• 検索結果がありません。

株式会社法統一の諸問題 利用統計を見る

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "株式会社法統一の諸問題 利用統計を見る"

Copied!
47
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

株式会社法統一の諸問題

著者

中村 武

著者別名

T. Nakamura

雑誌名

東洋法学

13

1

ページ

1-46

発行年

1969-09

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00006128/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

︿論 

説V

    株式会社法統一の諸問題

      目 次

   ﹃ はじめに

   二各国株式法

   三文   

   四発起人の数

  五 株主としての発起人

   六発起人の資格

  七 ↓人会社

  八 会社の基礎資本

  九最低額面額

  一〇 株主としての発起人   二 外国における支店設置

  二一監査機関

  一三む 

す  び 株式会社法統一の諸問題

中村

(3)

東洋法学

は じ め に

 株式会社の魅惑的な歴史は一七世紀のはじめに遡る。当時のオランダ・イギリス・フラγス・ポルトガルおよびデ γマータ等の航海業者によって設社された商事会社は.今購の株式会社の先駆者とされるが.もともと国王の勅許を うけ6瞬幾驚離篶欝︶国家主権の一部をあたえられた植民会社であ鯵.商法上︵私法上︶の制度ではなかった.鋼噺の性 格はフラソス革命までつづいた.  一九世紀におよんで株式会社の発展はその開花時代をむかえ.商業資本主義の波にのり、大企業の有力な企業形態 となり・勅許主義はすてられ.株式会社は企業家の自由な創意による制度とし︵霧翼霧三軸蓉讐Φ陣欝坤。団効識く齢伽の一ご 、韓噂醜。、 魏鶏◎純然たる私法上の制度にかわった。ただその法人格取得には.なお国家の認可を必要としたが︵適。囲、貧。も ,も 。一。鍛麟¢ 。蜜ゆ、 $欝︶やがて諸国の立法は.多く準則主義︵も り鳳馨留醜20蒙餌瓢くσ。鍵露奪瓜欝σq。欝︶を採用するにいたった。  かくて現代産業経済の傑作ともいうべき︵簿讐鑓簿器もQ欝留鑓Φ88量黒疑器鼠蝕鷺&鶏器︶株式会社は.その法 人性をいかに理論づけるかは別とし︵英米法系国のように擬制説をとるか.欧大陸法系国の採用する団体法説をすて.         ︵i︶ 制度説にしたがうか︶株式会社は今βいづれの国においても大企業のためひろく採用される企業の組織とし、一国の 私経済の運営に欠くことのできない制度となった。  一面外国貿易・国際取引が頻繁かつ広範囲にわたって行われる世界経済に対応するためには.各国の株式会社法制

(4)

度は.かならずしも満足な解決をわれわれに与えてくれない.各国の伝統やナシ溌ナリズムのため、また政治上・経 済上および社会上の理由で、国際金融、通商の自由が阻まれる例は稀ではない。他方国内経済取引の変化発達がその        ︵2︶ 国の現行法たる株式会社の規定を老化し、規定の不当不備を指摘し、その改正を訴えることもしばしばである。  また近年株式会社法の統一や、欧州株式法の創成をもとめる主張が強調されるにいたった。自由経済の原則の結 果、今日の経済はますます国際的拘束および関連により、たがいに均等化される傾向にあることは疑がない以上、株       ︵3︶ 式会社法の統一は避けることのできない運命である。  一九五一年二月一〇日の巴里国際商業会議所が試みに作成した質問表は比較法的に作られたものであるが、法比 較の結果、自国の株式会社法を他国の規定と調和適合させることになれば、やがて株式会社法の統一を招来するであ ろうとの考慮から、試みられたものであろう。  世界法としての統一株式会社法の成立を目指す運動と同時に、最近の傾向はつよく欧州株式法制定の間題がとりあ        ︵4︶ げられる点にある。  この問題にかんする議論は、一九五七年三月二三日・ーマにおいてEWG︵EEC︶条約が結ばれて以来、西欧で は漸次にしかも確実に、主張されるようになった。そして最近ではEWG委員会の委嘱により、これら諸国の専門家 の協力を得て、勺φ雲8参教授によって、歌州株式会社法仮草案︵く簿窪弩瑛︷①幕ωG っ欝貸無鋒①幕Φ遜・忌ぎ訂︾瞠瓜, 。薦霧亀8言εなるものが試作されたという。  ヨipッパ株式会社法は、各国に既存する国内株式会社法のほかに、 一般的に通用する新しい形ちの欧州株式会社    株式会社法統一の諸問題       三

(5)

   東洋法学      四 法であるが、かかる会社法案の創造は、欧州会社法や統一会社法の問題点を示唆するに役立つものである。  欧州株式会社法創造の作業のほかブラッセルにおいてはEWG協約第二二〇条にもとづいて、商事会社についての 国際条約締結の運動が力づよく展開され.また一九六四年以来各国国内会社法の調和が強調されるようになった。勿 論調和協調はけっして容易な仕事ではない。各国既存法を攻撃しその変更修正をもとめることは、多くの反対にあう のは当然である.  しかしながら一九六五年.西独株式会社法の改正が発布されて以来.あいついで改正︵窟たは改正案︶または修正 された仏・塊・英・伊の株式会社法は.おうむね調和性を保つものといわれよう。共通の統一法運動に随伴しようと する傾向にあるものと解される、  各国株式会社法の調和・統一を期するためには.まずなによりも各国株式会社法の主要な部分につぎ、比較法的観 察が必要になる。各国の規定の相違または同等を比較探求することによって、株式会社法の改修・協調、ひいて統一       ︵5︶ ︵6︶ 法の手掛りがひろく掴めるであろう。  ︵i︶ <σq圃●鱒髪蔚富ギ○望⑦簿Φ留﹃8露饗羅置○嵩露留一.§蹴岡。熱窪驚響○搾も o瓢塁も o鴛陣驚蝕題戦︾。甑○欝︶︾鍵討\沁○簿獅溢縁常    サ窃評︾窪鷲露○欝Φ署醗器霧讐器餐︵副○無色、。 ウ聚翼睾8α、毯①$&の琴Φ︷○慧器噂き影のぎ箒煤蓉8簿2畝窪一霧牙黛δ等    亀Φ︵綻㌶o り8綜幕饗嘆︾o鋤OPΨ  ︵2︶ <αqピ類o畦&O鼠①p望Φ≧琶①艮。。簿鰺亀o嘆欝欝..密器竃φゆ蓉ダら 。悌国些一〇総\8魯ψ8舞  ︵3︶くαq歴9︷カあ諄魯響お。挟髪く①慰鉱蚤岳。猛護鎌①も 6≧登窪馨募入跨募弩α憲お窪窪ω留簿αqΦ鋸鷺窪浮&①騨9鰐    o ご郎薦Φ蕪魯窪幻①。嘗暮餌穴○鉱建参審。ぼ︸曽6鮫臥“お総◎ω。ω8  ︵喚︶ 欧州株式会の問題は、近時多くの学者によって論議された。例えば翼Φ講糞雰Pぎ9①鋳の罎鐸零毒α爲黛麟髪串

