モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの
LTE
ブロードキャストはモバイル通信事業者に、サービスの差別化、新しい収入機会の獲得、ライブメディア およびその他のデジタルメディアのより効率的な配信によって、収益性の高いビジネス機会を提供します。エリクソン
ホワイトペーパー
284 23-3192 Ujp | 2013
年2
月LTE
ブロードキャスト
LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • はじめに 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 2 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。 284 23-3192 Ujp モバイルブロードバンドユーザーは、これまで以上により自然にビデオコンテンツにアクセスし、より高品質な エクスペリエンスと、モバイルサービスでさらに多くのことを実現したいと望んでいます。
2012
年ロンドンオ リンピックおよびパラリンピック開催中、英国における検索要求の約50%
がモバイルデバイスからでした。米国の放送局
NBC (National Broadcasting Company,
米国3
大放送ネットワークの1
つ)
もまた、オリン ピック関連のオンラインビデオの45%
以上がモバイルデバイスに配信されたと報告しています(
図1) [1]
。 加入者は、いつでもどこでもコンテンツを視聴できることを望んでいます。その結果、固定とモバイル通信の境界線があいまいな新しいビジネスモデルが出現しています。サービスプロバイダー、特に
App Store
、Netflix
、Amazon
などのOTT (Over-The-Top,
オーバーザトップ)
プレーヤーおよびコンテンツアグリ ゲーターは、高品質なコンテンツをいつでもどこでも、さまざまなデバイスから利用できるようにしています。MNO (Mobile Network Operator,
モバイル通信事業者)
は、消費者が求めるものを提供する必要性に迫 られる一方で、ネットワークの経済性を保持しつつ、収益増加のため新しい機会を創出する必要があります。はじめに
ブラジル 11% ブラジル 11% 南アフリカ 24% 南アフリカ 24% 米国 47%米国 47% イスラエル 37% イスラエル 37% 日本 55%日本 55% 英国 46%英国 46% オーストラリア 45% オーストラリア 45% 出典: Google出典: Google 図1: Googleの分析により、2012年ロンドンオリンピック期間中に、 オリンピック関連の検索でモバイルデバイスがデスクトップを凌いだことがわかりました。LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • はじめに 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 3 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 0 3,000 6,000 9,000 12,000 15,000 月間ペタバイト (1015 B) データ : ノート PC、タブレット、およびモバイルルーター データ : 携帯電話 音声 図3: 2012年、モバイルデバイスの総データトラフィック量 (MB/月) は 2018年までに12倍に成長すると予測。出典:エリクソン スマートフォンやタブレットの人気および普及により、モバイルデータ加入数は
2018
年までに42
億件 に達すると予測されています(
図2)
。モバイルデータトラフィックは、2018
年末までには12
倍に成長 すると予測されており(
図3)
、主にビデオがその要因です[2]
。LTE
ブロードキャストを展開する中で、MNO
はテレビの生放送やイベントなど、多数の加入者から求め られている人気のあるコンテンツにマルチキャストを適用することで、より優れたネットワーク資産の管 理が可能になります。MNO
は、オフピーク時の容量を活かして、リッチメディアのキャッシュやソフトウェ アアップデートの管理など、新しいサービスを提供することもできます。さらには、タイムスロット方式の オークションといった新しいビジネスモデルによって、ブロードキャスト機能でネットワーク回線容量を収 益化する機会を獲得することが可能です。要するに、MNO
はQoS (Quality of Service,
サービス品質
)
を改善できると同時に、コスト管理および潜在的な収益基盤の多様化を実現することができるので す。 加入数 (百万) 加入数 (百万) 5,000 5,000 4,000 4,000 3,000 3,000 2,000 2,000 1,000 1,000 00 2009 2009 20102010 20112011 20122012 20132013 20142014 20152015 20162016 20172017 20182018 ノート PC、タブレット、およびモバイルルーター スマートフォン ノート PC、タブレット、およびモバイルルーター スマートフォン 図2: 2012年、スマートフォン、PC、モバイルルーター、およびタブレットの加入数は 2018年までに3.5倍に成長すると予測。出典:エリクソンLTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • LTEブロードキャスト技術 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 4 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。
