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The World's Leading Software for Label, Barcode, RFID & Card Printing White Paper 統合の概要 BarTender へのデータのインポートと他のプログラムからの BarTender の制御

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統合の概要

BarTender へのデータのインポートと

他のプログラムからの

BarTender の制御

The World's Leading Software for

Label, Barcode, RFID & Card Printing

(2)

目次

はじめに ... 4 必要なラベルデータの選択 ... 4 外部データの BarTender クエリ ... 5 あらゆるデータベース関係に対応 ... 5 クエリ方法 ... 5 データエクスポートを使用した外部クエリ ... 6 外部クエリへの直接接続 ... 6 BarTender の中からのクエリと外からのクエリの比較 ... 6 データのインポート法 ... 7 BarTender のネイティブインポート方法 ... 7 OLE DB および ODBC... 8 リンク付きおよび組み込みグラフィッフのインポート ... 8 外部制御によるインポート法 ... 8

.NET SDK または ActiveX Automation を使用したプログラミングによる データ転送 ... 9

コマンドを使用した、Oracle、SAP および IBM WebSphere などの ERP システムからのデータ転送 ... 9

BarTender の制御 ... 10

.NET SDK および ActiveX Automation (COM) ... 10

サポートされている統合機能 ... 10 XML を使用した BarTender の制御 ... 11 印刷ジョブステータスの取得 ... 11 必要なプログラミング環境 ... 11 詳細について ... 12 コマンドラインインターフェイスコントロール ... 12 詳細について ... 13 Commander™ による BarTender の制御 ... 13 Commander の機能 ... 13 Commander の使用法 ... 14 構築済みのすぐに使用できる統合が含まれています ... 14 Commander のトリガーイベントの概要 ... 15 トリガーデータにコマンドを含める ... 15 XSL Transforms を使用した XML から BTXML への変換 ... 16

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印刷ジョブステータスの取得 ... 16 大量の印刷環境 ... 16 詳細について ... 17 アラートとロギング ... 17 アラートによるダウンタイムの削減 ... 17 BarTender のアラート ... 17 Commander のアラート ... 17 Printer Maestro のアラート ... 18 印刷ジョブおよびイベントロギングによる印刷ジョブの確認 ... 18 BarTender を自動化している場合のロギングの重要性 ... 18 BarTender システムデータベース ... 19 3 つの種類のロギング情報 ... 19 ログの簡単な表示 ... 19 システムデータベースからのプログラミングによるデータの取得 ... 20 テキストファイルへのロギング ... 20 詳細について ... 21 プリンタコードテンプレートの使用 ... 21 プリンタコードテンプレートとは ... 21 プリンタコードテンプレートを使用した印刷 ... 22 プリンタコードテンプレートの技術的問題 ... 24 詳細について ... 27 結論 ... 27

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はじめに

ラベル印刷は、通常は、単独の BarTender より大きいソフトウェアプロセスの一部です。 たとえば、製造、在庫、出荷、会計およびその他のさまざまなサプライチェーン管理機 能のためのソフトウェアアプリケーションは、ラベルに依存して基本的な追跡と特定機 能を実行します。このため、BarTender の強力な機能の多くは、他のソフトウェアとの 統合を想定して作られています。 使用可能な統合方法の範囲は、外部データベースからラベルデータを読み込む BarTender の単純な機能から、.NET SDK を使用した他のプログラム内からの BarTender のプログラムによる制御までさまざまです。単純なデータファイルの作成か ら TCP/IP メッセージの送信まで、さまざまな方法を使用して印刷ジョブを起動するこ ともできます。

必要なラベルデータの選択

BarTender を他のソフトウェアと統合するには、ほとんどの場合、外部データベースか らのデータを選択し、それをラベルに印刷するために何らかの方法で BarTender にイン ポートします。データベースのすべての項目のラベルを印刷する場合以外は、データベ ースシステム内のすべてのレコードを BarTender に読む込むことは得策ではありません。 この代わりに、データベースから 1 つ、または限定された数のレコードのみを BarTender にインポートする必要があります。次の基本的な 2 つの問題があります。 • どのデータベースレコードを選択して印刷するか。 ラベルのデータを BarTender にどのようにインポートするか。

この章では、BarTender が LAN または WAN 上でアクセス可能な場所から必要なラベル データを取得することを前提としています。ただし、他の状況では、BarTender を実行 している Windows コンピュータからデータベースに直接アクセスできない場合もあり ます。この場合、BarTender で次に使用される中間形式にデータをエクスポートする必 要があります。このシナリオは、この後の「Commander™ による BarTender の制御」 章で説明されています。 以下のセクションでは、印刷するデータレコードを選択する、一般的な 2 つの方法を比 較しています。 • 外部データの BarTender クエリ 外部クエリ (データエクスポートを使用および使用しない場合)

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外部データの

BarTender

クエリ

BarTender は、さまざまな種類の外部データベースとスプレッドシートに直接接続でき ます。BarTender は、複数のオペレーティングシステムプラットフォームで実行されて いる複数のデータベースからの複数のテーブルの「結合」にも対応できます。 あらゆるデータベース関係に対応 BarTender を使用すると、異なるコンピュータ上の複数のテーブルやデータ形式に同時 にアクセスできます。たとえば、 • LINUX サーバー上の Oracle データベーステーブル。 Windows サーバー上の SQL テーブル。 ローカル PC 上の Access、Excel または他の Windows テーブル、 • Shipping の PC 上のシンプルテキストファイル、 など。 クエリ方法 必要なレコードの選択のために使用できる BarTender の クエリ方法には、以下が含まれます。 • 簡易検索 – 一致するフィールド値を基準とした検 索 (日付、部品番号、製品等級など)。 • 複雑な「例を条件としたクエリ」 – 複数のテー ブル内の単一項目または複数フィールドを条件と した検索 (必要に応じて複数の検索フィールドを 「AND 結合」および「OR 結合」する)。 • カスタム SQL 表現 – 独自の新しい SQL を作成 するか、クエリダイアログから生成された SQL から作成する。 • 選択リスト (リストから選択する) – 必要なデー タベースを手動で選択する。 • レコード範囲 – 印刷するレコードを範囲数で指定する。 最初の 3 つの方法では、BarTender が検索する値は、静的、または印刷時にプロンプト ダイアログに入力、または BarTender を制御する外部プログラムによって供給されます。 選択リストおよびレコード範囲方法は、他のプログラムが BarTender を制御している統 合では一般的には使用されません。 データベースセットアップマネージャとウィザ ードを使用すれば、リンクの定義、適切な結合 の設定、組み合わされたデータベースのクエ リ、ラベルの出力が簡単に実行できます。

