別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 乙 第 2905 号 氏 名 伊藤 亮太
論文審査担当者
主査 水間 正澄 教授 副査 後閑 武彦 教授
副査 稲垣 克記 教授
(論文審査の要旨)
大腿骨転子部骨折症例の単純 X 線分類(Jensen 分類、AO 分類)と 3DCT 分類
(中野分類)を比較し、3DCT 像での骨折線の状態につき検討した。対象症例 は 44 症例であり、Jensen 分類と 3DCT 分類の一致率は 65.9%、AO 分類とは 75.0%であった。3DCT により骨折線の詳細な把握が可能であり、前方 骨折線 は転子間稜付近を通るものが 90.9%、後方骨折線は全症例でほぼ同じ位置に 存在し粉砕例が 34.1%みられ、外側骨折線による後方破壊が 63.6%の症例に 存在した。さらに Short femoral nail(以下 SFN)で治療した 33 症例の術前 後の CT 像の検討では大転子骨折部は整復が困難で nail 挿入により骨折部の 開大する症例が 42.4%、さらに術後に大転子骨折部が転位する症例が 54.5%
存在し、SFN の適応には限界があると考えられた。
本論文は大腿骨転子部骨折に関して新しい知見を得ており、学術上価値があ り学位論文に値すると判定した。
論文題名:Radiographic analysis of preoperative and postoperative 3DCT images of trochanteric femoral fractures
(大腿骨転子部骨折術前・術後 3DCT 像による検討)
掲載雑誌名:THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL OF MEDICAL SCIENCES (Vol.26 No.4 頁 2014 年)
(主査が記載、500字以内)