平 成 28 年 度
県立東高根森林公園事業計画書
指 定 管 理 者
事業計画書目次 名 称 番号 内 容 頁 枚数 計 画 書 1 指定管理業務実施にあたっての考え方、運営方針等 1~3 3 〃 2 業務の一部を委託する場合の考え方、業務内容等 4~5 2 〃 3 施設の維持管理 6~12 7 〃 4 利用促進のための取組 13~17 5 〃 5 自主事業の運営 18~19 2 〃 7 利用者への対応 20~21 2 〃 8 通常の指定管理業務を行う中での事故防止等の取組内容 22~24 3 〃 9 事故、異常気象等(水防を含む)の緊急事態が発生した場合の対応 方針 25~27 3 〃 10 当該公園の「災害時対応の考え方」に示す初動体制等大規模災害 等の公園の特性、立地状況等に応じた災害対応の考え方 28~33 6 〃 11 地域と連携した魅力ある施設つくり 34~35 2 〃 12 適切な積算、節減努力等 36 1 〃 13 人的な能力、執行体制 37~39 3 〃 14 コンプライアンス、社会貢献 40~42 3 ※事業計画書の数量、時期、内容等は変動の要素があります。
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計画書 1 指定管理業務実施にあたっての考え方、運営方針等
(1) 指定管理業務全般を通じた団体等の総合的な運営方針、考え方
神奈川県立都市公園は、水とみどりのネットワークの拠点及び多様なレクリエーシ ョンの場等であり、個性豊かな地域のシンボルとして県民の健康増進や防災機能を担 う等、県土づくりの重要な基盤となっています。 また、県民一人ひとりが「自分の感性でサービスを選ぶ時代」となった今日、都市 公園は、「県民自らが活用・活躍する場」として、県民のニーズを反映した多様かつ 魅力あるサービスを提供することが求められています。 私たちは、指定管理者として、このような変化を的確にとらえ、「公の施設」とし ての県立東高根森林公園(以下「東高根森林公園」という)を管理運営する責任の重 さを十分に理解し、公園整備方針や管理運営方針等を遵守し、安全を何より優先して 創意工夫による効率的管理運営を行い、これまで以上の質の高いサービスを提供する とともに、県民とともに魅力ある県立公園づくりに取り組みます。 私たちは、神奈川県が提唱する「いのち輝くマグネット神奈川」を具現化できるよ う“みどりの中で人が輝いてこそ公園”をスローガンに、「ひと」と「みどり」が 輝き、人と緑の輪が公園から地域へとひろがることによって、みんなが「元気」で「笑 顔」になれる無限の可能性を持った空間となるように、東高根森林公園の管理運営に 取り組みます 私たちは、神奈川の公園管理運営の「プロフェッショナル」として、総合管理運営 に実績とノウハウを有する横浜緑地㈱と地元企業で東高根森林公園を熟知し維持管 理に実績がある㈱三宝緑地がパートナーとなり、「今」求められていることに速やか に対応・改善し、「未来」に求められることを実現するため、次のとおり総合的な運 営方針を定めます。 ①安全を第一に、公園における活動と環境保全の調和の視点から自然環境・景観を 保全する管理目標を実現できるよう、技術力や効率性を発揮します。 ②来園者をお客さまとしておもてなしできるよう、来園者の立場に立って公園の活 動情報を適切に提供します。 ③県民と防災や子育て等、地域の課題を共有し適切に対処できるよう、公園におけ る活動に県民と協働して取り組みます。 ④悠久の森林を保全しつつ、多様な公園資源が学習機会の増大につながるよう、森 林(もり)の魅力づくりに取り組みます。 ⑤ユニバーサルデザインに取り組み、誰でもいつでも快適に悠久の森林の魅力を楽 しむことができるサービスを提供します。(2) 東高根森林公園の特性を踏まえた管理運営方針
東高根森林公園は、文化財や県指定天然記念物を有する風致公園であり、散策や自然 観察の他、地域住民の体験交流の場として利用されています。私たちは、平成 18 年度 から指定管理者として東高根森林公園の特性を最大限に発揮することに取り組み、『深 い緑につつまれる、ここちよい悠久の森林(もり)づくり』を方針に、文化財であるシ ラカシ林の保護や多自然化による生物多様性の向上に取り組んできました。この悠久の 森林づくりを基本において、本公園の古代、歴史、文化、自然等の資源や魅力を活用し て、大人から子どもまで“学び”、“体験”できる地域学習の拠点として、『学習の機 会を創出する悠久の森林』づくりに取り組みます。2 ■東高根森林公園がもつ様々な機能を発揮できるよう保全育成します 四季折々の景観や植物・昆虫類・野鳥等の多種多様な生物を有する豊かな生態系 がある本公園の機能を十分に発揮できるよう、保全・育成を行います。 計画書3の各項目のとおり実施します。 ■学習の機会をつくり、公園の魅力を次世代に引き継ぎます 古代、歴史、文化、自然等の本公園の魅力を高め、さらにそれを「教材」として 活用した学習の機会を創出します。 計画書4及び11の各項目のとおり実施します。 ■専門的な技術や知識をもつ方々と連携します 様々な分野の専門的な知識を持つ方々と連携し、公園の資源を活用して学習内容 やプログラムを充実します。 計画書3、4及び11の各項目のとおり実施します。
(3)利用者や地域住民、環境等に配慮した管理運営方針
来園者や地域住民に「東高根森林公園に行って楽しかった」と思われる公園になる よう、また、公園における活動が環境と調和できるように、次の方針によって管理運 営に取り組みます。 ■誰もが安心して利用できる公園づくりに取り組みます ・乳幼児同伴の来園者に、授乳できる場の提供やミルクのお湯等を提供します。 ・パークセンターで車いすやベビーカーの貸し出しを行います。 ・バリアフリー対策やユニバーサルデザインの取組みを徹底します。 ・要望等に迅速に対応します ■「おはようございます」など、声かけ運動を徹底します ・来園者等がスタッフ誰にでも気軽に相談できる体制をつくります。 ・来園者をお客様として、おもてなしの心を持って応対します。 ・パークセンターは、来園者がいつでも相談できるよう、開館中はスタッフが常駐し ます。3 ■地域に開かれ、地域と連携できる運営を行います ・スタッフが積極的に地域に出て相談するよう行動します。 ・公園の活動の情報を計画的に提供します。 ・商店街や自治会等が行っている地元のイベントや防災訓練等の地域の活動に積極的 に参加します。 ■安全安心で快適な公園の環境づくりに取り組みます ・犬の散歩等の公園のマナーについて積極的に啓発します。 ・セキュリティポストは、平成 27 年度に検討した設置場所、内容等について川崎治水 センターと協議し設置します。 ・防犯や防災活動に地域と連携して取り組みます。 ■環境と調和できる公園づくりに取り組みます。 ・公園の外周道路や民地との近接した場所の支障物については、常に点検し速やかな対 応を行います。 ・イベントは企画段階から情報提供をします。 ・間伐材や剪定枝等は、林床改善に活用します。 ・来園者に、ゴミの持ち帰り等の啓発に取り組みます。
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計画書 2 業務の一部を委託する場合の考え方、業務内容等
(1) 東高根森林公園の管理基準等を踏まえた効果的、効率的な委託の考え方
私たちは、施設の維持管理・清掃等については、公園スタッフによる直営作業を基本 としますが、関係法令に基づく法定点検、資格や専門的な知識を必要とする業務及び特 殊な建設機械を使用する業務等は、必要な免許や資格を有する企業に委託します。 また、短期間集中業務や季節性の高い業務、複数年契約が可能な業務及び経験の蓄積 が有効となる業務については、効果的、効率的に業務を行う必要があるため、委託する こととします。(2)委託先の選定方法について
