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草地型酪農地域における放牧システムと放牧草採食量の関連

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(1)

原 著

草地型酪農地域における放牧システムと放牧草採食量の関連

三 号 健 司 ・ 高 橋

誠 ・ 中 辻 治 喜 ・ 近 藤 誠 司 ・ 大 久 保 正 彦 *

北海道大学大学院農学研究科,札幌市 060-8589 *北海道大学名誉教授

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Takeshi MISAKI, Makoto TAKAHASHI, Hiroki NAKATSUJI,

Seiji KONDO and Masahiko OKUBO串

Graduate School of Agriculture, Hokkaido University, Sapporo 069-8589

*Professor emeritus of Hokkaido University

キーワード:草地型酪農地域,放牧システム,放牧草採食量,放牧地生産性.

Key words : Grassland-dairying area, Grazing system, Herbage intake, Pasture productivity. Abstract

Relationships of stocking rates and grazing intervals to herbage intakes were determined in 5 dairy farms at Hamanal王a-chouin eastern part of Hokkaido

J

apan. The stocking rate in 5 farms

tended to decline seasonally, though declining patterns were different from each other. Utilizing of sward for the grazing pasture after harvesting to silage-making was one of main factors which made stocking rates to decline. Each farm employed various combinations of the grazing interval and the grazing pressure, though no farm used a combination of short interval and high pressure in grazing. Means of sward height declined gradually, while the means of herbage mass for 5 farms varied 2 to 4 tDM/ha through grazing season

and not changed in seasonal. Each cow in 5 dairy farms ingested more than approximate 10kgDM/ day until August, then their herbage intakes declined after September. Declining of the herbage intake in autumn should be caused from the grass -contamination by feces and urine dropped and large amount of litters delivered from hyper-height of sward through spring and summer.

要 約 放牧を利用している実際の酪農家における放牧強度 および輪換日数と牧草採食量との関連を検討した.調 査は草地型酪農地帯である北海道東部浜中町の農家 5 戸において千子なった. 放牧強度の季節変化は農家ごとに異なり,放牧強度 の低下は主に採草利用後の草地を放牧利用することに よるものであった.輪換間隔と放牧圧の組み合わせも 農家ごとに異なったが,輪換間隔が短く,放牧圧が高 い組み合わせはなかった.草高は季節にともない緩や か に 低 下 し た が , 草 量 は 季 節 に 関 わ ら ず

2

から

4

受 理 2005年4月11日 tDM/haの範囲に維持された.放牧草採食量は8月ま でどの農家も概ね 10kgDM/頭を超えたが, 9月以降 は低下した.秋季の放牧草採食量の低下は,主に糞尿 による汚染や,春季・夏季の高草高に起因する枯死物 量の増加によるものと考えられた. 緒 C:I 土地の有効利用という観点から家畜生産システムを 評価する場合,個体ごとの乳生産だけでなく単位土地 面積あたりの乳生産量(大久保, 1990) について検討 する必要がある.特に,牧草を給与飼料の主体とした 草地型酪農経営においては,草地あたりの乳生産量と いう概念を導入す7べきであると考えられる.一般的に

(2)

