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東 京 の 水 環 境

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(1)

東 京 の 水 環 境

過去 現在 今後の課題

公益財団法人 東京都環境公社 東京都環境科学研究所

和波 一夫

東京都環境科学研究所 第21回 公開研究発表会

■日時:2016年1月7日(木) 午後■都庁・都議会議事堂1階・都民ホール

(2)

本日の発表内容

• 都内河川の水質

悪化 → 対策 → 改善

• 解決すべき課題

雨天時汚濁 水温上昇

東京湾の汚濁

(3)

1970年代

都内河川はどのように記述されていたか

アサヒグラフ 1970年9月18日号 日本百景⑳ 東京・多摩川 満身創痍で生き続ける

「隅田川は死んだが、多摩川は傷つきながらもまだ生きている。・・・・

この川が死ぬとき、東京もまたおそらく今の姿を保ってはいられま い。」

都市が滅ぼした川 加藤 辿著 中公新書 1973年発行 第一部 瀕死の多摩川

「堤防に近づくとまず、ぷーんとドブ川の臭いがしてきた。・・・・・・・

堤防に立ってみたとき私は思わず声をあげそうになった。水面が見え

ないほどの真白な泡! ・・・ 多摩川はいつごろからこんなひどい姿

になったのだろうか。」

(4)

1973年当時 東京都公害研究所長 * の序論

• 1973年 第4巻 公害研究所年報 序

『 東京都の当面する第2の問題 注) は、河川ならびに港湾の 水質汚濁である。東京都の河川は、70年前にはまだきれいで あった。 いいかえれば汚濁は70年間の現象だが、この汚濁を 除却し、もう一度70年前の状況にかえすには、まず 下水道を 完備することと、下水処理水の機能をもっとよくする ことが不可欠 だと思われる。 』

注):第1の問題は大気汚染、光化学スモッグ

* :戒能通孝(かいのう みちたか) 早稲田大学教授、東京都立大学教授のち、1969年、東京都公害研究所初代所長 専門は民法、入会権の研究、弁護士

関連文献: 土屋, 古井戸, 梶沼, 川原, 味村, 田辺, 横島, 牧野, (1970) 多摩川の総合調査結果について,

(5)

多摩川・田園調布堰

アンモニア性窒素 * 80年間の変化

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0

( mg/l )

年度

高度処理 硝化促進導入

<下水道整備の時代> 84% 99%

1970年代 泡が広がる多摩川

汚濁の著しい時代 1960年代~1980年代

東横線

2000年代の田園調布堰

*:アンモニア性窒素(NH4-N):アンモニウムイオンをその窒素量で表したもの。蛋白質,尿素,尿酸等の 有機性窒素の分解により生成する。主な発生源は、し尿・生活排水

写真:東京都公害研究所「公害と東京都」グラビア、東京都環境科学研究所 グラフ:東京都水道局と環境局のデータから作成

下水道普及率

1930~1950年代 20% 2000年代

(6)

都内シジミ漁獲量とBOD * 環境基準適合率

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500

1954年 1956年 1958年 1960年 1962年 1964年 1966年 1968年 1970年 1972年 1974年 1976年 1978年 1980年 1982年 1984年 1986年 1988年 1990年 1992年 1994年 1996年 1998年 2000年 2002年 2004年 2006年 2008年 2010年 2012年 2014年

都 内 河 川 の B O D 環 境 基 準 適 合 率

%

ト ン

・ 年 間 漁 獲 量

中川

江戸川

荒川

多摩川

都内河川BOD 環境基準適合率

シジミ漁獲量も上昇

(目盛は左側)

BOD (Biochemical Oxygen Demand ) : 生物化学的酸素要求量。水中の有機物が好気性微生物により分解される過程で消費される水中の

青色は 多摩川 のシジミ BOD 環境基準適合率は

上昇(目盛は右側)

(7)

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000

島根 青森 茨城 北海道 東京 三重 愛知 福岡 鳥取 岐阜

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

(トン/年)

2014年 都道府県別 シジミ漁獲量

東京 5位

7

多摩川河口部の ヤマトシジミは、

河川水中の懸濁 物を濾過浄化 河川水量の20~

60%を濾過

文献:和波一夫, 石井裕一, 安藤晴夫, 都内水域における二枚貝ヤマトシジミの 生息状況, 用水と廃水,VoL55,No.9,60 - 67 ,(2013).

