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図1 可燃系ごみ発生原単位の予測結果

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Academic year: 2021

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1 ごみ排出量の将来予測

◇ 排出量の予測方法

ごみの排出量を予測するには、将来の予測人口に1人1日あたりの排出量である排出 原単位の予測量を乗じて算出する排出原単位法が現在最も多く用いられている。本計画 においても、家庭系ごみ量については排出原単位法により将来の排出量を予測する。一 方、事業系ごみ量は当該地域の産業構造等に依存し、人口に比例するものではないので 過去の実績をもとに年間排出量で予測を行う。 ごみ排出量の将来予測フローを図1に示す。 図1 ごみ排出量の将来予測フロー 図1に示すごみ排出量の将来予測フローに従い、過去 5 年間の実績を基に現在の収 集・運搬、分別区分、処理処分のシステムが継続した場合のごみの排出量を表1に示す 数式モデルを用いて予測する(現状推移)。そのうえで、目標達成のための施策が講じら れた場合におけるごみ量の予測(目標達成後)を行う。 計画収集人口の予測 ごみ排出量の予測(現状推移) 減量化・資源化の目標 事業系ごみ量の予測 総合計画の推計人口 将来ごみ処理体制の設定 収集・運搬実績 家庭系ごみ排出原単位の予測 ごみ排出量の予測(目標達成後) 等

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2 表1 予測における数式モデル ①等差級数 Y=a+b・X グラフにおいて過去の推移の点、 n 番目と n+1 番目間の差の総和を 平均した傾きを持つ直線。 ②一次指数曲線 Y=a・b^X 一定の割合(係数 b)で増加又は 減少する曲線である。過去のデー タが 等比 級数 的な 傾 向 の時 にあ ては める と結 果が 良 い と言 われ ているが、発展性の強い都市以外 では、推定値が大きく異なること がある。 ③一次回帰 Y=a+b・X グラフにおいて、プロットされた 過去の推移の点から、求める直線 まで の垂 直距 離の 二 乗 の和 が最 小になるような直線。 ④修正指数曲線 Y=K-a・b^X 一定の割合(係数 b)で定数 K に近 づき、無限年後 K に達する曲線。 ⑤ロジスティック曲線 Y=H/(1+exp(a-b・X)) 経過の初期の間は増加速度が増加し、中 間で増加速度が最大になり、以後は増加 速度が減少し、無限年後に定数 H に達す る曲線。 ⑥等比級数 Y=a・(1+b)^X 一定の割合(係数 1+b)で増加又は減少 する曲線。 ⑦対数回帰 Y=a+b・1n(X+1) 経年的に増加又は減少する曲線であり、 その速度は減少していくが、無限年後に も飽和に達しない曲線。 ⑧ルート Y=a+b√X 経年的に増加又は減少する曲線であり、 その速度は減少していくが、無限年後に も飽和に達しない曲線。 ⑨逆数 Y=a+b/(1+X) 経年的に増加又は減少し、無限年後に定 数 a に達する曲線。 ただし、X は予測年度、Y は予測値、a、b は実績値から求められる定数である

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◇ 計画収集人口の予測

計画収集人口は表2に示す「糸魚川市総合計画(平成 19 年度~平成 28 年度)」での 推計人口を基にして予測した。 表2 糸魚川市総合計画における実績人口と推計人口 総人口(人) 実 績 平成 07 年度 54,780 平成 12 年度 53,021 平成 17 年度 49,844 推 計 平成 23 年度 45,900 平成 28 年度 43,000 総合計画は国勢調査結果を基準としているため、5 年毎の推計で示されている。本計 画で用いる平成 21 年度から平成 31 年度までの各年度の推計人口は、平成 17 年度、 平成 23 年度、平成 28 年度の総合計画の推計人口を基準として、推計値間の直線回帰 により補完した。なお、平成 29 年度以降については平成 23 年度~平成 28 年度間の 回帰式を準用した。 補完に用いた回帰式は表3に示すとおり。 表3 人口予測回帰式の係数(回帰式:Y=aX+b) 区 間 a b 平成 17 年度~平成 23 年度間 -657.33 61,019 平成 23 年度~平成 28 年度間 -580 59,240 上記により求めた予測人口は、平成 21 年度において実績と 2,122 人の誤差がある ため、総合計画より算出した予測人口に各年 2,122 人を加算して計画収集人口の予測 結果とした。 表4 ごみ量予測に用いる将来の計画収集人口 年度 計画収集人口(人) 年度 計画収集人口(人) 平成 22 年度 48,680 平成 28 年度 45,122 23 48,022 29 44,542 24 47,442 30 43,962 25 46,862 31 43,382 26 46,282 32 42,802 27 45,702

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◇ 家庭系ごみ量の予測

家庭系ごみは分別収集の区分や資源化施策等によって、資源として収集されたり、燃 やせるごみまたは燃やせないごみとして排出されたりする。このため、家庭系ごみ量の 予測は各ごみ種の排出原単位を求めた上で図2に示すとおり、まず①可燃系ごみの合計 と②丌燃系ごみの合計の原単位を算出しこれの予測を行った上で、別途個別に予測した 資源ごみ等(資源ごみ及び蛍光灯、乾電池)の原単位を差し引くことで収集の燃やせる ごみ、燃やせないごみの原単位を求めた。 以上で求めた各原単位に、予測人口を乗じて年間排出量を算出した。 なお、可燃系ごみ及び丌燃系ごみとして集計したものは以下のとおりである。 ① 可燃系ごみ 燃やせるごみ(収集) 可燃系資源ごみ(紙パック、ダンボール、新聞・雑誌類、布類、廃食用油) ② 丌燃系ごみ 燃やせないごみ(収集) 丌燃系資源ごみ等(プラスチック製容器包装、白色トレイ、ペットボトル、 ビン類、金属類、廃乾電池・廃蛍光管) 図2 家庭系ごみの予測フロー

