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津波避難システムに係る被災シナリオ案 東灘区 : 南海トラフ ( レベル 2) 資料 1 地震動 発災直後 ~ 津波到達 ( 約 83~110 分 ) ~ 津波警報等解除 (5 6 時間 ) 津波警報等解除 ~1 日 2 日 ~4 日 4 日 ~1 週間 2 週間 ~1 ケ月 住吉 御影周辺を除く市

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神戸市防災会議

第5回 南海トラフ地震・津波対策専門部会

次 第

日時 :平成26年2月26日(水)13:30~

場所 :神戸市役所4号館(危機管理センター)

1階 本部員会議室

1. 開 会

2. 議 事

(1) 第4回 南海トラフ地震・津波対策専門部会の議事概要について

(2) 検討テーマ4 【津波避難システム】について(話題提供:野崎委員)

(3) 検討テーマ5 【都心部の津波避難・帰宅困難者対策】について

(4) 神戸市防災会議南海トラフ地震・津波対策専門部会報告書(案)について

資料1 津波避難システムに係る被災シナリオ案【東灘区:南海トラフ(レベル 2)】

資料2 検討テーマ4 【津波避難システム】について

資料3 都心部の津波避難・帰宅困難者対策に係る被災シナリオ案【中央区:南海

トラフ(レベル 2)】

資料4 検討テーマ5 【都心部の津波避難・帰宅困難者対策】について

資料5 第4回 南海トラフ地震・津波対策専門部会 議事概要

参考資料1 神戸市における南海トラフの地震・津波に係る被害様相

参考資料2 野崎委員提供資料

(2)

津波避難システムに係る被災シナリオ案【東灘区:南海トラフ(レベル2)】

発災直後~津波到達(約 83~110 分) ~津波警報等解除(5、6 時間) 津波警報等解除~1 日 2 日~4 日 4 日~1週間 2 週間~1ケ月 地震動 住吉・御影周辺を除く市街地で震度6弱の揺れ。 長時間の揺れの継続、長周期の揺れを観測。 震度 4~5 強の余震が継続。 余震継続 徐 々 に 余 震 減少。 津波 地震発生後ただちに津波警報が発令。 約 110 分後に津波が到達。 阪神電鉄より海側の深江・魚崎沿岸部を中心に広い範囲 で浸水し、繰り返し津波来襲。 津波警報の解除。 長期浸水が一部発生。 長期浸水の解消。 建築物 耐震性の低い木造住宅を中心に全壊・半壊が発生。 長周期地震動により高層建物に被害の可能性。 六甲山麓の急傾斜地の一部で土砂災害が発生。 津波により沿岸部の浸水域で床上・床下浸水、あるいは 一部流出発生。 深江浜・魚崎浜の石油タンクの一部で軽微な被害発生。 余震に伴い、建物被害が拡大。 ライフ ライン 全域で断水。半日程度で応急給水開始。 電気・通信はほぼ 9 割停止。 携帯電話はほとんど通じない。 避難所等に特設公衆電話や移動中継局が配備され出す。 電気・通信は 1 週間程度で ほぼ 正常化。 水道施設の応急 復 旧 が ほ ぼ 完 了。 交通機関 公共交通機関は全て停止。 沿岸部は津波・液状化の影響により、道路不通区間多数発生。 停電により信号機が機能せずに混乱が発生。 2 号線を中心に緊急車両の通行が多くなり、渋滞が発生。 阪神高速は点検のため一端封鎖となるが、徐々に緊急車 両が通行。 道路啓開により、不通区間が徐々に減少。 鉄道が徐々に運転再開。 浸水区域の主要な不通 区間が解消。 情報伝達 【緊急地震速報】第 1 報 手段:緊急速報メール(エリアメール)、テレビ・ラジオ、防災行 政無線 【大津波警報(第 1 報)】約 3 分後 対象:兵庫県瀬戸内海沿岸 津波の高さ:巨大な 手段:緊急速報メール(エリアメール)、ひょうご防災ネット、テ レビ・ラジオ、防災行政無線 【避難勧告】大津波警報と同時 対象:浸水想定区域 手段:上記と同様 【大津波警報(更新報)】約 15 分後 対象:兵庫県瀬戸内海沿岸 津波の高さ:5m 手段:上記と同様 【警報情報(観測情報)】随時 対象:沖合及び各地検潮所の観測地 手段:テレビ・ラジオ、インターネット等 【避難所情報等】 内容:浸水区域外の安全な指定避難所の開設情報 対象:市域内の住民等 手段:ひょうご防災ネット、防災行政無線、広報車等 【大津波(津波)警報(解除)】 対象:兵庫県瀬戸内海沿岸 手段:ひょうご防災ネット、テレビ・ラジオ、防災行政無線等 【避難勧告(解除)】大津波(津波)警報が解除され、安全確認の後 手段:上記と同様 (下記内容等について 広報を行う) ・混乱縮小防災情報 ・生存関連情報 ・生活関連情報 ・行政関連情報 対象:全市民 手段:防災行政無線、テ レビ・ラジオ・新聞、イ ンターネット、避難所貼 り出し、広報紙等 避難者 浸水想定区域内の 40.8 千人へ避難勧告発令。 浸水想定区域外の避難場所や公園等に避難者が集まる。 一部の要援護者や工場関係者等を除いて、浸水区域内津波緊 急待避所等に留まる人は少ない。 開設した避難所へ移動。 被害の少ない 2 号線~阪神電鉄間の避難所に被災者が集 中する。 六甲アイランド内は、避難所あるいは自宅マンションで 待機。 津波緊急待避所の避難者は待避継続。 浸水が解消した津波緊急待避所の避難者が避難所・自宅等へ移動。 要援護者の福祉避難所への移動、あるいは津波避難から自宅への帰宅開始。 下記理由等により避難者が避難所や知人宅等へ移動。 ・自宅等の倒壊 ・ライフラインの途絶 ・生活物資の不足 ・復旧や被災者支援に係る情報入手 ・介護等ケアが必要 指定避難所へ収容できない避難者が、指定外公共施設等で避難生活開始。 食糧、入浴、生活用水確 保等のニーズ拡大。 職員・防コミ連携で要援 護者の在宅者確認を進 める。 ライフライ ンの 復旧に伴い、避難 所から自宅 等へ 移動する避 難者 発生。 受入が開始した 仮設住宅等へ移 動する避難者発 生。 避難所 震度 6 弱に位置する数箇所の避難所で軽微な被害。 浸水想定区域外の避難所(34 箇所)を順次開設。 津波により 6 箇所の避難所が浸水被害。 避難者が集まるが、職員等が間に合わない箇所が発生。 避難所運営組織の立上げが開始。 帰宅困難者も訪れ、混乱。 食料等物資が不足する避難所が発生。 避難者が殺到し、収容が困難となり、指定避難所内の屋内空間や指定外施設 で避難生活が開始。 仮設トイレの設置が進む。 各種情報が不足し、安否確認や食料調達等に混乱。 災害時要援護者の状況把握・ケアが困難。 地域ボランティアの支 援も入り出し、運営が軌 道に乗り出す。 統廃合の避難所 が発生しはじめ る。 物資 東水環境センターと地域備蓄拠点 4 箇所が浸水被害。 通信手段が十分なく、状況把握が遅れ、備蓄物資の配分が進まない。 食料品が行き届かず、不足する。 救援物資が届きだす。 プル型の支 援体制の構築 危 険 物 施 設 東部第 1、第 2 工区の石油コンビナート等特別防災区域内に ある危険物施設(屋外タンク)については揺れによる被害は ほぼなし。 スロッシングによるタンク外への油等漏れ出しが発生した 場合は施設を囲う防油堤内に留まる。 事業所は、発災後ただちに施設の点検・緊急停止などの措置 を実施し、消防局へ通報。 応急資器材の準備等被害の防止・軽減対策を図るほか、従業 員の避難開始。 津波により、東部第 1、第 2 工区とも浸水するが危険物 施設はタンク本体、付属配管共に被害は発生しない。 速やかな業務再開。 港 湾 地 区 等 耐震強化岸壁(全市計 20 バース)については被害なし、その 他岸壁は一部軽微な被害発生。 ガントリークレーンの一部に被害発生。 神戸港内の船舶は避難活動。 津波によりポートアイランド・六甲アイランド東側の港 湾エリアが浸水するが、住居エリアは津波による浸水は 発生しない。 倉庫等の建物被害は再使用可能な破損程度にとどまる。 一部ガントリークレーンの電気・機械設備への浸水が生 じる。 コンテナ・車両・木材等の流出が生じる。 神戸大橋・六甲大橋含む道路啓開のため点検等作業開始。 港湾施設被害状況の把握開始。 中央航路を最優先に啓開作業開始。 緊急物資輸送船が、耐震 強化岸壁へ暫定水深で 運行可能。(3 日以内) 国際コンテ ナ物 流活動用の 航路 泊地の啓開 完了 (7 日以内) 港湾区域内の航 路啓開完了(3 か 月以内)

