日本産業技術史学会第29回年会シンポジウム報告
「技術立国日本の再検証」
2013年 ! 月15日 於:大阪工業大学
平成23年度の『科学技術白書』では2006年の
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細胞樹立の成功,2010年の「ハヤブサ」地 球帰還を我が国における科学技術の成果として掲げている。高度成長期末期における同『白書』が,機械工業から食品工業に至るまでのほぼ製造業の全分野での民間企業による研究開発の成 果を掲げていたことを考えると,21世紀に入って製造業に関わるものが影を潜めてしまった観 がある。確かに21世紀初頭になっても『科学技術白書』や『ものづくり白書』では「トヨタ生 産方式」や「セル生産方式」に言及しているが,それらはものづくりに関係しているとはいえ プロセスイノベーションであって,そこで製造されている自動車や家電製品そのものの技術革 新を意味するものではない。
我が国の誇りとされてきたものが文字通りの意味で純国産の技術であったのか,我が国の技 術の独自性は何であったのかについて本シンポジウムで検討することにした。
特別講演:キヤノンにおける独自技術開発と知財戦略………田浪和生
――複写機開発を例に――
わが国における自動車用鋼板の開発と発展………臼田松男 ホンダの一次サプライヤーの長屋生産方式とは………出水 力
――海外進出当初の量産化に向けた工場運営について――
農業機械工業に見る「ものづくり」………堀尾尚志 シンポジウム「技術立国日本の再検証」を司会して………後藤邦夫