平成 24 年度において、公園総発注費の約 93%を県内中小企業に委託してきました。 今後も、県内中小企業への委託発注率は 90%以上を目標として、地元調達を積極的に 進め、県内経済の発展に寄与します。(3)県内(地域)経済への配慮、県内(地域)企業への委託の考え方
私たちは、県内経済の持続的な発展と活力ある豊かな地域社会の実現に寄与する地 域貢献の視点から、事業活動に取り組みます。 ・障がい者の社会参加促進の観点から、古代芝生広場の芝生刈込業務の一部を社会福 祉法人に就労支援業務として委託します。 ・フィールドガイドブックや公園のパンフレット等の印刷物は、印刷技能士を有する 印刷会社に委託します。 ・イベント、自然観察会や小学校の総合学習の講師を、地元の専門家へ依頼します。6
計画書 3 施設の維持管理
(1)植物管理、清掃、保守点検、受付等の維持管理業務についての実施方針
来園者が安心して憩い、楽しむことができ、スタッフも来園者の安全と自らの安全 を確保するため関係法令を遵守し、維持管理を行います。 樹林地保全計画及び湿生植物管理計画に基づいて植物を保全・育成し、本公園の魅 力をより一層発揮できる植物管理に取り組みます。 作業内容や時期を事前に掲示し、来園者とのコミュニケーションツールとして、維 持管理業務の「魅せる(見せる)化」に取り組みます。 いつでもどこでも対応できるようにマルチスタッフ制を採用するなど、業務の効率 化や迅速なサービスの提供に取り組みます。 ア.植物管理 樹木の保全や生態系に配慮した植物管理を行います。また、毎月の植物管理の作業内 容や時期を記入した計画を公園内に掲示し、来園者に分かりやすく親しみのある業務と します。 ■樹木管理 ・高木は、樹木の成長に合わせ目標とする樹林層や景観を形成するため、修景木を平成 27 年度に引き続き選定し、「管理目標樹形」に合わせ、必要に応じて剪定を行います。 ・ウメは、平成 27 年度の調査結果に基づき樹勢回復が必要なものを選定し、樹勢回復 計画を立て、必要な処置を行います。年 1 回の外観診断等により樹勢やその効果を把 握し次年度の計画に反映します。その他は下表の管理を必要に応じて行います。 ・フジは、来園者に緑陰と憩いの空間を提供する重要な修景木として、下記に示す管理 を行います。 ・ハギは、落葉後に木立種は枝先だけを、宿根種は地上 3~5 ㎝程度で刈り取り、手摺 り等にかかる場合は、60~90 ㎝程度の時に根元から切り返して低いところで花を楽し めるようにします。 ・中低木は、景観植栽や遮蔽や仕切り等の役割をする機能植栽の効果を最大限発揮させ るため、樹種ごとの適期に合わせ、剪定・刈り込みを年 1 回の頻度で行います。植物 の特性上発生する徒長枝等は適宜剪定を行います。 規模 (単位) 基本剪定 11~12月 1回/年 樹形のバランスを取る 芽かき、摘心 4月上旬~5月中旬 1回/年 花芽を多く、樹形のバランスを取る 軽剪定 7月 1回/年 日照改善、樹形のバランスを取る 施肥 6月下旬、11月上旬 2回/年 生長促進、花付き促進 基本剪定 2月 1回/年 樹形のバランス、花芽を多く残す 軽剪定 6月中旬 1回/年 花芽を多く、樹形の基礎をつくる 軽剪定 5~10月 4回/年 日照改善 摘心、枝の誘引 2月、5~10月 4回/年 花芽を多く、樹形のバランスを取る 花房殻の剪定 5~6月中旬 2回/年 生長促進、美観維持 豆鞘の剪定 6~7月中旬 2回/年 生長促進 施肥 2月、6月 2回/年 生長促進(2月)、花付き促進(6月) 業務時期 自然観察広場他 4 目 的 実施回数 45 本 本 管理エリア 見晴台 子供広場他 業務内容 業務内容 フジ手入れ ウメ(など) 40 古代植物園他7 ■草 地 管 理 北口広場の草地は、マメ科植物のレンゲを播種し土壌改良を行います。生育状況と効 果を踏まえ、草地の新しい魅力を創出します。 ・秋期に北口広場の駐輪場西側斜面の草地にレンゲを播種し、翌春の開花後に緑肥とし て利用します。 ■芝 生 管 理 古代芝生広場の芝生は、踏圧に強い種類のポット苗で補植し、踏圧の影響を改善し安 全性と快適性を確保します。来園者の利便性を確保するため、養生場所の期間が異なる ように設定します。 ・平成 27 年度から継続して試験施工を行っている芝の生育状況を観察し、その結果を 古代芝生広場とともにケヤキ広場を含め次年度の計画に反映します。 ■草 花 管 理 花壇は、季節の花を楽しんでいただくため年 4 回行います。さらに「花壇色彩計画」 により色の組合せによる人が受ける印象を考え、場所や季節により彩りの空間をつくり ます。 ・駐車場の噴水花壇は、平成 27 年度に立案した「花壇色彩計画」に則り、季節ごとの 彩りの場をつくります。1年草は年 4 回花苗を入れ替えます。 ■樹 林 地 及 び 湿 生 植 物 の 維 持 管 理 樹林地の保全を目的とした「樹林地保全計画」に基づいて□□や□□等の希少種の保 全のために良好な林床を維持し、下草刈り時期等を計画的に行います。また、苗圃で後 継株づくりを行います。 湿生植物は「湿生植物管理計画」に基づいて、池は水路の「多自然化」を継承し、多 様な動植物と出会える湿生植物園として機能を高め、環境学習の教材として活用しま す。 ・樹林地に侵入しているタケ・ササ類、シュロ等の除去、野草の芽吹き・開花時期を考 慮した下草刈りを行い、良好な林床を維持します。 ・平成 27 年度に選定した野草の後継株づくりに取り組みます。 ・湿生植物園やケヤキ広場の池・水路は、緩傾斜・多孔質護岸や浮石、河床への砂利敷 設などによる多自然化を継続します。これにより水生動物の生息場を確保し、環境学 習の教材として活用します。
8 ■環 境 へ の 配 慮 間伐材や剪定枝等は、生物多様性の保全の観点から粗朶やチップ化するなど樹林地 に残置します。 ・剪定枝は粗朶として、湿生植物園の池の多自然化に利用します。 ・間伐材はチップ化して花木広場や古代植物園などの樹林地や園路に敷設し、雑草の発 生抑止に利用します。間伐材や剪定枝に昆虫等の産卵・幼虫が生息している可能性が あるものは樹林地に残置します。 ■専 門 家 の 指 導 に よ る 適 切 か つ 効 率 的 な 育 成 管 理 自然再生士、ビオトープ管理士、樹木医、植栽基盤診断士、街路樹剪定士、造園施工 管理技士及び造園技能士等の指導による適切かつ効率的な育成管理を行います。 ・修景木の管理目標樹形、ウメの樹勢回復、野草の後継株づくりなどの植物管理につい て、上記の専門家の指導を仰ぎます。 イ.清掃 スタッフはいつでも、どこでもゴミを拾えるようゴミ袋を携帯するなど、来園者に快 適で、居心地の良い環境を提供します。 ・ボランティア団体と連携して月 1 回、園内清掃を行います。 ・イベント開催前後は園地や施設を清掃します ・トイレはスタッフが毎日朝夕 2 回清掃します。また、美観や快適性向上のため、一 輪挿しを飾ります。 ・パークセンターとその周辺は毎朝清掃します。駐車場の噴水、池・水路は毎月 1 回 高圧洗浄を行います。 ・池、水路及び噴水にゴミが浮遊していた場合は除去します。 ・ゴミの持ち帰りを徹底できるよう、掲示等により来園者に要請するとともに、毎月 1 回「ゴミ持ち帰りの日」を定めて「花の種」を配布し、啓発に取り組みます。 ウ.保守点検 法定点検は法令に基づいて実施することとし、来園者の安全を確保するため、保守 点検は、日常点検、定期点検及び臨時点検を行います。なお、点検時に異常を発見し た場合は、速やかに修繕等必要な対応を行います。 ・デジタルカメラを持参し、チェックリストに基づいて、毎日園内を巡回点検します。 ・遊具は毎日の巡回時に目視点検を行い、専門業者による詳細点検を2回/年実施し、 点検済みシール(看板)を貼付します。 ・台風等自然災害時の前後、他公園施設で事故が起こった場合は、臨時点検を行いま す。 ・施設の安全性及びスタッフの安全点検能力の向上のため、施設モニタリングとして、 安全衛生協議会を設け、他公園のスタッフによる公園施設の安全性について自己評 価を行います。