(6)

︵5︶ ︵6︶ 韓きPぎ9。>P這O鰹旨田ω訂環塁溝康①︾○る$︶一G。ω蔓象餌鍵08①ぴ窪密望①鋳Ωお①N3旧G 陰岱一留詳9? の巽○鼠齢oぎ︾︸島窪αQoω窪ωo訂PぎO冨︾ρお①SG o魔出め  勿論外国法の正しい理解は、単にその条文をよむだけでは足りず、その国の経済生活や伝統・法情操等、環境の様相をさぐら ねばならぬ。︵<。審ωO欝○弩冒貧貫冨ωω8茶傍08糞窪息巴のω⇒讐一8巴窃禽俸霞帥譲巽霧窪︾簿鶏5霧冨瓢篇︸勺銭一ω一⑩8 ワ鯵..℃o畦8導嘆窪段o竃魯○詳α、貸p勺妾傷霞きαQ段︸媒濤ω丘︷騨冨。 。8淳①一〇。 。δ巳①ω一諭帥q鉾H一鼠蓉8露蓉①蓉角 速弓ω①奪①零審山黛巴、鋤欝ぴ坤き8山9短遂窪2霧瓢oぎ︶だがそれには、広く社会学者や経済学者、史家、その国の法学藩等 の協力をまたねばならぬ。通常の法比較はそこまで及ぶことは求めえない。  一九六五年西独株式会社法は最近における立法とし、良好基礎的作品と一般に評価され.その以降の改修法に大きな影響 をあたえたと称せられるとはいえ、尚かつ重要問題を故意にみおとし、あるいは看過した点がありとして、学者の非難をあ びている。︵≦巴8居凱q竈①旨︾く興銘磯窪像塁︾ζ富簿㊦o欝辞ぎ..ぎ智ω霧箆窪繊角ご2罫Sドb oド9容○げ霧おOG oあ品︶  アメリカに於ては、独占禁止・反トラスト規定があるに拘らず、企業合併の波高く、複合合併︵適○薦δ目Φ還昼8おδ導①鍔β 8おδ簿段象︶の行われること、屡々である。わが国でも最近会社の合併の例は多いが、複合合併が行われることは、稀のよう である。西欧では中小企業もその伝統的観念がつよく、この新らしい複合合併︵Zo毒導留ω溶○茜δ簿Φ欝邑の鰯度は行わ れない。︵屑霧δ誘乏①濠ぎ伍窪¢ω︾O峯鋭一①ぎ窪。 。魯﹃鼻①埠無oO3器Φ鋒︵ぎ..冒α5霞睡鼻巽一9と窯鉾嵩F︶<薯 ○。浮錠α聾参。㌶呂9︶したがって複合合併についての提定は、西独その他の西欧国の会社法ではおかれていない。二会社の 合併だけを考えて提定されるにすぎない。︵佐藤定幸、コングpマリット、P.二七以下︶  会社の分割︵ω。誘δPω福冨お︶とは、会社の一部の営業、または資産を他の企業に譲渡し、または出資する行為であ る。わが国でも近時行われる例が少くないに拘らず、会社法はその規定を設けていない。フランス商事会社法三七一条ー三 七四条は、はじめてこれを規定した。西独法三五九条ー三六一条は、財産譲渡︵く象睡8窪毘冨馨獲αq燭お︶ に関する提定と して、会社の総財産を公法人、相互保険会社その他の者に譲渡する場合を提定するだけで、一般の会社分割についの規定を 欠いている。 ︵会社の合併と分割・商事法務研究会刊︶  会社の機関に労務者を加入させ、取締役︵︾導①蕊蝕器寮象︶および労務者の監査役をみとめ︵八四条・九六条︶、労務老に 株式会社法統一の諸間題 五

(7)

東洋法学      

六 共嗣発言権または共同決定権9爵も Q箕8蕃審。簿&︺駕芽①ω鋤鷺響薗轟。 a審。嘗︶をあたえたことは、西独株式法の進歩であゆ ︵くαq囲・≦雌&一お聾︾騨瓢讐爽麟窪器讐竃。ぼ・嬉︾霞一曹る毬G Q。二瓢︶その誇りとするに足りる。仏法ではこれについ で、、第九三条で会社の有給職員が︵欝も 。鉱鼠①審㌶。 。○象鼠労務老︶取締役に選任されることを規定した。  労務考にたいする利潤分配を株式会社制度のなかへ取入れよとの声は正常であるが.これを改正法案のうちで明らかにし た鋼はあるが︵オランダ法改正草案︶、西欧株式法では、これを実現し認めた条文はまだみあたらない。

二 各国株

式法

 株式会社の統一は.現代の僻塗擁においで、は緊要な必需であるにかかわらず、蜜だその運動は緒につかない.若干の 西欧株式法は.たがいに調和協調の遵にすすんでいるとはいえ.その多数はまだ必しも統一の方向にむかいつつある とはいわれない。  各国の主な立法をあげてみよう。 肇︷ 9細 噸﹂

買濤

心串』窯 麟本株式会社法. ︵明豊三・六∴六商法・第二編会社法・昭二五・法一六七号改正︶ 西独.一九六五年九月六葭・株式法. フラソス.一九六六年七月二四β・商事会社法. オーストラリヤ、一九六五年三月三一顕−−株式会社法、 イタリヤ一九四二年三月一六費・民法第五編二三二五条以下.

(8)

6 スイス・スイス債務法一九三六年一二月一八日修正法︵株式会社︶第二六章第六二〇条以下、 7 スエーデソ・一九四四年九月一四日・株式会社法、 8 スペインニ九五一年七月ご一日・株式会社法、 9 イギリス・一九四八年七月一日︵一九六七年修正︶会社法、 鉛 アルゼンチンニ八八九年一〇月五β商法、第二八二条以下。 U ブラジルニ九四〇年九月二六日・株式会社法 鴛 デソマークニ九三〇年四月一五日︵一九五二年八月二八澱修正︶株式会社法 B ルクサγブルヒ・一九一五年八月一〇日・商事会社法 錘 ベルギー・商法第一編第九章会社︵一九六二年一二旦三日集成︶ 15  メキシコ・一九三四八月四鷺・商事会社法一般法 巧 チリー・一八六五年一一月二三日︵一九四六年二月三〇日等修正︶商法 茸 ベネジェラ・一九一九年商法︵一九五五年改修︶第一編二〇〇条以下 20 パナマ・一九二九年二月二六日.株式会社 盟 オランダ商法第三章・株式会社︵一九二八年七月二日改修︶ 22 トルコ商法典第四章︵一九五六年六月二九日法︶ 23 ノルウエ⋮・株式会社法︵一九五九年一月一日実施︶  株式会社法統一の諸問題 七

(9)

