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に投影される像は幾何学的現象 物体の大きさや形 ときが生じる が変形 が起こり 像の鮮鋭さ ボケの程度 境界の 左図 明瞭さ にも影響する 金属修復物の前 後の歯質は描出 画像の拡大 困難 エックス線は焦点から円錐状に広がりな がら直進するため常に拡大する 拡大率 H/h H 焦点フィルム間距離 歯

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Academic year: 2021

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医療現場 医 師 が 患 者 の 情 報 を得てそれを理解・ 判断し,治療や手術 な ど 何 ら か の 手 段 で 患 者 に 還 元 す る と い う こ と が 行 わ れている. 患者の人体情報を得るには ・問診 ・視診・触診・聴診など ・体温計や心電図など 患者の体内を直接観察できない場合は いったん他の形に置き換えて情報を得られるように する = 画像化 医用画像(Medical image) 医療や医学のために人体を撮影,または計測した結 果を画像化したもの.医用画像を得るための過程や 技 術 を 医 用 画 像 処 理 , 医 用 画 像 工 学 ( Medical imaging)という. 医用画像検査 ・エックス線画像検査 ・エックス線 CT 検査 ・核医学検査 ……… ・MRI 検査 ・超音波検査 ・内視鏡検査 ・眼底写真検査 エックス線画像検査は歯科臨床において,不可欠な もので,日常臨床の場面で患者の大多数に行われて いる検査である. エックス線画像の特徴 エックス線画像は目的の物質(被写体,患者)を透過 したエックス線とフィルムの感光材との相互作用に よって,フィルムを黒化させることで形成される. 近年ではフィルムはデジタルセンサー(検出器)に置 き換わり,画像はコンピュータで形成されるように なってきている. フィルムおよび検出器に到達したエックス線量に応 じて黒化度(黒さの程度)が生じ,黒化度は物質の密 度によって異なる.画像は,多様な黒,白,灰色が混 在する 2 次元投影画像として描写される. ・透過したエックス線の強度が大きい(空気) =物質のエックス線吸収が小さい → 画像では黒い(透過像) ・透過したエックス線の強度が小さい(骨) =物質のエックス線吸収が大きい → 画像では白い(不透過像) エックス線投影の原則 ・エックス線検査の対象である生体組織,病巣は立 体構造である.エックス線画像では,これらの立体構 造が二次元の平面画像として投影される. ・エックス線は焦点から広がり,可視光線と同様に ある方向性をもち直進するため,フィルムや検出器 ✍エックス線の線質および作用(西山先生講義内容) ・物質との相互作用による減弱 → 物質の種類と厚さによって透過力が異なる 【厚さ】 【密度】 この差を利用

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に投影される像は幾何学的現象(物体の大きさや形 が変形)が起こり,像の鮮鋭さ(ボケの程度,境界の 明瞭さ)にも影響する. 【画像の拡大】 エックス線は焦点から円錐状に広がりな がら直進するため常に拡大する. 拡大率=H/h H:焦点フィルム間距離 h:焦点被写体間距離 【画像の歪み】 被写体とフィルムが平行でないとき,被写体部の拡大率が それぞれ異なる = 像がひずむ 【半影】 エックス線管の焦点が点でなく,面であるため半影が生じ る. 半影の大きさは,焦点・被写体・フィルムの相対的位置に 影響される.半影が大きいほど画像はぼける. 【三次元物体を二次元画像で観察する際の制限】 ・物体全体の形状の理解 ・物体内の構造の位置と形状の重積(重積効果) エックス線束に対して 2 つ以上の構造が前後的に存 在する場合,それらの構造のX線透過性の相違によ って,X線画像として描出が可能なときと不可能な ときが生じる. (左図) 金属修復物の前 後の歯質は描出 困難 歯科で行われるエックス線撮影法 (1)口内法エックス線撮影: エックス線検出器(フィルム)が口の中 ・二等分撮影法 ・平行法 ・咬翼法 ・咬合法 (2)口外法エックス線撮影: エックス線検出器(フィルム)が口の外 ・パノラマエックス線撮影法 ・顎関節パノラマ4分割撮影法 ・頭部後前方向撮影法 ・頭部側方向撮影法 ・Waters 法 ・頭部エックス線規格撮影法 歯科で使用される撮影装置と機材 (1)口内法 X 線撮影に用いる装置 【歯科用口内法 X 線撮影装置】 ・装置の構成: ①ヘッド(エックス線発生装置): エックス線の発生に必要な部品が格納されている ✍復習 トランス,エックス線管,濾過版,絞り,指示用コーン ②アーム:ヘッドの支持部 ③操作パネル(コントロールボ ックス;制御装置):エックス線 の発生,撮影条件を決定する装 置.主にタイマーによってエッ クス線の照射を制御する. ④照射スイッチ: 撮影室の外に設置されている.デ ットマンスイッチ※が利用され ている. ※デットマンスイッチ→スイッ チを押している間のみエックス 線が発生する.撮影中不都合が生じた際にすぐにエ 咬翼法 咬合法

