経済産業研究所の紹介と再生可能エネルギーへの取り組み
経済産業研究所の紹介と再生可能エネルギーへの取り組み
経済産業研究所 岩本晃一
2015 年 11 月から経済産業研究所(Research Institute of Economy, Trade and Industry; RIETI)に勤務している。 場所は、経済産業省別館11 階にある。技術開発を行う 産業技術総合研究所やNEDO など自然科学系の研究 機関と異なり、産業振興や国際経済問題などを扱う経 済産業省所管の社会科学系の研究機関であり、経済産 業省にとっては、自然科学系の産業技術総合研究所・ NEDOと社会科学系の経済産業研究所は両輪の役割 を担っている。この機会に、会員の皆様方に、当研究所 についてご紹介したい。 1 経済産業研究所の沿革 経済産業研究所の前身は通商産業研究所であり、 1988 年に通商産業省の外局(資源エネルギー庁や中 小企業庁などと同様)として設置された。初代所長は、 小宮隆太郎である。経済産業研究所は、2001 年 4 月に 本省から切り離され、経済産業省所管の独立行政法人 となった。いわゆる橋本改革(任期1996 年 1 月~1998 年7 月)が行われた際、中央官庁では、建設省と運輸省 が国土交通省に、文部省と科学技術庁が文部科学省 に、厚生省と労働省が厚生労働省になるなど省庁再編 の大改革が行われたが、中央官庁所管の多くの研究所 も改革が行われ、官庁から切り離されて独立行政法人と なった。独法になるまでは、通商産業省省の1 部局であ ったため、場所は現在でも経済産業省の建物のなかに ある。 霞ヶ関の多くの中央官庁は、古くから自然科学系の 国立研究所と社会科学系の国立研究所の双方を持っ ていた。通商産業省が持っていた自然科学系の国立研 究所は、電子技術総合研究所、機械技術研究所、計量 研究所、地質調査所、公害資源研究所など工業技術 院傘下の国立研究所であり、社会科学系の国立研究所 は、通商産業研究所であった。2001 年 4 月、それらが 独法化し、前者は 1 つの研究所として統合されて産業 技術総合研究所に、後者は経済産業研究所となった。 中央官庁が所管する社会科学系の研究所のうち、経 済政策分野を扱っている研究所として有名なのは、財 務省の財務総合政策、内閣府の社会経済総合研究所 などがある。中央官庁ではないが、日本銀行は、金融 研究所を持っている。社会経済総合研究所は、GDP 統 計を行っていることで有名であり、財務総合政策研究所 及び金融研究所は、マクロ政策の研究を、そして経済 産業研究所はミクロ政策の研究と分類されているが、そ うした枠をはみ出す研究もある。 中央官庁が所管する社会科学系の研究所の事例 国土交通省 国土交通政策研究所 文部科学省 科学技術政策研究所 総務省 情報通信政策研究所 外務省 日本国際問題研究所 財務省 財務総合政策研究所 内閣府 経済社会総合研究所 経済産業省 経済産業研究所 ・・・・ 2 政策体系における経済産業研究所の位置付け及 び役割 経済産業研究所(以下「研究所」という。)は、政策実 施機関から独立した中立的・客観的な立場から、理論 的あるいは実証的な政策研究を実施することを通じて、 経済産業政策の政策形成や評価検証プロセスに幅広く 貢献してきた。また、研究所は、独立行政法人のメリット を最大限活かし、中長期的な視点から、学術的にも質 の高い研究を実施するとともに、国内外から広く多様な 専門的知見を結集することで、「知のプラットフォーム」と 認知されるようになっている。こうした活動の結果、第3 期中期目標期間(平成23 年度~平成 27 年度)におけ る研究論文は、毎年度150 件程度と目標を大きく上回る 実績で推移しており、同時に、生産性に関する研究が 毎年閣議決定される政府の成長戦略の基礎データとし て活用されるなど、大きな成果を上げ、経済系シンクタ ンクの国際的なランキング格付け(RePEc)においてもア ジア№1と評価されるようになった。 我が国経済を取り巻く現状に目を向けると、我が国は、 第3期中期目標期間において、東日本大震災という未 曾有の災害を経験する中、アベノミクス等を通じて「失わ れた 20 年」からの脱却に向けた一歩を踏み出しつつあ る。