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LTE
ブロードキャストは、一連の3GPP LTE
標準の一部であるブロードキャスト・モードのSFN
(Single-Frequency Network,
単 一 周 波 数 ネットワ ー ク)
で、eMBMS (evolved Multimedia Broadcast
Multicast Service)
として知られています。既存のLTE/Evolved Packet Core (EPC)
システムを拡 張し、効率的なPMP (Point-to-Multipoint)
配信機能を備え、複数のユーザーが同じコンテンツを同時に 受信できるようにしています。LTE
ブロードキャスト機能はリリース9
から商用化可能で、今後の3GPP
リ リースでさらに機能強化が継続されていきます。LTE
ブロードキャストは、FDD
、TDD
、およびCA (Carrier
Aggregation,
キャリアアグリゲーション)
などLTE
のあらゆる定義済みの帯域幅およびフォーマットに対応し ています[3]
。SFN
技術は、ブロードキャストストリームを明確に定義した対象地域への配信に使用されています。このような 配信においては、SFN
を構成するすべてのセルがまったく同じ無線タイムスロット中に同じデータを送信し、単 一の大規模セルのように見えています。LTE SFN
がカバーする範囲は、わずか数個のセルで構成される小規 模な範囲であったり、国全体をカバーするような非常に大規模な範囲であったりすることもあります。ブロード キャストとユニキャストの無線チャネルが同じセルに共存し、容量を共有している一方で、利用できる無線リソー スのサブセットがブロードキャストまたはユニキャストの無線チャネルに動的に割り当てられます。LTE
ネットワークはソフトウェアによりアップグレードすることができ、新しいメディアサービスレイヤーによっ て、エンドツーエンドのLTE
ブロードキャストサービスを実装するための専用のネットワークエレメントを提供します。
LTE
ブロードキャストは、LTE
で利用できるOFDMA (Orthogonal Frequency-Division Multiple
Access)
および広帯域を活用して、以前のモバイルブロードキャストの場合に比べてより柔軟性があり、低コ ストで展開することができます。ユーザーのデバイスについては、LTE
ブロードキャストのために別途デバイス チップセットを準備する必要はなく、共通のミドルウェアを使用することができます。LTE
ブロードキャストは、多数の視聴者が求めるコンテンツの配信において非常に大きなメリットを提供します。 この技術は、展開の仕方によってセル内にわずか1
人から4
人の同時ユーザーしかいなくても、ユニキャスト に比較してネットワーク容量上の利点が得られます。LTE
ブロードキャストの柔軟なサービス機能により、MNO
はサービスタイプ(
ライブまたは非リアルタイム)
、 ロケーション(
会場内、特定の区域、地域、全国)
、品質(
ビットレート、QoS)
、時間帯/
期間に基づいて異なるサー ビスを提供し、その結果、それらに応じて異なった課金をすることが可能です。LTE
ブロードキャスト
技術
LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • ビジネス機会 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 5 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。
LTE
ブロードキャストは、スポーツ生中継やニュース速報など需要が高いコンテンツのライブビデオ配信、人気 のあるコンテンツ(
ビデオ、音楽、印刷)
のバックグラウンドファイル配信、ソフトウェアアップデート、および緊 急放送など幅広いユースケースをサポートしています。MNO
は自社所有のコンテンツを配信することも可能 であり、他のコンテンツプロバイダーと提携することもできます。 次に挙げる例は、LTE
ブロードキャストの主要なユースケースと、MNO
によって実現可能なビジネスモデル です。 いくつかの放送型サービスの例や経済分析を下に示します。ビジネス機会
