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安全の手引き

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安全の手引き

平成22年4月1日

在ベトナム日本国大使館

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Ⅰ はじめに 当地における在留邦人及び短期渡航者の数は年々増加の一途をたどり、これに伴って、邦 人を巻き込んだ事件・事故の件数も増加傾向にあります。 邦人の皆様には必要な安全対策を講じておられることと存じます。皆様が当地の犯罪や事 故の特徴を知り、防犯意識を持てば、これらの犯罪や事故から身を守ることが可能となります。 この度、当館において、邦人の皆様が安全に安心して暮らしていただくための参考に資す るよう、安全対策のノウハウ、実践についての手引きを4月1日付けで改訂しましたので、御 参考にしていただければ幸甚に存じます。 本マニュアルを更に充実したものにしていくためには、皆様からの情報提供や御意見等が 不可欠ですので、お気付きの点があれば、当館までお知らせいただきますようお願い申し上げ ます。 Ⅱ 防犯の手引き 1.防犯の基本的な心構え (1)自分や家族の安全は自分たちで守る 海外では、治安の悪い国・地域が多く、治安機関の信頼性も必ずしも高いとは言えませ ん。何よりも自分と家族の安全は自分自身で守るという心構えが大切です。 (2)予防こそが最良の危機管理 事件、事故、災害に巻き込まれてからでは手遅れとなりますので、防犯のために必要な 努力と経費は惜しまないようにしてください。(海外では「水」と「安全」はタダではありませ ん。また、事後の処理経費は膨大なものとなります。)防犯機器等を活用し、被害に遭いにくい 環境整備に努めるとともに、皆様が講じた安全対策について日頃から点検することも大切です。 (3)「安全のための三原則」を踏まえた行動 「安全のための三原則」とは、 「目立たない」 「行動を予知されない」 「用心を怠らない」 ですが、この三原則を守って生活することは、必ずしも容易なことではありません。日本 での行動・生活様式をそのまま海外に持ち込むと、とかく目立つことになり、かえって自らを 危険にさらすことになる場合もあります。 (4)生命と身体の安全を最優先に考える 万一、賊に襲われた場合、自らの生命の安全を第一に考えて、無理な抵抗、賊に誤解を 与える動作(例えば、財布を取り出そうとして、あわててポケットに手を入れたり、バッグを 開ける動作をすれば、相手はこちらがけん銃や凶器を取り出すのではないかと誤解して攻撃し てくる可能性は一段と高くなります。)はせず、一旦は相手の要求に従うことで、自らの生命、 身体の安全を守ることを最優先に考えることが必要となる場合もあります。 2.最近の当地での犯罪発生状況(犯罪の手口と防犯対策) (1)置き引き 【手口】 ○ ホテルのロビーで待ち合わせ中、相手が来たか確認するために席を外し、窓際に近寄 ったわずかの間に貴重品入りのアタッシュケースを盗まれた。 ○ ホテルのロビーで、グループ旅行の仲間と写真撮影のため、手荷物を置いた場所を短

