角化・国際化の状況を明らかにすることにあるのではなく,情 報利用者が企業の将来キャッシュ・フローを予測する上で有用な情報を提供 することにあると解される。

11 IASB, op.cit., par. P.24.

(12)

 この基本原則に基づき,新基準においては,企業の内部組織に基づいて事 業セグメントが識別され,その事業セグメントから報告対象となるセグメン ト(報告セグメント)が決定される。ここで,事業セグメントとは企業の構 成単位であり,かつ,(1)収益を稼得し,費用が発生する事業活動に関わ るもの(同一企業内の他の構成単位との取引に関連する収益および費用を含 む),(2)企業の最高経営意思決定機関が,当該構成単位に配分すべき資 源に関する意思決定を行い,また,その業績を評価するために,その経営成 績を定期的に検討するものであり,(3)分離された財務情報を入手できる もの,という3つの要件をすべて満たすものをいう(新基準,第6項)。

 この定義で明らかなように,事業セグメントは,旧基準の「事業の種類別 セグメント」とは異なり,必ずしも事業の種類の違いごとに識別されるもの ではない。新基準では,この事業セグメントを識別した後,量的基準(売 上高,セグメント損益の絶対額または資産に関して全体の10%以上である こと)を満たすものは全て報告セグメントとすることが原則であるが(新基 準,第12項),次の(1)ないし(3)の要件をすべて満たす場合には,事 業セグメントを集約して報告セグメントとすることが認められている(新基 準,11項)。

(1)基本原則に反しないこと。

(2)経済的特徴が概ね類似していること。

(3)次のすべての要素が概ね類似していること。

①製品およびサービスの内容

②製品の製造方法または製造過程,サービスの提供方法

③製品およびサービスを販売する市場または顧客の種類

④製品およびサービスの販売方法

⑤銀行,保険,公益事業等のような業種に特有の期制環境  

(13)

 単一事業を理由としてセグメント情報を開示しない企業は,事業セグメント の識別において1つのセグメントしか識別できない場合であると考えられる。

しかし,はたして企業の経営管理上,1つの事業セグメントしか識別されない ということがあり得るのであろうか。たとえば,同じ事業でも個人顧客および 法人顧客を対象とする場合,管理部門を分けるのではないであろうか。その 場合,個人部門および法人部門が事業セグメントとなる可能性がある。

 また,たとえば,有価証券報告書に記載されている「事業系統図」は,企業 の経営管理組織をある程度反映していると思われるが,単一事業とする企業 の場合でも「事業系統図」では,いくつかの事業部門を置いていることがあ る。その事業部門が事業セグメントの要件を満たすか否かは不明であるが,

セグメントの区分と「事業系統図」とが不整合である場合には,セグメントの 区分に疑念を抱かざるを得ない。

 さらには,多くの企業がホームページ上で公開している中期経営計画では,

セグメント情報の区分よりも詳細な区分を行っているケースもみられる。中期 経営計画では,売上高や営業利益の目標額があげられているが,それは,事 業セグメントの要件に合致しないのであろうか。そのような不整合が,セグメ ントの区分に対する疑念を増大させることになるのではないだろうか。

 セグメント情報の非開示企業を減らすためには,まず,今一度セグメント情 報の目的が企業の多角化または国際化の状況を明らかにすることにあるので はないことを強調し,事業セグメントの識別方法を具体的に示す必要がある と思われる。

(3)報告セグメント数

 前回の調査でも今回の調査でも開示セグメント数は,旧基準に比べて大き くは増加していない。むしろ前回調査よりも今回の調査の方が開示セグメン ト数が減少している。わずか2,3年で開示セグメント数が減少していること

(14)

から,今後,企業が積極的に開示セグメント数を増加させるとは考えにくい。

 別稿においても指摘したが12,このように開示セグメント数が増加しない 理由は,事業セグメントの集約基準の曖昧さにあると思われる。別の言い方 をすれば,経営者が,集約基準を緩く解釈する余地があることによるものと 思われる。上述した事業セグメントの集約基準は,たとえば,「製品および サービスを販売する市場または顧客の種類」が概ね類似すること等,一見す るとかなり厳しいように思われるし,ASBJにおいてもそう考えられていた と思われる(新基準,第71項)。