鷺慧ざゆ○な略麟鱗麟臨瀞一 騨陣

東 洋法 学        三 文  献 袖鶴O論綴⑲も o 簿卿O﹃餌騰飯隔 磨② 伽穫Φ睡鞭瓢Φ蔦 穏 る aOO陣継轡傷も a OO簿欝の触α陣鋤一⑲o o“ 樽鶴穫卿も 農 瞬O①嘆佃 , 門器叢辞轡瓢騨滋轡気⇔懇漁熱締雛薙 晦営綜菰獅9繋癒瞬欝圃舞罫薫︵ぼ慧獅総澤榊典欝雛㌶鑑          噂総欝慰黛恥 窯講欝野摩熱黙階卿葱難⇔^欝魏欝総縫欝畿蕪圃費讐も 雌轍戴鋤菰還触鼠欝碧噂魏趣懸賂驚働 即謬鶏絆︾浮舞鑓雛蜘瓢象欝雛黛欝聾 鐘Φ鼠舞艶騨も のa駄饗裡器瞬窪妙憲訂蓉回澱Q Φ も0 9鍔餌蔓鳩︸鍬o鑓鷺纂舞竪蓉も ◎3譲櫛瓢勢魯農︾葬欝濤魯幹N露陣畠陣総9 くゆω搭蒔ビ。磐ご霧簿。ぼ階轡転舞裕護窃⑦蔚魯聾汐︵貯も っ3麟お欝る鳩︾無ドN騨帥畠お霧 く警ぴ霧肉欝逡。N韓罫轟黛巴践謎餌霧も 喚9壌⑦馨霧9窪︾讐欝溝①魯貫o ごΦ韓睡潔○ゆ㊤ 蜜勲讐器効&騨器讐勘↓箒9露℃露奮餅鼻播③8ピ臼儀窪ご舞 ≦薄血ぎαQ霧騨︾譲窪−§瓢猟欝器㎏霧韓ぼり轡艶監¢溶舞騨鑓お竈$ じご 餌綴欝び餌Oげ−類蝿のO闘” ︾瞠甑Φびαq①も oの樽辞 一ら ◇。 ︾綴ゆ㊤ ぞR錠欝OぴΦ欝 ドO①○ ○ <◎の&す≦坤酵Φぼ一﹂︿。導露の暮鴛昌簿︾蓋Φ謎窃①欝。も。︾瓢¢劇亀ぼお零 漆・桂鳩o ﹂り跨葬冨謎霧簿嬉畢O瀞む 。鮎伽o焦お鎌 八 蜘、愚讐纂瓢隷

(10)

一ω︾量ぎ縁畠①≧a①謎①G ・Φ墓レ段αq,︿・⇒αR︵︸窃色ω象聾︷緋力①。浮くΦ茜亙。冨嶺毘﹂・答く塵ω9壽禽9   誇ωω短鉱。 。島霧山鍔。 喰一薮巳ω畠のω−甲震N量ω魯①ω肖辞ざ。 。魯①ωむ似巳ω畠①叩評墨導斧蜜&亀ぎ島ω象①。 ・由①喧の魯霧 <Φ甕・ぎ一ω。︸奮−H琶一豊ω。疑O器馨酵霧−冒誘喜霞αQ響汀ω之舞鼻効冨島。ω○①の亀ω。鼠富①受,︵︾Φ騰色   ζΦ跨段く鉦αQe評震謀舞欝,竃︶ 置国鋤注①︸ω出&≦翼ω畠臥翼の。ぽα象頴&魚・α窃○①欝色霧Φ彰窪霞鋤蒔霧﹂・お<●≦旨ごBO節騰。す津き9 0一ω浮隠。臣﹂浮ω寄。ぼ8村頃目量ωαqのる 。①諄3鉢霧︵︾年&一竃。g器目£σq律︶ 嶺紹。び①ごd霞刃孚お窪麟轟く鶏露浮の陣島畠蜜σQ8ω︾窪①纂・。ぽの9望gお遷お鋒 一①類﹄器一p≦。9①>疑窪冨畠$α①村の①αq窪暴誉b包ぎおo 。一。 嵩評畠矯ピΦ嘆o露の導。号鉦89饗鼠8β簿餌巴、彗掛§酔8舞響o智留ωω。縁菰ω℃畦︾&op9評縁肉・導鎚   ご鰹, 一。 。8ω・貯9巳鑓冨即頴ωG o。縁叡ωO・導謹①穫。芭霧謬毘9巴①ω。け①嘗琶αq驚の。 。窪︾簿豊ρ器い蝕窪ρ評蓼お㎝O ごω酔①<窪9国き象8犀霞跨①U睾o︷即一く器9巻○馨δβN&Φ創ωけ評巳霞一暮●ご高Φ● 8評一一巷身90⇒9慈○糞δ郵浮伽●&’○露8αqo一緯⑦ 譲曽§堂①きg①鋤ざ。謎霧包一の魯聾惹&α弩○霧亀¢。冨鍵−霞鑓欝彗αω蒼。霧①。浮嘗瓢窪く段。芭αQ聾p   ω欝無Φ拶ω器α這合 旨 慶応義塾大学商法研究会訳・西独株式法      株式会社法統一の諸問題      九

(11)

東洋法 学

一〇

四 発起入の数

       ︵i︶  カール・ウィーラソド教授のいうように.株式会社は.大企業のための組織として運命づけられたものであり.し たがって株式会社は.通常多数の人によって設立される。そこで非典型的な一人会社︵鱒認難繋護瀞縮騨魯簿︶の場合を 除いヅ、.諸国の立法は発起人として.少くも二名以上の数を要求している.もっともその最低数を規定していない国        ︵慧︶ ︵オランダ・イタリヤ︶も一.二あるが.例外にすぎない。  発起人の最高数を規定した立法はないが.これを限定することは.必しも無意昧ではない、発起人の数が、あま鯵 に多数にのぼることは.株式会社の設立の仕事を.かえって実際上困難ならしめる結果となる。但し一般的にその最 高数を明定する必要はあるまい。会社設立の実際から.おのずから定まってくる問題であろう。日本法︵商一六五条︶ は七人と規定しているが、発起人の最低数をどうさだめるかは.立法によって異る。その数は二名から一〇名のあい だに定められる。理論上の根拠については.意見が異る。  会社の機関構成に必要とされる人数を要するとする見解もあるが︵瑞臓法六二五条一項参照︶.取締役・監査役はかな らずしも発起人から選任されない立法︵例・矯商一八三条.一八四条一項︶のもとでは、こうした見解はとるわけには行 かない。  一定の発起人最低数をさだめることは.相互の間の不正な企図を防ぐに役立つであろう。あまりに多数が発起人と

(12)