(8)

雨天時汚濁の問題

(9)

大雨後の東京湾

1986年8月6日 衛星写真 LANDSAT TM 5

気象庁データ 東京(大手町)

1986年8月4日185㎜

8月5日29㎜

多摩川 隅田川 荒川

江戸川

2日間で降水量

200㎜

(10)

降雨後の東京湾

2013年9月17日 衛星写真

気象庁データ 東京(大手町)

2013年9月15日 78㎜

9月16日16.5㎜

2日間で降水量 95㎜

多摩川

荒川

(11)

合流式下水道 雨天時越流水

下水処理場

下水処理水

道路排水

家庭排水

雨天時越流水

合流管

河川

事業場・

工場排水

下水処理場 雨水管

分流式下水道 汚水管

雨 水 管 汚

水

管

(12)

雨天時越流水

目黒川 常盤橋付近の雨水吐口 2007.9.11

東京(大手町)2007年9月11日

降水量55㎜ 1時間35㎜ 雷を伴う大雨

神田川 江戸川橋左岸の雨水吐口

(13)

降雨時の河川

雨天時越流水が流入 → 水質・底質の悪化

大雨時の濁水 降雨前

目黒川・船入場付近

(14)

研究所の主な雨天時調査

長い期間の調査

• 野川・仙川 1997年11月~1999年1月 (15か月)

• 多摩川 1998年6月 ~1999年1月 (8か月)

降雨時の調査

• 神田川 2008年 2月26日~27日

• 立会川・勝島運河 2013年 11月25日~26日 縦断調査

隅田川~東京港 お台場の大腸菌調査

2014年10月7日, 10月23日

(15)

仙川・氷川橋 野川・水道橋

多摩川

東京湾

丸子測定室

田園調布堰

東急・田園都市線

東急・東横線

雨天時調査地点

(16)

雨天時用 採水器の設置(野川)

圧力センサーの設置

採水器の設置

(17)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

BOD COD T‐N NH4-N N 0 x‐N T‐P

雨天時と非雨天時の年間負荷割合

文献:和波一夫、嶋津暉之, 都市河川の雨天時汚濁の実態, 水環境学会誌,Vol25, No9, 529-532,(2002).

多 摩 川

非雨天時

雨天時

COD(化学的酸素要求量)の年間負荷量のうち、雨天時の 負荷量が70%を占める。

生物化学的

酸素要求量 全窒素 アンモニア性

窒素

硝酸性窒素 全りん

(18)

神田川 江戸川橋~中之橋付近

(19)

神田川 雨天時調査地点 2008年2月26日~27日

文献:安藤晴夫、和波一夫, 石井真理奈、竹内健,

雨天時調査結果について(1),

(20)

神田川 雨天時のアンモニア性窒素変化

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4

0 1 2 3 4 5 6 7 8

:30 :40 :50 :00 :10 :20 :30 :40 :50 :00 :10 :20 :30 :40 :50 :00 :10 :20 :30 :40 :50 :00 :10 :30 :50 :10 :30 :50 :10 :30 :50 :10 :30 :50 :10 :30 :50 :10 :30

10分間隔 降水量 ㎜

(mg/L)

降水量 江戸川橋 華水橋 中之橋

降水量(目盛は右側)

この時刻から雨水吐の 汚水が河川に流入

神田川のアンモニア性窒素濃度(目盛は左側)急上昇

(21)

隅田川・お台場調査

蔵前橋

お台場 浜離宮

調査日

2014年9月30日 同年10月7日 同年10月23日 下げ潮時に調査

地図:Google

(22)

隅田川調査の様子

(23)

大腸菌数の縦断変化 隅田川~東京港

降雨後は大腸菌数が上昇

1 10 100 1000 10000 100000

2014/9/30(前3日間 降水量0mm)

2014/10/7(前3日間 降水量272mm)

2014/10/23(前3日間 降水量27mm)

降雨後の調査 晴れ続きの日

隅田川 東京港

(100ml中の菌数)

文献:和波一夫, 石井裕一, 安藤晴夫, 木瀬晴美, 隅田川から東京港までの大腸菌数等の変化,

東京都環境科学研究所年報,32-33,(2015).