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ックス線の発生を中止することが可能. ⑤フィルム,検出器: (2)口外法エック線撮影に用いる装置 【パノラマエックス線撮影装置】 ・装置の構成: ①エックス線管 ②カセッテホルダー (フィルム,検出器) ③アーム ④頭部固定装置(チン レスト,バイトブロッ ク) ⑤操作パネル(コントロールボックス;制御装置) ⑥照射スイッチ: 撮影室の外に設置されている.デットマンスイッチ が利用されている. 【頭部エックス線規格撮影装置】 ・装置の構成: ①エックス線管 ②カセッテホルダー(フィルム,検出器) ③セファロスタット:イヤーロッド(外耳孔に挿入). 鼻根固定具が付与されたタイプもある. 【その他,特殊な撮影装置】 ・一般撮影装置 医科で胸部や腹部の撮影に使用されているエックス 線撮影装置が使用される. ・歯科用コーンビーム CT(CT の講義にて) エックス線画像の画像形成 受像系について エックス線画像は,エックス線管から照射されたエ ックス線が被写体(患者)を透過して,受光系・受像 系に到達し形成される. 歯科臨床において使用されている受像系はエックス 線フィルム,検出器の2つに大別される. 本院では病院移転に伴い歯科撮影室もデジタルシス テムが導入され,検出器を使用している. エックス線フィルム 2つに大別される (1)ノンスクリーンタイプフィルム ・エックス線に対し感度が高い. ・口内法エックス線撮影に用いる. (2)スクリーンタイプフィルム ・増感紙(screen;スクリーン)を組み合わせて使 用するフィルム(後述). ・口外法エックス線撮影に用いる. (1)ノンスクリーンタイプフィルム ①サイズ ・主に 3 種類が用いられる. ・標準型(30×40 ㎜) ・小児用(22×35 ㎜) ・咬合型(57×76 ㎜) ②フィルムの構造,包装(パケット) ・フィルムは1or2枚ごとに黒い紙に包まれ,さら にパケットに封入されている. 図 パケット内の構造 ・エックス線の照射側が決められている. ・最後方に鉛箔が入っている. → 被曝軽減,散乱線を防ぐため ・裏表識別のマーカーが付与されてい る. 受像系 = フィルム,検出器

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③フィルムの断面像

・ポリエステルなどの支持体(フィルムベース)の両

面に乳剤層が塗布されている(両面乳剤).

・乳剤層はハロゲン化銀※の微細な結晶をゼラチン

中に均等に分配させたもの.

