研究主題
能美市立辰口中学校「生き生きと学校生活をおくり、意欲的に学習に取り組む生徒の育成」
-基礎的な力をつけ、それを活用するための授業デザイン-
現在、学校全体は大変落ち着いており、生徒たちは学習や部活動、また、学校行事や生徒会活動などに 意欲を持って取り組んでいる。それは、平成14年度より、「心の教育」の大切さをいち早く感じ取り、学 力向上の中心に「道徳教育」を据えることを確認し、教育活動を推進してきたからだといえる。
20年度全国学力学習状況調査の結果などによると、あいさつや奉仕活動、人間関係の点で、高く評価 が出来、「心の教育」の成果が現れている。ただ、授業に望む姿勢はほぼ良好で、基礎学力も県平均を上回 っているが、1日あたりの読書時間や家庭学習が全国平均を下回っているなど危惧される面もある。学校 長の経営ビジョンの自己評価においても、「生徒の学習への関心と意欲を高め、基礎・基本の定着を図る」
という部分ではやや低めの評価となっており、学習に関しての知的好奇心や意欲、自立心を養う必要があ ると考えられる。
本年度より、石川県教育委員会より「活用力」向上プランの研究指定を受けている。これを機会に、生 徒がより意欲を持って望める授業づくりを工夫したい。その身につけた基礎学力が、生活のいろいろな場 面へ活用可能で、生徒にとっての授業がより価値が高いものにし、自ら学ぼうとする知的好奇心や意欲、
自立心を育てていきたい。
学びのサイクル
めざす生徒像
1 進んで実行する生徒 (責任)
2 根気強くやりぬく生徒(努力)
3 仲良く明るい生徒 (友愛)
学んだ力を活用するよろこび 充実感 → 学ぶ意欲 A-1 学校研究の概要
1.授業デザインの視点( 「習得」 「活用」 「探究」を意識した授業づくり)
(1)辰口中学校が考える「活用力」とは?・・・・
(2)活用型授業の典型例 知識・技能を
問題解決の方法を
課題の解決に 生活体験の場面に 思考力・判断力・表現力を
駆使して活用すること
授業者のスキル 学習者のスキル
①課題の提示(中心発問)
提示の仕方の工夫
○前時の復習(質問で)
○身近なもの ○具体的なもの
○絵、写真で
②考える時間の保証
補助的な説明や個に応じた支援
③話し合いの場の設定 形態や目的
○ペア →自分の考えをはっきりさせる
○グループ→統一意見にする
○全体 →発言をつなげる 関連した考えに挙手
④まとめる 構造的な板書
①課題をつかむ 考えたくなる課題
○知らないことなのでおもしろそう
○どうなっているのだろう
○どこかで聞いたことがあるような
②自分の考えを持つ 既習を活用する 生活体験を活用する
③話し合い活動 説明の仕方
○みんなに向かって話す
○結論を先に、根拠を述べる
○短く区切って話す
○つなぎ言葉を使って
つまり、例えば、まとめると 等 聴き方 肯定的に自分の考えと比べる 説明方法
○黒板(指示棒)○ホワイトボード
④まとめる
自分の考えより深まった知識・理解 を実感
⑤学習のふり返り
「自己評価カード」
活用 学習スタイル活用
自己評価カード 活用
思考力・判 断力・表現力を駆使 する場面=言語活動がともなう
(3)学びの観点を意識した授業展開
☆学びの観点①、②、③、④を有機的に結びつけ、「確かな学力」を育む
※学力の氷山の海面下を明らかにした授業展開
☆学びの観点①、②、③、④の授業展開での順序性による授業分析
※辰口中独自の指導案による「活用力」向上を目指した授業デザイン
【習得】 ・④ ※②を③に置き換えは可能である
・②→④
・①→②→④
・P→①→②→④
【活用】 ・④→② 【探究】 ・①→②→(P)
・④→①→② ・P→①→②→(P)
・④→①→(P)
・②→③
☆知識・技能や問題解決の方法を活用できる具体的状況
国語 過去に経験したこと、生活の場面に! 美術 名画の模写、オリジナル作品の製作に!
社会 世界の国々、統計資料、社会の出来事に! 保体 健康的な生活のあり方、試合や記録会に!
数学 文章問題、日常の生活と密着した課題に! 技術 難易度の高い作品製作、プレゼン資料製作に!
理科 生活体験の場面、科学史、単元末実験に! 家庭 ロールプレイ、献立の工夫、生活の中での諸問題に!
英語 イラストや実物の提示、日常会話に! 特支援 生活の中での課題に!
音楽 作曲者の工夫点を理解、全体合唱に!
④ 知る 覚える
②③ 考える 工夫する
① こだわる 促される やらねばと思う
P 自分でやってみる 生活で使ってみる
海面
④ 知識 技能
②③ 思考力 問題解決力
① 関心・意欲
Practice
実感海面