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平成 21 年 4 月 19 日 おいじたくあんしんネットレジュメ 不動産登記と相続 司法書士石川亮 1. 不動産登記法改正 1. オンライン申請の導入 ( 不登法 18 条 ) ( ア ) 不動産登記法が改正され 条文上原則オンライン申請となった ( イ ) オンライン申請促進のため登録免許税が軽

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おいじたくあんしんネット レジュメ

不動産登記と相続

司法書士 石川 亮

1.不動産登記法改正

1.オンライン申請の導入(不登法18条) (ア)不動産登記法が改正され、条文上原則オンライン申請となった。 (イ)オンライン申請促進のため登録免許税が軽減されている。 2.出頭主義の廃止 (ア)オンライン申請 現実には半ライン申請。申請書とPDF化した登記原因証明情報をオンライン で申請し、添付書類は後から郵送する。 (イ)郵送申請 特に相続登記、抵当権抹消登記においては郵送申請が利用できる。不動産売買 では、決済後すぐに登記申請をする必要があるので、オンライン、郵送ともに 利用できないのが現状 3.登記済証の廃止 登記済証(権利証)に代わり登記識別情報が導入された。ただし、従前の登記済 証はそのまま使用されるので、権利者がどちらをもっているか迷う場合がある ※登記識別情報の特徴 (ア)12桁の暗証番号(不登法規則61条) (イ)不動産ごと登記名義人ごとに通知 (ウ)「不通知」制度(不登法21条)と「失効」制度(不登法規則65条) (エ)申請人にのみ通知(不登法21条) 4.本人確認情提供報制度の導入 (ア)本人確認情提供報制度(不登法23条、不登法規則72条) 1

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おいじたくあんしんネット レジュメ 登記済証もしくは登記識別情報が添付できない場合、「資格者代理人」が「申 請人が申請権限を有する登記義務者であることを確認」した情報を提供すれ ば、登記済証もしくは登記識別情報を省略できる。 (イ)事前通知制度(不登法23条) 登記済証もしくは登記識別情報を添付しなかった場合、法務局は登記義務者 に対し「本人限定受取郵便」で通知し、登記義務者が登記申請及び申請内容 が真実であると認める場合には2週間以内に法務局に申し出ることによって 当該申請が受理される。 5.登記原因証明情報の必須化(不登法61条) (ア)登記原因証明情報を添付することにより登記原因の真実性を確保 (イ)要件事実の理解が必要

2.相続登記の基礎

1.単独申請(不登法62条) 共同申請(不登法60条)の例外。単独申請であることの帰結として、登記識別 情報または登記済証及び印鑑証明書が不要となる 2.対抗要件(民177条) 一般承継なので対抗要件とは無関係である。では相続登記をする必要があるのか? 3.添付書類 (ア)登記原因証明情報(不登法61条) 相続人のわかる戸籍・除籍謄本、遺産分割協議書(印鑑証明書付)、相続放棄 受理申述証明書、遺言書(自筆証書、秘密証書の場合には検認が必要)、遺産 分割調停調書(正本)、遺産分割審判書(正本、確定証明書)、相続分のない ことの証明書(民903条)など (イ)住所証明書 不動産の登記名義人になる相続人 2

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おいじたくあんしんネット レジュメ (ウ)固定資産税評価証明書 柏・松戸法務局では閲覧できる(司法書士のみ) 4.相続法の改正 (ア)旧民法(明治31.7.16~昭和22.5.2) 戸主の死亡による家督相続と家族の死亡による遺産相続 家督相続の原因は死亡、隠居又は国籍喪失 (イ)応急措置法(昭和22.5.3~昭和22.12.31) 相続分に注意 ①直系卑属と配偶者 配偶者3分の1 直系卑属 3分の2 ②直系尊属と配偶者 配偶者2分の1 直系尊属 2分の1 ③兄弟姉妹と配偶者 配偶者3分の2 兄弟姉妹 3分の1 兄弟姉妹に代襲相続権なし (ウ)現民法(昭和23.1.1~) ①昭和37年改正(昭和37.7.1施行) 解釈の明確化 「特別縁故者」制度の創設 直系卑属の代襲相続権 ②昭和55年改正(昭和56.1.1施行) 配偶者の相続分引上げ ①直系卑属と配偶者 配偶者2分の1 直系卑属 2分の1 ②直系尊属と配偶者 配偶者3分の2 直系尊属 3分の1 ③兄弟姉妹と配偶者 配偶者4分の3 兄弟姉妹 4分の1 「寄与分」制度の創設 代襲相続人(兄弟姉妹)の制限 ③昭和62年改正(昭和63.1.1施行) 「特別養子縁組」の創設 3