草地の利用形態として,採草利用と放牧利用の大きく 2つに分けられるが,実験的条件下では採草地からの 乳生産量に比べて放牧地からの乳生産量を高くするこ とが可能であることが示されている(中辻, 2003). 一 方,実際の酪農家における乳生産システムを調査した 報告(八代田ら, 2001a:八代田ら, 2001b) によると 北海道の草地型酪農地域における草地からの乳生産量 は1.3から 5.9t/haであったが,放牧依存度が比較的 高い農家では,採草主体農家に比べて草地からの乳生 産量が低かった.この原因として,採草利用による草 地からの牧草収量に対し,放牧地における牧草収量, 単位面積あたりの放牧草採食量が低いことが考えられ る. 放牧草採食量は家畜,草地および管理の様々な影響 を受ける (MEIJS.1981)が,農家の決定によって操作 されるのは主に放牧システムと併給飼料の給与方法で ある.酪農経営現場では放牧草採食量を見積もる場合 に低く,あるいは高く見積もり過ぎていることも予想 される.実際に個体の放牧草採食量を正確に測定する ことは現時点では困難を極める.実際の酪農家におけ る放牧草採食量の報告はないに等しく,土地からの乳 生産量について検討した藤芳ら (1999) や八代田ら (2001a, 2001b)の報告においても放牧草採食量は明ら かになっていない. したがって,単位面積あたりの放 牧草採食量(以下,放牧地あたり牧草採食量),すなわ ち放牧地の牧草収量についても不明確のままである. 牧草生産は季節変動が大きく,放牧季節を通して安 定した乳生産を行なうには,草量を平準化する放牧シ ステムを構築する必要がある.放牧システムの構成要 素は,土地面積,放牧頭数,放牧時間および、輪換間隔 など様々であり,これらをうまく組み合わせなければ 効果的な牧草生産,さらには家畜生産は望めない.こ れまで、現実的に利用されうる技術として,季節にとも ない面積を変動するシステム(加納ら, 1995) や春の 余剰草を刈り取るシステム(池田ら, 2000) などが検 討された.その反面,実際に酪農家における放牧シス テムと放牧草採食量を検討した例は見当たらない. そこで,本研究では放牧利用酪農家の放牧強度,輪 換日数などの放牧方法と季節ごとの放牧草の状態およ び放牧草採食量の関係を検討した.

材料および方法

調査地域および農家 調査は草地型酪農地域である北海道厚岸郡浜中町に おいて行なった.浜中町は北海道東部太平洋沿岸に位 置 し て お り , 年 間 平 均 気 温4.30 C, 年 間 降 水 量739 m m,年間日照時間1799hr (釧路地方気象台榊町観測 所, 2001) と,夏季には霧の発生が多いことから日照 時間が短く,冬季には積雪が少ないことから土壌凍結 の起こる地域である.その結果, トウモロコシの栽培 は困難で、あり,牧草もチモシーなど越冬性に優れたも のに限られている.一方で、,酪農家のうち8割の農家 が何らかの形で放牧を取り入れており,比較的放牧が 盛んに行なわれている地域である.浜中町ではおよそ 200戸が酪農に従事しており,農家の概要および乳検 成績データの使用許可が得られた 70戸における 2002 年度の経産牛飼養頭数および土地面積はそれぞれ平均 で65.8頭, 68.3 haであり,平均個体乳量は 7932kg/ 305日であった. これらの条件から牧草地を有効利用した牛乳生産 システムの検討にふさわししなおかつ酪農支援シス テムが充実しておりデータの収集が容易であったこ と,これまでの調査(藤芳ら, 1999,八代田ら, 2001 a, 2001b) により酪農生産システムの構造がデータと して蓄積されていることから,浜中町を調査対象地域 に選んだ.すなわち,経産牛頭数,土地面積および個 体乳量が平均的な農家から,搾乳牛の飼養形態として 放牧を取り入れている酪農家5戸を調査対象農家とし て選定し,それぞれ

A

B

C

D

および

E

とした. 調査時期およびデータ収集 放牧草地の調査を 2001年 6-10月の各月 1回,計 5回実施した.各農家の草地面積,搾乳牛頭数,牛群 構成,生産乳量および個体乳量は農協を通じて収集し た.なお,放牧地において湿地,河川および、森林が含 まれ,記録上の面積と実際に牧草が利用される面積が 異なると思われた牧区に関しては, GPSを用いてそれ ぞ れ の 牧 区 に お け る 利 用 可 能 草 地 の 外 郭 の 座 標 を 20ヶ所程度計測し,面積算出フ。ログラム上で国土地理 院の地図に乗せて面積を算出した. 調査項目 放牧システムの調査として,各農家に放牧開始から 放牧終了まで毎日の放牧頭数,放牧時間および利用牧 区の記録を依頼した.回収した記録から 1ヶ月ごとに 放牧強度,輪換間隔および放牧圧を算出した.なお, 放牧強度は放牧面積あたりの放牧頭数とし,放牧庄は 現存草量あたりの放牧頭数とした. 放牧地の草量および草高の調査は50X50cmコド ラートを用い,各月の調査日の利用牧区において行 なった.すなわち,放牧直前直後で、それぞれ草地の草 量の範囲を網羅するように設置したコドラート 10点 に つ い て , イ ネ 科 草 高 な ら び に 草 量 計 (Pasture Probe™) を用いて補正測定値 (Corrected Meter Reading,以下CMR)を MICHELLand LARGE (1983) およびMURPHYら (1995)の方法に従ってそれぞれ 5 点計測し,現存牧草を刈り取って重量を測定した.な お,牧草の刈り取り高きは作業者による誤差をなくす ため地上高Ocmとした.放牧草のサンプルは刈り

