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直多角形アートギャラリ問題に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

直多角形アートギャラリ問題に関する研究( 内容の要旨

(Summary) )

Author(s)

糟谷, 咲子

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(工学) 甲第111号

Issue Date

1999-03-25

Type

博士論文

Version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/1832

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名 (本籍) 学 位 の 学位記号番 号 学位授与年月 日 専 攻 学位論 文題 目 糟谷咲子(愛知県) 博 士(工学) 甲第111号 平成11年 3 月 25 日 電子情報システム工学専攻 直多角形アートギャラリ間庖に関する研究

(AStudy ofRectilinearArt GalleryProblems) 学位論文審査委員 (主査) 教 授 後 藤 宗 弘 (副査) 教 授 池 田 尚 志 教 授 田 中 嘉 津 夫

論文内容の要旨

n個の辺で構成された多角形の内部を点光源でくまなく照射,あるいは監視員によって 監視する際・何個の光振あるいは何人の監視員が必要かを問う問題は,一般にアートギャ ラリ監視問題とよばれている・この間題は文字通り実際のギャラリなどに,監視員や監視 カメラを配置して最小人数でくまなく内部を監視する配置を考慮する際に応用できる.ま た,照明により内部をくまなく照らすためのライトの配置を考える場合などにも応用でき る. ギャラリを構成する多角形が一般の多角形の場合には,[山3]人の監視員(点光源)が 必要でありかつ十分であることが証明されている.ただし[Ⅹ]は実数Ⅹの整数部分であ る・また,多角形が互いに直交する辺で構成される,いわゆるn辺直多角形である場合に は,[n/4]人の監視員が必要かつ十分であることが証明されている. この他にもアートギャラリ監視問題は,現在,多種多様な制限を付加された条件の下で 研究がなされている.本研究もまた,監視員の視覚やアートギャラリの形にいくつかの制 限を加えたアートギャラリ監視問題について,監視員の配置問題を考察することを目的と している. 本論文では,特に視野に制限を加えた条件下での配置問題について考察する.実際,監 視員やライトを配置する上で,その視界が制限され妨げられることは多く起こることであ り,監視員配置間額を実用化する際に,このよう、・な制限の下で配置を考えるのは,工学的 に有意義なことであると思われる・本論分は5つの牽から構成されており,以下にその概 要を述べる. 初めに,1章において本論文の目的と得られた成果の概要を述べた. 次に2章においてアートギャラリ監視問題の定義と,種々の条件の下で得られている従 来の結果,およびその証明の概要について述べた.アートギャラリ監視問題とは,どのよ うなことがらを対象にするのかという問題の定義と,従来得られている結果をまとめるこ

(3)

-63-とは,本論文ではどのような対象について考察しているのかを明らかにし,本論文で明ら かにされた事柄の位置付けをするために役立っとともに,それ以下に続く議論の基礎にも なる. 3章では視角に制限のある監視員の配置問題について述べた・一般的なアートギャラリ 監視問題では,監視員は1度に全方位を監視できるものとし,その視角は360度であるこ とを前提としている・しかし・実際の監視範囲が360度であることは,難しいと思われる. よって・視角に制限のある監視問題について,その背景と現在までの研究成果を述べた上 で,直多角形ギャラリに視角90度の監視員を配置する監視間廟の証明と,できる限り少 ない人数の監視員を配置することも考慮し,壁に[n′4]人以下の監視員を具体的に配置す るアルゴリズムを与えた. 4章では,ギャラリ内に障壁が存在し,視界が妨げられる場合について述べた.ギャラ リ内に衝立てなどが存在して・監視員の視界が妨げられることもまた監視問題の結果を実 際の配置に利用する際に多く起こることであるから・このような問題を考察することは有 用である・ここでは特に直多角形ギャラリ内部に・衝立てが壁に平行または垂直に配置さ れる直衝立てが存在する場合について考察した. まず初めに視角90度の監視員を,衝立てのある直多角形ギャラリに配置する問題につ いて考察し,必要十分な監視員の人数が抽+m)′4]であることを示した・ただし,m=4p+2q であり,衝立てを木とみたとき木の次数4のノードの個数をp,それ以外のノードの個数 をqとしている・さらに衝立ての配置によっては,必要十分な監視員数より少ない人数で 監視できる場合があるので・そのような場合を挙げ,少ない人数を配置して監視する方法 について考察し,できる限り少ない人数で監視することができるように監視員を配置する 手順を与えた. 次に視角が制限されない監視員を,衝立てのある直多角形ギャラリに配置する問題にっ いて考察し・視角90度の場合との違いについて述べた・特にここでは衝立てが単純衝立 てである場合に注目した・このとき監視員の視角が360度であることによって90度の場 合に比べ,より少ない人数で十分であることを示し,単純衝立てがk個存在するとき必要 十分な監視員の人数が[山4]+[k′2]であることを示した・さらに,視角90度の場合と 同様にできる限り少ない人数で監視することができるように監視員を配置する手順を与え た. 以上,特に3,4章は本論文で新しく得られた結果である. 最後に5章では・本論文の結果をまとめ,今後に残された間魔のいくつかを述べた.

(4)

-64-学位論文等審査結果の要旨

本論文は,アートギャラリ監視問題について,特に視野に制限を加えた条件下での監視 員配置問題について考察している.監視員やライトを配置する上で,その視界が制限され 妨げられることは多く起こることであり,監視員配置問題を実用化する際に,このような 制限の下で配置を考えるのは,工学的に有意義なことであると思われる.本論文により 得られた成果は以下のとおりである. (1)視角に制限のある監視員の配置問題について考察した.一般的なアートギャラリ 監視問題では,監視員は1度に全方位を監視できることを前提としている.しかし,実際 の監視範囲が360度であることは,難しいと思われる.よって,直多角形ギャラリに視角

ぬ度の監視員を,できる限り少ない人数の監視員を配置することも考慮し,壁に[n/4]

人以下の監視員を具体的に配置するアルゴリズムを与えた. (2)ギャラリ内に障壁が存在し,視界が妨げられる場合について考察した.初めに視 角90度の監視員を,衝立てのある直多角形ギャラリに配置する問題について考察し,必 要十分な監視員の人数を示した.さらに,できる限り少ない人数で監視することができる ように監視員を配置する手順を与えた.次に視角が制限されない監視員を,衝立てのある 直多角形ギャラリに配置する問題について考察し,視角90度の場合との違いについて述 べた. 以上,本論文は,視野に制限を加えた条件下での監視員配置閉居について考察し,結果 を与えた.このように,本論文は,アートギャラリにおける監視員配置問題に関して多く の新しい知見を得たものであり,学術上,実際上の価値は極めて高い.よって,本論文は 博士(工学)の学術論文として価値あるものと静める.

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