 しかし,実際には,施行初年度においても直近年度においても,開示セグ メント数は旧基準に比べてさほど多くはない。具体的に,某飲料メーカーの セグメント情報をみると,施行初年度には「酒類」「飲料」と区分されてい たものが,直近年度には,合わせて「総合飲料」とされていた。アルコール 飲料とノンアルコール飲料とが同じ市場とは思えないが,あるいは解釈に よっては,概ね類似しているといえるのかもしれない。もちろん,企業組織 の変更により一つの管理部門になることはあると思われるが,その場合でも ノンアルコール部門とアルコール部門とを区別して経営上の意思決定を行っ ていないとは思えない。すなわち,「概ね」とはどの程度なのかが不明確で あるため,結局,経営者の判断により決定されることになっているのではな いであろうか。

 前回および今回の調査結果から,開示セグメント数が自然に増加する傾向 はないことが明らかになったので,開示セグメント数を増やすのであれば,

たとえば集約基準に関する新たな指針の公表や監査の強化等の何らかの方策 が必要になると思われる。しかし,なによりも重要なことは,報告セグメン

12 拙稿「わが国におけるセグメント情報開示の実体と課題」福岡大学商学論叢,第58巻第 3号(2013年12月),380-383頁。

(15)

トの決定プロセスを透明化することであると思われる。現在の開示実態をみ ると,たとえば報告セグメントが事業セグメントを集約したものであるのか 否かさえ明らかにしていない企業が多数ある。報告セグメントの決定プロセ スをブラック・ボックス化させないためには,最初に識別された事業セグメ ントを開示させるべきであると思われる。識別された事業セグメントが開示 されるだけでも情報利用者にとっては,有用な情報となるのではないだろう か。このままでは,セグメント情報の利用者の量的満足(開示セグメント 数)も質的満足(信頼性)も危ういものとなるおそれがあるといえよう。

あとがき

 本稿では,日経平均225に採用されている企業を対象としたセグメント情 報の開示に関する2回の調査結果に基づき,いくつかの知見および課題を明 らかにした。本調査の対象は196社という限られた企業数であるという限界 はあるが,そこで得られた主な知見は次の通りである。

① 報告セグメントの種類は,製品・サービス別が圧倒的に多かった。

② 施行初年度のセグメント情報非開示企業は,旧基準に比べて9増4減(直 近年度では 10 増4減)であり,マネジメント・アプローチの効果はみ られなかった。

③ 開示セグメント数は,マネジメント・アプローチの効果が若干あったが,

量的・質的変化は少なかった。

④ 所在地別セグメント情報の開示はきわめて少なかった。

⑤ ほとんどの企業は,セグメント情報を GAAP に準拠して作成していた。

また,主な課題としては,次の問題をあげて検討した。

① 旧基準で長く開示されてきた所在地別セグメント情報がほとんど開示さ

(16)

れなくなったが,はたしてニーズはないのか。

② セグメント情報の非開示企業がなぜ増えたのか。

③ 開示セグメント数はなぜ大きく増えないのか。

 ①に関しては,わが国においても新基準実施後のレビューを行う必要があ ることを指摘した。また,②に関しては,セグメント情報の開示目的を再度 強調し,事業セグメントの識別方法を具体的に説明する必要性を指摘した。

③に関しては,集約条件の追加指針を公表するとともに,すべての事業セグ メントを開示することにより報告セグメント決定プロセスの透明性を高める ことを主張した。

 新基準が施行されて早4年が経過している。しかし,新基準は当初予定し ていた効果を必ずしも上げていないことが2回の調査によりある程度明らか になったといえよう。この2回の調査により,せっかく新基準が公表されて も実務がうまく対応できず,新基準のマイナスの効果の方がプラスの効果を 上回っているという印象を受けた。しかも,その負の実務が定着するおそれ があると思われる。IASBおよびFASBは,基準の実施後レビューを行い,問 題点を明らかにし,必要なものに関してはさらに検討することを表明してい る。わが国が,今後もIASBおよびFASBへの追従ではなく,真の意味でのコ ンバージェンスを進め,国際的な会計基準の形成に参加するのであれば,こ の新セグメント会計基準に関して早急に実施後レビューを行い,その効果と 問題点を明確にする必要があると思われる。その上で,IASBおよびFASBと 協議を行い,集約基準の追加指針を公表するなどの改善策を検討すべきであ ろう。それが,情報利用者に有用なセグメント情報を提供することに繋がる ものと思われる。