(3)

-34-取った牧草から採取し,現地において700 Cで約 48時 間通風乾燥させた後, AOAC法 (1980) に従って乾物 含量を測定した. 得られたCMRの平均値と刈り取った牧草重量から 調査ごとに回帰式を作成した.また,調査牧区全体で 計測地点が均等になるよう CMRを 1000点計測し,平 均値を各々作成した回帰式にあてはめ,現存草量を推 定した.放牧草採食量は,草量計によって算出した放 牧前の草量から放牧後の草量を差しヲ│いたものを放牧 牛群の採食量とし,放牧頭数で除して算出した.なお,

1

1

頭あたりの放牧草採食量は降雨や濃霧により正 確に計測できなかった場合は欠損値とした.放牧地あ たり牧草採食量は,各月調査日において算出された1 頭あたりの放牧草採食量にのべ放牧頭数(頭・日)を 乗じたものを,その月に利用した放牧地面積で除する ことで算出した. な お , こ の 地 域 で は 放 牧 草 は 主 と し て チ モ シ ー (Phleum

ρ

ratenseL.)であり,補給粗飼料はグラスサ イレージおよび乾草が用いられている.飼料摂取量の 測定のため,各農家でー産,二産,三産以上および泌 乳初期,中期,終期の計9通りの組み合わせて、、それぞ れ1頭ずつ,調査前月の乳牛検定成績をもとに調査農 家の牛群から泌乳成績が平均的な搾乳牛を選定した. 各月ごとに選定した搾乳牛における 1日分の併給飼料 の給与および残食重量を測定し,摂取量を算出した. パドックでのロールベールサイレージの摂取量は,農 家に給与個数およぴ廃棄量の記録を依頼し,算出した 群の摂取量を頭数で除して求めた.なお,ロールベー ルサイレージの単位体積あたりの重量は高木 (1996) の値 (183kgDM/m3 ) を用いた.

結 果

調査農家の概要を表1に示した.草地面積,搾乳午 頭数および、個体乳量に農家間で、差はあるものの,この 地域の酪農家としては平均的な数値であった.放牧方 法は農家Dのみ簡易電牧を用いたストリップ放牧が採 用されており,農家ABCEは固定牧区を利用した輪換 放牧であった.放牧開始日及び終了日はそれぞれ5月 下旬および10月末でこの地域としては平均的であり, 農家間で大差はないことから,結果として放牧日数も 160日程度とほぼ同程度であった. 放牧システムの詳細として放牧強度,輪換間関およ び、放牧圧の季節推移を図1に示した.放牧強度 (a)は 農 家Bが他の農家に比べて高く推移しており,農家C は季節を通して変化が小さく,他の3農家は 7月以降 大幅に放牧強度が低下した.放牧強度の季節変動は, 放牧時間および、放牧頭数の変動によるものではなく, 採草利用後の草地を放牧利用することで放牧面積が増 加し,放牧強度が低下したものである.輪換間隔 (b) は20から 30日程度の農家と 10日以下の農家の 2グ ループに分かれ,輪換間隔が長い農家で、は季節にとも ない,さらに長くなった.現存草量あたりの放牧頭数 で表した放牧圧 (c)は,ストリップ放牧である農家D が非常に高く,輪換放牧である他の4農家は低かった. 一方でお季節推移を見ると,農家Bは放牧季節を通して ほぼ一定であった. 各農家の放牧草の草高および草量の季節推移を図