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3.法定相続による不動産登記

1.遺産の共有(合有か共有か) 「相続財産の共有は、民法改正の前後を通じ、民法249条に規定する「共有」と その性質を異にするものではないと解すべきである。従って、その分割に関しては、 民法256条以下の規定が適用され、現物分割を原則とし、分割によって著しくそ の価額を損する虞があるときは、競売を命じて価格分割を行うことになる」(最判 昭和30.5.31、最判昭和50.11.7) 2.不動産の共有 【書式例3】 (ア)各共同相続人は、不動産全部を使用、収益することができる(民249条) (イ)保存行為は各自単独ですることができる(民252条但書) 共有者は、単独で共有者全員のために所有権移転の登記をすることができる。 (ウ)共同相続人の一部の者が、自己の相続分のみについて、相続による所有権移 転登記を申請した場合、又は共同相続人全員が各自己の相続分のみについて 個々の別件として同時に右登記の申請をした場合には、いずれも不動産登記 法49条第2号により却下するべきである(昭和30.10.15民事局長 回答)。 3.代位による登記 【書式例6】 (ア)民法423条1項 「債権者は、自己の債権を保全するため、債務者に属する権利を行使するこ とができる。ただし、債務者の一身に専属する権利は、この限りでない。」 (イ)債務者が相続登記をしていない場合、債権者は債権者代位権を行使して、法 定相続の登記申請をすることができる。実務上、抵当権者が不動産を競売に かける場合に、債権者代位権を行使して法定相続の登記を経由していること が多い 4

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4.数次相続の登記

1.意義 第1の相続が発生した後、第1の相続の相続登記未了のうちに、当該相続人に対 して第2の相続さらには第3の相続が開始すること 2.登記手続 【書式例7】【書式例8】 (ア)物権変動を正確に公示する必要性から、相続があるごとに順次それぞれ登記 をするのが基本原則である。ただし、中間相続人の相続登記を省略しても中 間者を害するおそれがないことから、中間の相続が単独である場合にのみ中 間の相続登記を省略することができる(33.3.7民刑局長回答)。 (イ)中間の相続登記を省略するための方法として、遺産分割協議書、特別受益、 相続放棄などで中間の相続を単独にすることが考えられる。

5.遺産分割、相続放棄、遺贈による不動産登記

1.遺産分割による登記 (ア)遺産分割の意義 被相続人が死亡時に有していた財産を、各相続人に分配して共有状態を解消 すること (イ)法定相続登記がされていない場合 【書式例4】 不動産を取得する相続人からの単独申請することができる。登記原因は「相 続」となる(昭和19.10.19民事局長通達)。 「遺産の分割は、相続開始の時にさかのぼってその効力を生ずる。ただし、 第三者の権利を害することはできない。」(民909条) (ウ)法定相続登記がされている場合 【書式例5】 既になされた法定相続登記を抹消・更正せずに、取得した権利が増加する相 続人(登記権利者)と、権利が減少した相続人(登記義務者)との共同申請 で持分移転の登記をする。登記原因は「遺産分割」登記義務者の登記済証ま たは登記識別情報及び印鑑証明書が必要になる(昭和28.8.10民事局 5

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おいじたくあんしんネット レジュメ 6 長回答)。 2.相続放棄による登記 (ア)相続放棄の意義 初めから相続人でなかったことになる。絶対的効力(民939条)。 (イ)法定相続登記がされていない場合 【書式例4】 相続放棄者ははじめから相続人でないものとみなされる。法定相続登記、遺 産分割による登記ともに不動産を取得する者の単独申請で、登記原因は「相 続」(明治44.10.30民刑局長回答)。 (ウ)法定相続登記がされている場合(昭和37年改正後) 【書式例9】 取得した権利が増加する相続人(登記権利者)と、権利が減少した相続人(登 記義務者)との共同申請で更正登記をする。登記原因は「錯誤」による。登 記義務者の登記済証または登記識別情報及び印鑑証明書が必要になる。 3.遺贈の登記 (ア)登記手続 包括遺贈、特定遺贈ともに、受遺者(登記権利者)と遺言執行者または相続 人全員(登記義務者)との共同申請による。登記義務者の登記済証または登 記識別情報及び印鑑証明書が必要になる(昭和33.4.28民事局長通達)。 (イ)秘密証書遺言、自筆証書遺言は検認が必要(平成7.12.4民事局長通達)

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おいじたくあんしんネット資料 例 1 【 表 題 部】 (土地の表示) 調製 平成8年2月8日 地図番号 余白 【不動産番号】 0303222311123 【所 在】 柏市柏 余白 【① 地 番】 【② 地 目】 【③ 地 積】 ㎡ 【原因及びその日付】 【登記の日付】 458番 ため池 82 余白 余白 余白 雑種地 余白 ②年月日不詳変更 昭和56年3月10日 余白 余白 102 ③錯誤 昭和61年9月17日 余白 宅地 102 18 ②③昭和61年3月3日地目変更 昭和61年12月16日 余白 余白 余白 余白 昭和63年法務省令第37 附則第2条第2項の規定 により移記 平成8年2月8日 1

