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龍 澤

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〈論 説 〉

中 国 の 行 政 不 服 審 査 法(行 政復議法)の 主 要 内 容 と 問 題 点 に つ い て(そ の2・ 完)

目 次 は じめに

第1章 行政復議の性質と行政復議法の構

第2章 行政復議法の主要内容 第1節 行政復議法の目的 第2節 行政復議の対象 第3節 行政復議管轄 第4節 行政復議機構

第5節 行政復議 と行政訴訟の関係 (以上、前号)

第6節 行政 復議 の 申請 手続

1申 請 人 ・被 申請 人 ・第 三 者

第6節 行政復議の申請手続 第7節 行政復議の審理 第8節 行政復議決定

第9節 行政復議機関等の法律責任と費

第3章 行政復議法の運用実態 第4章 行政復議法の若干の問題点

結びにかえて(以 上、本号 ・完)

申請 人 は、具 体 的行 政 行為 に よ って そ の適 法 な権 利 利 益 が 侵 害 され た と 認 め て行 政 復 議 を 申請 した 公 民 、法 入 そ の他 の組 織 で あ る(10条1項)。 「外 国 人 、 無 国籍 人 又 は外 国 の組 織 が 、中華 人 民共 和 国 内 にお い て行 政 復 議 を 申請 す る場 合 は 、 この法 律 を適 用 す る」(41条)と の規 定 に・基づ き、 外 国人 や 外 国 法 人 も 申請 人 に な る こ とがで き る。

また 、 申請 人 の 死亡 ・解 散 等 の場 合 に は近親 者 及 び 承 継す る法 人等 が 申請 人 と な る こと(10条2項 前段)、 公 民が 民事 行 為 無 能 力者 又 は 民 事 行 為 制 限 能 力 者 の場 合 に は法 定 代 理 人 又 は指定 代 理 人 に よ る 申請 が 認 め られ て お り(同 条 同 項 後 段)、 申請 人 及 び第 三 者 は 、行 政 復議 機 関 の許 可 を得 て代 理 人 を 委 託 して

z)

行 政復 議 に参 加 させ る こと もで き る(同 条5項)。

(2)

被 申請 人 とは 、公 民等 が 具 体 的 行 政行 為 に対 して復議 申請 を提 出 した 行 政 機 関 を指 す 。行 政復 議 活 動 にお い て、 被 申請人 は 、行 政職 権 を行 使 した行 政 機 関 で あれ ば よ く、 当該 行政 機 関 の行 政 行 為 が作 為 の形 式 を通 じて 出現 した も ので あれ 、不 作 為 の形 式 で も って 出現 した もの で あれ 、た だ 復 議範 囲 に属 して さえ いれ ば 、 公 民 、法 人 そ の他 の組 織 は復 議 申請 を 提 出す る ことが で き、 当該 行 政 機 関 は 被 申請 人 と な るの で あ る。 復 議 法 に よれ ば 、被 申請 人 と な る者 は 次 の と お りで あ る。(1)公民 等 が行 政 機 関 の具 体 的行 政 行為 を不 服 と して復 議 を 申請 し た場 合 は 、具 体 的 行 政行 為 を行 った 行 政 機 関 が 被 申請 人 とな る。(2)二つ 又 は そ れ 以 上 の行 政 機 関 が 共 同 の 名 義 で行 った具 体 的 行 政行 為 の場 合 に は、具 体 的行 政 行 為 を共 同で 行 った行 政 機 関 が共 同 で被 申請 人 と な る。(3)法律 ・法規 が授 権 した 組 織 が 具 体 的 行 政 行為 を行 った場 合 に は 、 当該 組 織 が 被 申 請 人 と な る。

④ 県 級 以 上 の地 方 人 民政府 が 法 に基 づ き設 立 した 出先機 関が 行 った 具体 的行 政 行 為 に対 して不 服 の場 合 にはs当 該 出先 機 関 が 被 申請 人 と な る。(5)政府 の業 務 部 門が 法 に基 づ き設 立 した 出先機 関 が法 律 ・法 規 ・規 則 〔規 章 〕 に よ り、 自 己 の名 義 で 行 った具 体 的 行政 行 為 に不 服 の場 合 に は、 当該 出先 機 関 が 被 申請 人 と な る。(6)具 体 的行 政 行 為 を行 った機 関 が廃 止 され た 場合 には 、継 続 してそ の職

2)

権 を行 使 す る行 政 機 関 が 被 申請 人 と な る。

第 三 者 とは 、復 議 を 申請 した 具 体 的行 政 行 為 に利害 関係 を有 し、復 議 機 関 の 承 認 〔批 准 〕 を得 て復 議 に 参 加 す る公 民 、 法 人 そ の他 の組 織 を指 す(10条3 項)。 第 三 者 を復 議 に参 加 させ る こと は 、行 政 機 関 を して各 方 面 の 意 見 を 聴 取

して 、案 件 の事 実 を精 査 して行 政争 議 を 正確 に処 理 させ る こ とが で き るだ けで な く、第 三 者 が 単独 で復 議 を 申請 す る こ とに よ る人 力 ・物 力 上 の 浪費 を避 け る

37

こ と も で き る の で あ る。

2行 政 復 議 申請 の期 限

復 議 法9条 は 「① 公 民 、法 人 そ の他 の組 織 は 、具 体 的 行 政行 為 が 、 そ の 適 法 な権 利利 益 を侵 害 した と認 め る場合 は、 当該 具体 的行 政 行為 の あ った ことを知 っ た 日か ら60日 以 内 に行 政 復 議 の 申請 を 提 出す る こ とが で き る。 た だ し、 法律 に規 定 す る 申請 期 間 が60日 を超 え る場 合 を除 く。 ② 不 可 抗 力 又 は そ の他 の 正 当 な理 由 に よ り法 定 の 申請 期 限 に遅 延 した場 合 は 、 申請 期 間 は、 そ の障 害 が 除

(3)

中国の行政不服審査法(行政復議法)の 主要内容 と問題点について(その2・ 完)3 去 され た 日か ら継続 して計 算す る」 と規 定 して い る。 か つ ての復 議条 例 が 具 体

的行 政 行為 の あ った こ と を知 った 日か ら15日 以 内、 障 害 が 除 去 され た 日か ら 10日 以 内 と して い た こ と と比 較 して大 幅 に延 長 され て い る。 これ は 、 「(復議 条 例 の期 間 が)余 りに も短 す ぎて公 民 、法 人 そ の他 の組 織 の復 議 申 請権 に不 利 で あ った こと と、 同 時 に、行 政 訴 訟 法 が 規 定 す る3カ 月 の提 訴期 間 と も相 当大 き な差 が あ る ことを 考慮 して 、今 回 の行 政 復議 法 は 申請期 間 を延 長 した の で あ る。 同 時 に、 行 政 復 議 法 は 、 そ の 他 の 法 律 、法 規 が 復 議 期 間 を60日 よ り も短 く規 定 した場 合 に は そ れ らを撤 廃 し、60日 を超 え る 申請 期 間 を 定 め た 他 の 法 律 の規 定 につ い ての み 、依 然 と して適用 す るの で あ る。 これ は、 実 際 上 、 行 政

4)