2

に示した.放牧前草高(a)は放牧季節を通して各農家 ともに10から 30cmの範囲であり,季節推移は掃除 刈りの有無や時期により多少の農家間差はあるもの の,季節にともない緩やかに低下する傾向があった. 一方,放牧前現存草量 (b)は放牧季節を通して2から 4 tDM/ha程度に維持されており,特に 10月では各農 家ともに3tDM/ha程度とほとんど差はなかった. 各農家の割当草量,放牧草採食量および、放牧草利用 率,濃厚飼料および補給粗飼料摂取量を表2に示した. 割 当 草 量 は 農 家Dがストリップ放牧のため, 19~51 kgDM/頭/日と低く推移したが,他の農家は 1牧区の 面 積 が 大 き く 草 量 も 豊 富 で , 季 節 を 通 し て は ぽ100 Table 1 Summary of five investigated dairy farms. Farm Mean A B C D E Outline of farm Grassland area (ha) 66 64 56 75

7

2

67 N umber of lacta ting cows (head) 46 67 47 53 43 51 lndividual milk yield (kg/cow/305d) 6575 8079 8215 7841 8223 7787 Milk production (t/yr) 362 601 448 498 422 466 Grazinga) Grazing time (hr / d) 7.9 7.0 7.0 6.0 8.0 7.2 Date of start May.29 May.20 May.20 Jun.2 May.23 Date of finish Oct.31 Oct.26 Oct.31 N ov.12 Oct.31 Grazing daysb) (day) 155 160 153 162 160 158 a) Farm“D" employed strip grazing, and other farms conducted rotational grazing.

b) Grazing days was not consistent with days from the start to the finish date,because there were some no-grazing days.

(4)

今 ム ハ U 0 0 ζ U A ﹃ 勺 ム ハ U 守 宅 旨 。 岡 山 E ﹀ p g o o -×) ω 首 相 一 ∞ 同 相 当 。 。 判 的

0 6 320 OJ) 口 問10

___ 60 ~ Q 区

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40 0 包 切

包20 OJ) . 百 回

占 。

a

Jun Jul Aug Sep Oct 40

Jun Jul Aug Sep Oct Jun Jul Aug Sep Oct Figure 1 Seasonal variation of stocking rate (a), grazing interval (b) and grazing pressure (c) managed by five dairy farms.

Simbols; farm

A" (0), farm

8"(ム),

farm

C"(口), farm

0"(・)and farm

“E" (企). kgDM/頭/日以上と非常に高かった.放牧草採食量は

6

から

8

月 ま で 各 農 家 と も

1

0

kgDM/頭/日以上で あった.一方で、, 9および

1

0

月では放牧草採食量が

1

0

kgDM/頭/日以下となる場合が増え,最も低い例では 4.8 kgDM/頭/日まで低下した.放牧草利用率(放牧草 採食量/割当草量)はストリップ放牧の農家Dでは

2

4

から

50%

と高く推移したが,輪換放牧の農家は

2

.

5

か ら

1

0

.

2

%

と低かった.また,全体に放牧草利用率は春 季においてやや低かったが,季節変動が小さかった. 濃厚飼料摂取量は農家

A

で少なく,農家

D

で多かった が,すべての農家において季節変動は小きかった.一 方,併給粗飼料摂取量はすべての農家において季節の 40

a

A U A U 司 3 ウ ム

( 目 。

) 呈

E

吉 区

10

Jun Jul Aug Sep Oct 5 A ﹃ ( 吋 ぞ 冨 凸 # ) 自 3 6 目

2 s・4 (1) 国

Jun Jul Aug Sep Oct Figure2 Sesonal variation of sward height

(a) and herbage mass (b) of pasture on five dairy farms.

Simbols; farm “A" (0), farm “8"(ム),

farm

C"(口), farm

D"(・)and farm

E" (企). 進行にともない増加した. 放牧地1haあたりの各月の牧草採食量を表3に示 した.放牧地1haあたりの各月の牧草採食量は各農家 ともに季節にともない低下したが,低下の程度は農家 ごとに異なった.すなわち,農家

B

7

月から

9

月ま で放牧地1haあたりの各月の牧草採食量が1.00から

1

.