ライブイベントの ストリーミング ライブイベントの ストリーミング リアルタイム・ テレビストリーミング リアルタイム・ テレビストリーミング ニュース、 株式市場レポート、 天気予報、 スポーツの最新情報 ニュース、 株式市場レポート、 天気予報、 スポーツの最新情報 音楽および ラジオ放送 音楽および ラジオ放送 オフピーク時の メディア配信 オフピーク時の メディア配信 ラジオおよび音楽放送サービスの提供 ラジオおよび音楽放送サービスの提供 サービス サービス 説明説明 MNO のビジネスモデルおよびメリット MNO のビジネスモデルおよびメリット スポーツ、コンサート、高視聴率テレビ 番組、授賞式、選挙などの重要なイベン トを、会場内、地域または全国に提供 加入、ペイ・パー・ビュー、ペイ・パー・イベント、シー ズンパス、コンテンツパートナーからの収益分配 ネットワーク機器増設の節約、高い QoS ニュース、株式市場レポート、天気予報、 スポーツの最新情報を、ライブブロード キャストおよびデバイス内キャッシュを 含めて、1 日に数回提供 加入、広告対応ソフトウェア、プレミアム会員には 無償 終日最新情報を提供することで、ユニキャスト機能 とは別のサービスの幅と直接的な需要の拡大 大人気のテレビ番組 、映画、新聞、雑 誌、音楽、YouTube ビデオなどを配信 必要なソフトウェア、アプリケーション、 ファームウェアのアップデート 加入、ペイ・パー・ビュー、コンテンツパートナー からの収益分配 ユニキャストリソースに重い負担をかけずサービ スを配信し、解約率を低減 加入、広告対応、プレミアム会員には無償、コンテ ンツパートナーからの収益分配 ユニキャスト機能とは別の直接的な需要、ネット ワークリソースの節約、ネットワークの混雑を回避 1 つまたは複数の人気のあるテレビチャ ネルまたは第 3 者が主催するコンテン ツのライブ放映を提供 加入、ペイ・パー・ビュー、コンテンツパートナー からの収益分配 ネットワーク機器増設の節約、高い QoS 図4: LTEブロードキャストサービスで考えられるユースケースおよびビジネスモデルLTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • イベントサービス 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 6 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。 284 23-3192 Ujp メジャーなスポーツイベント、ニュース速報、高視聴率テレビ番組、有名人・著名人によるイベント、例えば、 サッカーの決勝戦、オスカー授賞式、ユーロビジョン・ソング・コンテスト
(
欧州放送連合加盟放送局によって 開催される、毎年恒例の音楽コンテスト)、コンサート、ロイヤルウェディングなどによって、世界中の多くの市 場でモバイルデータトラフィックにスパイク(
瞬間的な増加)
が発生することはよく知られた現象です。実際、2012
年のロンドンオリンピックの第1
週に、モバイルデバイスによるイベント関連の検索が前週 に比べて10
倍に増えたと報告しました[4]
。BBC
は、オリンピック期間中のオンラインによるビデオトラフィッ ク量は4
年前の北京オリンピック期間中よりも、平均 して20
倍増加したと公表しました[5]
。 十分に管理された高品質なメディアや効率的な拡張 性により、MNO
はLTE
ブロードキャストを使用して モバイル利用において発生するこうしたスパイクに対 処し、また新しい収益源を創出するために、プレミア ムコンテンツサービスを各会場内、各都市部、または 全国に提供することが可能です。LTE
ブロードキャストを使用して、セル内の数百の ユーザーへのビデオ配信で利用する帯域は、単一の ユーザーが同じビデオ品質で利用する帯域とほぼ同じ です。サービスの体感品質を保証することにより、加 入者のロイヤルティを向上し、競合に対して競争優位 性を示すことができます。MNO
は複数のビジネスモデルを使用することができ ます。自社所有コンテンツを提供することもできます。 あるいは、放送局、会場の所有者やコンテンツプロバ イダーに、あるエリア内の特定の時間帯でサービスを 提供し、固定金額または収益のある割合を得ることも 可能です。 同じビジネスモデルはローカルイベントにも適用する ことができます。つまり、ショッピングモール、美術館、 空港、テーマパーク、コンサートホールなど、ある会 場内または特定の場所にコンテンツを広める必要があ る企業に対して、MNO
はマネージドサービスを提供 することが可能です。 例えば、2,500
万件のモバイル加入者を保持する英 国の通信事業者が、英国の主要都市にLTE
ブロードキャストを実装し、オリンピックパーク会場内の複数のカ メラに対応したチャネルを備え、オリンピックの準々決勝、準決勝、そして決勝戦を全国放送するといった、高 品質コンテンツサービスを提供していたらどうだったでしょうか。MNO
は加入者に、データバケットの一部とし てカウントされない、4.99
英ポンド(6
ユーロ)
のペイ・パー・イベントの特別料金プランを提供することがで きたでしょう。加入者の10
%が利用すれば、イベント中にMNO
は最大1,200
万英ポンド(1,400
万ユーロ)
の収益を上げていた可能性があります。MNO
のその他のメリットとして、加入者との関係を拡大し、解約率を 減らし、その後さらにサービス提供を拡大することができました。イベントサービス
会場内ビデオサービス +イベントの売上収益 +広告収益 +サービスの差別化 会場内ビデオサービス +イベントの売上収益 +広告収益 +サービスの差別化 イベントチケット イベントチケット プレミアムビデオサービス プレミアムビデオサービス イベントビデオサービス イベントビデオサービス 全国ビデオサービス + 加入による収益 + 周波数効率化による 音声/データ収益 + 広告収益 + 優れた視聴エクスペリエンス 全国ビデオサービス + 加入による収益 + 周波数効率化による 音声/データ収益 + 広告収益 + 優れた視聴エクスペリエンス イベントの総価値=
+
プレミアムビデオサービスの収益+
周波数効率化による音声/データ収益+
広告収入+