なれば、企業秘密漏洩の危険はますます高まることとなる。一面その数を、あまりに高くさだめることも、望ましく ない。有能必要な発起人を多数集めることは容易ではない。殊に発起人の責任が加重されればされる程その困難は強       ︵3︶ まる。この困難をさけるため藁人形的人物を利用し、法の規定を潜脱しようと試みる場合がある。  最低数は企業が大なれば、その数をたかめる必要もあるが、わが国のように群小株式会社が群立している国では、 七人の発起人数は多きに失する。三名または五名をもって足りよう。  発起人の最低数限定は、株式会社基礎資本最低額とにらみ合わせて決定されるのが正しい。最低基礎資本額を法定 せず、したがって群小株式会社の群立するわが国の実状に照らせば、七名の発起人数を規定する妥当性はみあたらな い。  株式会社の発起人に複数の人問を必要とする思想は、会社が団体人であるとの説に影響されたためである。だが近 時、契約説または団体説をすて、株式会社をもって一つの制度と解する有力のみかたが強く、この説に傾く立法も存  ︵4、︶ する。  一面株式会社制度のよろこばれる訳は、会社の団体性とが、資本の集積というよりも、一定の出資財産だけに株主 の責任が制限される点にある。だとすれば、株主や発起人の数のごときは、実は主要な要素ではなくなる。一定の目 的達成のため特別財産の集団が人格をもつものと認められれば足りる訳である。こうした立場から一人会社が生れる。  株式会社の団体性をみとめるとしても、発起人の数は二名または三名あれば足りる筈である。但しその最低数は立       ︵5︶ 法によって異る。    株式会社法統一の諸間題       一]

(13)

 東洋法学      一二

︵1︶ ︸診篤≦箆きρ譲餌&色ω村o。算︾網餌ド幹轡 ︵2︶ イタリヤ民法は、発起人の数を閥規していないが、実際は少くも二名を要すとされる。︵<αq岡,幻髪曾︾雷︶西独有限会  社法またこの規定がない。︵薦︸●ω釜鷺び蓉7鑓霧象”O箏ぴ譲P9︾轡︾嵩8・昏 o︸︶ ︵3︶ イギリスに於ても.七人の発起人を必要とするが、多くの場合藁人形的人物を利胴することによって.穴抜けされるが.  七名という数は蓉蝕欝一覧無急蔓を規定したものだと解されている。︵も o・切8江ざ○瓢竃OO欝唱磐奮艶。鐸 §&答  終o鑑雲陣逡ゆあ8磐絆や矯︶ ︵4︶       ︵ぐαq野讐象鰹舞露欝縮野畠織仲鶏糞欝回総欝弊悉簿畿縁灘齢欝竃騨魯線、  鱗§簿瞬陣灘o 娘︾娠 毒繍鍔︶︸ 、、義     株式会社の制度説につよく傾くものもあ鯵︵圃、舞鱒舞霧瓢、欝Φ齢露奮騨齢鴎叢酔  吸魯舞瓢蓉器駿綴器⇔S8讐撃嘗幾難蓼霧驚驚欝も り8陣驚伽饗讐>a薯、沁麩趣拶罵蟻︶震た立法においてもブラジル法は  契約説をすてたといわれる.︵畷あ⇔疑O懲馨聴欝M讐鎌︶ ︵5︶ 西独法二条.五人。仏法七三条・七四条.発起人は一人または数名、但し社員の数は少くも七名でなければならぬ。ベ  ルギー法二九条一号、七名.オランダ法三六条段および三六条遭には、その数を明定していない。  イタリヤ法また最少数を規定しないが.通常二名とされる、オ⋮ストリヤ法二条・少くも二名.スイス法六二五条・三名.  ルクサンブルヒ法二六条・七名、リヒテンスタイン法・私法典三編ご二条一積、スイス法に同じ。スヱーデン法四条三項・  三名、デンマ⋮ク法四条・三名、 ノルウヱ⋮法三条土二名、ベネジぞフ法・二六条一号・七名.スペイン法一〇条・三名、  英法も δぐ夢8どε七名.ブラジル法三八条少くも七名、アルゼンチン法三一八条少くも一〇名且つ設立には國家の認可を必  要とするが.設立条件をそなえるときはその認可は当然あたえられるので︵コニ八条二項︶.準則主義と異らない。チリー法  は最低数を規定していないが.発起人は株式を引受けねばならぬ。認可主義をとることアルゼンチンに同じ。 アメリカでは  州によって異るが、最低発起人の数は三名乃至五名とされる。

(14)

五 株主としての発起人

 日本会社法は ︵商一六九︶、 ﹁各発起人は書面にょりて株式の引受を為すことを要す﹂としている。会社資本の基 礎をかためる趣旨にいでた規定であって、多くの株式会社法の規定するところである。会社の設立には最低七名の発 起人があれば足りる。それ以上の発起人をおいた場合でも、全発起人が株式の引受けをする必要はなく、法定の七名       ︵玉︶ だけが株式引受けすれば足りるものとも解されよう。七名が引受ければ、会社の資本的基礎は一応ととのうはずだ。 但し全発起人が平等の数の株式を引受ける必要のないこと、論をまたない。  株式の引受の時期は︵設立の始めか、その後か︶国によって異る。  発起人の株式引受は、一般株式申込人にたいし、会社設立の意思が確固であり、利害関係をもつことを理解させる に役立つか否か、疑問である。のみならず、会社設立後間もなく発起人が、その引受株を処分することも可能である 以上、発起人に始めから株式引受義務をみとめる規定は同時に設立後その持株を処分することを禁止する旨、定むべ       ︵2︶ ぎであるが、こうした所持義務をみとめる規定はみあたらない。 ︵1︶ くαQ一●Oo一象誉薫一浮飢導拙≧&①鄭αQ霧o霞穴o蓉参騨︾留︾pヨど男悼8さ≧a窪鴨器§図○旨塗一3曾鷲︾琶ごF  だから各発起人は、いづれも少くも一株を引受くべきよう、規定すれば立法上明確になる。 ︵例.スヱーデソ法一六条四頂、  英法器 9葉蒔×9、メキシコ法八九条一号、ブラジル法三八条一号は少くも七名の発起人が、全資本にあたる株式を引受くべ  き旨規定している。︶  株式会社法統↓の諸問題      二二

(15)

 東洋法学      一四

︵2︶ 発起人の株式引受義務をみとめる規定は、その価値少いに拘らずこれを認める規定は.寧ろ不必要とさえ謂われる.  ︵<αq囲’望①びo一︶る︶ ︵3︶ アメリカの二、三の州法によれぱ、発起人は株式を引受けることを必要としない。会祉成立の後、設立に必要な資本を  作った第三老︵信用機関または弩伽段壌碁象ω︶に引受させる。こうして会社が定款に必要な資本を引受けられれば、発起人  の仕事は終る。 ︵例えば二.㎜ー瓢⋮ク州、ベンシルバニア州、 ω縁鑑導覧禽’o O●器凄︸きト 。︶

