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少・女の孤独一フランキーと作者一

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Academic year: 2021

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(1)

少・女の孤独一フランキーと作者一

中岡尚美*

       Loneliness in girls

−the case of Frankie and the author一

Naomi NAKAOKA

Carson McCullers was born in Columbus, Georgia in 1917 and published five novels, two dramas, twenty short stories and some non一五ctions and verses for children du血g her fifty years of 1運e time。 A血ong丘ve novels,

The Heart ls a bonely Hunter  and  The Member of the Wedding  became popular andi later both of thern were made into the films. And they are aiso famous because the heroines in the both novels are said to be just like the author herself.

In this paper, 1 d like te introduce how the heroine in  The Member of the Wedding  refiects the author.

はじめに

 アメリカ南部ジS一ジア州コロンバスに生まれた女性作 家カーソン・マッカラーズ(Carson McCullers,1917〜1967)

は病に苦しんだ50年の生涯に5つの長編小説、2つの戯 曲、20の短編小説そしていくつかのノンフィクション、

子供の詩などを書いた。その中で、23歳の時に発表した

最初の長編 The Heart ls a Lollely Hunter (1940)1ま大変好評で

彼女の代表作として知られ、後には映画化もされている。

また、長年の産みの苦しみの末発表した The Member of the Wedding (1946)も賞賛をそ尋、その後自らそれを改作戯曲化

したものは、ブロードウェイでロングランされ、映画化も

された。他に長編小説は、 Reflections in a Golden Eye (1941)、

The Ballad of the Sad Cafe (1943).  Clock Without Hands (1961)

がある。

 彼女の作品全体を流れるのは、生まれ故郷アメリカ南部 の風土と彼女自身の肉体的・精神的苦痛(度重なる病気、

自殺未遂、2度結婚した夫の自殺)を原点とする悲劇的宿

命・疎外感・グロテスク性だと言われ、その裏の人間の愛 と孤独を描いている。その上に、幼少の頃から学んできた 音楽の素養が文章全体にリズム、ハーモニー、構成力を与 えている。

 今回著者は、自伝的とも言われている The Member of the Wedding ㌦を紹介し、その主人公Frankie Adda皿sという十代

の少女が世の評論家達をして作者自身だと言わしめている が、どのように作者を反映しているかを考察したい。

*一般科目(英語)

 平成10年8月27日受理

1. The Me皿ber of the Weddmg

1.1あらすじ く第1部〉

 時は8月の最後の金曜日、アメリカ南部のある町にある アダムス家の台所での物憂い雰囲気が舞台である。

 12歳のフランキー(Frankie)はこの日まで孤独で、不安 でうんざりする夏を送っていた。その年の春までは他の少 女たちのように楽しい青春の日々を送っていたが、4月以 降変化が起こった。自分が何者であるか、自分はどこへ行 くのか、自分は何にも属していないという恐怖感、焦燥感 がつのり、自己嫌悪に陥ったり、衝動的に何かをぶち壊し たり、町から出ていきたい気分に捕らわれていた。自分が

131一

(2)

何とも繋がっていないという思いは、何かと繋がりたいと という強い願望になり、例えば献血をすれば、自分の血が 世界中の人の身体に流れるという思いに行き着いたりもす る。それは、単に孤独を埋めたいというだけでなく、満た されたいという渇望であろう。また、暑く狂わせるほどの 夏が追い打ちをかけ、彼女を不道徳的な行為に引きずり込 みもした。

 気怠い夏の午後には、黒人の家政婦ベレニス(Berenice)、

従弟のジョン・ヘンリーUohn Henry)の3人で意味もない お喋りをしながら、トランプに興じるのが常だった。

 そんなある時兄のジャーヴィス(Jarvis)が結婚するとの知 らせが届き、この日金曜日婚約者のジャニスσanice)を伴っ て家に戻ってきた。兄と花嫁になる人を見て以来、フラン キーの胸の中にはある変化が現れた。その変化の正体が自 分でもわからないまま、いつものように3人でトランプを していたが、兄の結婚式のことに思いが及び、突然にナイ フのように「結婚式に出席して、その後この町に戻ってこ ない」という言葉を発する。その考えは突拍子もなく思え るが、それまで「私達」と呼ぶべき仲間がいなかった彼女 にとっては福音のようであり、そして、「彼らは私の『私