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時間離れた間に、その手荷物を盗まれた。 ○ ホテルのロビーで、ベトナム人から話しかけられ、振り向いて対応している隙に、横 に置いてあった貴重品入りのアタッシュケースを盗まれた。 ○ ホテルのバーで仲間と雑談中、座っていた椅子の横に置いていた貴重品入りのアタッ シュケースを盗まれた。 ○ レストランで食事中、座っている椅子の背に掛けていた貴重品入りのショルダーバッ グを盗まれた。 【対策】 ● 荷物は手元に置き、目を離さない。 ● 席を離れる時は荷物を携行するか、荷物から目を離さないよう同席者に確実に依頼す る。 ● 高級ホテル内であっても、貴重品の管理には十分注意する。 (2)スリ 【手口】 ○ 市場で買い物中に、肩に掛けていたバッグをカッターナイフ状のもので切られ、バッ グの中から貴重品を盗まれた。 ○ 寺院の祭りの人混みの中で、手に持っていたバッグから財布を盗まれた。 ○ 街を歩いている時、後ろから来た自転車にぶつけられた後、野次馬を装って集まって きた仲間(と思われる者)に財布を盗まれた。 ○ 長距離バスの中で、カバンをカッターナイフ状のもので切られ、貴重品を盗まれた。 【対策】 ● 現金は分けて携行する。 ● 人混みに近寄らない。 ● バッグに財布を入れる場合は、バッグは常に視界に入るように携行する。 (3)ひったくり 【手口】 ○ 二人乗りのバイクの賊が、追い越しざまにバッグをひったくって逃走した。 ○ バイクが正面から突っ込んで来たため、びっくりして動けない状態の中でバッグをひ ったくられた。 ○ 街を歩いている時、物売りの子供数人に取り囲まれ、対応している隙に近寄ってきた 大人にバッグを持ち去られた。 【対策】 ● 貴重品をしっかり身に付けて携行する。 ● 携行する場合は、携行品を車道側に出さない。 ● 後方からバイクが自分の背後まで迫ってきていないかにも注意する。 (4)忍び込み 【手口】 ○ 深夜、寝ている間に自宅に賊が忍び込み、居間のパソコンを盗まれた。 ○ ゲストハウスに宿泊した際、部屋の鍵を掛け忘れたまま就寝し夜間に現金を盗まれた。 【対策】 ● 治安の良い地域に宿泊施設や住宅を探す。 ● 施錠のある施設に居住、滞在し、鍵を掛け忘れないように注意する。 ● 忍び込みにあったら、居直り強盗になる可能性もあるため、無理に抵抗しない。 (5)睡眠薬強盗 【手口】 ○ 街や観光施設を歩いていると、ベトナム人が片言の日本語や英語で話し掛けてきて自

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宅やレストランでの食事に誘われる(あるいはその場でジュースを飲ませられる)。睡眠薬入り の飲食物の影響で急に眠気を催し、目が覚めた時には荷物が盗まれている(薬の量によっては 命に関わる場合もある。)。 【対策】 ● 見知らぬ人の誘いには乗らない。 ● 夜間、大通りから入り組んだ小道に立ち寄らない。 ● 睡眠薬の量によっては生命に関わるものとなるので、差し出されたものを安易に口に しない。 (6)両替詐欺 【手口】 ○ 30ドルをドンに両替する際、1ドル1万8000ドンで折り合いが付いたので54 万ドンを受領する時、相手から最初に5万ドン10枚、次には1000ドン4枚手渡される。 (ドンは桁が多いため、その場では容易に確認できず、だまされやすい。) 【対策】 ● 両替は銀行等正規の両替所で行う。 ● ヤミ両替は違法行為となるので応じない。 ● 現地通貨(ドン)は桁数が多いので両替金額を十分確認する。 3.その他の犯罪手口 以下の犯罪は当地ではこれまで余り報告されていませんでしたが、最近、一部の手口(コ インばらまき、にせガイド、悪質タクシー)が散見されるので、十分注意してください。 (1)ケチャップ・スリ、アイスクリーム・スリ 【手口】 ○ 旅行者の衣服やカバンにケチャップやアイスクリームをわざと付け、親切を装い、衣 服やカバンの汚れを拭き取りながら、中にある貴重品を盗み取る。(付ける者と親切を装って近 づいてくる者とがグルになっている場合がある。) 【対策】 ● 見知らぬ人の接近に気を付け、後で自分でふき取る。 (2)コインばらまき 【手口】 ○ 旅行者の目の前でわざと財布と落とし、コインをばらまく。旅行者が親切にコインを 拾っている隙をねらって荷物を持ち去る。 【対策】 ● 手を貸す場合にも、自分の手荷物には常に十分注意を払っておく。 (3)ワイン・ボトル当たり屋 【手口】 ○ 人の往来が多く、肩と肩がすれ違うことを利用して、わざとワイン入りの紙袋を落と してビンを割る。「高価なワインなんだ。弁償しろ。」などとたたみかけて現金を取る。 【対策】 ● 「警察を呼ぼう」「ワインの領収書を見せろ」などと言ってみる。殆どはこの段階で逃 げるが、相手が集団の場合や夜間で人通りの少ない場所では逆に危険なので、ある程度の現金 を手渡すこともやむを得ない場合もある。 (4)スプレー強盗 【手口】 ○ 数人に取り囲まれた上で手荷物を強奪され、犯人を追いかけようとしたところ、スプ レーを顔に吹きかけられ逃げられる。