資料1

(3)

■津波避難に関する今後の方向性 ■専門部会でのポイント (1)津波避難行動のあり方 ●津波想定 (到達時間、浸水域等)や本市の地形的特 性を考慮した津波避難行動のあり方について (2)津波避難対策 ●一時的な待避場所の確保など津波避難に係わる対策 の方向性について

■南海トラフ地震・津波対策専門部会における検討テーマ:④避難システム

資料2-1

1.兵庫県津波浸水シミュレーション(H26.2.19公表) ■津波避難行動のあり方に関する検討事項 【国(3分後破堤)と県(ケース1)の浸水想定域の比較】 2.津波避難対象地区と避難勧告等 ●現状(「東南海・南海地震津波防災対策推進計画」より) 津波警戒地域 L1最高潮位(T.P+2.5m)より地盤 の 低い場所を含む町丁 津波避難対象地区 L1地震発生時に防潮扉が閉鎖できなかった 場合に浸水が予想される場所を含む町丁 東灘区 灘区 長田区 兵庫区 中央区 須磨区 垂水区 ●他自治体の設定事例(東日本大震災以降の政令市) 津波警報発表時 避難勧告 避難勧告 避難勧告 避難勧告発令 津波の注意喚起 津波警報発表時 最高津波水位(m) 最短到達時間(分) 区名 県想定 (今回) 国想定 2倍高 県想定 (今回) 国想定 東灘区 3.3 4 4.2 110 110 灘区 3.2 4 3.2 109 114 中央区 3.9 4 4.0 91 91 兵庫区 3.5 4 4.2 89 88 長田区 2.7 3 4.0 88 86 須磨区 3.0 3 3.6 85 84 垂水区 2.6 3 3.6 83 83 国と同じ 国より減小 国より拡大 自治体 名 避難対象区域 2つの区域 大津波警報大津波警報大津波警報大津波警報 津波警報津波警報津波警報津波警報 堺市 (H25.3) 津波避難対象地域 津波避難対象地域 津波避難対象地域 津波避難対象地域:府の津波浸水想 定区域を包含する鉄道・道路線より海側 × 避難指示 避難指示 避難指示 避難指示 (※想定を超える津波が観 測された時は津波注意地津波注意地津波注意地津波注意地 域 域 域 域「標高6.8m以下」も対象 とする。) 避難指示 避難指示 避難指示 避難指示 仙台市 (H25.4) 津波避難エリア 津波避難エリア 津波避難エリア 津波避難エリアⅠⅠⅠⅠ:県道塩釜・亘理線 より海側 津波避難エリア 津波避難エリア 津波避難エリア 津波避難エリアⅡⅡⅡⅡ:東日本大震災の津 波到達域から津波避難エリアⅠを除い た区域 ○ 津波避難エリアⅠ・Ⅱ避難指示避難指示避難指示避難指示 津波避難エリアⅠ避難勧告避難勧告避難勧告避難勧告 横浜市 (H25.3) 慶長型地震の県による津波浸水予想区津波浸水予想区津波浸水予想区津波浸水予想区 域 域 域 域 × 避難指示避難指示避難指示避難指示 避難勧告避難勧告避難勧告避難勧告 川崎市 (H25.4) 慶長型地震の県による津波浸水予測地津波浸水予測地津波浸水予測地津波浸水予測地 域 域 域 域 × - (※国・県の調査で3m超が 想定されていないため。) 避難指示 避難指示 避難指示 避難指示 浸水深 浸水深 浸水深 浸水深50cm50cm50cm以上50cm以上以上以上 避難勧告 避難勧告 避難勧告 避難勧告 浸水深 浸水深 浸水深 浸水深50cm50cm50cm未満50cm未満未満未満 名古屋 市 (H25.6) 大津波警報発令時の対象地域 大津波警報発令時の対象地域 大津波警報発令時の対象地域 大津波警報発令時の対象地域:津波 浸水想定該当6区の海抜10m未満 津波警報発令時の対象地域 津波警報発令時の対象地域 津波警報発令時の対象地域 津波警報発令時の対象地域:港区内 21町丁の防潮壁海側 ○ 6 避難勧告避難勧告避難勧告避難勧告 66 6区の海抜区の海抜区の海抜区の海抜10m10m10m未満10m未満未満未満 避難勧告 避難勧告 避難勧告 避難勧告 港区内防潮壁海側 港区内防潮壁海側港区内防潮壁海側 港区内防潮壁海側 国の津波想定を踏まえ、揺れによる防潮提等の沈下を反映させた 津波浸水想定図を公表。 →避難対策の検討には、ケース1を活用。 (ケース1:門扉は開放、防潮提は津波が越流した場合に破堤。) 【津波想定結果比較】 ●津波に備える範囲と避難情報発令の考え方 ・津波津波津波津波避難対象地区避難対象地区避難対象地区避難対象地区:レベル2想定浸水区域レベル2想定浸水区域レベル2想定浸水区域レベル2想定浸水区域(県ケース1)として一本化(※町丁単位) ・避難情報避難情報避難情報避難情報:津波警報・大津波警報発令時に避難勧告を発令 ※津波警報更新報等に基づき、避難指示への切り替えを検討。 北区 西区 ●避難開始時間の目標設定 地震発生15分を目途に津波避難行動がとれるよう市民意識の普及啓発 に努める。