9 エ.受付 来園者に快適なサービスを提供するため、公園の総合案内窓口として、正確でわか りやすい案内を行うとともに、園内では「誰でも・いつでも・どこでも」案内ができ る取組みを行います。 ・防犯や事故防止の観点から適宜園内放送を実施します。 ・受付応対内容は常に記録します。 ・来園者の苦情やニーズは原則として 1 週間以内に回答します ・掲示物や掲示板の掲出については、来園者に誤解を招かないよう時期や期間等を確 認する等適正に管理します。 ・常にスタッフ全員が公園便利帳と公園おもてなし七つ道具を携帯し誰でも・いつで も・どこでも案内ができるようにします。
(2)東高根森林公園の特性と課題を踏まえた維持管理の考え方
私たちは、維持管理基準書に示されたゾーン別管理運営方針と種目別管理運営業務 を基本に、そのゾーンを自然環境、利用形態及び課題に応じて 6 エリアに設定し、そ れぞれに目標を設定して、維持管理を実施します。 ■東高根森林公園 全体の特性と課題を踏まえた維持管理 ・エリアごとの植生目標に向け、自然環境の保全・育成を行います。 ・動植物に関するモニタリング調査を継続し、その結果を分析し、生態系、生息生育 数及び環境のあり方等を考察し、維持管理手法に反映します。 ・「市民が参加できるモニタリング調査」の素案の作成を継続し、その一部を実施し、 調査方法について検討を加えます。 ■樹林地ゾーン シラカシ林エリア 古代芝生広場周辺のシラカシ群落は、林分の外側は良好な状態で維持されていま す。北側の一部にモウソウチクが混生するなど、竹類の侵入が顕著に見られ、又、シ ュロが増えています。内側(芝生広場側)はクヌギ‐コナラの亜高木を主体とする群 落に変化しています。また、北西側の一部はアズマネザサの純群落に遷移しています。 ・安全面・防災面に支障があると思われる、園路や広場際の枯木の転木や倒木などの 調査を行います。調査結果により、必要な手続きを経て除伐等を実施します。 ・シラカシ林内の植生の記録・確認のため、植生調査を年 1 回実施します。調査結果を 基に、林内に侵入したタケ・ササ類、シュロの除去を必要な手続きを経て実施します。 ・シラカシ林を保全するため、古代芝生広場側のヒサカキをはじめ、周囲の植栽帯の管 理について、川崎治水センター、県及び川崎市の教育委員会と協議し、管理方針を策 定します。10 ■樹林地ゾーン クヌギ・コナラ林エリア 里山継承林は、斜面の残存林で高木化が進行しています。また、林床への竹・ササ 類の侵入が著しく見られます。草本保全エリアは、四季折々の多種の野草に出会えま す。修景高木林(ピクニック広場)は、直接樹木に触れることができる広いスペース がある場所です。 「里山継承林」では、下草刈りをしたことで、野草が復活してきていますが、除草 時の刈取り等が原因で実生のクヌギやコナラが育ちにくい状況にあります。 「草本保全」のユリ園のユリは、日照不足等が課題となっています。 ・「里山継承林」では、萌芽更新や林床管理(ヤマユリの維持を含む)を行います。 平成 27 年度に選定した実生苗木を下草刈り時に残す管理を実施します。 ・ドングリの里親制度の実現に向け、今年度も近隣の小学校等へ提案します。 ・市民が参加できるモニタリング調査の一環として、小学生を対象とした昆虫観察会を 実施します。 ・「修景高木林」では若い樹木を育成するため、平成 27 年度に検討した育成方法と更 新方法に着手します。また、平成 27 年度に立案した修景高木林内での昆虫観察会、 プレイパークの誘致、森林浴などを計画に基づき実施します。 ・秋期にどんぐり探検会を開催します。 ・クヌギ・コナラ林の斜面地、外周の樹木について、隣接地、来園者の安全や樹木の良 好な育成、健全な樹林地を育成するための管理基準を川崎治水センターと協議のうえ 策定します。 ・修景高木林(ピクニック広場)は、樹冠が覆い暗い印象を与えているため枝打ちを 実施します。 ・「草本保全」のユリ園では、日照確保のため周辺の枝打ちを行い、補植や株分けに よりユリを増やします。 ■広場ゾーン 花木広場・古代植物園 住宅街が近接し、通行利用が多いエリアです修景木が大木化して日照を遮り、本来 の「花木広場」や「古代植物園」の機能が十分に発揮できていない状況にあります。 ・古代植物園及び花木広場の日照を確保するため修景木の間伐、枝打ちや剪定等を行 います。 ・花木広場の資材置場跡地の利用について、後背斜面の工事が行われる可能性を考慮 して、支障がないよう暫定計画を立て、ハギなどのあきくさを中心とした植物を楽 しめる場とします。 ・古代植物園は、各コーナーの展示植物で数が少なくなっているものは株分け、播種 または補植により増やします。 ・園路等に伸びてきた支障枝等を除去し、安全な歩行空間を確保します。 ・花木広場は、年間を通して花を楽しむことができるよう適期に樹木の剪定を行いま す。 ・平成 27 年度に管理区域となった箇所は除草、樹木の剪定を行い、古代植物園の入口 として来園者が利用しやすいように整備します。
11 ■広場ゾーン 多目的広場、古代芝生広場、子ども広場 芝生の上で走ったり、遠足のお弁当を食べたり、遊具で遊ぶなど、子どもの利用 が多く、活動的なエリアです。安全の確保が一番の課題となりますが、古代芝生広 場にクローバーが侵入し、芝が駆逐されつつあります。 ・子どもの安全性確保の観点から、見通しの悪い箇所を調査し、剪定等の植栽管理を 行います。 ・子ども広場の砂場は、清潔さを確保するためにふるいにかけ、月 1 回ゴミ等を除去 します。 ・古代芝生広場の芝生が衰退しているエリアを季節的な花畑とする提案について、川崎 治水センター、県及び川崎市の教育委員会と協議し、その結果に基づいて実施します。 ■池・流れゾーン 湿生植物園を中心とした、陸域から水域まで、多様な環境を持つゾーンです。園路・ 木桟橋から水辺の植物を観賞できる場所です。アメリカザリガニの駆除や昆虫、水生 昆虫の保全育成が課題となっています。またウメが老木化しています。 ・水生動物の生息場を確保するため、水路の河床への砂利敷設、池岸の緩傾斜化や側 壁の多孔化等により多自然化を継続します。平成 28 年度は昨年度までに整備した箇 所の補修・改修を行います。 ・夏季は藻類の繁茂が認められ、藻類を除去する方策として、堰板の調整による表層 水のオーバーフローや井戸水の汲み上げ時間の延長等による水質改善を継続しま す。また、この他の対策案を検討します。 ・ツリフネソウ、ミゾソバ等の既存野草群落を保全育成するため、ヤマアイ、ヤブミ ョウガ及びヤエムグラを間引き・除去します。 ・エンコウソウ等の湿生植物の育成について、平成 27 年度の試験施工箇所の経過観察 を行い、その結果を次年度の管理計画に反映します。 ・ノハナショウブは平成 27 年度の観察結果により、必要に応じて株分けを行います。 ・平成 27 年度に移植した種について、施工箇所の経過観察を行い、その結果を次年度 の管理計画に反映します。 ・チョウ類の食草を確保する生物保護区域において、経過観察を行い、その結果を次 年度の管理計画に反映します。 ・ウメの保全・育成は、樹木管理の項に記載のとおり実施します。 ■パークセンターおよびエントランスゾーン 公園の「顔」となるエリアで、イベントもこのエリアを中心に開催されます。パー クセンターでは公園の利用案内や自然情報の発信、古代遺跡の出土品の展示などを行 っています。公園の利用促進を図るためには、パークセンターが地域の人にとって憩 いや交流の場となるような、より一層の利活用の工夫が必要です。また、東高根遺跡 は県内でも貴重な遺跡であるものの、その姿は埋設されているため想像がつきにく