復 議 の 申請 期 間 を大 き く延 長 した も ので あ る」 と いえ る。

3行 政 復 議i申請 の形 式

かつ て の復 議 条例 が必 ず 復 議 申請 書 に よ って復 議 の 申請 を しなけ れ ば な らな い と規 定 して いた(条 例32条)の に 対 して、 復 議 法 は、 行 政 復 議 の 申請 の 形 式 を 、書 面 また は 口頭 の いず れ に よ って も可能 と した。 そ して 口頭 に よ る 申請 の場 合 には 、 行政 復 議 機 関 が 、そ の場 で 申請人 の基 本 状 況 、 行政 復 議 を 申 請 す る主 要 な 事 実 と理 由、 行 政 復 議 の 日時 を 記 録 しな けれ ば な ら な い と した(11 条)。

と こ ろで 、 復 議 法 は 、復 議 条 例 が規 定 して い た 申請 条 件(条 例31条)及 申請 書 内容(条 例33条)の 規 定 を 削 除 して い る。 これ は 行 政 復 議 機 関 が 申 請 書 の 内容 の 欠鉄 等 を理 由 に 申請 人 に難癖 をっ け る現 象 を防 ぐた め で あ る と言 わ

5)

れ て い る。 実 際 には 、従 前 と 同様 、 「復 議 申請 書」 に は 、① 申請 人 の 基 本 状 況:

申請 人 の 氏名 、性 別 、年 齢 、 民 族 、 職業 、住 所 等(法 人 又 は そ の他 の組 織 の 名 称 、住 所 、 法定 代 表 人 の 氏名)、 ② 具 体 的 行政 行 為 を した 行 政 機 関(被 申 請 人) の 名 称 、住 所 、③ 復 議 を 申請 す る事 実 と理 由、 ④ 復 議 申請 を提 出 した 日時 を 記

6)

載 しなけ れ ば な らな い と され てい る。

4行 政 復議i申請 の 種 類

復 議 申 請 の種 類 は、 復 議 申請 人 が復 議 申請 に よ って達 しよ う とす る 目的 を 基

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準 に 、 以下 の3種 類 に区 分す る こ とが で き る。

(4)

1)取 消 し又 は 変 更 の 申請

これ は 、 行 政 機 関 の具 体 的 行 政 行 為 が 違 法 又 は不 当で あ る と認 め て 、行 政 機 関 に 当該 具 体 的 行 政 行為 の取 消 し又 は変 更 を請 求す るも ので あ り、 これ は行 政 復 議 の う ちで 最 も普 遍 的 な復 議 の 申請 で あ る。

2)確 認 の 申請

確 認 の 申請 は二 種 類 に 分 け られ る。 一 つ の種 類 は 、 申請 人 が 復 議 機 関 に原 具 体 的行 政 行 為 が 違 法 で あ る こ との確 認 と、 同時 に、 この状 況 の下 で 復議 機 関 が 責任 を も って被 申請 人 に一定 の期 限 内 に改 め て新 た に具 体 的行 政 行 為 を なす こ とを要 求す る もの で あ り、 も う一 つ の種 類 は、 申請 人 が復 議 機 関 に何 らか の権 利 を享 有 して い る ことの確 認 を要 求す るも ので あ る。

3)履 行 の 申請

申請 人 が法 定 の条 件 に適 合 して い る と考 え て、 行 政機 関 に許 可 証 、 免 許 、 資 質証 、 資格 証 な どの交 付 、 関係 事 項 の審 査 批 准 〔審 批 〕 及 び 登記 を 申請 した り

(6条8号)、 行 政 機 関 に人 身 権 、 財 産 権 、教 育 を 受 け る権 利 を保 護す る法 定 の職 責 の履 行 を 申請 した り(同 条9号)、 行 政 機 関 に法 律 に基 づ く救 済 金 、 社 会保 障 金 又 は 最低 生 活 費 の給 付 を申請 した り した に もか かわ らず(同 条10号)、

行 政機 関 が 法律 に基 づ く履 行 を しな い と きに 、 申請 人 が 復議 機 関 に責 任 を も っ て被 申請 人 に履 行 させ る よ う に求 め る もので あ る。

5行 政 復 議 の受 理

行政 復 議 の受 理 とは、 行 政復 議機 関 が 、行 政 の相 手 方 の提 出 した復 議 申請 が 法 定 の要 求 に符 合 して い るか 否 か を 審 査 して 、法 の定 め る と ころ によ って処 理 す る過 程 を指す 。

行 政復 議機 関 は 、行 政 復 議 の 申請 を受 け取 った 日か ら5日 以 内 にそ の 受理 の 可否 にっ い て審 査 を行 わ な けれ ば な らず 、不 受 理 の場 合 に は書 面 で 申 請 人 に通 知 しな けれ ば な ら ない。 復 議 条 例 は この審 査 期 間 を10日 以 内 と して い たが 、 迅 速 な紛 争 解 決 を 図 るた め に半 分 に 短縮 した(17条1項)。 ま た 、 当該 機 関 に よ る受 理 に属 さ な い復 議 申請 を受 け 取 った場 合 に は 、 当該 機 関 は、 関係 の行 政 復 議機 関 に 申請す る よ う申請 人 に告 知 しなけ れ ば な らない。

と こ ろで 、 復 議条 例 に あ った 行 政 復 議 申請 書 の補 正 にっ い て の規 定 が 削 除 さ

(5)

中 国の行政 不服審 査法(行 政復議 法)の 主 要 内容 と問題 点 にっ い て(そ の2・ 完)5 れ たが 、 これ は 申請 条 件 及 び 申請 書 内 容 の規 定 の 削 除 と歩 調 を 合 わせ た もの と 思 わ れ る。 しか し、実 際 の運 用 で は従 前 と同様 、復 議 申請 書 の 記載 等 が 不 十 分

な場 合 は 復議 申請 人 に期 限 を定 め て補 正 を 求 め る こ とが で き る と解 され て い る

s7

よ うで あ る。

上 記 の場 合 を 除 い て 、行 政 復 議 の 申請 は 、行 政 復 議 機 関 の法 制 業 務 に責 任 を 負 う機 構(行 政 復 議 機 構)が 受 け取 った 日か ら受 理 した も の と され る(17条

2項)。

なお、 行政 復 議機 関 が 正 当 な理 由 な しに復議 申請 を受 理 しなか った場 合 に は、

上 級 行政 機 関 は 、行 政 復 議 機 関 に受理 を命 じな けれ ば な らな い し、必 要 な場 合 に は、 当該 申請 を直 接 受理 す る こ と もで き る(20条)。

と こ ろで 、復 議 法 は復 議条 例 と同様 、行 政 復 議 が 受理 され て も具 体 的 行 政 行 為 の執行 は停 止 しない と い う執 行 不停 止 の原 則 を と って い る。す なわ ち、 そ の 21条 は 「行 政 復 議 期 間 中 は 、具 体 的行 政 行 為 の執 行 は 、停 止 しない 。 た だ し、

次 に掲 げ る状 況 の一 に該 当す る場 合 は 、執 行 を停 止 す る こ とが で き る。 ←)被申 請 人 が 執 行 を停 止 す る必 要 が あ る と認 め る とき。(⇒行政 復 議機 関 が 執 行 を停 止 す る必要 が あ る と認 め る と き。◎ 申請 人 が執 行 の停 止 を 申請 し、行 政 復 議 機 関 が そ の要 求 が合 理 的で あ る と認 め 、執 行 の停 止 を決 定す る と き。 四 法 律 が執 行

の停 止 を 規定 して い ると き」 と定 め て い る。

1)復 議 法 には委 託代 理人 の資格 につ いて制 限す る規 定 は見 当た らない。 また 、委託 の 形 式 にっ いて は、必ず復議 機関 に授権 委託書 を提 出 して行 わ なけれ ば な らな い と解 す

