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ブラジル レアル為替相場見通し ~ レアル安トレンドは終わったのか ~ 国際為替部アジア エマージングチーム Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

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(1)

ブラジル・レアル為替相場見通し

~レアル安トレンドは終わったのか~

2016.7.15

国際為替部

(2)

55 65 75 85 95 105 115 13/01 13/04 13/07 13/10 14/01 14/04 14/07 14/10 15/01 15/04 15/07 15/10 16/01 16/04 16/07 (2013年初=100) 東南アジア 北東アジア 中東欧 中南米

2013年からの新興国通貨回顧 ①

米国金融政策正常化の動きの中で新興国通貨は下落、特に中南米・中東欧通貨が大きく下落

2016年に入ると、米金利の低下基調に転じたことで、新興国通貨は上昇

(資料)ブルームバーグ、みずほ銀行

↑通貨高

↓通貨安

バーナンキFRB議長(当時) がQE終了を示唆 (2013年5月23日) 米QE終了を決定 (2014年9月18日) 米利上げを決定 (2015年12月22日)

(3)

13.2% 21.1% 6.7% 0.5% 5.5% 7.3% -6.4% -1.7% 2.7% 4.9% 0.2% 2.0% 1.9% -2.6% RUB BRL ZAR TRY IDR MYR MXN INR THB SGD PHP TWD KRW CNY 2016年初から7月5日までの各通貨騰落率 -58.7% -48.5% -45.3% -38.8% -30.1% -28.8% -25.1% -17.3% -15.2% -13.9% -13.0% -11.7% -8.7% -4.1% RUB BRL ZAR TRY IDR MYR MXN INR THB SGD PHP TWD KRW CNY 2013年初から2015年末までの各通貨騰落率

2013年からの新興国通貨回顧 ②

2016年に入り反発の動きが

(資料)ブルームバーグ、みずほ銀行

資源国通貨・経常赤字国通貨を中心に下落

(資料)ブルームバーグ、みずほ銀行

(4)

2016年 新興国市場を見るポイント

• FRBの年内利上げは0回か1回

• 利上げ姿勢は後退していく見込み

米国の利上げ

• 原油相場は底堅い値動きが続く

• 需給調整は徐々に進展

原油相場

• 年初懸念されていた急減速は回避

• 但し、下振れリスクは依然として高い

中国経済

• ブラジル大統領弾劾

• タイの新憲法に係る国民投票 など

政治情勢

(5)

発表月 2 01 6 201 7 20 18 長期見通し 2013年9月 2.00% - - 4.00% 2013年12月 1.75% - - 4.00% 2014年3月 2.25% - - 4.00% 2014年6月 2.50% - - 3.75% 2014年9月 2.875% 3.750% - 3.75% 2014年12月 2.50% 3.625% - 3.75% 2015年3月 1.875% 3.125% - 3.75% 2015年6月 1.625% 2.875% - 3.75% 2015年9月 1.375% 2.625% 3.313% 3.50% 2015年12月 1.375% 2.375% 3.250% 3.50% 2016年3月 0.875% 1.875% 3.000% 3.25% 2016年6月 0.875% 1.625% 2.375% 3.00%

FRBメンバーの政策金利見通しは引き下がる一方

(資料)FRB、みずほ銀行

長期経済見通しも徐々に下方修正

回を追うごとに政策金利見通しは引き下がる

(資料)FRB、みずほ銀行 1.80 1.90 2.00 2.10 2.20 2.30 2.40 2.50 2013 2014 2015 2016 FRBメン バーによ る長期成長率見通し(中位値) (%)

(6)

原油の供給過剰は継続も、徐々に需給は引き締まる見通し

原油価格も需給の改善に合わせて底堅く推移すると予想

(資料)米エネルギー情報局(EIA)2016年6月、ブルームバーグ、みずほ銀行

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0.0 

0.5 

1.0 

1.5 

2.0 

2.5 

3.0 

2011‐Q1

2012‐Q1

2013‐Q1

2014‐Q1

2015‐Q1

2016‐Q1

2017‐Q1

需給バランス

原油先物(右軸、逆目盛)

(百万バレル/日)

(USD/バレル)

EIA予測

↑供給超

↓需要超

(7)

