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対マラウイ共和国国別援助方針 平成 24 年 4 月 1. 援助の意義マラウイは人口 ( 約 1,500 万人 ) の 8 割近くが小規模農家として農業に従事する農業国で 同国経済は主食のメイズや主要輸出産品であるタバコ栽培などの一次産品に依存しているが 典型的な天水農業が中心である 近年 食糧事情

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対マラウイ共和国

国別援助方針

平成

24 年 4 月

1.援助の意義

マラウイは人口(約

1,500 万人)の 8 割近くが小規模農家として農業に従事する農

業国で、同国経済は主食のメイズや主要輸出産品であるタバコ栽培などの一次産品に

依存しているが、典型的な天水農業が中心である。近年、食糧事情は改善しているが、

灌漑開発の遅れや低い農業生産性などから依然として経済基盤は脆弱であり、一人当

たり所得水準も低い

1

また、内陸国であることから輸出産品の輸送コストも割高で、著しい電力不足によ

り停電も頻発しており、こうした問題がマラウイの経済成長や社会開発の阻害要因と

なっている。今後、農業生産性の向上やインフラ整備などを通じて持続的な経済発展

と社会開発を進めていくことが緊急の課題となっている。

近年マラウイではレアアースなどの潜在的な鉱物資源開発に注目が集まっており、

さらに周囲をザンビア、モザンビークなどの資源国に囲まれ、これらの資源輸出の要

路として位置することから、対マラウイ支援は、南部アフリカ地域の成長や資源の安

定供給にも繋がる。これらの支援は、貧困削減や人間の安全保障、及び

TICAD

2

プロ

セスによる支援方針とも合致する。

2.援助の基本方針(大目標):深刻な貧困からの脱却のための支援

マラウイでは最貧国からの脱出を目標に開発に取り組んでおり、マラウイ成長・開

発戦略(

MGDS)で示された 9 つの優先課題を踏まえ

3

、国全体の経済成長とともに

国民の基礎的サービスへのアクセスの確保が不可欠である。このため、我が国は国民

8 割が従事する農業及び今後の開発が期待される鉱業分野や、これら産業の発展を

底上げするインフラ整備、及び教育・水などの基礎的社会サービス分野を中心に、貧

困削減に向けた取組を支援する。

3.重点分野(中目標)

(1)農業・鉱業などの産業育成のための基盤整備

高い人口増加率に対して食料自給を維持するためには、主要産業である農業の生産

性向上は不可欠であり、灌漑開発や土壌肥沃度向上のための支援を行う。また、環境

保全・気候変動への適応策の一環として、植林や流域保全を含む自然資源管理のため

の協力を行う。

1

一人当たり GNI が 330 ドル(2010 年)、人間開発指標も 169 か国中 153 位(同)。

2

2

アフリカ開発会議(Tokyo International Conference on African Development)。アフリカの開

発をテーマとする国際会議。1993 年以降、日本政府が主導し、国連、国連開発計画(UNDP)及

び世界銀行などと共同で開催。

5 年に 1 回の首脳会合に加えて、閣僚級会合などを開催しており、

2008 年 5 月には、横浜において 4 回目となる TICAD IV(第四回アフリカ開発会議)を開催した。

3

①農業・食料安全保障、②灌漑・水開発、③輸送・交通インフラ、④エネルギー開発、⑤統合

された地方開発、⑥HIV/エイズ対策とその予防、⑦教育・技術開発、⑧気候変動・天然資源・環

境及び⑨青年育成・能力開発

(2)