12 く、一般の来園者に強い興味を持たれていない現状もあります。 ・近隣の高齢者福祉施設や自治会等の協力を得て、昔遊びの道具や絵本やおもちゃを そろえる世代交流の場を設け、東高根森林塾や向丘ふれあいまつり等を通して交流 を促進します。 ・来園者の作品(写真、スケッチ、植物画、夏休み作品など)ギャラリーを設置しま す。 ・地域で活動しているスケッチの会と協働でスケッチ教室を毎月開催し、パークセン ターの利用促進、地域の交流の場の創出を図ります。 ・書き込み自由のボードを設置する等、植物や生き物情報を発信及び共有します。 ・期間限定、可動式の遺跡展示のため、博物館等へ展示品貸与を打診します。 ・平成 27 年度にパークセンターに設置した大型モニターを用い、指定管理者が用意し た公園紹介の動画や写真を放映します。 ・川崎市市民ミュージアムから貸与されている遺跡の展示物を継続して展示します ・自然エネルギーを利用した施設設備(クールチューブ、太陽光パネル)をうけ、循 環型社会等の普及啓発のための展示を実施します。 ・平成 27 年度に設置した水槽で、公園内の池・水路から採取した水生動物を飼育し、 自然観察会や小学校の総合学習等で活用します。 ・パークセンターの展示物は、学校の総合学習や東高根森林塾などの各イベントで学 習の教材として使用します。 ・平成 27 年度に管理区域となった駐車場拡大部は樹木の剪定・刈込み、除草、プラン ターの花換えを行います。特に隣接民家に対する遮蔽植栽はその機能を発揮するよ う管理を行います。
13 <実施方針> ① 東高根森林公園を教材として活用し、様々な分野の専門家と連携したイベント で、学びの場を創出します。 ② 豊かな自然と多様な動植物や古代の魅力に触れ、学び、楽しみ、まもることに つなげます。 ③ イベントは、「東高根森林塾」等のボランティア団体、周辺の地域住民や学校 関係者等と連携して実施します。
計画書 4 利用促進のための取組
(1)より多くの利用を図るために実施する事業の実施方針、内容等の考え方
ア.利用促進のためのイベントの開催 イ.主な利用促進事業 (ア)学習の機会を創出 当公園の豊かな自然と歴史資源、そこで取組む維持管理運営や地域とのつながりな ど、東高根森林公園のあらゆる事項を教材として活かして、「学習」の機会を創出し、 積極的に展開します。 ①古代体験隊 ・親子を対象に東高根遺跡について学習し、古代の歴史や暮らしを想像しながら勾玉 作りや火起しなどの古代体験を行います。 ・隊員募集は随時。古代体験イベントを年 8 回実施します。 ・東高根遺跡と公園周辺の古代遺跡を巡るツアーを実施します。 ②自然観察会 ・各回や各シリーズで参加対象やテーマを設定し、多様なかたちで東高根森林公園の 四季折々の自然を紹介します。平成 27 年度に立案した企画に基づき実施します。 ③様々な方が楽しめる学習イベントの開催 ・子どもたちが楽しめるイベント(環境学習プログラム、古代体験プログラム)を近 隣の小中学校と実施します。平成 27 年度と同じく、川崎市立宮崎台小学校 3 年生 の総合学習を継続実施し、新たに企画を立案して地域の小中学校へ提案します。 ・高齢者や体の不自由な方も楽しんでいただけるようなイベントを企画し、福祉・養 護施設団体等と協働で実施します。平成 28 年度も継続して企画を立案して地域の 福祉・養護施設へ提案します。 ④夏休み宿題工作 ・小学生の親子を対象に、50 種類以上の材料を用いて木や木の実など自然素材を使っ た木工作品づくりを実施します。夏休み期間に 1 回実施します。14 ⑤スタンプめぐり ・園内の特徴のある8か所をめぐり、東高根森林公園の自然や歴史を学びます。毎月 第 1、第 3 日曜日に開催(12、1、2 月の寒冷期を除く、雨天中止)します。 ⑥田んぼの学校 ・田植えから収穫まで親子で体験し、四季を通して東高根森林公園の魅力を発見しま す。田植え(6 月)、稲の生長の観察(7~9 月)、稲刈り(10 月)、脱穀・精米(11 月)餅つき体験(11 月)、稲藁を使った正月飾りづくり(12 月)を実施します。 (イ)多様な動植物との出会い ①森林セラピー ・平成 28 年度も引き続き森林療法に詳しい大学教授の指導を仰ぎ、森林浴コースの 設定、プログラム等の企画立案を行います。 ②華やぐ、彩りプロジェクト ・古代芝生広場での花畑については、計画書3に記載のとおりに行います。 ・北口広場斜面の草地は四季を通して花を楽しめる場所にします。平成 28 年度も引 き続き各季節の花ごよみ、配置計画を作成し、播種や球根の植付けを実施します。 ・園内の野草を株分けなどにより、園路に近い場所に移植します。日照や土壌条件に より適地を選定します。 ③ザリガニ捕獲大作戦 ・園内の水生動植物の保護を図り、自然環境学習の一環として、外来生物法により要 注意外来生物に指定されているアメリカザリガニの駆除を来園者とともに行いま す。5 月~9 月の期間にザリガニ釣りの道具を貸し出し、パークセンター前にザリ ガニポストに設置します。 ・8 月にアメリカザリガニの捕獲イベントを湿生植物園やケヤキ広場の水路で開催し ます。 ④昆虫観察会 ・夏休みカブトムシ観察会、真冬の昆虫観察会などモニタリングも兼ねた観察会を実 施します。 ・夜の昆虫観察会(ライトトラップ)とクモの巣キャッチャー(クモの巣の標本づく り)は継続実施します。 ⑤みんなで行うモニタリング調査 ・計画書3に記載のとおり、素案に基づき、試行します。
15 (ウ)地域のつながりを深める ①東高根森林塾の拡大 ・災害時でも、地域における避難や協力が円滑に行えるよう、地域コミュニティを促 進することを目的とした塾で、地域の風土、歴史、文化について学習する場、高齢 者と若い世代や子どもとの交流の場として毎月1回開催します。平成 28 年度も引 き続き地域の福祉施設や老人会等などへ声をかけ、参加者を増やします。 ②池に名前をつけよう ・池は番号で管理していますが、来園者により親しみを感じていただくために、名前 を来園者から募集します。 ③地域に根付きつつある東高根森林公園のイベントを拡大 ・秋の恵みに感謝する収穫感謝祭は平成 28 年度に 30 回目の開催を迎えます。平成 27 年度から継続して記念企画を検討し実施します。 ・防災・減災について啓発するスマイリングフェアは、公園と地域のイベントとして 認知度が高まっています。平成 28 年度も引き続き町内会・自治会の自主防災訓練 とともに、多様な団体と連携しながら開催します。 ウ.年間イベント一覧表 平成 28 年度イベント実施計画表 17ページ参照 エ.閑散期の園内施設の有効活用 本公園には、年間約 34 万人が訪れ、年間を通して極端な利用者数の偏りはないも のの、気候のよい5月や 10~11 月は利用者が多いことに対し、真夏(8月)と真冬(2 月)は、来園者が少ない傾向にあります。 夏や冬ならではの自然を楽しむイベントを展開するとともに、パークセンターの年間 を通した有効活用を図ります。 (ア)真夏の利用促進、園内施設の有効活用 ・夜の昆虫観察会(ライトトラップ)、クモの巣キャッチャー(クモの巣の標本づくり) を 8 月に実施します。 ・平成 27 年度に設置したドライミストを夏季に運用します。 (イ)真冬の利用促進、園内施設の有効活用 ・前述の自然観察会のなかで、バードウォチング、木の芽ウォッチングを冬期に実施し ます。 ・パークセンターで地域の方々の作品展を開催します。 ・平成 28 年度も引き続き「東高根森林公園かるた」を用い、かるた大会を開催します。
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(2)より多くの利用を図るために行う広報、PR活動の内容等