その一方で、少子高齢化に伴う人口減の深刻化、 技術革新がもたらす第4次産業革命、TPP等の経済連 携の深化やグローバルなルール形成競争の進展といっ た経済社会の「地殻変動」が急激に進展している。こうし た変化に対応した政策立案のためには、産業・人材・財 政・国際経済等の様々な政策分野の相互作用を解き明 かすため、更に「分野横断的」な分析・研究が必要とな るとともに、多様化・複雑化する経済社会の課題の実態 と本質を炙り出し、効果的な処方箋を提供するため、エ ビデンスに基づく高度専門的な実証的分析・研究が不 可欠となる。 こうした視点を踏まえ、研究所においては、その強み である以下の3点を最大限活かした調査・研究・提言を 重点的に実施し、経済産業政策の立案を下支えするこ とで法人としての役割を果たすとともに、経済系シンクタ 経済産業研究所の紹介と再生可能エネルギーへの取り組み
デミアの両方の観点から、新たな政策形成につながるよ うなインパクトのある政策提言を行うことができる。 (2)内外のトップリサーチャーや大学、産業界などの幅 広い英知を結集したネットワークを構築し、多岐に亘る 研究分野を融合した横断的な研究を実施することがで きる。 (3)他に類を見ないデータベース等を活用したエビデ ンスを提供することにより、きめ細やかに政策立案に貢 献することができる。 3 第4期中期目標期間の研究活動 第4期中期目標期間は、平成 28 年4月1日から平成 32 年3月 31 日までの4年である。この間、以下に掲げる 3つの新たな経済産業政策の「中長期的な視点」の下 で、第4期中期目標期間の研究活動を推進することとし ている。 <中長期的な視点> Ⅰ 世界の中で日本の強みを育てていく Ⅱ 革新を生み出す国になる Ⅲ 人口減を乗り越える 人口減や第4次産業革命への対応など、課題が多岐 に亘りながらも相互に関連している研究対象について は、より分野横断的な分析・研究を実施する。他方で、 課題が高度に専門化している分野については、付加価 値の高いデータ分析に基づいたきめ細かな分析・研究 を実施する。 特に、分野横断的な分析・研究については、AI等に よる産業・社会の構造変化を対象とした「AI関連研究プ ロジェクト」を実施し、新たな研究の立ち上げや、研究プ ログラム横断的なシンポジウム・セミナーの開催等による 国内外研究者のネットワーク化を通じて、AI等の普及に よる経済、社会、法制度等への影響と課題を調査・分析 することにより、世界に先駆けた「AI等に関する社会科 学研究拠点」を目指す。 あわせて、経済社会が多様化する中、研究所がこれ まで蓄積してきた強み(政府統計、産業・企業生産性に 関するミクロデータを積極的に活用した実証研究の円 滑な遂行能力等)を最大限活かし、より実態に迫る分析 に重点的な資源配分を行うことで、民間研究機関との 差別化を明確にするとともに、国内外問わず、他の研究 機関には例のない調査・研究を遂行する。 研究所の調査・研究が経済産業政策の立案に着実 に貢献していくためには、経済産業省への政策提言を 策分野の「研究者リスト」を作成し、中堅・若手の優れた 研究者と経済産業省の課室長ないし課長補佐級の政 策実務者の交流の活発化に努める。 加えて、経済産業省からの相談・問い合わせ等に対 応する「政策アドバイザー」を研究領域ごとに指名する。 同様に、経済産業省においても政策分野ごとに主体的 に研究所の研究に関与していく課室を特定し、各課室 長ないし課長補佐級の実務者が「政策アドバイザー」等 を通じて、プログラムディレクターやプロジェクトリーダー を始めとする研究者と議論を行うことで、双方が一体と なって最適な経済産業政策の立案に取り組んでいる。 さらには、調査・研究を支えるため、資料統計業務と して、政策分析用の資料収集や統計データの整備・管 理を実施する。具体的には、内外の研究機関には見ら れない生産性に関するデータベース(JIP)や都道府県 別産業生産性(R-JIP)データベース、アジアの産業別 名目・実質実効為替レートのデータベース等について、 さらなる統計データの拡充を行うとともに、海外データと の連携を視野に入れ、経済産業省や政策研究者等に とって有益となる統計データ等の整備を実施している。 