地震発生

津波警報第1報 大津波警報(巨大) 津波警報(高い) 避難勧告 <津波避難対象地区> 津波注意報(標記なし) 注意喚起 気 象 庁 神 戸 市 市 民 等 沿岸部から直ちに避難 注意継続 避難行動 ・沿岸部から直ちに避難 ・安否確認、被害状況確認、気象情報確認、避難準備 3 33 3 分 分分 分 15 1515 15 分 分分 分 津波警報更新報 大津波警報(5m) 津波警報(3m) 津波注意報(1m) (3~5mの時) (1~3mの時) (0.2~1mの時) 津波避難行動開始 気 象 庁 【津波避難の必要性】 ・自身が流されることの回避 ・建物が破壊されて巻き込まれることの回避 ・津波火災に巻き込まれることの回避 ・長期浸水による孤立化の回避 津波避難基本行動 ・木造住宅の多い住居エリア ・堅牢な建物が多い都心部エリア 市 民 等 モーメントマグニチュードによる確度の高い津波予測や津波の観測結果に 基づいて津波警報を更新し、予想される津波高さを数値で発表。 上記を踏まえ、下記2エリア に分けて検討 ■委員からの主な意見 ・津波に備える範囲 の設定については、今後、県の想定結果がでてくれば、その 結果を範囲とすればよい。 ・防災行政無線の用語等をはじめ、防災情報に共通意識 を持てているか疑問である。防災情報の啓発などもっとす べきである。 ・色々な想定の具体的な情報がないと、自己決定や地域 防災を行うことは難しい。(野崎) ・水平・垂直避難という避難方法だけでなく、何が安全に繋 がるのかを判断できるように情報を提供することが重要で ある。 ・水平避難と垂直避難の自己決定力の向上について、自 己決定できない人についても考えておくことが必要である。 自己決定できる人は、できない人のこと、あるいはその後 の状況についても考える必要があることを啓発していくこ とが重要である。 ・避難システムを考える上で、防災拠点等重要施設、危険 施設が、それぞれどんな状況になるのかについて、説明 が必要である。 ・津波避難場所への支援については、地域住民だけでは なく、誰もが避難場所を認知できるように広く掲示・周知を することや、避難した人に対する情報提供の在り方などが 考えられる。 ・津波から水平避難した後、地域の総意で一時避難場所を 設定することは歓迎する。津波災害時における医師会の 救護体制をより具体的に考える一助となる。 ・阪神・淡路大震災では、事後的にできた避難所への物資 供給不足が問題となったため、応急的な避難場所への対 応も考慮した対策が必要である。 ・小学校の統廃合において、防災の視点、あるいは日常の コミュニティ活動のためにも、身近な地域の活動拠点とし て残しておくことを検討して欲しい。 県暫定2倍警戒区域

(4)

■津波避難に関する今後の方向性 木造建物 鉄筋コンクリート 建物

■南海トラフ地震・津波対策専門部会における検討テーマ:④避難システム

資料2-2

4.津波避難行動 ■津波避難行動のあり方に関する検討事項 ●津波被害と浸水深の関係 ○浸水深浸水深浸水深0.5m浸水深0.5m0.5m0.5m前後より木造建物の半壊前後より木造建物の半壊前後より木造建物の半壊や車・空コンテナ等の流出前後より木造建物の半壊 車・空コンテナ等の流出車・空コンテナ等の流出車・空コンテナ等の流出が始まる。 ○鉄筋コンクリート造等堅牢な建物は浸水深堅牢な建物は浸水深堅牢な建物は浸水深堅牢な建物は浸水深4444mmmm程度まではもちこたえる程度まではもちこたえる程度まではもちこたえる程度まではもちこたえる。 ○トレーラー・コンテナ等は浸水深トレーラー・コンテナ等は浸水深トレーラー・コンテナ等は浸水深1.2トレーラー・コンテナ等は浸水深1.21.21.2~~~1.5m~1.5m1.5m程度より流出1.5m程度より流出程度より流出し始める。程度より流出 ○タンクは浸水深タンクは浸水深タンクは浸水深3mタンクは浸水深3m3m3mまでは本体・付属配管ともに被害は発生しないまでは本体・付属配管ともに被害は発生しないまでは本体・付属配管ともに被害は発生しないまでは本体・付属配管ともに被害は発生しない。 ○人が津波に巻き込まれた場合に浸水深浸水深浸水深0.3m浸水深0.3m0.3m0.3m程度より死者が出始める程度より死者が出始める程度より死者が出始める。程度より死者が出始める 浸水深ごとの避難行動について ■浸水深0.5m以上 → 水平避難(坂道避難) ■浸水深0.5m未満 → 水平避難(坂道避難)+垂直避難(階段避難) (※堅牢な建物が多い都心部については地域特性も踏まえる;別紙) 浸水深0.5m以上 浸水深0.5m未満 東灘区 灘区 長田区 兵庫区 中央区 須磨区 垂水区

浸水深

0.3

0.5

1.0

1.5

2.0 3

5

10

0.5m~ 流出開始 2m~ 全面破壊 0.5m~ 半壊以上が急激に増える 全面破壊 普通車・トラック トレーラー・シャーシ 1~2m 部分的破壊 1.43m~ 流出開始 コンテナ 0.43m~ 空コンテナ流出 1.2m~ 実入りコンテナ流出 タンク 3m~ 本体・付属配管の被害 人 (内閣府南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ、第一次報告資料) 0.3m~死者で始める 1m~ 津波に巻き込まれると全て死亡(被害関数:図3参照) (国交省、東日本大震災の津波被災現況調査結果第2次報告) (気象庁HP津波について) (消防庁危険物保安室・特殊災害室、東日本大震災を踏まえた危険物施設等の地震・津波対策のあり方に係る検討報告書) (国交省、交通政策審議会港湾分科会防災部会第4回資料)、(利根川研究会、利根川の洪水) (東北地方整備局、沿岸部と背後地の連携による総合的な津波被害軽減方策検討委員会) 0~4m もちこたえる 内閣府が被害想定算出のために作成した浸水深ごとの建物被害状況(図1参照) (内閣府南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ、第一次報告資料) (気象庁HP津波について) (利根川研究会、利根川の洪水) (図2参照) 図3 人的被害関数(内閣府) 【参考】内閣府南海トラフの巨大地震モデル検討会、第二次報告資料より抜粋) 0.3m 浸水深1mで100% 図2 消防庁危険物屋外タンクの被害状況 図1 内閣府浸水深別建物被害状況 東日本大震災 では0.5mから 半壊が急増 3m 3m 3m 3m