(24)

St.1

St.2 St.3

St.4 St.5

St.6 St.7

St.8

お台場 調査地点

(25)

1 10 100 1000 10000

st.1 st.2 st.3 st.4 st.5 st.6 st.7 st.8

お台場の大腸菌数

国際トライアスロン 連合( ITU )の基準

250

各調査日前3日間の降水量

9/30 : 0 ㎜ 10/7 : 272 ㎜ 10/23 : 27 ㎜

文献:和波一夫, 石井裕一, 安藤晴夫, 木瀬晴美, お台場における大腸菌数の鉛直分布把握の試み, 東京都環境科学研究所年報,34-35,(2015).

(100ml中の菌数)

降雨後は大腸菌数が上昇

(26)

雨天時負荷

国土交通省:

合流式下水道では年間を通じて

公共用水域に放流されるBOD汚濁負荷量 のうち、約7割は雨天時の未処理放流水・

簡易処理放流水によるものと試算

文献 : 岡本誠一郎, 合流改善の基本方針と総合的な対策の推進,

水環境学会誌,Vol25,No9,518-522,(2002).

(27)

合流式下水道の改善に向けて

• 合流式下水道において、降雨時にし尿を含む未処理下水が 放流されることによる水域汚染等が社会問題化

• 平成15年度には下水道法施行令を改正し、中小都市(170 都市)25年度、 大都市(21都市)では平成35年度 までに緊急改善対策の完了を義務付け

• 「効率的な合流式下水道緊急改善計画の手引き(案)」を 活用し、改善対策の低コスト化、スピリット21などの新技術の 導入を図り、効率的・効果的に改善対策を推進し、法令で 定められた期限内に確実に対策を完了(合流式下水道緊急 改善事業) 国土交通省HP

http://www.mlit.go.jp/crd/sewerage/sesaku/06cso.html

(28)

水温上昇の問題

(29)

2006.3.1 神田川・高戸橋

湯気が立つ神田川

落合水再生センターの

放流水が流入

(30)

落合水再生センター 流入下水の水温変化

毎月の通日調査の年度平均値

15 16 17 18 19 20 21 22 23 24

年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度

℃

流入下水の水温は40年間で

約6℃上昇

(31)

多摩川流域の水再生センター 下水の水温変化

毎月の通日調査の年度平均値

15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

1974年度 1975年度 1976年度 1977年度 1978年度 1979年度 1980年度 1981年度 1982年度 1983年度 1984年度 1985年度 1986年度 1987年度 1988年度 1989年度 1990年度 1991年度 1992年度 1993年度 1994年度 1995年度 1996年度 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度

℃

北多摩一号(2003年度と2005年度以降は 放流水の水温)

南多摩(2005年度以降は放流水の水温)

多摩川上流(2003年度と2005年度以降は 放流水の水温)

線形(南多摩(2005年度以降は放流水の

水温))

図:東京都下水道局事業年報の報告値から作成 (一部データ欠測)

流入下水の水温は40年間で約5℃上昇

(32)

多摩川 水温連続測定地点 概念図

St.1

用水堰

起点 0㎞地点

St.2 多摩川上流水再生センター 放流水路 1㎞地点

St.3 八王子水再生センター 放流水路 1.5 ㎞地点

St.5

日野橋 5.5㎞地点

水温は、耐圧防水温度計測データロガー(Onset社製 Tidbitv2, 精度±0.2℃)による。

2008年12月~2009年2月,2009年12月~2010年3月の期間 10分間隔の設定により測定

多摩川

St.4 多摩川緑地

4㎞地点

(33)

河川水と下水処理水の冬季水温

0 5 10 15 20 25

℃

2010.1.5 - 1.31

St.1 St.2 St.3 St.4 St.5

下水処理水

下水処理水流入後の河川水

下水処理水流入前の河川水

文献:和波一夫, 安藤晴夫 ,石井真理奈, 下水処理場放流水の河川水温への影響,

東京都環境科学研究所年報, 2010, 116-120, (2010).