中国経済が急減速する可能性は後退 ①

(注)2016年1~3月期については、需要別内訳が公表されていない (資料)CEIC、みずほ銀行

GDPの減速ペースは緩やか

人民元安を背景に製造業の景況感が回復

(注)名目実効為替レートは2016年5月が最新 (資料)ブルームバーグ、みずほ銀行 -6 -4 -2 0 2 4 6 8 10 12 14 16 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

(中国実質GDP、前年比 %)

純輸出 総資本形成 最終消費 実質GDP成長率 80 90 100 110 120 130 48 49 50 51 52 53 54 55 56 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 中国製造業PMI 人民元の名目実効為替レート(右軸、逆目盛) (2010年=100) ↑人民元安、景況感改善 ↓人民元高、景況感悪化

(8)

中国経済が急減速する可能性は後退 ②

2015年から価格が上昇する都市が増えてきた

2014年8月来の前年比プラスに

(注)2010年12月までは旧統計。2011年1月以降の70大中都市は各都市の平均。 (資料)中国国家統計局、CEIC、みずほ銀行 (資料)中国国家統計局、CEIC 0 10 20 30 40 50 60 70 12 13 14 15 16 下落 横ばい 上昇 新築住宅価格(前月比、都市数) ‐10  ‐5  0  5  10  15  20  25  30  08 09 10 11 12 13 14 15 16 70大中都市 北京 上海 (前年比、%)

(9)

新興国の政治リスクについて

(資料)ブルームバーグ、みずほ銀行

政治が悪材料となっている国々

政治が好材料となっている国々

当初はモディ首相による改革期待が高まるも、

改革は遅々として進まず

急速な財政悪化と景気後退を引き起こした

ルセフ大統領が一時職務停止に。

最終弾劾決議を経て正式に大統領交代か

ダウトオール首相が辞任

大統領権限強化を巡り、

政局が混乱

8月に新憲法を承認するための

国民投票が行われるも、軍事政権の権

限が強い憲法案が承認されるか不透明

ジョコ大統領の指示により、政府の

インフラ投資が加速し、成長を下支え

政府系投資会社(1MBD)を巡る

ナジブ首相の汚職疑惑

アキノ大統領の指導下、対外負債の返済

及び財政規律の強化が実現

新大統領となるドゥテルテ氏はアキノ政権の経

済政策をどの程度引継ぐかに注目が

集まる

(10)

中南米通貨の相場回顧

ブラジル・レアルは2015年入り後に売りが加速し、アルゼンチン・ペソ、コロンビア・ペソに次ぐ下落率

一方でメキシコ・ペソは2014年中盤まで良好なパフォーマンスを保つも原油安で下げ幅拡大

(注)アジア通貨はJPモルガンアジア通貨指数 (資料)ブルームバーグ

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16/0

中南米主要通貨(2013年初=100)

ブ ラ ジル

メキシコ

チリ

コロ ン ビ ア

アルゼン チン

ペルー

アジア通貨

↑通貨高 ↓通貨安 ブラジル・レアル

16/07

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16/03

16/05

16/07

(USD/BRL)

(BRL/JPY)

BRL/JPY(左軸)

USD/BRL(右軸)

ブラジル・レアル相場回顧

~政治混迷によりBRL安が進むも、弾劾進展から持ち直し~

2015年3月 ブラジル中銀、通貨スワップ による介入停止を宣言 2015年7月 中国株急落 中国経済成長鈍化懸念が波及 (資料)ブルームバーグ 2015年9月9日 S&Pが格付けをジャン ク級へと引き下げ 2015年9月 一時史上最安値(対ドル、4.2478)をつけ るも、中銀総裁の介入積極化を示唆する 発言で一旦戻る

ルセフ大統領退陣の可能性が高まると大きく反発

更にブラジル中銀の介入姿勢が変化するとの期待を背景に、レアル高が加速した

2015年12月18日 レビィ財務相解任 2016年3月4日 ルラ元大統領が拘束 2016年4月17日 ルセフ大統領の弾劾 が下院にて承認 2016年5月12日 ルセフ大統領の一時職務 停止が上院で決定 2016年6 月9 日 ゴールドファイン中銀総 裁が、「為替の変動相場 制を約束する」との表現 で為替介入を控える方 針を示した

(12)

