1 【公 表】
長崎県消費生活審議会の開催結果
1 開催日時 平成 24 年 10 月 23 日(火) 13:30∼16:10 2 場 所 長崎タクシー会館4階会議室(長崎市出島町12番20号) 3 出 席 者 (委 員) 濵口委員、城前委員、菅原委員、山下委員、木村委員、今里委員、中川原委員、前田 委員、枡田委員、伯川委員、山口委員、鈴木委員、徳永委員、増山委員、尾崎委員、 荒巻委員、川本委員 (関係各課) 未来環境推進課、義務教育課、高校教育課、県警察本部生活環境課 (事 務 局) 県民生活部長、食品安全・消費生活課長、食品安全・消費生活課職員 4 議 題 (報 告) (1)消費者教育推進法について/消費者庁 (2)消費生活センターの報告 (3)悪質商法取締り状況について (4)平成23年度計量行政の概要について (議 事) (1) 第二次長崎県消費者基本計画の事業概要等について (2) その他2 5 会 議 録 ○司会(食品安全・消費生活課有冨総括課長補佐) ただいまから長崎県消費生活審議会を開 催いたします。本日進行役を務めさせていただきます食品安全消費生活課総括課長補佐の 有冨と申します、どうぞよろしくお願いいたします。 本審議会は、20名の委員で構成されております。本日は17名の委員のご出席をいた だいておりますので、長崎県民の消費生活の安定および向上に関する条例、施行規則第4 条第3項の規定によりまして本日の会議は成立しているということをご報告いたします。 それでは開会にあたりまして、石橋県民生活部長がご挨拶を申し上げます。 ○石橋県民生活部長挨拶 <挨 拶> ○司会 それでは、資料の確認をいたします。資料は前もって郵送しておりますが、資料 1から資料7までとなっています。不足の資料はありませんでしょうか。もしあればご挙 手をお願いします。 それでは、委員の皆様をご紹介させていただきます。本日の資料の中に長崎県消費生活 審議会委員名簿がございます。この委員名簿の中ほどに公募委員の方を記載しております が、枡田 智登子 委員が、4期就任をいただきました 中原 松代 委員の後任として 「長崎県生活学校連絡協議会会長」の職に今年度から就かれましたので、公募委員と兼任 いただいております。 次に、「長崎県商工会議所女性会連合会副会長」として2期就任をいただきました 渡瀬 勝子 委員 様の後任として、新たに 徳永 久美 様がご就任されておりますので、ご 紹介させていただきます。 その他の委員の皆様につきましては、時間の都合上、委員名簿でご確認いただきたいと 思います。 それから、本日、「消費者教育推進法」のご説明をいただきます 消費者庁消費生活情報 課 米山係長 をご紹介いたします。 県及び県警から出席している職員については、同じく本日の資料の中にある事務局及び 関係各課 出席者名簿に記載しているとおりでございます。 それでは、条例施行規則第4条により、会長が議長となってこの会議を進めることにな
3 っておりますので、ここからの進行につきましては、木村会長にお願いいたします。どう ぞよろしくお願いいたします。 ○木村会長挨拶 <挨 拶> ○木村会長 本日の進め方ですけれども、お手元に配布しております会議次第にあります ように、まず消費生活センターの方から報告を受けて、そのあと、第二次長崎県消費者基 本計画の平成23年度の進捗を審議していくということで、進めてまいりたいと思います。 終了時間は16時を予定しております。その前に、先ほど紹介もありましたが、今年の 8 月に公布されました消費者教育推進法について、消費者庁から直接おいでいただき説明を していただくことになっております。私たちとしては一番大切なところを説明いただくと いうことで、たいへんありがたく思います。 それでは、会議次第に沿って進めてまいりますが、次第の「4.消費者教育推進法につい て」、消費者庁消費生活情報課米山係長からご説明をいただきたいと思います。よろしくお 願いします。なお、説明の最後に質疑応答の時間をお取りしております。米山係長よろし くお願いいたします。 【議 題】 (報 告)(1)消費者教育推進法について/消費者庁 ○消費者庁米山係長 ご紹介に預かりました米山でございます。消費者庁は消費生活情報 課というところからまいりました。米山眞利子と申します。今から審議を入れて1時間と いうことで、貴重なお時間を頂戴しましてご説明をしたいと思います。このような大事な 席で法律の説明をすることはうれしいことだと思います。資料は1、2、3となっており ます。もうひとつは参考資料と記しております資料と合わせて 4 種類の資料を使ってご説 明をしたいと思います。 それから追加で持ってきましたカラー刷りの資料ですが、消費者教育ポータルサイトとい うものと、子ども安全メール from 消費者庁「子どもの安全、携帯しよう。」と書いてある ものです。これらを使ってご説明をしたいと思います。
4 ちょっと長丁場になりますので座ってご説明したいと思います。カラーの資料でござい ますが、これは、本体とは直接は関係ないものでございますが、消費生活情報課とは何だ ということで、消費者教育のことを担当する課ということでお招きいただいたところです が、消費者教育、消費者啓発ということは一体なんだということであります。そのために 今、われわれがメインとしてやっています事業をご紹介するために、その資料をお持ちい たしました。消費者教育ポータルサイトというのは消費者庁のホームページ内にあるサイ トでございまして、見る機会がございましたら、ぜひクリックしてご覧になってください。 消費者庁として消費者教育に関するポータルサイトを持っているということでございます。 もうひとつのブルーのチラシの方は、子どもを事故から守る、ゼロ歳から14歳までで したか、子どもたちの不慮の事故が多いので、少なくともゼロ歳児から4歳、5歳児くら いまでの就学前までの児童は、おうちの方、父母の方といっしょにいることが多いので、 そばにいる方に携帯メールで知らせるというもの。審議会の皆様も登録していただけると うれしいです。次に、これは今日の議題にはまったく関係ないですけれど、公共料金につ いても、物価関係のことですけれども、やっておりまして、東京方面のことですと東京電 力の値上げについて、消費者庁として消費者目線で公共料金をどう考えるかということも 担当している課でございます。さて、ここまでは課のご紹介ということで、ここからが本 題でございます。 まずは、資料2と書きました「消費者教育の推進に関する法律について」というものを 出してください。全体像を少しご紹介したいというつもりです。消費者教育が大切だとい うことで、消費者教育を総合的、一体的に推進していくためにこの法律を作ったんです。 法律の中身は、定義を定めたうえで、基本理念を定め、それぞれ国・地方公共団体の責務 を定め、その国には基本方針を策定してきっちりと消費者教育を推進しなさいよと命じた 法律。資料では、矢印が出ています。命じられているのは、あくまでも、国や地方公共団 体で、消費者にということではありません。ありませんと言い切ってはいいかどうかは、 このあと、もう少しご紹介していきたいと思います。 いったい何でこんな法律が必要になったのかというところで、ここの審議会の先生皆様 はいろんな背景からお集まりになったと思いますが、一部の消費者関係の人たちであれば、 以前から消費者教育は大事よという声をあちこちで聞いていたということもあろうかと思 います。1960 年代、昭和35年代の後半ですか、国の消費者行政が芽生える頃、ニセ牛缶 事件とか、聞いたことがおありと思いますけれども、まだまだ、消費者が消費者として保