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【対策】 ● 昼間でも人の少ない場所には立ち寄らない。 (5)いかさま賭博 【手口】 ○ 旅行中、親しげに近寄り、自分の兄弟(姉妹)が今度日本に行くので日本のことを教 えて欲しいなどと話しかけ、自宅に連れて行き歓待する。気を許したところで、これから金持 ちの友人が来るので、ブラックジャックをして一儲けしようと誘い込み、最終的に多額の現金、 更にはクレジット・カードでキャッシングした現金又は同カードで購入した高額な商品などを 騙し取る。 【対策】 ● 旅先で親しげに話しかけてくる人を軽々しく信用しない。 ● 見知らぬ人から頼まれ事をされても安易に請け負わない。特に、車両で移動する話を 持ちかけられても乗らない。乗ってしまうと、逃げることは極めて困難となる。 (注)いかさま賭博は東南アジア全域で発生していますので、十分注意してください。 (6)麻薬の不法所持 【手口】 ○ 麻薬の売人が近寄ってきたり、現地で出会った知人が「疲労回復の薬」として勧めて くる。売買直後に警察に密告され逮捕される。 【対策】 ● 麻薬は断固拒否する。 ● ベトナムでは麻薬所持で死刑になる場合もあり、現行犯逮捕されれば、「出来心」「麻 薬とは知らなかった」と主張しても通用しない。 (7)空港到着後の車内強盗・恐喝 【手口】 ○ 制服を着用した航空会社職員を名乗る男が声を掛けてきて、自分の帰宅方向と同じだ からホテルまで送ると信用させて車に乗り込ませたところで、所持品を強奪する。 ○ 空港タクシーを利用してハノイ市内まで向かう途中、運転手が人通りのない場所に停 車し、法外な金額の通行料金を支払うよう強要する。 ○ 空港の到着ロビー内で、ガイドと称する人物が、ハノイ市内まで案内するなどと親し げに声を掛け、当初の宿泊予定のホテルとは全く異なるホテルに連れて行き、このホテルに宿 泊するよう強要する。 【対策】 ● 夜間到着便を利用する場合、当地では日本人を狙った偽ガイドや悪質タクシーの被害 に遭いやすいので、十分注意する。 ● 信頼できる知人に出迎えを依頼する。知人がいない場合には、旅行会社に出迎えを依 頼するとともに、出迎え者の名前等を確認しておく。 (8)偽ガイドの空港出迎え 【手口】 ○ スーツケース等に記載されている旅行者の名前や旅行会社名を読み取って、「○○旅行 会社の現地ガイドです。○○さん、迎えに来ました」などと言って出迎えを装った仲間の車で 市内のホテルまで搬送して、高額な搬送代金を吹っかけて多額の現金を騙し取る。 【対策】 ● 正規ガイドは空港到着ロビーに「赤線」で提示された場所に並んで待機しているので、 それ以外の場所から気安く声を掛けてくる人物には十分注意する。 ● 事前に出迎え者の名前や電話番号等を確認しておく。