(5)

■津波避難に関する今後の方向性

■避難生活を送るための避難所に係る検討

■避難者の受け入れが困難な区 ■避難者の受け入れが困難な区 ■避難者の受け入れが困難な区 ■避難者の受け入れが困難な区 :東灘区(約10千人)、中央区(約2千人)、兵庫区(約18千人)(市全体では受け入れ可能) (第3回資料より)

■南海トラフ地震・津波対策専門部会における検討テーマ:④避難システム

資料2-3

対応策 メリット 評価:避難所に求められる機能 (初期⇒継続) 総 括 ライフライン 物資B 情報C ケアD 快適性E ①既存避難所 の拡充 ・既に指定を行っている施設 の活用であり、職員配備等 の対応が容易。 △→○ △→○ ○→○ △→△ ×→△ 既に避難所指定を行っている施設であり、最低限の必要な設備や備蓄、また、職員配備の体制等も確保されている。避難所機能の充実・強化 と併せた拡充が必要。 ②在宅避難の推奨 ・避難が容易で、生活環境 が変わらない。 ・災害時要援護者の避難対 策としても有効。 ×→○ ○→△ △→○ ○→○ ○→◎ 避難が容易で、在宅の災害時要援護者の避難対策としても有効。ライフラインが復旧されれば快適が向上。物資の供給支援が必要。要援護者 支援、市や自治会による見守り機能の充実が必要。 ③自然発生した 避難所 の活用 ・既存のコミュニティ単位の 避難所であり、運営が円滑 ×→○ ×→△ ×→△ △→○ △→○ 隣近所の住民同士による避難所であり、指定避難所に比べ、運営がし やすく、また、避難生活も過ごしやすい。物資や情報の供給面において 、指定場所との連携が必要。 ①避難所の拡充 現状の指定収容避難所 :小・中・高等学校、国公立大学、私立大学(一部)、公民館、体育館など(339か所) ②在宅避難の推奨 :自宅・身内宅等での避難生活を基本として、情報や食料などは必要に応じて避難所からを活用 ③自然発生した避難所の活用 自然発生した避難所:地域の総意等で集会所などで避難生活を行い、情報や食料など行政からの支援を受けながら運営 <避難所に求められる機能> ・電気、電話、水道、ガス等の確保 A:ライフライン ・水、食料、生活物資等の提供 ・トイレなど衛生的環境の提供 B:物資等がほしい ・情報提供、交換、収集 C:情報 ・健康相談 ・救護所の設置 ・専門職の配置 ・要援護者への配慮をもった対応 ・コミュニティの維持、形成 ・心のケア D:ケア(保健、医療、福祉)が必要 ・福祉避難スペースの確保 ・女性や障害者向け設備の確保 ・プライベートへの配慮 E:快適な生活環境 【避難所の確保施策の評価】 2.避難生活を送る場所の拡充 <検討項目>①指定避難所の充実(新規指定候補(私立大学、県立高校等)と既存施設の環境改善) ②在宅避難 ・備蓄が尽きた後の物資の提供方法 ・望まずして在宅避難となった要援護者への対応として安否確認とその後の見守り方法 ③自然発生した避難所への物資や情報の提供 ④広域避難受け入れ施設の指定 ⑤市民に受け入れられやすい指定避難所の呼称 ■津波避難対策に関する検討事項 ●身近な避難所の確保 ■津波避難場所に係る検討 ①東南海・南海地震防災対策推進計画 津波避難地 :津波警戒地域外の公園・広場・グランド、道路等の屋外空間 ②各地域津波防災計画 津波避難場所 :地域の総意として津波からの一時避難場所を決めている。 1.指定緊急避難場所(津波)の指定等 ①候補場所 ・レベル2浸水想定区域外の広域避難場所・小中学校のグランド ・地域津波防災計画で指定した津波避難場所 ・レベル2浸水想定区域内の緊急待避所(公共施設・民間ビル等) ②迅速かつ効果的な情報伝達方法の検討を行う。 ③避難所への合理的な避難誘導方法について検討を行う。 <レベル2浸水想定区域外> ①広域避難場所 → 市が指定 ②小中学校のグランド → 市が指定 ③地域津波防災計画で指定した津波避難場所 → 地域と共有して市が指定 <レベル2浸水想定区域内> ④緊急待避所 → 地域と共有して市が指定 浸水想定区域内人口 → 約106.3千人(第3回資料より) ●津波避難場所に関する現状 【神戸市】 第49条の4 洪水、津波その他の政令で定める異常な現象の種類ごとに、指定緊急避洪水、津波その他の政令で定める異常な現象の種類ごとに、指定緊急避洪水、津波その他の政令で定める異常な現象の種類ごとに、指定緊急避洪水、津波その他の政令で定める異常な現象の種類ごとに、指定緊急避 難場所として指定しなければならない 難場所として指定しなければならない 難場所として指定しなければならない 難場所として指定しなければならない 【国】(災害対策基本法等の一部を改正する法律;H25改正) ●津波避難時に想定する指定緊急避難場所 津波避難場所候補 ○東灘区:JR以南でレベル2浸水区域以北 ○中央区:山手幹線以南でレベル2浸水想定区域以北を基本 ○兵庫区:山手幹線以南でレベル2浸水想定区域以北を基本 避難所拡充のため、大規模な屋内空間を有する施設所有者へ働きかけを行う。 ●区域をこえる避難所の確保 事前に市民生活に影響の少ない大規模な屋内空間を有する施設 (屋内体育館等)を拠点避難所の候補としてリストアップ(右図参照)。 【拠点避難所候補】 西体育館 第49条の7 災害が発生した場合における適切な避難所の確保のため、指定避難所を指定しなければならない災害が発生した場合における適切な避難所の確保のため、指定避難所を指定しなければならない災害が発生した場合における適切な避難所の確保のため、指定避難所を指定しなければならない災害が発生した場合における適切な避難所の確保のため、指定避難所を指定しなければならない 【国】(災害対策基本法等の一部を改正する法律;H25改正) ※市内避難者の使用がない場合は、他市からの広域避難受け入れ施設として活用 第86条の3 広域一時滞在の協議をうけた場合被災住民を受け入れるものとし、広域一時滞在の協議をうけた場合被災住民を受け入れるものとし、広域一時滞在の協議をうけた場合被災住民を受け入れるものとし、広域一時滞在の協議をうけた場合被災住民を受け入れるものとし、 公共施設等を提供しなければならない 公共施設等を提供しなければならない 公共施設等を提供しなければならない 公共施設等を提供しなければならない 【国】(災害対策基本法等の一部を改正する法律;H24改正) 広域 避難場所 指定収容 避難所屋外 合計 東灘区 210.4 40.8 38.8 17.5 56.3 138% 中央区 126.4 20.5 66.6 3.5 70.1 342% 兵庫区 108.3 32.6 60.6 10.5 71.1 218% 合計 445.1 93.9 166.0 31.5 197.5 210% 浸水区域内人口 に対する 収容可能人数比 区 人口 一時避難場所の収容可能人数 レベル2 浸水区域 内人口(*) レベル2浸水想定区域 広域避難場所 小中学校グランド 北神戸田園スポーツ公園 しあわせの村 王子スポーツセンター 東灘体育館 グリーンアリーナ神戸 垂水体育館 須磨体育館 県立文化体育館 ノエビアスタジアム 神戸交際展示場 中央体育館 東灘区 中央区・兵庫区