◇ 事業系ごみ量の予測

平成 16 年度から平成 21 年度の事業系ごみの年間搬入量の実績から、燃やせるごみ と燃やせないごみそれぞれの将来の搬入量を表1に示す数式モデルを用いて予測した。

◇ 人口・ごみ発生量の実績及び予測結果(現状推移)

現在の収集・運搬、分別区分、処理処分のシステムが継続した場合のごみの排出量(現 状推移)の予測結果を表5に示す。 原単位予測 家庭系ごみ ①可燃系ごみ合計 可燃系資源物 原単位予測 原単位予測 ②不燃系ごみ合計 系 不燃系資源物 原単位予測 燃やせないごみ= 燃やせるごみ=可燃系ごみ原単位-可燃系資源ごみ原単位 不燃系ごみ原単位-不燃系資源ごみ等原単位

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表5 人口及びごみ発生量の実績及び予測結果(現状推移の場合) 単位 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 家庭系ごみ t/年 16,177 16,943 17,160 16,439 15,213 14,880 14,679 14,479 14,303 14,129 13,953 13,777 13,604 13,429 13,254 13,081 12,905 燃やせるごみ t/年 11,012 11,202 11,284 11,143 10,532 10,440 10,274 10,135 10,012 9,892 9,769 9,648 9,526 9,405 9,281 9,159 9,036 燃やせないごみ t/年 986 1,263 1,409 1,304 1,214 965 958 950 942 934 927 919 911 904 894 887 878 資源ごみ t/年 4,158 4,457 4,445 3,971 3,447 3,444 3,417 3,364 3,320 3,274 3,228 3,182 3,139 3,092 3,052 3,008 2,964 プラスチック製容器包装 t/年 346 405 412 412 420 422 416 412 409 405 400 397 392 387 384 378 373 白色トレイ t/年 14 12 11 10 9 9 9 9 9 9 8 8 8 8 8 8 8 ペットボトル t/年 118 119 124 126 120 121 121 119 118 116 115 113 112 111 109 108 106 ビン類 t/年 512 472 455 428 385 376 364 352 343 334 324 315 308 299 292 283 277 金属類 t/年 804 816 915 679 604 663 654 645 637 629 622 614 606 598 590 583 575 紙パック t/年 12 10 10 10 10 10 11 11 10 10 10 10 10 10 10 10 9 ダンボール t/年 325 350 328 343 332 331 322 317 313 310 306 302 298 294 290 287 283 新聞・雑誌類 t/年 1,892 2,066 2,031 1,829 1,443 1,395 1,402 1,385 1,370 1,353 1,336 1,319 1,303 1,286 1,269 1,253 1,236 布類 t/年 135 207 159 124 109 100 100 96 94 91 90 87 86 83 82 81 80 廃食用油 t/年 0 0 0 10 15 17 18 18 17 17 17 17 16 16 18 17 17 廃乾電池・廃蛍光管 t/年 21 21 22 21 20 31 30 30 29 29 29 28 28 28 27 27 27 事業系ごみ t/年 2,874 2,791 2,862 2,869 3,276 3,250 3,254 3,302 3,343 3,380 3,413 3,442 3,469 3,494 3,517 3,539 3,559 燃やせるごみ t/年 2,860 2,773 2,831 2,842 3,244 3,242 3,246 3,294 3,335 3,372 3,405 3,434 3,461 3,486 3,509 3,531 3,551 燃やせないごみ t/年 14 18 31 27 32 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 ごみ総排出量 t/年 19,051 19,734 20,022 19,308 18,489 18,130 17,933 17,781 17,646 17,509 17,366 17,219 17,073 16,923 16,771 16,620 16,464 単位 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 計画収集人口 人 52,125 51,543 50,807 50,236 49,741 49,337 48,680 48,022 47,442 46,862 46,282 45,702 45,122 44,542 43,962 43,382 42,802 家庭系ごみ g/人・日 850.2 900.4 925.3 896.3 838.0 826.3 826.0 826.0 826.0 826.0 826.0 826.0 826.0 826.0 826.0 826.0 826.0 燃やせるごみ g/人・日 578.8 595.4 608.5 607.7 580.1 579.7 578.2 578.2 578.2 578.3 578.3 578.4 578.4 578.5 578.4 578.4 578.4 燃せないごみ g/人・日 51.8 67.1 76.0 71.1 66.9 53.6 53.9 54.2 54.4 54.6 54.9 55.1 55.3 55.6 55.7 56.0 56.2 資源ごみ g/人・日 218.5 236.8 239.6 216.4 189.9 191.3 192.2 191.9 191.7 191.4 191.1 190.8 190.6 190.2 190.2 189.9 189.7 プラスチック製容器包装 g/人・日 18.2 21.5 22.2 22.5 23.1 23.4 23.4 23.5 23.6 23.7 23.7 23.8 23.8 23.8 23.9 23.9 23.9 白色トレイ g/人・日 0.7 0.6 0.6 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 ペットボトル g/人・日 6.2 6.3 6.7 6.9 6.6 6.7 6.8 6.8 6.8 6.8 6.8 6.8 6.8 6.8 6.8 6.8 6.8 ビン類 g/人・日 26.9 25.1 24.5 23.3 21.2 20.9 20.5 20.1 19.8 19.5 19.2 18.9 18.7 18.4 18.2 17.9 17.7 金属類 g/人・日 42.3 43.4 49.3 37.0 33.3 36.8 36.8 36.8 36.8 36.8 36.8 36.8 36.8 36.8 36.8 36.8 36.8 紙パック g/人・日 0.6 0.5 0.5 0.5 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 ダンボール g/人・日 17.1 18.6 17.7 18.7 18.3 18.4 18.1 18.1 18.1 18.1 18.1 18.1 18.1 18.1 18.1 18.1 18.1 新聞・雑誌類 g/人・日 99.4 109.8 109.5 99.7 79.5 77.5 78.9 79.0 79.1 79.1 79.1 79.1 79.1 79.1 79.1 79.1 79.1 布類 g/人・日 7.1 11.0 8.6 6.8 6.0 5.6 5.6 5.5 5.4 5.3 5.3 5.2 5.2 5.1 5.1 5.1 5.1 廃食用油 g/人・日 0.0 0.0 0.0 0.5 0.8 0.9 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.1 1.1 1.1 廃乾電池・廃蛍光管 g/人・日 1.1 1.1 1.2 1.1 1.1 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 g/人・日 631 663 685 679 647 633 632 632 633 633 633 634 634 634 634 634 635 g/人・日 1,001 1,049 1,080 1,053 1,018 1,007 1,009 1,014 1,019 1,024 1,028 1,032 1,037 1,041 1,045 1,050 1,054 1人1日当たりのごみ総排出量 1人1日当たりの家庭系ごみ量 (g) (資源ごみ、乾電池等を除く)