さらに、外貨獲得源として期待される鉱物資源の開発を支援するとともに、これ

らの産業の効果的な発展を目指し、国際回廊及びその周辺地域における効率的な人

の移動と物流を促進するため、運輸交通分野などのインフラ整備を支援する。

(2)基礎的社会サービスの向上

持続的経済成長の基盤として、マラウイでは

Basic Human Needs(BHN)の充足

が引き続き重要な課題であるため、これまでの日本の長年にわたる支援の実績・経験

を活かし、教育及び水分野を中心として基礎的サービスへのアクセスと質の改善を目

指す。

教育分野では、多くのドナーの支援が初等教育に集中する中、中等教育における就学

率や教育の質が圧倒的に低い状況にあるため、我が国が比較優位を有する中等教育の

整備・拡充を重点的に支援し、国の開発の担い手作りに貢献する。

水分野では、近年乱開発が進み水資源の枯渇が懸念されている状況を踏まえ、水資

源開発戦略を策定し、持続可能な水利用・管理を推進するとともに、給水施設の修復・

維持管理体制強化を通じて既存の給水施設を効率的に活用し、安定的な給水率の向上

を支援する。

4.留意事項

(1)人材育成の重視

我が国の支援を効果的に実施するためにも、長期的視野で、行政分野における人材

育成と組織能力強化を支援する必要がある。

(2)ボランティア事業の戦略性強化

従来から、多くの青年海外協力隊員が派遣されることで、親日派の形成に貢献して

きた。今後、各協力プログラムにおける青年海外協力隊及びシニアボランティア派遣

と他のプロジェクトとを一層連携させることにより、成果の最大化を図る。

(了)

別紙: 事業展開計画

(3)

2012年4月現在

基本方針

(大目標)

重点分野1

(中目標)

2010 年度 以前 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 持続可能な土地管理促進プロジェクト 技プロ 中規模灌漑開発プロジェクト 技プロ 3.50 シレ川中流域における村落振興・森林復旧プロジェクト(COVAMS) 技プロ シレ川中流域における村落振興・森林復旧プロジェクト(COVAMS) 第2フェーズ 技プロ 灌漑政策モニタリング評価 個別専門家 森林保全管理アドバイザー 個別専門家 環境影響評価・公害防止アドバイザー 個別専門家 農業政策モニタリング評価 個別専門家 環境プログラム無償「森林保全計画」 無償 17 循環型農業と衛生改善による包括的な環境保全型村落開発事業 (第1フェーズ) 日本NGO 0.21 マラウイ共和国ムジンバ県における地域活性化に向けた農民 自立支援プロジェクト 日本NGO 0.10 ムジンバ県における地域活性化に向けた農民自立支援 プロジェクト(第2フェーズ) 日本NGO 0.33 耕畜連携システムによる食料の生産向上と安定性確保 草の根技協 パートナー型 農業水利人材育成(宮城県) 草の根技協地域提案型 「農業土木」「家畜飼育」「野菜」「村落開発普及員」ほか、 農業分野のJOCV派遣(20名) JOCV 「灌漑排水のための施設管理・水管理」ほか、 灌漑・土壌・環境保全分野の集団研修 課題別研修ほか プロジェクト名 実施期間 支援額 (億円)

開発課題1-1

(小目標)

農業開発・

自然資源管理

協力プログラム名 協力プログラム概要 農業開発・自然資源管 理プログラム 小規模農家による「持続的な土地・水資源 管理」を実現し、農業生産性の向上及び長 期的な安定に寄与するため、灌漑事業に係 る能力強化を通した水資源の有効利用、森 林保全・土地管理・環境管理強化を通した 国土保全に係る技術支援・整備を行う。 備考 スキーム