3

0

tDM/haと

1

tDM/haを超えていたが,他の農家 は7月の時点で、すで、に

1

tDM/ha以下となっており, 特に農家

A

およびEはそれぞれ

0

.

4

0

から

0

.

7

5

tDM/ ha,

0

.

4

5

から

0

.

5

5

tDM/haとイ民かった.

考 察

本研究では,放牧利用農家の放牧システムの実態と それにともなう放牧草の状態および、放牧地の土地生産 性を把握しようとした.その結果,放牧地あたり牧草 採食量は季節に関わらず放牧強度が高いほど多い傾向 にあった.また,放牧強度と放牧地あたり牧草採食量 には有意な相関がみられ (pく

0

.

0

1

)

,放牧強度が高く なるに従い,放牧地あたり牧草採食量が増加する傾向

(5)

-36-Herbage allowance, herbage intake, herbage utilization, concentrate intake and supple -mentary forage intake in five dairy farms

Table 2 Mean Oct Sep Aug Jul Jun Farm Herbage allowance 192 95 250 31 471 192 85 366 33 1405 kgDM/cow/day 265 251 95 93 147 224 23 29 117 273 115 110 320 19 330 138 95 194 51 228 A B C D E Herbage intake 9.3 9.6 11.3 10.8 10.1 4.8 6.0 10.4 10.7 nd kgDM/cow/day 12.0 8.3 10.9 9.4 13.4 9.2 11.5 8.8 8.7 11.1 12.2 9.9 12.0 nd 10.6 川 町 8 d 3 d d L n z n E 1 i 1 ょ A B C D E Herbage utilization 5.2 10.0 5.0 34.1 4.9 2.5 7.1 2.8 32.5 nd 3.3 10.2 4.1 30.2 4.1 % 4.5 11.5 9.1 49.9 7.4 10.6 9.0 3.8 nd 3.2 nd 12.4 nd 23.8 nd A B C D E 3.9 6.7 6.5 9.2 7.2 3.9 7.2 6.5 9.2 7.5 kgDM/cow/day 3.9 3.9 6.6 7.3 6.4 6.5 9.9 9.0 7.6 7.7 3.9 6.2 6.4 9.0 6.4 3.9 6.4 6.5 9.0 6.6 Supplementary forageC ) Concentrateb) A B C D E kgDM/cow/day 2.9 6.6 3.2 4.6 2.3 5.7 4.2 5.1 5.5 5.1

a) nd: Herbage intake and utilization were not determined because of the rainfall at the measurement day. b) Concentrate include some beet pulp and lucerne pelet. c) Supplemental forage was usually grass silage but sometimes hay. 5.2 3.5 3.3 4.6 6.0 10.6 4.8 6.6 5.3 10.2 2.4 3.3 1.1 4.2 6.6 3.4 1.4 0.8 4.2 2.7 A B C D E 家には,輪換間隔および放牧圧の組み合わせとして, 輪換間隔が短く放牧圧が高い方式が存在しなかった (図1).すなわち,放牧圧を低くするか,牧草の再生 量を多くするために輪換間隔を長くするか,どちらか の方法を採用していることが示され,これは各農家が 残存草量を多くするために行なっている可能性が示唆 される.このことは,農家は放牧システムを決定する 際には,草量を一定以上に維持することを目的として いることが伺われる. しかし, 10月においても草量が3tDM/ha程度と高 く,放牧草利用率が低かったことから,放牧期終了時 の残存草量が過度に多かったことが予想された.結果 的に,放牧地において生産された牧草を回収しきれて おらず,このことが放牧季節を通した放牧地における 牧草採食量を低下させている要因の一つであると考え があった(図3).放牧強度を高めることで放牧地の土 地生産性は高めることができるが,ある点を超えると 低下する (LEAVER,1985)といわれており,放牧強度 と放牧地あたり牧草採食量は二次曲線を描くと考えら れる.しかし,本研究では放牧強度の増加にともなう 放牧地あたり牧草採食量の低下が見られなかった.本 研究では LEAVER(1985)の示唆する臨界点を超えるほ ど放牧強度が高くなかったものであろう. 季節ごとに放牧強度と放牧地あたり牧草採食量の関 係をみても(図3), 7月および 8月に高い放牧強度を 維持した農家Bは全体に放牧地あたり牧草採食量も高 かった.しかし,同時期の放牧強度は低い農家が多く, 放牧地あたり牧草採食量も低かった. 一方で、,放牧強度が同程度であっても牧区の利用方 法が異なれば輪換間隔および放牧庄は異なる.調査農