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(9)ニセ警官 【手口】 ○ 職務質問を装い、身体検査や所持品検査を行い、隙を見て貴重品を抜き取る。 ○ 麻薬の不法所持を仕組み、現行犯逮捕して「見逃して欲しければ、○○円出せ」など と強要する。私服のニセ刑事も同様。 【対策】 ● 相手に身分証明書の提示を求める。 ● 宿泊先ホテルや日本大使館で検査に応じるなどと主張する。 ● 夜間や人の少ない場所での単独行動は控える。 (10)ぼったくりバー 【手口】 ○ 言葉巧みに客引きをして、飲食後、脅迫的な態度で法外な料金を請求する。 【対策】 ● 客引きや呼び込みのあるバー等には入らない。 ● 旅先で知り合った見知らぬ相手と意気投合しても軽はずみに飲みに行かない。 (11)その他(買春行為) 当地での買春行為は当局の取締りの対象となり、摘発を受けた場合には現地紙等で報 じられたり、刑事処分が決まるまでの間、出国禁止処分を受けることもあるので、甘言を用い てくるカラオケ店、バーなどでは十分注意する。 4.防犯のための具体的注意事項 (1)一般的注意 海外では、「日本人は金持ちである」とのイメージが定着しています。不必要な現金は持 ち歩かない、街中では高価な装飾品は身に付けない、荷物から目を離さない、バッグは道路と 反対側の肩に掛けるなど、「隙」を見せないように心がけるとともに、人通りの少ない場所や夜 間の一人歩きは避けるなどの配慮が必要です。 (2)住居関係 (イ)住居を探すに当たってのチェック・ポイント 安全確保を第一とし、他人任せにせず、自分の目で直接、物件の立地条件、家屋の形 態(集合住宅、独立家屋)、防犯上の問題点を調査することが大切です。在留邦人は、サービス アパート等集合住宅に住む方が多いですが、物件を調査する際には次の点にも注意してくださ い。 内 容 チェック ゲート、ロビー等に警備員が配置されているか。 来訪者がある場合、警備員が記録を取り、かつ入居者に来訪者が来た旨を通報 するシステムがあるか。 (ロ)入居後のチェック・ポイント 自宅周辺の環境、道路事情、地形に慣れることが大切です。また、緊急時の連絡方法 なども確認しておいてください。日常の行動は、派手な生活を慎むとともに現地の習慣や価値 観を考慮し、できるだけ周囲の住民に溶け込むよう努めてください。次の点にも注意してくだ さい。 内 容 チェック 近隣とは日頃から良好な人間関係を保ち、防犯のための相互扶助関係を構築す

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る。 各地区の公安(警察)事務所の位置、電話番号等を確認しておく。 エレベーターのある住宅の場合、エレベーターを利用して部屋に上がる際に見 知らぬ同乗者がいる場合には2階ないしは3階で一度降りて、改めて乗り直す。 部屋のドアを開けて室内に入る場合、背後・近辺に見知らぬ者がいないか注意 を払う。 帰宅時に侵入の形跡や不審な形跡がある場合、自分では確認せずに警備員に連 絡する。また、部屋の中にいて「おかしい」と思ったときは、直ちに部屋から出 て確認する行動は取らないこと。(逃げようとする賊と鉢合わせする可能性があ ります。) 賊が狙うのはお金のありそうな家なので、使用人等のおしゃべりを通じて住居 内の様子(現金や貴重品の保管場所、高価な絵や置物等の情報)が外部に漏れな いようにする。 天災等の緊急事態に備えて、備蓄品(飲料水、簡易職員等)、ラジオ、救急セ ット、懐中電灯等を用意しておく。 ※ 一戸建ての場合は更に、次の点にも注意してください。 内 容 チェック 家の外周の塀が高くしっかりしており、塀の上には侵入防止用の忍び返しか鉄 条網が設置してあるか。 塀に接して、塀を乗り越えるために利用できたり、賊が隠れられるような樹木 等がないか。 家の外周や庭に防犯灯が設置してあるか。また、夜間暗がりができるようなラ イトの死角がないか。 一般住宅は通常隣家と壁一枚でつながっているため、防犯設備の貧弱な物件が 両側数件の中にないか。(当方の物件の防犯設備はしっかりしていても、近くの 警備の弱い家に侵入して屋根やベランダを伝って侵入する手口が多い。) 玄関や裏口は屋外とつながっているため、ドアは堅牢な造りで、かつ丈夫な鍵 が複数付いているか。 寝室を避難室として使用する可能性もあるため、寝室のドアは堅牢かつ丈夫な 鍵が付いているか。また、窓には鉄格子が付いているか。(1階の窓のみならず、 侵入の可能性のあるところは全て設置する。) 庭に大きなものを置いたり、樹木など防犯灯の届かない死角を作らない。 防犯灯が切れていないか、日頃から点検する。 エアコンを取り外した壁は厚い板等で厳重に閉めておく。 庭や玄関、窓際など外から見えるところに高価な物を置かない。 番犬を飼うことも良い。 入居時には可能な限り、新しい鍵に付け替えるとともに、重要な鍵の保管に気 を付ける。 外出時及び就寝時には使用人任せにせず、必ず自分で施錠する。賊は窓や使用 人部屋など普段点検しない出入口から侵入するケースが多い。 居直り強盗に対しては、金品を与えるなどして早く戸外に出した上で玄関を施 錠し、自分の安全を確保した後に公安(警察)に通報する。(使用人にも徹底し ておく。)