国別援助方針 別紙

対マラウイ共和国 事業展開計画

深刻な貧困からの脱却のための支援

農業・鉱業などの産業育成のための基盤整備

【現状と課題】  マラウイにおいて農業はGDPの39%、総労働人口の80%、外貨収入の80%以上を占める基幹産業であり、農業・農村開発は国家中期開 発計画である「Malawi Growth and Development Strategy:MGDS」の最優先課題の一つに位置づけられる。農業総生産の90%はメイズな どの主食作物を耕作する小規模農家が担うが、不安定な降雨、天水農業への極端な依存(灌漑開発の遅れ)、農地の細分化、投入物価 格の高騰、土壌の劣化、市場や金融へのアクセスの欠如、不十分な農業研究・普及サービスなどの問題が生産性の向上を妨げており、 干ばつや洪水による食糧危機が頻発している。食料安全保障の実現や経済開発の促進のためには生産性の向上が鍵となるが、これまで の各ドナーの支援には互いの活動の重複や予算配分の偏りなどが見られ、開発事業は効率的に行われてこなかった。また、人口増加率 の上昇に伴い、一人当たりの可耕地面積は減少傾向にある(2006年には0.23ha)。農地の確保が困難となり、森林蚕食や生産性の低い 土地での農耕が増加している。このことにより、年率5万haもの森林が減少し、年間20t/haに及ぶ土壌浸食が引き起こされているとも言 われている。 【開発課題への対応方針】  我が国の持つ比較優位、これまでの協力実績及びTICADⅣ(横浜行動計画)において設定された「灌漑施設整備」目標を踏ま え、マラウイ国の農業セクターアプローチ(ASWAp)で打ち出されている3つの重点分野のうち、「③持続的な農地・水資源管 理」の支援を優先分野とし、昨年までの灌漑農業振興プログラムでの経験を活かしつつ、「農村開発・自然資源管理プログラ ム」として、灌漑を主とする水資源の有効利用に向けた能力強化に加え、森林を含めた土壌改善・保全技術の普及、環境管理 の強化に向けた活動を支援する。その他、ASWApの「①食料安全保障」「②商業的農業・農産物加工・市場開発」分野について は、「産業振興プログラム」の中で対応していく。

(4)

2010 年度 以前 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 地質・鉱物資源情報(GIS)整備計画プロジェクト 開発計画 一村一品運動のための制度構築と人材育成プロジェクト 技プロ 2.75 一村一品グループ支援に向けた一村一品運動実施能力強化 プロジェクト 技プロ 3.3 「村落開発普及員」「デザイン」ほか、一村一品事務局支援 のための隊員派遣 JOCV/SV ブランタイヤ市道路網整備計画 (第二次) 無償 8.99 国道1号線ルクル橋架け替え計画 無償 8.83 第二次国道1号線ルクル橋架け替え計画 無償 1.11 リロングウェ市都市計画マスタープラン調査 開発計画 2.65 リロングウェ市主要幹線道路(M1)改修計画 協準 都市計画・開発計画にかかる人材育成強化プロジェクト 技プロ カムズ国際空港航空航法システム改修計画 無償 7.78 セナ回廊開発計画調査プロジェクト 開発計画 2.7 電力開発計画アドバイザー 個別専門家 太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画 無償 6.6 運輸公共事業省 「建設機械」「観光業」「自動車整備」 「建築」ボランティア派遣(5名) JOCV/SV インフラ分野集団研修(6件) 課題別研修ほか 電力分野集団研修 課題別研修ほか 民間セクター振興、雇用促進、税制収入向 上、貧困削減など多面的なインパクトを有 し、経済成長を迅速に押し上げる効果を有 する鉱業開発への支援を行う。また、農民 の商品生産への参入を促すOVOP活動の普及 を通して、産業育成の基盤づくりを支援す る。

開発課題1-2

(小目標)