(6)

都心部の津波避難・帰宅困難者対策に係る被災シナリオ案【中央区:南海トラフ(レベル2)】

発災直後~津波到達(約 83~110 分) ~津波警報等解除(5、6 時間) 津波警報等解除~1 日 2 日~4 日 4 日~1週間 2 週間~1ケ月 地震動 沿岸部・ポートアイランド及び六甲山麓周辺域で震度6弱の揺れ。長時間の揺れの継続、長周期の揺れを観測。 震度 4~5 強の余震が継続。 余震継続 徐 々 に 余 震 減少。 津波 地震発生後ただちに津波警報が発令。 約 90 分後に津波が到達。 ポートアイランド西側や小野浜町周辺、及び三宮より西 側の JR 線より海側で広く浸水し、繰り返し津波来襲。 津波警報の解除。 長期浸水が一部発生。 長 期 浸 水 の 解 消。 建築物 耐震性の低い木造住宅を中心に全壊・半壊が発生。 長周期地震動により高層建物に被害の可能性。高層ビルの窓ガラ ス落下等による被害。 六甲山麓の急傾斜地で一部土砂災害の可能性。 津波により沿岸部の浸水域で床上・床下浸水、あるいは 一部流出発生。 デュオこうべなど地下街の一部で浸水発生。 余震に伴い、建物被害が拡大。 ライフ ライン 全域で断水。半日程度で応急給水開始。 電気・通信はほぼ 9 割停止。 携帯電話はほとんど通じない。 避難所等に特設公衆電話や移動中継局が配備され出す。 電気・通信は 1 週 間 程 度 で ほ ぼ正常化。 水道施設の応急 復 旧 が ほ ぼ 完 了。 交通機関 公共交通機関は全て停止。 沿岸部は津波・液状化の影響により、道路不通区間多数発生。 停電により信号機が機能せずに混乱が発生。 阪神高速は点検のため一端封鎖となるが、徐々に緊急車 両が通行。 南北に狭い市街地部の広くが浸水による通行不能で大 渋滞となり、緊急車両の東西への通行に支障が発生。 浸水影響のなかった鉄道が徐々に運転再開。 阪神高速の出入り口周辺で緊急車両の渋滞が発生。 道路啓開により、不通 区間減少。 情報伝達 【緊急地震速報】第 1 報 手段:緊急速報メール(エリアメール)、テレビ・ラジオ、防災行政無線 【大津波警報(第 1 報)】約 3 分後 対象:兵庫県瀬戸内海沿岸 津波の高さ:巨大な 手段:緊急速報メール(エリアメール)、ひょうご防災ネット、テレビ・ ラジオ、防災行政無線 【避難勧告】大津波警報と同時 対象:浸水想定区域 手段:上記と同様 【大津波警報(更新報)】約 15 分後 対象:兵庫県瀬戸内海沿岸 津波の高さ:5m 手段:上記と同様 【警報情報(観測情報)】随時 対象:沖合及び各地検潮所の観測地 手段:テレビ・ラジオ、インターネット等 【避難所情報等】 内容:浸水区域外の安全な指定避難所の開設情報 対象:市域内の住民等 手段:ひょうご防災ネット、防災行政無線、広報車等 【大津波(津波)警報(解除)】 対象:兵庫県瀬戸内海沿岸 手段:ひょうご防災ネット、テレビ・ラジオ、防災行政無線等 【避難勧告(解除)】大津波(津波)警報が解除され、安全確認の後 手段:上記と同様 ( 下 記 内 容等 に つ い て広報を行う) ・混乱縮小防災情報 ・生存関連情報 ・生活関連情報 ・行政関連情報 対象:全市民 手段:防災行政無線、 テレビ・ラジオ・新聞、 インターネット、避難 所貼り出し、広報紙等 都 心 部 に お け る 被 害の様相 揺れによるビル等の建物被害は軽微。 電気等のライフラインが停止するも、非常用電源に切り替え。 エレベーターが緊急停止し、一部閉じ込めが発生。 火災が一部で発生するが、延焼拡大の恐れはない。 高層ビルの上階では長時間の揺れが続き、負傷者発生。 走行中の自動車が一斉に停車し、大渋滞が発生。 鉄道等公共交通機関は全て運行停止。 浸水想定区域内の昼間約 70 千人、夜間約 20.5 千人へ避難勧告発 令。 【各エリアの津波浸水状況】 三ノ宮エリア:センター街南まで浸水し、大部分が 1~ 2m 浸水するが、東遊園地は浸水しない。 元町エリア:JR 付近まで浸水し、国道 2 号より 1 区画北 側までは 1~2m浸水する。 神戸エリア:JR 線以北も一部浸水し、大部分は 0.3~1m 未満。デュオ神戸が浸水域に含まれる。 浸水域ではガレキ等が漂流・堆積する。 公 共 交 通 機関 の 運 行 再 開 と 同 時に 帰 宅 困 難者が解消される。 避難行動 屋 外 滞 留 者(観光客 買 い 物 客 等) 破損したガラス片や看板等の一部が落下。 商業施設等で商品等が崩れ落ちる。 揺れが収まった後、情報を求め、問い合わせが殺到。 電話・インターネット等が繋がりにくくなる。 鉄道、商業施設、地下街等では防災管理者等の誘導で避難開始。 国道 2 号等幹線道路の横断に支障が生じる。 JR 高架下等に避難者が集中する。 大倉山公園や中央体育館、神戸生田中学等に一時避難するととも に、あふれた避難者が道路等の屋外空間で滞留する。 駅周辺では帰宅困難者が溢れる 順次開設された収容避難所及び帰宅困難者用緊急待避 所へ移動。 浸水被害の少ない三宮駅周辺や浸水区域外の道路・公 園・県庁・神社等の公的屋外空間にも人が溢れる。 ポートアイランド内は、避難所あるいは自宅マンション で待機。 神戸文化センターに帰宅困難者用の緊急待避場所が開 設され、受入開始。 神戸国際会館に帰宅困難者用の緊急待避場所が開設され、受入開始。 居場所のない帰宅困難者が駅周辺等公共的屋外空間に滞留する。 食糧・水・毛布など物資が不足するとともに、配布方法等の作業が困難と なる。 避難行動 屋 内 滞 留 者(従業員 等) 固定していないOA機器や家具等が転倒、落下。 揺れが収まった後、従業員等の安否確認、被害状況の確認。 施設管理者が施設内の安全点検実施。 防災管理者等の指示に基づき、屋内待避又は屋外避難開始。 津波に備え、止水板・土嚢等を設置。 屋内待避者は、継続して気象情報・防災情報の情報収集、 安否及び被害状況の確認。 避難生活に備え、備蓄物資等の準備。 徒歩帰宅者は帰宅開始。 帰宅困難者は事業所内で避難生活開始。 企業はBCP等に基づき、事業継続・再開に向けた作業開始。 避難所 震度 6 弱に位置する数箇所の避難所で軽微な被害。 急傾斜地警戒区域に位置する布引中学校などで軽微な土砂災害。 浸水想定区域外の避難所(32 箇所)を順次開設。 津波により 3 箇所の避難所が浸水被害。 避難者が集まるが、職員等が間に合わない箇所が発生。 避難所運営組織の立上げが開始。 帰宅困難者も訪れ、混乱。 食料等物資が不足する避難所が発生。 避難者が殺到し、収容が困難となり、指定避難所内の屋内空間や指定外施 設で避難生活が開始。 仮設トイレの設置が進む。 各種情報が不足し、安否確認や食料調達等に混乱。 災害時要援護者の状況把握・ケアが困難。 地 域 ボ ラ ンテ ィ ア の 支援も入り出し、運営 が軌道に乗り出す。 統廃合の避難所 が発生しはじめ る。 物資 神戸震災復興記念公園と地域備蓄拠点 3 箇所が浸水被害。 通信手段が十分なく、状況把握が遅れ、備蓄物資の配分 が進まない。 浸水と主要道路の大渋滞により、物資の搬送が困難。 食料品が行き届かず、不足する。 救援物資が届きだす。 プ ル 型 の 支 援 体制の構築

