高等学校
平 成8年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
家 庭
東 京 都 教 育 委 員 会
目 次
19乙IH皿
主題設 定の理 由 研究 の経過 研究 の視 点
情報活 用能 力 とその育成
情報活用能 力の育成 と家庭科教育
(1}
(2}
(3)
IV「 食 生 活 」 の 指 導
19白004厚0ρ0VW
情報活用 能力育成 における家庭科 の視点 情報活用 能力 の育成 と消費者教育
イ ン タ ー ネ ッ ト と 家 庭 科 教 育
「食 生 活 」 に お け る情 報 活 用 能 力 の 育 成
「食生活 」の指導計画 指導事例1
指導事例2 指導事例3 指導事例4
栄 養 パ ソ コ ン ソ フ トを 使 っ た 栄 養 診 断 食 品 の 多 様 化 と 消 費 者 の 態 度
視 点 を 変 え て 調 理 し た 結 果 の 比 較 ・検 討
一 新 し い 食 品 の 選 択 一
米 を テ ー マ に し た 発 表 ・討 論 学 習
「住 生 活 」 の 指 導
「保 育 」 の 指 導
研究の まとめと今後 の課題
1122333466679358141■11■り自り自
平 成8年 度
教 育 研 究 員 名 簿
学 校 名 氏 名
都 立 九 段 高 等 学 校 高 橋 靖 子 都 立 新 宿 山 吹 高 等 学 校 伊 東 純 子 都 立 武 蔵 丘 高 等 学 校 三 野 直 子
都 立 竹 台 高 等 学 校 山 暗 靖
都 立 館 高 等 学 校 島 田 恵 子
都 立 八 王 子 高 陵 高 等 学 校 小 林 礼 子
担当 指導部高等学校教育指導課指導主事 清 水 ゆか り
研 究 主 題 情 報 活 用 能 力 を 培 い 、 自 立 した 生 活 者 を 育 成 す る 指 導 内 容 ・方 法 の 工 夫
1主 題 設 定 の 理 由
現 代 社 会 の 情 報 化 は 、 今 後 ま す ま す 拡 大 し、 加 速 化 す る こ と が 予 想 さ れ る 。 そ し て 、 こ の 社 会 の 情 報 化 は 家 庭 生 活 に も大 き な 影 響 を 与 え て お り 、 人 は様 々 な 場 面 に お い て 情 報 を も と に 生 活 を 営 み 、 活 動 し て い る 。 情 報 化 社 会 に お い て は 、 的 確 な 情 報 を 必 要 な だ け 得 る こ と 、 そ し て 得 た 情 報 に 対 して 適 切 な 判 断 ・行 動 を す る こ と が 、 生 活 の 質 の 向 上 に大 き く寄 与 す る の で あ る 。
高 等 学 校 家 庭 科 で は 、 主 体 的 に 生 活 が で き る能 力 と実 践 的 態 度 の 育 成 を 指 導 目 標 の 一 っ と し て い る 。 こ れ は 、 変 化 す る社 会 情 勢 、 多 様 化 す る価 値 観 の 中 で 、 自 ら の生 活 課 題 を 発 見 し、
判 断 ・行 動 す る こ と に よ り 問 題 を 解 決 し、 生 活 を 創 造 す る こ と が で き る 能 力 の 育 成 と言 い 換 え る こ と が で き る 。 そ こ で 、 こ の 変 化 の 激 し い 時 代 に あ っ て 、 社 会 に 対 応 し、 主 体 的 に 価 値 判 断 が で き 、 意 欲 的 、 創 造 的 に 生 活 で き る 人 間 を 「自立 した 生 活 者Jと 考 え た 。
情 報 化 社 会 に お い て 自立 し た 生 活 者 に 必 要 な 能 力 の 第 一 は 、 情 報 を 使 い こ な す 力 と考 え ら れ る 。 情 報 化 が 進 展 す る 中 で 、 情 報 へ の ア ク セ ス は ま す ま す 容 易 に な る 。 こ の よ う な 情 報 の 洪 水 の 中 で は 、 情 報 を 批 判 的 に 見 る心 構 え や 、 情 報 に 振 り 回 さ れ な い 態 度 が 必 要 で あ る 。 す な わ ち 、 氾 濫 す る 生 活 情 報 を 質 と量 の 両 面 か ら検 討 し、 自分 自身 の 価 値 観 と 広 い 視 野 か ら必 要 な 情 報 を 選 択 し、 優 先 順 位 を 決 定 で き る能 力 が 必 要 で あ る 。 第 二 は 、 入 手 し た 情 報 か ら よ り価 値 の あ る新 し い 情 報 を 生 み 出 す 力 と考 え る 。 情 報 は 、 そ れ を 受 け 取 っ た 人 間 の 行 動 や 思 考 を 通 して は じめ て 意 味 を もっ 。 入 手 し た 情 報 か ら よ り価 値 の あ る新 し い 情 報 を 創 造 し 、 責 任 を も っ て 発 信 し、 行 動 し得 る 能 力 が 必 要 な の で あ る 。 そ して 、 こ れ ら の 能 力 を 身 に 付 け 、 変 化 す る 新'しい 状 況 に適 し た 生 き方 を す る 自立 し た 生 活 者 で あ る た め に は 、 自 ら学 び 続 け る 力 が 必 要 で あ る こ と は言 う ま で も な い 。
本 年 度 の 教 育 研 究 員 は 、 こ の よ う な 社 会 情 勢 を 踏 ま え 、 こ れ か ら の よ り情 報 化 の 進 展 す る 社 会 を 生 き る 生 徒 が 自立 し た 生 活 者 と し て 健 康 で よ り豊 か な 生 活 を 送 る た め に は 、 様 々 な 情 報 手 段 に っ い て 認 識 し、 氾 濫 す る 生 活 情 報 の 中 か ら適 切 な 情 報 を 活 用 で き る 能 力 を 育 成 す る
こ と が 大 切 で あ る と考 え た 。 そ こ で 、 「情 報 活 用 能 力 を 培 い 、 自 立 し た 生 活 者 を 育 成 す る 指 導 内 容 ・方 法 の 工 夫 」 を 主 題 に設 定 し、 研 究 を 進 め た 。
II研 究 の 経 過 5月
6月 7月 8月 9月
研 究主題設定 ・研究方 法の協議 研 究内容 ・方法 の協 議
研 究 内 容 の協 議 ・御 岳 合 宿 の準 備 御 岳合宿 ・研究授業 の内容検討 授 業指導案 の検討
研 究授業(新 宿山 吹)
10月 研 究 報 告 書 原 稿 の 検 討 研 究 授 業(八 王 子 高 陵) 11月 研 究 報 告 書 原 稿 の 読 み 合 わ せ
研 究 授 業(館 ・九 段 。武 蔵 丘 ・竹 台) 12月 最 終 原 稿 の 読 み 合 わ せ
1月 研 究 発 表 会 の 準 備 2月 研 究 発 表 会
皿 研 究 の 視 点
1情 報 活 用 能 力 と そ の 育 成