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(ハ)外出時の注意(犯罪手口を参考) パターンの決まった外出は避け、定期・不定期に場所や時間を変えるとともに、次の 点にも注意してください。 内 容 チェック 高価な装飾品を身に付けての外出は避けるとともに、大金は持ち歩かない。また、 買い物等では財布の中身を他人に見られないようにし、男性は財布をズボンの後 ろ側ポケットにしまわない。 夜間外出する場合、家人がいると思わせるため、電灯を付けたままにしておく。 車で外出する場合、ドアをロックするとともに、一時停止する場所では窓ガラ スを閉めておく。 車を駐車する場合、運転手に車外から見張らせておくとともに、荷物(特に貴 重品)を車内に残さないか、トランクにしまう。 車がパンクした場合、直ぐにその場で修理せず、安全な場所まで移動してから 修理する。(誘拐の手口の一つ) (注)道路にくぎをばらまき、通行する車のタイヤをパンクさせ、法外な修理費 を請求してくる犯罪もあります。 街を歩く場合、バッグは道路側になるように掛けない。(「たすき掛け」できる バッグが望ましい。) 人混みの中を歩く場合、バッグをしっかりと手に持つ。 (ニ)使用人に対する注意 信頼できる使用人を雇用することができるかどうかは、海外で安全に生活するための 重要な鍵となります。 使用人には、常日頃から次のような安全対策の心得を教育しておくことも大切です。 内 容 チェック 使用人(運転手、メイド、庭師、警備員等)については、知人から紹介された 者や信用の置けるベトナム人から紹介された者に限ることとし、自薦のみの者に ついては採用はなるべく控える。 使用人の採用に当たっては、労働条件を十分話し合い、納得させた上で契約書 に署名させる。 家人の予定、行動、家の電話番号等をむやみに他人に知らせないよう、使用人 を教育する。 アポイントメントのない外来者を部屋の中に入れないよう、使用人に徹底す る。(これは、口実を設けて訪問し、室内に入り込んだ後に家人の隙を見て貴重 品や電気製品のリモコン等を盗む「訪問盗」と呼ばれる犯罪を防止することにも なります。) 使用人を解雇する場合、理由を十分説明し、納得させた上で辞めさせる。 解雇の際は、規定の退職金を支払う。(金額は相当額を支払う。) 5.交通事情と事故対策 (1)交通事情 当国では、自動車、シクロ(三輪自転車タクシー)、バイク等を含め、車は右側通行です。