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クエリ画面では、複雑な検索を簡単に定義できる方法が提供されています。

データエクスポートを使用した外部クエリ

BarTender 内からラベルデータを問い合わせる必要はありません。この代わりに以下を 使用できます。 • 他のソフトウェアのネイティブレポートツール。 サードパーティの「データマイニング」ツール。 どちらの方法を使用しても、一般的に、以下のデータ転送のうち 1 つを使用する必要が あります。 • 「中間ファイル」にクエリ結果をエクスポートまたは「ダンプ」して、後で Commander または BarTender を使ってインポートする。 • TCP/IP を使用して Commander に直接データを通信する。 .NET SDK または ActiveX オートメーションを使用したプログラミングによるデ ータ転送(クリックして、この章の下記を見る)。 外部クエリへの直接接続 中間ファイルを作成せずに BarTender の外でクエリは実行できません。一つの方法は、 データベースから必要なデータを抽出するための「select」クエリを Microsoft Access 内から設計することです。Access は、select クエリの出力をテーブルのように表示する ため、BarTender は、データテーブルから読み込んでいるかのようにデータを直接イン ポートできます。

BarTender

の中からのクエリと外からのクエリの比較

明らかに、BarTender 内からクエリを実行した場合の方が、Seagull の技術サポートが データマイニングの問題を解消できる可能性が高くなります。それ以外の点で、外部ク エリツールを使用することに問題はありません。どの方法が最も速いかを判断すること は困難であるため、最も使い慣れた方法から始めることをお勧めします。 選択肢が絞り込まれる重要な状況の一つには、データベースプラットフォームに BarTender を実行している Windows コンピュータから直接アクセスできない場合があり

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ます。この場合、BarTender で次に使用される中間形式にデータをエクスポートする必 要があります。本書の「Commander™ による BarTender の制御」セクションで説明さ れているとおり、このようなデータの着信が検知されたときには、BarTender の 2 つの Automation エディションに含まれている Commander ユーティリティによって BarTender ラベルジョブが自動的に起動されます。

データのインポート法

ラベルデータを BarTender 内から、または外から問い合わせるにかかわらず、 BarTender とのデータの互換性は考慮する必要があります。

BarTender

のネイティブインポート方法

ソフトウェアシステムにデータを保存できる、または BarTender によってサポートされ ている多くのデータ形式の 1 つでデータを生成できる場合、BarTender は特別なプログ ラミングまたはカスタム処理なしにラベルデータを読み込めます。 BarTender は、シンプルテキストファイルから複数のオペレーティングプラットフォー ム上で実行されている複数のデータベースまで、幅広い種類のデータソースをサポート します。これには以下が含まれます。 • カンマ区切りのテキストからの直接読み込み。(詳細については、BarTender のオンラインヘルプシステムの「テキストファイル」のトピックを参照してく ださい。) • OLE DB および ODBC を使用した外部データベースの読み込み。

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さまざまな設定済みのデータ接続から選択するか、OLE DB または ODBC ドライバを設定します。 OLE DB および ODBC

BarTender は Microsoft の ODBC および OLE DB データベースドライバ標準をサポート しているため、Access、Excel、MS SQL Server、Oracle db、MySQL など、多くの主 要なデータベースプラットフォームからラベルデータを直接読み込めます。必要なドラ イバが BarTender または Windows に含まれていない場合、通常は、データベースプラ ットフォームのプロバイダから 1 つ提供されています。

詳細について

BarTender のオンラインヘルプシステムの「OLE DB とは」および「ODBC とは」 トピックを参照してください。 リンク付きおよび組み込みグラフィッフのインポート 各ラベルで変更されるグラフィックについては、データベースに直接組み込まれている グラフィックのみ、または外部グラフィックへの参照リンクのみを読み込むことができ ます。

外部制御によるインポート法

外部データベースは、独自の形式 (OLE DB または ODBC によってサポートされていな い) を使用していたり、BarTender が認識できないネットワーク上の場所にある場合が あります。または、他の理由で BarTender

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(「データエクスポートを使用した外部クエリ」参照) 外のラベルデータを問い合わせ、 BarTender で使用するためにエクスポートする場合があります。サポートされている方 法は以下のとおりです。

Seagull の .NET SDK または ActiveX Automation を使用したプログラミングに よる BarTender へのデータ転送。(XML の転送を含む。)

Seagull の Commander ミドルウェアユーティリティを使用した、さまざまな ERP システムからのトランザクションデータの BarTender への転送。(SAP お よび Oracle の WMS および MSCA アプリケーションのサポートを含む。)

.NET SDK または ActiveX Automation を使用したプログラミングによるデータ転送

BarTender の制御」セクションで説明されているとおり、Seagull の .NET SDK (「ソ

フトウェア開発キット」) および ActiveX Automation がサポートされているため、お客 様独自のアプリケーションにコードを書いて BarTender の印刷ジョブを起動したり制御 したりできます。さらに、これらのツールでは BarTender 内の名前付きサブストリング に値を割り当てられるコマンドがサポートされており、印刷ジョブのためにプログラミ ングを使用してラベルにデータを入力することができます。BarTender XML スクリプト (BTXML) を使用してラベルデータに複数のレコードを指定することもできます。 詳細について 参照資料: •BarTender .NET SDK」ホワイトペーパー