保証されたユーザーエクスペリエンス イベントの総価値=
+
プレミアムビデオサービスの収益+
周波数効率化による音声/データ収益+
広告収入+
保証されたユーザーエクスペリエンス 図5: MNOのビジネスケース例: 2012年ロンドンオリンピック期間中のビデオサービスによる 1,200万英ポンド (1,400万ユーロ)の収益LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • イベントサービス 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 7 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。 それに加えて
MNO
は、目標とする加入者にモバイル広告および位置情報サービスを提供し、さらに収益を生 み出すことができたでしょう。 ロンドン地域では、平均人口密度は5,200
人/
平方キロを超えており、都心部には800
万人を超える居住 者がいます[6]
。通信事業者がこの地域の30
%の市場占有率を持っている場合、その通信事業者は潜在的 に200
万件の加入者にサービスを提供することになります。オリンピックの決勝戦では、10
%の加入者が800kbps
のライブビデオ配信を視聴しており(
加入者当たり3
時間でのデータ量は約1GB)
、通信のペイロー ドは250TB
を超えていたでしょう。30
%の視聴者がeMBMS
対応デバイスを使用して放送チャネルに接続 していたと仮定すると、ネットワークから75TB
がオフロードされていたことになります。この空いた帯域を利 用して他の電話またはデータサービスを提供することができた可能性があります。これは、220
億ページ分を 超えるWeb
閲覧または8
億曲を超える音楽ダウンロードに相当します[7]
。MNO
のメリットは、LTE
ブロードキャストを使用して加入者にプレミアムなイベントコンテンツを配信する際にMNO
が達成するコスト削減によっても理解することができます。人口密度が高い都市部の地域での、アメリ カンフットボール、サッカー、クリケットなどのライブイベントのブロードキャストにより、ユニキャストに比べて、 極めてコストパフォーマンスが高いソリューションを実現できます。同様の配信ビットレートの仮定で、ユニキャ ストのコストをサイト単位で計算した場合、マルチキャストの収支が合うには4
から5
人のMNO
加入者で十 分です。 配賦原価 (減価償却費 + OPEX) 米ドル/サイト/年 配賦原価 (減価償却費 + OPEX) 米ドル/サイト/年 ユーザー数/サイト ユーザー数/サイト 10,000 10,000 8,000 8,000 6,000 6,000 4,000 4,000 2,000 2,000 00 22 44 66 88 1010 00 前提: 人口密度が高い都市部人口: 10,000/平方キロ、30%のMNO市場占有率 最繁時集中率(1日で最もトラフィックの多い1時間の全日トラフィックに対する割合): 12%、ビデオレート: 1,500kbps/ユーザー、 イベントの長さ: 3時間、イベント数/年: 100 ユニキャストのスループット: 15Mbps/セクター、平均セクター数: 3 非均一分布: 80%、ネットワーク利用率: 80%、物理オーバーヘッド: 20% 配賦原価/サイト/年の例: 100,000米ドル マルチキャスト増分配賦原価/サイト/年シナリオ: 1,000∼4,000米ドル ユニキャスト マルチキャスト (1,000米ドル) マルチキャスト (2,500米ドル) マルチキャスト (4,000米ドル) ユニキャスト マルチキャスト (1,000米ドル) マルチキャスト (2,500米ドル) マルチキャスト (4,000米ドル) 図6:ライブイベントにおけるユニキャストおよびマルチキャストの損益分岐点を示した原価比較。 出典:Qualcomm Technologies, Inc.LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • メディアサービス、OTT最適化、およびデータオフロード 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 8 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。 284 23-3192 Ujp ニュース速報、スポーツ、天気予報のためのリアルタイムメディアサービス 毎日のニュース速報といった種類のサービスは、全国および地域レベルの両方で配信可能です。
MNO
は、コ ンテンツおよびニュースの関連性に応じて放送地域と広さを動的に選択することができます。 ライブイベントに加えて、ニュース、天気予報、およびスポーツのマルチキャストに、MNO
が毎日数時間LTE
ネットワークを動的配分すると、ユニキャストおよびマルチキャスト間の損益分岐点は、セル内で3
から5
人の 加入者数の範囲に収まります。メディアサービス、
OTT
最適化、および
データオフロード