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しかし、交通ルールを守る意識は決して高いとは言えず、交差点では四方向から車、バイク等 が突っ込んできたり、反対車線でも構わず走っている状態にあり、センターラインも意味をな していない状況にあります。 このような中で、シクロ、バイクタクシーといった交通手段は、いずれも生身の体を直 接さらすことからかなり危険な乗り物であり、料金も高値を求められる場合が多いなど、外国 人の利用には必ずしも適しているとは言えません。公共バスも運行されていますが、車内が混 雑している場合には、スリ被害に遭わないよう十分気を付ける必要があります。 最近は、無線・メーター付のタクシーがほとんどですが、タクシーを利用する場合には メーターがきちんと使用されているか、若しくはメーターの上がりが異常に速くないかを確認 してください。また、気軽に声をかけてくる「白タク」には絶対に乗らないように気を付けて ください。 (2)事故対策 当地で交通事故に遭わないため、次の点に注意してください。 ○ 自動車を所有している場合、当地の事情に熟知したベトナム人の運転手を雇うことが 望ましく、また、自分で運転しようとする場合であっても、当地の交通事情に十分慣れるまで タクシーを利用するなど可能な限り運転を控える。 ○ 自動車に乗車する際はシートベルトを着用する、また、オートバイに乗車する際には ヘルメットをかぶる。(ベトナム国内では平成19年12月15日よりオートバイに乗車する場 合にヘルメットの着用が義務付けられました。) ○ 雇用した運転手に対しては「スピードは控えめに」「脇見運転をしない」「ブレーキは 早めに」などの安全運転の心得を徹底させる。 ○ 物損、人身事故の双方に対応できる自動車損害保険もしくは海外旅行傷害保険に加入 しておく。 不幸にして事故により怪我をした場合、軽傷であれば当地病院での治療は十分可能で あるが、重傷等であれば近隣国や本邦に緊急移送するケースもあり得る。 (3)事故にあった場合 事故発生の場合は、公安(警察)の立会いが必要となりますが、一般に、ベトナムの警 察官にはベトナム語のみしか通じません。また、事故が起きると黒山の人だかりができ、この 中の心ない野次馬が勝手なことを言う場合もあります。そのため、早急に会社の同僚や通訳に も連絡を取って、現場に来てもらうことが望ましいと言えます 次の点にも注意してください。 ○ 負傷者がいる場合には救急車を手配する。 ○ 相手の車のナンバー、氏名、住所、連絡先を確認する。 ○ 担当警察官の官職、氏名、連絡先を確認する。 ○ 可能であれば、事故現場を写真撮影する。(証拠保全及び保険請求資料とするため、カ メラ等を車に備え付けておくのも良い方法) ○ 判断が付かない場合、早計に過失を認めたり、謝罪しない。(ただし、明らかにこちら 側に重大な過失がある場合には誠実に対応) ○ 事故の概要を保険会社に通報する。 6.テロ・反政府活動(一般論) 当国では1986年12月の第6回共産党大会において、最貧国からの脱却を図るべく、 ドイモイ(「刷新」)と呼ばれる改革・開放路線を採択して以来、経済を中心とした自由化・開 放化を推進しています。 しかしながら、政治分野における自由化については経済分野に比べ極めて慎重に進められ ている状況であり、共産党一党体制や社会主義体制を否定する反政府的な動きに対しては、引

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き続き当局が監視を強め、厳しく対応しています。(邦人の皆様におかれては、人前で公然と当 国政府や政治体制を批判するような言動は慎むようくれぐれも御注意ください。) 現在までのところ、国内情勢は安定しており、反政府運動や反政府テロ活動が発生する可 能性は低いとされていますが、海外では情勢の急変はよく起こり得ることを常に心に留めてお く必要があります。 7.緊急連絡先 ※ 携帯電話から電話する際、及びハノイ市外の地域から電話する際は、ハノイ市の市外局番 の「04」を頭に付けてください。 (1)警察、消防 ○ハノイ市警察(公安) 3942-3076 3942-4244 (24時間受付窓口) 3939-6100 ○ハノイ市交通警察 3939-6253 ○ハノイ市出入国管理局 3822-0579 (24時間受付窓口) 3939-6218 ○警察(緊急) 113 ○消防(緊急) 114 ○救急(緊急) 115 ○ノイバイ空港 3884-0008 (2)医療機関 ○インターナショナルSOSハノイクリニック 31 Hai Ba Trung 3934-0666 (緊急時・24時間受付)3934-0555 日本人スタッフ勤務 ○ハノイフレンチホスピタル 1 Phuong Mai 3577-1100 (日本人専用デスク) 3576-0508 日本人スタッフ勤務 ○ハノイファミリーメディカルプラクティス 298 Kim Ma 3843-0748 (緊急時) 090-3401-919 日本人スタッフ勤務 (注)上記の医療機関の受診は通常予約が必要です。緊急の場合や外出先での急病の際に は、救急車(115)を呼ぶことも可能ですが、先方との対応がベトナム語のみとなるほか、 搬送先も指定できず、救急車で搬送された病院から別の病院に転院することは不可能です。緊 急時も上記医療機関に連絡し、救急車の手配を依頼することが大切です。 (3)銀行 ○ANZ 3825-8190 ○三菱東京UFJ 3946-0600 (4)航空 ○ベトナム航空 3832-0320 ○日本航空 3826-6693 ○全日空 3934-7237 (5)法律相談、弁護士事務所 ○ハノイ弁護士協会 3835-3548

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○Pham Thang 弁護士事務所 3511-1024 (6)在ベトナム日本国大使館