(34)

河川水 の水温差 (St.5と St.1の水温差 ) 2009年12月~2010年3月

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

12:00:00 午前 3:00:00 午後 6:00:00 午前 9:00:00 午後 12:00:00 午後 3:00:00 午前 6:00:00 午後 9:00:00 午前 12:00:00 午前 3:00:00 午後 6:00:00 午前 9:00:00 午後 12:00:00 午後 3:00:00 午前 6:00:00 午後 9:00:00 午前 12:00:00 午前 3:00:00 午後 6:00:00 午前 9:00:00 午後 12:00:00 午後 3:00:00 午前 6:00:00 午後 9:00:00 午前 12:00:00 午前 3:00:00 午後 6:00:00 午前 9:00:00 午後 12:00:00 午後 3:00:00 午前 6:00:00 午後 9:00:00 午前 12:00:00 午前 3:00:00 午後 6:00:00 午前 9:00:00 午後 12:00:00 午後 3:00:00 午前 6:00:00 午後 9:00:00 午前 12:00:00 午前 3:00:00 午後 6:00:00 午前 9:00:00 午後 12:00:00 午後

℃ 冬季、下水処理水流入後の多摩川は、水温が5℃~7℃高い

12月 1月 2月 3月

(35)

東京湾の問題

(36)

東京湾における表層水温の長期変化

30年前から比べると

東京湾の水温は上昇

している。

(37)

東京湾の赤潮、 底層の貧酸素化

珪藻・鞭毛藻類の赤潮(コーヒーブラウン色) 夜光虫の赤潮(トマトケチャップ色)

日射量・水温の上昇 → 赤潮プランクトンの大増殖

→ 海水が茶褐色や赤褐色 → 死滅、底層に堆積

→ 底層の貧酸素化

2006.6.1 2013.7.8

(38)

散乱する水辺のプラスチック系ごみ

河口部 → 東京湾 → 外洋へ拡散

やがて粉砕され、マイクロプラスチック汚染に

浜離宮脇の水路 多摩川河口部

(39)

ま と め

1. 都内河川の水質は、この50年間で改善 2.雨天時汚濁対策のさらなる推進を

3.水温上昇 → エネルギー消費抑制へ

4.東京湾 → 水環境の改善が必要

(40)

ご清聴ありがとうございました

東京の水環境

(41)

以下は、改善例や参考資料

(42)

東京都 一日水道配水量の推移

0 5 10 15 20 25 30 35

400 450 500 550 600 650

1985年度 1986年度 1987年度 1988年度 1989年度 1990年度 1991年度 1992年度 1993年度 1994年度 1995年度 1996年度 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

漏 水 率

% 万m

3

/日

漏水率 %(目盛は右側)

470 万 m

3

/日 一日最大配水量(1992年度 617万m

3

/日)

一日平均配水量

(1992年度 508

万

m

3

/日)

最大 147 万m 3 の減少

東京ドーム124万m

3

より大。横浜市

(人口372万人) の一日最大配水量 129万m

3

より大

429

万

m

3

/日

79 万 m

3

の減少

名古屋市(人口239万人) の

一日平均配水量 78

万

m

3

に相当

(43)

水道局の漏水対策

節水型トイレ・洗濯機などの普及

水道配水量の減少

→ エネルギー消費量の削減

(44)

隅田川の水質と下水道普及率

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

1971年度 1972年度 1973年度 1974年度 1975年度 1976年度 1977年度 1978年度 1979年度 1980年度 1981年度 1982年度 1983年度 1984年度 1985年度 1986年度 1987年度 1988年度 1989年度 1990年度 1991年度 1992年度 1993年度 1994年度 1995年度 1996年度 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度

下 水 道 普 及 率

%

(mg/L)

両国橋 BOD 年度平均値

隅田川流域(板橋、北、練馬区)の下水道普及率

類型指定の見直し による

類型指定の見直し による

台東区のハゼ釣り大会始まる 早慶レガッタ・花火大会再開 隅田川支川の神田川にアユ遡上

E類型 BOD環境基準10 mg/L

D類型 BOD環境基準8 mg/L

C類型 BOD環境基準5 mg/L

(45)