(6)

2

E

a

Grazing Season

E 1 占目

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5 10 15 Stocking rate (x100cow-hour/ha)

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A 5 Stocking rate (x 100cow圃hour/ha) September A

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5 10 15 Stocking rate (x 100cow開hour/ha)

5 10 15 Stocking rate (xl00cow-hour/ha) August A

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1

O 企

- -

AU 15 5 Stocking rate (x100cow-hour/ha) October

-口

6

5 10 15 Stocking rate (x 100cow圃hour/ha)

Figure 3 Relationship between stocking rate and herbage intake from pasture, and its sesonal variation.

In the figure for grazing season, plots and a line show all data and correlation for total of five farms. In other figures, simbols show farm

A" (0), farm

8" (ム),

farm “C" (口),farm “D" (・)and farm “E" (企).

られる. この地域は利用できる草種が限られており,調査草 地はほほ、例外なしにチモシー・シロクローパ混在草地 であった.藤井ら (2002)はチモシーとメドウフェス クのシロクローパ混播草地において多回刈り条件下の 乾物収量を牧草形態の点から比較検討し,チモシーは 刈り取り後のシロクローバとの競合力が劣り,分げつ 密度が低下することで乾物収量が低下することを報告 した.能代ら (1989)もチモシー草地では利用回数が 増えるほど乾物収量が低下することから,利用回数を

4

回程度に抑えることが必要で、あると述べている.し たがって,チモシー主体草地では輪換間隔を長く設定 し,利用回数のより少ない放牧システムが土地生産性 を高めるのに適していると予想される. 本 研 究 で は 輪 換 間 隔 が20から30日と長い農家と 10日以下である農家の2つのグループがみられ,前者 が利用回数の少ない農家,後者が多い農家とみなすこ とができる. しかし,利用回数の少ない農家で牧草利 用量が高くなる傾向は見られなかった(図1bおよび 表3).このことは,藤井ら (2002)および能代(1989) らの試験が刈り取りという,いわば非常に defoliation (defoliationとは草地からどの程度牧草が取り去られ

(7)

-38-Herbage intake from pasture (tDM/ha). Table 3 Mean 0.51 1.14 0.81 1.01 0.51 Oct 0.25 0.35 0.84 0.85 nd Sep 0.40 1.00 0.72 0.71 0.53 Aug 0.63 1.28 0.95 1.02 0.45 Jul 0.75 1.30 0.73 nd 0.55 Jun nd 1.74 nd 1.47 nd Farm A B C D E 0.91 0.57 0.67 0.87 0.83 1.60 立lean kgDM以下のときに割当草量と放牧草採食量に正の 関係があると述べているが,調査農家の割当草量は経 産牛の体重を仮に 650kgとすると農家D以外は体重 100 kgあたり 10kgDMを下回ることがなかった.こ れらから,各農家の割当草量が放牧季節を通して非常 に高く,放牧草採食量を制限するような状態ではな かったことから,割当草量以外の要因によって放牧草 採食量が低下したと考えられる.表2に示したように, 調査農家における濃厚飼料摂取量は4から 9kgDM/ 頭/日,併給粗飼料では3から 6kgDM/頭/日と高く, こうした飼養条件も強く影響したものであろう. 本研究で対象とした放牧地の草高は秋季に低下して いたのに対し,草量は春季と秋季でほぼ同程度であっ た.これは秋季のイネ科牧草の倒伏によるものである. LEA VER (1985)は放牧利用回数にともなう糞尿による 放牧地の汚染,不食過繁地や枯死物の増加が,秋季に おける放牧草採食量の低下につながると述べている. 実際に,本研究では輪換日数が短い農家が多く,結果 として放牧開始時から利用された草地の利用回数は 20回にのぼった.また,西道ら (2001)はぺレニアル ライグラス草地における放牧試験において,春季の現 存草量が多い区は秋季の枯死物量が多い傾向にあった ことを報告しており,本研究の対象草地においても, 秋季に枯死物量が多かったことが想定される.すなわ ち,秋季の放牧草採食量に影響した要因は,主に糞尿 による汚染や,春季・夏季の高草量に起因する枯死物 量の増加であったと考えられた.特に輪換間隔が長く 放牧圧が低い農家