情 報 化 社 会 と い わ れ る現 在 を 生 き る私 た ち は 、 各 種 メ デ ィ ア を 発 信 源 と した 様 々 な 情 報 に さ ら さ れ て い る 。 そ の 量 は 、 時 に 私 た ち の 処 理 能 力 を 超 え た も の と な り 、 適 切 な 処 理 や 判 断 が で き ず 、 情 報 に 振 り回 さ れ て し ま い か ね な い 。 ま た 、 イ ン タ ー ネ ッ トや 携 帯 電 話 な ど の 新 た な メ デ ィ ア の 普 及 に よ り、 生 活 様 式 も急 速 に 変 わ りつ つ あ る 。 こ の 傾 向 は 、 今 後 、 ます ま す 多 様 化 し、 拡 大 して い く もの と 予 想 さ れ 、 社 会 生 活 の 中 で 情 報 を 判 断 し活 用 で き る 能 力 を 身 に 付 け る こ と が 重 要 な 課 題 と な っ て い る 。 そ こ で 、 学 校 に お い て は 、 生 徒 が 誤 っ た 情 報 や 不 要 な 情 報 に 惑 わ さ れ る こ と な く、 本 当 に 必 要 な情 報 を 取 捨 選 択 し、 自 ら情 報 を 発 信 し得 る 能 力 、 い わ ゆ る 情 報 活 用 能 力 を 育 成 す る こ と が 必 要 不 可 欠 と な っ て い る 。
こ の よ う な 新 た な 課 題 を 生 み 出 す 情 報 化 社 会 の 中 で 、 そ の 牽 引 力 と も な っ て い る マ ル チ メ デ ィ ア の 利 用 は 、 教 育 に は か り知 れ な い 影 響 を 与 え る も の と考 え ら れ る 。 ま ず 、 ソ フ ト ゥ ェ ア の 開 発 や 進 歩 は 、 生 徒 の 個 別 的 な 学 習 を 可 能 に し、 多 彩 な 教 材 を 提 供 す る こ と が で き る よ う に な り 、 生 徒 の 学 習 の 在 り方 に よ り多 く の 可 能 性 が で て く る よ う に な る も の と予 想 さ れ る 。 ま た 、 情 報 化 の 進 展 に 伴 い 、 各 学 校 が 学 校 外 の 様 々 な 機 関 、 組 織 、 人 々 と連 携 ・協 力 し 、 学 校 単 独 で は な し得 な い 教 育 活 動 を 展 開 す る こ と が 可 能 と な る 。 さ ら に 、 情 報 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク の 普 及 に よ り 、 必 要 な 情 報 を 迅 速 に 入 手 で き、 イ ン タ ー ネ ッ トな ど の 活 用 に よ り そ の 範 囲 を 世 界 に 広 げ る こ と も可 能 と な る 。 こ の こ と は 、 生 徒 の 学 習 素 材 及 び 興 味 ・関 心 を よ り広 く よ り豊 か に す る こ と に っ な が る も の で あ る 。 しか し、 個 別 学 習 の 徹 底 や コ ン ピ ュ ー タ に よ る 疑 似 体 験 の 増 加 は 、 教 師 と 生 徒 、 あ る い は 生 徒 同 士 の 人 間 関 係 の 希 薄 化 や 実 体 験 の 不 足 な ど
を 引 き起 こ す 恐 れ が あ る こ と を 忘 れ て は な ら な い 。
情 報 活 用 能 力 の 育 成 と は具 体 的 に 次 の よ う な こ と で あ る 。 ま ず 第 一 に あ げ られ る こ と は 、 生 徒 に 情 報 を 選 択 。整 理 し 、 判 断 し、 処 理 す る能 力 を 獲 得 さ せ る と 同 時 に 、 新 し い 情 報 の 創 造 や 伝 達 を す る 能 力 を 獲 得 さ せ る こ と で あ る 。 こ れ は 、 社 会 の 情 報 化 の 進 展 に 生 徒 が 主 体 的 に 対 応 して い け る よ う に な る こ と を 目 的 と し て い る。 第 二 は 、 生 徒 に 情 報 化 が 社 会 と 人 間 に 与 え る影 響 を 考 え さ せ 、 理 解 さ せ る こ と で あ る 。 こ れ は 情 報 の もっ 意 味 の 重 要 性 を 認 識 さ せ る こ と を 目 的 と して い る 。 第 三 は 、 生 徒 に 情 報 に 対 す る 責 任 あ る 態 度 を 身 に 付 け さ せ る こ と で あ る 。 こ れ は 、 情 報 の 役 割 と価 値 を 正 確 に 認 識 し、 プ ライ バ シ ー の 保 護 や 情 報 セ キ ュ リテ ィ の 確 保 な ど 情 報 化 社 会 の 基 本 的 な ル ー ル を 遵 守 さ せ る こ と を 目 的 と して い る 。そ して最 後 に、
生 徒 に 情 報 科 学 の 基 礎 と な る コ ン ピ ュ ー タ を 代 表 と す る 情 報 処 理 方 法 の 特 徴 を 理 解 さ せ 、 基 礎 的 な 操 作 能 力 を 習 得 さ せ る こ と で あ る 。 これ は 、 情 報 の 発 信 源 を 操 作 す る 基 本 的 な 能 力 を 身 に 付 け る こ と を 目 的 と して い る 。
情 報 化 の 進 展 に 伴 う人 間 関 係 の 希 薄 化 や 実 体 験 不 足 へ の 対 処 に っ い て は 、 メ デ ィ ア は あ く ま で も 人 間 を 助 け る道 具 で あ り 、 行 動 は 自 らの 意 思 と責 任 に お い て す る もの で あ る と い う こ
と を 、 生 徒 に 十 分 に 理 解 さ せ る こ と で 回 避 で き る と思 わ れ る 。
以 上 に よ り 、 情 報 活 用 能 力 の 育 成 と は 、 情 報 化 社 会 に 主 体 的 に 対 応 し、 そ れ を 十 分 に 活 用 で き る 技 能 を 身 に 付 け さ せ る と 同 時 に 、 情 報 の 重 要 性 を 理 解 さ せ 、 情 報 に 対 す る 責 任 感 を も た せ る よ う に す る こ と と 言 え る。
一2一
2情 報 活 用 能 力 の 育 成 と 家 庭 科 教 育 (1)情 報 活 用 能 力 育 成 に お け る家 庭 科 の 視 点
情 報 活 用 能 力 は 、 す べ て の 教 科 ・科 目 の 指 導 を 通 じて 育 成 す る こ と に な って い る 。
家 庭 科 教 育 の 視 点 で こ れ に つ い て ど う取 り組 む べ きか を 考 え る に は 、 他 教 科 に な い 家 庭 科 の 特 質 を 見 っ め 直 す 必 要 が あ る 。 家 庭 科 は生 活 に 密 着 し た 教 科 で あ り 、 多 様 化 す る 家 庭 生 活 や 変 化 す る 社 会 情 勢 の 中 で 、 絶 え ず 情 報 を 各 側 面 か ら総 合 的 に 判 断 し 、 生 活 者 と して あ る い は 家 族 の 一 員 、 社 会 の 一 員 、 地 球 の 一 員 と して よ り よ い 生 き方 が で き る た め の 実 践 力 を 身 に 付 け さ せ る と こ ろ に 大 き な 特 色 が あ る 。