• 「BarTender ActiveX Automation インターフェイス」ホワイトペーパー • BarTender のオンラインヘルプの「BarTender の自動化」トピック

コマンドを使用した、OracleSAP および IBM WebSphere などの ERP システム からのデータ転送

主な ERP システムは、他のソフトウェアアプリケーションとの統合のために特別に設 計されたさまざまな中間データ形式でトランザクションデータをエクスポートできます。 BarTender は、Oracle、SAP、および IBM WebSphere アプリケーションで提供されて いる、以下を含む多くの形式のデータを読み込めます。

Oracle XML 印刷リクエスト

IBM WebSphere Sensor Events 印刷リクエスト • SAP AII XML

SAP スクリプトで生成された固定幅のテキスト ファイル

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詳細について

以下のホワイトペーパーを参照してください。 • Oracle WMS および MSCA との統合 • IBM WebSphere Sensor Events との統合 • SAP との統合

BarTender

の制御

前章では、BarTender へのデータのエクスポート方法について説明しました。ここでは、 Windows システム以外からのものも含め、他のソフトウェアの中から BarTender を制 御することによる統合方法について説明します。ニーズとデータベースプラットフォー ムによって、以下の 3 つの方法のいずれか 1 つを使用できます。

.NET SDK または ActiveX Automation コマンドラインインターフェイス Commander™ 統合ユーティリティ

統合が完了すると、実際には BarTender によってラベルが印刷されていることはユーザ ーには分かりません。

.NET SDK

および

ActiveX Automation (COM)

ActiveX Automation (別称 COM) は、Windows プログラムから他の Windows プログラ ムを制御するための、確立された Microsoft の標準です。BarTender は、1990 年代半ば から ActiveX Automation を使用して制御を続けています。にもかかわらず、.NET 言語 (C# および VB.NET) を使い慣れている開発者は、Seagull の .NET ソフトウェア開発キ ットを使用することで、より簡単に BarTender を制御することができます。これらの SDK は、ラベルの書式の読み込みや印刷ジョブの起動などの BarTender の制御のため に特別に設計された既成のおよびデバッグ済みのライブラリです。

SDK または ActiveX Automation を使用した統合は、他のプログラム内から BarTender を完全に制御するための最適な方法で、以下のセクションで説明されている「コマンド ラインインターフェイス」方法に比較してはるかに機能や柔軟性に優れています。 (ActiveX Automation および SDK のサポート機能は BarTender の Automaton エディシ ョンのみで提供されています。)

サポートされている統合機能

プログラムは、BarTender でさまざまなプロパティ (データ値) の読み込みや書き込み、 メソッド (関数) の呼び出しを行って SDK および ActiveX Automation を使用します。た とえば、以下の操作が実行できます。

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• BarTender の読み込みと終了 • ラベルの書式を開く ラベルの書式内でオブジェクトを変更する 印刷するデータを供給する 印刷ジョブの起動 印刷ジョブのステータスを要求する 再印刷するジョブを要求する Librarian に保存されているファイルを管理する システムデータベースからデータを問い合わせる XML を使用した BarTender の制御

ActiveX または BarTender SDK を使用して BarTender に同時に 1 つのコマンドを送信 する代わりに、これらのツールは、複数のコマンドを 1 つの XML 形式メッセージ内に 入れて BarTender に送信することもできます。 BarTender がサポートする XML 形式 (BTXML と呼ばれます) についての詳細は、以下 を参照してください。 •BarTender .NET SDK」ホワイトペーパー • BarTender のオンラインヘルプの「BarTender XML による自動化」トピック (BTXML の使用は、Enterprise Automation エディションの BarTender のみで使用できま す。)

印刷ジョブステータスの取得

BTXML を使用して BarTender を制御する場合、XML Response 内で BarTender からの 印刷ジョブステータス情報を受け取るオプションがあります。または、BarTender System Database SDK (BarTender .NET SDK のうちの 1 つ) を使用して印刷ジョブの 最終ステータスを取得することもできます。

必要なプログラミング環境

.NET SDK を使用するには、以下の .NET 言語の 1 つを使用する必要があります。 • C#

• VB.NET

BarTender の ActiveX Automation インターフェイスにアクセスするには、ActiveX Automation をサポートするプログラミングまたはスクリプト環境を使用する必要があり ます。標準の Windows 開発ツールの大部分に、以下のような機能が提供されています。

Visual Basic、VBA (Visual Basic for Applications) • VBScript

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• Java Script (JScript)

Visual C++ (および他のバージョンの C for Windows) • Power Builder

Access、Word、Excel、または VBA をサポートするアプリケーション • Delphi

• Windows Scripting Host (WSH)

詳細について

参照資料:

BarTender のオンラインヘルプの「BarTender の自動化」トピック BarTender .NET SDK」ホワイトペーパー

BarTender ActiveX Automation インターフェイス」ホワイトペーパー

コマンドラインインターフェイスコントロール

BarTender のコマンドラインインターフェイスは、BarTender を制御する最小限の機能 を提供します。これは、基本的に、印刷ジョブに使用するラベルの書式と外部テキスト ファイルを指定するのに適しています。ただし、追加のコントロールはほとんど提供さ れません。(コマンドラインのサポートには Automation エデション以上が必要です。) コマンドラインを使用すると、以下の操作が可能になります。 • BarTender の読み込みと終了 ラベルの書式の選択と変更 ラベルごとのコピー数の指定 • 印刷ジョブの起動 • 外部データソースの選択と変更 印刷出力を送信する印刷ファイルの指定 (プリンタではなくファイルに印刷する 場合) • プリンタの選択と変更