資料3

(7)

■南海トラフ地震・津波対策専門部会における検討テーマ:⑤都心部の津波避難・帰宅困難者対策

資料4-1

■都心部の津波避難についての検討事項

■専門部会でのポイント

(1)都心部の津波避難について ●避難行動のあり方について (2)帰宅困難者対策について ●情報提供体制のあり方について ●一斉帰宅抑制のあり方について ●帰宅支援のあり方について ■都心部の津波避難についての検討事項 1.都心部(3エリア)の特性把握 ・津波浸水想定と都市構造からの特性把握 2.地震・津波に強い都市づくりの視点 ・都市づくりの視点から短期・長期施策の方向性 を明確化 3.都心部(3エリア)での基本的な方向性 ・津波避難対策の方向性 ・帰宅困難者対策の方向性 ■津波避難に関する今後の方向性 1.都心部における津波避難行動・誘導の指針 2.事業者・まちづくり団体等参画した 地区津波避難計画 2.地震・津波に強い都市づくりの視点 ●地区特性に応じた津波避難計画 ●安全な避難空間の確保 ●適切な誘導施策、確実な避難行動の確保 ●地下街への浸水対策 など ●災害リスクに対応した土地利用計画 ●防災都市軸の形成(避難・緊急輸送、延焼防止) ●火災に強いまちの形成 ●施設の耐震対策、耐浪対策、防火対策 など ●住民、事業者、行政の連携 ●各自の判断で避難できる防災力づくり ●避難支援のルール、体制づくり (災害時要援護者、観光客等の来訪者) など ・津波浸水想定と都市構造(建物用途、建物階数、建物構造、道路網・地下街)からの特性把握 ①安全で確実な 避難の確保 (短期対策) ②地震・津波に強い 都市構造の構築 (長期対策) ③災害に強い 組織・人づくり (短期~長期:継続) 1.都心部(3エリア)の特性把握 ■委員からの主な意見 ・地域に応じた適切な避難を推奨していく ことが必要である。例えば、元町は北へ 水平避難、ハーバーランドは垂直避難を 併用など。 ・企業でも避難者・帰宅困難者を受け入れ る取り組みがあり、そのような取り組み をエリアで受け入れる体制・仕組みを 作っていくべきである。 ・避難者・帰宅困難者によって、道路が閉 塞することも予想されることから、それ ら誘導と適切な情報の提供方法・場所等 についても考えておく必要がある。 ・都心部には多くの高層ビルがあるため、 垂直避難が可能なビルについては、誰で も分かる表示をして欲しい。

(8)