■テーマ別マップ、セルフガイドを作成するとともに、常に更新します ・平成 28 年度も引き続き月ごとに開花している花マップを作成し、来園者へ配布しま す。 ・公園のオリジナルグッズ(勾玉キット、小枝のストラップ、オリジナルポストカード、 ひのきのポプリ)を継続販売します。また、新たなオリジナルグッズを企画します。 ■公園の花や生き物を紹介したフィールドガイドブックの発行を継続します ・「フィールドガイドブック野鳥(改訂版)」、「フィールドガイドブック 2 草花」を 継続販売します。 ・平成 28 年度以降に発刊を予定している「神奈川県立東高根森林公園フィールドガイ ド3」について、引き続き写真や説明文等の資料収集を行い、発刊・販売を行います。 ■ホームページの充実化によるニーズにそったタイムリーな情報を発信します ・ホームページの公園だよりの更新を行い、花だよりやイベント情報を充実させ、タイ ムリーな情報提供を行います。 ■広報活動の拡大を図ります ・新聞社やタウンニュース、インターネットの地域情報サイトへの公園情報の提供を行 います。 ・毎月のイベントスケジュールを近隣の自治会・町内会へ送付し、町内の掲示板への掲 示、各戸配布を依頼します。 ・近隣の公園等の施設、最寄駅周辺のホテル等へ公園パンフレットの配架を依頼します。 ・小中学校や福祉施設へ、古代体験や草笛教室などの出前講座を実施します。17 ウ.平成 28 年度イベント実施計画表 数字は日数 分類 イベント名称 月 内 容 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 学 ぶ 古代体験隊 1 1 1 1 1 1 1 1 1 火起こし、勾玉づくり、編布、古代食など東高根遺跡に関連したイベント 万葉集と古代植物 1 1 1 1 万葉集で歌われている古代植物園の植物を学ぶ 古代遺跡ツアー 1 1 1 1 東高根遺跡と公園周辺の遺跡めぐり(市営緑ヶ丘霊園と協働) 自然観察会 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 公園の樹木、草花、昆虫、野鳥の観察会 夏休み宿題工作 1 剪定枝やどんぐりなど木の実を使った木工工作 小さな植物画教室 1 1 1 1 園内の草花などの水彩画を描く スケッチ教室 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 地域のスケッチを楽しむ会と協働。人物画、静物画、風景などを描く スタンプめぐり 2 2 2 2 2 2 2 2 2 自然観察をしながら園内8ヶ所のスタンプを集める 田んぼの学校 1 1 1 1 1 田植え、稲刈り、脱穀、餅つき、わら細工などの稲作体験 ガーデニング教室 1 1 1 1 1 草花の寄せ植えやバラの剪定の仕方を学ぶ、 ドッグスクール 1 1 1 犬のしつけ方などを学び、園内を散歩するマナー向上を図る 生 物 と の ふ れ あ い ザリガニ捕獲大作戦 1 湿生植物園やケヤキ広場水路で増えすぎたアメリカザリガニを駆除 昆虫観察会 1 公園内の昆虫を観察、学習する ネイチャーゲーム 1 1 かわさきネイチャーゲームの会と協働。自然を楽しむゲームを行う クモの巣キャッチャー 1 クモの巣の標本のつくり方を学ぶ 鳥の巣箱づくり 1 1 園内に飛来する小鳥の巣箱をつくる 地 域 と の つ な が り 収穫感謝祭 1 餅つき体験、地元野菜販売、ふれあい動物園や工作などで地域交流を図る スマイリングフェア(防災イベント) 1 防災をテーマとしたイベント。町内会の自主防災訓練を同時開催 そなえパークの日 7 東日本大震災発生日に合わせた防災・減災をテーマとしたイベント 東高根森林塾 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 地域住民の多世代間交流を図り。公園や地域の歴史などの学習を行う 向丘ふれあいまつり 1 地域包括支援センターと協働。“昔遊び”による多世代間交流を図る 人形劇 1 1 地域のアマチュア劇団の人形劇 リサイクルフリーマーケット 1 1 1 家庭の不用品や不用品を加工したグッズをリサイクル 健康体操体験会 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 ストレッチ、リズム体操で健康増進を図る 草笛教室 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 園内の植物の葉で草笛を楽しむ 森のコンサート 1 1 1 1 1 1 県内のアマチュア楽団の演奏会 ミニディ 1 社会福祉協議会と協働。高齢者・要介護者のレクリエーション スケッチブック展 7 7 7 7 地域のスケッチを楽しむ会の展示会 小さな植物画展 14 14 14 14 小さな植物画教室の参加者の作品を展示 七夕飾り 7 近隣幼稚園・保育園の園児による七夕飾り。 クリスマスリースづくり 1 蔓やどんぐりなど園内の発生材を使ってクリスマスリースを作る クリスマスツリーを飾ろう 20 パークセンターにツリーを設置し、来館者が飾り付けをする 正月飾りづくり 1 稲わらや竹の間伐材など園内の発生材を使って正月飾りを作る
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計画書 5 自主事業の運営
(1)東高根森林公園の設置目的を踏まえた自主事業について 来園者の利便に供するため、自主事業として県の管理許可を受け、駐車場、売店及 び自動販売機等の運営を行います。そこで得られた収益については、利用サービス向 上に還元します。 ア.有料駐車場事業 ・駐車場の利用方法、利用時間及び駐車料金、園内見どころ、イベント等の情報を来 園者へご案内します。 ・土日祝やイベント開催時は公共交通機関利用を呼びかけ、入口付近の混雑緩和に取 り組み、周辺地域の方々に配慮した運営を継続します。 ・安全第一を基本に施設の不具合や死角の除去等の早期対応を行ってきました。今後 も安全管理に努め、駐車場利用者の利便に供します。 ・運営日、利用時間及び駐車料金は現状を踏襲します。 ・かながわみどりのトラスト基金条例に賛同し、1台あたり 20 円の緑化協力金の寄付 金を駐車場利用者から収受します。 イ.自動販売機の更新・改訂および新規設置 ・パークセンター周囲に設置している飲料 3 台及びアイスクリーム 1 台の自動販売機を 継続設置します。北口広場等に飲料の自動販売機を川崎治水センターと協議のうえ設 置します。 ・販売価格は通常の市場価格を考慮します。 ウ.公園の魅力を伝えるフィールドガイドブックの発刊 ・川崎市教育委員会と協働で企画を進めている地域の遺跡に関するガイドブックを発刊 します。 エ.東高根森林公園のオリジナルグッズの販売 ・ハチミツのオリジナルグッズは、平成 27 年度に検討したミツバチの飼育方法や巣箱 の設置場所等について協議し、ハチミツの製品化の企画を進め、実現に向けて事例の 収集、資格・認可等の取得等を行います。 (2)事業の実施体制 自主事業を実施する際は、企画内容を事前に川崎治水センターと協議・調整し、関係 法令の順守や来園者の安全性を確保するため、事前の打ち合わせを十分行うとともに、 点検できる体制をとります。また、委託事業者が行う場合には同様の観点から指導・点 検できる体制をとります。19 ア.有料駐車場事業の実施体制 駐車場運営は、引き続き経験豊富なスタッフを中心に運営します。 区 分 実施体制と業務内容 実施体制 駐車場スタッフ 2 名(責任者 1 名・スタッフ 1 名)を配置し、直営で運 営する。繁忙期はスタッフを増員し対応する。 業務内容 料金徴収業務、案内誘導・清掃、売上金計算、要望や苦情の把握 業務報告書・利用状況等報告書の作成と報告 打ち合わせ 点検 安全確保(誘導サイン・車止め等の破損確認) 利用料金徴収、領収書発行、つり銭補充 その他 緑化協力金制度に協力 イ. 自動販売機の新規設置、自販機の更新・改訂 清涼飲料等を販売し、サービスの提供を行います。 区 分 実施体制と業務内容 営業日 毎日営業 24 時間 事業者役割 商品補充、空容器の回収、売上金の集金、つり銭補充 品質管理・賞味期限確認(月 1 回) 業務指導 販売品目の協議、品質管理・賞味期限確認、売上金早期回収 繁忙期、季節に応じた商品補充、いたずら対策