る見解(例 え ば、宗 雅 芳主 編 、前 掲書 、98頁 及 び応松 年=劉 宰 主編 、 前掲 書(・'̲

宏 執筆)、129頁)と 、書面 で も 口頭 で も可能 で あ るが委 託事 項 と授 権範 囲 を 明確 に す るた め に書面 の形式 が望 ま しいとす る見解(張 桂 龍=劉 淑 強主編 、前掲 書 、41頁) があ る。

2)張 正釧 主編 ・=李元起 副主編 、前掲 書(童 衛東 執筆)、322頁 。

3)宋 雅 芳主 編 、前掲 書 、97頁 。 なお、第 三者 と して復議 に参加 す る場 合 に は 、 おお よそ次 の三種 の状況 が あ る。(1)行政処 罰 の事件 にお い て、処 罰 された 人 と侵 害 され た 人 の うち一方 が復議 を 申請 した場 合 に、別 の一 方 は第三者 と して復 議 に参 加 で きる。

(2)行政裁 決 に よ って引 き起 こされ た復 議事件 にお いて、裁 決 され た民事 紛争 の 一方 当 事 者が 申請人 の場合 、別 の一方 当事者 は第三者 と して復議 に参加 で き る。(3)二つ 又 は 二 つ以 上の行政 機 関が 同一の事 実 にっ い て相 互 に矛盾 した具 体的行 政行為 を行 い、行 政 の相 手方が そ の うちの一つ の行 政機 関 の具体 的行 政行為 に対 して復議 申請 を した場

(6)

合 に、そ の他 の行 政機関 は第三 者 と して復議 に参 加で き る。 張正釧主編=李 元起 副主 編 、前掲 書(童 衛東 執筆)、322頁 。

4)応 松年=劉 華主編 、前掲 書(馬 懐徳執 筆)、87頁 。 5)湛 中y姜 岸 、前 掲論文 、374頁 。

6)張 世信=周 帆主編 『行 政法学 』(復 旦大 学 出版 社 、2001年)286頁(郷 珊 珊執 筆)。

7)応 松 年=劉rr・主編 、前掲 書(馬 懐 徳執 筆)、87〜88頁 。 なお 、馬懐徳 教授 は 、民事 調 停 を附帯 した復 議 の 申請 を含め て、復議 申請 を4種 類 に区分 して いるが 、 民事調停 を附 帯 した復 議 の 申請 は復議 法で 明確 に規 定 して い るもので もな く、また、議 論 のあ

ると ころで もあ るので 、本稿 で は取 り上 げ ない ことに した。

8)張 世 信=周 帆主編 、前 掲書(郷 珊珊 執筆)、287頁 。

第7節 行政 復議 の審理

行政復議 の審理 とは、行政復議機 関が復議 申請 を受理 した後 に、被 申請人 の 具体 的行政行為 に対 して実質的審 査 を行 う活動 をい う。

1行 政 復議 審 理 前 の 準 備

審 理 前 の準備 業 務 とは 、主 に復 議文 書 の発送 及 び関係 証 拠 資料 の収 集 で あ る。

復議 法23条 の規 定 に よ れ ば 、 行 政 復 議 機 構 は 、 行 政 復 議 の 申請 を受 理 した 日 か ら7日 以 内 に、行 政 復 議 申請 書 の副本 又 は行 政 復 議 申請 記 録 の複 写 を被 申請 人 に発 送 す る。 被 申 請 人 は 申請 書 の副 本等 を 受 け取 った 日か ら10日 以 内 に答 弁 書 を提 出 し、併 せ て 当初 に具 体 的 行政 行 為 を行 った す べ て の証拠 、根 拠 及 び そ の他 の関係 資料 を提 示 しな けれ ば な らない。 申請 人 及 び第 三 者 は 、被 申請 人 が 提 出 した 答 弁 書 、具 体 的行 政 行 為 を行 った 証拠 等 を調 べ る こ とが で き、行 政 復 議 機 関 は 国家秘 密 、 商業 秘 密 又 は個 人 の プ ライバ シー に係 る もの を除 い て 、

これ を拒 絶 す るこ とは で き ない。

なお 、復 議 法 には 、 回 避 にっ い て の規 定 が ない 。 この理 由 と して 、(ユ)行政 復 議 は書 面 審 理 を原 則 と し、 口頭 審 理 は例 外 で あ り、 また 、復 議 担 当職 員 は決 し

て最 終 決 定 を下 す 者 で は ない こ と、(2)行政 復 議 は行 政 機 関 内 の系 統 内 にお い て 行 政 争 議 を解 決 す る活 動 で あ り、 したが って上 下 級 の行 政 機 関 の間 に は必 然 的 に連 係 が あ るた め に、 た とえ 回避 を規 定 して も、 回避 の条 件 と対 象 を確 定す る こ とが 困難 で あ る こ と、(3)絶対 多数 の復 議 は、 も し相 手 方 が復 議 決 定 に対 して 不 服 の場 合 は さ らに行 政 訴 訟 を提 起 す る ことが 可 能 で あ り、 た とえ復.;:・にお い

(7)

中国の行政不服審査法(行政復議法)の 主要内容と問題点 について(そ の2・ 完)7 て 回避 を与 え な くて も、行 政 訴 訟 にお い て矯 正す る こ とが 可能 で あ る こ とが 挙 げ られ て い るが 、 や は り行 政 復 議 が 一 種 の準 司 法 手続 で あ るか ぎ り、 回避 の 制

I)

度 は復 議 法 の実 施 細 則 な どで 明文 化 す る こ とが 望 まれ る。

また 、か つ て の復 議条 例 は 「復 議 機 関 が 審理 す る復 議 事 件 につ い て は 、 調 停

〔調 解 〕 を適 用 しな い」(条 例8条)と 明確 に規 定 して い た が 、復 議 法 で は こ の規 定 は削 除 され た 。 これ にっ い ては 、行 政復 議 の性 質上 否 定 され て い る と解

2)

す る見解 が あ る一一方 で 、 あ る種 の調 停 シ ステ ム を導 入 す る可能 性 を示 唆 した も

3}

の で あ り、例 えば 、行 政 機 関が 双 方 の 当事 者 の 民事 紛 糾 を処 理 し(す なわ ち、

行政 機 関 が 第 三 者 と して双 方 の 紛糾 を解 決 した 三 者 関係 に お い て)、 そ の う ち の一 方 が この処 理 を 不 服 と して 当該 行 政機 関 を被 申請 人 と して行 政 復 議 を要 求 した場 合 に は、 か つ て の よ うに行 政 調 停 不 適 用 の原 則 が適 用 され るが 、行 政 機 関 と相 手方 との二 者 の 関係 の事 件 にお い ては 調停 が適 用 され ると主 張 す る学 説

4}

も あ る。

2審 理 の 方 式

復 議 法22条 は 、「行 政 復 議 にお い て は、 原 則 と して書 面審 査 の 方 式 を採 用 す る。 た だ し、 申請 人 が 要 求 を提 出 し、 又 は行 政復 議機 関 の法 制 業 務 に責 任 を 負 う機 構 が必 要 が あ ると認 め る場 合 は、 関係 す る組 織 及 び人 員 にっ い て状 況 を調 査 し、 申請 人 、被 申請 人及 び第 三 者 の意 見 を 聴取 す る こ とがで き る」 と 定 め て い る。 これ は 、復 議 条 例37条 の 「行 政 復 議 は 書面 復議 制 度 に よ るが 、 た だ し、