社 会 が 著 し く変 化 す る状 況 下 で も 、 生 活 課 題 に 対 処 で き る実 践 力 を 身 に付 け さ せ る こ とが 、 自 立 し た 生 活 者 を 育 成 す る家 庭 科 教 育 に は重 要 で あ る 。 そ の た め に は 、 教 師 は 家 庭 や 社 会 の 変 化 に も弾 力 的 に 対 応 で き る教 材 を 準 備 して い く必 要 が あ る 。 そ して 教 師 が 知 識 や 結 論 を 一 方 的 に 教 え 込 む の で は な く、 生 徒 が 課 題 を 自 分 自身 の こ と と して と らえ 、 自 分 の 考 え を 生 か して 主 体 的 に 解 決 して い け る 力 を 育 成 す る 教 育 が 家 庭 科 教 育 に 求 め られ て い る 。 特 に 情 報 化 が 進 展 す る こ れ か ら の 時 代 を 生 き る 生 徒 が 、 健 康 で よ り 豊 か な 生 活 を 創 造 して い く た め に は 、 情 報 活 用 能 力 を 身 に 付 け 、 適 切 な 判 断 が で き る 資 質 を 養 う こ と が 重 要 な 課 題 と な る 。
こ の よ う な 立 場 か ら、 家 庭 科 教 育 に お け る 情 報 活 用 能 力 育 成 の 視 点 を 考 え る と、 入 手 し た 情 報 を 的 確 に 判 断 して 、 い か に 意 思 決 定 を す る こ と が で き る か と い う意 思 決 定 の 過 程(プ ロ セ ス)を 教 え る 「過 程 の 教 育 」 に 重 点 を お き 指 導 す る こ と が 大 切 と な る 。 こ れ は 消 費 者 教 育 の 目 標 と も一 致 す る 。 情 報 を 適 切 に 判 断 して 責 任 あ る 意 思 決 定 行 動 を す る こ と は 、 自 己 の 生 活 の 質 を 向 上 さ せ る だ け で な く、 社 会 へ 働 き か け る こ と も で き る 。 っ ま り生 活 者(消 費 者)
と い う立 場 か ら 自 ら が 情 報 の 発 信 者 と な り、 企 業 や 行 政 に 責 任 あ る 経 済 行 為 を 促 す 行 動 を と る こ と が で き る の で あ る 。 そ う い う点 で 、 意 思 決 定 は 自 己 の 生 活 を 管 理 す る側 面 と社 会 参 加 の 二 側 面 が あ り 、 情 報 や 行 動 に 対 す る 責 任 ま で 意 識 さ せ た 指 導 の 取 り組 み が 必 要 で あ る 。
② 情 報 活 用 能 力 の 育 成 と 消 費 者 教 育
家 庭 科 の 授 業 で 具 体 的 に 情 報 活 用 能 力 を 育 成 す る に は 、 「生 活 の 中 で の 身 近 な 情 報 を 収 集 ・ 選 択 し、 適 切 な 価 値 判 断 の 下 に 意 思 決 定 を し、 評 価 し な が ら実 践 へ と 導 く」 学 習 が 有 効 で あ
る と 考 え る 。 こ れ を 指 導 す る に 当 た って は 、 学 校 に お け る 消 費 者 教 育 の 先 駆 的 役 割 を 果 た し て い る と考 え られ る ア メ リ カ ・ノ ー ス ダ コ タ 州 の 消 費 者 教 育 カ リキ ュ ラ ム モ ジ ュ ー ル を 分 析
して 体 系 化 し た 、 消 費 者 教 育 領 域(消 費 者 行 動 の 五 過 程)・ 過 程 別 能 力 目 標 に 立 っ た 指 導 内 容 が 大 変 参 考 と な る 。.
消 費 者 教 育 の 過 程 は 、 調 査 ・分 析 の 過 程 、 価 値 判 断 の 過 程 、 意 思 決 定 の過 程 、 行 動 の過 程 、 行 動 ア セ ス メ ン トの 過 程 に 分 類 して 考 え る こ と が で き る 。 消 費 者 教 育 を 行 う場 合 、 こ の 過 程
情 報 ニ ー ズ
情報 の質
情報処理 匝
に 応 じ た 目標 を 定 め て 指 導 す る 必 要 が あ る。 ま ず 調 査 ・分 析 過 程 に お い て は 、 情 報 収 集 能 力 つ ま り 情 報 手 段 を 活 用 す る た め の 知 識 や 技 能 が 必 要 で あ る。 例 え ば 、 必 要 な 情 報 や 正 確 な 情 報 を 数 多 く収 集 す る た あ に は 、 ど うす れ ば 情 報 が 手 に 入 る か 情 報 へ の ア ク セ ス を 知 らせ た り、
「5WlH」(日 時 ・場 所 ・人 ・対 象 ・目 的 ・方 法)を 手 が か り に さ せ る こ と に よ り、 学 習 者 が 自 ら積 極 的 に 情 報 を 収 集 で き る 能 力 を 培 う必 要 が あ る 。 次 に 価 値 判 断 の 過 程 や 意 思 決 定 の 過 程 に お い て は 、 集 め た 情 報 の 選 択 、 整 理 、 処 理 能 力 が 必 要 と さ れ る と 同 時 に 、 自 己 の 価 値 観 を 明 確 に す る 必 然 性 が 生 じて く る 。 っ ま り、 収 集 し た 情 報 を 有 効 に 活 用 で き る よ う基 準 を 決 あ 、 分 類 ・整 理 で き る よ う に す る た め に は 、 自 分 に と っ て 何 が 重 要 な の か 、 人 間 ら し い 豊 か さ と は 何 か 、 次 世 代 の 生 活 を ど の よ う に 考 え る か 、 生 活 者 の 権 利 ・義 務 ・責 任 と は 何 か な ど に っ い て の 価 値 作 り が で き 、 必 要 な 価 値 を 選 べ る 能 力 を 培 う必 要 が あ る 。 さ ら に 適 切 な 選 択 ・判 断 を す る た め に は 、 必 要 な 価 値 の 優 先 順 位 が 決 定 で き る 能 力 が 必 要 と な る 。 こ の た あ 、 社 会 的 、 文 化 的 、 経 済 的 視 点 か ら 価 値 そ の もの を 深 く探 る こ と が で き た り、 短 期 ・長 期 の 生 活 へ の 影 響 を 評 価 で き た り す る能 力 を 育 成 して い く指 導 も必 要 と な っ て く る 。 そ して 行 動 の 過 程 や 行 動 ア セ ス メ ン トの 過 程 に お い て は 、 自 己 の 価 値 判 断 の 実 現 と 同 時 に 行 動 に 対 す る 責 任 と い っ た も の も必 要 と さ れ る 。 以 上 よ り 、 消 費 者 教 育 の 過 程(プ ロ セ ス)を 家 庭 科 に お い
て 育 成 し た い情 報 活 用 能 力 と考 え た 。
こ れ ま で の 情 報 教 育 は 、 主 に 情 報 手 段 の 活 用 に 目 が 向 け ら れ 、 コ ン ピ ュ ー タ を 中 心 と し た マ ル チ メ デ ィ ァ の 導 入 や そ れ へ の 対 応 が 主 流 で あ っ た 。 し か し 、 現 実 に は そ れ を 活 用 す る に 当 た っ て は 、 情 報 の 選 択 ・整 理 や 処 理 能 力 を 支 え る価 値 観 や 判 断 力 の 育 成 が 最 も重 要 で あ る と考 え る 。 そ し て そ れ に 加 え 、 情 報 化 社 会 の 基 本 的 な ル ー ル を 作 り守 る た め に は 、 情 報 や 行 動 に 対 す る 責 任 感 の 育 成 も大 き な 問 題 で あ る と言 え る。