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中野貴之「セグメント情報開示の実態-マネジメント・アプローチ導入前と 導入後の比較検証」企業会計 , 第 64 巻第 11 号(2012 年 11 月)。

二宮正裕「企業会計基準 17 号・適用指針 20 号『セグメント情報等の開示』

の解説」旬刊経理情報 ,1182 号(2008 年5月)。

広瀬義州「セグメント会計基準の論点」企業会計,第 48 巻第4号(1996 年 4月)。

前川武俊「マネジメント・アプローチによるセグメント会計の実務」企業会 計,第 60 巻第 12 号(2008 年 12 月)。

牧野幸享「セグメント情報に関する開示規定のポイント」旬刊経理情報,

1297 号(2011 年 11 月)。

増田直,織田裕美,太田純江「平成 23 年3月期有価証券報告書にみるセグ メント情報に関する開示事例」旬刊経理情報,1297 号(2011 年 11 月)。

拙稿「セグメント・アプローチに基づくセグメンテーションの検討」税経通 信 ,712 号(1996 年6月)。

拙稿「セグメント会計におけるマネジメント・アプローチの検討」経理研究,

第 41 号(1997 年 11 月)。

拙稿「セグメント会計の新潮流とわが国セグメント会計の再検討」商学論叢 第 44 巻第1号(1999 年6月)。

拙稿「わが国におけるセグメント情報開示の実態と課題」福岡大学商学論叢,

第 58 巻第3号(2013 年 12 月)。

拙稿「セグメント会計基準の実施後レビューの概要と課題 福岡大学商学論叢,第 58 巻第4号(2014 年3月)。

(19)

参考:調査対象企業 (196 社 ) および有価証券報告書決算日

企業 決算日

ANA ホールディングス株式会社 2014.3.31 DOWA ホールディングス株式会社 2014.3.31 J. フロント リテイリング株式会社 2014.2.28 JFE ホールディングス株式会社 2014.3.31

KDDI 株式会社 2014.3.31

MS & AD インシュアランスグループホールディングス株式会社 2014.3.31

NTN 株式会社 2014.3.31

TOTO 株式会社 2014.3.31

旭化成株式会社 2014.3.31

旭硝子株式会社 2013.12.31

アサヒグループホールディングス株式会社 2013.12.31

味の素株式会社 2014.3.31

アステラス製薬株式会社 2014.3.31

アルプス電気株式会社 2014.3.31

イオン株式会社 2014.2.28

いすゞ自動車株式会社 2014.3.31

宇部興産株式会社 2014.3.31

エーザイ株式会社 2014.3.31

王子ホールディングス株式会社 2014.3.31

オークマ株式会社 2014.3.31

大阪瓦斯株式会社 2014.3.31

沖電気工業株式会社 2014.3.31

小田急電鉄株式会社 2014.3.31

オリンパス株式会社 2014.3.31

花王株式会社 2014.3.31

カシオ計算機株式会社 2014.3.31

鹿島建設株式会社 2014.3.31

株式会社 IHI 2014.3.31

株式会社 SCREEN

ホールディングス

 

2014.3.31

株式会社 SUMCO 2013.1.31

株式会社 T&D ホールディングス 2014.3.31

株式会社あおぞら銀行 2014.3.31

株式会社アマダ 2014.3.31

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 2014.3.31

株式会社荏原製作所 2014.3.31

株式会社大林組 2014.3.31

株式会社クラレ 2014.3.31

株式会社クレディセゾン 2014.3.31

株式会社神戸製鋼所 2014.3.31

(20)