産業基盤の整備

協力プログラム名 備考 経済基盤インフラ 整備プログラム 経済成長に資する国際回廊や主要幹線にお ける円滑な物流の促進、実現可能な電力開 発につながる計画の策定能力向上、環境に 配慮した再生可能エネルギーを活用した電 力開発、及び自然環境との調和に配慮した 開発計画を人材育成やソフト面の改善とと もに支援する。 産業振興プログラム 【現状と課題】 ・マラウイにおける大規模な鉱山開発は2007年から開始され、ウラン、石炭、ボーキサイトなどの埋蔵量が期待され、これら鉱物資源 の発掘は今後の貴重な外貨収入源となる可能性がある。しかし、埋蔵鉱物資源に関する詳細情報の未整備のほか、民間が資本参加しや すい法制度や地質局の体制など、環境整備が十分に行われていない。 ・内陸国であるマラウイは、国際輸送の90%をナカラ回廊やベイラ回廊などの国際回廊による道路及び鉄道輸送に依存し、いずれの回廊 においても道路及び鉄道の整備が遅れ、輸送コストを押し上げ、結果として国内産業の競争力低下を招き、産業振興・貿易振興にも負 の影響を与えており、こうした輸送網の整備が喫緊の課題となっている。また、近年の経済成長による、電力需要(最大需要347MWに 対し供給可能量288.3MW)の急増や地方電化の遅れは、マラウイの経済成長や社会開発のボトルネックになっており、安定した電力供 給の確保も課題となっている。 ・小規模ビジネスに関しては、一次産品の加工・販売および経営管理能力など、企業活動に必要なマネジメントスキルを持つ人材が十 分に育成されていない。農民から組織されるグループが付加価値産品を生産する取り組みである一村一品(One Village One Product: OVOP)は、農民グループが一次産品の製造だけでなく加工・販売を行うことにより、農村部の生計向上、付加価値商品の生産による経 済効果、農民のビジネススキル向上など、人材育成と生計向上を同時に達成できる取組として期待されている。 【開発課題への対応方針】 ・今後外貨獲得手段として開発ポテンシャルが高く、周辺のインフラ開発や雇用創出など、産業振興に多くの相乗効果とイン パクトをもたらすことが期待される鉱業分野においては、将来の開発投資に資する鉱物資源データベース及び地質情報システ ム構築に向けた人材育成支援を行う。 ・円滑な交通網の確保や、物流促進に貢献する国際回廊につながる主要幹線道路への協力だけではなく、主要地方都市におけ る幹線道路、空港施設、及び都市計画マスタープラン調査などの結果を踏まえた支援に取り組む。また、電力セクターについ ては、これまでに実施能力の改善に向けた支援を継続して行ってきているが、今後は発電や送電部門における計画実施能力の 更なる強化が必要なことから、これらの課題を解決するための電力供給計画の策定、電力需要に基づいた施設計画や計画要員 の能力向上を中心とした電力開発計画への技術支援に取り組む。 ・農業国であるマラウイの今後の経済成長に必要な取組として、農業生産の安定化と生産性向上(前述の「農業開発・自然資 源管理プログラム」で着手)に加え、農産品加工など付加価値商品の創出を通じた製造業の育成、将来的には国際競争力のあ る輸出産業育成といった産業振興策への支援を行う。 ・我が国がこれまで取り組んできたOVOP運動への支援は効果を上げており、引き続きOVOPグループ活動強化に向けた取組を通 じ、付加価値商品の創出による、農村活性化、ひいては地場産業育成の基盤づくりを目指す。 協力プログラム概要 プロジェクト名 スキーム 実施期間 支援額 (億円)

(5)

重点分野2

(中目標)