BarTender XML スクリプト (Enterprise Automation エディションが必要です) コマンドラインを使用して BarTender を実行するには、制御アプリケーションで「プログ ラムの実行」コマンド機能あるいは同様のオプションが提供されている必要があります。 この機能には通常、以下のものが含まれます。 • Run • Runprogram • Execute • Shell • Command • Open

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この方法では、一般に、必要な BarTender コマンドラインを含んだ「バッチ」ファイル を作成し、プログラムによってバッチファイルを実行します。バッチファイルから実行 する BarTender コマンドラインの例は以下のとおりです。

bartend.exe /AF=Address.btw /D=Customers.dat /P

詳細について

BarTender のコマンドラインインターフェイスの詳細については、BarTender のヘルプ の「BarTender の自動化、コマンドラインインターフェイスを使用した自動化」トピッ クを参照してください。

Commander™

による

BarTender

の制御

BarTender の 2 つの Automation エディションに同梱されている Commander ユーティ リティは、アプリケーションまたはサービスとして実行できる「バックグラウンド」ア プリケーションです。Commander は、ユーザーに代わって ActiveX Automation を使用

して BarTender を制御し、ユーザーは ActiveX についてまったく意識する必要がありま せん。代わりに、プログラムが、ファイルへのデータの書き込みや、TCP/IP ポートへ のメッセージの送信などのイベントの「トリガー」を生成します。Commander および BarTender は、トリガーの発生元に依存しません。このため、BarTender では、 Windows アプリケーションが直接アクセスできないネットワーク上の Windows 以外の システムにも簡単に統合できます。

Commander を使用すれば、Windows および Windows 以外のアプリケーションをコードを書くことなく

BarTender と統合できます。 Commander の機能 Commander は、他のソフトウェアアプリケーションから特定の「トリガー」を待機し 検知することで機能します。トリガーが検知されると、Commander はユーザーが定義 したアクションを 1 つまたは複数実行することで反応します。通常、このうち 1 つのア クションによって、BarTender の印刷ジョブが起動します。

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Commander では、追加のプログラミングなしに、ほとんどすべてのシステム (Linux/Unix,AS/400AIX など) から生成されたデータを BarTender に統合することができます。 Commander の使用法 Commander は、以下の場合に特に有効です。 • 制御しているプログラムまたは環境からコマンドラインまたは ActiveX Automation コマンドを発行する方法が分からない場合 (またはそれが可能でな い場合)。 • 他のプログラムのソースコードにアクセスできない場合。

Linux、UNIX、AIX または AS/400 などの、BarTender を実行している

Windows システムに直接アクセスできない Windows 以外のプラットフォーム を使用している場合。 • 制御しているプログラムが BarTender と同じネットワーク上にない場合。 実際の例には以下のようなものがあります。 • 制御アプリケーションが海外にあり、ラベルデータや印刷ジョブリクエストを インターネット経由の電子メールで送信している。 • ActiveX コマンド機能のないメインフレームや Linux アプリケーションを使用し ている。 構築済みのすぐに使用できる統合が含まれています 本章でまとめられているとおり、以下の機能のある Commander 統合を簡単に実現でき ます。 • さまざまなタイプのトリガーを受信し応答する Commander および BarTender を制御する分析および抽出コマンド 印刷するラベルデータの抽出と変更

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しかも、Commander には、以下の機能を持つ統合が組み込まれているため、これらの 統合を独自に構築する必要がありません。

• Oracle WMS • Oracle MSCA • SAP AII

• IBM WebSphere Sensor Events

Commander のトリガーイベントの概要 Commander がサポートするトリガータイプには以下のものが含まれます。 • データファイルの作成 電子メールの受信 TCP/IP ソケット経由のデータの受信 統合の要件によって、使用するトリガーには有用なデータが含まれている場合も含まれ ていない場合もあります。 「空」トリガー トリガーにラベルデータが含まれない場合は、ユーザー定義のコマンドの Commander による処理を開始する「喚起」呼び出しとしてのみ機能します。この 場合、データインポート方法の 1 つを使用し、ラベルに印刷されるデータを BarTender に読み込む必要があります。 ラベルデータを含むトリガー または、トリガーファイルおよびメッセージに印刷する実際のラベルデータを含め ることができます。 トリガーデータにコマンドを含める 制御アプリケーションからのトリガーには、ラベルデータ以外のデータを含めることが できます。Commander または BarTender またはその両方を制御するための組み込みコ マンドも含めることができます。 Commander Script

Commander Script は、Commander に実行命令を送信するためのテキストベースのコ マンド言語です。制御アプリケーションには、異なるトリガー内に異なる Commander Script コマンドを含めることができ、これによって、必要なアクションによって異なる 命令を Commander に発することができます。Commander Script には、BarTender の 動作を制御したり、コマンドラインパラメータを使用して他のアプリケーションを実 行するためのコマンドが含まれています。

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BarTender XML Script (BTXML)

XML を使用して BarTender を制御する方法は複数あります。1 つの方法に

は、制御アプリケーションを使って、Commander によって検知されるト

リガーに XML を含めることです。Commander は、これを BTXML (必要

な場合) に変換し、処理のために BarTender に転送します。

XSL Transforms を使用した XML から BTXML への変換 ほぼすべての ERP ソフトウェアパッケージには、XML を生成するための標準関数がすで に内蔵されています。これは、BarTender に制御アプリケーションからコマンドを送信す る方法として XML が非常に便利である理由の一つです。ただし、ソフトウェアによって 生成されるデフォルトの XML が、BarTender によって認識される BTXML 形式と互換性 がないという問題が発生する可能性があります。ERP アプリケーションからカスタム XML を生成する代わりに、デフォルト形式の XML を生成し、Commander で使用する XSL 変換ドキュメントを作成することができます。Commander は XSL (Extensible Style Sheet Language) を使用して、ユーザーが作成した XML から BTXML に自動的に変換す ることができます。 XSL スタイルシートの詳細については、以下を参照してください。 • BarTender のオンラインヘルプの「Oracle との統合」トピック Oracle WMS および MSCA との統合 • BarTender 9.2 の新機能