5 護されることもないまま、野放しになった悪い人たちにいじめられていたような時代、そ のころから消費者の保護が大事だということと一緒に教育も大事だと言われておりました。 国民生活審議会というものがあります。これは 1966 年からあるんですが、今はありません が、この国民生活審議会がある前から言われておりました。第1回目の国民生活審議会答 申の中でも国民に対して消費者教育をやれと言われてまいりました。そういうこともあっ たので、消費者教育という言葉だけを聞くとピンと来ない方もいらっしゃると思いますが、 消費者を守るためには、消費者にも武器としての知恵を授けなければならないという理念 自体は50年も前からありましたよということです。それに、学校の教育もやらなきゃだ めだ、注意喚起だけやってもだめだ。学校教育って大事ですよねということはその頃から 言われてきたものです。 当時は文部省と経済企画庁、そのあたりの間では、消費者教育は大事ですよというやり とりはありましたが、ただ、学習指導要領に昭和70年代に入りはじめまして、平成元年 頃の学習指導要領に、あれは、10年に1度の改訂がありますので、この平成のはじめ頃 の改訂のときに、かなり大幅に消費者教育が入ってまいりました。具体的に言うと、社会 科ですとか、家庭科の授業の中に、消費者教育と言える要素が含まれるようになった。ご 存知のように消費者教育学科というものはございません。小学校でいうと主要5教科その 他の教科、中学校でいうと主要9教科その他の教科ですが、そのいろんな場面を捉えて消 費者教育をやるという、中でも家庭科と社会科がメインというかたちで平成からずっとや ってきている。平成20年以降、小中高と順次に、指導要領が切り替わっている時期なん ですけれども、その中でも、中学と高校の家庭科と社会科の学習指導要領では消費者教育 の内容が増えてきているというのが実態です。なので、消費者教育の必要性は50年も前 から言われてましたが、なかなか進んでないんですよと言いつつも、学校教育では地味に は進んできたが、ただ、学習指導要領に入れればすぐにぱっと進むかと言えば、そうでは ないですね。受験に関することだけやりたいということが現実にはありまして、その子の 学力とは直接にリンクしていないという扱いを受けている現実がありまして、そういう背 景がひとつありまして、消費者被害がなかなか減らない。次から次に悪質業者が出てくる。 やろうとしてやっているわけではない残念な例も確かにあります。ただただ悪質な人もい ます。そういうのを見分ける力がひとりひとりにない限り、いくら啓発したって無理です よね。ということで、やっぱり消費者教育って重要なんだよねということになります。 今、長々と説明をしましたが。消費者庁ができたのは平成21年。消費者庁といっても
6 消費者の味方の役所として独立しているかというとそうではないという悲しい現実もあり まして、消費者教育もしかりでございます。これじゃ駄目ですよということで、実はこの 法律は議員立法なんですね。議員立法は何かというと国会議員が作るんですが、そんなこ と言ったら法律は全部国会議員が作るんですよねと言われるが、その違いは、普通は内閣 からの提案なんです。例えば、皆さんご存知の特商法、景表法とか、いろいろ消費者のた めの法律がありますが、担当する部署がこういう規制をちゃんとしようと思って、提案し ていって、国会に諮り法律になる。ざっくり言うとこういうこと。 消費者教育推進法は消費者庁や文科省の方からこういう法律を作ろうと言ったわけでは なく、いろんな背景等を踏まえて、国会議員の方からこういう法律を作らないと駄目だよ ということで作られた法律なんです。それに一般的な法律と違って抽象的で理屈っぽいと いう特質ということでおさえていただけたらと思います。かなり抽象的で、どうとでも取 れる部分もいっぱいあります。やはりこの法律は必要なんです。この法律は降ってきたよ うなものなんです。しかし、実際にこの法律をいかに生かしていくかが問題なんです。役 所や国民の皆様にかかっているところなんです。 もう少し詳しく話していきます。冊子になっている資料を見ていただけますか。内容は 1枚紙のものと同じですが、もしメモを取るのであれば取りやすいという理由だけで説明 資料を替えるだけです。1枚目です。消費者教育の推進に関する法律制定の背景です。消 費者・事業者間の情報の質・量、交渉力の格差等があって消費者被害が起こりますので。 それを防止するため、また、消費者が自らの利益の擁護・増進のため、自主的・合理的に 行動できるように自立支援するために消費者教育は重要なんです。消費者教育の機会が提 供されることは、実は消費者の権利なんですということも言っています。審議会の先生方 であるので、たぶん聞いたことはあるかと思いますが、消費者基本法がありますね。昔、 消費者保護基本法という法律、昭和43年に出来た法律が平成16年に消費者基本法にな ったんです。その中に消費者の権利ということを謳っています。この法律の中で消費者教 育ということについても実は書かれています。今回の法律で初めて、消費者の権利が重要 だ、消費者教育は大切だと言ったわけではなく、消費者基本法の理念を引き継いだわけで す。消費者基本法は、あとの話にも関係してきますが、消費者基本計画を作って消費者の ための行政をやるという全体的な消費者行政、消費者の保護、消費者行政の憲法的な意味 合いというべきもの、消費者教育推進法はそれをもう少し特別に消費者教育に特化した法 律なので言い方が適切かどうかわかりませんが、消費者基本法が一般法であるとしたら消
7 費者教育基本法は特別法である、教育に関する特別法であると押さえられるといいのかな と思います。消費者教育を受けることは消費者の権利だということも、消費者基本法の1 7条にあります。そこを見ればすべてそこにあります。 ページをめくっていただきまして。消費者教育推進法の目的は消費者教育を総合的に一 体的に推進することであります。消費者教育は大事だ、大事だと言っていても、それを推 進しないと意味がない。その結果、国民生活の安定及び向上に寄与することとなる。 さて、そう言った消費者教育推進法の目的を言ったうえで、消費者教育とは何ぞやとい うのが、2条に出てきます。2ページの下のところです。消費者の自立を支援するために 行われる消費生活に関する教育、なんだか芸のない説明ぶりなんですが、さっき、消費者 教育の重要性を言ったときに、消費者被害を防止することと消費者が自立すること、その 2つのために重要だと1条では言っていますが、ここの定義の部分では、被害を防止する ということは言ってなく、自立を支援するために行われる教育とだけ言っている。そこで、 なぜ被害の防止が消えたのか。被害の防止も重要なんだけれど、被害を受けずにきちっと 自立していくための知恵・知識を持っていく、そういった能力を高めていくというのが消 費者教育だから自立支援がメインとなっている。それに下の方に、「及びそれに準ずる啓発 活動」とございます。消費者教育と初めて聞くと、学校とか文科省とかに行きがちなんだ けれども、生涯学習とか生涯教育という言葉がありますように、概念としてはもっと広い ですね。