4 経済産業研究所の研究体制 経済産業研究所は、国の組織や既存の政策に縛ら れず、中立的な立場で理論的・実証的根拠を持った政 策提言を行うことを目的とし、省庁再編時に、内部組織 であった通商産業研究所を非公務員型の独法としたも のである。独法化により、①研究の中立性・客観性(現 行の政策効果等を客観的に検証し、その改廃を含めた 大胆な政策提言が可能)、②内外の多様な知見を糾合 するためのネットワーク型の研究体制(大学等に籍を置 く外部研究員の活用)、③効率的な運営体制(柔軟な 人事システムの導入及び複数年度にまたがる中長期プ ロジェクトの効率的実施)、を実現し、高度な学術的水 準と政策への貢献を両立させた政策研究機関の先進 的モデルとなっている。 歴代の所長(CRO) ○青木 昌彦(13.4.1~16.3.31)スタンフォード大学名 誉教授(比較制度分析を専門とする理論経済学者。研 究業績は、制度理論、コーポレート・ガバナンス、企業 の理論、日中経済などの分野にわたる。) ○吉富 勝(16.4.1~19.4.30)元経済企画庁経済研究 所所長、元アジア開発銀行研究所所長(統計に基づく
ンクの国際的なランキングにおけるアジア№1の地位の 維持・向上を目指している。 (1)既存の政策に縛られずに中立的・客観的な研究を 実施できる独立行政法人の特長を活かし、政府とアカ デミアの両方の観点から、新たな政策形成につながるよ うなインパクトのある政策提言を行うことができる。 (2)内外のトップリサーチャーや大学、産業界などの幅 広い英知を結集したネットワークを構築し、多岐に亘る 研究分野を融合した横断的な研究を実施することがで きる。 (3)他に類を見ないデータベース等を活用したエビデ ンスを提供することにより、きめ細やかに政策立案に貢 献することができる。 3 第4期中期目標期間の研究活動 第4期中期目標期間は、平成 28 年4月1日から平成 32 年3月 31 日までの4年である。この間、以下に掲げる 3つの新たな経済産業政策の「中長期的な視点」の下 で、第4期中期目標期間の研究活動を推進することとし ている。 <中長期的な視点> Ⅰ 世界の中で日本の強みを育てていく Ⅱ 革新を生み出す国になる Ⅲ 人口減を乗り越える 人口減や第4次産業革命への対応など、課題が多岐 に亘りながらも相互に関連している研究対象について は、より分野横断的な分析・研究を実施する。他方で、 課題が高度に専門化している分野については、付加価 値の高いデータ分析に基づいたきめ細かな分析・研究 を実施する。 特に、分野横断的な分析・研究については、AI等に よる産業・社会の構造変化を対象とした「AI関連研究プ ロジェクト」を実施し、新たな研究の立ち上げや、研究プ ログラム横断的なシンポジウム・セミナーの開催等による 国内外研究者のネットワーク化を通じて、AI等の普及に よる経済、社会、法制度等への影響と課題を調査・分析 することにより、世界に先駆けた「AI等に関する社会科 学研究拠点」を目指す。 あわせて、経済社会が多様化する中、研究所がこれ まで蓄積してきた強み(政府統計、産業・企業生産性に 関するミクロデータを積極的に活用した実証研究の円 滑な遂行能力等)を最大限活かし、より実態に迫る分析 に重点的な資源配分を行うことで、民間研究機関との 差別化を明確にするとともに、国内外問わず、他の研究 機関には例のない調査・研究を遂行する。 研究所の調査・研究が経済産業政策の立案に着実 に貢献していくためには、経済産業省への政策提言を 効果的に行っていくことが不可欠である。そのため、経 済産業省との間で調査・研究の企画段階から成果の評 価までを共有する取組を一層充実させることを目的とし て、研究所は、経済産業省からの求めに応じ、随時、政 策分野の「研究者リスト」を作成し、中堅・若手の優れた 研究者と経済産業省の課室長ないし課長補佐級の政 策実務者の交流の活発化に努める。 加えて、経済産業省からの相談・問い合わせ等に対 応する「政策アドバイザー」を研究領域ごとに指名する。 同様に、経済産業省においても政策分野ごとに主体的 に研究所の研究に関与していく課室を特定し、各課室 長ないし課長補佐級の実務者が「政策アドバイザー」等 を通じて、プログラムディレクターやプロジェクトリーダー を始めとする研究者と議論を行うことで、双方が一体と なって最適な経済産業政策の立案に取り組んでいる。 