(3)イ ン タ ー ネ ッ ト と家 庭 科 教 育
高 度 情 報 通 信 社 会 の 中 に あ っ て 、 学 校 教 育 に お い て も イ ン タ ー ネ ッ トに 代 表 さ れ る情 報 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク の 活 用 を 進 め て い く こ と が 求 め られ て い る 。 そ こで 、 家 庭 科 の授 業 で の イ ン
タ ー ネ ッ トの 活 用 法 に つ い て 検 討 し て み た 。
第 一 は 、 情 報 収 集 手 段 と し て の 活 用 で あ る 。 例 え ば 、WWWを 使 っ た 情 報 検 索 が で き る 。 世 界 中 のWWWサ ー バ 上 に は 多 種 多 様 な 情 報 が あ り 、 こ の 情 報 を キ ー ワ ー ドや 分 類 項 目 を 利 用 して 検 索 す る こ と が で き る。 ま た 、 商 用 デ ー タ ベ ー ス の 利 用 、 ア ン ケ ー ト調 査 等 も可 能 で あ る 。 第 二 は 、 情 報 発 信 手 段 と し て の 活 用 で あ る 。 例 え ば 、 ホ ー ム プ ロ ジ ェ ク トや レ ポ ー ト 等 、 生 徒 の 作 品 を 広 く公 開 す る こ と が で き る 。 発 信 した 情 報 に 対 す る受 け 手 側 の 感 想 や 評 価 等 が 得 ら れ れ ば 、 生 徒 に と って も大 き な 励 み に な る と考 え る 。 第 三 は 、 情 報 交 換 手 段 と し て の 活 用 で あ る。 例 え ば 、 「高 齢 者 福 祉 」 等 に つ い て 、 複 数 校 で 討 論 や 電 子 メ ー ル を 利 用 し た コ ミsニ ケ ー シ ョ ンが 可 能 と な る 。 こ の よ う な 活 動 を 通 し て 、情 報 に ア ク セ スす るた め の 新 し い技 術 の 習 得 や 、 活 動 の 成 果 を 具 体 的 に 表 現 し正 確 に 伝 え ら れ る能 力 や 発 信 す る情 報 に 対 す る責 任 感 等 の 育 成 が 期 待 で き る 。
し か し、 授 業 と い う 限 ら れ た 時 間 の 中 で イ ン タ ー ネ ッ トを 活 用 す る た あ に は 、 生 徒 が 利 用 で き る端 末 及 び イ ン タ ー ネ ッ トア ク セ ス 回 線 数 の 増 加 、 短 時 間 で の 情 報 入 手 を 可 能 とす る イ
ン タ ー ネ ッ トの 高 速 化 や 情 報 提 供 サ ー バ の 処 理 能 力 の 向 上 が 課 題 と な る 。
一4一
家 庭 科 にお け る消 費 者 教 育 領 域 ・過 程 別 目標
消費者教育の過程 調 査 。分 析過 程 価値判断過程 意思決定過程 行 動 過 程 行動 アセ ス メ ン ト過 程 目 標 ・問 題 の発 見 と確 認 が ・価 魑判 断 の基 に な る ・必 要 な価 値 の優 先 順 ・選 択 した価 値 を実 現 ・消 費 者 行 動 を 行 っ た
で きる 価 値作 りがで き る 位 が決定 で き る す る た め の 消 費 者 行 直後 の生 活の 変化 が
・解 決 に必 要 な情 報 の ・必要 な価 値 が選 べ る ・最 優 先 す る もの の 質 動が で き る 測 定 で き る
奴 集 と整 理 が で きる 的量 的選 択 がで きる ・消 費 者 行 動 が 将来 に
消費者教育の も た らす 影 響 に っ い
領域 と項 目 て の予 想 が で き る
領 項 目
・人 聞 が 人 間 ら し く生 ・生 活 の価 値 を 決 め る ・そ れ ぞれ の価 値 基 準 ・必 要 な能 力 の実 現 に ・諸 能 力 の 獲 得 ・習 得 家 社会的自己実現 き て い くた め に必 要 要 素(健 康 、 平 和 、 に よ って どんな能力 ・ 努力する に よ る生 活 の 変 化 が 庭 な社 会 的 ・文 化 的 ・ 富 み)の 意 味 や そ の 価 値 を開 発 し て い く ・それ ぞ れが 目指 す 文 測 定 で き る 生 経 済 的 な 能 力 、 価 値 内容 が わか る の かが決 め られ る 化 的 ・社 会 的 ・経 済 ・将 来 の 生 活 の変 化 も 1
活
の 文化的自己実現 と は伺 かを 認識 す る
・価 値 作 り(能 力 の開
・生 活 の必 要 を満 たす 価 値 が 何 で あ る か が
・最 優 先 す る価 値 の 選 択 が で きる
的 価 値 作 りの た め に 行 動 す る
予 想 で き る(個 人 ・ 家 族 を中 心 に した も
価 発)に 必要な情 報 を わ か る の)
値 収集 した り調査 を行
形 経済的自己実現 い 、 そ の デ ー タ の 分
成 析 ・整 理 が で き る
・自 分 や 家 族 の 発 達 を ・自分 の 家 族 の 望 ま し ・自分 や 家 族 の 消 費 生 ・生 活 経 営 の 計 画 が で ・生 活 経 営 の 変 化 が 測 消費者 としての個人 知 る デ ー タの 収 集 と い 発 達 に は ど ん な 価 活 に必要 な価値(生 き る 定 で きる
個
人 整 理 がで きる 値 が 必 要 か 、 そ の 分 活環境 の要素)の 優 ・個 人 や 家 族 の 消 費 生 ・自 分 や 家 族 の消 費 者
● 消費者としての家族 ・自 分 の 家 族 に発 生 し 類 がで きる 先順位が決定できる 活 に重要 な価値 的要 意識や生活 観 の変化 家 た消 費者 問題 の調査 ・自分 や家 族 を 中心 と ・最 優 先 す る もの の 価 素(節 約 、 貯 蓄 、 投 が 測 定 で き る 。 ま た
皿 と分折 が で きる した 健 康安 全 、 平 和 値が個人 や家族 の間 資 、 借 金 な ど)の 計 地域社会へ の生 活 の
族 と
生活設計 と消費生活 な ど の 価 値 理 解 が で で決 定で き る 画 ・設 計 が で き る 影 響 も予 測 で き る 消 き る
費 生活経営 と消費者活動
時間と空間 ・家 庭 生 活 の 経 営 に 必 ・個 人 や 家 族 に と って ・生 活 経 営 に 必 要 な生 ・経 済 生 活 に 必 要 な 社 ・生 活経 営 に か か わ る 要な生活財 の分類 が 必要 な価値(生 活 財 活 財 の 機 能 を 知 っ て 会 的 機 能(法 律 、 行 消費者問題 の変 化の 生 人的資源 で き る と して)の 分 類 で き 選 択 で きる 政 機 関 、 公共 サ ー ビ 測定 が で き る 活 物的資源 。必 要 な 生 活 財 に つ い る ・必要 な生 活財 の質 的 ス な ど)の 活 用 が で ・公 共 サ ー ビス の 活 用