学校だけで消費者教育をするわけではないですね。教育という言葉にあまりこだ わり過ぎないでほしい。啓発活動も入るんです。審議委員としてのお立場から消費者教育 推進が出来ているかと見るときに、必ずしも学校だけでやるものではないということを忘 れないでくださいねというメッセージになると思います。 括弧の中が重要なんです。読み飛ばしてはいけません。「消費者が主体的に消費者市民社 会の形成に参画することの重要性について理解及び関心を深めるための教育を含む。」消費 者市民社会の形成というものは重要だ、皆さんそれに係わってくださいと教えることも消 費者教育に入っていると書いてあります。 さて、消費者市民社会って何ですかというと、次のページ、第2条の第2項になるんで すが、消費者市民社会とは、個々の消費者には特性があります、消費生活にも多様性があ ります、それをお互いに尊重しましょうということ。自らの消費生活に関する行動が将来 にわたって内外の社会経済情勢及び地球環境に影響を及ぼし得ることまで自覚して、公正 かつ持続可能な社会の形成に積極的に参画する、そういう市民たちがいるという社会が消
8 費者市民社会なんです。 この概念はルーツを辿りますとヨーロッパ、特に北欧ですね、ノルウェーとかですね。 持続可能な社会っていうのは、環境問題でよく取り上げられている概念とルーツは一緒で、 今ここで自分が楽しく消費生活が送れたらそれでいいというわけでなく、先のことまで考 えましょうよ、そこまで考えないと駄目な時代になってますよと言いたいんです。今まで の消費者教育、消費者啓発というと、悪質商法ご用心とかドライヤーから火が噴くから気 をつけてねとかがメインになりがちなんですね。もちろんそれも大切なんですが、それに 加味して、もっと先のことまで考える、今のあなたの幸せだけでなくそこまで考えてねと いう理念が入っています。ここは難しい概念だし、わかりにくいので、飛ばしてしまおう としがちなんだけれども、ここを飛ばしてしまうと消費者教育推進法の意義が半減してし まうと考えられています。これは学者の方の言葉です。 消費者市民社会って、そんな言葉聞いたことがないよっていう人が圧倒的多数のはずで す。だけど、造語ではありません。ここで作ったわけではありません。日本の政府の中で も消費者庁をつくる前に、消費者行政推進基本計画というものが閣議決定されております。 平成20年、2008年6月27日に閣議決定されております。この閣議決定の中で、こ れからつくるべき役所は消費者のための役所でないといけないんだと、消費者市民社会を つくるためにもその役所はいるんだということが実は書かれてまして、消費者市民社会っ て何かというと、個人が消費者という役割において、倫理問題とか多様性とか世界の情勢 とか将来とかを考慮することによって社会の発展と改善に積極的に参加する社会、さっき 言ったことと同じようなことですね。倫理的なこととか、将来的なこととかまでを考える 社会を意味していて、ここからだけ覚えていてほしいんですけれども、生活者や消費者が 主役となる社会、それを消費者市民社会というんだよって閣議文書には書かれています。 消費者が主役って何かというと、消費者が未来永劫という言い方は変ですけど、将来のこ とまで意識した消費者がいて消費生活を送っている社会なんだそうです。そういうことな ので、初めて出てきて突拍子もないことのように見えるかもしれませんが、消費者庁をつ くる前から政府も意識している言葉であります。 まず、ここまで、時間をかけてご説明してまいりました。何でこんな法律をつくったの というと、世の中の流れ的には、消費者を教育するということが、単に、ここの目の前の 消費者を救うためだけでなくて、世の中を持続的に発展させていくためにも必要なんだと いう、そういう、わりに壮大な背景があります。
9 その次に、基本理念が具体的に定められて、理念ですので具体的でもないのですけれど も、消費生活に関する知識を習得するだけではなくて、適切な行動に結びつける実践的能 力の育成、なので、学校教育でいくら、例えば、消費者教育科をつくって受験科目として 偏差値をつけたとしても、その知識だけでは意味がない。実践的に生活できる能力になら なければ意味がない。そういう性質を持っている消費者教育というものを理解してほしい。 そして主体的に、消費者市民社会の形成に参画できるような人を育成してほしい。そのこ とも考えながら、国や地方はやってください。もうちょっとブレークダウンして、それは どんなふうにかと言うと、体系的に、幼児から高齢者まで。幼児に消費者教育って、何で すかそれって言った方がいるんですけれども、いやいや、小さなときから家族の方と生活 しながら、起きたら歯を磨く、顔を洗うとか着替えるとかそういう生活習慣を含めてすべ て消費者教育だし、その子の成長に応じて教えていくことがいっぱいあるんですよ。高齢 者になっても消費者教育、新しい知識や知恵を身につけるとか、周りに伝えていってもら いたいということで、体系的に、年次を追ってずっとあるものなんですよ。ということと、 あとは、効果的に推進しなさいといわれていまして、学校、地域、家庭、職域など、それ ぞれの場の特性に対応して、多様な主体間で連携をとりながら、主体の連携、これはわり とキーワードですが、行政の場で、行政が何かやるときに、消費者団体や学校もいっしょ になってやれたらいいよねって、そういうことです。 新しいポイントして、非常時の合理的行動の知識理解というものも考えなさいと。これ は、大震災の後に法律が出来たというか、法律を練っていたときに大震災が起こったとい う事情がありますから、これは非常時の教育ってのも消費者教育の中に入れなきゃという ことで入ってきたものです。また、環境教育、食育、国際理解教育等との有機的な連携と あります。ここでも連携が出てきます。学校教育において、国語、算数、理科、社会以外 において○○教育というものが非常に多くて学校の先生はたいへんだという言葉はよく耳 にします。消費者教育ってのも、また、同じような○○教育かと思われるんですけど、そ うではなくって、今まであるそれぞれある教育と連携しながら、消費者教育というかたち で、この法律も出来たことだし、一体的に推進しましょうということを基本理念の中で謳 っております。 めくっていただきまして、国における消費者教育推進の施策ですね。国は何をやるか、 ざっと言いますと、さきほどの責務に則って総合的にリードして行きなさいということで すね。基本的にどんなふうに消費者教育をやるかというために、基本方針を策定する、国