(イ)住所

27 Lieu Giai Street, Ba Dinh District, Hanoi, Vietnam (ロ)電話番号 ○代表電話 3846-3000 ○代表FAX 3846-3043 ○領事班直通電話 3846-3013 ○領事班直通FAX 3846-3046 ○領事班Eメール [email protected] ○緊急時・夜間・休館日 3846-3000(転送電話サービス) (ハ)当館開館時間 08:30-17:15 (土日、ベトナムの祝祭日及び日本の祝祭日のうちの一部は休館日) (ニ)領事班受付時間 08:30-12:00 及び 13:30-16:45 (査証受付は午前中のみ) (7)緊急時の言葉(ベトナム語) ○「泥棒」 アンカップ ○「助けて」ズップトーイ ○「警察」コンアン ○「救急車」セーカップキュウ ○「火事だ」チョイゾーイ ○「病気です」オム ○「医者を呼んでくれ」ゴイ バックシー ○「警察を呼んでくれ」ゴイ コンアン ○「電話」ディエントアイ Ⅲ 在留邦人用緊急事態対処マニュアル 現在、ベトナムでは内乱、クーデター、暴動等が発生することが想定されている訳ではあ りませんが、緊急事態としては、地震、洪水といった自然災害もあり、いつ何時発生するか分 かりません。当然、こうした事態が発生した場合には、当館としても全力でその対応に当たり ますが、そのような状況下ではまずもって各自が責任を持って自己の安全に努めることが必要 となります。 そのような時に在留邦人等の皆様が迅速かつ的確に対応できるよう必要な諸点をまとめて みました。 1.連絡体制の整備 (1)当地に3か月以上滞在される方は在留届を提出してください。 (2)当館では在留届を基に緊急連絡網を作成しております。引っ越し、転勤に伴う住所・電 話番号等に変更があった場合には、「変更届」を当館宛に提出してください。 (3)緊急事態は、いつ起こるとも限りません。そのような場合に備え、家族間や企業内部で 緊急の際の連絡方法について、あらかじめ決めておいてください。また、日頃からお互いの所 在を極力明確にしておくようにしてください。 (4)自分の家の近くに住む邦人の方と日頃から良い人間関係を築き、緊急事態発生の際には お互い連絡できる体制を作っておいてください。

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(5)緊急事態発生の際は、当館から邦人連絡網を用い、情報の提供とともに必要な連絡を行 いますが、電話回線等が使用できない場合もありますので、日頃からNHK海外放送など、電 話以外の情報入手方法を確保しておくことをお勧めします。 2.緊急事態発生時におけるラジオ放送受信方法 緊急事態発生時には、邦人の皆様方の安全対策の一環として、当館からFM放送(88. 8MHz、現地時間で 09:00 及び 20:00 からそれぞれ15分間)を通じて必要な情報を提供し ます。また、NHKワールドのラジオ国際放送(ラジオ日本)及びVOV(ベトナムの声)の 日本語放送でも情報が提供されますので、両放送が受信できる6MHzから21MHzの周波 数帯を有する国際放送対応の携帯用ラジオの所持をお勧めします。 両放送の放送時間と周波数は以下のとおりです。 (1)NHKワールド・ラジオ日本(日本語短波放送) 放送時間(日本時間(現地時間)) 放送周波数(2010年2月現在) 02:00-04:00 (04:00-06:00) 7225kHz 06:00-07:00 (08:00-09:00) 6075kHz 07:00-09:00 (09:00-11:00) 11665kHz 11:00-12:00 (13:00-14:00) 11860kHz 11:00-14:00 (13:00-16:00) 17810kHz 17:00-19:00 (19:00-21:00) 11740kHz 19:00-02:00 (21:00-04:00) 11815kHz (2)VOV・ベトナムの声(日本語短波放送) 放送時間(日本時間(現地時間)) 放送周波数(2009年冬季現在) 20:00-20:27 (22:00-22:27) 9840/12020kHz 21:00-21:27 (23:00-23:27)(再) 同 上 23:00-23:27 (01:00-01:27)(再) 同 上 07:00-07:27 (09:00-09:27)(再) 同 上 ※(再)は再放送 3.一時避難場所 (1)一時避難場所の検討 緊急事態が発生した場合に自分がどこにいるのか(勤務先なのか、通勤途中なのか、自 宅にいるのか等)を踏まえ、一時的な避難場所を日頃から頭に入れておくことが重要です。 (2)一時(緊急)避難場所 当館より緊急事態発生時の状況に応じて、当地の各日系団体(JICA、日本商工会、 日本婦人会等)、当館保管の在留届記載の各在留邦人メールアドレスへの一斉送信、当館HP、 ラジオ放送、又は市内ホテルにおける掲示書き等を通じて、一時(緊急)避難場所への集合を 御連絡することがあります。 4.緊急事態に備えての携行品等 (1)旅券 日頃から、所持している旅券の残存有効期間が6か月以上あることを確認しておいてく ださい。6か月以下の場合には速やかに当館に再発給の申請をしてください。旅券の最終頁の 「所持人記載欄」は漏れなく記載するとともに、血液型も記入してください。 (2)現金、貴金属、貯金通帳等の有価証券、クレジット・カード 緊急時には旅券同様直ぐに持ち出せるよう保管してください。現金は家族全員が10日 間程度、生活できるのに必要な現地通貨を最低限用意しておくことをお勧めします。