A

で、は,余剰草が多くなり,放牧草 の倒伏や枯死物の増加の程度が大きく,放牧草採食量 が大幅に低下したと考えられた.しかし,本研究では 草丈,草種割合,葉部量および枯死物量など放牧地の 草地構造と放牧システムおよび放牧草採食量との関係 については明確にできなかったことから,今後は草地 構造について詳細な検討が必要であろう.

nd: no data of herbage intake was not obtained because of rainfall at measurement of herbage mass たかを示す概念で,草地学用語集では莞葉もしくは落 葉とされているが,放牧の場合には適切な訳語とはい えないのでここではdefoliationとする(近藤, 2002)) の強度の高い条件であるのに比べ,放牧庄の比較的高 かった農家でも,実際には放牧のdefoliationの強度は 高いわけではなかったことが要因として考えられた. VALLENTINE (1990)は総説の中で,一般に輪換放牧で は輪換間隔と放牧圧の組み合わせとして輪換間隔が長 く放牧圧が高いときに,土地生産性は最も高まると述 べているが,上記の事実を考慮するとチモシー放草地 においては一概にあてはめることはできないであろ う.一方で、,他の要因として施肥条件や掃除刈りが放 牧草の状態に影響を及ぼしていると考えられ,今後チ モシー放牧地におけるさらに詳細な検討が必要で、あ る. 各農家における放牧草採食量は季節にともない低下 し,特に 10月 で は 大 幅 に 低 下 す る 傾 向 に あ っ た . MEIJS (1981)は放牧草採食量に影響を及ぼす要因とし て草地,家畜および環境などをあげている.また, VAZQUEZ and SMITH (2000)がいくつかの放牧試験の 報告をまとめた結果によると,放牧草採食量に関わる 要因のうち草地側の要因である割当草量の影響が最も 大きかった.一方,本研究では割当草量と放牧草採食 量には関係がなかった(図4). 須藤ら (2002)は割当草量が体重100kgあたり 8

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100 200 300 400 500 Herbage allowance(kgDMlcow/day) 辞 本研究の実施にあたり,調査に協力していただいた 浜中町酪農家の皆様,調査の遂行およびデータの収集 にご協力いただいた浜中町農業協同組合の野田哲治 謝 Relationship between herbage allowance and herbage intake. ns; not significant Figure 4

(8)

氏,高橋勇氏ならびに農協職員の皆様方に厚く御礼を 申し上げる. 文 献 AOAC Official Methods of Analysis (1980) Associa -tion of official chemists. (12th ED.), Washington

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藤井弘毅・山川政明・津田嘉昭・牧野 司 (2002)シ ロクローパ (Trijoliumr

.

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ensL.)混播・多国刈り 条件下におけるチモシー (Phleum

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ratenseL.)お よびメドウフェスク (Festuca

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Table 1  Summary o f  f i v e  i n v e s t i g a t e d  d a i r y  f a r m s .  
Table 2  Mean Sep Oct  J u l  Aug Farm Jun  Herbage a l l o w a n c e  1 9 2  9 5  2 5 0  3 1  4 7 1 192 85 366 33  1 4 0 5 kgDM/cow/day 265 251 95 93 147 224 23 29 117 273 115 110 320 19 330 138 95 194 51 228 A B C D E  Herbage i n t a k e  9

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