10 にとっては基本方針の策定は義務です。これは、内閣総理大臣と文部科学大臣が案を作成 します。べつに大臣が2人だけで作成するわけではありません。文科省と消費者庁とで協 同してやりなさいということを法律が言っています。そして内閣総理大臣たちがその案を 作るんだけれども、それは閣議で決定しなさい、つまり全省庁一体となりなさいというこ とです。連携をするとか、消費者が主体となる社会は、縦割りではなくて、横串を刺した ような社会でなきゃいけない、そういうための教育なんですから、この基本方針もそうい うものであれと言っています。その方針をたてるために、その案は役所で作ったとしても、 消費者教育推進会議とか消費者委員会とかで審議を経て、いわゆるパブリックコメントの ようなかたちで消費者その他の意見を反映しなさいと言われています。 今ちょっと出てきました、消費者行政推進のための会議というものを国の審議会として 消費者庁に設置することが決まりました。実は今まで消費者庁には審議会というものがあ りませんでした。この10月に事故調査委員会ができまして、これが、国にできた審議会 第1号で、消費者教育推進会議が第2号で、べつに皆様にはあまり関係なないことですけ れども消費者庁にもそういうものが出来ましたよということです。ここまでは国の義務で す。さて、その中身はいうとこれからです。 最後にまた言いますが、まだ法は施行されておりません。8月22日に交付して、公布 後6ヶ月以内に施行するとなっていますので、施行後にこれは動くんですが、皆様方は長 崎県の審議会の先生方で、長崎県の、都道府県の審議会のひとつですよね。地方公共団体 は何をしなくてはいけないかというところが次なんですが、責務というところは国と同じ です。基本理念に則り、消費生活センター、教育委員会その他関係機関相互間できちんと 連携しなさい。それに地域の状況に応じてやってくださいということも明文化されており ます。また、都道府県の消費者教育基本計画も作りなさい、同じことを市町村にも言って います。これは括弧にありますとおり努力義務です。義務と努力義務というのはちょっと ニュアンスが違いますね。 次のページの上にあります消費者教育推進地域協議会というものも努力義務です。作っ てください、よろしければというニュアンスでしょうか。これは、国の基本方針を立てて、 推進会議でもんでというかたちと同じになっています。地域で協議会を作って、そこで多 様な皆様方の意見を反映させて、よりよい消費者教育を作っていってくださいねというこ とが法律では書かれています。理想論を言えば、国が基本方針を立て、推進会議を作って、 地方の皆様に紹介したら、都道府県でも同じような会議を作って方針を立てる。市町村で
11 も会議を作って、計画を立てる。津々浦々で消費者教育が出来る。これが理想の姿です。 話しは前後しますが、消費者教育って、いくら国が、ガーガー言っても、いくら机の前で 協議しようが、このように皆様方と協議してもほとんど意味がなくって、現場でどれだけ、 一人ひとりの消費者のもとに伝わるかが大事なわけですので、なので、消費者が主役の社 会でもあるわけですから、そうなると当然、市町村の役割というのが期待が大きいです。 しかし、現実は財政が厳しいとか、ほかにもいろいろやることがあるとか、そのあたりは 理想論と現実との隔たりがあるかとは思いますが、条文の建てつけとしましては、そうい うかたちで作っていって、市町村の、消費者の身近なところで消費者教育をしてください というような法律になっております。 今、義務というところを、努力義務と申しました。次のスライドですが、基本的施策と いうところに義務規定が置かれております。これは、国も地方公共団体もいっしょです。 その第1号が、学校における消費者教育の推進です。11条です。次が、大学等における 消費者教育の推進、12条です。ページをめくって、地域における消費者教育の推進、第 13条。人材の育成等、第16条。この4つの条文は、地方においても、義務ですから、「で きたらやってね」ではなくて、「ねばならない」というものです。やらなかったら捕まるか というと、そういう世界ではありませんけれども、重さが違いますということなんです。 それで、ここが肝と言えば肝なんですけれども、計画を一生懸命作るのに時間を割いて いただくよりも、ここから以下の義務とされている実務的な消費者教育を推進してほしい ということが、本音といいますか、現実の姿だろうと思います。学校における消費者教育 というのは発達段階に応じた教育機会の確保とありますが、学校教育の学習指導要領とい う部分に大きく絡んでまいります。となりますと、地方行政やわれわれのような消費者行 政の場面でいくら言っても、あまり実行性はないです。ないですと、あまり言い切っては いけないですが、学習指導要領というかたちでまずは動いていますから、そこを無視でき ませんということです。ただ、教職員対象の研修だとか、人材の活用とかいう部分では、 消費者行政でも係わっていける分野だとは思います。 それから、大学等における消費者教育の推進は、大学というところは専門学校とか専門 教育という場面ですが、これは自主独立を旨としていますから、あれやれこれやれとは本 来言えないはずです。ただ、学生等における被害防止のための啓発等に努めるように、行 政機関や学校に働きかけてくださいというような条文なんですね。最終的な判断は誰がや るのかというと、大学側にあるわけですけれども、そういったところで、消費者教育がで
12 きるような仕掛けづくりだとか、援助だとかは行政の努めであると言えるかと思います。 教職員の研修だとか情報提供についても同じような意味あいです。 その次の13条、地域における消費者教育の推進ですが、右上に「国、地方公共団体、 国民生活センター」とありますが、その人あてに義務を課しているわけですから、国民生 活センターを含めて、それぞれが、それぞれの場に応じてこれをやれよということが義務 化されているんですね。それでは、地域における消費者教育って何かというと、条文を見 ていただいてもよろしいんですが、国、地方公共団体及び独立行政法人国民生活センター は、地域において高齢者、障害者等に対する消費者教育が適切に行われるようにするため、 民生委員法に定める民生委員、社会福祉法に定める社会福祉主事、介護福祉士その他の高 齢者、障害者等が地域において日常生活を営むために必要な支援を行う者に対し、研修の 実施、情報の提供その他の必要な措置を講じなければならない。もちろん、国、地方公共 団体及び独立行政法人国民生活センターは、地域において高齢者や障害者等に対して適切 に消費者教育をしなければならないのだけれども、具体的にはその支援者に対して、情報 提供をしたり、研修をしたりしなさいという内容になっております。なので、この部分を 考えますと、もちろん消費者センターが今まで行っているものと同じなんですけれども、 見守りという活動が地域で進んでおります。これは、どちらかというと、命の見守りとい うことがメインのところが多いのですが、消費者に対する見守りということで、地域の民 生委員さんとか介護関係の方とか連携をして消費者教育をしてくださいよと条文で言って いるわけです。このあたりが地域でできる大切な部分なんではないかなと思います。国が どれだけ言っても、地元の皆様方、関係各団体、民生委員の一人ひとりがどれだけ係わっ ていただけるかというところに尽きる問題ですから、ここが、消費者教育推進法が出来た から力が入れやすい部分というか、力を入れていただきたいところであります。 人材の育成等というところも義務になっていまして、教育を担当する人、担い手を育て るということですね。一人ひとりに直接教えることは到底無理ですから、どうやって伝え ていけるかということを考えてもらいたいということが言われております。 あとは努力義務ですが、付随するような話ですね。教材を作ってそれを活用しなさいよ とか、調査研究とかもしなさいよとか、情報収集や提供もしなさいよとかが努力義務とし て書かれています。 次のページには、消費者団体の努力、事業者及び事業者団体の努力、事業者及び事業者 団体による消費者教育の支援について触れていますが、これは行政だけでなくいろんな立