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◇ 発生抑制の目標達成後のごみ量予測

指 標 目 標 値 ①家庭系ごみ(可燃+不燃)原単位 H27 年度において、1 人 1 日あたり 550g ②事業系排出量 H27 年度において、年間 2,770t ③ごみ総排出量原単位 H27 年度において、1 人 1 日あたり 890g 2) ごみ発生量の予測 (1) 家庭系ごみ量(可燃系ごみ+丌燃系ごみ) 計画に示した発生抑制、資源化施策を順次行っていくとともに、中間目標年度までに 収集ごみの有料化を開始していくものと仮定して計算した。なお、平成 28 年度以降は 平成 27 年度原単位を維持するものとする。 可燃系ごみ(燃やせるごみ+可燃系資源ごみ)、丌燃系ごみ(燃やせないごみ+丌燃 系資源ごみ)の発生原単位は、前年度に対して表6に示す割合で削減するとして算出。 表6 家庭系の可燃系ごみ・不燃系ごみ発生原単位の対前年度削減率 年度 H22 H23 H24 H25 H26 H27 可燃 1.5% 1.5% 2.5% 2.5% 2.5% 2.0% 不燃 1.5% 1.5% 2.5% 2.5% 2.5% 2.0% (2) 事業系ごみ量 平成 27 年度の目標達成に向けてほぼ一律に減少していくものと仮定して計算した。 なお、平成 28 年度以降は平成 27 年度予測量を維持するものとする。 燃やせるごみの発生量は、前年度に対して表7に示す割合で削減するとして算出。燃 やせないごみは平成21年度実績を維持するものとします。 表7 事業系ごみの対年度削減率 年度 H22 H23 H24 H25 H26 H27 比率 3.0% 3.0% 3.0% 3.0% 3.0% 3.3% (3) 資源ごみ量 平成 27 年度におけるごみ総排出量の目標達成のためには、資源ごみの削減も必要と なる。 個別の資源ごみの発生原単位は、前年度に対して表8に示す割合で削減するとして算 出。なお、平成 28 年度以降は平成 27 年度原単位を維持するものとする。

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7 表8 資源ごみ類発生原単位の対前年度削減率 年度 H22 H23 H24 H25 H26 H27 資源類 1.0% 1.0% 1.0% 1.5% 1.5% 2.0%

