準離散対数問題の提起
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(2) p −1 とおく. 2 n 2. y = g i であれば ni が解である. 1. i = 0, mi = ni =. タイプ2の定義 素数 p を法とする乗法群の生成元 g と任 意の元 y が与えられたとき ( n, p − 1) = 1. ⎡m ⎤. 3. mi +1 = ⎢ i ⎥ とする. ⎢2⎥. である n に対し、 n | Ind g y の真偽を判定 する問題を、離散対数問題タイプ2と定 義する.. 4. y < g i の場合、 ni +1 = ni − mi +1 とし、 n. y > g ni の場合、 ni +1 = ni + mi +1 とする. 5. i を1増やして2.に戻る.. タイプ3の定義. p = a n (am − l ) + 1 型の素数( 0 < l < a ) を法とする乗法群の生成元 g と任意の元 y が与えられたとき、 a. n +1. 以上の探索回数は、最悪でも ⎡log 2 ( p − 1) ⎤ となり、タイプ1の解法アルゴリズムが多 項式時間計算量であるなら、この手法も多 項式時間計算量となる.. Ind g y の真偽. を判定する問題を準離散対数問題タイプ 3と定義する.. タイプ2の結果を利用する場合 素数 p を法とする乗法群の任意の元は、 3.離散対数問題への利用 ( n, p − 1) = 1 となる n で一意の n 乗根をもつ. 準離散対数問題の解決がどのように離散 その求め方は、 nX − ( p − 1)Y = 1 を前記同 対数問題の解法に利用できるかを示す. 様に拡張ユークリッドの互除法をもちいて X を求める.乗法群上の任意の元を X 乗 タイプ1の結果を利用する場合 することにより、その元の n 乗根を求める もし、タイプ1が解決したならば、それ ことができる.この n 乗根演算を活用する を利用して乗法群上の相異なる2つの任意 の元の指数の大小を比較できることになる. ために、 n を因子にもつ指数を探さなけれ つまり、 a, b( a ≠ b) に対して、 ばならない.それは、 n Ind g y の真偽をタ. Ind g a < Ind g b. イプ2の解法を用いて判定し、これが真に なるまで y を g −1 倍することを繰り返して、 n を因子にもつ指数を探すことができる. 探索回数は最大 n − 1 であり、 n 乗根演算の 最大回数は ⎡log n ( p − 1)⎤ である.タイプ2. の真偽が決定できることなる. まず、その決定方法を示す. 与えられた a, b( a ≠ b) に対して、 a の乗法 逆元を求める.求め方は、 aX − pY = 1 を 拡張ユークリッドの互除法を用いて X を解 く. X が a の乗法逆元 a −1 である. a の乗 法逆元 a −1 と b を掛け合わせたものをタイ プ1の解法で判定にかける.つまり、. が多項式時間計算量の解法アルゴリズムで あるなら、この手法も多項式時間計算量と なる. タイプ3の結果を利用する場合. c = a −1 × b mod p p −1 p +1 A ≡ {x | 1 ≤ x ≤ }, B ≡ {x | ≤ x ≤ p −1} 2 2 c ∈ A なのか c ∈ B なのかを決定する. もし、 c ∈ A であるなら、 Ind g a < Ind g b で. ( p − 1) + a n l a n +1 であるため、 a n +1 Ind g y である y に対して p = a n (am − l ) + 1 より m =. あり、 c ∈ B ならば、 Ind g a > Ind g b である. 次に、この指数の大小比較可能性を利用し て探索対象となる指数 x = Ind g y を二分探 索の手法を用いて探索する.その手順は、. a m 乗することにより、 y の 乗根を求める l ことができる.さらに、 (l , p − 1) = 1 である ならば l 乗根を前記の方法で求めることが できる.. −62−.
(3) 一 般 的 に an +1 型 以 外 は 全 て こ の. a n (am − l ) + 1 型である. a n +1 Ind g y となる 指数を探索するための最大探索回数は a n +1 − 1 回であるため、 a n +1 の計算可能な上 限値がタイプ3の計算量に依存する.タイ プ3だけ多項式時間計算量で解ける乗法群 が限定されるが、大部分の乗法群に対して 有効な解法である.. 4.まとめ 素数を法とする乗法群上の離散対数問題 を3つの準離散対数問題に還元した. 準離散対数問題タイプ1とタイプ2は離散 対数問題と等価であり、タイプ1かタイプ 2に多項式時間計算量アルゴリズムが存在 するならば離散対数問題にも存在し、タイ プ1とタイプ2に多項式時間計算量アルゴ リズムが存在しなければ、離散対数問題に も存在しない. タイプ3だけは離散対数問題と完全に等価 ではないが、大部分の乗法群に適用できる.. 5.参考文献 1) J.A.ブーフマン著、林芳樹訳「暗号理論入門」 シュプリンガー・フェアラーク東京 2) ジョセフ.H.シフヴァーマン著 鈴木治郎訳 「はじめての数論」ピアソン・エヂュケーショ ン. −63−.
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