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おいじたくあんしんネット資料 例 2 【権利部】 【順位番号】 【登記の目的】 【受付年月日・受付番号】 【原 因】 【権利者その他の事項】 1 所有権移転 昭和47年5月12日 第11234号 昭和48年9月5日売買 所有者 柏市柏2-6-7 A 例 3 【権利部】 【順位番号】 【登記の目的】 【受付年月日・受付番号】 【原 因】 【権利者その他の事項】 1 所有権移転 昭和47年5月12日 第11234号 昭和48年9月5日売買 所有者 柏市柏2-6-7 A 2 所有権移転 平成18年5月18日 第22234号 平成18年5月18日相続 共有者 柏市柏2-6-7 持分 2分の1 B 柏市柏2-6-7 4分の1 C 柏市柏2-6-7 4分の1 D 2

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おいじたくあんしんネット資料 例 4 【権利部】 【順位番号】 【登記の目的】 【受付年月日・受付番号】 【原 因】 【権利者その他の事項】 1 所有権移転 昭和47年5月12日 第11234号 昭和48年9月5日売買 所有者 柏市柏2-6-7 A 2 所有権移転 平成18年4月18日 第33434号 平成18年5月18日相続 所有者 柏市柏2-6-7 B 例 5 【権利部】 【順位番号】 【登記の目的】 【受付年月日・受付番号】 【原 因】 【権利者その他の事項】 1 所有権移転 昭和47年5月12日 第11234号 昭和48年9月5日売買 所有者 柏市柏2-6-7 A 2 所有権移転 平成18年5月18日 第22234号 平成18年5月18日相続 共有者 柏市柏2-6-7 持分 2分の1 B 柏市柏2-6-7 4分の1 C 柏市柏2-6-7 4分の1 D 3 CD持分全部移転 平成20年3月3日 第12442号 平成20年3月1日 遺産分割 共有者 柏市柏2-6-7 持分 2分の1 B 3

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おいじたくあんしんネット資料 例 6 【権利部】 【順位番号】 【登記の目的】 【受付年月日・受付番号】 【原 因】 【権利者その他の事項】 1 所有権移転 昭和47年5月12日 第11234号 昭和48年9月5日売買 所有者 柏市柏2-6-7 A 2 所有権移転 平成18年5月18日 第22234号 平成18年5月18日相続 共有者 柏市柏2-6-7 持分 2分の1 B 柏市柏2-6-7 4分の1 C 柏市柏2-6-7 4分の1 D 代位者 松戸市松戸3-3-3 X 代位原因 平成17年2月5日金銭消 費貸借の強制執行 3 D持分差押 平成18年6月2日 平成18年5月20日千葉 地方裁判所松戸支部強制 競売開始決定 債権者 松戸市松戸3-3-3 X 4

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おいじたくあんしんネット資料 例 7 【権利部】 【順位番号】 【登記の目的】 【受付年月日・受付番号】 【原 因】 【権利者その他の事項】 1 所有権移転 昭和47年5月12日 第11234号 昭和48年9月5日売買 所有者 柏市柏2-6-7 A 2 所有権移転 平成18年4月18日 第33434号 平成18年5月18日B相続 平成20年3月3日相続 所有者 柏市柏2-6-7 C 例 8 【権利部】 【順位番号】 【登記の目的】 【受付年月日・受付番号】 【原 因】 【権利者その他の事項】 1 所有権移転 昭和47年5月12日 第11234号 昭和48年9月5日売買 所有者 柏市柏2-6-7 A 2 所有権移転 平成20年3月5日 第22234号 平成18年5月18日相続 共有者 柏市柏2-6-7 持分 2分の1 亡 B 柏市柏2-6-7 2分の1 C 3 B持分全部移転 平成20年3月5日 第22235号 平成20年3月3日相続 共有者 柏市柏2-6-7 持分 2分の1 D 5

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おいじたくあんしんネット資料 6 例 9 【権利部】 【順位番号】 【登記の目的】 【受付年月日・受付番号】 【原 因】 【権利者その他の事項】 1 所有権移転 昭和47年5月12日 第11234号 昭和48年9月5日売買 所有者 柏市柏2-6-7 A 所有権移転 平成18年5月18日 第22234号 平成18年5月18日相続 共有者 柏市柏2-6-7 持分 2分の1 B 柏市柏2-6-7 4分の1 C 柏市柏2-6-7 4分の1 D 2 付記1号 2番所有権更正 平成20年3月3日 第12442号 錯誤 共有者 柏市柏2-6-7 持分 2分の1 B 柏市柏2-6-7 2分の1 C

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登 記 識 別 情 報 通 知

次の登記の登記識別情報 について、下記の とお り通知 します。 【不動産】 柏市大井字広 町 ● ■ 境 地、他 (家屋番号

975

番 二 一 二 二 )の建物 【不動産番号】

0424

683

【受付年月 日 ・受付番号 (又 は順位番号)】 平成

21

4

7

日受付 第 竺 寧 『 号 【登記の目的】 所有権移転 【登記名義人】 拍市大井 934番

-_

-二

=

~ (以下余白) 車成

21

4

9

日 千葉 地 方法務局柏 支局

軍需i

Q

割前

登記官

滴剤白

岡扇

芸喜

馳 芦

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