◇ 発生抑制目標達成後の予測結果

発生抑制等の目標を達成した場合のごみ発生量を表9に示す。

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表9 発生抑制の目標達成後のごみ発生量(目標達成の場合) 単位 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 家庭系ごみ t/年 16,177 16,943 17,160 16,439 15,213 14,880 14,462 14,054 13,534 13,035 12,554 12,148 11,991 11,839 11,685 11,532 11,377 燃やせるごみ t/年 11,012 11,202 11,284 11,143 10,532 10,440 10,139 9,844 9,456 9,091 8,739 8,456 8,348 8,241 8,134 8,026 7,919 燃せないごみ t/年 986 1,263 1,409 1,304 1,214 965 929 896 840 792 747 721 711 702 693 684 675 資源ごみ t/年 4,158 4,457 4,445 3,971 3,447 3,444 3,364 3,284 3,209 3,123 3,038 2,942 2,904 2,868 2,831 2,795 2,756 プラスチック製容器包装 t/年 346 405 412 412 420 422 412 403 395 385 375 364 359 354 350 345 341 白色トレイ t/年 14 12 11 10 9 9 9 9 9 9 8 8 8 8 8 8 8 ペットボトル t/年 118 119 124 126 120 121 117 114 111 108 105 102 100 99 98 97 95 ビン類 t/年 512 472 455 428 385 376 368 359 352 342 333 322 318 314 310 306 302 金属類 t/年 804 816 915 679 604 663 647 631 616 600 584 565 558 551 544 537 530 紙パック t/年 12 10 10 10 10 10 11 11 10 10 10 10 10 10 10 10 9 ダンボール t/年 325 350 328 343 332 331 323 316 308 299 291 282 278 275 271 268 264 新聞・雑誌類 t/年 1,892 2,066 2,031 1,829 1,443 1,395 1,363 1,330 1,300 1,266 1,231 1,191 1,176 1,161 1,146 1,131 1,115 布類 t/年 135 207 159 124 109 100 98 95 92 89 86 83 82 81 80 79 78 廃食用油 t/年 0 0 0 10 15 17 16 16 16 15 15 15 15 15 14 14 14 廃乾電池・廃蛍光管 t/年 21 21 22 21 20 31 30 30 29 29 30 29 28 28 27 27 27 事業系ごみ t/年 2,874 2,791 2,862 2,869 3,276 3,250 3,153 3,059 2,967 2,878 2,792 2,700 2,700 2,700 2,700 2,700 2,700 燃やせるごみ t/年 2,860 2,773 2,831 2,842 3,244 3,242 3,145 3,051 2,959 2,870 2,784 2,692 2,692 2,692 2,692 2,692 2,692 燃せないごみ t/年 14 18 31 27 32 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 ごみ総排出量 t/年 19,051 19,734 20,022 19,308 18,489 18,130 17,615 17,113 16,501 15,913 15,346 14,848 14,691 14,539 14,385 14,232 14,077 単位 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 人口 人 52,125 51,543 50,807 50,236 49,741 49,337 48,680 48,022 47,442 46,862 46,282 45,702 45,122 44,542 43,962 43,382 42,802 家庭系ごみ g/人・日 850.2 900.4 925.3 896.3 838.0 826.3 813.9 801.7 781.6 762.1 743.1 728.2 728.2 728.2 728.2 728.2 728.2 燃やせるごみ g/人・日 578.8 595.4 608.5 607.7 580.1 579.7 570.6 561.6 546.1 531.5 517.3 506.9 506.9 506.9 506.9 506.9 506.9 燃せないごみ g/人・日 51.8 67.1 76.0 71.1 66.9 53.6 52.3 51.1 48.5 46.3 44.2 43.2 43.2 43.2 43.2 43.2 43.2 資源ごみ g/人・日 218.5 236.8 239.6 216.4 189.9 191.3 189.3 187.3 185.3 182.6 179.9 176.4 176.4 176.4 176.4 176.4 176.4 プラスチック製容器包装 g/人・日 18.2 21.5 22.2 22.5 23.1 23.4 23.2 23.0 22.8 22.5 22.2 21.8 21.8 21.8 21.8 21.8 21.8 白色トレイ g/人・日 0.7 0.6 0.6 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 ペットボトル g/人・日 6.2 6.3 6.7 6.9 6.6 6.7 6.6 6.5 6.4 6.3 6.2 6.1 6.1 6.1 6.1 6.1 6.1 ビン類 g/人・日 26.9 25.1 24.5 23.3 21.2 20.9 20.7 20.5 20.3 20.0 19.7 19.3 19.3 19.3 19.3 19.3 19.3 金属類 g/人・日 42.3 43.4 49.3 37.0 33.3 36.8 36.4 36.0 35.6 35.1 34.6 33.9 33.9 33.9 33.9 33.9 33.9 紙パック g/人・日 0.6 0.5 0.5 0.5 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 ダンボール g/人・日 17.1 18.6 17.7 18.7 18.3 18.4 18.2 18.0 17.8 17.5 17.2 16.9 16.9 16.9 16.9 16.9 16.9 新聞・雑誌類 g/人・日 99.4 109.8 109.5 99.7 79.5 77.5 76.7 75.9 75.1 74.0 72.9 71.4 71.4 71.4 71.4 71.4 71.4 布類 g/人・日 7.1 11.0 8.6 6.8 6.0 5.6 5.5 5.4 5.3 5.2 5.1 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 廃食用油 g/人・日 0.0 0.0 0.0 0.5 0.8 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 廃乾電池・廃蛍光管 g/人・日 1.1 1.1 1.2 1.1 1.1 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 g/人・日 631 663 685 679 647 633 623 613 595 578 562 550 550 550 550 550 550 g/人・日 1,001 1,049 1,080 1,053 1,018 1,007 991 976 953 930 908 890 892 894 897 899 901 1人1日当たりの家庭系ごみ量 (資源ごみ・乾電池等除く) 1人1日当たりのごみ総排出量

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◇ 中間処理量・最終処分量の予測

1) 焼却処理対象量の予測 焼却処理の対象は、現状のとおり収集された燃やせるごみと直接搬入された燃やせるご みの合計とする。 2)焼却処理後量の予測 燃やせるごみの中間処理は、現状の処理方法を前提として、表10に示す平成 21 年度 の処理比率で、中間処理後の資源物回収量(施設資源化量)及び埋立処分する残渣量を予 測。現状推移の予測及び目標達成の予測とも共通とする。 結果を表12、表16に示す。 表10 清掃センターの処理内訳 平成 21 年度実績 比率 燃やせるごみ量 13,682 t/年 ― 施設資源化量 3,106 t/年 ― 炭化物 3,092 t/年 22.60 % 鉄 13 t/年 0.10 % アルミ 1 t/年 0.01 % ごみ焼却飛灰 141 t/年 1.03 % ごみ焼却残渣 131 t/年 0.96 % 3)丌燃ごみ処理後量の予測 平成 21 年度より実施している、燃やさないごみから金属類の回収を継続して実施して いく。また、新たな施策として、廃プラスチックの資源化を実施する計画。 これらを考慮し、現状推移の予測においては金属類の回収を、目標達成の予測において は金属類と廃プラスチックの回収をするものとして、中間処理後の資源物回収量(施設資 源化量)及び埋立処分する残渣量を予測。 金属類は、現状では燃やせないごみの 20%程度回収されているが、平成 21 年度から小 型電化製品類を燃やせないごみから金物類へ変更したことにより、今後、分別の精度が向 上し、金属類の割合が減少することが予測されることから、平成 23 年度以降は、燃やせ ないごみの 5%を見込む。 廃プラスチックは、現状で燃やせないごみに 30%程度の混入が認められるため、予測で は燃やせないごみの 30%を見込む。 結果を表13、表17に示す。