13 場の人や団体が連携して消費者教育できるように努力してくださいということが書かれて おります。それで、事業者団体、今日も事業者団体の方がいらしておりますが、事業者、 事業者団体に対しては資金の提供もしてねということが努力義務になってますね。つまり、 消費者教育を、もちろん主体として消費者に対して係わるいろんな場面で情報提供してい ただくんだけれども、そういう活動をがんばっている消費者団体と連携して、資金供与な どもしたうえで、いっしょに地元の消費者教育を盛り立てていってくださいねということ が条文上、第14条などに書かれております。 そういった消費者教育の推進について、ざーっと見ていただきましたが、消費者教育は 一人ひとりの担い手がいないとできないし、役にだけでは到底無理ですし、いろんな人の いろんな知恵を絞ってやってくださいねということです。最初に消費者庁のポータルサイ トについてお知らせしましたが、そういったところに国としては、具体的な消費者教育の 方策をアップしていってみんなで使えるようにしたいなと考えているんですね。要は、国 は情報をどんどん提供するが、そのおおもとなっているのは地域での取組、地域でがんば っている皆様からの情報をいただいて、それを他の地域へ流していくということを国とし てもやりたいし、県にもそういうことをしていただきたいし、県から市町村の人が情報を 得て、うちの町でやっていないけど、あの町でやっているし、お金もかからないのであれ ば、うちの町でもやってみようかというように地元の消費者行政に繋げてみたいというよ うに考えております。 あと基本法の消費者基本計画と消費者教育推進法の推進計画の関係というのは、さっき も少し言いましたが、特別法と一般法という関係です。今ある基本計画の中にも、消費者 教育の推進については載っています。それで、たぶん足りているところが多いんです。け れども、改めて、法律が出来ましたんで、これを機に見直してくださいよというくらいの ニュアンスでいいんだと思うんです。わざわざ別の委員会作って、別の会議作って、別の 基本計画作ることが目的ではありません。なので、一人ひとりの消費者のためになるもの は何なのか、今やっているものは何で、この法律から見て足りているのか、足りないかと いうところの検証はどこかでしていただいて、足りない部分を今ある基本計画に載っけて いくようなイメージでいいのではないかと思います。 この審議会と推進会議との関係はどうなのかと、いろんなところで聞かれるが、審議会 の中に、推進計画を立てるための推進協議会的な要素をプラスアルファーし、それを、部 会にするとかやり方はいろいろでいいと思うんです。
14 条文を見ますと、消費者、消費者団体、事業者、事業者団体、うんぬんと書いてあるの で、このメンバーさんに学校関係の方が入れば、推進協議会と同じ要件になりそうなので、 そういう工夫をするとか、そんなかたちで考えていただければいいのかなと思っています。 やり方はもちろん自由ですし、努力義務ですので、優先順位的には、まず、今やっている 地元の消費者教育の啓発というのをちょっと整理してみていただき、せっかく法律も出来 たんだしというところと、今日はあえて、端折りつつ言っていますが、財政上の措置とい うのも国の義務であり、地方の努力義務なんですね。でも、ない袖は振れないということ ですから、この法律ができたからといって、すぐに財源が降ってくるほどあまくはないで すから、まあ、残念な現状なんですね。そこは、さきほども出ました、地方への交付金と して今財政当局とやっております。どれだけお金がとれるかというところから、組み立て ていってもらうしかないと思ってはおります。でも、せっかく法律出来たんだし、何かひ とつでもこの法律に乗っかってやったねということはつくりたいのがたぶん人情だと思う ので、ぜひ、こちらのほうで、あの、県の方針がありますので、私が今、ここでこうして くださいという意味ではないんですけれども、法律が出来たんだから、皆様方が県のこと をチェックなどしていただくときに、ポイントとして、この視点も忘れてはいけないねと いうことで思っていただければありがたいです。 長崎県が何かすばらしいことをなさったら、その情報をいただいて、まだやってない他 県などに情報提供するなどしていければとも思っておりますので、ぜひ、よろしくお願い いたします。県や市町に呼ばれて話をする機会も多いんですが、県や市町の担当者からい ただいた質問などを、そういったものを Q&A というかたちで国としては出していく必要 があるなと遅まきながら思っているところです。 議員立法なものなんですから、作るときの情報はあんまりないんですね。そういうもの なのかと皆様は意外にお思いになるかもしれませんが、理念としては誰も文句の付けよう のない法律だと思うんです。ただ、どれだけ現実に進められるかということが、これから のいろんな知恵次第だと思います。また、皆様、専門的なお立場でお気づきの点がござい ましたら県を通じてでも消費者庁の方にでもお知らせいただければありがたいなと思って います。ということで、ご説明は以上でございます。ありがとうございます。 ○会長 ありがとうございます。法律のご説明、私たち、なかなか馴染みがないところも ございます。これは、ぜひ聞きたいというところがございましたら、もう少しだけ居ても
15 らいますので、ご質問の時間を取りたいと思います。せっかくおいでいただいているので、 ご遠慮なくどうぞ。 ○委員 説明の中で、都道府県消費者教育推進基本計画を策定する委員会みたいなものを 作る。県であれば、県の消費者審議会の部会みたいなもので対応できないかという話しの ようでしたが、さて、市町村の場合は何をすればいいのかなと思ったところでございます。 努力義務ということで、できるところからということでしょうが、どういうかたちで進め ようと考えておられるのか、そこらへんでアドバイス的に教えていただければと思います。 ○消費者庁米山係長 はい、ありがとうございます。本当に悩ましい部分ですね。市町村 といいましても、政令指定市のような市もありますので、例えば、神戸市なんかだと本当 にいくらでもすばらしいものをいくらでも持っているというニュアンスの市もあります。 ただ、市町村となりますと、本当にそこでそんなことができるんですかというと、難しい のではないかと思います。 それで、努力義務だということもあり、常識的に考えたら、国が基本方針を立てて、推 進会議をやってますよということを情報提供していくなかで、基本方針を作っていく段階 でも、市町村、都道府県とは、やり取りをしていきたいと思っております。それをまた踏 まえて、都道府県が推進計画を立てる。それで、その立てている過程のなかで、地域に密 着して、このあたりは市町村に強くやってもらえばいいねとか、もし出てくれば、そこに 働きかけるような、なんというか、順番でやっていくしかないのだろうなと思います。ハ ット、きれいに、例えばですけれども、形式論だけで言えば、どこかに人物集めて、どこ かに消費者も事業者もいるのだろうから、学校の先生を捕まえてきて、あなたは推進会議 の委員会のメンバーですよとして、作文して、やろうと思えばやれないことはないのだけ れど、そんなことやってもぜんぜん意味がないと思っております。 また、類似の質問で、よく「雛形はつくらないんですか?」と聞かれます。雛形といえ るかどうかわからないですが、基本計画を国が作り、県が作り、活動をしていることの情 報を提供していくなかで、できるところの市町村からやっていただこうというふうには思 っているし、Q&A というかたちで行政向けに、こういうことは気をつけて、こういう人を 入れるといいですよとかの情報は提供していかないといけないねということを内部で話し をしているところでございます。ただ、決め手はないです。難しいだろうなとは思ってお