財 金銭 て の 情 報 を収 集 ・分 ・望 ま しい 生 活 経 営 に 量的価値の評 価が で きる 状況が評価で きる
と 析 して 、 資 源 と して 必要 な生活環 境 の指 き る ・社 会 施 設 の利 用 、 地 ・選 択 した 生 活 財 が 生
皿家 消費者行政 と法律 の質 的 ・量 的 実 情 が 標 化が で き る 域の文化活動 や社 会 活 経営に与 え る影響
庭 消費者情報 理 解 で き る 奉仕 が で き る の 調 査 ・評 価 が で き
生 公共 サ ー ビス ・消 費 者 組 織 活 動 へ の る
活 参加 が で き る ・生 活 財 購 入 後 の 評 価
苦情処理 と問 題 の 処 理 が で き
る
・消 費 生 活 活 動 の課 題 ・消 費 生活 活動 を規 定 ・購買 計 画 と そ の優 先 ・商 品の効果 的 な使 用 ・ ・消 費 生 活 活 動 の 動 向 消 計画 と意思決定 が認識 で きる す る価値の分 類が で 順位 が決 定 で き る 管理 が で き る 調 査 が で き る 費
生
選択と購入 ・消 費 者 問 題 解 決 の 試 案 が立 て られ る
きる
。消 費 生 活 活 動 と して
・消 費 者 問 題 を 解 決 し て い く順 位 と 、 行 動
・製 作(創 作 、 更 生 も 含む)、 実習 、 商 品 テ
・消 費 者 問 題 を 解 決 す る た め に行 っ た 実 践 活 使 用 ・管 理 とその 評価 ・問題 解決に必要 なデ ー それに関連 す る価値 の決 定が で き る ス トに よ って 生 活 財 活動 の総 合的 な評価
ry 活 実 験 ・実 習 タの 収 集 と 分 析 が で を結 び付 け る こ とが の価億的要 素 を確認 が で き る(反 省 と今
動 製 作(創 作 、更 生 も含 む) きる で きる し た り生 活 財 と し て 後の展望 も含む)
の価 値 を 高 め る こ と の
実
プ ロ ジ ェ ク ト がで き る
践 ・消 費 生 活 活 動 の 実 践
に よ って 消 費 者 問 題 の 課題 研究 が で き る
「家 庭 科教 育 』1994年7月 一 家 庭 科 に お け る消 費者 教 育 一 よ り
以 上 の こ と か ら、 今 年 度 の 研 究 員 は情 報 を 収 集 し、 選 択 ・整 理 ・処 理 し、 意 思 決 定 を す る 過 程 の 学 習 を 通 して 、 現 在 の 生 活 や 社 会 状 況 に っ い て 考 え 、意 欲 的 ・創 造 的 に 生 活 で き る 力 を 育 成 す る 指 導 内 容 ・方 法 に つ い て 研 究 を 進 め た 。
IV「 食 生 活 」 の 指 導 事 例
1「 食 生 活 」 に お け る 情 報 活 用 能 力 の 育 成
食 事 は 体 を 作 り、 健 康 の 基 本 で あ り 、 毎 日欠 か せ な い も の で あ る 。 しか し、 そ の こ と を 意 識 せ ず に 食 べ て い る 生 徒 が 多 い 。 例 え ば 、 テ レ ビで カ ップ 麺 な ど新 商 品 が 宣 伝 さ れ る と す ぐ に 飛 び 付 き 、 雰 囲 気 や フ ァ ッ シ ョ ン で 食 物 を 選 択 す る 。 ま た 、 容 姿 が 気 に な る 年 頃 で あ り ダ イ エ ッ トの た め に 安 易 に 欠 食 や 節 食 を 行 っ て い る 。
現 在 、 私 た ち の 回 り に は 膨 大 な 量 の 生 活 情 報 が 氾 濫 して い る が 、 情 報 に 踊 ら さ れ る こ と な く 、 主 体 的 に 情 報 と 向 き 合 い 、 そ の 質 を 見 極 め 、 正 し く判 断 ・分 析 で き る 能 力 の 育 成 が 食 生 活 に お い て も望 ま れ る 。 ま た 、 豊 か で 健 康 な 生 活 を 営 む た あ に は 、 様 々 な 価 値 観 が あ る 中 で 自分 の 価 値 観 や 生 活 ス タ イ ル を 確 立 す る こ とが 重 要 で あ る 。 そ こ で 、 栄 養 、 食 品 の 選 択 と 購 入 、 献 立 と調 理 、 食 品 衛 生 等 の 学 習 を 通 して 、 日 常 生 活 に 必 要 な 技 術 と知 識 を 習 得 さ せ る だ
け で な く 、 情 報 活 用 能 力 に つ い て も身 に 付 く事 例 を 考 え て み た 。
具 体 的 に は 、 コ ン ピ ュ ー タ を 用 い て 栄 養 価 計 算 を 行 い 、 健 康 な 生 活 に っ い て 考 え る事 例 、 新 し い 食 品 に っ い て 様 々 な 情 報 を 基 に 価 値 判 断 し 、 消 費 者 の 在 り方 に っ い て 考 え る事 例 、 他 者 の 行 動 や 体 験 を 自 分 の そ れ と比 較 ・検 討 す る こ と に よ り 、 理 想 と す る食 生 活 に っ い て 考 え る 事 例 、 米 を テ ー マ に 調 査 ・研 究 ・発 表 を 行 い 、 討 論 に発 展 さ せ る 事 例 を 考 え た 。 こ れ ら の 事 例 を 通 して 、 情 報 を 収 集 し、 情 報 の 質 を 分 析 ・判 断 して 活 用 す る 能 力 を 培 う こ と を 試 み た 。
2「 食 生 活 」 の 指 導 計 画(34時 間)
指 導 項 目 時間 指 導 内 容 情報活 用
1食 事 と栄 養
(1}栄養 素 の 特 徴 4 ・栄 養 素 の 働 き を 知 る こ と に よ り 、 正 し い 食 生 活 を す る こ と の 重 要 性 を 理 解 さ せ る 。
②栄養 所要量 と食品群 によ る 4 ・1日 に 摂 取 す べ き栄 養 所 要 量 を 知 食品 の模 型 摂取 量 のめやす らせ 、 ど ん な 食 品 を ど の く ら い 摂
取 し た ら よ い か の め や す を 理 解 さ
せ る 。
・パ ソ コ ン に よ る 栄 養 診 断 栄 養計算 ソ
〔事 例1〕 フ ト (3>食晶 の 種 類 と 特 徴 2 ・様 々 な 食 品 の もっ 栄 養 上 、 調 理 上
の 特 性 に っ い て 理 解 さ せ る 。
(4)献 立 作 り 2 ・食 事 計 画 を 立 て 、 実 行 さ せ る 。 料 理 の本
〔事 例3〕
⑤ 調 理 実 習 ・実 験 12 ・教 科 書 に 準 じた 実 習 ・実 験 糖 度測定 、食 品添加物 の検 出等
⑥ 食品の衛生 2 ・食 品 の 衛 生 お よ び 管 理 に つ い て 理 新 聞 、 二‑
一6一
解 さ せ る 。 一 ス 2現 代 の 食 生 活 の 現 状 と課 題
(1)食 品 の 安 全 2 ・食 品 添 加 物 や 残 留 農 薬、 輸 入 食 品 加 工食品 の の 実 態 を 知 る こ と に よ り安 全 性 に 表 示
っ い て 考 え さ せ る 。 ビ デ オ
(2)食料 自給 率 の 低 下 2 ・我 国 の 食 料 輸 入 の 実 態 を 知 る こ と