株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション 2014.3.31

株式会社ジェイテクト 2014.3.31

株式会社静岡銀行 2014.3.31

株式会社資生堂 2014.3.31

株式会社商船三井 2014.3.31

株式会社新生銀行 2014.3.31

株式会社スカパー JSAT ホールディングス 2014.3.31 株式会社セブン & アイ・ホールディングス 2014.2.28

株式会社大和証券グループ本社 2014.3.31

株式会社高島屋 2014.2.28

株式会社千葉銀行 2014.3.31

株式会社デンソー 2014.3.31

株式会社電通 2014.3.31

株式会社東京ドーム 2014.1.31

株式会社トクヤマ 2014.3.31

株式会社ニコン 2014.3.31

株式会社ニチレイ 2014.3.31

株式会社日清製粉グループ本社 2014.3.31

株式会社日本製鋼所 2014.3.31

株式会社日本製紙グループ本社 2014.3.31

株式会社ファーストリテイリング 2014.8.31

株式会社ふくおかフィナンシャルグループ 2014.3.31

株式会社フジクラ 2014.3.31

株式会社ブリヂストン 2013.12.31

株式会社丸井グループ 2014.3.31

株式会社みずほフィナンシャルグループ 2014.3.31 株式会社三井住友フィナンシャルグループ 2014.3.31 株式会社三越伊勢丹ホールディングス 2014.3.31 株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グループ 2014.3.31 株式会社三菱ケミカルホールディングス 2014.3.31

株式会社明電舎 2014.3.31

株式会社安川電機 2014.3.20

株式会社横浜銀行 2014.3.31

株式会社りそなホールディングス 2014.3.31

川崎汽船株式会社 2014.3.31

川崎重工業株式会社 2014.3.31

関西電力株式会社 2014.3.31

キッコーマン株式会社 2014.3.31

協和発酵キリン株式会社 2013.12.31

キリンホールディングス株式会社 2013.12.31

(21)

京王電鉄株式会社 2014.3.31

京成電鉄株式会社 2014.3.31

国際石油開発帝石株式会社 2014.3.31

コニカミノルタホールディングス株式会社 2014.3.31 コムシスホールディングス株式会社 2014.3.31 サッポロホールディングス株式会社 2013.12.31

塩野義製薬株式会社 2014.3.31

シチズンホールディングス株式会社 2014.3.31

清水建設株式会社 2014.3.31

シャープ株式会社 2014.3.31

昭和シェル石油株式会社 2013.12.31

昭和電工株式会社 2013.12.31

信越化学工業株式会社 2014.12.31

スズキ株式会社 2014.3.31

住友大阪セメント株式会社 2014.3.31

住友化学株式会社 2014.3.31

住友金属鉱山株式会社 2014.3.31

住友重機械工業株式会社 2014.3.31

住友電気工業株式会社 2014.3.31

住友不動産株式会社 2014.3.31

積水ハウス株式会社 2014.1.31

セコム株式会社 2014.3.31

全日本空輸株式会社 2014.3.31

双日株式会社 2014.3.31

ソニーファイナンシャルホールディングス株式会社 2014.3.31

ソフトバンク株式会社 2014.3.31

大成建設株式会社 2014.3.31

大平洋金属株式会社 2014.3.31

太平洋セメント株式会社 2014.3.31

太陽誘電株式会社 2014.3.31

宝ホールディングス株式会社 2014.3.31

武田薬品工業株式会社 2014.3.31

第一三共株式会社 2014.3.31

第一生命保険株式会社 2014.3.31

ダイキン工業株式会社 2014.3.31

大日本印刷株式会社 2014.3.31

大日本スクリーン製造株式会社 2014.3.31

大日本住友製薬株式会社 2014.3.31

大和ハウス工業株式会社 2014.3.31

中外製薬株式会社 2013.12.31

中部電力株式会社 2014.3.31

(22)