16 ります。 ○会長 ありがとうございます。ほかにございませんか。それでは、私の方からですが。 この法律は、施行が11月か12月くらいになって、説明資料にございますが、来年の6 月くらいに基本方針が閣議決定となる予定だとのことです。基本方針に係わって、地方の 段階ではなかなか教育に関しての何らかの事業支援などがあれば望ましいとは思いますが、 これまでも審議会の中でありましたが、そういう予算措置のようなことまで、まだまだ見 通しはありませんでしょうか。 ○米山係長 お金のことを言われると、お金はないんで見通しは暗いんで、ただ、説明の なかでは、端折って説明はしませんでしたが、委員会からはなるべく早く法律施行をしな さい、してくださいと言われております。けれども、推進会議を作ってから、パブコメと いう、そのあたりの審議の過程はできるだけ明らかにしていくことで、今申し上げた、国 は今どんなことをしようとしているのかという情報は、早め早めに都道府県には届けてい くようにしたいんですね。その上で、基本方針が閣議決定されれば、だいぶ見えてくるだ ろうなと、そうすると、その次の年度の予算をつくる、予算を立てるということについて は、国のものを基準というか、ある程度うちの県であれば、このくらいのことはやんなき ゃいけないなとか見えてくるんではなかろうかと思っております。予算取りのための段取 り的には、6月くらいで、次はいけるかなと、この法律はさっきから言うように、議員立 法で、しかも国会さまがいろんなことで、こんなになっている状況なので、この法律もで きるできると言って、実は、今年の3月くらいにできるって言われていたんです。もし、 そうなっていたら、次の予算についてのタイミングについても、どうにかなっていたとは 思うんですが、8月でしたので、どうにも間に合わない、中途半端なところから施行とい うかたちに、年度途中からの対応となったという話でした。ということで、1年ちょっと 遅れることとなった。そういう話もあるので、こういうかたちで予定を立てていくという ことで、次の次の年度に県の行政には反映できるだろうと思います。そのために、予算を 取る口実はできるだろうとは思います。理由付けはできるだろうと。ただ、そのお金はど こから出るのだろうかというと、消費者庁はがんばらないといけない。国が国ですからと いう、そういう状況です。
17 ○会長 率直なご説明、ありがとうございました。ほかにございませんでしょうか。 消費者庁消費生活情報課 米山係長 様には当審議会のため、ご多忙の中、駆けつけてい ただき、本当にありがとうございました。それでは、米山係長は所要のため、ここで、ご 退席となりますので、今一度、大きな拍手をもって、感謝を表したいと思います。それで は、10分間の休憩をとります。 ○会長 再開したいと思います。 これから、6番目の議題の、前回審議会以降の経過の報告を、まずはセンター報告から いきます。 1番目の消費生活センターの報告を食品安全・消費生活課からお願いしたいと思います。 山口企画監、お願いします。 (報 告)(2)消費生活センターの報告 ○食品安全・消費生活課山口企画監 食品安全・消費生活課の山口と申します。よろしくお願いします。座って説明させてい ただきます。よろしくお願いします。 それでは、消費生活センターの報告ということで、資料の1から説明させていただきま す。資料の1でございますが、平成23年度の長崎県消費生活センターの相談業務の実施 結果についてということでございます。大きく色塗りしてますけども、相談件数は3,7 48件、前年度比で8.6%の減少でございます。年代別で見ますと、70歳以上の件数 が最多となっておりまして、利殖商法の件数が大きく増加したと、ざっくり言いますとそ ういう特徴がございます。 それでは、個別に、かいつまんで説明させていただきます。 裏のページをめくっていただきまして、まず、受付件数でございます。特に、下線で引 っ張っている部分を中心に説明させていただきますので、よろしくお願いします。23年 度は、先ほども申しましたように、3,748件、前年度比352件の減少、率で言いま すと8.6%の減少でございます。下の表の1にございますように、平成16年が10, 961件ということで、ここまでずっと増えていましたけども、平成16年度を機に年々
18 減少傾向でございます。 それから、(2)の当事者別の年代別内訳ということでございますが、これは70歳以上 だけが昨年度に比べますと増えておりまして、その結果、70歳以上が、年代別では一番 相談件数が多くなったということでございます。 それから、次のページの(3)番の商品・役務(サービス)の種類別上位件数でござい ますが、下の表の3を見ていただきますと、商品では、1位、2位は昨年度と変わりませ ん。健康食品と自動車となっていまして、3位に化粧品というのが、昨年の8位から大き く伸びております。それから、5位のアクセサリー、これも昨年10位から大きく伸びて おります。それから、右の方の役務(サービス)でございますけども、1位から3位まで は、デジタルコンテンツから不動産貸借と、これは、昨年と順位は変わりません。4番目 に、ファンド型投資商品ということで、これが、昨年の8位から4位に上がっております。 それから、8番の公社債、これは圏外から8番になっております。それから、10位に宝 くじと、これも圏外から上がってきております。 それから、(4)の年代別の上位の商品・役務でございます。これにつきましては、次の ページ、3ページの表の4をごらんください。表の4を見ていただきますと、一目瞭然と いいますか、70歳以上の部分が、60歳代以下と比べますとかなり特徴的な順位になっ ておりまして、1位が健康食品、2位がファンド型投資商品、3位が公社債ということで、 20歳未満から60歳代までは、1位がデジタルコンテンツ、2位がフリーローン・サラ 金、3位が不動産貸借というのが多くございますけれども、その中でも特徴的な順位とな っております。 それから、(5)番目の特定商取引法に該当する販売方法でございます。全体の特殊販売 に関する苦情・相談件数は、1,998件ということで、全体の半数以上を占めておりま す。形態別に見ますと、「訪問販売」、「マルチ等商法」等が減少しておりまして、「電話勧 誘販売」が増えているということでございます。それから、高齢者から苦情・相談が多い 販売方法としましては、家庭訪問販売と電話勧誘販売があります。若い年代では、インタ ーネットや携帯電話等による通信販売が多くなっております。今の関係は、次のページ、 4ページの表の5−3のとおりでございまして、70歳以上では「家庭訪問」や「電話勧 誘販売」というのが、ほかの年代と比べますと多くなっております。それから、「インター ネット・携帯電話等」、真ん中あたりですけど、これにつきましては、比較的各年代満遍な く相談が寄せられているということでございます。