六 発起入の資格

 何人が発起人となりうるかについては.各国の規定が異っている。例えばオーストラジヤおよびアメリカの州法で        ︵叢︶ は、多くは未成年者が発起人となることを禁じているし.スエーデン法では︵一九四四年九月一四襲株式会祉法四条︶.未       ︵2︶ 成年者でスエーデンの国籍をもち内国に住所をもつ者でなければならぬとしている。  外国人が発起人となりうるかどうかは、設立行為がおこなわれる国の国際私法的規定に、委せるほかない。        ︵3︶  藁人形的人物︵︵ご露慧βも ◎蓉欝爵鋸霧︶を発起人として据えつけることは. 一般にゆるされる。そうした人物も発起 人としての責任を負担せねばならぬ.しかしながらこの点に関しては.諸国の立法がこれに触れたものがない。立法          ︵4︶ 者の考慮が要求される。 ︵i︶ くαQ︸幣ω$奉霧︾勝憲騨

(16)

︵2︶ ω・緊沢霧猷8ダU器も3毒の島ω90霧角N卿ぴ角黛o︾ζ一窪磯霧Φ募o訂φoPお誤ψあ。設立の国内に住所をもつべし  との規定はアメリカの二、三の州法また同様である。︵ω8く窪ωし鐸謡①︶ ︵3︶ 擬似発起人は、定款上発起人として署名しない者である故、法律上発起人ではない。したがって藁人形的人物でもない  が、発起人と同一の責任が問われる︵日商・一九八条︶だけだ。   藁人形的入物を発起人として据えることは、虚偽行為ではないので︵臓民九四条︶、その者も一応発起人として株式の引受  け支払の義務を負担し、また発起人としての責任を当然に負担する訳である。但し藁人形的人物と真の発起人と通謀して虚  偽の意思表示を為した場合は、民法一九四条が適用される。にも拘わず会社の設立が登記された場合は、商法一九八条の規  定に準じ発起人と同一の責任を負担するものと解すべぎであろう。︵富注<σq一・≦驚島お9霧ご   アメリカに於ても魯旨巨塁を据え、発起人の頭数をそろえることは一般に許される。︵8霊導祉魯器む   藁人形の許容については、尚其くαq一。菊麩曾マOo 。簿ω£,

七 一 人 会 社

 一人会社︵・器旨窓8壱象蝕8︶閃誉§毒σq。毘ぎ訂εに関する各国の規定・判例は一様ではなく、依然として問題を よんでいる。  理論上、一人会社は多数人の団体であるべき会社とは認められない、のみならず、その一人は、一人会祉の財産に たいする処分権者とみることもできない。あえてこれを認めようとするところに、現代会社法の弱点が存する。  株式会社制度の利点は、多数人から巨大な資本をあつめる点と、その有限責任の点にある。一人会社は一人が出資    株式会社法統一の諸間題      一五

(17)

   東洋法学      一六

を為し、その責任が出資財産だけに限られる点に、設立の魅力がある。しかしこの点こそは、 ﹁支配ある所に責任あ        ︵1︶ り﹂という原則を破るものである。  だが翻ってかんがえれば.多数の株主をもつ通常の株式会社においても、ときに見られる現象である。会社事業の 経営者であり.支配者である取締役も.決して会社債務にたいして無限の責任を負担しないことは.一人会社の株主 における場合と変むはない、しかのみならず.一人会社の債権者は.決して通常の株式会社の債権者にくらべて.よ り大きい危険を負担しているものでない、  一人会社をみとめないとしても.他の発起人に藁人形を据えつけることにより︵の蕊・ ・濁置轟鷺︶実質上一人会社の設       ︵盆︶ 立が可能となる、だとすればアメジカにおけるように.窪③総霧⇔講零鴨鐘霧を一般にみとめるにしくはない、 ︵i︶ 。 ・曾鍵鼠圃禽出欝げ蓉ダ⇔器曝陣く蹄①灘8ぼ鎚興憲剛農鍔&零訂沖鐵。 。噂鐸鍵Φぎ疑磐る 。鋤窪濁の。ぼ。 aα窪ぎ霧︸陣総o o曹鯵慧濠節  ωミ︷猶 ︵2︶ <αQ一●穆讐欝臓9舞英法においては、株主の数が必要な最低数を割った場合は.当然に会社解散の原因になるが.ア  メ夢力ではこうした規’定もない。   騰本法もドイツ法と同様に.始めからの一人会社︵禽醒轟器鍔○︶はみとめないが.事後に発生した一人会社の存在はみ  とめる。事後の一人会社の発生は、最低限の発起人が、そのうちの一人に全株式を譲渡するか、あるいは全株主がその株式  を一人の株式に移することによって行われる。一人の自然人・法人︵国家・公共団体、または協同組合・財団法人またはそ  の他の資本会社︶たる場合がある。かように全株式が一人の所有に帰した場合にも、株式会社の存続は障げないのは、株式  会栓は一の制度であり.株主の結金団体ではなく、平均化された社員関係のうえにたつ制度にすぎないと考えるためだ。

(18)

 一人会社は会社として存続する以上、その法定の機関︵取締役・監査役・総会︶をもち、たとえ単一人が事実上支配力を もつとは錐も、法定の責任および権限は依然として各機関に存する。  フランス法︵二四〇条︶によれば、株主の数が一年以上前から、引続き七人以下に減少しているときは、利害関係人の申 立により、裁判所は会社の解敵を宣言することができる。︵菊麩魯肇8﹂8︶  ベルギー法は一人会社をみとめない。株主の数が六ヵ月以上七人未満となったときは、利害関係人の申立により、会社の 解散が宣言される︵一〇四条︶。オランダ法にはこうした規定はない。  イタリヤに於ては、一人会社はみとめられるが、その第二三六二条により、会社の支払不能の場含の会社債務については、 ︵ぎ88似、一蕊oオ窪鑓留蕾89Φ樽㌣と人会社として存続した間に生じた債務である以上、その一人︵黛ゆ8鼠o風器︶におい て無限の責任を負担する。︵くαQ轡︾ω8琶F℃るG 。刈︶  スヱ⋮デン株式会社法では、三名の発起人を必要としたので、 一人会社の設立はゆるされないが、旧法と異り新法では事 後の一人会社の存続をゆるされる︵温法によれば、株主の数が五名を下るときは、三カ月以内にこれを補充すべく、そうで なければ会社は解散せねばならぬ。一九一〇年株式会社法九七条二号︶ ︵路箒内o毎ぎダご器ω。ダ諾黛8ぼのΦ器怠酵角 蝕。︾ぎす謁9亀8訂鏑る3ω碁伊峯旧法のような解散規定はデンマーク法五九条二項およびノルウエー法七四条にも存  する。スイス法においては、事後の一人会社は許されるが、利害関係人・株主からの申立により裁判所は債務法六二五条 二項の規定により、解散を宣言することができる。︵ω鼠鴨磐ω鴇︶リヒテンスタイソ法一二一条はスイス法六二五条に同じ。  スペイン法も事後の一人会社をみとめる。ポルトガル法一二〇条によれば、株主数が一〇名を下るときは、会社は解散する。  英法においては、株主数が七名を下るときは。 ・の9器只鎚︶により会社は解散し、残りの株主はω9鈴曽により人的無限 の貴任を負う。藁人形は広く利用され類○霧Φ焦9包雛が一八九七年ω巴○露Sく●留ぴ響霞事件で為した判例以来認めら れた。カナダおよびオ!ストラリヤも略同様。  アメリカに於ても同様。原始的一人会社はアイオワ州・ミシガソ州法では認められる。︵くαQ一,じ ご農簿簿ぎρマo 。9,↓凄辱 筥象”緕によれば、一人会社は一般にみとめられ英法と異り株主数が最低必要数を下るも、会社を解敵せよとの規定はない という。︶ 株式会社法統一の諸問題       一七