(BTXML および XSL のサポートは、Enterprise Automation エディションの BarTender のみで提供されています。)

印刷ジョブステータスの取得

BTXML を使用して BarTender を制御する場合、XML Response 内で BarTender からの 印刷ジョブステータス情報を受け取るオプションがあります。 大量の印刷環境 Commander が短時間に複数のトリガーを受信した場合、トリガーはキューに入れられ、受 信した順番に処理されます。このため、印刷スループットを最大許容量まで使用するユーザ ーは、Enterprise Automation エディションの使用を検討することをお勧めします。このエデ ィションでは、複数の BarTender インスタンスを同時に立ち上げることができるため、複数 のトリガーを同時に処理できます。これにより、システムのラベルスループット全体が大幅 に引き上げられます。これに対し、Automation エディションでは、同時に 1 つの BarTender インスタンスしか制御できません。このため、処理を待っているトリガーがいく つあるかにかかわらず、同時に処理できるトリガーは 1 つのみです。Commander に大量の トリガーを送信する環境では、この制限によりスループット数全体が制限され、応答にかか る時間が長くなります。

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詳細について 参照資料: • Commander のオンラインヘルプシステム Commander」ホワイトペーパー • Commander の例」ホワイトペーパー

アラートとロギング

上記のように、BarTender では、オプションとして、コードを使用して BarTender から 印刷ジョブのステータスを要求したり、Commander から間接的にステータスを受信し たり、.NET SDK を使用して BarTender システムデータベースに過去にロギングされ たステータス情報を問い合わせることができます。ただ、BarTender ステータス情報を 取得するためにコードを使用する必要はありません。BarTender、Commander、および Printer Maestro は、選択されたイベントに反応して電子メールアラートをブロードキャ ストすることができます。さまざまな種類の印刷ジョブ、ステータス、およびイベント 情報も、SQL データベースにロギングして、後で確認することができます。

アラートによるダウンタイムの削減

Enterprise 環境でラベルの生成を管理していて、重要なコンポーネントに 障害が発生したり、媒体の速度が落ちている場合、またはソフトウェアに エラーが発生したときに、できるだけ早期にアラートを受け取る必要があ ります。この要件を満たすため、BarTender、Commander、および Printer Maestro にはすべて、カスタムアラートメッセージを送信する機能 があります。 BarTender のアラート BarTender の 2 つの Automation エディションでは、さまざまなイベン ト、警告、およびエラーに反応して、情報を含んだ電子メールをユーザ ーに送信するよう設定できますたとえば、 • 印刷ジョブが要求された データベースにアクセスできない プリンタが使用できない • 印刷ジョブが失敗した Commander のアラート

BarTender の 2 つの Automation エディションで提供されている Commander の付属ア プリケーションでも電子メールアラートを送信できます。たとえば、

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• トリガー検知開始/停止

トリガーファイルへのアクセスエラー XML 解析エラー

Printer Maestro のアラート

BarTender の 2 つの Automation エディションで提供されている Commander の付属ア プリケーション Printer Maestro では、インスタントメッセージ (IM)、テキストメッセ ージ (SMS)、電子メールによるアラートを送信できます。たとえば、 • プリンタがオフライン • コンピュータがオフライン • 用紙の残量なし、または低 リボンの残量なし、または低 プリントヘッドの問題などの各プリンタモデルに固有のエラーメッセージ Printer Maestro およびアラートについての詳細は、「Printer Maestro」ホワイトペーパ ー (英語のみ) を参照してください。 • http://www.seagullscientific.com/docs/whitepapers/Enterprise-Print-Management(Japanese).pdf Printer Maestro のオンラインヘルプシステム

印刷ジョブおよびイベントロギングによる印刷ジョブの確認

セキュリティ監査をサポートし、自動化された印刷ジョブを問題なく実行するために Automation エディションの BarTender と Printer Maestro では、重要な印刷ジョブ情報と アプリケーションイベントの詳細を「BarTender システムデータベース」にロギングする 機能が提供されています。(Enterprise Automation エディションの BarTender をインスト ールしている場合、Printer Maestro で、BarTender だけでなく、あらゆる Windows アプ

リケーションからプリンタおよび印刷ジョブイベントをロギングできます。) BarTender を自動化している場合のロギングの重要性 ユーザーがコンピュータの前に座り、BarTender を手動で操作してラベルの印刷ジョブ を実行している場合は、特定の状況で表示される重要な警告またはエラーメッセージを 見ることができます。これが、BarTender を他のソフトウェア内から制御している場合 は、「バックグラウンド」で実行され、このようなメッセージは表示されません。問題 の可能性について通知を受けるオプションとしては、リアルタイム「アラート」(下記で 説明) およびロギング (事後に印刷ジョブを調査したり確認できる) があります。

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BarTender システムデータベース

ロギングを有効にすると、BarTender および Printer Maestro を使って、さまざまな情報 を BarTender システムデータベースに保存することができます。このデータベースは、 SQL Server Express Edition (BarTender に同梱) 無償コピー内で、または所有している 場合は SQL Serve を完全にインストールして、作成できます。

3 つの種類のロギング情報

BarTender および Printer Maestro では、BarTender システムデータベースに次の 3 つ の種類の情報をロギングできます。 • 印刷ジョブ情報: o ラベルの書式の名前とコピー (BTW ファイル) o コンピュータ名とユーザー名 o 印刷ステータスおよび BarTender 印刷設定の詳細 • ラベルデータとラベルの画像:破損したラベルを簡単に再印刷でき、セキュリテ ィ監査に対しすばやく応答できます。 •