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計画書 7 利用者への対応
(1)接客対応及びその研修等 ア.接客対応について 私たちは、来園者への「あいさつ」や「笑顔」を基本としたホスピタリティある接客 を行い、公園を「地域の顔」にふさわしいコミュニケーションの場にすることを目指し ます。 ・笑顔であいさつや声かけ、清潔で統一したユニフォーム、分かりやすい案内等で、気 軽に声をかけやすい雰囲気をつくります。 ・委託業者へも接客姿勢を説明し、スタッフと同様な接遇を提供できるよう指導します。 ・スタッフ全員が情報を共有し、統一された正確な情報を分かりやすく発信します。 ・スタッフはマルチスタッフとして、公園の「顔」としての自覚を持ち、自ら気づき、 来園者の立場になって考え、思いやりを持って行動します。 ・スタッフ自身が常に笑顔で業務を遂行することで、多くの人と一緒に心の底から笑顔 になれる・元気になれる豊かな環境づくりをめざす、Big Smile!プロジェクトに、当公 園で取り組みます。 イ.研修 ・接遇教育セミナーを定期的に受講します。 ・接遇検定2級を取得するため、今年度の取得者を選定し検定を受けます。 ・本公園の魅力や発見についていつでも応えられるよう、スタッフ研修を行います。 (2)苦情処理の対応及びその研修等 ア.苦情処理の対応について 苦情に対して誠実で公正・公平に、スピード感を持って対応することとし、公園の運 営管理に向けた「貴重なご意見」として真摯に受けとめます。また、本公園及び指定管 理業務を行っている各公園の事例をデータベース化して作成した「苦情・要望マニュア ル」を活用するとともに、当該マニュアルの継続的な見直しや改善を行います。 ・あいさつからはじめ、共感する姿勢で来園者のご意見に耳を傾けます。 ・苦情の事実を確認した後、必要に応じ公園理念や公園設置目的を分かりやすく、法令 等に基づきながら説明し、理解を求めます。 ・暴力的・脅迫的不審者や苦情常習者等、問題の長期化・拡大化の可能性がある場合は、 本部と県横浜川崎治水事務所川崎治水センター及び関係機関と連携し早期解決に努 めます。また、私たち団体が持つ「反社会勢力対応基本規程」等に準拠しながら対応 します。21 イ.研修 ・本公園の苦情内容を分析し、その原因を学ぶ講習を実施します。 ・スタッフ全員が一貫した内容の発言と誠実な対応ができるよう、「苦情・要望マニュ アル」を周知徹底し活用します。 ・実際の対応場面をシミュレートした研修を実施します。 (3)利用者への公園の利用指導及びその研修等 ア.来園者への公園の利用指導について 巡視中やイベントの開催時など、常にマナー違反や事故等の未然防止に取り組み、不 法行為やマナー違反に対して、川崎治水センター、警察や地域等の関連機関と連携しな がら、公正・公平かつ毅然とした態度で利用指導に取り組みます。本公園では、犬のマ ナー違反、ネコや水鳥へのエサやり、自転車やバイクの乗り入れ、花火、希少種や野草 の採取、池の生物の捕獲・放流等の行為が見られます。発見した際は、必要に応じて、 違反に対する説明(公園の理念や「神奈川県動物愛護及び管理に関する条例」等)、看 板、掲示板、ホームページでの案内や注意等を行います。 ・スタッフは常にユニフォームと名札を着用し、「笑顔で声かけ」をします。 ・マナーを向上しながら公園を楽しく活用する啓発事業を積極的に展開します。 ・利用指導の内容については、要望や指導事項として記録します。 イ.研修 ・来園者満足度向上及びコミュニケーション能力向上のため、来園者等への接遇研修、 利用指導の際の応対についてのロールプレイング研修を行います。 ・サービス向上のため、他の公園の事例視察を行います。 (4)サービス向上のために行う利用者のニーズ・苦情の把握及びその内容の事業等への 反映の仕組み 私たちは、当公園及び指定管理業務を行っている多くの公園での利用者のニーズ・苦 情を収集し、その内容や対応方法をデータベース化しています。このデータベースを基 に作成した「苦情・要望マニュアル」をPDCAサイクルで活用し、多様なニーズ・苦 情に対応しながら利用者サービスの継続的な向上に取り組みます。 ・事故、個人情報及びコンプライアンスに係わる苦情等緊急性の高いニーズは川崎治水 センターや関連機関及び本部と協議し、対応します ・「利用者の声」は「要望等シート」に記入し、ホームページや掲示板(個人情報を除 く)で、1週間以内を原則として回答します。 ・本部に各公園事務所が参加するサービス向上委員会を設置し月1回開催します。また、 年 2 回の自己評価を行います。 ・PMK公園の管理運営診断利用者満足度調査を年2回行います。
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計画書 8 通常の指定管理業務を行う中での事故防止等の取組内容
(1)通常の指定管理業務を行う中での事故防止等の取組内容 ア.防犯対策等安全確保の実施体制 当団体の安全衛生協議会のもとに、各公園に安全担当を設置します。安全担当は、公 園内の安全に関するチェックや研修等を企画します。また、地域の警察等の関連機関と 連携し、公園ボランティアや一般来園者のパトロール協力を得ながら園内の事故等を未 然に防ぎます ■防犯対策等安全確保の実施体制 ■地域など県民と連携した安全体制 ・来園者に常に「笑顔で声かけ運動」を行い、日常的に顔の見える関係を構築するこ とで、互いの安全に関する情報を交換します。 ・来園者が「公園を楽しく利活用しながら、地域防犯にも寄与する仕組み」を検討し ます。 ・自治会や警察等の協力を得て防犯イベントを開催し、地域の安全意識を高める取組 みを進めます。 ・不審者情報等の迅速な連絡など、警察や自治会等と密に連携します。 イ.施設の安全対策 ・日常巡視(毎日午前、午後の2回)、夜間警備(5 月 1 日~10 月 31 日)と年末年始 の巡回警備(12 月 29 日~1 月 3 日)を実施します。日常巡視は、台風シーズンの安 全点検、落葉期の落葉落枝の状況など季節に応じた巡回を行います。 ・巡視結果や関係機関からの安全に関する情報は常に記録し、安全対策マニュアルに反 映します。 ・自治体の防犯情報メールサービスに登録し、必要な情報を園内に掲示または園内放 送により、来園者へ注意喚起を行います。23 ・トイレ等の必要箇所に人感センサー照明を設置します。平成 27 年度に続き設置個所 の検討を行い、川崎治水センターと協議し、協議結果に基づき、人感センサー照明 を設置します。 ・パークセンター受付にAEDを設置し、年1回の普通救命研修を実施します。 ・平成 27 年度の検討事項を川崎治水センターと協議し、来園者に緊急時の通報先等が わかるように、園内の地図、現在地、番号、避難ルートや事務所の電話番号等を記し たセキュリティポストを設置します。 ・池・水路の安全管理として転落注意看板を設置して注意喚起を図り、柵の点検を随時 行います。 ・池の中に水深を記した看板の設置し、注意喚起を図ります。 ・遊具については、異常発見時には必要に応じて速やかに川崎治水センターや関係機関 に連絡するとともに、応急処置等が必要な場合は迅速に対応します。 ・遊具は台帳を作成し、遊具マニュアルに基づいて毎日目視による点検を行い、週に1 回打音検査を実施します。 ・年 2 回専門業者による遊具点検を行い、安全性を確認した場合は点検済シールを貼付 します。 ・民家や市道に接する公園外周の越境枝や支障枝は、安全確保のため伐採等を行います。 ・防災工事が行われた急傾斜地は、樹木の傾き・折れ枝、擁壁の亀裂等の危険を見つけ た場合は、必要な応急措置を講じ、直ちに川崎治水センターに報告し、指示を受けま す。 ウ.維持管理業務における日常の作業の安全対策 安全対策マニュアルや作業手順書に基づいて、維持管理作業を実施します。 ・スタッフに対し定期的に安全衛生教育(導入教育、危険予知教育、刈払機取扱作業者、 職長・安全衛生責任者教育、振動工具取扱等)を実施します。 ・朝礼において、当日の作業計画・内容を共有し、安全唱和を行います。 ・作業時には、公園スタッフ、委託業者やボランティア等関係者が集まって打ち合わせ を行います。 ・月1回の安全衛生協議会において、ヒヤリ・ハット情報等を報告し、常に安全対策マ ニュアルに反映します。ヘルメットや安全帯など、安全装備の使用を徹底します。 ・熱中症対策として朝礼時の健康状態チェック、休憩、水分や塩分を摂取します。 ・草刈機、ヘッジトリマー、電動ノコ等動力機器類は保管に注意、使用前に点検します。 ・草刈時は小石や砂の飛散防止のため、必要に応じて上下逆回転ハサミ刈り式草刈機や 飛散防止ネットを使用します。 ・スタッフに対し定期的に安全衛生教育(導入教育、危険予知教育、刈払機取扱作業者、 職長・安全衛生責任者教育、振動工具取扱等)を実施します。 ・朝礼において、当日の作業計画・内容を共有し、安全唱和を行います。
24 ・維持管理作業は来園者の安全性を最優先し、繁忙期を避ける等適切な時期や方法を選 び実施します。維持管理作業の日時、目的、場所及び内容等について、事前に来園者 に周知します。 ・作業中であることを明示、来園者の安全確保のための領域の確保をします。 ・園内を管理車輌が走行する際は、パトランプを点けて徐行します(8km/h以下)。 エ.安全管理の指針の整備 私たちは、公園緑地の施工・管理や指定管理業務の実績を通して、下記の安全管理に 関わる指針を定め、日頃の作業に活用しています。日々の点検で認識したリスク・不具 合・事故及びその原因、対処結果等をデータベース化し、それらを分析することで各種 の指針を継続的に見直し、改善します。 安全管理の指針一覧 指針名 内 容 区 分 安全対策マニュアル 日常的なリスクマネジメントのためのマニュア ル。事故やトラブル、その原因や対処方法を分析 し、リスクの保有、低減、回避、移転等の対応方 針など。 ・不審者対応マニュアル H21 年整備済 運用中 負傷者事故初動等マニュア ル 負傷者発生した事故が起こった際の対応方法等 を記載 H21 年整備済 運用中 巡視点検マニュアル 巡視行う際の注意事項を記載。施設の点検チェッ クシートを添付 H21 年整備済 運用中 点検要所マップ (ハザードマップ) 当公園の重点点検個所を記し、日常的な巡回時に 活用 H21 年整備済 運用中 オ.安全対策の研修 ・安全衛生協議会にて、年間の研修計画を策定し、全スタッフに対して研修を実施し ます。 ・OJTを行い、安全に関する規定やヒヤリ・ハットの結果分析等を用い、継続的な研 修を行います。 ・朝礼や維持管理作業前の打ち合わせ時に、安全に関する注意を喚起します。 ・採用時に安全体制や各種規定について研修を実施します。 ・集合研修として、KY(危険予知)研修をします。
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計画書 9 事故、異常気象等
(水防を含む)の緊急事態が発生した場合の対応方針
(1)事故、異常気象等(水防を含む)の緊急事態が発生した場合の対応方針 ア.事故や災害発生時等の緊急時の体制及び初期対応 ・緊急事態が発生した場合は、ただちに下図の体制をとり、来園者の安全の確保を第一 に、迅速な初期対応を図ります。 ・日頃から「安全対策マニュアル」をスタッフ全員に周知・活用させ、関係機関や本部 との連絡体制を万全に整えます。 ・施設賠償責任保険、イベント傷害保険等必要な各種保険へ加入し、万が一の際の補償 を整えます。 緊急時の体制 ・被害者の救助・保護を最優先に対応したうえで、正確な情報把握、適切な避難誘導を 行い、被害拡大の防止及び二次被害の防止を迅速に図ります ・正確な情報を速やかに関係機関に伝えるために、衛星電話、携帯電話及びデジタルカ メラ等を配備します。 ・事故発生時には、第一報を川崎治水センターに入れます。 ・賠償等の保障が必要な場合は、相手の立場になり誠実に対応します。 ・事態に対する調査や経過・予防措置について速やかに川崎治水センターへ報告します。 横浜川崎治水事務所川崎治水センター26 イ.避難誘導、公園の利用制限等を考慮した連絡方法及び対応 ・本公園の所長は、事故や災害等により来園者の安全に支障を来たすおそれが生じた場 合、横浜川崎治水事務所川崎治水センターと協議の上、閉園や一部施設の利用制限の 決定を行います。 ・避難誘導担当のスタッフが園内を巡回し、ハンドマイク等でただちに広報します。 ・同日及び直近の日時に予定していた催事・自主事業等に利用制限が生じた場合には、 来園者や参加者に電話で連絡します。 ・ホームページ、掲示板、管理事務所の張り紙や看板等で広報します。 ウ.暴風大雪警報発令時の対策 災害 配備基準 対応(状況に応じて) 風水害 注意報 (大雨・強風・大雪・雷) ・神奈川県防災・災害情報、川崎市防災情報ポータ ルサイト等による情報収集 ・災害予防処置、園内確認 警 報 (大雨・暴風・大雪・雷) ・パークセンター待機、早出出勤 ・園内確認、県及び当団体本部に連絡 ・避難所へ誘導 特別警報 (大雨・暴風・大雪・雷) ・警報時と同対応 ・直ちに最善を尽くして身を守るよう呼びかけ ・非常に危険な状況であることの周知 災害発生時 ・指示による参集、応急復旧等 ・園内確認、県及び当団体本部連絡 その他 注意報(光化学スモッグ) ・情報掲示で注意喚起 警 報(光化学スモッグ) ・情報掲示で警告 ・屋内への避難呼びかけ、パトロールの実施 ・PM2.5 等大気汚染物質 ・高温注意情報 など ・情報掲示で注意喚起 (2)急病人等が生じた場合の対応 ア.急病人等が生じた場合の初期対応 横 浜 川 崎 治 水 事 務 所 川 崎 治 水 セ ン タ ー へ 連 絡
27 イ.救急救命士等の配置 ・パークセンター受付にAED1 基を設置し、公園スタッフは全員、普通救命講習を受 講し、AED 訓練を実施します。 ・応急手当(外傷)や救命手当、傷病者の安静方法等を安全対策マニュアルに含めて記 載し、公園管理事務所に応急手当に必要な薬品・用具を準備します ウ.救命に関する職員研修等 ・公園スタッフは、下記の安全対策研修を受講し、徹底した緊急時対応技術の習得とレ ベルアップ、緊急時対応体制の確認・強化を図ります。 救命に関する研修一覧 研修名 内 容 対象者、頻度 普通救命 講習I 救急車が到着するまでの間に一人で行なう成人への心肺蘇 生法(含むAED)と、喉にものが詰まったときの窒息の解 除法、大出血への対応法等の講習 川崎市消防局で受講 ・平成 27 年度に公園スタッフ 全員が資格取得 ・1年に1度は訓練実施 ・3年に一度更新 普通救命 講習Ⅲ 小児、乳幼児、新生児に対する心肺蘇生と AED の使用方法を 主体とした講習 ・平成 28 年度までに公園スタ ッフ全員が資格取得 ・1年に1度は訓練実施 ・3年に一度更新 緊急時 対応訓練 事故や不審者への対応訓練 伝達訓練 ・公園スタッフ全員 ・月1回
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計画書 10 当該公園の「災害時対応の考え方」に示す初動体制等
大規模災害発生時の公園の特性、立地状況等に応じた災害対応の考え方