(19)

東洋法学       一八

 ブラジル法二二七条dによれば、株主の数が七名以下に下ったことを株主総会が確認したが、次期の通常株主総会までに七 名以上に補充されぬときは、会社は解散する。 ︵︾欝幕お舞O凝≧a窪鴨量ぎ富︷二き嘗鉱薮鉱。 り3撃力9嘗る器ψ 雛少8︶アルゼソチソ法三一八条によれば、株主の数が一〇名を下るときは、会社は解散する。尤も藁人形の利層はゆるさ れるQ︵<鷺留G QO欝O碧笹鶏籔●℃’謡︶  チリ法︵二五一号九二条︶では一人会社は解散の原園となる。メキシコ法︵二二九条四号︶に・よれば.社員数が五名を下 れば解散。

八 会社の基礎資本

株式会社の制度は、本来巨大な企業経営の手段として利用されるものである故、これに伴う高額の資本をもつべき はずである。だとすれば.株式会社の最低資本額は.相当高額にさだめられる必要がある。低額の最低資本額を定め ることは.無意義である。資本額を例えば一万円と規定したとすれば.保障の数額として何の役にも立たない。 何人も株式会社といわれれば.相当巨大の企業を想像することは.何れの国でも同様である。だから.手工業者た る鍛冶屋がその弟子や家族とともに働く鍛冶株式会社を設立したとすれば、何人もその奇行におどろくであろう。こ れは小企業の責任制限の制度たる、有限会社を利用すべきであって、株式会社制度の濫用といわねばならぬ。わが商 法において、株式会社と有限会社を区別するにあたり、資本額の差別をとりあげなかったことは、妥当でない。  株式会社における複雑な機関の分類・権限・手続および会社の計算、公示等の強行規定は、小企業が株式会社の形

(20)

態をとることを不便または不可能にしている。これらの不便不可能さを避けるためには.株式会社にふさわしい高額 の最低資本額を法定する外ない。  一方相当巨額の資本をもつ大企業は、株式会社の組織をもつ二とが望ましい。この点スペイソ会社法の立法者が、 五百万ペセタ以上の資本をもつ企業は、株式会社の形態をとらねばならぬと規定したことは、一理あるところだ。経 済上重要な意味をもつ大企業は、株式会社の形態をとることにより、会社の計算書を公表せねばならず、したがって 第三者は、その企業の経済上の関係を容易に知ることができる。  株式会社法における資本の維持確立の規定は、第三者の信用確保のために役立つ。会社の最低資本額をさだめる規 定もまた.同様の意味をもつ。  わが商法は、英米の会社法と同様、最低資本額を直接規定していないが、多くの立法は相当高額に最低資本額をさ        ︵圭︶ だめ、株式会社の信用をたかめることに、意をもちいていることは、賢明である。  最低資本額をさだめることは、アメリカ各州の会社法のように、無額面株をみとめる場合においても、これを行う ことができる。  一般傾向として、株式会社の組織を大企業だけに限るとの傾向ある今日において、株式会社の最低資本額を統一し        ︵2︶ ようとの試みは、比較的容易である。  但しわが国や米英法の立法者が、この志向に追従するか否かが間題である。自由主義的会社法にたいする断乎たる 変更が要請される。その統一は、国際取引が一般化された今日、国際商業の確実性保護のため、是非望ましい。    株式会社法統一の諸間題      一九

(21)

  東洋法学      二〇

︵1︶ フランス法︵七一条︶によれば、会社が資本を公募するとき︵。 。二鎖ω8蒜叡黛齢蜜げぎ器3①縁巷需︸競一.①饗茜琴︶少く  も五〇〇。○○○フランとし、然らざる場合には少くも一〇〇、○○○フランとしなければならぬ、とある。   ベルギー法・オラソダ法にはこうした規定がない。   西独株式法︵七条︶は.資本の最低公称額︵鷺陣&①・・醗蓼き嘗嘗お︶を︸○万ドイッマ⋮クとする。各方面から、資本の最低  額を五〇万ドイッマークに引上げるよう提案されていた。その理由は、資本市場は大会社にだけ留保せられねばならぬとい  うにあったが・一九三七年法七条の額にしたがった。   4ダ婆ヤ法︵二三二七条︶は.株式会社の設立には百万リラの最低資本を必要とする︵梅霧難鼎慧欝ご郵霧酬畿穐鎧蹄驚  暴韓難婁鎌簿魯イタリヤでは一株の額面をさだめる規定はなく、通常は千リラとされるが・ときには五ぴラ・十壁ヲ・  五十リラ等の額面株が発行される、   スイス法︵六二一条︶では少くも五〇.○○○スイスフ礎ン、資本減少の場合でも、この額を下る轡︸︾ほ許瀕、れない︵七  三二条五項︶費ヒテンス還イソ法には巌低額は五〇。○○○瑞フラン.歴    、の額による。   オーストリヤ法︵七条︶では.最低額を. 一.○○○、○○○オーストリヤシリングとする、   ルクサンブルヒ法では.最低資本額に関する規定はないが.一九一五年以来間接に規定されヅ、いること鷺本法に似ている。   一株の額面額を最少五〇フランとしている。   スヱ⋮デソ法︵二条︶は五〇〇〇ク買ーネンとし.デンマ⋮ク法︵三五条︶では一般の株式会社の場点三〇、○○○ク翼  ーネン.保険株式会社の場舎は五〇。○○○ク獅ーネソを下ってはいけない。   ノルウヱー法︵一九三〇年二月二七日法︶では三〇〇〇ク鷲ーネンであるが.一九五七年法二条によれば一〇、○○○  ク欝ーネソを下るを得ない。   スペイン法では最低額の定がない、だが資本金五.○○つ、○つ○ペスタを超える企業は.株式会社の組織をとる二とを  要する。   ポルトガル法では最低額の規定はない。   英法では最低資本額も最低額面株についても規定がない。オーストラ琴ヤは略英法に同じ。

(22)

  アメ琴力では一般に、最低資本額も、 一株の最低額面額の規定もない。  ージヤ州二〇〇弗、ニュ!ジャ⋮ジ⋮州一〇〇〇弗。   アルゼンチン法には規定がない。ブラジル法また同様。   メキシコ法︵八九条二号︶二五、○○○ベソ。   チリ法では設立認可書で定められる。 ︵2︶<αq一●評く曾や藤9 ︵6穫一§鉱Φびψωo 。臣蜂αく①霧矯 質賦O︶但しジ3