2010 年度 以前 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 中等理数科現職教員再訓練プロジェクト(SMASSEフェーズ2) 技プロ 3.17 中等理数科教育強化プロジェクト 技プロ 「教員養成課程における教育改善の検討」ほか、中等教育分野 の研修(6件) 課題別研修他 SMASSEとの連携案件 「理数科教師」「家政」「体育」隊員派遣12名/年 JOCV SMASSEとの連携案件 中等学校改善計画 無償 11.98 第二次中等学校改善計画 無償 10.85 リロングウェ中等教員養成支援計画 協準 SMASSEとの連携案件 教育分野の草の根・人間の安全保障無償(4件) 草の根 県教育開発計画制度化プロジェクト(DEPIP) 技プロ 「教育行財政」ほか、初等教育分野の研修 3件 課題別研修他 「小学校教諭」「青少年活動」隊員派遣8名/年 JOCV 障害児への基礎教育の提供促進 マルチ ● ● 1.92百万 USドル 世銀・日本社会開発基金(JSDF) 地下水開発計画 無償 4.26 水資源アドバイザー 個別専門家 国家水資源マスタープラン整備調査プロジェクト 開発計画 地方給水運営維持管理プロジェクト 技プロ 中西部地方給水計画 協準 「水質検査」ほか給水分野のJOCV/SV派遣(「水の防衛隊」) (2名) JOCV/SV 「統合的水資源管理」ほか、水資源分野の研修(5件) 課題別研修他 気候変動による自然災害対処能力向上計画 無償 5 支援額 (億円) 備考 安全で安定的な水の供 給プログラム 持続可能な水資源開発戦略策定や、給水施 設の修復・維持管理体制強化を通じた安定 的な給水率の向上等に包括的に取り組み、 貴重な水資源の持続的な有効活用を目指 す。 初等教育修了後の受け皿としてニーズの高 い中等教育の拡充を目指し、安全な学習環 境の提供と質の向上に対してそれぞれ支援 を行う。さらに、特に中等教育レベルで深 刻な有資格教員不足の問題にも取り組むこ とで、同レベルにおける教育の質の向上を 図る。

開発課題

(小目標)

基礎的サービスへ

のアクセスと質の

改善

プロジェクト名 スキーム 実施期間

基礎的社会サービスの向上

基礎教育拡充プログラ ム 【現状と課題】 ・マラウイは一人当たりGNIが330ドル(2010年)と最貧国の一つであり、貧困層人口の80%が基礎的サービスへのアクセスが不十分な農 村部で生活している。2010年人間開発指数も169か国中153位と非常に低く、教育・保健の指標が特に低い。持続的経済成長の基盤とし て、Basic Human Needs(BHN)の充足は引き続き重要な課題である。

・教育分野においては中等教育段階で、圧倒的な学校・教室不足により就学率が低く、特に女子就学率は顕著に低い。また、有資格教 員が不足し、国家試験合格率は低く、政府標準校とコミュニティ中等学校(CDSS)間の教育格差が課題となっている。今後さらに増大 する初等教育就学者の受け皿として中等教育の拡充が不可欠とされている。 ・マラウイの水資源は経済成長の鍵となる貴重な資源であるが、近年乱開発が進み枯渇が懸念されている。水資源及び水利用に係る総 合的な基本情報が整備されておらず、給水施設の適切な維持管理体制が整えられていない等、水資源を効率的に利用することができて いない。 【開発課題への対応方針】 ・教育セクターでは、新教育政策2011-2015を念頭に置き、過去の協力実績から日本が比較優位性を有する基礎教育分野におい て、中等教育分野における理数科教育支援、及びインフラ整備を中心に協力事業を進めていく。特に中等教育分野について は、今後さらに増大する初等教育就学者の受け皿として支援の必要性は極めて高いにもかかわらず、現在支援パートナーの数 が限られていることから、同分野全体の課題解決に向けて積極的に支援していく。 ・水供給に関し、我が国はこれまで、農村部において無償資金協力で約1350本の深井戸建設を実施している。今後は、水資源 開発計画を策定し持続可能な水利用・管理を推進するとともに、特にニーズの高い地方都市部(町・市場センター)・農村部に 対する給水施設整備や給水施設の修復・維持管理体制強化を通じて給水施設を効率的に活用することで、安定的な給水率の向 上に取り組む。 ・水資源開発計画策定を機に、セクター戦略・目標の議論が具体化され、SWApが促進されることが期待される。また、水資源 開発計画で整備する総合的な基礎情報を「農業開発・自然資源管理プログラム」でも活用し、社会環境バランスを配慮した持 続的土地・水利用のための事業形成へとつなげる。 協力プログラム名 協力プログラム概要

(6)