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10 表11 不燃ごみからの資源回収 回収資源物 回収率 金属類 平成 23 年度以降、燃やさないごみの 5% 廃プラスチック 平成 27 年度以降、燃やさないごみの 30% (目標達成の予測にのみ反映) 4)資源化量の予測 資源物として分別収集する品目は現状のとおりとし、これに清掃センターで回収する資 源物(施設資源化量)、燃やさないごみから回収する資源物(施設資源化量)を加算したも のを資源化量とする。なお、目標達成の予測においては平成 27 年度以降は廃プラスチッ クも資源化量に加算する。 結果を表14、表18に示す。 5)最終処分量の予測 最終処分の対象物及び処分方法は、今後も現状と同様に燃やせないごみの処理残渣、焼 却処理後のごみ焼却飛灰・ごみ焼却残渣、し尿焼却灰とする。ただし、目標達成の予測に 関しては、平成 27 年度以降は燃やせないごみに含まれている廃プラスチックは埋立て対 象から除外する。 なお、し渣焼却灰量は平成 21 年実績で推移するものとして予測。 結果を表15、表19に示す。

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表12 可燃ごみ処理量の予測結果(現状推移の場合) 表13 不燃ごみ処理量の予測結果(現状推移の場合) 表14 資源化量の予測結果(現状推移の場合) 表15 最終処分量の予測結果(現状推移の場合) 単位 16年度 実績 17年度 実績 18年度 実績 19年度 実績 20年度 実績 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 不燃ごみ処理量 t/年 1,000 1,281 1,440 1,331 1,246 973 966 958 950 942 935 927 919 912 902 895 886 燃やせないごみ(家庭系) t/年 986 1,263 1,409 1,304 1,214 965 958 950 942 934 927 919 911 904 894 887 878 燃やせないごみ(事業系) t/年 14 18 31 27 32 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 処理後量 t/年 1,000 1,281 1,440 1,331 1,246 973 966 958 950 942 935 927 919 912 902 895 886 施 設 源 化 量 金属類 t/年 - - - - - 195 193 96 95 94 94 93 92 91 90 90 89 t/年 1,000 1,281 1,440 1,331 1,246 778 773 862 855 848 841 834 827 821 812 805 797 不燃ごみ残渣 単位 16年度 実績 17年度 実績 18年度 実績 19年度 実績 20年度 実績 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 可燃ごみ処理量 t/年 13,872 13,975 14,115 13,985 13,776 13,682 13,520 13,429 13,347 13,264 13,174 13,082 12,987 12,891 12,790 12,690 12,587 燃やせるごみ(家庭系) t/年 11,012 11,202 11,284 11,143 10,532 10,440 10,274 10,135 10,012 9,892 9,769 9,648 9,526 9,405 9,281 9,159 9,036 燃やせるごみ(事業系) t/年 2,860 2,773 2,831 2,842 3,244 3,242 3,246 3,294 3,335 3,372 3,405 3,434 3,461 3,486 3,509 3,531 3,551 処理後量 t/年 2,169 3,348 3,642 3,556 3,454 3,378 3,340 3,316 3,295 3,276 3,253 3,232 3,208 3,184 3,160 3,135 3,110 炭化物 t/年 1,702 3,059 3,283 3,243 3,171 3,092 3,056 3,035 3,016 2,998 2,977 2,957 2,935 2,913 2,891 2,868 2,845 鉄 t/年 7 10 10 9 8 13 14 13 13 13 13 13 13 13 13 13 13 アルミ t/年 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 t/年 123 147 131 108 90 141 139 138 137 137 136 135 134 133 132 131 130 t/年 336 131 217 195 184 131 130 129 128 127 126 126 125 124 123 122 121 施 設 資 源 化 量 ごみ焼却残渣 ごみ焼却飛灰 単位 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 最終処分量 t/年 1,534 1,623 1,857 1,691 1,571 1,095 1,087 1,174 1,165 1,157 1,148 1,140 1,131 1,123 1,112 1,103 1,093 不燃ごみ残渣 t/年 1,000 1,281 1,440 1,331 1,246 778 773 862 855 848 841 834 827 821 812 805 797 ごみ焼却飛灰 t/年 123 147 131 108 90 141 139 138 137 137 136 135 134 133 132 131 130 ごみ焼却残渣 t/年 336 131 217 195 184 131 130 129 128 127 126 126 125 124 123 122 121 し尿焼却灰 t/年 75 64 69 57 51 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 単位 16年度 実績 17年度 実績 18年度 実績 19年度 実績 20年度 実績 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 再生利用量 t/年 5,889 7,548 7,761 7,245 6,647 6,776 6,711 6,539 6,474 6,409 6,342 6,274 6,208 6,138 6,074 6,007 5,939 資源ごみ t/年 4,158 4,457 4,445 3,971 3,447 3,444 3,417 3,364 3,320 3,274 3,228 3,182 3,139 3,092 3,052 3,008 2,964 廃乾電池・廃蛍光管 t/年 21 21 22 21 20 31 30 30 29 29 29 28 28 28 27 27 27 施設資源化量 t/年 1,710 3,070 3,294 3,253 3,180 3,301 3,264 3,145 3,125 3,106 3,085 3,064 3,041 3,018 2,995 2,972 2,948 可燃ごみ処理後資源 t/年 1,710 3,070 3,294 3,253 3,180 3,106 3,071 3,049 3,030 3,012 2,991 2,971 2,949 2,927 2,905 2,882 2,859 不燃ごみ処理後資源 t/年 - - - 195 193 96 95 94 94 93 92 91 90 90 89 リサイクル率 % 30.9% 38.2% 38.8% 37.5% 36.0% 37.4% 37.4% 36.8% 36.7% 36.6% 36.5% 36.4% 36.4% 36.3% 36.2% 36.1% 36.1%