ユーザー数/サイト ユーザー数/サイト 10,000 10,000 8,000 8,000 6,000 6,000 4,000 4,000 2,000 2,000 00 22 44 66 88 1010 00 ユニキャスト マルチキャスト (1,000米ドル) マルチキャスト (2,500米ドル) マルチキャスト (4,000米ドル) ユニキャスト マルチキャスト (1,000米ドル) マルチキャスト (2,500米ドル) マルチキャスト (4,000米ドル) 配賦原価 (減価償却費 + OPEX) 米ドル/サイト/年 配賦原価 (減価償却費 + OPEX) 米ドル/サイト/年 前提: 人口密度が高い都市部人口: 10,000/平方キロ、30%のMNO市場占有率 ライブイベント: 最繁時集中率(1日で最もトラフィックの多い1時間の全日トラフィックに対する割合): 12%、 ビデオレート:1,500kbps/ユーザー、イベント時間: 3時間、イベント数/年: 100 ライブメディアサービス: 最繁時集中率(1日で最もトラフィックの多い1時間の全日トラフィックに対する割合): 8%、 ビデオレート: 800kbps/ユーザー、イベント時間: 2 時間、イベント数/年: 365 ユニキャストのスループット:15Mbps/セクター、平均セクター数: 3 非均一分布: 80%、ネットワーク利用率: 80%、物理オーバーヘッド: 20% 配賦原価/サイト/年の例: 100,000米ドル マルチキャスト増分配賦原価/サイト/年シナリオ: 1,000∼4,000米ドル 図7: ライブイベントおよびライブメディアサービスのユースケースを組み合わせた場合のユニキャストおよび マルチキャストの配賦原価比較。出典:Qualcomm Technologies, Inc.LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • メディアサービス、OTT最適化、およびデータオフロード
LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • メディアサービス、OTT最適化、およびデータオフロード 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 9 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。
Number of users/site
Number of users/site
10,000 10,000 8,000 8,000 6,000 6,000 4,000 4,000 2,000 2,000 00 22 44 66 88 1010 00 前提: 人口密度が高い都市部人口:10,000/平方キロ、30%のMNO市場占有率 ライブイベント: 最繁時集中率(1日で最もトラフィックの多い1時間の全日トラフィックに対する割合): 12%、 ビデオレート: 1,500kbps/ユーザー、イベント時間: 3時間、イベント数/年: 100 ライブメディアサービス: 最繁時集中率: 8%、ビデオレート: 800kbps/ユーザー、イベント時間: 2 時間、イベント数/年: 365 オフピーク時: 最繁時集中率(1日で最もトラフィックの多い1時間の全日トラフィックに対する割合): 6%、 ビデオレート: 130kbps/ユーザー、イベント時間: 4 時間、イベント数/年: 365、10GB/月 ユニキャストのスループット: 15Mbps/セクター、平均セクター数: 3 非均一分布: 80%、ネットワーク利用率: 80%、物理オーバーヘッド: 20% 配賦原価/サイト/年の例: 100,000米ドル マルチキャスト増分配賦原価/サイト/年シナリオ: 1,000∼4,000米ドル ユニキャスト マルチキャスト (1,000米ドル) マルチキャスト (2,500米ドル) マルチキャスト (4,000米ドル) ユニキャスト マルチキャスト (1,000米ドル) マルチキャスト (2,500米ドル) マルチキャスト (4,000米ドル) 配賦原価 (減価償却費 + OPEX) 米ドル/サイト/年 配賦原価 (減価償却費 + OPEX) 米ドル/サイト/年 図8: ライブイベント、ライブメディアサービス、およびオフピーク時ファイル配信のユースケースを組み合わせた場合の ユニキャストおよびマルチキャストの配賦原価試算比較。オフピーク時のユースケースは、最繁時集中率が6%で、年に 365イベント、オフピーク時に130kbpsで4時間/日の放送をする場合で定義。 出典:Qualcomm Technologies, Inc.オフピーク時のメディア配信、
OTT
最適化、およびデータオフロードMNO
は、新聞、雑誌、書籍、テレビ番組、トップ10
映画、トップ10 YouTube
動画、トップ10
音楽ビデオな どといったメディア配信サービスや、他の形式のデジタルメディアを夜間に配信することができます。コンテン ツはすぐに消費できるように、デバイスにキャッシュすることが可能です。そのようなオフピーク時のメディア配 信サービスは、ピーク利用時のネットワークリソースに対する制約を減らすと同時に、新しい収益源を提供でき る可能性があります。 同様に、OTT
サービスプロバイダーは、通信事業者のLTE
ブロードキャストプラットフォーム上で動くアプリ ケーションを介して、位置情報サービス、クーポンおよび電子広告を提供することが可能です。これはWi-Fi
の 制約を受けることなく、配信の範囲と品質の両方を確保できることを意味し、加入者に非常に効率的に配信す ることができます。さらに、MNO
は高いトラフィック負荷をポジティブな状態に転換することが可能です。 メディア配信のユースケースは、あらゆる種類のファイル配信に適用可能です。重要なソフトウェアアップデート およびファームウェアアップデートをデバイスにブロードキャストすることができます。この方法は、複数のデバ イスへの配信の品質が確保されると同時に、非常に効率的にネットワークリソースを利用することができます。 ライブイベントおよびライブメディアサービスに加え、LTE