復議 機 関が 必 要 で あ る と認 め る とき は 、そ の 他 の方 式 で復 議 事 件 を審 理 す る こ とが で き る」 との規 定 と比較 す る とき 、第 一 に 、 申請 人 が そ の他 の審 査 方 法 を 採用 す る よ う要 求 す る権 利 が あ る こ と、第 二 に 、 そ の他 の方 式 とは 、 関 係 組 織 や人 員 にっ い て状 況 を調 査 した り、 また は、 申 請人 、被 申請 人 及 び 第 三 者 の 意 見 を聴 取 す る こ とで あ る こ とが 明記 され た 点 で 異 な って い る ことが 分 か る。

本条 で い う、書 面 審 査 とは 「実 際 上 、 復 議機 関 が事 件 の書 面 材料 だ け を も と に審 査 を行 い決 定 を下 す こ とを い う。 こ こで の 書面 材料 は一 般 に 申請 人 の 申請 書 と被 申請 人 の答 弁 材 料 及 び被 申請 人 が 提 供 した関 係 証 拠 、根 拠 及 び そ の 他 の

5)

材料 を 指す 」 ので あ る。 また 、 関係 組織 や 人 員 に対 す る状 況 の調 査 とは 、 実 際 には 、行 政 復 議 機 構 が 証拠 集 め を行 う も ので あ り、 そ の際 に は、 有効 性 と 厳 格

(8)

性 を確 保 す るた め に 、二 人 以 上 の業 務職 員 が 派 遣 され るのが 慣 例 で あ る。 申請 人 等 の 意 見 聴 取 とは 、 関 係 組 織 や 人員 へ の 調 査 に加 え て 、「一般 に 、 申請 人 、 被 申請 人及 び 第 三 者 の意 見 を聴 取 しなけれ ば な らな いが 、 申請 人 と被 申請 人 と

の対面 弁 論 〔当面弁 論 〕 等 を含 む 」 といわ れ て い る。 これ まで の行 政 復 議 の運 営 の 実情 か らみ る と、書 面 審 理 以 外 の方式 が 採 用 され る場合 と しては 、 ① 申請 人 が 要 求 を提 出 した とき 、② 事 件 の主 要事 実 が 明 白で な い と き、③ 双 方 の 当事 者 が 対面 で の説 明を要 求 し、 それ が 比 較 的便 利 で あ る と き、④ 復 議 機 関 が 書 面 復 議 で は 行 政 紛 糾 を 十 分 正確 に解 決 す る こ とが で き な い と認 め ると き な どで あ

7)

る 。

3行 政 復 議 の 審 理期 限

復 議 法 の迅 速 の原 則 は 、主 に復 議 期 間 にっ い て の厳 格 な規 定 に体 現 され て い る。

1)具 体 的 行 政 行 為 に っ い て の審 理 期 限

復 議 法 は 、 申請 を受 理 した 日か ら60日 以 内 に行 政 復 議 決 定 を しな けれ ば な らな い と定 め 、 さ らに個 別 法 の 規 定 が60日 を下 回 る場合 に限 って は 、 そ の 個 別 法 の規 定 に よ る と して い る。 した が って、 個 別 法 が60日 を超 え て定 め て い

8)

る場 合 に も 、 行政 復 議 法 の60日 に統 一 され る こ とに な った 。 た だ し、状 況 の 複 雑 さの た め に規 定 の期 間 内 に行政 復 議 の決 定 を行 う こ とが で き ない 場合 に は、

審理 の期 間 を30日 を超 え ない範 囲で 延長 す る ことが で き る(31条)。

2)抽 象 的行 政 行 為 にっ い て の審 理 期 限

す で に述 べ た よ う に、復 議 法 は一 部 の抽 象 的行 政 行 為 につ い て も復 議 対 象 の 範 囲 に含 め た た め に、 そ の審 理 期 間 につ い て も別 途 、規 定 を設 け て い る。 す な わ ち、 申 請 人 が行 政 復 議 を 申請 した とき に、併 せ て具 体 的 行 政行 為 が依 拠 した 規範 性 文 件 にっ い て の審 査 を 提 出 した場 合 は、 行政 復 議 機 関 は これ らの規 範 性 文 件 にっ い て 処 理 す る権 限 を 有 して い る と きは30日 以 内 に法 律 に基 づ い て処 理 しなけ れ ば な らず 、 また 、 処理 す る権 限 が ない と きは7日 以 内 に 法定 の 手続 に従 って 処理 す る権 限 を有す る行 政 機関 に移 送 し、 処理 す る権 限 を有 す る行 政 機 関 は60日 以 内 に法 律 に 基 づ い て 処 理 しな けれ ば な らな い と規 定 す る(26 条)。 一 方 、 行 政 復 議 機 関 が具 体 的 行 政 行 為 の審 理 に際 して 、 そ の 根 拠 が 適 法

(9)

中国の行政不服審査法(行政復議法)の主要 内容 と問題点 について(その2・ 完)9 で な い と思料 す る場 合 に は 、 そ の機 関 が 処 理 権 限 を有 す る と き は30日 以 内 に 法 に基 づ いて処 理 し、処 理権 限 を有 しな い と き は7日 以 内 に法 定 の手 続 に従 っ て処理 す る権 限 を有 す る国 家機 関 に移 送 して法 に基 づ いて処 理 させ な けれ ば な

らな い(27条)。

なお 、行 政 復 議 機 関 が 法定 の審 理 期 限 内 に復 議 事 件 にっ い て決 定 を下 さ ない 場 合 は、 そ の法 律 上 の結果 は 、① 復 議 期 限 の=満了 の 日か ら申請 人 は直 ち に法 院 に行 政 訴 訟 を提 起 す る権利 を獲 得 す る 、② 期 限 満 了 の後 、復 議 機 関 の審 理 行 為 は法 律 効 力 を有 しな い、 ③期 限 を超 え て な され た 復 議 決 定 は法 律 効 力 が な く、

9)

当事 者 に対 す る拘 束 力 も ない 、 の で あ る。

4行 政 復議iの申請 の取 下 げ

行 政 復 議 の 申請 の 取 下 げ にっ い て 、復 議 法25条 は 「行 政 復 議 決 定 が 行 わ れ る前 に、 申請 人 は、 行 政復 議 申請 の取 下 げ を要 求 す る場 合 は、 そ の理 由 の説 明 を経 て、取 り下 げ る こ とが で き る。行 政 復議 申請 を 取 り下 げ た と きは 、 行 政 復 議 は、 終 了 〔終 止 〕 す る」 と定 め て、 行 政復 議 決 定 前 の取 下 げ を認 め て い る。

なお 、復 議 条 例 は 「申請 人 が復 議 申請 を取 り下 げ た と き は、 同0の 事 実 及 び理 由 を も って復 議 を改 め て 申請 す る こ とはで き ない」(条 例40条)と 規 定 して い た た め に、 復 議 法 の 「終 了」 の 意 味 が 問 題 に な るが 、 「こ こで い う終 了 は 終 わ りにす る 〔結 収 〕 と い う意 味 で あ り、 中 止 で は な く、 申請 人 は 同一 の理 由で 改

10)