「そ れ で も に よ り 、 農 業 、 水 産 業 、 畜 産 業 の あ な た は 食 置 か れ て い る 状 況 に っ い て 考 え さ べ ま す か 」
せ る 。 「平 成食卓
(3)食生 活 の 多 様 化 2 ・加 工 食 品 、 外 食 産 業 が 増 大 し、食 考 」 生活が多様化す る中で機能性食品 「食 べ 物 の や 健 康 食 品 な ど の 新 し い 食 品 に 対 本 当 の 色J
して 、 消 費 者 と して の 対 応 を 考 え
さ せ る 。 〔事 例2〕
(4)食文 化 の 継 承 と創 造 2 ・自然 環 境 や 社 会 環 境 と 関 連 さ せ な が ら、 日本 の 食 文 化 の 成 り立 ち や 特 徴 を 理 解 さ せ る 。 〔事 例4〕
3指 導 事 例1栄 養 パ ソ コ ン ソ フ トを 使 っ た 栄 養 診 断 (1)題 材 設 定 の 理 由
情 報 化 の 中 心 と な る コ ン ピ ュ ー タ等 の 情 報 機 器 を 活 用 す る能 力 を 育 成 す る こ と は 、 情 報 を 迅 速 に 整 理 し、 選 択 す る 上 で 必 要 で あ る。 そ こ で 、 食 生 活 の 領 域 で コ ン ピ ュ ー タ の 活 用 を 考 え た 。 家 庭 科 の 中 で も食 生 活 は 比 較 的 コ ン ピ ュ ー タ 導 入 に よ る 学 習 効 果 が 期 待 で き る 領 域 で あ る 。 自 分 の 食 事 や 生 活 活 動 を コ ン ピ ュ ー タ に 入 力 す る こ と に よ り、 摂 取 エ ネ ル ギ ー 、 栄 養 バ ラ ン ス 、 消 費 エ ネル ギ ーが 瞬 時 に提 示 され 、 自 己評 価 も確 実 にで き る利 点 が あ る。 手 作 業 で 費 や して い た 時 間 を 、 考 察 に 使 え る の で 、 コ ン ピ ュ ー タ の 活 用 は 有 効 で あ る 。
② 学 習 目 標
ア 自 分 の1日 の 食 事 を 入 力 して 、 栄 養 の バ ラ ン ス が と れ て い る か ど う か を 診 断 す る 。 イ1日 の 行 動 を コ ン ピ ュ ー タ に 入 力 して 、 消 費 エ ネ ル ギ ー と摂 取 エ ネ ル ギ ー の バ ラ ン ス が
と れ て い る か ど う か を 診 断 す る 。
ロ
ウ コ ン ピ ュ ー タ か ら 打 ち 出 さ れ た 総 合 判 定 を 見 て 、 自 分 の 生 活 の 問 題 点 を 認 識 し、 健 康 で 過 ご す た め に は 、 自 分 の 生 活 を ど う 改 善 し て い っ た ら よ い か を 考 え る 。
エ コ ン ピ ュ ー タ に 親 し み 、 生 活 の 中 で 活 用 で き る 力 を 身 に 付 け る
。 (3)事 前 準 備 ア 事 前 に 食 事 記 録 、 生 活 活 動 記 録 を 記 入 さ せ て お く 。
イ デ ー タ デ ィ ス ク 、 プ ロ グ ラ ム デ ィ ス ク 、 ワ ー ク シ ー ト、 の り 、 は さ み を 配 布 し て お く 。
(4)対 象2年1組38名(男 子17名 、 女 子21名)
⑤ 授 業 の 展 開(2時 間)
区分導入10
展
開
7a
分
まとめ20
学 習 活 動
○ 本 時 の 学 習 内 容 を 確 認 す る。
○ ワ ー ク シ ー トに 記 名 す る。
○ 生 活 活 動 強 度 に っ い て 理 解 す る 。
○ 基 礎 デ ー タ を 入 力 す る 。
○ プ リ ン トア ウ トす る 。
○ 食 事 記 録 を 入 力 す る 。
○ プ リ ン ト ア ウ トす る 。
○ 行 動 記 録 を 入 力 す る 。
○ プ リ ン ト ア ウ トす る 。
04人 連 続 で プ リ ン ト ア ウ ト さ れ た 用 紙 を 切 り 分 け 、 ワ ー ク シ ー ト に 貼 る 。
○ 考 察 を 記 入 す る 。
○ ワ ー ク シ ー トを 完 成 し 、 提 出 す る 。
指 導 上 の 留 意 点
・学 習 目標 を 画 面 に 出 す
・生 活 活 動 強 度 に っ い て 教 科 書 を 使 っ て 説 明 す る 。
・入 力 の 仕 方 を 助 言 す る 。
・栄 養 診 断 入 力 説 明 文 を 読 み 、 再 度 学 習 目 標 の ア を 確 認 さ せ る 。
。活 動 係 数 一 覧 表 の 画 面 を 読 み 、 活 動 項 目 と エ ネ ル ギ ー 消 費 の 強 弱 を 確 認 さ せ る 。
・運 動 診 断 説 明 文 を 読 み 、再 度 学 習 目標 の イ を 確 認 させ る 。
・総 合 判 定 、 ア ドバ イ ス プ ロ グ ラ ム を 選 択 さ せ る が 、 総 合 判 定 の み 印 刷 さ せ 、 コ ン ピ ュ ー タ の 操 作 を 終 了 さ せ る 。
・不 足 して い る 栄 養 素 を 補 う た め に は 、 ど の よ う な 食 品 を 摂 れ ば よ い の か 成 分 表 で 調 べ る。
・生 徒 の 記 入 の 様 子 を 見 て 回 り、 適 切 に ア ドバ イ ス す る。
・記 入 が 間 に 合 わ な い 生 徒 に も、 栄 養 バ ラ ン ス の 考 察 だ け は 書 か せ る 。
⑥ 評 価 の 観 点
ア デ ー タ が 正 確 に 入 力 さ れ た か 。(食 品 、 分 量 、 生 活 活 動 内 容)
イ 自 己 の 栄 養 摂 取 量 や 栄 養 バ ラ ン ス に つ い て 、 正 確 に 考 察 さ れ て い る か 。
ウ 消 費 エ ネ ル ギ ー と摂 取 エ ネ ル ギ ー の 関 係 及 び 生 活 活 動 と消 費 エ ネ ル ギ ー の 関 係 に っ い て 理 解 で き た か 。 そ の こ と に っ い て 正 確 に 考 察 さ れ て い る か 。
工 健 康 で 過 ごす た め に 、 改 善 点 が 理 解 で き た か 。 (7)考 察
ア 生 徒 は 入 力 に 手 間 取 っ た の で 、 時 間 が 足 り な く な る と思 い 、 終 わ り の 部 分 を 急 い だ 。 そ
m一
の 結 果 、 部 分 的 に プ リ ン ト ア ウ ト さ れ な い 生 徒 が 出 て し ま っ た 。 コ ン ピ ュ ー タ 操 作 で 、 ポ イ ン ト と な る と こ ろ は ゆ っ く り と 、 確 実 に 伝 達 す べ き で あ っ た 。 特 に 、 最 後 の 総 合 判 定 が 印 刷 さ れ な い 生 徒 が い て 残 念 で あ っ た 。 総 合 判 定 の 印 刷 の と こ ろ ま で は 全 員 が で き る よ う 配 慮 す べ き で あ っ た 。
イ 自 己 の 栄 養 摂 取 や 栄 養 バ ラ ン ス に つ い て は 、 バ ラ ン ス レ ー ダ ー チ ャ ー
トや 円 グ ラ フ 、 棒 グ ラ フ に よ り 過 不 噸 灘 足 が 一 目 で 分 か り 、 生 徒 も考 察 しや す か っ た 。