達』なのだ」( They are the we of me )という思いが生じる。

また、古い自分を捨て去りたいという思いと、所属感を求 めて、兄や婚約者のように自分の名前もJaで始まるジャ スミンUasmine)にすることも思いつく。兄と花嫁と自分の

3人で世界に出、いつも3人一緒に居ることを考えると、

自分が何者であるか、どこに行こ.うとしているかがわかり、

恐怖感がなくなる。

〈第2部〉

 時は翌日土曜日、結婚式の前日である。

 自分が何者であるか、何をしたいかがわかったフランキ ーの目には家も町も新鮮に感じられる。そしてこれまでの 孤独感もなくなり、人も出来事もすべてが自分と繋がりが あるように思える。自分は兄達の結婚式に参列し、そのま ま二人とともに町を出ていくという計画を皆に聞いてもら いたくて、また今日でこの町を去るのだという感傷をもっ て町中を彷裡する。惨めな自分をさらけ出していた昨日ま でと、結婚式を終えた兄達に加わり、Jaで始まる名前の3 人が一緒になる明日からの世界をつなぐ今日という日が大 切に思えてあらゆることを体験する。初めて酒場に足を踏 み入れ、兵士とデートの約束までする。

 午後になってやっと帰宅するが、伯父が亡くなったこと を聞き、彼女の胸に死に対する恐れがよきる。が、いつも のようにベレニス、ジョン・ヘンリーととりとめもなく話 をする。音楽の話、ベレニスの4度にわたる結婚の話、3 人物描く自分たちの神とその世界の二一ジョン・ヘンリー は子供故に快楽と便利さの世界、ベレニスは黒人故に世界 中の人の肌の色が同じで、皆愛し合い、戦争も飢餓もない

世界、ジャスミン(フランキー)はベレニスの世界に加え て、自由に男になったり女になったり出来る世界、また

「戦争島」を作り、行きたい人がそこで戦える世界がいい などと理想を述べる。3人は黄昏時まで話を続けるが、ジ ャスミンは胸の中に固まりのようにある思いをうまく言葉 にできなくて、イライラする。それは自分という一個の人 間が多くの人と出会いながら、何の関係もないまま終わる ことへの不安であったが、突然「兄達と共に世の中に出て 行くこと.で世界中の人と知り合い、多くのクラブに所属し、

つながり、つまりは世界クラブの会員になれる」と興奮し て話す。そんな彼女を落ち着かせるように、ベレニスは

「私達は皆大きく自由になりたいのに、何かに捕われてい る」と話す。「人は解放されていると同時に捕まっている

のね」( People loose and at the same time caught )と、 少し

ずつ成熟していくジャスミンにはべレニスの言葉が理解で

きた。

 夜、ジャスミンは占い師の所に行き、彼女の言葉の中の

「結婚式、出発、帰宅」という語に暗示を感じる。約束し た兵士とのデートに出かけるが、身の危険を感じた彼女は 水差しで彼の頭を殴って逃げる。

 が、帰宅後はただ翌日の結婚式とそのあとの絆を思って 幸福感で眠りにつく。

〈第3部〉

 いよいよ結婚式の当日、日曜日。我が家と町に永遠の別 れを告げ、新しい世界への希望に満ちて結婚式に向かった ジャスミンだったが、結婚式は彼女の力の及ばないところ で夢の中の出来事のように行われた。兄夫婦が車で出発し ようとしたとき「連れてって」と身を投げ出して叫んだこ とも無駄だった。その日、兄と花嫁と自分の3人だけにな る機会も得られず、どうしても言いたかった言葉 Ilove

the two of you so much and you are the we of me. Please take me with you, for we belong tO be together. を伝えることも出

来ず、悪夢の結婚式だった。

 彼女は全世界が破滅すればいいと願い、周りの人全て、

そして自分自身を憎んだ。ベレニスやジョン・ヘンリーの 言葉にも耳を貸さず、どうしても世の中に出ていくという 決心を固めていた。

 そして深夜、置き手紙を残し父親のピストルとお金を持 ち出して家を出て、夜の町を彷裡う。刹那的な思いつきが 次から次へと浮かんでは消え、昼間行った酒場へ行ったと き警官に補導される。家に連れ戻されるとき、彼女は再び 自分が世界から遠く離れ、あの孤独に苦しんだ日々に戻っ てしまうことを思って恐怖感に陥った。