め て行 政 復 議 を 申請 す る こ とはで き ない 」 と解 され て い る。

5行 政 復 議 の 証拠 制 度

行政 復 議 の挙 証 責任 を 、原 則 と して被 申請 人 、 っ ま り行 政 機 関 の側 に負 わ せ てい る こ とは復 議条 例 以来 の 中国 行政 復 議 制 度 の大 き な特 色 で あ り、 中 国 の 行 政訴 訟 法 と平灰 を合 わ せ た もの で あ ると いわ れ る(行 訴 法32条 及 び33条)。

す なわ ち、 復 議法 に よれ ば、 被 申請 人 は 、行 政 復 議 申請 書 の副 本 を 受 け 取 っ た 日か ら10日 以 内 に、答 弁 書 の提 出 と併 せ て、 具 体 的 行 政 行 為 を行 った 証i拠、

根拠 及 び そ の他 の 関係 資 料 を提 出 しなけ れ ば な らず(23条1項)、 申請 人 及 び 第三 者 は、被 申 請人 の提 出 した 答弁 書 、具 体 的 行政 行為 を行 った 証拠 、 根 拠 及 び そ の他 の関係 資料 の う ち国 家機 密 ない しプ ラ イバ シー に係 る もの を 除 い て 閲

(10)

覧 が 認 め られ(同 条2項)、 また 、 この よ う な証 拠 を 提 出 しな い場 合 は 、 当 該 具体 的行 政行為 は証拠及 び根拠が ない もの とみ な して当該具体 的行政行為 を取 り消 す 決 定 をす る(28条1項4号)と 規 定 して い る。 さ らに 、 被 申請 人 が

「先 に決 定 して 、後 に証 拠 収 集 」 す る悪 弊 を制 度 的 に根 絶 す るた め に 、復 議 法 は 、行 政 復 議 の過 程 に お い て被 申請 人 は 、 自 ら申請 人 及 びそ の他 関係 す る組 織 又 は個 人 か ら証 拠 を収 集 しては な らない(24条)と 規 定 して い る。

も っと も 、 「復 議 申請人 も一 定 の 挙証 義務 を負 う。 行 政 復 議 に お いて は被 申 請 人 が 挙 証 責任 を負 うけれ ども 、 申請 人 も一 定 の証 拠 を提 供 す る義務 を 負 う。

行政復議 法 は、復議機 関が関係す る組織及 び個人に対 して証拠 を取 って調査 し、

文 件 と資料 を調 べ る こ とを規 定 して い る。 また 、 申請 人 は 、 自己の 適法 な権 利 利 益 を保 護 し、 復 議 に お い て有 利 な地 位 を取 得す るた め に も、 積 極 主動 的 に復 議 機関 に対 して証拠を提供すべ きであ る。行政復議 において、 申請人 は挙証責 任 を 負 わ な い と い って も、 事件 を成 立 させ る部 分 の 事 実 にっ い ては 証拠 を提 供

II)

す る義 務 が あ る」 こと は い う まで もな い。

1)応 松 年e劉=華 主編 、前掲 書(劉=華 執筆)、143〜144頁

2)例 え ば、‑‑秋 雄教授 は 「復議 条例 の調停禁 止 の規 定 は、復議法 には、姿 を消 して し ま った。 但 し、解釈 上 には 、調 停 を行 な って は な らない だ ろ う」 と述べ る(察 秋 雄

『現代 中国法』(問 題 と研究 出版 株式 会社 、1999年)154頁)。

3)楊 建 順 、前掲 論文 、14〜15頁 。

4)応 松年=劉 華 主編 、前掲 書(劉 華執筆)、144頁

5)江 必新=・李 江編 著 『行政 復議 法釈 評兼 与 行政 復議 条例 之比 較』(中 国 人民公 安大 学 出版 社 、1999年)147頁

6)王 世 成主編 『行 政復 議法通 講与 案件例 』(中 国審…計 出版社 、1999年)93頁 及 び、張 桂 龍=劉 淑 強主 編 、前 掲書 、75頁 。 したが って、 復議 機構 、 申請 人 、被 申請 人 の三 者 が 直接 に鼎立す る三面 審理構 造 まで も認 め てい る趣 旨にも解 され るのであ るが 、そ もそ も書面審 理 が原則 で あ るので あ るか ら、た とえ三面 審理構 造 が採用 され る ことが あ って も、例 外 中 の例 外 とい う ことに なるで あ ろう。 この ことは、復議 法 の制 定過程 にお いて 、「行 政手 続 にお け る 『聴 証』 手続 とは、一 定 の行政機 関及 び公務 員 の主宰 の下 に、利害 関係 を有す る者 が、 特定 の問題 につ いて論証 と弁 明を進行す る手続 をい う」(応 松年主編 『行 政法与 行政訴 訟法詞典』(中 国政法大学 出版社 、1992年)324頁 とされ る 「聴証」 を、復議 手続 の中に組み入れ ることを主張 す る者 もいたが 、 しか し、

行政 復議手 続 の司法 化 に対す る心 配 のため に、聴証 等 の一定 の司法活動 を特徴 とす る 審…理 方 式 が 復 議 立 法 に組 み 入 れ られ なか った(江 必 新=李 江 編 著 、前 掲 書 、148

(11)

中国の行 政不服審 査法(行 政 復 議法)の 主要 内容 と問題点 にっ いて(そ の2・ 完)11 頁)と い う事実 か らも推察 され る。

7)宋 雅 芳 主編、前 掲書 、125頁 。 この うち③ の場合 には、復 議機 構i、申請人 、被 申請 人の三 者が鼎立 す る三面審理 構造 まで も認 め てい るのか につ いて は不 明 であ るが 、筆 者が 目に した文 献 には これ を明確 に肯 定す る記述 は ない ことか らす ると、や は り直接 的 な三面 審理構 造 までは認 め てい ない もの と思わ れ る。

8)個 別法 の定 め る復 議期間 と しては、「集会游行示 威法」 の3日 、「治安管理 処罰 条例 」 の5日 の ほか 、10日 、15日 、30日 、3カ 月 な どが あ る。 宋雅 芳 主 編 、 前掲 書 、126 頁。 なお 、復 議法42条 は、復 議 法 の施 行 前 に公 布 され た法 律 にお け る復議 規 定 が復 議法 の規定 と一致 しない場 合 は、復 議法 の規 定 を準用す ることを定 めて い る。

9)宋 雅 芳主編 、前掲 書、127頁 。

10)常 用法 律点釈 叢書編写組 『《中華人 民共和 国行 政復議 法 、行政監 察法 、行 政処 罰 法、

国家賠償 法 、行 政訴訟 法》 点釈 』(中 国人 民公安 大学 出版社 、1999年)68頁

11)宋 雅芳 主編 、前掲 書 、138頁 。 したが って 、復議 法 は 申請 人 に挙証 責 任 を負 わ して い ないと言 うよ りも、被 申請 人 に挙 証責任 を負わ せ るこ とに力点 を置い てい る と表現 した方が よ り正確 であ るか も しれ ない。 た とえば、馬懐 徳教 授 は 「申請 人 と第 三者 の 挙証 責任 につ いて行 政復議 法 は規定 してい ないが、 しか し実際上 、 申請 人及び そ の他 の復 議参加 者 は必 ず一定 の挙証 責任 を負 わ なけれ ば な らない。例 えば、法 定 の職 責 の 履行 を求 め る行政 復議事件 にお いて、 も し申請人 が 自己 の主張す る事 実 につ い て何 ら の挙 証責任 も負わ ない とす れ ば、具 体的行 政行為 の適 法性 は判 断 しよ うが ない 。 申請 人 が も し、 自らが 許可証 申請 の法定 条件 に適合 してい る ことを証 明で きない な らば、