ウ 生 徒 の 考 察 は 、 記 入 す る 時 間 の 不 足 や 教 師 の 説 明 不 足 もあ っ て 不 十 分 で あ っ た 。 出 て き た 結 果 の 読 み 取 り方 に っ い て 、 画 面 上 の 説 明 だ け で な く、 白板 等 を 使 っ て 、 も う少 し て い ね い に説 明 す べ き で あ っ た 。
工 食 事 、 生 活 活 動 に 対 す る 総 合 判 定 が 得 点 化(100点 満 点)さ れ 、80点 以 上 は 合 格 、80〜
60点 は 要 注 意 、60点 以 下 は 直 ち に 生 活 を 改 善 す る よ う説 明 す る と 、 生 徒 は 歓 声 を 上 げ て 反 応 して い た 。 自 己 の 生 活 状 況 を 客 観 的 ・視 覚 的 に 見 る と い う点 で 、 生 徒 の 意 欲 ・関 心 は 高 か っ た 。 こ の 意 欲 を 家 庭 科 の 他 の 領 域 の 授 業 に も取 り 入 れ て い き た い 。
オ 本 校 は 、 今 年 度 、 校 内 研 修 改 善 推 進 校 で あ り、 「コ ン ピ ュ ー タ を 活 用 した 指 導 法 の 開 発 」 を テ ー マ に 、 コ ン ピ ュ ー タ 委 員 会 を 教 員 の 校 内 組 織 と して 設 置 し、 研 修 の 充 実 を 図 っ て い
る 。 そ こ で 、 こ の 授 業 を 計 画 し た 。2名 の コ ン ピ ュ ー タ委 員 に 生 徒 の コ ン ピ ュ ー タ 操 作 の サ ポ ー トを し て も ら い 、 テ ィ ー ム テ ィ ー チ ン グ の 形 態 を と っ た の で 、 私 は教 科 指 導 に 専 念 す る こ と を 心 掛 け た 。 こ の 授 業 の 終 わ り に コ ン ピ ュ ー タ学 習 に対 す る ア ンケ ー ト調 査 を 行 っ た が 、 大 部 分 の 生 徒 は 「自 分 の 食 事 や 生 活 活 動 量 に っ い て 理 解 が 深 ま っ た」 と答 え て お り 、
コ ン ピ ュ ー タ教 材 に よ る 授 業 を 望 ん で い る 。
今 後 、 多 く の 教 科 で コ ン ピ ュ ー タ を 活 用 し た 学 習 を 導 入 し て い く に は 、 コ ン ピ ュ ー タ 操 作 に 関 す る ガ イ ダ ン ス を ま と め て 実 施 す る必 要 が あ る 。
4指 導 事 例2食 品 の 多 様 化 と 消 費 者 の 態 度 一 新 しい 食 品 の 選 択 一 (1)題 材 設 定 の 理 由
生 活 が 多 様 化 ・多 忙 化 す る に 伴 い 、 調 理 や 食 事 に か け る時 間 が 少 な く な り 、 調 理 済 食 品 の 利 用 や 外 食 の 機 会 が 増 え て い る こ と も あ っ て 、 食 事 の 外 食 化 ・商 品 化 の 進 展 が 著 し い 。 特 に 近 年 、 健 康 ブ ー ム の 流 れ に の り、 食 品 業 界 で は ハ イ テ ク技 術 を 導 入 し 、 次 々 と 機 能 性 食 品 や
バ ラ ン ス 栄 養 食 品 な ど新 し い 食 品 を 開 発 ・販 売 し て い る 。
しか し、 消 費 者 に 対 す る 情 報 の 中 に は 、 商 品 の メ リ ッ トだ け を 強 調 す る な ど 誇 大 な 表 現 や 誤 解 を 招 く情 報 も 多 い 。 誤 っ た 情 報 判 断 に よ っ て 、 健 康 面 に 悪 影 響 を 及 ぼ す 場 合 も あ る の で
消 費 者 は 与 え ら れ た 情 報 を 鵜 呑 み に せ ず 、 科 学 的 知 識 に 基 づ い た 正 し い 価 値 判 断 に よ っ て 行 動 で き る 力 を 身 に 付 け て い か な け れ ば な ら な い 。
そ こ で 、 新 し い 食 品 に っ い て 、 調 査 ・分 析 し、 そ の 特 徴 や 問 題 点 を 明 ら か に しな が ら価 値 判 断 を す る 学 習 を 通 し て 、 情 報 活 用 能 力 を 育 成 す る こ と や 消 費 者 と して の 責 任 あ る 消 費 行 動 等 に よ り 、 企 業 や 行 政 に 働 き掛 け る こ と が で き る こ と の 認 識 が 深 め ら れ る よ う に 、 こ の 題 材
を 設 定 し た 。 (2>学 習 目標
ア 健 康 食 品 ・機 能 性 食 品 ・特 定 保 健 用 食 品 の 特 徴 を 理 解 さ せ る 。
イ 健 康 指 向 食 品 な ど の 特 徴 や 問 題 点 を 情 報 か ら調 査 ・分 析 し 、 価 値 判 断 で き る 力 を 培 う 。 ウ 様 々 な 情 報 や 視 点 か ら新 し い 食 品 に 対 す る消 費 者 と し て の 在 り方 を 考 え さ せ る 。
(3)事 前 準 備
アイウエ
事 前 に ア ン ケ ー ト調 査 を し 、 生 徒 の 食 生 活 の 実 態 を 把 握 し て お く。
事 前 に 身 近 に 食 べ て い る機 能 性 食 品 や バ ラ ン ス 栄 養 食 品 を 集 め さ せ て お く。
集 め た 食 品 や 資 料 か ら情 報 を 分 析 し、 考 察 で き る ワ ー ク シ ー トを 作 成 して お く 。
本 や 雑 誌 、 新 聞 、 官 公 庁 や 企 業 側 か らの 資 料 を 集 あ 、 価 値 判 断 で き る 参 考 資 料 を 作 成 し て お く 。
(4)対 象2年7組42名(男 子19名 、 女 子23名)
㈲ 授 業 の 展 開(2時 間)
区
分 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 備 考
導 ○ 本 時 の 学 習 目 標 を 知 る 。 本 時 の 目 標 を 確 認 さ せ る 。
医薬品 や健 康食品 と機能性食品 の ワ ー ク シ ー ト に 記 入 さ せ 、 整 理 ワ ー ク シ ー ト
入 違 い を 知 り 、 特 徴 を 学 習 す る 。 さ せ る 。 (個 人 提 出 用) 2a 特 定 保 健 用 食 品 に つ い て 学 習 す る 。
○ グ ル ー プ に な り 、 集 め た 機 能 性 食
品 や バ ラ ン ス 栄 養 食 品 の 成 分 を 調 調 べ た 結 果 を 記 入 で き る ワ ー ク ワ ー ク シ ー ト べ 、 バ ラ ン ス シ ー ト を 作 成 す る 。 シ ー ト と 電 卓 を 配 布 す る 。 (グ ル ー プ 学
展 ○ ミ ネ ラ ル バ ラ ン ス や 脂 肪 エ ネ ル ギ ー 企 業 側 か ら の リ ー フ レ ッ トや 教 習 用) 比 率 も計 算 し 、 栄 養 バ ラ ン ス に っ 師 が 集 め た 食 品 か ら作 成 した 参 プ リ ン ト
い て 診 断 す る 。 考 資 料 も配 布 す る 。 (グ ル ー プ で
○ 調 べ た 食 品 の 特 徴 や 問 題 点 に っ い ミ ネ ラ ル バ ラ ン ス 、 脂 肪 エ ネ ル 1枚)