2015年 財政悪化をきっかけに負の連鎖入り

(資料)みずほ銀行

ブラジルにおける『負の連鎖』の概念図

資本流出加速

BRL安

輸入物価上昇

インフレ率上昇

利上げ

内需圧迫

税収減少

財政悪化

格下げ

(13)

20  40  60  80  100  120  140  65 70 75 80 85 90 95 100 105 110 2014 2015 2016 MXN 原油先物(右軸) (2013年初=100) (2013年初=100) 20  40  60  80  100  120  45 55 65 75 85 95 105 115 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 15/07 16/01 16/07 BRL 中国鉄鉱石輸入価格(右軸) (2013年初=100) (2013年初=100)

資源国通貨は商品価格とペースを合わせながら変動

(資料)ブルームバーグ

(注)中国鉄鉱石輸入価格は月次データ (資料)ブルームバーグ ↑通貨高 ↓通貨安

メキシコ・ペソ vs. 原油先物

ブラジル・レアルvs. 鉄鉱石価格

↑通貨高 ↓通貨安

(14)

離脱決定後の値動きは、新興国通貨間でもまちまち

(資料)ブルームバーグ、みずほ銀行 ‐0.6  ‐0.7  ‐1.2  ‐1.3  ‐1.4  ‐2.1  ‐2.3  ‐2.6  ‐2.6  ‐2.7  ‐3.2  ‐3.3  ‐3.6  ‐3.8  ‐4.0  ‐4.1  ‐5.2  ‐5.6  ‐7.1  ‐7.8  ‐8.8  ‐11.1  ‐13  ‐8  ‐3  2  7  日本円 人民元 フィ リ ピ ン ペ ソ タ イ バー ツ イン ド ル ピ ー イ ン ド ネ シアル ピ ア スイ スフ ラ ン シン ガ ポ ー ル ド ル 韓国ウ ォ ン カナ ダ ド ル マレ ー シアリン ギ ブラ ジ ル レ ア ル コ ロンビ ア ペ ソ NZ ドル 豪ド ル ユーロ トル コ リ ラ ロ シアル ー ブ ル メキ シ コ ペ ソ ポー ラ ン ド ズ ロ チ 南ア フ リ カ ラ ン ド 英ポ ン ド 23日終値と24日終値の比較 23日終値と24日高値の比較 23日終値と24日安値の比較 (騰落率、%)

BREXITがブラジル・レアルに与える影響について ①

(15)

BREXITがブラジル・レアルに与える影響について ②

英国・

EU向け輸出が総輸出に占める割合

過去の危機発生時にはBRL安方向に推移

‐40 ‐35 ‐30 ‐25 ‐20 ‐15 ‐10 ‐5 0 5 ‐1 0 1 2 3 4 5 6 Lehman Shock08年 欧州債務危機10年 ギリシャ危機12年 スコットラ ン ド独立投票14年 ギリシャ危機15年 (BRL、危機発生直前月からの為替レート変化率、%) (0が危機発生月) (月) ↑BRL高、USD安 ↓BRL安、USD高 (資料) ブルームバーグ

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20

30

40

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70

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90

メキシコ

イ ンドネシア

マレーシア

タイ

フィリピン

中国

イ ンド

ブラ ジル

南アフリカ

トルコ

ロシア

チェ コ

英国

英国以外のEU

83.2

48.7

44.4

21.9

17.8

16.8

15.6

12.2

10.1

10.1

9.9

4.7

数値は英国を含むEU向け全体のシェア

(%)

(注)基準は2015年 (資料)IMF、CEIC、みずほ銀行

(16)

ブラジル中銀による通貨スワップを通じた為替市場介入

レアル相場と通貨スワップ残高(レアル買いサイド)の推移

通貨安抑制プログラム導入 (13年8月) 新規実施終了 (15年3月) 半年振りに新規実施 (15年9月) リバース通貨スワップ開始 (16年3月) 1,150億ドルまで残 高積み増し 600億ドル程度まで 残高縮小

レアル安

レアル高

Source:Bloomberg

・2015年3月には1,150億ドル程度まで通貨スワップ残高(レアル買いサイド)を積み増し。

・2016年3月よりレアル高対応として、リバース通貨スワップ(レアル売りサイド)を開始、残高は約600億ドル程度まで縮小。

(17)