復議機 関は被 申請 人が許可証 の発給 を拒 否 した行 為の是 非を正確 に判断 しようが ない」

(応松年 ・=劉華主編 、前掲 書(馬 懐 徳執筆)、135〜136頁)と 述べ るので あ る。

第8節 行政復議決定

1行 政復議 決定 の種類

行政復議決定 とは、行政復議機関が具体的行政行為 の適法性 と妥 当性 を審 理 した基礎 のうえで下す審査 の結論であ り、行政復議手続 の最終完成で ある。 行 政復議決定は、行政復議機関が行政復議機構 の提 出 した意見 にっ いて同意又 は 集 団討 論 に よ る採 択 を経 て行 う。

復 議 法28条 は 、行 政 復 議 決 定 の種 類 を 、(1)維 持 の 決 定 、(2)履 行 の決 定 、

ユラ

(3)取消 ・変 更 ・違 法 確 認 の 決 定 の 三 っ と 定 め て い る。

1)維 持 の 決 定

行 政 復 議 機 関 は 、 復 議 審 理 を経 て、 被 申請 人 が な した 具 体 的 行 政 行 為 が 、

① 事 実 が 明確 で 、 証拠 が確 実 で あ り、② 適用 の 法 的根 拠 が正 確 で あ り、③ 手 続 が 適 法 で あ り、 ④ 内容 が適 当 で あ る、 との四 つ の条 件 をす べ て満 た してい る と

(12)

認 め る場 合 は 、 当該 具 体 的 行 政行 為 の維 持 を決 定 す る。 いわ ば 、 日本 の行 政 不 服審 査 法 の棄 却 裁 決 に相 当す る も ので あ る。

2)履 行 の決 定

行 政 復 議 機 関 は 、復 議 審 理 を経 て、被 申請 人が 法 定 の職 責 を履 行 して い な い と認 め る場 合 は 、一 定 の期 間 内 に職 責 を履 行 す べ き 旨の決 定 をす る。 いわ ば、

義 務 づ け 裁 決 と称 す る こと ので き る もの で あ る。

3)取 消 ・変 更 ・違 法 確 認 の決 定

行政 復 議機 関 は 、復 議 審 理 を経 て、 当該 具 体 的行 政 行 為 が 、 ① 主要 な事 実 が 不 明確 で あ り、 証 拠 が 不 十 分 な と き 、② 適用 の法 的 根 拠 が 誤 って い る と き 、

③ 法 定 の手続 に違 反 した と き、 ④ 職 権 を喩 越 又 は濫 用 した と きの いず れ か に該 当 した 場 合 は 、 当該 具 体 的行 政 行 為 を取 消 し、変 更 又 は そ の違 法 を確 認 し、

⑤ 当該 具 体 的行 政 行為 が 明 らか に不 当で あ る場 合 に は、取 消 し又 は変 更 をす る。

取 消 ・変 更 ・違 法確 認 決 定 の とき は、 被 申請 人 に 一定 の期 間 内 に新 た に具 体 的

2)

行 政 行 為 を なす よ うに命 ず る決 定 をす る。

なお 、既 に述 べ た よ うに 、被 申請 人 が 、復 議 法23条 の規 定 に よ る答弁 書 を 提 出せ ず 、 当初 に当該 具 体 的行 政 行 為 を した 証拠 、適 用 根 拠 そ の他 の関係 書類 を提 示 しな い場 合 に は 、 当該 具 体 的行 政行 為 は 証 拠 及 び根 拠 の な い もの とみ な

して 、取 消 しの決 定 をす る(28条1項4号)。 また 、 行 政 復 議 機 関 が 被 申請 人 に新 た に具 体 的行 政行 為 を なす よ う に命 じた 場 合 には 、被 申請 人 は、 同 一 の事 実 及 び理 由で も って 原具 体 的行 政 行 為 と 同様 な、 又 は基 本 的 に 同様 な具 体 的行 政 行 為 を しては な らない(28条2項)。

と ころ で 、復 議 の 決 定 の種 類 と して、 復 議 法 は新 た に違 法 確 認 の決 定 を 加 え る一方 で 、復 議 条 例 にあ った 「法 定 の手 続 に違 反 し、 申請人 の適 法 な権 利利 益 に不 利 な影 響 を与 え る場 合 」(条 例42条4項3号)に は取 消 し ・変 更 の 決定 を し、 そ うで な くた だ 「具 体 的行 政行 為 に手 続 上 の不 備 が あ る場 合 は 、被 申請 人 が補 正 す べ き 旨の決 定 をす る」(同 条2項)と の 、 い わ ゆ る 「補 正 の決 定」 を 削 除 した 。違 法 確 認 の 決 定 は、 取 消 し又 は変 更 す る必 要 の ない違 法 行 為 にっ い て、 そ の違 法 を確 認 す る こ と に よ って 、 申請 人 が 行 政 賠 償 を請 求 す るため の基 礎 と な る前提 を提 供 す る こ と に も な る もの で あ る。 そ の意 味 で は 、 日本 の行政 不 服 審 査 法 の事 情 裁 決 に近 い機 能 を果 たす もの で あ る。 また 、「補 正 の 決 定 」

(13)

中国の行政不服審査 法(行政復議法)の 主要内容 と問題点にっいて(その2・ 完)13 を削 除 した こ と につ い て は 、 異 論 は あ る もの の 、「行 政 復 議 は公 民 、 法 人 そ の 他 の組 織 を保 護 す る法 律救 済 手 段 で あ るだ けで な く、 行 政 機 関 の 内部 監 督 の一 種 の仕 組 み で もあ るの で 、違 法 な具 体 的 行 政 行 為 は、 そ の手続 的 違 法 で あ るか 実体 的違 法 で あ るか を問わ ず 、行 政 復 議 機 関 に よ って等 し く取 り消 され るべ き で あ り、 これ ゆえ 、本 法 が 『申請 人 の適 法 な権 利 利 益 に不利 な影 響 を与 え る場 合』 との規 定 を削 除 した こ とは 、行 政機 関 に対 して法 に よ る行 政 を よ り一 層 要

3)

求 した も ので あ る」 と評 価 され て い る。

行 政 賠 償 にっ い て は 、 申請 人 は行 政 復 議 の 申請 と同時 に行 政 賠 償 の請 求 を行 う ことが で き、行 政 復 議 機 関 は 国家 賠償 法 の 関係 規 定 に適 合 して賠 償 しな け れ ば な らな い場 合 に は 、取 消 ・変 更 ・違 法確 認 の決 定 が な され る と き に 、被 申請 人 に賠 償 す べ き 旨を決 定 しな けれ ば な らない し(29条1項)、 ま た 、 申請 人 が 行 政 復 議 の 申請 の際 に行 政 賠 償 の請 求 を しなか った場 合 で あ って も、 行 政 復 議 機 関 は、違 法 な資金 の収 集 や 財 物 の没 収 な どの具 体 的行 政 行 為 の取 消 決 定 をす る際 には 、 職 権 で 被 申 請 人 に 相 応 の 賠 償 を す べ き 旨 を 命 じな け れ ば な ら な い (同 条2項)と 規 定 して い る。 これ は 、 「被 申 請 人 の賠 償 責任 を確 立 す る こ と で 、 被害 を受 け た人 を よ り十 分 に救 済 す る こ とが で き、 当事 者 が 更 に行 政 賠 償