(1)東高根森林公園の「震災時対応の考え方」に示す初動体制等への対応 平成 23 年 3 月 11 日の東日本大震災を本公園で体験した事を踏まえ、園内施設の危険 個所の確認、避難の呼びかけ、現場では来園者へ刻一刻変化する情報の提供等について、 現場での臨機応変な対応が必要であることを認識し、初動体制を確立します。 ア.初動時の配備体制 ①「川崎市宮前区で震度5弱以上または東海地震注意・予知情報」または「県内どこ かで震度5強以上または大規模な災害が発生」した場合 ・来園者の安全を確保するため以下の体制を確保し、平成 26 年 7 月 30 日通知の「災害 時に備えた連絡体制について」及び安全対策マニュアルに沿ってただちに初動時対応 を開始し、園内放送による注意喚起等を実施し、園内パトロ-ル後に開始時刻と結果 を時間に関係なく報告します。 ・グループ構成員の㈱三宝緑地とあらかじめ連絡体制を整え、緊急時の不測の事態に備 えます。グループ構成員の㈱三宝緑地は、本公園まで5.5kmの近隣に位置してい るため緊急時には、㈱三宝緑地の社員や車両・機械等の支援体制を確保します。 管理事務所初動体制 ②「川崎市宮前区で震度4の地震が発生した場合」 ・勤務時間内:上記①同様、平成 26 年 7 月 30 日通知の「災害時に備えた連絡体制につ いて」及び安全対策マニュアルに沿ってただちに初動時対応を開始し、園内放送によ る注意喚起等を実施し、園内パトロ-ル後に開始時刻と結果(有無にかかわらず)を川 崎治水センターへ報告します。 ・勤務時間外:翌朝早朝パトロールを行い、8:30 までに同様な報告をします。29 イ.震災時対応の各係の時系列別の対応 〔初動時①〕管理事務所初動体制確立 地 震 発 生 か ら 3 時 間 後 ま で 統括責任者 次席責任者 連絡係 支援係 パトロール係 所長 副所長 維持管理主任 スタッフ 維持管理副所長 スタッフ ●県等か らの指示 ・横浜川崎 治水事務 所川崎治 水センタ ー、川崎市 対策本部と の連絡・調 整 ・初動体制 を確立し、 各係へ役 割を指示 ●関係機関 への連絡 ・緊急時連 絡先(警察、 病院、消防、 警備会社、) と適宜情報 交換 ●BCPに基 づく業務継 続 ・本部と現状 の共有を図 り、本部の策 定したBCP (事業継続 計画)の基 づき業務継 続体制を整 える ●県へ初動体 制報告 ・地震発生から 30 分以内に(夜 間は到着後速 やかに)川崎治 水センターに初 動体制等を報 告 衛星電話での 内外への通信 機能の確認 ・地域防災拠点 (向丘中)との 連絡・調整 ・避難所(南原 小、長尾小、 向丘中)との連 絡・調整 ●情報収集、園内に情報伝達 ・TV、ラジオ、インターネットなどで情報収 集 ・園内売店と連絡を取り、被災状況、避難 誘導などの情報を共有し、対応を調整 ●パークセンターの安全確認と機能回復 ・建物本体と設備の安全、稼働状況を施 設台帳を基に作成したチェックリストに より確認 ・電力、通信機能、水等を確保 停電時は県より貸与された自家発電機の 稼動、備蓄した燃料や電池の在庫確認 備蓄している飲料水等の確認、配給準備 ●負傷者への応急措置 ・応急措置の実施 ・更なる手当が必要な場合、市の救護拠 点等への行き方を教え、周囲の方々に随 行・搬送を呼びかけ協力を得る ・必要に応じて救急救命研修の範囲内で の対応を行う。 ●園内巡視開始 ・平常時に活用して いるハザードマップ の中の重点点検個 所を中心に巡視し 的確に伝達する。 来園者への注意喚 起、避難誘導を行 う。 トイレの利用が可能 かを確認する 情報収集はパトロ ールにより行うこと が望ましいが、スタ ッフの安全を考慮 する。 〔初動時②〕園内パトロール、避難誘導 地 震 発 生 か ら 3 時 間 後 ま で 統括責任者 次席責任者 連絡係 支援係 パトロール係 ●スタッフ 情報の把 握 ・園内の情 報を把握し 遂次県に 報告できる 体制を整え る ●園内状況 の収集 ・・園内パトロ ールなど緊 急対応につ いての実施 判断 ・ハザードマ ップにて把 握した情報 を図面上に 取りまとめ、 立ち入り禁 止区域を把 握する。 ●関係者安否 確認 ・スタッフの家 族等への安否 確認を行う。 ●来園者避難 誘導 ・・災害の内容を 園内放送など でお知らせし安 全確保の呼び かけを行う。 ●被災状況把握 ・初動体制確立後1時間以内を目処に、被災 状況と利用状況を把握し、連絡係に報告 ●立入防止措置 ・主要園路や階段等をはじめ、危険箇所に即 時の対応実施。グループ構成員の三宝緑地 へ人員要請し、人命に関わる危険区域、被害 拡大の恐れがある区域等に、バリケード設置等 で立入防止措置を行う。 ●来園者避難誘導 ・自宅や避難所への移動が危険な場合等は、安 全の確認された広場等で様子を見るように誘 導 ・パークセンターの安全確認を行い、高齢者、 障がい者、乳幼児等の要援護者を優先して、 室内への誘導を行う。 ・周囲の道路状況等を伝達
30 〔緊急時〕応急対策業務 地 震 発 生 か ら 3 日 間 統括責任者 次席責任者 連絡係 支援係 パトロール係 ●利用の 制限 ・安全が確 認できない 施設は利 用制限を 行う、 ●救助・救 援活動への 支援 ・現場の状 況により、来 園者(滞留 者)や車両 の立入禁止 区域を設定 する。 ●BCPに基 づく業務継 続 ・必要に応じ て本部から の人的サポ ート等の支 援を受ける。 ●被災状況、体 制等の状況 報告 ・初動時報告後 は、原則として 午前と午後に 各1回の報告 を行う。 ・日没までに職 員の泊込み体 制の有無等を 報告する。 ・スタッフの家族 への安否確認 と泊込体制の 了解の確認を 行う。 ●来園者(滞留者)対応の 継続 ・負傷者への救急措置を 継続する。 ・放送、掲示等により、交 通機関の状況や避難所・ 救護拠点等への移動経 路などの情報提供を行 う。 ・状況に応じて、室内に要 援護者や女性の専用ス ペース(安心して着替え や授乳できる空間)を設 置する。 ・川崎市と連携を取り、飲 料水等の配布を行う。 ●応急対策・利用者(滞留者)対応 の継続 ・危険度、被害拡大の緊急度の高 いものから順次、対策を充実強化 させていく。 ・来園者(滞留者)の状況に応じ て、必要な公園施設(休息用施 設、トイレ、夜間照明等)を使用で きるようにする。 ・断水している場合のトイレの水の 確保については、池の水を活用 する。 ・近隣住民との情報交換し、地域の 交通機関の状況、避難所への徒 歩経路などの情報を提供する。 〔復旧・復興時〕 地 震 発 生 か ら 4 日 後 以 降 統括責任者 次席責任者 連絡係 支援係 パトロール係 職員の体調や公園施設の利活用状況等に応じて、県横浜川崎治水事務所川崎治水センターと調整の上、適時 通常体制に移行する。 ●復旧・ 復興活動 への支援 県の指示に従 い、駐車場を 開設し車両な どのスペース を確保する ・復旧・復興 活動の拠 点としての 利活用の 要請があっ た場合、県 川崎治水 センターか らの指示等 に応じて、 広場や園 路、その他 の施設を提 供する。 ●連絡調整 ・川崎治水セン ター、川崎市と の連絡調整 ・必要な情報を 園内に放送、 掲示 ●体制の維持 ・当団体が使用する、燃 料・食糧の調達、本部の 人的支援により一時帰宅 を可能とする ・備蓄品の状況確認 ●避難者対応 ・帰宅困難が解消した後 に公園に滞留する避難 者への対応 ・川崎市との連携により最 寄りの避難所への移動を 勧める。 ・避難所に移動できない避 難者への対応を地元の ボランティアに協力を得 る ●安全確保 ・余震対応、園内の安全確認、必 要な立入禁止等の対策の実施 ●公園復旧 ・三宝緑地(グループ構成員)やス タッフで行える簡易な復旧や緊急 施工すべき支障物の除去などは 速やかに実施する。