■南海トラフ地震・津波対策専門部会における検討テーマ:⑤都心部の津波避難・帰宅困難者対策

資料4-2

■都心部の津波避難についての検討事項 3.都心部(3エリア)での基本的な方向性 ■津波浸水想定と都市構造からの特性 ■津波避難の基本的な考え方(三宮エリア) ■津波避難の基本的な考え方(元町エリア) ■津波避難の基本的な考え方(神戸エリア) ■津波避難に関する今後の方向性 1.都心部における津波避難行動・誘導の指針について 津波からの避難開始時間や水平及び垂直避難等について、各エリアまたは事業者等が避難及び誘導計画 を作成するうえで踏まえるべき内容を盛り込んだ指針を作成する。 2.事業者・まちづくり団体等参画した地区津波避難計画について 都心部各エリアの事業者・まちづくり団体と津波避難に係るリスクを共有したうえで、各エリア一体と なる避難計画を作成する。 元町商店街南京町周辺地区 海岸通周辺地区 メリケンパーク周辺地区 被害想定 ・津波浸水想定(~1m) ・津波浸水想定(1~3m) ・津波浸水想定(~2m) 建物構造 ・商店街沿いに、5階未満、木造施設が多く分布 ・5階未満、5階以上の耐震性施設が混在 ・港湾旅客施設、ホテル等の大型集客施設が主体(耐震性) 都市構造 ・8m未満と8m以上道路の混在による道路網 ・8m未満と8m以上道路の混在による道路網 ・8m以上道路が主体の道路網 滞在者 属性 ・商業系施設が主体、買い物等の来 訪者が主に滞在 ・業務系施設が主体、就業者が主に 滞在、乙仲通は買い物等の来訪 者あり ・商業系施設が主体、観光客等 の来訪者が主に滞在 神戸駅周辺地区 ハーバーランド周辺地区 被害想定 ・津波浸水想定(~1m) ・津波浸水想定:建物敷地(~1m)道路(~2m) 建物構造 ・5階未満、5階以上の耐震性を有する施設が混在 ・5階以上、耐震性を有する施設が主体 都市構造 ・8m未満と8m以上道路の混在による道路網・地下街、地下通路の浸水が想定 ・8m以上道路が主体の道路網・・国道2号の横断は地下通路とデッキ(3箇所) 滞在者 属性 ・住宅、業務系施設が混在、駅利用者や買い物、就業者 が滞在 ・商業系施設が主体、買い物、観光等の来訪者が主 に滞在 建物用途等 業務系施設 商業系施設 国道2号 商店街 ●屋外滞留者(買い物客、観光客など) ・三宮駅周辺(浸水想定区域外): 一時的な滞在場所(三宮センター街)あり。 → 施設の安全性を確認のうえ「待避」「避難者受入」の理解・協力を求める。 ・旧居留地地区: 事業者団体(旧居留地連絡協議会)において、一時滞在場所の提供等来訪者支援のための防災計画を自主的に策定。 ●屋内滞留者(就業者など) ・旧居留地地区:高層で堅牢な建物が主、業務地区で速やかな業務再開・継続、帰宅困難者の抑制が重要、自主的な防災 の取り組みがなされている。 → 「垂直避難」 「一斉帰宅の抑制」の理解・協力を求める。 ・第1~4突堤地区:浸水深が大きい、海に面し漂流物による危険性あり→北側(東遊園地)への「水平避難」を基本とする。 ●屋外滞留者(買い物客、観光客など) ・元町商店街・南京町周辺地区:低層の木造建物が点在、細街路が多い。 → 北側(JR以北(先行者は山手幹線以北))への「水平避難」を基本とする。 ・メリケンパーク周辺地区:浸水深が大きい、海に面し漂流物による危険性あり。 → 北側(JR以北)への「水平避難」を基本とするが、避難距離が長いことから「垂直避難」の理解・協力を求める。 ●屋内滞留者(就業者など) ・海岸通周辺地区:低層・高層建物が混在、浸水深が大きい、業務地区で速やかな業務再開・継続、帰宅困難者の抑制が 重要。 → 「水平避難」 「垂直避難」を適切に選択する。 ●屋外滞留者(買い物客、観光客など) ・ハーバーランド周辺地区:建物敷地の浸水深は1m未満、高層で堅牢な建物が主、来訪者数が多い、避難距離が長く 国道2号の横断に制約あり。 → 「垂直避難」 「一斉帰宅の抑制」の理解・協力を求める。 ・神戸駅周辺地区:浸水深は1m未満、住宅系と業務系建物が混在、地下街が浸水。 → 北側(中央体育館・大倉山公園)への「水平避難」を基本とする。 ●屋内滞留者(就業者など) ・ハーバーランド周辺地区:買い物客等避難者対応、速やかな業務再開・継続、帰宅困難者の抑制が重要。 → 「垂直避難」 「一斉帰宅の抑制」の理解・協力を求める。 三宮駅周辺地区 旧居留地周辺地区 第1~4突堤周辺地区 被害想定 ・津波浸水想定区域外 ・津波浸水想定(~3m) ・津波浸水想定(1~3m) 建物構造 ・5階以上、耐震性を有する施設が主体 ・5階以上、耐震性を有する施設が主体 ・5階未満、物流倉庫が主体・業務施設は5階以上、耐震性を有する 都市構造 ・8m未満と8m以上道路が混在 ・地区中央に歩行者専用道路 (三宮センター街)あり ・8m以上道路が主体の道路網 ・地下駐車場等の浸水が懸念 ・8m以上道路が主体の道路網 滞在者 属性 ・商業系施設が主体、買い物等 の来訪者が主に滞在 ・業務系施設が主体、就業者が 主に滞在 ・業務系施設が主体、就業者が主に滞在 ・フェリーのりばあり

(9)

神戸市防災会議

神戸市防災会議

神戸市防災会議

神戸市防災会議

第4

4回

南海トラフ地震・津波対策専門部会

南海トラフ地震・津波対策専門部会

南海トラフ地震・津波対策専門部会

南海トラフ地震・津波対策専門部会

議事概要

議事概要

議事概要

議事概要

1.第4回専門部会の概要

日時 :平成25年12月9日 13:30~16:45

場所 :神戸市役所1号館14階 大会議室

出席者(委員)

:林部会長、磯辺委員、鍬田委員、小池委員、近藤委員、立木委員、野崎

委員、本庄委員、山本委員

(神戸市)

:危機管理室、市民参画推進局、保健福祉局、産業振興局、建設局、都市

計画総局、みなと総局、教育委員会事務局、消防局、中央区

2.委員意見要約

災害想定

災害想定

災害想定

災害想定シナリオ

シナリオ

シナリオ

シナリオ

・和田岬や明親地区などは、浸水するだけではなく、要援護者の割合が高く、支援が必要

な方が多く発生する。

(立木委員)

・兵庫区の北部地域は、住宅密集地で古い建物が多く、高齢化も相当進んでおり、また、

避難所が小学校の統廃合により避難所が遠くなるなど、非常に心配が多い。災害時には役

所の方が来ていただくなど、配慮をいただきたい。

(近藤委員)

・企業の従業員の動きや、水門をどの時期に誰が閉めるのかなど、シナリオに反映できな

いであろうか。

(野崎委員)

・火災や土砂災害についても記載が必要ではないか。

(林部会長)

・兵庫区全体ではやはり避難所が不足していると考えられ、避難所のあり方について明確

に示して欲しい。

(近藤委員)

・ノエビアスタジアム神戸は津波避難において重要な施設であるが、現在は指定収容避難

所ではないことから、くらしの防災ガイドには明示されていない。全ての人が情報共有す

ることが重要である。また、浸水想定区域内の6カ所の避難所についても、地域の方が分

かるように明記することが必要となる。

(林部会長)

資料5

(10)

・要援護者の方は、東日本大震災でも問題になったように、必ずしも避難所に行けないこ

とが多く、安否確認のために在宅の方々を回るといったことが現実に起こることから、シ

ナリオの1日目あるいは3日目までに追記すべきである。

(立木委員)

・シナリオの3日目までで、要援護者の実態調査をして福祉避難所に搬送することに加え、

地域包括支援センターや民間の介護保険事業者などが、安否確認の対応等、現実に行って

いる動きも盛り込むべきではないか。

(立木委員)

・小学校の統廃合において、廃校の場合に売却だけではなく、防災の視点、あるいは日常

のコミュニティ活動のためにも、身近な地域の活動拠点として残しておくことを検討して

欲しい。

(立木委員)