ブロードキャストを使用したオフピーク時のファイ ル配信が提供されると、LTE
ブロードキャストは基地局セル内のわずか3
から4
人のユーザーで、ユニキャス トと比べてより効率的になります。 LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • メディアサービス、OTT最適化、およびデータオフロードLTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • その他のユースケース 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 10 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。 284 23-3192 Ujp モバイルデバイスの他にも、
LTE
ブロードキャストを展開すれば、MNO
の新しいビジネス機会を創出できる多 くの適用範囲およびユースケースがあります。LTE
ブロードキャストによるビジネス機会は、たとえば以下のと おりです。 > エレベーター、待合室、空港、バスの停留所内のテレビによる位置情報メディアサービス > 自動車の車内スクリーンへのコンテンツ配信および各種システムのソフトウェアアップデート > デジタルサイネージ(
電子看板)
での定期的なメディアアップデート > 緊急警報、災害復旧時におけるニュースおよび最新情報の配信 > スタジアム内のディスプレイでの会場内メディアサービスおよびイベント関連広告 > 高価値装置およびアプライアンスでのソフトウェアアップデートおよびファームウェアアップデート 一旦導入すれば、LTE
ブロードキャストはさまざまな目的で使用することができ、MNO
は消費者に新しい製品 およびサービスを直接提供するため、バリューチェーンの中の彼等の役割を拡大することが可能です。MNO
は、メディアおよびネットワーク資産を利用して収益化し、新しいサービスに関してコンテンツおよびメディア パートナーと取引をすることができます。ROI
の観点から、収入増大およびコスト削減の機会は多大であり、MNO
にとって魅力的で高い価値を提供します。その他のユースケース
LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • 結論 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 11 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。
LTE
ブロードキャストはMNO
に対して、サービスの差別化、新しい収益機会、ライブメディアやデジタルメディ アのより効率的な配信を通して、収益性が高い事業案を提供します。 視聴エクスペリエンスに対するモバイルデバイスユーザーの要求や、今後増大していくビデオトラフィックに対 処するためには、MNO
はネットワーク容量への投資を継続することに加え、サービスレベルの要求に応え、ネッ トワーク容量を管理するための代替方策を探る必要があります。LTE
ブロードキャストによりMNO
は、どんなに人気があるライブイベントやメディアコンテンツであっても、い つでもそれらを配信できるため、品質を保証したプレミアムコンテンツをプレミアム価格で提供することができ ます。この確実性によりMNO
およびそのメディアパートナーは、ネットワークの混雑状態や顧客への配信障害 などを心配することなく、革新的なビジネスモデルによって、モバイルネットワーク上で新しいサービスを大胆 に提供することができます。LTE
ブロードキャストは、デジタルモバイル時代にメディアコンテンツの影響と魅力を捉え、新しいサービスやビ ジネス機会を提供したいと望んでいる通信事業者に、可能性と柔軟性という非常に強力なツールを提供します。結論
LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • 用語集 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 12 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。
284 23-3192 Ujp
用語集
CA
carrier aggregation (
キャリアアグリゲーション)
eMBMS
evolved Multimedia Broadcast Multicast Service
EPC
Evolved Packet Core
MNO
mobile network operator (
モバイル通信事業者)
OFDMA
Orthogonal Frequency-Division Multiple Access
OTT
over-the-top (
オーバーザトップ)
PMP
Point-to-Multipoint (
ポイントツーマルチポイント)
ROI
return on investment (
投資収益率)
LTEブロードキャスト – モバイルメディア時代に収益アップを実現するもの • リファレンス 本文書は2013年2月18日に発表された英語版を翻訳したものです。 13 英語版が正式版となりますので参照の際にはご留意ください。