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なお、出国する場合の出国税及び空港使用税の用意も必要です。 (3)携行品の準備 避難場所への移動を必要とする事態に備え、上記4.(1)~(2)に加え、次の携行品 を備え、直ぐに持ち出せるようにしてください。 (イ)衣類・着替え 行動に便利で、ことさら人目を引くような華美でないもの。麻、綿等吸湿性、耐暑性 に富む素材が望ましい。 (ロ)履き物 行動に便利で、靴底の厚い頑丈なもの。 (ハ)洗面用具 タオル、歯磨きセット、石けんなど。 (ニ)非常用食料等 しばらく自宅待機する場合も想定して、米、調味料、缶詰類、インスタント食品、粉 ミルク等の保存食及びミネラルウオーターを家族全員で10日間程度生活できる量を準備して おいてください。一時避難の目的で自宅から他の場所へ避難する際には、この中からインスタ ント食品、缶詰類、粉ミルクを、また、ミネラルウオーターを入れた水筒(大型が望ましい) を携行するようにしてください。 (ホ)医薬品 家庭用常備薬のほか、常用薬、外傷薬、消毒用石けん、衛生綿、包帯、絆創膏などを 準備しておいてください。 (ヘ)ラジオ NHKワールド国際放送(ラジオ日本)、VOV(ベトナムの声)、BBC、VOA等 の短波放送が受信できる国際放送対応の携帯用ラジオで、電池使用のもの(電池の予備も)を 準備してください。 なお、安全対策の一環として、緊急事態発生時には、当館からFM放送(88.8MH z、現地時間で 09:00 及び 20:00 からそれぞれ15分間)を通じて必要な情報を提供します。 (ト)その他 懐中電灯、予備の強力バッテリー、ライター、ろうそく、マッチ、ナイフ、缶切り、 栓抜き、紙製の食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事用具。可能であれば、ヘルメット、防災 頭巾(応急には椅子用クッション)。 5.自動車等の整備 (1)当地では自身で自動車を運転することは一般的ではありませんが、緊急時に備えて、自 動車等をお持ちの方は日頃から整備しておくよう心がけてください。 (2)燃料は十分入れておくようにしてください。 (3)車内には常時、懐中電灯、地図、ティッシュ等を備えておいてください。 (4)なお、自動車を持っていない方は、近くに住む自動車を持っている人と平素から連絡を 取り、必要な場合には同乗できるよう相談しておいてください。 Ⅳ 終わりに 当館では、今後とも邦人の皆様に最新の当地安全情報を適時適切に提供するために、被害 に遭われた場合はもとより、被害を見聞きした場合にも、当館宛にお知らせいただくよう御協 力をお願いします。

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付録 緊急事態に備えて 以下の事項を記入して携行すると緊急事態時に役立ちます。 氏 名: 生年月日: 旅券番号: 発行年月日: 発行官庁: その他: 血液型: 型 (緊急時の連絡先及び本人との関係) 氏 名: 関 係: 住 所: 電話番号: (渡航先の日本大使館または総領事館の連絡先) 在 (大使・総領事)館: TEL 在 (大使・総領事)館: TEL 在 (大使・総領事)館: TEL

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