アプリケーションイベントメッセージ

:

特に BarTender と他のソフ トウェア間の統合のデバッグの際に有用な、印刷ジョブ中に発生したエラーお よび警告の可能性を点検します。 ログの簡単な表示 ロギングされた情報は、以下のいずれかを使用して、非常に簡単に検索、書式設定、取 得、および表示できます。 • History Explorer • Reprint Console

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History Explorer では、過去の印刷ジョブ内を簡単にナビゲートしたり、データの表示方法をカスタマイズ できます。

History Explorer および Reprint Console の詳細については以下を参照してください。 •History Explorer」ホワイトペーパー

• 「Reprint Console」ホワイトペーパー

History Explorer および Reprint Console のオンラインヘルプシステム

システムデータベースからのプログラミングによるデータの取得

.NET SDK を使用することで、History Explorer を使用して表示できるあらゆるデータを 取得できます。この情報は、データストレージとの統合を緊密にしたり、独自のアプリ ケーションで使用する、印刷ジョブに関する情報を取得するなど、多くの用途に使用で きます。 テキストファイルへのロギング BarTender では、テキストファイルへのロギングもサポートしています。ただし、 • 使用できる情報の詳細度が低下します。 書式のカスタマイズの簡易性が低下します。 専用のログビューアが提供されません。 必要な情報を見つけるのが困難になります。 複数のジョブの情報を追跡することが、さらに複雑になります。

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• 自動のログメンテナンス機能はありません。 • テキストファイルログは SQL データベースほど安全ではありません。 詳細について BarTender システムデータベースやロギングのセキュリティを含むロギングの詳細につ いては以下を参照してください。

http://www.seagullscientific.com/docs/whitepapers/WhitePaper_Whats

NewInBT900.pdf

Printer Maestro、History Explorer、Reprint Console を含む上記のさまざまなアプリケー ションについての詳細は、以下の特別ホワイトペーパーを参照してください。

http://www.seagullscientific.com/aspx/whitepapers.aspx

Printer Maestro、History Explorer および Reprint Console のオンラインヘルプシステム も参照してください。

プリンタコードテンプレートの使用

ここまでの統合の概要では、BarTender のラベル印刷プロセスを他のソフトウェアと統 合する場合の 2 つの最も基本的な側面を実行する複数の方法について説明してきました。 • 外部にあるラベルデータの BarTender への読み込み • 他のソフトウェアからの BarTender の制御 これらの 2 つの方法は、他のソフトウェアにシームレスに実装でき、ユーザーは、実際 には BarTender によってラベルが印刷されていることを知る必要がありません。ただし、 BarTender との直接の統合ができない環境があります。このような問題は、BarTender の印刷コードテンプレートのエクスポート機能を使用して解決できる場合があります。 (2 つの Automation エディションのみで使用できます。)

プリンタコードテンプレートとは

プリンタコードテンプレートの実装と使用には特別な技術知識が必要ですが、基本的な 考えは単純です。まず、通常の印刷ジョブの仕組みについて見ていきましょう。 通常の印刷ジョブ 通常の印刷ジョブでは、BarTender は、外部のデータソースからラベルデータを読 み込みます (またはデータが供給されます)。BarTender は、ラベルデータをユーザ ーがデザインしたラベル書式に統合し、ラベルデータのさまざまなフィールドを適

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切な箇所に配置して印刷するためのプリンタへのコマンドを生成します。この方法 では、データはプリンタコマンドの生成前に供給されます。 プリンタコードテンプレートの生成 プリンタコードテンプレートの印刷時には、プリンタコマンドの生成後に、 BarTender 以外のソフトウェアにラベルデータが供給されます。このために、プリ ンタに直接プリンタコマンドを送信するのではなく、BarTender はデータファイル にプリンタコマンドを送信します。さらに、通常ラベルデータが配置されるプリン タコードの各位置には、簡単に認識できるプレースホルダが配置されます。たとえ ば、テキストフィールドがあるプリンタコードの部分に、以下のテキストが含まれ る場合があります。

<*FIELD1*>

通常、ラベルの次のオブジェクトであるバーコードには、以下が含まれる場合があ ります。

<*FIELD2*>

BarTender が生成するテキストファイルにはこれが含まれ、特に変更されたプリン タコードはプリンタコードテンプレートと呼ばれます。(上記は、完全に任意の構文 を使用した説明のための例です。実際の構文に類似していたとしても意図的ではあ りません。)

プリンタコードテンプレートを使用した印刷

上記のプリンタコードテンプレートを直接印刷するのは、

<*FIELD1*>

および

<*FIELD2*>

がすべてのラベルに印刷されるため、有効ではありません。この代わり に、プレースホルダを実際のデータに置き換える機能を持つコンピュータプログラムま たはハードウェアデバイスにプリンタコードテンプレートを保存します。ラベルデータ がプリンタコードテンプレートに「結合」されるまでは、プリンタで使用できるプリン タコードはありません。 プリンタコードテンプレート (PCT) の使用方法には以下が含まれます。 プログラムにプリンタコードを直接埋め込む パーソナルコンピュータや Windows が登場する前には、ソフトウェアは非常に大型 のメインフレームコンピュータ上で実行されていたことが知られています。サプラ イチェーン管理のために設計された最初のソフトウェアプログラムでは、プログラ マーは、ラベルに必要なプリンタコードのすべてを手動でコーディングし、プログ ラムの一部としてコンパイルしていました。ラベルの書式を変更する際には、どん