ORAL RADIOLOGY Principles and Interpretation EDITION 7 【乳剤層のゼラチンの役割】 ・ハロゲン化銀の凝集・沈殿を防ぐ ・照射されなかった粒子の保護 ・現像液,定着液を浸透させ粒子との反応を高める 【下引き層】 ・支持体(疎水性)とゼラチン乳剤層を強固に接着さ せる. 【保護膜層】 ・乳剤層が直接外部と接するのを防ぐ. (2)スクリーンタイプフィルム ①フィルムの構造 ・ノンスクリーンタイプフィルムに類似しているが, 乳剤層はエックス線よりも光に対する感度が高くな るようになっている. ・使用する増感紙と,発光する光の色に対応するフ ィルムを使用する. ・裏表識別のマーカーが付与されていない. ・増感紙を貼りつけたカセッテ(フィルムを入れる ケース)に1枚ずつ装填して使用する. ②増感紙について ・ポリエステルなどの支持体に蛍光物質(タングス テン酸カルシウム,希土類元素)が塗布されたもの. ・エックス線を当てると内 部の蛍光物質が発光して, その蛍光でエックス線フ ィルムを「感光」させる. ・照射線量を 1/10 以下に できる. ・増感紙を使用しない場合 の撮影と比較してボケ画 像となる. ・増感紙の表面の傷やごみ により蛍光にむらが生じ画 像に影響を与える. ・増感紙は長期間の使用により劣化する. ・デジタルエックス線画像診断システムでは不要 エックス線フィルムの特性 ★デンタルフィルムが照射されたエックス線に対し てどのように反応するか.(重要な理論上の用語と定 義を要約) 【黒化度】 ・エックス線写真の黒さの程度をいう. 黒化度=Log10(不透過度)=Log10(Io/It) ・現像により黒化したフィルムに光を当てた時に, その不透過度(フィルムの入射光量 Io/フィルムを 透過した光量 It)の対数で表す. 【特性曲線】 フィルムに当たったエックス線の量(照射線量)とそ の黒化度(写真濃度)との関係を示した曲線. ①カブリ ・未照射フィルムを現像した部の黒化度. ※ハロゲン化銀 おもに臭化銀(AgBr),その他にヨウ化銀(AgI),塩化銀(AgCl) など.粒子の大きさは1μmあるいはそれ以下で,その大きさ はエックス線感度に影響する.

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・ケミカルフォッグ+フィルムベース自体の濃度. ・フィルムの使用期限切れ,貯蔵時の温度や湿度が 高いとカブリが増す.また現像温度が高い,現像時間 が長いとかぶりは増す. ②感度 ・カブリとベースを除き,同 じ黒化度を得るために必要 な照射線量の逆数をもって 感度とする. ・写真濃度 1.0 を生ずるのに必要な線量(R)の逆数 で表示.(E は D の 1/2 , F は E の 1/2 の線量で撮 影可能) ・同じ黒化度を得るために少ない線量でよければそ のフィルムの感度はよい. ※被曝低減のために感度の高いフィルムを使用するのが望ましい. ③寛容度(ラチチュード) ・診断に必要な黒化度の範囲(=直線部分)に対応す る線量範囲. ④平均勾配(ガンマ) ・直線部分の傾き.直線部の横軸に対する傾斜度(θ; シータ)の tanθ. ・ガンマが大きいほど,写真(画像)コントラスト がよい. 【被写体コントラスト】 被写体を透過するエックス線量の対比(エ ックス線コントラスト)被写体の厚さ,密 度,原子番号の違いにより被写体の中の部 位で透過エックス線量が異なる. ※被写体コントラストに影響する因子 ・被写体の厚さ,密度,原子番号 ・X線の線質 ・体内で発生した散乱線の量 散乱線は主にコンプトン散乱によって発生. 散乱線は被写体コントラストを低下させる. → 結果として写真コントラストの低下を招く. 【写真(画像)コントラスト】 現像処理をおこなったX線写真の隣接する部分の黒化度 の差.一般的にコントラストというと写真(画像)コント ラストをさす. 被写体コントラストにフィルムの特性が加 味された最終的なフィルム上の濃度差. ※写真(画像)コントラストに影響する因子 被写体コントラスト影響する因子 + フィルムに関する因子 曲線の勾配は一定の線量の相違 に対する濃度の相違を意味し, 濃度の差は特性曲線によって異 なる. つまり,被写体コントラストを できるだけ大きい濃度の差とし て表現するには,勾配の大きくなるような線量を照射する ことになる. エックス線フィルムの画像形成 ・エックス線(増感紙による光)がフィルムに当たる と乳剤層のハロゲン化銀が化学反応を起こし潜像が 形成される.潜像が形成されたことを感光という. ・乳剤に記録された潜像を写真処理(現像処理)する ことにより画像として可視可能となる. ①ハロゲン化銀の結晶に光が照射されると,光子エ ネルギーが吸収されて励起する.励起された電子は 自由に結晶内を動き回り,エネルギーの低い個所(感 光核;写真乳剤を製造する過程で結晶に生じる不純 かつ不完全な部分)に捕えられる. ②電子を捕えた感光核は負に帯電するため,銀イオ ンを引きつけ,中和して感光核に銀原子として集積 する. ③一定の大きさに成長して現像核(現像操作の際に ※ケミカルフォッグ 未照射ハロゲン化銀がわずかに現像される 【コントラスト】 2つのものを比べたときの差. 画像内の明暗の対比.ある1枚の エックス線画像上に異なる2点 をとり S1,S2 とした場合,その 濃度差,S2-S1 がコントラス ト.2部位を判別するだけであれ ば両者のコントラストが大きい 方がよい.ただしそれ以外の部位 の読影が困難.目的に応じたコン トラストが必要.