さらには、調査・研究を支えるため、資料統計業務と して、政策分析用の資料収集や統計データの整備・管 理を実施する。具体的には、内外の研究機関には見ら れない生産性に関するデータベース(JIP)や都道府県 別産業生産性(R-JIP)データベース、アジアの産業別 名目・実質実効為替レートのデータベース等について、 さらなる統計データの拡充を行うとともに、海外データと の連携を視野に入れ、経済産業省や政策研究者等に とって有益となる統計データ等の整備を実施している。 4 経済産業研究所の研究体制 経済産業研究所は、国の組織や既存の政策に縛ら れず、中立的な立場で理論的・実証的根拠を持った政 策提言を行うことを目的とし、省庁再編時に、内部組織 であった通商産業研究所を非公務員型の独法としたも のである。独法化により、①研究の中立性・客観性(現 行の政策効果等を客観的に検証し、その改廃を含めた 大胆な政策提言が可能)、②内外の多様な知見を糾合 するためのネットワーク型の研究体制(大学等に籍を置 く外部研究員の活用)、③効率的な運営体制(柔軟な 人事システムの導入及び複数年度にまたがる中長期プ ロジェクトの効率的実施)、を実現し、高度な学術的水 準と政策への貢献を両立させた政策研究機関の先進 的モデルとなっている。 歴代の所長(CRO) ○青木 昌彦(13.4.1~16.3.31)スタンフォード大学名 誉教授(比較制度分析を専門とする理論経済学者。研 究業績は、制度理論、コーポレート・ガバナンス、企業 の理論、日中経済などの分野にわたる。) ○吉富 勝(16.4.1~19.4.30)元経済企画庁経済研究 所所長、元アジア開発銀行研究所所長(統計に基づく 緻密な論理を展開するエコノミスト) ○藤田 昌久(19.5.1~16.3.31)甲南大学教授 京都 大学経済研究所特任教授 (ノーベル経済学賞を受賞した米プリンストン大学ポー ル・クルーグマン教授の共同研究者) ○矢野誠(16.4.1~)京都大学経済研究所教授 内外の多様な専門的知見を糾合するため、大学等に 籍を置く外部研究員(ファカルティー・フェロー)を始めと した多様な研究者を低コストで機動的に集めるネットワ ーク型の研究体制を構築している。独法化により、管理 部門の効率化を図りつつ、所属研究員は成果主義に基 づく年俸制により国際的にもトップクラスの人材を確保。 大学等に籍を置く外部研究員を始めとした多様な研究 者からなる研究体制をとっているため、プロジェクトの構 成に応じて研究者を機動的に確保可能となっている。 13 名の間接部門(総務 G)が研究者等を含めた 149 名 の直接部門(研究G、国際広報 G)を支える体制であり、 実質的な間接比率は約8%(経済シンクタンクは概ね 10 ~25%)である。そのほか、行政実務に携わっている研 究員や研究に参画しているその他研究者を含めれば 約500 名の規模となっている(人数は平成 25 年 7 月 1 日現在)。 経済産業研究所のプラットフォーム 所長1 名、所属研究員 16 名、うち常勤 14 名、非常 勤2 名、客員研究員 3 名、 リサーチアシスタント 69 名、 委託非常勤研究員6 名、ファカルティフェロー43 名、コ ンサルティングフェロー63 名、研究会メンバー約 280 名 5 外部諮問委員会によるガバナンス 経済産業研究所では、外部諮問委員会を設け、研究 テーマの適切性、研究の進捗管理、成果の検証を行い、 業務運営の適正化及び効率化を図っている。 [外部諮問委員会 委員] ・芦田 昭充 株式会社商船三井 代表取締役会長 ・河合 正弘 アジア開発銀行研究所 所長 ・黒田 昌裕 慶応義塾大学 名誉教授 ・橘木 俊詔 同志社大学経済学部 教授 ・福井 俊彦 一般財団法人キヤノングローバル戦略研 究所 理事長 ・デール W.ジョルゲンソン ハーバード大学 教授(経 済学) ・リチャード E.ボールドウィン 高等国際問題・開発研 究所 教授 6 国際・広報分野での取組 (1)シンポジウム・セミナー RIETI の研究成果を広く世に問い、政策議論を活性化 するため、海外有識者を招聘するなど公開のシンポジ ウム、セミナーを多数開催。