4)

訴 訟 を提 起 す る煩 わ しさを 取 り除 い た」 と評 価 され て い る。

2行 政 復 議 決 定 の 効 力

行 政 復 議 決 定 は、 行政 復 議 決 定書 の送 達 に よ って法 律 上 の効 力 を生 ず る(31 条2項)。 被 申請 人 た る行 政 機 関 は 、行 政 復 議 決 定 を履 行 しなけ れ ば な らな い 。 被 申請 人 が 決 定 を履行 しな い と き、 また は、 正 当 な理 由 な く履 行 を遅 らせ る と

きは 、行 政復 議 機 関 また は関 係 す る上 級行 政 機 関 は 、期 限 内 に履 行 す る よ う に 命 ず る責 任 が あ る(32条)。 言 う まで も な く、 「復 議 機 関 また は関 係 す る 上 級 行 政機 関 と被 申請 人 との 間 に は一 定 の行 政 隷 属 関係 が存 在 す るの で 、 そ れ らが 期 限 内 に履 行 す るよ うに命 ず る こ とは 、一 種 の 内部 行 政 行 為 に属 し、 一 種 の行 政 命 令 に 属 し、一 定 の強 制 性 を有す るの で あ る。 した が って、 被 申請 人 と して

s)

は 、 無条 件 に履 行 しなけ れ ば な らない」 の で あ る。

これ とは逆 に、 申請 人 が 期 限 を過 ぎ て も人 民法 院 に行 政 訴 訟 を提 起 せ ず 、 か つ行 政 復 議 決 定 も履 行 しな い と き、 また は、 最 終 裁 決 で あ る行政 復 議 決 定 を 履

(14)

行 しない と き は(例 えば 「中華 人 民共 和 国外 国人 入 境 出 境管 理 法 」 に よれ ば 、 公 安 機関 の 罰 金 また は拘 留 に対 して不 服 の外 国人 が 、 上 級公 安 機 関 に対 す る復 議 の 申請 を選 択 した と き は、 そ の復 議 決 定 は終 局 裁 決 と され 、 そ の不 履 行 に対 して は 公安 機 関 に よ って強 制 執 行 され る)、 維 持 の 決 定 につ い て は 、 当 該 具 体 的行 政 行 為 を行 った 行 政 機 関 が 強制 執 行 を実 施 す るか 、 人 民 法 院 に強 制 執 行 を 申請 し、変 更 の決 定 っ い て は 、行 政 復 議機 関 が強 制 執 行 を行 うか 、人 民法 院 に 強制 執行 を 申請 す る こ とに な る(33条)。 も っと も、 公安 機 関 、 商 工 行 政 管 理 機 関 、税 関 、税 務 機 関 の よ うに、 現 行 の個別 法 が行 政 機 関 に強 制 執 行権 を付 与

s)

してい る場 合 には 、 当然 、人 民法 院 に強 制執 行 を申請 す る こ とは で き ない 。 と こ ろで 、 復 議 法 には 「申請 人 が、 期 間 を過 ぎて も訴 え を提 起 せ ず 」 と規 定 す るだ け で 、 そ の 「期 間 」 につ いて は定 め て い な いが 、 行 政 訴 訟 法38条 が 、 個 別 法 の 規 定 が な い限 り、復 議 決 定 書 を受 け取 った 日か ら15日 以 内 に 人 民 法 院 に行 政 訴 訟 を提 起 す る こ とが で き る と規 定 して い る こ とか ら、 そ の 「期 間 」

7)

は15日 と 解 さ れ て い る。

1)も っ とも復 議 法17条1項 は、行政 復 議機 関 は 、行政 復議 の 申請 を受 け取 った後5 日以 内に審 査 を行 い、復 議法 に適合 しない 申請 にっ いて は不 受理 の決定 を しなけれ ば な らない と定め て いるので あ るか ら、 この不受理 の決 定 をも復議決 定 の一つ の種類 と 考 え る ことがで き、 その場合 は、復 議決 定 の種類 は四っ とい う ことにな る。

2)湛 中 東=姜 岸 、前 掲 論文 、378頁 。

3)王 成棟=・張 興祥 、前 掲書 、211頁 。補 正 の決 定 を削除 した ことを批 判す る見解 にっ い ては、後 述(第4章 の注8)す る。

4)宋 雅 芳 主編 、 前掲 書 、142〜145頁 。 法 文上 か らは、 主要 な事 実 が不 明確 で あ り、

証拠 が不十 分 な場 合 にも変 更決定 をで き るよ うに も解 せ られ るが 、 この場合 には行 政 復議機 関 は 当該 具体 的行政 行為 を取 り消すべ きで あ る と理 解 され てい る。 応松年=劉 華主編 、前 掲書(劉 華 執筆)、156頁

5)宋 雅 芳 主編 、前掲書 、185頁 。 6)同 書、186頁 。

7)同 書 、188頁 。

第9節 行政復 議機 関等 の法律 責 任 と費用

1行 政 復 議 機 関 等 の法 律 責 任

復 議 法 第 六 章 は 「法 律 責 任 」 と題 され て い る。 「行 政 復 議 の法 律 責 任 と は 、

(15)

中国の行政不服審査法(行政復議法)の主要 内容と問題点にっいて(そ の2・ 完>15 行 政 復 議 機 関 、 復議 業 務 職 員 及 び復 議被 申請 人 が そ の復 議 過 程 にお い て行 った

1)

違 法 及 び不 当 な作為 又 は 不作 為 に対 して 引 き受 け るべ き法 律 結 果 を い う」 ので あ る。 した が って、復 議 条 例 に は あ った 申請 人 の法 律 責 任 に関 す る規 定 は、 復 議 法 で は削 除 され た(条 例54条)。 これ は 、復 議 法 を起 草 した 際 の指 導 思想 で あ る申請 人 の権 利 の保 護 、復 議 機i構の職 責 の増 加 、 行 政 復 議 の公 正 性 の保 証 が

2)

反 映 した も の と いわれ て い る。

復 議 法 が 規 定 す る法 律 責任 と して は、 次 の よ う な も の が あ る。

す なわ ち 、 まず 第 一 に 、行 政 復 議 機 関 が 復 議 法 の規 定 に違 反 して 、正 当 な理 由 な く行 政 復 議 申請 を受理 しなか った り、 移 送 しなか った り、法 定 の期 間 内 に 復 議 決定 を しない場 合 には 、直接 の責任 者 に対 して、警 告 、過 失 の記 録 〔記過 〕、

重大 過 失 の記 録 〔記大 過 〕 の行 政 処 分 が 課 せ られ る。 ま た 、 このた め に重 大 な 結果 を もた ら した 場 合 に は 、 降 格 、免 職 、 除 名 の 行 政 処 分 に 処 せ られ る(34 条)。 い うま で も な く警 告 、過 失 の 記 録 、 重 大 過 失 の 記 録 は 比 較 的 軽 い処 分 で

3)

あ り、 降格 、免 職 、 除 名 は 比較 的重 い処 分 で あ る。 第 二 に 、行 政 復 議 機 関 の職 員 が復 議 活 動 にお い て私 情 に よ る不正 行 為 や そ の他 汚 職 ・怠 慢 が あ った 場 合 に つ い て も、警 告 等 及 び 降 格等 の 同様 の行 政 処 分 に処 せ られ る こと 、及 び、 不 正 行 為 等 が犯 罪 を構 成す る と きは刑 事 責 任 を追 及 す る ことが 規 定 され て い る(35 条)。 第 三 に、被 申 請 人 が答 弁 書 を提 出 しなか った り、具 体 的行 政行 為 の 証 拠 、 根 拠 そ の他 の関 連 資 料 を提 出 しない な ど、 申請 され た 行 政 復 議 を妨 害 した 場 合