19 次に、(6)番の多重債務でございます。これにつきましては、中ほどにありますように、 相談件数は前年度が356件でございましたけども、23年度は171件ということで、 約半減しているということでございます。多重債務に陥った主な原因について見ますと、 生活費が34.5%、一番多くなっておりまして、次いでギャンブル等遊興費が25.7% というふうになっています。多重債務につきましては、平成18年度の件数が1,300 件超えておりましたけれど、それから、年々減っておりまして、23年度は185件とい うことで、これも減少傾向でございます。 それから、次のページでございます。 (7)番の処理結果ということでございますが、県の消費生活センターに寄せられました 苦情・相談の処理結果につきましては、助言が2,395件、斡旋が409件となってお ります。 それから、次の、ちょっと飛ばしまして、7ページの高齢者の消費トラブルということ でございます。これは、先ほども説明しました分とちょっと重複しますけども、高齢者の 消費トラブルがかなり多いということで、再掲といいますか、再度記載している部分でご ざいます。70歳以上の高齢者に関する苦情件数は17年度をピークに減少しております けども、相談件数全体に占める構成比は18.2%ということで、上昇しております。ま た、家族や知人など本人以外からの相談というのが、この70歳代以上は特に多くなって おりまして、39.2%が本人以外からの相談ということになっております。 それから、次のページ以降は、高齢者を狙う悪質商法の手口ということで載せておりま すので、後ほどごらんいただければと思います。 それから、飛ばしまして、12ページでございます。 「くらしホッと安全・安心事業」ということで、先ほども高齢者に係る相談が多いとい うこともございまして、その辺を踏まえまして、県としましても、24年度の新規事業と いうことで、本事業を立ち上げたところでございます。現況・目的のところにも書いてま すように、県内の消費生活相談件数で見ますと、全体的には減少しておりますけども、高 齢者に係る相談というのは、依然、高水準でございまして、先ほども申しましたように、 本人以外からの相談が多いというのも特徴でございます。また、交通死亡事故につきまし ては、高齢者がかかわる部分が全体の過半数を占めているということでございまして、こ ういうことを踏まえまして、消費者のトラブルや交通事故等に巻き込まれやすい高齢者等 に必要な情報をわかりやすく伝え、また、困りごとを聞き取りまして、被害の未然防止と
20 拡大防止を図るということで、今年度から「くらしホッと安全・安心事業」を実施してい るところでございます。 下の1番の事業の概要でございますが、まず、3つほどありますが、その中の1番目と しまして、高齢者の安全・安心のための見守り活動の支援ということで、高齢者の暮らし の安全・安心の確保のために見守り活動を行っていただけるモデル団体を現在募集してい るところでございます。それから、見守りをいただける団体には、啓発物資としまして、 そこに書いておりますように3つの啓発物資を提供するようにしているところでございま す。それから、2番目としましては、高齢者のトラブルの未然防止のための出前講座の実 施ということでございまして、次、3番目が、新たな広報啓発ということで、1,000 万円ほどの予算を組んでおりまして、地元の民法テレビ4局の生活情報番組の中で、悪質 商法の事例とかその対処法などをわかりやすく紹介するということで、今後、今から11 月以降、12月以降ぐらいにかけて、テレビ放送が実施される予定になっております。 それから2番の進捗状況ということで、現在、10月1日現在で、15市町の30団体 からの応募があっておりまして、引き続き募集しているところでございます。 この事業につきましては、裏のページにパンフレットを掲載しておりますけども、これ については省略させていただきます。 続きまして、レジュメでいいますと、②の長崎県多重債務者対策協議会の取組というこ とでございます。資料の2以降でございます。 資料の2につきましては、長崎県多重債務者対策協議会の設置要綱ということで、その 裏のページに別表がございます。第3条関係ということで、こういう関係機関、関係団体 の方々に集まっていただきまして、協議会を組織しているところでございます。 資料の3でございます。資料の3につきましては、国の方から出されています「多重債 務者相談強化キャンペーン2012」ということで、8月10日に、多重債務者対策本部 長の決定ということで、通知が来ているところでございます。キャンペーンの期間としま しては、9月から12月までの4カ月間ということになっています。こういう国のキャン ペーンの実施の通知も踏まえまして、次の資料4でございます。 これは、長崎県の多重債務者対策協議会の24年度の実施要領ということで、今年度、 本県の対策協議会としまして何をやるかということを書いているところでございます。こ の資料は、先般の、先日開催しました長崎県の多重債務者対策協議会のときにお出しした 資料でございまして、その後、少し変わっている部分もございますのでその分含めまして、
21 説明させていただきます。 決まった事業の概要でございますが、(1)としまして、無料相談会でございます。実施 の日時は12月21日と22日ということで、金曜日から土曜日ということで、場所は、 長崎市と佐世保市でそれぞれ開催することにしております。それから、次のページでござ いますが、無料相談会とあわせまして、(2)の無料電話相談でございます。これも無料相 談会にあわせまして、電話による無料相談を実施すると。ただし、この電話につきまして は、長崎地区に設置するということにしております。それから、(3)番目の街頭キャンペ ーンの実施ということでございます。実施概要のところでは、11月下旬から12月上旬 というふうにしておりますが、その後、調整で、12月3日の13時30分から15時ま で、浜町アーケードで実施するように予定しておるところでございます。それから、(4) 番は、市町職員の研修ということで、(5)番が、チラシの設置ということで、これは、今 年度初めての試みでございますけども、親和銀行、十八銀行の各店舗のATMコーナーに チラシを置かせていただくということにしております。 それから、この中には記載しておりませんが、その後、協議会のときの協議を踏まえま して、活動の中で一つ追加するように予定しておりますのが、啓発活動としまして、12 月5日に、県消費生活センターが行っておりますヤング講座の中で、司法書士会によりま す講座も行う予定にしておるところでございます。 以上で、多重債務者対策協議会の取組については終わりまして、続きまして、③の悪質 事業者の行政処分でございます。 資料5をごらんください。 「特定商取引に関する法律」に違反した訪問販売事業者に対する行政処分についてとい うことでございます。主に、高齢者に対してハウスクリーニングや塗装工事等の役務を提 供していました訪問販売業者であります株式会社Meisters.(マイスターズ)、長 崎市でございますが、に対して、本年の8月24日付で特定商取に関する法律第7条の規 定に基づきまして、次のとおり行政処分を行ったところです。同社に係る相談としまして は、昨年の11月初めぐらいから、県内の消費生活センターに相談があっておりまして、 相談者の希望に応じまして、クーリングオフの援助や事業者に対する個別指導に努めてき たところでございますが、同社に対する相談が減少せず、一定の件数が続いたということ で、調査を実施しまして、その結果、法に違反することが認められましたので、違反行為 の是正と改善措置を支持するということにしたものでございます。「記」以下に、事業者の