 2度とあの忌まわしい結婚式のことは口にしないまま季 節が変わり、フランキーは13歳になっていた。彼女の周

りには大きな変化があった。台所の仲間のジョン・ヘンリ ーが突然亡くなったり、ベレニスの弟が逮捕されたり、そ

一132一

(3)

して彼女には新しい友人メアリーができた。自分が彼女に 親友として選ばれたことが何よりも嬉しかった。「私達」

と呼べる繋がりができたのだ。

 フランキー一家は郊外へ引っ越し、ベレニスは5度目の 結婚をして去っていくことになるが、友人と過ごす日々を 思い、フランキーは幸せな気分であった。

(使用テキストlCarson McCullerss The Member of the Wedding,Penguin,1962 )

1.2 解説

 ストーリーは以上のように展開するが、この作品は、一 風変わっていると思われ、仲間外れにされている十代の少 女が自分のアイデンティティーを探し求めて揺れる夏の日 を描いたものである。批評家のMcDoweilも「この本の中 心テー一一マの一つはフランキーのアイデンティティーを確立

しようとする願望である」1と述べている。そして、その 自分の存在を結婚式のメンバーになることで他と結びつく ことによって認めさせるということを突然思いつく。何も のにも所属せず、疎外感を味わっていた彼女が「安全で意

気揚々とした『結婚式の気分』( Wedding frame of mindl,)を 発見し、その中で『繋がった生活』Goi且ed life )だとか

『私の私達』( the we of me )を理解する」zのである。

 孤独で弱い人間には複数化への願望があり、何かに加わ ることでその孤独感を一時埋めようとするフランキーの心 理は我々も十分共感できる。が、アピールする方法に、思 春期故の脆さ、危なかしさ、聴に凶暴さに近いものも見ら れ、それを包んだり、なだめたりする存在として家政婦の べレニス、従弟のジョン・ヘンリーが登場している。「ペ レニスは彼女にとってある時は愛情溢れる母親になり、時 には厳しい母親になり、また時には素朴な予言者になった りする。」3 「フランキーは心の支えとして、また彼女の 怒りや悲しみを嫌がらずに聞いてくれる存在としてジョン

・ヘンリーを頼りにしている。」4 残念ながら彼女にと って父親は腕のいい時計職人であるという以外あまり意味 を持っていない。

 最終的に彼女の2つの目ee 一何ものかに完全に結ばれた いということと、家を離れ独立したいということ一は達成 できず、孤独感を払拭することも出来なかったが、目の前 のことに妥協しながら生きていくことにしたのである。

 マッカラーズはこう言いたいのだろうとMcDowellは書

いている。tt.。.in this imperfect world, the adult not only has to settie for the second−best but that he is, in a sense, morally

obliged to do so. 「この不完全な世の中においては、大人 は『次善のもの』で手を打たねばならないだけでなく、道 徳上そうせざるを得ないということだ。」5

 フランキーもそうやって大人になっていくのだろう。

 また、この小説においては全体を通じて「音」が大きな

役割を演じている。私自身読み進んでいくうちに、耳の奥 で絶えず「音」が響いてくるのである。ピアノ、ホルン、

オルガン、更には子供達の声、蝉の声、蛇口から漏れる水 の音などが登場人物の心理状態を写しだすように描写され ている。例えば、フランキーが自分の思いをうまく述べら れずイライラしているときに、ピアノの調律の不安定な音 が聞こえてくる。また、「音」と対立させて、 「沈黙」も 効果的に表現されている。これは後にも述べるが、作者の 生い立ちとも関連があり、作者は意図的にフランキーを音 に敏感な少女に仕立て上げているようである。 McCullers

envisioned Frankie as a person extraordinarily sensitive to sound and silence and as one who continually reiates music to her皿ood,

her developing philosQphy and her situation .  6

 それがこの作品の芸術性を高めていると共に、主人公の 気持ちを理解する上で役立っている。

2。フランキーと作者

 フランキーを描く上で作者は自分の思春期を否が応でも 思い出さされたようだ。というより、敢えて自分の十代を 投影しようとしたのだと思われる。

 フランキー一が作者分身であると思われる点は、何よりも まず父親の描写である。マッカラーズの父、ラマール・ス ミスは腕のいい時計職人で、宝石店に勤めていたが、後に は母の勧めもあり、自分の店を持った。経理は店員に任せ、