2010 年度 以前 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 公共投資計画(PSIP)能力向上プロジェクト 技プロ 1.2 公共投資計画(PSIP)能力向上プロジェクト(第2フェーズ) 技プロ 保健セクター開発計画・予算策定アドバイザー 個別専門家 医療機材維持管理(PAM)プログラム支援プロジェクト 技プロ 医療機材維持管理 個別専門家 病院運営改善に向けた5S-KAIZEN-TQM普及 個別専門家 サブ・サハラアフリカが直面する保健医療課題に適合する 人材育成集中修学プログラム 個別研修 「公衆衛生」「看護師」「薬剤師」「栄養士」 「行政サービス」「医療機器」 ほか保健分野JOCV/SV派遣(12名) JOCV/SV 北部HIV/エイズサービス強化JOCVグループ派遣 「エイズ対策」(7名) JOCV 「5S-KAIZEN-TQMによる保健医療サービスの質向上」ほか、 保健医療分野(9件) 課題別研修ほか 再興感染症ウイルス及び媒介蚊の調査方法開発 科学技術 HIV/AIDS検査相談所(HTCセンター)整備計画 事業(第3フェーズ) 日本NGO 0.94 マラウイ共和国中部ンコタコタ県における保健・医療・衛生 及び栄養改善事業(フェーズ2) 日本NGO 0.50 マラウイ共和国中部ンコタコタ県における保健・医療・衛生 及び栄養改善事業(フェーズ3) 日本NGO 0.54 その他支援分野 「コンピューター技術」 「PCインストラクター」「木工」「地質調査」「陶磁器」 「柔道」「環境教育」ほかJOCV派遣(29名) JOCV/SV マラウイ警察楽器整備計画 一般文化 0.35 アフリカン・ミレニアム・ビレッジ マルチ ● 11.38百万 USドル 国連人間の安全保障基金 (8ヵ国の合計額) プロジェクト名 【凡例】 「協準」(=全ての協力準備調査)、「詳細設計」(=有償勘定技術支援による詳細設計)、「技プロ」(=技術協力プロジェクト)、「開発計画」(=開発計画調査型技術協力及び旧来の開発調査)、「個別専門家」、「個別機材」、「国別研修」、「課題別研修他」(= 課題別研修及び青年研修)、「JOCV」(=青年海外協力隊)、「SV」(=シニア海外ボランティア)、「第三国専門家」、「第三国研修」、「科学技術」(=科学技術協力(技プロ型及び個別専門家型))、「草の根技協」(=草の根技術協力)、「○○省技協」(=外務省・J ICA以外の省庁及び独立行政法人等が実施している技術協力)、「無償」(=以下に特記するサブスキームを除く全ての無償資金協力)、「ノンプロ」(=ノン・プロジェクト無償)、「草の根無償」(=草の根・人間の安全保障無償)、「日本NGO」(=日本NGO連携無償)、 「一般文化」(=一般文化無償)、「草の根文化」(=草の根文化無償)、「有償」(=円借款)、「マルチ」(=国際機関等を通じた多国間協力スキーム)、実線「―――」(=実施期間)、破線「- - - -」(=実施予定期間)、黒丸「●」(=マルチの実施年度) 保健 マラウイでは、乳幼児死亡率、妊産婦死亡 率、HIVやマラリアなど感染症罹患率がア フリカ地域の中でも特に高く関連するミレ ニアム開発目標の達成は絶望的である。ま た保健人材の不足等、保健システムそのも のも非常に脆弱でありこうした保健課題に 十分対応できていない。かかる現状の下、 ①日本の比較優位がある分野、②政策・制 度レベルでのインパクトが期待される分 野、③ボランティア事業との連携が期待さ れる分野に焦点を絞り、他開発パートナー によるセクター財政支援と連携しつつ、よ りプレゼンスの高い効果的な支援を行う。

その他

その他 協力プログラム名 協力プログラム概要 スキーム 実施期間 支援額 (億円) 備考 ガバナンス 公共投資計画(PSIP)プロセスがマラウイ 政府の開発・予算システムに適切に組み込 まれ、開発リソースが効率的に活用・強化 されることを目指す。

参照

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