九 最低額面額

 最低資本額に対応して規定されるのが、額面株式の最低額の問題である。少額所得者の投機の危険をさけ、また群 少株主の取扱い手続の繁雑、少数株主による会社荒し防禦の手段とし、額面株式の最低額を相当高額にさだめる立法 が多い。  例えばフランスにおいては、会社が資本を公募するときは、会社資本は少くとも五十万フランとし、そうでない場 合︵鼠霧げ。器8緊鼠邑には、少くも十万フラソでなければならぬ。資本をそれ以下の金額に減少するためには、一 年の期間内に会社が他の形態に組織を変更しない限り、前項に定める金額にこれを引上げるような増資を伴わねばな らぬ。それがなされないときは、すべての利害関係人は、その状態を是正することにつき会社の代表者を遅滞に付し た後、会社の解散を訴求することができる︵商事会社法七一条︶とされる。 一九四九年法による。一万フラソの最低額    株式会社法統一の諸問題       二一

(23)

   東洋法学      二二

を引上げたわけである。  西独株式法︵第七条︶は、資本の最低公称額は十万ドイッマルクとすると規定し、旧法︵八条︶の百ドイッマルクを遙 かに上廻った。オーストリャ法︵八条︶は百.五百、千シリング.または千シリングの倍額に上ることがでぎるとし た、  スイス法︵六一三条︶は.株式の額面額は少しも百スイスフヲソに達せねばならぬ.但し会社の更生の場合には. この額を低下することができる、とした.  スエーデγ法︵鷺条︶は五十グ群ーネンを下ってはいけない、但し定款所定の資本金または最高資本金五万ク饗ー ネンを超えず.あるいは各場合に国王がこれを認許するときは.最低額面額は十グ舞ーネγ窟で減額することができ るとした.  ノルゥエー法︵ 二条︶によれば.五十ノルウエー・グ毅ーネソとされる。  イタリヤ法・ベルギー法.オラγダ法.リヒテンスタイン法.ポルトガル法.スペイン法.英法.オーストラリヤ 法・アメリカ法.ブラジル法.アルゼソチン法.チリ法.メキシほ法は最低額を定める規定がない。  トルコ法︵三九九条︶によれば.株式の額面額は少くも五百トルコポンド︵一ポンド鋒約百五十円︶に達することを要 する。この額は百ポンドを単位としてのみ.高めることができる.とされる。  尚無額面株は独、仏法、スイス法等多くこれを認めない。これを認められている立法は、ベルギ⋮法、リヒテソス タイン法.カナダ法、メキシコ.アメリカ法にとどまる。

(24)

一〇 株主としての発起入  西独法︵こ条︶は、少くも五名の発起人が出資を為して株式を引受けることを要する旨規定した。 これは旧法二条 に対応するものである。わが商法︵一六九条二六五条︶も同様の規定をもっている。これに反してフランス法には、 こうした規定がない。  発起人が株式を引受けねばならぬという規定は、多くの株式会社法のみとめるところであるが、その思想はもっぱ ら会社の設立をもって、契約上の基礎の上にたつものとの考えたためである。  発起人が、株式引受義務をもつものと規定する場合、その引受くべき株式の数を規定していないが、これを明規し、 少くも一株を各発起人が引受くべきよう明らかにするのが賢明である︵例えばスエデソ法一六条四項、英法。 ・舞弩︶︵げ︶メ キシコ法八九条一号︶。  ブラジル法においては︵三八条一号︶、少くも七名が会社の資本の全額を引受けねばならぬ︵鎖・ ・昌裟9P旦。鷺撃。。 ・ 唇円。 ・2Φ隠ωω8ω﹂2&・。8嘗巴8§ごと規定している。  これら発起人の引受義務をみとめる規定の趣旨は会社の資本的基礎を固めるためとか、発起人が会社の設立に少か らぬ利害関係をもつことを立証させる点にありとかいわれよう。だが発起人に一株以上の引受義務をみとめる規定は       ︵1︶ きわめて稀であり、また会社成立後直ちに発起人が、その引受株を他入に譲渡することを禁じていない以上、右のよ    株式会社法統一の諸問題      二三

(25)

   東洋法学      二四

うな引受義務を発起人に課すことは、無意義である。  むしろ望ましいことは、近時外資の自由導入により、内国金融市場が圧迫され、また国内産業が外資によって荒さ れることを防ぐためには、発起人は内国人または内国に住所をもつ者に限るような立法措置︵例・スニデン法四条、アメ        ︵2︶ リカ州法の二・三の立法︶も考えられてよかろう。 ︵蓋︶ 噴臓鯉難 雌蓄欝紺欝瓢羅黛難鴨霧驚鼻鉱轡蝉欝溝憲騎魯撫瓢藤隣蓉騨無織灘融欝傘講蓉騨灘鶯蓉脚鵜謎馨憐蓉鶴鮮暴鈴簿離澱曲鼻詳  聯欝。 な︾ζ 雛⑬欝詳鱒誘も 農◎臨 o臨 ゆ欺や   アメ容力州法の二.三の立法では.発起人の株式引受義務を認めていない。そしてある立法によれば.株式引受入が一定  額を支払いするまで.発起人の人的責任は免れないと規定しながら.第三者に引受させるが.浄醸れで十分に会社設立の欝的  を達し.僑周も保持させることができよう. ︵ぐα驚野縁讐謹鷲魯ご撫 絵艶︶む 沿&9欝騨纂ぎ漁や総鯨も 。2蕊禽も 鞭審藩霧︶や  鷺脚︶   こうした考え方から.フランスやイタリヤの学説も、発起人が株式を引受けることを必要としない︵<箪類匙霧芦も む﹄  鵠鋳︶。だとすれば、発起人の引受義務をみとめる規定のごとぎは.寧ろこれを廃止するにしくはない。 ︵2︶ <αQ一・ω8毒漢︶サ旨野霧9 但しこれらに関する各瞬の規定は.極めて異っているので、その統一の望は園難事に属  しよう。

外国における支店設置

内国の株式会社が、外国に支店を設ける場合の規制について株式会社法は、       ︵1︶ まったく何等の規定をおいていない。

(26)

 これに反して、外国会社が内国に支店を設置する場含については、その条件等につき、詳しい規定がおかれるのが 常である。  外国会社が国内に支店をもうけることに厳しい条件をつけるわけは、自国の経済または産業を保護するため、ある いは自国の公秩︵窪費。2窪9讐窪。宕一ξ︶維持のためである。  外国会社の支店が、内国でどんな権利義務をもつかは第一に支店所在国の法律によって定まるが、その株式会社を みとめた本国の法律を無視することはできない。  開発途上の国やラテソアメリカ諸国の立法は、外国会社の支店設置については、きびしい措置をとる。例えばブラ ジル法︵六四条︶では、 ﹁外国株式会社はその目的如何をとわず、内国においてはその会社自身たると、出張所また は支店・代理店︵唇憎巴旨Φ馨撃S宕こ蕪器も雌。奨釜ωふαq豊。獣︶あるいは会社を代理する経営によるとを間わず、連 邦政府の許可なしには仕事に従事することはでぎない。﹂とされる。チリ⋮法︵四七条︶、メキシコ法また同様である。 のみならずこれらの国では、株式会社の一定の基金財産を国内に保持せねばならぬとしている。︵ブラジル法六五条の一、 チリ法一二一条︶。  更にまた多くの立法は、外国会社が内国に支店をもうけた場合には、特別の代理人または少くも送達代理人を国 内にもたねばならぬとする。︵例・スィス法九三五条二項.商業登記令七五条、リヒテソスタィン法⋮二九条、ブラジル法六七 条、チリ法四七条、メキシコ法二五一条三項、ポルトガル法一二条、英法、ノルウエー法︶。この点ブラジル法︵六七条︶は詳 しい規定をおき﹁外国の株式会社にして、その仕事の許可︵き轟奮鼠の9略8。一窪幾︶をもうけたものは、凡ての争いを処    株式会社法統一の諸問題      二五