自分は修理に打ち込んでいた。生真面目で家族といるのが 苦手で仕事場が好きな人であった。彼女の少女時代に大き な影響を与えたのはとにかく母親で、父親は存在感が薄い ように思われる。そして、フランキーの父親はまさしくそ のままに描かれている。

 マヅカラーズには身長に関して劣等感があった。伝記に

は次のようにある。 Perhaps the cha互acter孟stic that Carso血was

mo$t seif−conscious about and a differentness she did not 1ike was her height.一一一一一She feared that she might never stop growing.

同じ思いをフランキーも持つ。 She stood before the mirror

and she was af【aid...She would grow to be over n血e feet tall。..

She would be a Freak. 8作品は背が伸びることが止まらなく なるのではないかと恐れ、フランキーは見せ物小屋の「怪 人」のようになるのではないかと恐れている。

 その、Freakに関してだが、作者は見せ物小屋のfreakを 見に行くのが好きで、その時の体験が次のように述べられ

ている。 As a ten−year−oid gir1, Lula Carson Smith viewed once more with terror and fascination s the 皿idway freaks...She knew intuitively their object loneliness and felt a kinship thrown some mysterious connection. 9作者は「怪人」の孤独が直感 的にわかり、連帯感、仲間意識を感じたのだった。

そして、フランキーは ...She was afraid of all the Freaks s for k seemed to her that they had looked at her ill a secret way

133 一

(4)

and tried to connect their eyes with hers, as though to say: we

.㎞ow y。u. tloと「怪人」と目を合わせることによって恐怖 を感じている。

 作者がフランキーに自分.を映しだした現れの一つとして、

名前に関するこだわりがある。マッカラーズ自身は13歳 の時ファーストネームを使うのをやめた。・ Lula Carson

S血th decided she would no ionger use her first name...缶ends had teased her about her Clouble na皿e.She should abandon the Lula immediately, they urged....Froin then on, almost every written record bore only the name Carson.1111この呼び名の変

更は単にからかわれたからであるが、作者はこのエピソー ドをフランキーの所属願望を表すために用いた。 lf only

iny name was Jane or Jasmine...Javis and Janice and Jasmine...

Iwonder if it is against the law to change your name.11ユ2 「Jaト

リオ」牽作ることで所属意識を求めるフランキーが、「名 前を変えるのは法律違反かしら」という言葉まで発してい るのは、何だか滑稽で哀れでもある。

 フランキーは自分が何者であるかわかった(アイデンテ ィティを確立した)途端に、兄達に所属したいという強い 願望を持つが、後年作者自身次のように書いている。 「入 門は幼児期から死ぬまで;重の感情にとりつかれている。

最初にアイデンティティを確立した後、人とは別だという この新たに見つけた感覚を捨てて、弱くて孤独な自分自身 よりも大きく力強い何者かに所属したいという避けられな い欲求が生じてくる」13

  Pa血fUlly sensitive on the inside, easily hurt, she yearned tO be accepted unquestioningly by the group. Nso, if she were  a memher , she could have whatever degree of anonymity she

wished. M感受性が強く、傷つきやすかった作者はとにか く集団に属することを熱望し、「メンバー」になれれは個 性が失われてもいいとさえおもった。9歳の頃のこの思い は 1The Member of the Wedding のまさに冒頭にフランキーの 気持ちになって表されている。 「This was the summer for a long time she had not been a member. She belonged to no club and was a member of nothing in the world and she was afraid.  i5

 何にも属していなかったフランキーのこの恐怖感がだん だんと高揚し、軍隊に入るとか献血をして世界中の人と繋 がりを持つというような考えを生み、ついに the member of the wedding になるという結論を出す。そして、兄と花嫁 を「私の私達」( the we ofme t)にするのだという思いが恐 怖感を消し、自分の方向性を与えたのである。

 この we of皿e 「という意識を実は作者は少女時代に感じ ていた。それは13歳の時に出会ったピアノの先生、メア リー・タッカー先生との繋がりであった。 「メアリー・タ ッカーとの結びつきは彼女の全精神の中に入り込んだ絆で あった。その後の4年間そのピアノの先生は彼女の肉体的、