ブラジル・レアル相場見通し

テメル暫定大統領への期待を背景に当面は底堅い展開も、期待が剥落し徐々にBRL安が進むと予想

財政赤字を膨張させてしまったルセフ大統領の弾劾手続きが進展したことで、BRL売り圧力は一旦後退

足元では、以下の3点を主因としてBRLは底堅い値動き

①景気見通しの改善、②財政再建への期待、③為替介入に中銀新総裁が消極的

但し、テメル暫定大統領は、国民に不人気な構造改革を進めるだけの指導力を発揮できないと見込んで

おり、新政権に対する期待剥落から徐々にBRL売り優勢の展開へ

BRLが本格的に安定するのは、次期大統領選がある2018年まで待たなければいけない可能性も

なお、リオ・オリンピック中に投票が実施されるルセフ大統領の最終弾劾決議において、弾劾不成立と

なった場合はBRLが急落する可能性が高く注意が必要

USD/ BRL 3.1832 ~ 4.1720 3.20 ~ 3.60 3.34 ~ 3.74 3.43 ~ 3.83 3.45 ~ 3.85 3.48 ~ 3.88 USD/ JPY 99.00 ~ 121.70 97 ~ 105 95 ~ 103 93 ~ 101 92 ~ 101 90 ~ 100 BRL/JPY 27.727 ~ 32.407 26.9 ~ 32.8 25.4 ~ 30.8 24.3 ~ 29.4 23.9 ~ 29.3 23.2 ~ 28.7 (注) 1. 実績の欄は6月30日までで、カッコ内は6月30日のクローズ。 2. 実績値はブルームバーグの値などを参照。 3. 予想の欄のカッコ内は四半期末の予想レベル。 (32.111) (28.9) (27.2) (26.7) (26.3) (25.8) 2 01 6年 20 16 年 2 01 7年 (102.70) (100) (98) (97) (96) (95) (3.2130) (3.46) (3.60) (3.63) (3.65) (3.68) 1 ~6月( 実績) 7 ~9月期 1 0~1 2月期 1~3 月期 4 ~6月期 7~9 月期

(18)

何故、日系企業が新興国(特にブラジル)で為替差損を計上するのか

日本(本社)

ブラジル(現地法人)

BRL安を問題視

している企業の声

○現地法人に財務の専門家がいない

○時差・距離の関係から米国の統括会社に任せて

いるのでブラジルの事はよくわからない

○現地の事は現地に任せているが、こんなに差損が

出ているとは思わなかった

○ヘッジ手法が決まっていない

○ヘッジ手法がよくわからない

○米国の統括会社が決めているのでそれに従う

○下手にヘッジすると本社に怒られてしまう

○本社に為替ヘッジを提案しても、現地で決めるべき

だと聞いてもらえない

○外貨で親子ローンを組んでいるがBRL安で返済

元本が増えて困っている

BRL安が問題に

ならない企業の声

○進出時に為替ヘッジ手法をしっかり決めている

○為替は変動するので一喜一憂しない

○ヘッジ手法が決まっている

○米州、欧州、中南米域内への輸出を増加させ為替

変動に左右されないビジネスモデルを構築

○金利差を見込んだ上で、社内レートを設定

○BRL安が進んでいる限り差益が計上されるが、BRL

高になった際どうするか常に考えている

→将来的に問題になる可能性あり

○ブラジルの景気悪化・政治不安だけが要因ですか?

○為替リスクの管理は明確化されてますか?

(19)

為替差損の発生原因(ご参考)

(資料)ブルームバーグ、みずほ銀行

○現地でUSD買いBRL売りをする際の予約レートについて

→金利差のある通貨は、SPOTレート+Forwardレートへの考慮が必要

期間

為替レート(7月6日時点)

SPOT

3.3033

1W

3.3093

1M

3.3336

3M

3.3993

6M

3.4887

1Y

3.6466

○USD買いBRL売りは、予約期間が長くなればなる

ほどUSD高BRL安となる

(輸入)

⇒決済日までの為替をヘッジしたら、採算レートを下回った

(輸出)

⇒決済日までの為替をヘッジしたら、採算レートを上回った

3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 SPOT 1W 1M 2M 3M 6M 9M 1Y スポット+フォ ワードポイント (USD/BRL)

(20)

留意事項

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ものではありません。

ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。

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