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結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

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Academic year: 2021

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ネコ網膜OFF型双極細胞のグルタミン酸応答・ネコ 網膜水平細胞のグルタミン酸応答に関する研究

著者 佐々木 次壽

著者別名 Sasaki, Tsugihisa

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成8年7月

発行年 1996‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15345

(2)

医博甲第1188号 平成7年10月31日 佐々木次壽

ネコ網膜OFF型双極細胞のグルタミン酸応答・ネコ網膜水平細胞のグルタミン酸応答に 関する研究

ネコ網膜OFF型双極細胞のグルタミン酸応答に関する研究 ネコ網膜水平細胞のグルタミン酸応答に関する研究 主査教授河崎一夫

冨I査教授山本長三郎 教授加藤聖 学位授与番号

学位授与年月日 氏名 学位論文題目

論文審査委員

内容の要旨及び審査の結果の要旨

若いネコの網膜より単離したoFF型双極細胞と水平細胞のL-グルタミン酸(Glu)に対する電流応答をパッチク ランプ法を用いて研究した。

○FF型双極細胞に関しては,調べた1196個の双極細胞のうち119個が膜電位を-46mVに保持した場合にGluに対し て内向きの電流応答を生じた。内向きの電流応答を生じたこれらの細胞はOFF型双極細胞の形態学的特徴を持って いた。Gluに対する感受性は細胞の各部位中では樹状突起部で最も高かった。カイニン酸とa-amino-3-hydroxy三5‐

methyl-4-isoxazolepropionate(AMPA)はGlu投与に類似した作用を示した。2-amino-4-phosphonobutyrate (APB),(1s,3R)-1-amino-cyclopentane-1,3-dicarboxylicacid(1s,3H-ACPD),L-アスパラギン酸(Asp)お よびN-methyl-D-aspartate(NMDA)では電流応答を生じなかった。6-cyano-7-nitroquinoxaline-2,3-dione (CNQX)はGluの作用に拮抗した。Gluが活性化するチャネルはNa+,K+,Cs+およびCa2+に対し透過性を示し,そ の透過性の比はPMPx:Pα:Pca=1:0.94:1.32:0.57であった。OFF型双極細胞のGlu受容体のサブタイブは NMDA型や代謝型でなく,非NMDA型であった。

水平細胞に関しては,調べた25個の細胞すべてがGluに対して電流応答を生じた。カイニン酸,AMPA,Aspおよ びNMDAはGlu投与に類似した作用を示した。APBおよび1s,3R,-AOPDは電流応答を惹起しなかった。CNQXはGlu の作用に拮抗した。よって水平細胞のGlu受容体は主に非NMDA型であるがNMDA型も共存する。Gluに対する脱感 作はOFF型双極細胞では認められたが,水平細胞では認められなかった。

本研究は温血動物網膜の神経細胞の情報伝達機構に関して新知見をもたらした意義ある労作と評価された。

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