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黒化の起点)となる. ④現像核をもつ臭化銀粒子の集団を潜像という. 【写真処置(現像処理)の行程】 ①現像 結晶の全体が金属銀になる ②中間水洗 現像処理の進行を防ぐ,定着液の劣化防止 ③定着 現像されなかったハロゲン化銀を溶解し乳剤層から取り除く ④水洗 金属銀以外のチオ硫酸銀錯塩を取り除く ⑤乾燥 乳剤層に充満した水分を取り除く 【自動現像機】 ・近年の現像処理シ ステムは自動化.ロ ーラー駆動機構によ りフィルムをそれぞれの行程処理用タンク内を通過 させ,乾燥部を通過して排出される.

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【暗室】 手現像を行う場合に必要な部屋.安全光が使用され ている. 【エックス線写真処理の失敗】 (1)フィルム全体が黒すぎる(黒化度が過度) ①現像温度が高すぎ ②現像時間が長すぎ ③現像液の濃度が過剰 (2)フィルム全体が白すぎる(黒化度が不足) ①現像液が低すぎた ②現像時間が短すぎた ③現像液の疲労 ④定着処理の過剰 (3)変色,退色 ①定着液の不良,疲労 ②水洗の不足 【エックス線フィルムの観察】 ・適切に写真処理がなされた口内法エックス線フィ ルムは一般的にフィルムマウントに入れて整理・保 管を行う.(裏表,左右,上下を間違えない) ・エックス線写真はシャウカステンを用いて観察す る.(JIS 規格 光量固定式 7,000 ㏓以上) 👀確認事項 ①画像形成の概略を説明できますか ②エックス線投影の原則を説明できますか. ③歯科で行われる撮影法を列挙できますか. ③撮影用機材を説明できますか ④被写体コントラストと画像コントラストを説明できますか. ⑤エックス線フィルムの構造と性質を説明できますか ⑥写真処理について説明できますか

右にフィルム A とフィルム B の特性 曲線を示します.カブリ,感度,寛容度, ガンマについて比較してみましょう 👀参考図書 歯科放射線学第5版(医歯薬出版),わかりやすい歯科放射線学(学研書院), エッセンス歯科放射線(学研書院),医用画像ハンドブック(オーム社),基 礎放射線画像工学(オーム社),デジタル放射線画像(オーム社),標準デジ タル X 線画像計測(オーム社),新・医用放射線科学講座 診療画像機器学 第 2 版(医歯薬出版),ORAL RADIOLOGY Principles and Interpretation EDITION 7 .

水洗が不完全だとどうなるの? → 残存したチオ硫酸銀錯塩が反応,分解して硫化銀にかわり,画像の変色や退 色を引き起こす.診断に不十分な画像となる. 写真処理以外の原因の可能性もある (1)照射条件 ①照射線量が多い → 黒化度の過剰 ②照射線量が少ない → 黒化度が不足 (2)被写体 ①全体的に透過性が高い → 黒化度の過剰 ②全体的に透過性が低い → 黒化度の不足 【手現像】 バット現像,タンク現像. 時間や温度管理に注意を要する 【インスタント現像処理】 現像液と定着液をフィルム包装内に注入し,その中で現像処 理を行う.手現像に比べて簡便であるが,処理液注入時の針 刺しに注意が必要である.また空気混入による現像むらがし ょうじやすい.

参照

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