精神的支えであった。カーソンはタッカー家の人たちを

we of me として信奉した。」16

 そしてこの1 we of mellを失ったとき一メアリー先生が引 っ越して行った17歳の時一彼女は生涯最大のトラウマを 経験する。それを abandonment i7と思い、怒りと悲しみが こみ上げる。彼女は「切り離された人間」 adisjoined personl 18になってしまったのだ。

 作者はこの abandonment による怒りと悲しみをフランキ ーに映し出している。 She projected her anger a皿d grief into Frankie when she is abandoned by the bride and.№窒盾盾香D 19兄夫

婦に見捨てられたフランキーの悲しみは作者の悲しみその ものだったのだ。

 他にも様々な描写があるが、以上のような例からもわか るように、少女から大人への成熟期のまっただ中にいるフ ランキーの孤独感からくる不安、恐怖、焦り、憧憬など全 て作者自らが味わったものであったと言える。

おわりに

 今回 The Member of the Wedd血g の主人公フランキーの中 に作者自身をどう投影しているかを述べたが、実は作者が 少女時代に熱心に取り組み、将来の夢をつないだ事をフラ ンキーにはさせていない。それは、ピアノである。ピアニ ストになって、将来コンサートの舞台に立つという夢をフ ランキーには託さなかった。作者はこの自分の体験と夢を、

短編 Wunderkind の主人公Francesと、 The Heart ls a Lonely

Hunter の主人公Mickに体現した。「特にMickは殊の外音 楽が好きで、人物の心理を観察するにたけた利発さはマッ カラーズの分身を思わせる」20と述べる研究者もいる。今 後はこの二つの作品について同じ視点で研究してみたいと 思っている。

 さて、昨今社会を賑わしている日本の十代の少女達の言 動を耳にする度に、私はこのフランキーを思い出す。自分 の居場所がない、自分の方向が見えない、自分の存在その ものがイヤだ、周りの大人がキライ・・そのような思いか ら、莫大な消費、刹那的な快楽、衝動的な行動に走る少女 達がいる。もちろん単なる甘え、利己主義からの行動もあ

ろうが、心の奥にはフランキーのような葛藤を抱えている ものと思う。少女から大人への過渡期に問題を持った少女 の心を癒す方法についても、米文学とは別に研究してみた いとも思う。

注釈

1. Margaret B. Mcdowell, Twayne s United States Authors   series 354 : Carson McCullers, Twayne Publishers, 1980,

  p.87 2.上記1,p.84 3.上記1,p.81.t

4. 上言己1, p.81

一 134

(5)

5.上記1,p.95 6.上記1,p.80

7. Virginia S. Carr, The Lonely Hunter; A Biography of 一  Carson McCullers, Carroll and Graf Publishers, 1985,

 p.3e

8. Carson McCullers, The Member of the Wedding, p.25 9.上記7,p.1

10.上記8,pp.26,27

1正. 」ヒ言己7, p.26 12, 上言己8, p.24

13.上記7,p.14(但し、後年どの著作で述べたかは不明)

14.上記7,p.24

15. 」二言己8, P。7 正6. 」二言己7, P.26

17.上記7,p.35

18.上記7.p.36

19. 」二言己1, P.80

20.溝渕寛水、カースン・マヅカラーズ」愛と孤独の芸術、

 nci出版社、1993、 p.13

その他の参考文献

1.ヴァージニア・カー著  浅井明美訳、孤独な狩人.一   カーソン・マッカラーズ伝、国書刊行会、1998

2 . Carson McCullers, Coilected Stories of Carson McCuHers,

  Houghton Mifflin Company, 1987

3 . Carson McCullers, The Heart ls a Lonely Hunter,

4 . Carson McCuUers, The Member of the Wedding一 play 一   ,ANew DirectiQns Paperbobk, 1951 ・

5.鈴江璋子、アメリカ女性文学論、研究社出版、1995

一 135

参照

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ばったりに、 様々な事柄に頭を突っ込んでは波乱万丈の世渡りを している冒険者とし て登場してい る。

あることが,一人ひとりの可能性を生みだすことになるのである.

Fields

僕はほんとうに自分がコミュニケートできない  るかもしれない。次稿ではまず「バットマン・リ

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チェックの部分が脱色によって緑がかった黄色のチェックに変化した。あえて脱色しない