毎週 1~2 回昼休み時に各 界の有識者を招き、BBL セミナーを実施。 (2)国際ネットワークの深化 世界の代表的な研究機関である欧州・経済政策研究セ ンター(CEPR)、米国・外交問題評議会(CFR)、ハーバ ード大学、中国国務院発展研究中心(DRC)などとワー クショップの開催、研究員の交流など積極的に研究交 流を実施。 (3)ウェブサイトの充実等 日本語、英語、中国語で構成。研究論文・ノンテクニカ ルサマリー、フェローや世界有力研究者のコラム、イベ ントの最新情報などを掲載。 ・HP のアクセス件数:142.3 万件(24 年度実績で前年度 比約1.3 倍) ・Web アンケート調査:ユーザーの 98%が RIETI の研 究・成果が「参考になった」と回答 ・メールニュースを配信(日本語:毎週(約 4700 人)、英 語・中国語:毎月(各約2800 人、約 1300 人)) 7 第三者からの評価 経済産業研究所第3 期中期計画アウトプット指標をご覧 になればわかるように、当研究所は当初目標を大幅に 上回る実績を上げている。これがまた以下のような第三 者からの評価にもつながっている。 ○小野 俊彦(日新製鋼(株)社友・独立行政法人 RIETI 分科会会長) RIETIにおける研究成果の発信は、産業界からも高く評 価されている。RIETI の機能をさらに発展させ、強力な 政策研究機関に育てていくことは、国の競争力をも左右 する重要な課題。 ○古城 佳子(東京大学大学院総合文化研究科教授・ 独立行政法人RIETI 分科会委員) 各種データベースの活用実績は高いレベルで定着して おり、ユーザーに信頼感を持って活用されている点も評 価できる。また、様々な政策策定のレベルで活用されて いる。データベースの構築は地味ではあるが意味のあ る発信。 ○Dale Jorgenson(ハーバード大学教授・RIETI 外部諮 問委員) RIETI は独法化により、一連の素晴らしい研究プロジェ クトの立ち上げを成功させてきたことから、独立性を保 つべき。 ○黒田 昌裕((独)科学技術振興機構研究開発戦略セ 経済産業研究所の紹介と再生可能エネルギーへの取り組み
つつ独立して中立的にものが言える立場を活かして、 METI のみならず日本全体のシンクタンクとして研究活 動をしていくべき。 ○吉川 洋(東京大学大学院経済学研究科教授) 「組織としての歴史」が大事。所管省庁ゆえのバイアス がかかるような課題について、RIETI のような中立的な 組織が研究をすることは意味がある。 ○伊藤 隆敏(東京大学大学院経済学研究科教授) 現体制でアウトプットもよく出ているし、研究機関として の認知度も向上している。今の RIETI に無駄があるとも 思えない。 ○深尾 京司(一橋大学経済研究所所長) 独法化により、重要な政策課題に資源を機動的かつ集 中的に投入できている。独法化によるパフォーマンスの 差は歴然。 ○小寺 彰(東京大学大学院総合文化研究科教授) 国から独立しているからこそ、研究者のイニシアティブ が発揮され、全国から研究者が集まってくる。 ○深尾 光洋(慶應義塾大学商学部教授) RIETI は独法化により、役所からの独立性が高いアカデ ミックな研究を行い、アウトプットも伸ばしており、現在の 組織形態が最も適している。 8 再生可能エネルギーへの取り組み 当研究所は、上述したようにミクロ政策の政策研究に 重点が置かれているため、研究所や外部フェローなど 約 150 人の研究者が今年度実施している研究のうち、 電力市場自由化や地球温暖化に関する研究が 1 本ず つあるが、再生可能エネルギーそのものを研究対象に しているのは残念ながら私1 人しかいない。今は別テー マで忙しく、なかなか手が回っていないのが現状である が、時間的ゆとりができれば、本格的に取り組みたいと 考えている。 岩本晃一 経済産業研究所上席研究員 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省別館11 階 TEL 03-3501-8313 Email [email protected] URL http://www.rieti.go.jp/jp/index.html