千代田化工建設株式会社 2014.3.31

帝人株式会社 2014.3.31

テルモ株式会社 2014.3.31

電気化学工業株式会社 2014.3.31

東海カーボン株式会社 2013.12.31

東海旅客鉄道株式会社 2014.3.31

東急不動産株式会社 2014.3.31

東京エレクトロン株式会社 2014.3.31

東京海上ホールディングス株式会社 2014.3.31

東京瓦斯株式会社 2014.3.31

東京急行電鉄株式会社 2014.3.31

東京建物株式会社 2013.12.31

東京電力株式会社 2014.3.31

東ソー株式会社 2014.3.31

東武鉄道株式会社 2014.3.31

東邦亜鉛株式会社 2014.3.31

東宝株式会社 2014.2.29

東洋製罐グループホールディングス株式会社 2014.3.31

東洋紡株式会社 2014.3.31

東レ株式会社 2014.3.31

凸版印刷株式会社 2014.3.31

豊田通商株式会社 2014.3.31

トレンドマイクロ株式会社 2014.12.31

西日本旅客鉄道株式会社 2014.3.31

日揮株式会社 2014.3.31

日産化学工業株式会社 2014.3.31

日産自動車株式会社 2014.3.31

日清紡ホールディングス株式会社 2014.3.31

日東紡績株式会社 2014.3.31

日本曹達株式会社 2014.3.31

日本板硝子株式会社 2014.3.31

日本碍子株式会社 2014.3.31

日本化薬株式会社 2014.3.31

日本軽金属ホールディングス株式会社 2014.3.31

日本水産株式会社 2014.3.31

日本精工株式会社 2014.3.31

日本たばこ産業株式会社 2014.3.31

日本通運株式会社 2014.3.31

日本電気株式会社 2014.3.31

日本電気硝子株式会社 2014.3.31

日本郵船株式会社 2014.3.31

(23)

パイオニア株式会社 2014.3.31

東日本旅客鉄道株式会社 2014.3.31

日立建機株式会社 2014.3.31

日立造船株式会社 2014.3.31

日野自動車株式会社 2014.3.31

ファナック株式会社 2014.3.31

富士重工業株式会社 2014.3.31

富士通株式会社 2014.3.31

富士電機株式会社 2014.3.31

古河機械金属株式会社 2014.3.31

古河電気工業株式会社 2014.3.31

平和不動産株式会社 2014.3.31

北越紀州製紙株式会社 2014.3.31

松井証券株式会社 2014.3.31

マツダ株式会社 2014.3.31

マルハニチロ株式会社 2014.3.31

三井化学株式会社 2014.3.31

三井金属工業株式会社 2014.3.31

三井住友トラスト・ホールディングス株式会社 2014.3.31

三井造船株式会社 2014.3.31

三井不動産株式会社 2014.3.31

三菱地所株式会社 2014.3.31

三菱自動車工業株式会社 2014.3.31

三菱重工業株式会社 2014.3.31

三菱製紙株式会社 2014.3.31

三菱倉庫株式会社 2014.3.31

三菱マテリアル株式会社 2014.3.31

ミツミ電機株式会社 2014.3.31

ミネビア株式会社 2014.3.31

明治ホールディングス株式会社 2014.3.31

ヤフー株式会社 2014.3.31

ヤマトホールディングス株式会社 2014.3.31

ヤマハ株式会社 2014.3.31

ユニーグループ・ホールディングス株式会社 2014.2.20

ユニチカ株式会社 2014.3.31

横河電機株式会社 2014.3.31

横浜ゴム株式会社 2014.3.31

(五十音順)

参照

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(田中弘・原光世訳(1994)『イギリス財務報告基準』, Financial Accounting Standards Board (FASB)(1985), Statement of Financial Accounting Concepts

・Financial Accounting Standards Board, Statement of Financial Accounting Concepts No.107: Disclosure about Fair Value of Financial Instruments, December, 1991.

FASB [2007a], Statements of Financial Accounting Standards No.141(Revised 2007) : Business Combinations : FASB IASB [2012a], Framework for the Preparation. and Presentation

(注) 1.GASB, Statement No.25, Financial Reporting for defined Benefit Pension Plans and Note Disclosure Contribution Plans, Government Accounting Standards Board,

FASB, Preliminary Views of Financial Accounting Standards Board: on major issues related to Em- ployers' Accounting for Pensions and Other Postemployment Benefits, November 1982.

34) FASB, Exposure Draft, Proposed Statement of Financial Accounting Standards, Consolidated Financial Statements: Policy and Procedures (October, 16, 1995). 35) FASB,

Financial Accounting Standards Board,“Statement of Financial Accounting Concepts No.2, Qualitative Characteristics of Accounting Information”