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な小さなものでも、組み込まれたプリンタコードのその部分を手作業で変更しなけ ればなりませんでした。 これらのレガシーアプリケーションは今日でもまだ使用されており、手でラベルを コードすることを好む人もいます。組み込みラベル書式を管理するより効率的な方 法は、BarTender を使用してプリンタコードテンプレート (PCT) 使用してファイル を生成し、プリンタコードをプログラムにコンパイルすることです。これでも、 BarTender を実行し、変更し、新しい PCT をエクスポートし、それを外部プログラ ムに再コンパイルする必要があるため、ラベルのデザインを変更するには時間がか かります。それでも、BarTender のような高度の WYSIWYG プログラムで作業する 方が、手作業でコーディングするよりはるかに簡単に短時間でラベルをデザインで きます。 SAPscript-ITF 統合

SAPscript は、SAP で使用できるレポートエンジンで、SAP が提供するラベルデー タと、ITF (Interchange Text Format) と呼ばれる外部から供給されたプリントコード テンプレート形式を自動的に統合できます。組み込み書式を作成している場合と同 じように、BarTender から PCT をエクスポートし、この場合はいずれかの Automation エディションで提供されている SAPscript-ITF PCT 形式を使用します。 エクスポートされた ITF ファイルは、SAP システムに「アップロード」する必要が あります。次に、適切な SAPscript レポートを実行し、SAP トランザクションでラ ベルが必要なときに必要なラベルデータを結合するよう SAP システムを設定します。 SAPscript-ITF システムにより、SAP アプリケーションに物理的に新しいプリンタコ ードを組み込みコンパイルするよりは、ラベルの書式変更が簡単にできますが、次の セクションで説明されている、「プリンタコードテンプレートの技術的な問題」があ ります。 ポータブルキーパッドデバイス ポータブルキーボード、小型の画面ディスプレイ、プリンタポートよりやや機能にす ぐれたキーパッドデバイスが数多く提供されています。これらのデバイスは、一般に、 ポータブル「データターミナル」のインテリジェンスに欠け、主な企業ネットワーク への接続機能はありません。一般的には、車輪付きのカートまたはフォークリフトに 載せ、倉庫内を移動するプリンタに接続して使用されます。 Windows を実行しておらず、主なネットワークに接続されていないキーパッドデバ イスは、当然、BarTender のようなラベル印刷プログラムを実行できません。ただ し、多くのキーボードデバイスでは、プリンタコードテンプレートをダウンロード して保存できます。そして、ユーザーからのラベルデータの入力を受けて、それを PCT と結合して、接続されたプリンタにプリンタコードを出力します。

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XML が有効化されたプリンタの使用 多くのラベルプリンタで、完全で確立されたプリンタ言語が提供されていますが、 プリンタコードテンプレートを受け入れるオプションがあるものもあります。組み 込まれた書式およびキーボードデバイス (上記) を使用した場合、まずラベルをデザ インし、PCT をエクスポートし、プリンタにダウンロードする必要があります。そ の後、オプションとして、ラベルデータのみ (プリンタコードなし) を、XML が有効 化されたプリンタに送信できます。 Windows 以外の環境への印刷 制御ソフトウェアプログラムが Windows 上で実行されていない場合でも、2 つの Automation エディションの BarTender に同梱されている Commander ミドルウェア アプリケーションによって、BarTender との統合オプションが数多く提供されてい ます。(このホワイトペーパーの上記の専用セクション、または「Commander」ホワ イトペーパーを参照してください。)ただし、制御アプリケーションが、ネットワー ク上の Windows コンピュータにアクセスしないように設定されている場合は、プリ ンタコードテンプレートを組み込むことで、Windows ベースのラベルデザイン (Windows ベースの印刷は不可) ができるという便宜性が提供されます。

プリンタコードテンプレートの技術的問題

プリンタコードテンプレートの生成には、BarTender の Automation エディションのい ずれかを使用する必要があります。ただし、通常のラベル印刷ジョブとは異なり、 BarTender はラベルジョブの印刷エンジンとしては機能しません。BarTender は、この ため、長年かけて開発されたさまざまな高度のラベル印刷機能を提供できません。プリ ンタコードテンプレートの技術的およびセキュリティ問題には以下が含まれます。 多くの場合、コーディングの知識が必要になる BarTender を印刷エンジンとして使用する場合、プリンタとの通信の詳細について ユーザーが知る必要はありません。これに対し、他のソフトウェアにラベルの書式 を組み込むと、ソフトウェアが書かれている言語のコーディング、プリンタコード の多くの部分の読み込み、操作、組み込みについての知識が必要になります。 ラベル書式の変更が複雑になる BarTender を印刷エンジンとして使用している場合は、ラベルのデザインを変更し て、簡単に再印刷することができます。これに対し、どんなわずかな変更でもプリ ンタコードテンプレートを使用していると、以下が必要になります。 • BarTender を実行してラベルを変更する。 ラベルのデザインをプリンタコードテンプレート (PCT) にエクスポートする。

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• PCT をアプリケーションに組み込みなおし、再コンパイルする。(または、ハード ウェアデバイスに PCT を再ダウンロードする。) プリンタのメンテナンスが複雑になる プリンタコードテンプレートを障害が発生したプリンタに保存していると、多くの 場合、まったく同じ型のプリンタを引き続き使用する場合でも、ラベルの作成を他 のプリンタで再開するためには、IT 担当者に連絡する必要があります。これは、 PCT の展開のために企業で使用するカスタムプロセスを実行する必要があるためで す。これに対し、BarTender を印刷エンジンとして使用している場合は、新しいプ リンタですぐに印刷できます。プリンタの銘柄が異なっても、異なるプリンタドラ イバが指定されるだけです。これに対し、PCT を使用している場合にプリンタの銘 柄を変えると、カスタムプログラミングが必要になります。 印刷ジョブステータスの監視ができない