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表16 可燃ごみ処理量の予測結果(目標達成の場合) 表17 不燃ごみ処理量の予測結果(目標達成の場合) 表18 資源化量の予測結果(目標達成の場合) 表19 最終処分量の予測結果(目標達成の場合) 単位 16年度 実績 17年度 実績 18年度 実績 19年度 実績 20年度 実績 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 焼却処理量 t/年 13,872 13,975 14,115 13,985 13,776 13,682 13,284 12,895 12,415 11,961 11,523 11,148 11,040 10,933 10,826 10,718 10,611 燃やせるごみ(家庭系) t/年 11,012 11,202 11,284 11,143 10,532 10,440 10,139 9,844 9,456 9,091 8,739 8,456 8,348 8,241 8,134 8,026 7,919 燃やせるごみ(事業系) t/年 2,860 2,773 2,831 2,842 3,244 3,242 3,145 3,051 2,959 2,870 2,784 2,692 2,692 2,692 2,692 2,692 2,692 焼却処理後量 t/年 2,169 3,348 3,642 3,556 3,454 3,378 3,281 3,185 3,066 2,954 2,847 2,753 2,727 2,701 2,675 2,647 2,622 炭化物 t/年 1,702 3,059 3,283 3,243 3,171 3,092 3,002 2,914 2,806 2,703 2,604 2,519 2,495 2,471 2,447 2,422 2,398 鉄 t/年 7 10 10 9 8 13 13 13 12 12 12 11 11 11 11 11 11 アルミ t/年 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 t/年 123 147 131 108 90 141 137 133 128 123 119 115 114 113 112 110 109 t/年 336 131 217 195 184 131 128 124 119 115 111 107 106 105 104 103 102 施 設 資 源 化 量 ごみ焼却残渣 ごみ焼却飛灰 単位 16年度 実績 17年度 実績 18年度 実績 19年度 実績 20年度 実績 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 不燃ごみ処理量 t/年 1,000 1,281 1,440 1,331 1,246 973 937 904 848 800 755 729 719 710 701 692 683 燃やせないごみ(家庭系) t/年 986 1,263 1,409 1,304 1,214 965 929 896 840 792 747 721 711 702 693 684 675 燃やせないごみ(事業系) t/年 14 18 31 27 32 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 処理後量 t/年 1,000 1,281 1,440 1,331 1,246 936 937 904 848 800 755 729 719 710 701 692 683 金属類 t/年 - - - - - 195 47 45 42 40 38 36 36 36 35 35 34 廃プラスチック t/年 - - - - - - - - - - - 219 216 213 210 208 205 t/年 1,000 1,281 1,440 1,331 1,246 741 890 859 806 760 717 474 467 461 456 449 444 残渣 施 設 源 化 量 単位 16年度 実績 17年度 実績 18年度 実績 19年度 実績 20年度 実績 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 最終処分量 t/年 1,534 1,623 1,857 1,691 1,571 1,058 1,200 1,161 1,098 1,043 992 741 732 724 717 707 700 不燃ごみ処理残渣量 t/年 1,000 1,281 1,440 1,331 1,246 741 890 859 806 760 717 474 467 461 456 449 444 ごみ焼却飛灰 t/年 123 147 131 108 90 141 137 133 128 123 119 115 114 113 112 110 109 ごみ焼却残渣 t/年 336 131 217 195 184 131 128 124 119 115 111 107 106 105 104 103 102 し尿焼却灰 t/年 75 64 69 57 51 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 単位 16年度 実績 17年度 実績 18年度 実績 19年度 実績 20年度 実績 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 再生利用量 t/年 5,889 7,548 7,761 7,245 6,647 6,776 6,457 6,287 6,099 5,908 5,723 5,757 5,691 5,628 5,562 5,499 5,433 資源ごみ t/年 4,158 4,457 4,445 3,971 3,447 3,444 3,364 3,284 3,209 3,123 3,038 2,942 2,904 2,868 2,831 2,795 2,756 廃乾電池・廃蛍光管 t/年 21 21 22 21 20 31 30 30 29 29 30 29 28 28 27 27 27 施設資源化量 t/年 1,710 3,070 3,294 3,253 3,180 3,301 3,063 2,973 2,861 2,756 2,655 2,786 2,759 2,732 2,704 2,677 2,650 可燃ごみ処理後資源 t/年 1,710 3,070 3,294 3,253 3,180 3,106 3,016 2,928 2,819 2,716 2,617 2,531 2,507 2,483 2,459 2,434 2,411 不燃ごみ処理後資源 t/年 - - - 195 47 45 42 40 38 255 252 249 245 243 239 リサイクル率 % 30.9% 38.2% 38.8% 37.5% 36.0% 37.4% 36.7% 36.7% 37.0% 37.1% 37.3% 38.8% 38.7% 38.7% 38.7% 38.6% 38.6%