22 概要、あるいは取引の概要等々書いておりますが、ここでは省略させていただきます。後 ほどごらんいただきたいと思っております。その後に、実際の勧誘の事例を3件ほどつけ ています。この辺もちょっと後でごらんいただければ幸いでございます。 以上ですが、簡単でございますが、私の方からの報告を終わらせていただきます。よろ しくお願いします。 ○会長 ありがとうございました。昨年度、23年度の消費生活センターの相談業務の実施結果、 特に、70歳以上の高齢者についてピックアップをされた報告がありました。それから、 多重債務者の状況、協議会の取組、最後に、行政処分についてということでありましたが、 何かご質問などございますでしょうか。ないようでしょうか。相談業務は、全体として引 き続き減少傾向にある、数としてはですね。しかし、高齢者からの苦情相談が、割合とし ては増えているという、そういう大きな流れがご報告なされたと思います。 はい、どうぞ、お願いします。 ○委員 ちょっとお尋ねさせていただきます。助言の件数の拾い方なんですが、助言というと、 相談者の方に説明をして、解決を図ってもらうという形になってくるかと思うんですが、 その中で、解決まで至ったということで、追いかけるというか、最終的にどういう解決に なったのかとか、解決が図れてないのかとか、そのあたりはどのようにして把握されてい るんでしょうか。 ○食品安全・消費生活課渡辺補佐 実態として、相談が終わって、例えば、お金が返ってくると、その段階で、お金が返っ てきたことを確認した段階で、一応終わっているといった状況になります。もちろん、多 重債務とかそういった部分については、その後のフォローというのが非常に重要だとは認 識しておりますけども、今の体制ではそこまでいかないと、しいて言えば、福祉部門に引 き継ぐとか、そういった状況でございます。なかなか後々のケアまではちょっとできない と、相談業務で、一たん解決したら、一応そこで終わりというふうなのが現実です。
23 ○委員 ここからは、私の意見としてお聞きいただければと思うんですけれども、例年、数字と いうのをどう扱うのか、どう見るのか、相談件数が減るというのがいいのか、悪いのかと いう議論が、出てくるかと思います。一つ、やっぱり相談件数そのものが減るというのが、 消費者自身が自立して、自分たちを守っていると、言ってみれば、教育なり啓発なりとい うのが功を奏しているとか、そういった見方も出てくるので、相談件数そのものが減って くるというのは、一つ、よかったり、悪かったりの両面で扱わざるを得ない。ただ、救済 がされたとか、そのあたりの数字というのを、逆に伸ばしてこないと、例えば、相談件数 が年々減ってきていますと、そうしたときに、消費者行政そのものが、意味がなくなるん じゃないかといったらあれですけれども、役割というのが小さくなってきているんじゃな いかと、こう誤解されてしまうと困るだろうと思うんですよね。それをフォローするため には、助言であるとか、斡旋であるとかの解決率なりというのを、数字としてできるだけ 上げる努力をしていただく必要があるのかなと。今回、5ページ目、6ページ目から上が ってきている数字なんですが、助言の件数が大幅に減ってしまっている。それから、救済 された金額が2億円あったものが1億5,000万円ということで、25%ほど落ちてき てしまっている、そうすると、解決率であるとか救済額というのが、これも減ってしまっ ているという結果に見えてしまう。やはり消費者行政の重要性をこれからうたっていくう えで、このあたりの数字というのを、できるだけ向上させていただきたい。そのためには、 助言によっての件数が減るということも大事でしょうけども、やっぱりその結論として、 解決に至っているというところを、できるだけ把握をして、この報告の中に極力反映をさ せるような努力をしておく。もう助言して、そのままで終わってしまうと数字として反映 できなくなってしまいますので、極力そういったところを拾い上げるような努力というの もして、数字としても、やっぱり行政として意味がある、効果を出しているんだというと ころを、アピールをする努力をぜひしていただきたいなというふうに思いました。 ○会長 よろしいでしょうか。今の委員さんからの、昨年度のこの審議会でも同様の議論をして きたと思うんですけれども。 ○食品安全・消費生活課渡辺補佐
24 表7−1の処理結果のところで、助言の数が下がっております。情報提供のところが大 きく伸びてきております。実は、これは、助言と情報提供というのは非常に紙一重のとこ ろでございまして、どっちともとれるというふうな状況がずっと続いておりまして、23 年度、きちんと整理しようというようなことで、相談員さんたちと協議しまして、線引き をした結果、その実態により合ったような形での、これまでずっとファジーのままで助言 になるという格好でやってきておったんですけれども、整理し直した、見直したというこ とで、この数字になっております。 それから、通常のこの報告書には、斡旋解決率、これは従来載せていなかったんですけ ど、基本計画の中で数値目標として掲げて、斡旋解決率8.7%を維持するんだというふ うなことで取り組んでおります。その斡旋解決率というのは、なかなか一般の報告書では なじまない部分なので、ここで上げるのはどうかなというのはありましたので、これには 載せておりせん。しかし、基本計画の中では、数値目標としては掲げまして、実は、23 年度は10.8%ぐらいの斡旋解決率を達成しております。恐らくこれは7月時点での数 字ですので、斡旋解決率は、時間が経過すると若干伸びる傾向があります。その時点で、 実は、全国で2位ぐらいの斡旋解決率を誇り、九州でも1番という状況でございます。委 員がおっしゃられるように、これはいわゆる記者発表のときの数字なんで、今後、そこら 辺ちょっと考えていきたいと思います。 あと、なかなか救済額というのもきっちり把握できないというようなジレンマといいま すか、救済、解決してもきちんと報告してくれる人ばかりじゃないというようなことで、 ここら辺も若干のずれもありますし、以前は、架空請求の件数というのが非常に多かった というふうなものがありまして、そこら辺で、実態のないところでの救済、ちょっとおか しいですけれども、そこら辺で、相談の傾向によってこれは変わってくるということで、 数字から見ると、減っているんじゃないか、もっと努力しろというふうなことになる可能 性もありますけれども、実態の方から言うと、かなり相談員さん頑張ってやっていると、 私どもでは認識しています。 以上でございます。 ○委員 すみません、では、私の方も補足で、私も、相談員さんとは近しいというか、いろいろ 姿見させていただいているんで、頑張っていらっしゃっているのをよくわかっているんで、