開 て ま と め る 。 ギ ー 比 率 の 計 算 方 法 、 栄 養 評 価
○ ど う い う時 に そ の 食 品 を 食 べ た ら の 仕 方 を 説 明 す る 。 よ い か 、 そ の 食 品 を 食 べ る と き 、
ど ん な 食 品 を 一 緒 に 食 べ れ ば よ り 3a よ い か な ど 気 付 い た 点 に つ い て ま
一10一
1と め る ・
○ 発 表 の 準 備 を す る 。
グ ル ー プ で 発 表 す る 食 品 を 指 定
す る 。 1
(休 憩)
展 ○ 調 査 結 果 を グ ル ー プ ご と に 発 表 す 銘 柄 名 、 バ ラ ン ス シ ー ト 、 不 足 グ ル ー プ 学 習
る 。 す る栄 養 素 、 過 剰 す ぎ る栄 養 素 用 ワ ー ク シ ー
開 ○ 参 考 に な る 発 表 結 果 を ワ ー ク シ ー ミ ネ ラ ル バ ラ ン ス 、 脂 肪 エ ネ ル トに 記 入 20 ト に 記 録 す る 。 ギ ー 比 率 を 板 書 さ せ る 。
○ 発 表 内 容 や 参 考 資 料 に よ り 、 健 康 参 考 資 料 を 配 布 し読 ま せ る 。 プ リ ン ト 指向食品 などに対 す る消費者 の在 危害情報 で健康食品 に問題が多
り方 を 考 察 し 、 ワ ー ク シ ー ト に ま い 例 や 栄 養 の 過 剰 摂 取 、 合 成 ビ 個人提 出用 ワ
ま と め る 。 タ ミ ン の 問 題 に 触 れ る 。 一 ク シ ー ト に
健 康 づ く りの 基 本 は 、 毎 日 の 食 記入
と 事 を 充 実 さ せ る こ とで あ り 、 健
康指向食品を利用す る場合 はそ の 必 要 性 を 知 って 、 あ く ま で 食
め 事 の 補 助 と して 利 用 す る よ う指 一
○ 本 時 で 学 ん だ こ と に対 す る 感 想 を 導 す る 。
30 ま と め る 。 ま た 、 消 費 者 が 責 任 あ る 選 択 要
求 を す る こ と に よ り生 産 者 に 責 任 あ る 行 為 を 促 す こ とが で き る こ と に 気 付 か せ る 。
(6)評 価 の 観 点
ア 健 康 食 品 ・機 能 性 食 品 ・特 定 保 健 用 食 品 に つ い て 理 解 で き た か 。 イ 情 報 を 調 査 、 分 析 し、 価 値 判 断 す る こ と が で き た か 。
ウ 新 し い 食 品 に 対 す る 消 費 者 と して の 姿 勢 を 培 う こ とが で き た か 。 (7)考 察
ア 事 前 ア ン ケ ー ト調 査 結 果 か ら
バ ラ ン ス栄 養 食 品 な ど の 健 康 指 向 食 品 の 利 用 に つ い て は 、9割 以 上 の 生 徒 は 食 べ た 経 験 が あ る と答 え 、 そ の 中 で も2割 の 生 徒 は よ く食 べ て い る と答 え て い た 。 そ の 利 用 の 仕 方 は お や っ 代 わ り に 食 べ て い る 場 合 が 最 も多 い が 、 次 に 多 か っ た2割 近 く の 生 徒 は 食 事 代 わ り に 利 用 し て い た 。 授 業 後 の 感 想 を 読 む と、 漠 然 と健 康 に 良 い と考 え 、 何 も考 え ず に 栄 養 成 分 も見 な い で 購 入 して い る生 徒 が 多 い こ と が 分 か っ た 。 授 業 で こ の 題 材 を 取 り上 げ た こ と で 、 自 分 の 食 生 活 の 見 直 し、 消 費 者 と し て の 購 入 時 の 価 値 判 断 に っ い て 考 え る 機 会 を 与 え る こ と が で き た もの と 考 え る 。 生 徒 は 普 段 何 気 な く食 べ て い な が ら も気 に な っ て い た 食 品 だ け に 、 授 業 へ の 取 り組 み 方 は 積 極 的 で 、 強 い 興 味 を も ち な が ら楽 し く学 習 して い た 。 生 徒 の 実 態 を 把 握 して 、 生 徒 の 生 活 に 密 着 し た 題 材 を 取 り上 げ る こ と の 大 切 さ を 認 識 し た 。
イ 情 報 の 調 査 分 析
栄 養 成 分 か ら バ ラ ン ス シ ー トを 作 成 さ せ た こ と 、 一 食 に対 して の 栄 養 所 要 量 の 適 正 範 囲 を 明 示 し 、 評 価 基 準 を 決 め ○ △ × で 評 価 さ せ た こ と に よ り 、 生 徒 は 分 析 、 考 察 が しや す く な っ た 。 情 報 を 価 値 判 断 す る た め に は 、 正 し い 知 識 に 基 づ く情 報 の 整 理 ・分 析 が 重 要 で あ
る こ と の 認 識 を 深 あ た 。 ウ 消 費 者 と して の 姿 勢
教 師 が 知 識 を 一 方 的 に 与 え る 授 業 展 開 で は な く 、 生 徒 に い ろ い ろ な 情 報 を 与 え 、 生 徒 自 ら分 析 ・考 察 さ せ る こ と に よ り 、 望 ま し い 消 費 者 と し て の 姿 勢 や 消 費 者 の 在 り方 を 考 え さ せ た と こ ろ 、 ほ と ん ど の 生 徒 は 教 師 が 期 待 し て い た 結 論 を 導 き 出 し て い た 。
自 分 の 価 値 判 断 に 基 づ き 、 自 ら納 得 し考 察 し た た め 、 生 徒 の ワ ー ク シ ー トの 記 入 内 容 は 一 方 的 に 与 え ら れ る知 識 や 情 報 よ り重 み が あ り 、生 徒 の理 解 を深 め る こ とが で き た と感 じ
る 。 ま た 、 こ の こ と よ り情 報 を 価 値 判 断 で き る力 を 養 え た も の と考 え て い る 。
⑧ 生 徒 の 感 想(ワ ー ク シ ー トよ り抜 粋)
ア 健 康 に 良 い と思 っ て い た け れ ど 、 栄 養 バ ラ ン ス は あ ま り良 くな く、 必 要 以 上 に 摂 取 して し ま う 栄 養 素 が あ る か ら 、 食 事 と して は ふ さ わ し く な い こ と が 分 か っ た 。 こ れ な らば 、 三 食 し っ か り普 通 に 食 べ る方 が 良 い と 思 う 。
イ 今 回 の 授 業 は と て も 役 に立 つ 授 業 だ っ た 。 鉄 、 ビ タ ミ ンA、D、Eの 比 率 に は ビ ッ ク リ し た 。 エ ネ ル ギ ー が そ れ ほ ど 多 くな い か ら と い っ て 、 安 心 して バ ク バ ク食 べ る の は 非 常 に 良 く な い と 思 っ た 。
ウ こ れ か ら先 も機 能 性 食 品 を 食 べ る こ と が あ る だ ろ う け れ ど 、 成 分 を 良 くみ て 自 分 に あ っ た 物 を 買 う よ う に し た い 。
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