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◇【参考1】可燃ごみ処理方式の動向

可燃ごみ中間処理施設は、生活から発生するごみを安全かつ衛生的に処理することを目的 に、従来は減量化、無害化、安定化処理として焼却を中心とした処理施設が整備されてきま したが、近年では、資源化の推進、最終処分場のひっ迫などから、本市で行っている炭化の ようにごみを加工して資源として回収する方法や焼却によって発生するエネルギーを回収す る方法、焼却後に残る灰を溶融処理して最終処分量を削減する方法など、焼却以外または焼 却との組み合わせの処理システムが開発されています。各々の処理システムの特徴を以下に 示します。 1. 可燃ごみ処理システムの種類と特徴 現在主流となっている可燃ごみの処理システムは下図のとおりです。「焼却」「ガス化溶融」 「炭化」「ごみ燃料化(RDF化)」があり、厨芥類(生ごみ)の処理に限れば、「高速堆肥化」 (コンポスト)「メタンガス化」の技術が開発されています。このうち、「焼却」「ガス化溶 融」方式では熱利用として発電設備を付加する場合があります。 【主な種類】 可燃ごみ処理 焼却 (ストーカ式) (流動床式) ガス化溶融(シャフト式,キルン式,流動床式,ガス化改質式) 炭化 ごみ燃料化 (RDF化) (厨芥類対象)高速堆肥化、メタンガス化 焼却灰 埋立処分 溶融処理 焼成処理 セメント原料 その他 炭化物 燃料等 RDF RDF発電等

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14 【焼却・ガス化溶融】の特徴 高温でごみを燃焼し無機化することで、無害化、安定化、減容化を同時に達成する技術であ り、可燃ごみ処理技術として我が国で最も一般的なシステムです。焼却処理はその燃焼過程や 排ガス処理過程においてダイオキシン類等の有害物質を発生することが明らかとなり、様々な 批判を受けましたが、平成に入ってからの 10 年ほどで大きな技術的進歩を遂げました。 焼却に伴って発生する熱エネルギーは温水や蒸気として回収し、給湯、発電等に利用されま すが、特に近年では発電効率を重視した設計が行われるようになり、ごみの燃焼エネルギーの 20%以上を電力エネルギーに変換できる施設も建設されています。 また、焼却処理後の残さも溶融してスラグ化し、路盤材等として利用することにより、資源 の有効利用が図られるようになっています。 【炭化】の特徴 炭化は、空気を遮断した状態でごみを加熱して炭化するシステムであり、熱分解ガスと分離 して取り出された炭化物は、必要に応じて丌燃物や金属の除去、水洗等の後処理を施し、製品 化されます。炭化物の利用先としては燃料のほか、土壌改良材等が実用化されています。 【ごみ燃料化(RDF 化)】の特徴 廃棄物中の可燃物を破砕したり、成型等を行って燃料として取り扱うことのできる性状にす るシステムであり、製造された燃料を RDF(Refuse Derived Fuel)と呼んでいます。また、ご み処理の広域化の手段として、いくつかの RDF 化施設を建設して RDF を製造し、これを一箇 所に集約して高効率の発電を行う場合があります。 製造したRDFは最終的には燃料として使用されるため、品質の高いRDFを製造するため には、収集段階において丌燃物や特に燃焼過程においてダイオキシン類の生成触媒になるとさ れている金属類の混入を極力避ける必要があります。また、RDF化施設はごみ処理施設と同 様、高度な燃焼制御システムや排ガス処理施設を具備する必要があります。 【高速堆肥化】の特徴 高速堆肥化は強制的な通風、機械的な切り返しを連続的あるいは間欠的に行うことによって 良好な好気的発酵状態を維持し、一次発酵に 7~10 日程度、二次発酵に 1 ヶ月程度をかけて 工業的規模で短時間に堆肥化を行うシステムです。 小規模な施設は生ごみに限られますが、大規模施設になると紙類や木竹類を加えて処理する 事も可能となります。また、水分や炭素/窒素比の調整剤として木材チップ、籾穀、し尿汚泥、 畜ふん等を添加することもあります。生成品は堆肥として有効利用できますが、異物の混入が 多いと製品としての価値が大幅に低下します。 【メタンガス化】の特徴 生ごみやし尿汚泥等の有機性廃棄物を発酵させて生成するメタンガスを回収し、そのエネル ギーを発電や燃料供給などに有効利用するシステムです。