多摩川の水質と下水道普及率

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

0 2 4 6 8 10 12

1971年度 1972年度 1973年度 1974年度 1975年度 1976年度 1977年度 1978年度 1979年度 1980年度 1981年度 1982年度 1983年度 1984年度 1985年度 1986年度 1987年度 1988年度 1989年度 1990年度 1991年度 1992年度 1993年度 1994年度 1995年度 1996年度 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度

下 水 道 普 及 率

%

(mg/L)

田園調布堰 BOD年度平均値 下水道普及率

B類型 BO D環境基準3 mg/L

図:東京都下水道局資料、環境局資料から作成

2001 年 3 月 多摩川中流域・下流域の 環境基準がB類型指定となる。

C類型 BO D環境基準5 mg/L 類型指定の見直し

による

(46)

多摩川の水質改善とアユ遡上数増加

0 1 2 3 4 5 6 7

0 200 400 600 800 1000 1200 1400

1983年 1984年 1985年 1986年 1987年 1988年 1989年 1990年 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年

(mg/L)

(万尾) BOD(生物化学的酸素要求量) 目盛は右側

アユ推定遡上数 目盛は左側

B O

D 年

度

平

均 値

(47)

東京湾全体では赤潮改善 ただし湾奥は未改善

赤潮発生率 * の低い海域が拡大し、フロント(〇印)が北上 栄養塩類の削減対策効果と推定

赤潮発生率(%):各5年間の毎月の水質測定調査のうち、赤潮が何回発生していたかを%で表したもの。図中の0は60回の 調査で赤潮が発生していないことを示し、20は60回の調査のうち12回赤潮が発生したことを示す。

原図:東京都環境科学研究所 安藤晴夫

公共用水域の水質測定結果 42地点の毎月データを統計処理

(48)

水循環の問題

(49)
(50)

1968年~1970年の組織・法律整備状況

1960年代 多摩川の水質汚濁が著しくなる

• 東京都公害研究所発足 1968年 4月 東京都公害防止条例公布 1969年 7月

• 多摩川原水の水道水によるカシンベック病の疑い報道 1970年 9月→後に、否定される

• 玉川浄水場の取水停止 1970年 9月

• 東京都公害局設置 1970年10月

• 臨時国会(公害国会)召集 1970年11月

• 水質汚濁防止法成立 1970年12月

①排出水の規制 ②水質汚濁の状況の監視

(51)

水質汚濁防止法

昭和45年 (1970年12月25日)

(目的)

第一条

この法律は、工場及び事業場から 公共用水域に排出される水の排出を 規制すること等によって公共用水域 の 水質汚濁の防止を図り、もって 国 民 の 健 康 を 保 護 す る と と も に 生活環境を保全することを目的とす る。

公共用水域の水質の 保全に関する法律

昭和33年 (1958年12月25日)

(目的)

第一条

この法律は、公共用水域の保全 を図り、あわせて水質の汚濁に関 する紛争の解決に資するため、

これに必要な基本的事項を定め、

もって 産業の相互協和 と公衆 衛生の向上に寄与することを目的 とする。

所管は経済企画庁

指定水域は、東京では江戸川のみ

1971年7月環境庁発足。各省庁に分散して いた各種基準の設定、監視、測定、取締り等 に関する権限を一元的に集中

水質保全の法律

(52)

西暦 元号

1967 昭和42 公害対策基本法の制定 1968 昭43 東京都公害研究所設置 1969 昭44 東京都公害防止条例の制定 1970 昭45 東京都公害局設置

臨時国会(公害国会)で水質汚濁防止法成立 1971 昭46 環境庁設置

1980 昭55 公害局を環境保全局に改称

1985 昭60 東京都公害研究所を江東区に移設、名称を東京都環境科学研究所に 改称

1993 平成5 東京都水辺環境保全計画の策定 環境基本法の制定

1994 平6 東京都環境基本条例の制定 1997 平9 東京都環境基本計画の策定 1998 平10 東京都水環境保全計画の策定

1999 平11 東京都水循環マスタープランの策定 2000 平12 東京都環境局の発足

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(環境確保条例)の 制定

2001 平13 環境省設置

2002 平14 「東京都環境基本計画」策定 2006 平18 「10年後の東京」策定

2008 平20 新しい「東京都環境基本計画」策定

東京都 水環境行政の関連年表

参照

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