・和田岬一帯がかなり浸水する中で、その地域を連絡する橋梁は、耐震性だけではなく、

浸水してがれき等で通行ができないことはないのか、波圧に対しては大丈夫なのか等、確

認が必要である。

(鍬田委員)

・兵庫区は、単身高齢世帯を含め、要援護者が多い地域であるため、一旦スタジアムなど

垂直避難をした後、安全な福祉施設等へ移動することとなり、また、徳島など四国からも

避難者が入ってくると考えられるので、少ない橋に交通が集中することが想定され、本当

に橋が大丈夫であるか心配である。

(本庄委員)

・防災行政無線以外の情報提供で、メールとかパソコンの使えない方もたくさんおります

ので、考慮していただきたい。

(山本委員)

・水道について、どこでも蛇口を各校区1つぐらい、配備してもらいたい。

(近藤委員)

・沿岸部の係留物について、船舶も含めてシナリオの中へ是非入れていただきたい。また、

地震が発生したら、係留物を移動させるのか、固定を高めるのか、対策も重要である。

(野

崎委員)

・被災シナリオとしては、揺れから始まって、地域全体に影響を及ぼすような被害の発生

の様子、例えば津波避難であれば何万人の人がどのように動くのかなど、市域の被害のボ

リュームや空間分布、また今後どう対応していくのか整理し共有することが必要である。

(林部会長)

(11)

・国土交通等他の委員会がどのようなことをやっているのかといった情報も示してもらい

たい。

(鍬田委員)

広域連携+物資の調達・供給

広域連携+物資の調達・供給

広域連携+物資の調達・供給

広域連携+物資の調達・供給

・南海トラフのレベル1については、2003 年の国の想定において、政治的な背景もあり、

東南海・南海地震となっていたが、現在は三連動で議論しており、レベル2も三連動であ

ることから、南海を含む三連動を考えておくことが必要である。

(林部会長)

・今後の方向性①で、阪神淡路大震災時、地元企業は行政の対応に追われ、自身のことや

復興に関われなかった課題もあるので、過去を検証しながら反映させるべきである。(野

崎委員)

・神戸市は自身のことだけでなく、より被害の大きい地域への応援内容・体制をどうする

のか予め計画しておくことが必要ではないか。また、広域避難で神戸に来られた方をどう

受入るのか、避難所だけではなく、みなし仮設なども含めた受け入れ方についても考えて

おくことが重要である。

(立木委員)

・神戸市としてどう考えるかによるが、もし支援に行くとすれば、現在ある災害時の緊急

業務 410 業務に、例えば応援対応 1 業務を加えて、411 業務として考えるのが一つの手で

ある。BCP は、必ずしも神戸市の中だけの継続ではなく、神戸市のスタンスを守るため

の計画として考えるべきである。

(林部会長)

・支援者について、地元企業との連携というだけではなく、地元の地域団体、次に域外あ

るいは全国規模の企業、NPO・NGOとの連携という順番を置いてもいいのではないか。

(林部会長)

・地元の地域団体や自治会、自主防など、実際に避難所の運営などで連携することも考え

ると、そのような地元地域団体を企業よりも前に入れるべきではないか。

(立木委員)

・受援で来られた方の宿泊などを考えると、長期的には今後、空き家や市営の空きスペー

ス等を、そのような目的も含め、柔軟に使えるような場として残すということも一つでは

ないか。

(鍬田委員)

・受援業務の整理表について、今後、それぞれの業務ボリュームと本当に必要な人工を具

体的に詰めていくことが必要不可欠であり、法律上最低限実施すべき内容と、市のサービ

スクオリティーとしてより高い数字を目指す部分も踏まえて考える必要がある。(林部会

(12)

長)

避難所運営

避難所運営

避難所運営

避難所運営+物資の調達・供給

+物資の調達・供給

+物資の調達・供給

+物資の調達・供給

・避難所での支援として、長期的には、個々のニーズに答えられる仕組や対応業務を考え

ていくことが重要ではないか。

(立木委員)

・現状では、先ず最低限生きるために、人を同定しないでも提供できるサービスを確実に

し、その上でより質の高いサービスをどの段階から提供できるか、ニーズのマッチングを

行い、国の制度の中で考えていくことになるのではないか。

(林部会長)

・避難所において、困ったことを直ぐに相談できるような総合的な個人の相談窓口をつく

るなどの方法は、神戸市の体制として大事なところではないかと思う。

(本庄委員)

・阪神・淡路の経験でも、避難所の初期と1ヶ月後の状況では、収容人数を含め激変して

いるため、運営を考えるためには、やはりシナリオ想定が重要と思う。

(野崎委員)

・避難所の相談として、行政相談や心配事相談などがあり、地域の方が担うことも考えら

れることから、同じ対応ができるような訓練が必要ではないかと思う。

(近藤委員)

・今後の方向性②で、先ず避難所をどう開けるのかが大きな問題で、夜間や早朝の場合の

具体についてもマニュアルに入れるようにして欲しい。

(磯辺委員)

・和歌山ではマニュアル作成モデルというのが、大規模避難所版と小規模避難所版の二つ

に分かれており、神戸市でも地域で異なると思うので、一つだけでなく、いろいろな対応

ができるようなマニュアルを作成して欲しい。

(近藤委員)

・小池委員 今後の方向性②で、備蓄品については、家で対応できるものや大量に一回で

使うものなどもあり、そういう部分も活用したらよいと思う。

(小池委員)

・L1に対しては基本的に浸水を避けるべきであるが、和田岬のノエビアスタジアムであ

れば、敢えて戦略的にそこに地域の人を集め、物資も置いておいて、籠城してもらという

考え方も、住民の合意の上であればありだと思う。一方、東灘の東水環境センターの方に

ついては、分散化するなりし、備蓄品が無駄にならないよう、また実効性を上げるために

も工夫を検討し、計画する必要がある。

(林部会長)

(13)

・リアカーやブルーシートなど、多目的性のあるものは、例えば4つ目の基準としての多

目的性みたいなものも含めて、整備の順番や、次への移行に向けた手順を考えておくとい

うこともよいのではないか。

(林部会長)

・医薬品については、専門性が高く、一般ルートでは手に入らないものであり、本庄委員

によると、流通備蓄で対応の調整中とのことですので、そのような神戸市と医師会の連携

についてもしっかり示しておくことが大事である。

・仮設トイレについて、和式の場合、和式であるがために逆に要援護者が増えてしまうこ

とになり、全てユニバーサルなものにしていくべきである。要援護者への配慮とは、福祉

避難所のことだけではなく、一般の避難所に使用できるトイレを配備することも重要な観

点である。

(立木委員)

・物流については、現実的には難しい点が多く、状況に応じて適用してくれるプロに任せ

る方が賢い方向性と思う。

(林部会長)

・共通して、L1から大事ものは守りましょうということを方向性として示していく必要

がある。

(林部会長)

参照

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