多くの Windows プリンタの Drivers by Seagull™ は、Windows および BarTender の Printer Maestro ユーティリティに以下のような情報を提供します。 • プリンタがオンラインか? 印刷ジョブが実行されているか、中止されているか? プリンタのラベルの残量が少なくなっていないか? プリンタが停止した理由? これに対し、PCT を使用して印刷している場合、このような種類のステータス監視 の処理に独自に対応するコードを書いていない限り、プリンタのステータスを認識 しない状態で印刷することになります。 複数の型のプリンタに対応できない BarTender から印刷していれば、瞬時に別のプリンタを選択できます。さらに、Printer Maestro ユーティリティを使用していれば、障害が発生して停止、または使用できなく なったプリンタのために印刷ジョブが失敗した場合でも、マウスでドラッグするだけで 印刷ジョブを他の銘柄や型のプリンタに移動できます。これに対し、PCT は、特定のプ リンタのために限定された定義のコードであるため、失敗した印刷ジョブを他の銘柄の プリンタに「移動」することはできません。事実、多くのメーカーの異なる型のプリン タの相違に対応するためには、各型ごとに異なる PCT が必要になります。(「同一」の 型のプリンタでもファームウェアバージョンが異なったためにわずかに異なる PCT が必 要になった事例も報告されています。)

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サポート対象外のフォントやバーコードを使用できない

BarTender が Windows プリンタ Drivers by Seagull™ を使用している場合、プリンタ に内蔵されているすべてのフォントとバーコードを完全に使用できます。このため、 ユーザーが作成した PCT にもこのサポートが適用されます。さらに、BarTender では、 TrueType (およびさまざまなサードパーティの) フォントや、特殊な種類の二次元バ ーコードを 1 つまたは 2 つ、それらのフォントやバーコードがプリンタに組み込ま れていなくても印刷できます。これは、BarTender では、必要に応じて、これらをラ スターグラフィックとしてプリンタに送信できるからです。これに対し、プリンタコ ードテンプレートでは、静的(変更されない) なグラフィックしかサポートされていま せん。このため、ラベルごとに異なる「ラスタライズされた」バーコードやテキスト は印刷できません。 グラフィックの変更がサポートできない 同じ理由で、PCT では、異なるラベルの異なるグラフィックオブジェクトの読み込 みと印刷をサポートできません。たとえば、データベースから異なる画像を読み込 んで在庫ラベルの各バーコードの隣に印刷する必要がある場合、PCT を使用して印 刷できません。 段落ごとの書式設定ができない BarTender では、ワードラップ、インデント、行端揃え、箇条書き、番号付け、行間隔 などの段落ごとの書式設定機能が豊富に提供されています。PCT を使用すると、この ような段落ごとの書式設定は使用できません。 フォントサイズが変更できない BarTender のフォントダイアログの、自動サイズ調整オプションでは、各ラベルに供 給されたテキスト量によって、テキストオブジェクトのフォントサイズが自動的に拡 大したり縮小されます。これに対し、PCT を使用していると、各テキストオブジェク トは常に、各ラベルで同じフォントサイズで印刷されます。 さまざまなセキュリティおよび監査準備機能が使用できない BarTender アプリケーションスイートの付属アプリケーションの中には、以下が含 まれます。

BarTender Security Center – アクセス権の管理や他のセキュリティ機能。 Librarian – 大規模なユーザー、デザイナ、管理者グループの共同作業を可能に

し、ラベルの書式改訂や他のファイルを安全に管理、保管できます。

History Explorer – ラベルの画像や生成されたプリントジョブメッセージなど、 過去のラベルジョブに関しロギングされた情報をユーザーが参照することがで きます。

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PCT を使用している場合は、これらのセキュリティ機能や History Explorer の監査 機能を可能にするロギング機能がまったく使用できなくなります。

高度の印刷管理機能が使用できない

Printer Maestro は、Windows ネットワーク上のすべてのプリンタおよび印刷ジョブ を監視し、一つの画面にステータス情報を表示する強力なツールです。Printer Maestro では、簡単なマウス操作で、失敗した印刷ジョブをあるプリンタから他の プリンタ (異なる銘柄のものでも) に移動できます。これに対し、PCT を使用すると、 これらの管理機能を可能にする標準の Windows 機能が使用できなくなります。 詳細について プリンタコードテンプレートの詳細については、「プリンタコードテンプレートのエク スポート」ホワイトペーパーを参照してください。

結論

BarTender を他のソフトウェアと統合する方法は数多くあります。最適な方法は、ソフ トウェアの機能だけではなく、使用する統合方法によっても異なります。BarTender の 柔軟なデータインポート機能と他のプログラムを制御する強力な機能によって、信頼性 の高い統合を短時間に実装できるさまざまなオプションが用意されています。

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利用可能な Seagull のホワイトペーパー

一般的なホワイトペーパー Drivers by Seagull の利点 併用アプリケーション Printer Maestro: 企業向け印刷管理アプリケーション Librarian

BarTender Security Center

BarTender Webプリントサーバー

最近のアップグレード

What’s New in the Latest BarTender 統合ホワイトペーパー

統合の概要 Commander

Commander Examples BarTender's .NET SDKs

BarTender's ActiveX Automation Interface Exporting Printer Code Templates

Using BarTender with Terminal Services and Citrix MetaFrame Integration with Oracle's WMS and MSCA

Integration with IBM WebSphere Sensor Events Integration with SAP

その他のホワイトペーパー Weighing Scales

Dynamically Changing Objects at Print Time using VB Script GHS Compliance Labeling

Licensing for BarTender's Automation Editions Printing International Characters Using BarTender BarTender Software Activation

Using BarTender's Application Identifier Wizard Optimizing Output Performance

Status Monitor Overview Silent Install

ダウンロードバージョンについては,次の Web サイトを参照してください: www.seagullscientific.com/aspx/white-papers.aspx

参照

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添付資料1 火災の影響軽減のための系統分離対策について 添付資料2 3時間耐火壁及び隔壁等の耐久試験について 添付資料3