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15 このシステムでは、残さとして汚泥状のものが元の生ごみ重量の 3 分の 1 程度発生します。 これは焼却処理することも可能ですが、コンポスト化するなどの研究もなされており今後の開 発課題でもあります。また、大量の有機排水が発生するため、大がかりな排水処理設備を必要 とする場合があります。 バイオガス化施設は生ごみ及びし尿汚泥等を処理対象としますが、堆肥化施設と異なるのは 発酵プロセスにおいてメタンガスを回収しエネルギーを利用する点です。 可燃ごみ処理システムの利点と課題 処理システム 利点 課題 焼却、 ガス化溶融  全ての可燃ごみが処理可能で ある。  減量・減容効果に優れている  処理技術、公害防止技術は全て の方式で完成している。  焼却残さの再利用先を確保す ることが難しい場合がある(こ の場合は埋立処分)。  有害物質等の発生及び施設職 員の曝露に対する万全の対策 が必要である。 炭化  ごみの有機物を炭化して利用 するので、焼却と比較して資源 化率が高い。  溶鉱炉等で利用できるため立 地条件によっては、安定した引 取先を確保しやすい。  原則として全ての可燃ごみが 処理対象となる。  処理方式によっては、ごみの乾 燥や脱臭のため大量の化石燃 料を必要とする。  精度の高い分別収集が必要で ある。  需要先によっては、炭化物の水 洗等の高度な後処理を必要と する。 ごみ燃料化 (RDF 化)  RDF 化した廃棄物は腐敗しに くく、長距離の輸送や長期間の 貯留に耐える。  原則として全ての可燃ごみが 処理対象となる。  ごみの乾燥や脱臭のため大量 の化石燃料を必要とする  精度の高い分別収集が必要で ある。  RDF 製品の長期的かつ安定し た引取先を確保することが必 要。  RDF 製品を長期保管する場合 は自然発火等に対する万全の 対策を講じる必要がある。 高速堆肥化  生ごみの有機物を堆肥として 利用するので、焼却や炭化と比 較して資源化率が高い。  堆肥の使用により農地土壌の 改良が期待できる。  生ごみ以外の可燃ごみは処理 できないため、別途処理施設が 必要となる。  精度の高い分別収集が必要で ある。  堆肥の長期的かつ安定した引 取先を確保する必要があると ともに、需要先の要求に応える 高品質の堆肥を安定して製造 する必要がある。 メタンガス化  生ごみ発酵時に発生するメタ ンガスを回収し、エネルギーと して利用できる。  残さを肥料として利用しない 場合は、収集段階での高い分別  生ごみ以外の可燃ごみは処理 できないため、別途処理施設が 必要となる。  大量の有機排水が発生する。  技術は未だ実証段階である。

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16 精度を必要としない。  回収資源はメタンガスであり 施設内で有効利用できるため、 製品の引取先を確保する必要 がない。

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◇【参考2】一般廃棄物最終処分場の種類

最終処分場は、立地する地形的特徴から「陸上埋立」「水面埋立」などと分類する場合と、埋 め立てる廃棄物の種類により「管理型処分場」「安定型処分場」「遮断型処分場」と分類する場 合があります。一般廃棄物の最終処分に関しては廃棄物処理法で「管理型処分場」と定められて います。近年では、従来型の処分場(オープン型)に加えて、管理型処分場において屋根被覆施 設を有するクローズドシステム処分場の建設もみられます。 クローズドシステム処分場は管理型処分場に覆蓋施設を設け、雤水が直接処分場に入らない構 造としたもので、外部環境と遮断した閉鎖空間で廃棄物の埋立処分を行うものです。これによっ て、浸出水量の削減ができ浸出水処理施設が小さくでき、風の強い地域や豪雥地域でも年間を通 して埋め立て作業が可能となるなどの利点があります。反面、通常の処分場と比較して施設建設 整備においては、覆蓋施設の建設費や維持管理費が必要となります。また閉鎖空間での処理にな るため屋内の粉じん対策、発生ガス対策などに留意が必要であり、日光が入らないため紫外線の 殺菌効果が期待できないため細菌対策などにも留意が必要となります。 1.管理型最終処分場(オープン型・クローズド型)の構成 最終処分場は、(1)主要施設、(2)管理施設、(3)関連施設で構成されています。 (1)主要施設 ①貯留構造物、②遮水工、③雤水集排水施設、④浸出水処理施設、⑤埋立ガス処理施設 (ガス抜き管等)、⑥地下水集排水施設などがあります。これらの施設は、クローズド型 処分場にも必要な施設であり、①貯留構造物、②遮水工、④浸出水処理施設はその形態や 規模が異なるだけです。 オープン型では①貯留構造物に土堰堤やコンクリート擁壁等を用いますが、クローズド 型では処分場本体をコンクリート構造物とするため、コンクリート躯体の全体が貯留構造 物を兹ねています。また、オープン型では埋立地の周りが法面で形成されて埋立容量が確 保されるため、埋立地はすり鉢状に似た形状となります。クローズド型は、埋立地がコン クリートの鉛直壁で構成されるため、建物が建っているような形状となります。 ②遮水工は、オープン型では二重遮水シートが一般的ですが、クローズド型ではコンク リート構造物の内面に遮水シート等を貼る構造となります。 ④浸出水処理施設は、オープン型では埋立地に降った雤の約6割が浸出水となるため、 クローズド型より施設規模は大きくなります。また、大雤などにより浸出水処理施設で処 理しきれない浸出水を貯留するための流量調整槽が必要となります。この流量調整槽の容 量は埋立期間を 15 年間とすると、過去 15 年間の最大降雤年の降雤パターンを用いて算 出するため、流量調整槽容量は大きなものとなります。 (2)管理施設 ①搬入管理設備、②モニタリング設備、③管理棟などがあります。これらの施設は、ク ローズド型処分場にも必要な施設であり、オープン型との相違はありません。 (3)関連施設

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18 ①搬入道路、②飛散防止設備、③防災設備などがあります。このうち、②飛散防止設備 は埋立地から廃棄物等が飛散するのを防止するものであり、一般的にオープン型では埋立 地の周囲をネットフェンス等で囲っています。クローズド型は建て屋内に埋立処分するた め、特に飛散防止設備は設けていません。なお、防災設備には洪水調整池がありますが、 これは開発面積によりその容量等が決定されるため、オープン型、クローズド型による差 異はありません。 管理型処分場の概念図 出典:クローズドシステム処分場開発研究会 クローズドシステム処分場のイメージ

参照

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