は 、 直接 の責 任 者 に対 して、警 告 等 の行 政 処 分 が 課 せ られ 、 申請 人 に対 して報 復 を行 った とき は、 降 格 等 に処 せ られ る。 また 、 犯 罪 を構 成 す る と き は、 刑 事 責任 も追 及 され る(36条)。 第 四 に 、被 申請 人 が復 議 決 定 を履 行 しなか った り、

正 当 な理 由 な く履 行 を遅 らせ る場 合 も、 直 接 の 責任 者 に対 して警告 等 及 び 降 格 等 の行 政 処 分 が 課 せ られ る(37条)。 そ して第 五 に、 行 政 復 議 機 構 は 、 正 当 な 理 由の ない 申請 の拒 絶 、 定 め られ た期 限 を超 え た 決 定 、 私 情 に よ る不 正 行為 、 報 復 、決 定 の不 履 行 等 を発 見 した場 合 は 、監 察機 関 や 人事 機 関 な どの関係 行 政 機 関 に建 議 を提 出 し、 当該 行政 機 関 は 、関 係 法 律 に基 づ き関 連 の責任 者 を処 理

4)

しなけれ ば な らな い(38条)。

(16)

2費

復 議 条 例 に は、 復議 申請 に お い て 申請 人 か ら費用 を徴 収 す るか否 か にっ い て 何 ら規 定 が なか った 。復 議 条 例 の実 際 の運用 にお い て は、 一 部 の地 方 で は 申請 人 か ら費用 を徴 収 してい た し、 また 、費 用 を 徴 収 で き るよ う に明確 に規 定 す る

こ とを 求 め る建 議 が 財政 的 に 困難 な地 方 か ら提 出 され て も いた。

復 議 法 の 審 議 過 程 にお い て も、 この点 は大 き な問題 で あ った。 国務 院 法 制 弁 公 室 主任 の楊 景 宇 主任 は 、全 国人 民代 表 大 会 常 務 委員 会 で行 った 「行 政 復 議 法 (草 案)」 の 説 明 に お い て 、「我hは 慎 重 に研 究 を重ね た結 果 、行 政復 議 は行 政 機 関 内部 で 自 らの誤 りを是 正す る活 動 で あ り、 申請 人 か ら費 用 を も らう こ とは 不 合 理 で あ り、そ の影響 も 良 くない。 行 政 復 議 を処理 し、過 ち を必ず 正す こ と は 、 本 来 、行 政 機 関 が 果 たす べ き一 つ の責 任 で あ り、 必要 な経 費 は 、 当該 機 関

5)

の 正 常 な行 政 経 費 の 中か ら支 出 し、 そ の財 政 に よ って保 障 す べ きで あ る」 と述 べ た 。 そ こで 、復 議 法 で は 、行 政 復 議 に際 しては いか な る理 由で あれ 、 申請 人 か ら費 用 を徴 収 して は な らない こ とを規 定 し、 併 せ て 、行 政 機 関 が 予 算 を編 成 す る と き に は行 政 復 議 活 動 に必要 な経 費 を 当該 機 関 の行 政 経 費 に組 み入 れ 、 そ

の級 の 財 政 に よ って保 障 しな けれ ば な らな い こ とを規 定 した(39条)。

1)応 松 年=劉 華 主 編 、 前 掲 書(劉 宰 執 筆)、195頁 2)同 書(劉 華 執 筆)、195〜196頁

3)張 桂 龍=劉 淑 強 主 編 、 前 掲 書 、109〜110頁

4)国 務 院 は1999年5月6日 に 「関 於 貫 徹 実 施 《中 華 人 民 共 和 国 行 政 復 議 法 》 的 通 知 」 を 出 した が 、 そ こ で は 、 行 政 復 議 機 構 が 提 出 し た 建 議 に っ い て 、 関 係 機 関 は 必 ず2ヶ 月 以 内 に 処 理 す べ き こ と を 規 定 し て い る 。 湛 中 東=姜 岸 、 前 掲 論 文 、381頁 5)楊 景 宇 「関 於 《中 華 人 民 共 和 国 行 政 復 議 法(草 案)的 説 明 》」355〜356頁

第3章 行政 復議法 の運用実 態

かつ て の 復議 条 例 と比 較 す る と き、復 議 法 の規 定 す る行 政不 服 審 査 制 度 は格 段 に進 ん だ 内 容 の も ので あ るが 、 こ こで 、 そ の実 際 の 状 況 が復 議 条 例 の と き と

ど の よ う に 変 わ っ た の か に っ い て 、 概 観 す る こ と に した い 。

まず 表1は 、1999年 の 下 半 期(7‑‑12月)と1998年 の 下 半 期(7‑‑12月)

(17)

中 国の行政不 服審査 法(行 政復 議法)の 主要 内容 と問題 点 につ い て(そ の2・ 完)17 表11999年7‑12月 に省 市 が受理 した行政 復議事 件 と1998年 同期の比 較

1999年1998年

増 減 比 率

7‑12月7‑12月 1北 京823235250%

2内 蒙 古45934533%

3遼 寧10961399‑‑21%

4陳 西92573426%

5青 海16210160%

6吉 林1197372222 7雲 南*56551110%

8寧 夏26278236%

9謝 〒江二109189122鶉 10雲 南*64151125%

11甘 粛33129312%

12河 南44141428209%

13業]〔 蘇1754114852%

数13720804670%

出処:謝 莉 ①65頁 。 なお*の 個所 は、原 文 その ものが どち らも雲 南 と な って い る。

表22㎜ 年 に申請 の あ った行政 復議 事件 状況

省 名1響 2000年

2000年

2000年

北京 X543 上海 2358 湖北 3003 雲南 XO47

天津 652 江蘇 3231 湖南 3763 チ ベ ッ ト 74

河北 2664 漸江 .. 広東 3456 陳西 1614

山西 950 安徽 2589 広西 4963 甘粛 925

内蒙古 968 福建 2857 海南 365 青海 336

遼寧 2998 江西 X539 重慶 221fl 寧夏 1386

吉林 1689 山東 5666 四川 3680 新彊 1562

黒竜江 1・ 河南 8769 貴州 1870 74448

出処:謝 莉 ②84頁 。 表32000年 に申請 の あ った行政 復議 事件 と1999年 の それ との増減状 況

2000年

1999年

増減比 2000年

1999年

増 減比

北 京1543 1152 34% 江西 1536 671 129%

天津652 178 266 山東 5666 3334 70%

河北2664 1021 161% 河南 8769 550 59%

山西950 440 116% 湖南 3763 1936 94%

内蒙 古968 745 30% 広西 4963 2332 113

遼 寧2998 2172 389'a 四川 sit 125 194

吉林 ・r' X774 一5% 雲南 1047 1226 一15%

黒竜江 1838 367 401% 陳西 1614 1326 22%

上海 258 699 237 甘粛 925 460 101%

漸江 .. 2394 62% 青海 336 260 29%

安徽 2589 X728 54% 寧夏 1386 572 142%

福建 2857 622 3599'a

ivvvvru

586773270 82%

出 処1謝 莉 ②84頁

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