(27)

   東洋法学      二六

理しこれを局終的に解決し、会社の名義において訴えられ、裁判所から呼出をうけることができる。総ての代理権をも つ常置的代理人をブラジルにもたねばならぬ。﹂としている。 また外国会社の支店の表示もせねばならぬ︵ブラジル法 山ハふハ条隔 ノルウエ⋮法幅軸央法な りΦo鉾命一一︶。  支店の設置される国の法律の多くは.薩国の法律が外国会社の支店にひろく適用されることを規定している。けれ ども.その本国法の規定もまた可成りに顧慮される、  議本商法は外騒会社に関する規定は︵商四七九条以下︶は登記については比較的詳細な規定をおくび.商業帳簿ハ珠に 貸借対照表︶の備付け公告の規定.代表者の署名および類似商号の禁止の規定の如ぎは.可能な限り国内法を類推して 適用すべぎである︵ポルトガル法二一条はその旨を規定している︶.ベルギー法︵一九八条︶.イダリヤ法︵二五〇六条︶.アル ゼンチン法︵同法八八六七号五五条三項︶.メキシコ法︵二五一条三環︶.英法︵鵬象﹂お︵麟︶︶は登記・公告ならび常置代理人       ︵2︶ の氏名等の公示規定に関する国内法を外国会社支店に適胴すべぎことを明規している.  外国会社の支店設置をみとめるか否かは.国内法によって決定されねばならぬ.国内法の公秩︵。噂瓢種。評窪.︶に関す    ︵3︶ るからだ。 ︵1︶ 但しイタリヤ法︵二五〇九条︶は外国で事業に従事する会社で、国内法により設置された会社 ︵も oo鼠⑦銭8霧簿葺Φ  蓼=霧簿oユ○留ぎ鱒鯵8。霧蓉憂凶欝毘、更韓○︶に?き規定し、かかる会社は、その事業の対象が外国に存する場合に  おいても、イタリヤ法の規定にしたがう、といっている。 ︵戦前の南満鉄道会栓は、その本店は日本にある特別会社である  がその事業は満州に於ける運輸業であった︶。︵尚伊法二五〇五条以下参照︶。かうした規定は、仏、独法にもみられない。

(28)

  なお一九五二年の第七回会議でのハーグ草案第七条はいう、.一、&鼠。 。獣宕帥一.驚呂冴器導。馨︸黛略睾&8器旨窪け①酔窪  αQ窪町巴妙一、巽象o冨①℃段露碧o旨留圃、8瓜≦叡ωo。蕊ω貫一〇$瑳一ε瑞Φ留一、簿讐︵8冨8ぎ鋤諺窪9 Φ馨冨αq諒の℃鋤噌ぽ  一〇一留09簿讐ご<αqピUα頴汐知oぴ色ωN膨寒︵一Φ認︶ω。お8おG o噂 ︵2︶くαq憎竃甜壼ω向終汐●↓ぼO。ヨ窓鉱。の,︾。二〇。Sい。巳・鵠一8S器g命。︾。8q緊。 ・o㌦・︿Φ凄魯8簿饗3ン ︵3︶ o巳話麗窪。についてはくαq一。留ωo冨○き嘗畦貿︾一Fメキシコ法二五一条二項二号、チリ法第二九条。

一二監査機関

 株式会社は理論上特別の機関の必要はなく、株主自身において、会社の営業を行い、かつ自ら監督してよいはずで ある。だが会社は通常多数の株主をもつので、そうした事務に従事する機関の手を必要とする。だから何れの国の株 式会社法も、株主総会のほかに代表および執行のための取締役その監査役の機関をもつにいたった。だがこの機関は、 本来統一の使命をもつ執行機関として、立法者によって考えられていたものであるが、実際上は常に役目の分立がお こなわれた。役目の分立の方法は、しかしながら各異った方法によって為された。  執行・代表の職務をもつ取締役のほかに、監査役を設ける立法︵独法やこれに従う立法︶と、取締役に該当する者に、 監査役の職務をあたえる立法︵旧仏法、スィス法、イタリヤ旧法、米法︶とがあり、あるいは監査役を設けるか否かを、 自由とする立法︵デンマーク、ノルウエー法︶もある。       ︵1︶  本節においては、取締役に関する説明を省き、現在わが国において最も論議の多い監査役制度について述べる。    株式会社法統一の諸間題      二七

(29)

   東洋法学      二八

i 商法が機関の職務をさだめるに当っては株式会社は実質上株主の所有であり、取締役はその使用人であるとの思 想から出発した。だから株主総会は最高の機関であり、総会は常時的に株主の利益を擁護し、取締役の業務の遂行を 看視するために監査役を選任するものだとされた。巨大な株式会社企業においては.業務の遂行指導の監督は、株主 総会のような複雑な機関にまかせられないためである。  監査役の職務は.業務の執行の監視および会計の監査におよばねばならぬ︵銭本商法旧法二七四条、鱒独株式法一二 条︶、フランス商事会社法における監査役︵ぎ8霧匙藷・ ・舞諾陣欝糞③︶.ノルウエー法における監査役もまた.こうした       ︵2︶ 職能をもつ機関と考えられる、  アメリカ各州法のように.取締役会︵ぎ霧儀象黛鰐§邑に業務執行・監査の職能をあたえ.特に監査役を置かない 立法があるとともに.一方取締役会は.その取締役の一人または数人.あるいは第三者にたいし.取締役会の業務執 行権を行使することを委任することができるとする立法がある。その場合取締役会はこれらの者にたいする監査役の 職権をもつこととなる。  こうした立法があるとともに、近代株式会社法では.年度決算または会社の会計状態の検査を、特別に委任した検 査人に命ずる旨を定める国が少くない。しかもその検査機関の権限が可成りひろくみとめられる︵例・賑フランス法の        ︵3︶ 8⇒導彷器霧窃螢巖図8導緊①o 農ゆイタリヤ法のoo一一のσqδω欝α8巴φポルトガル、ラテンアメリカ法︶。  これらの検査機関により、その会計監査については、監査役と似た職能を果すこととなる。検査人は株式会社の機 関とみとめられるか否かは.争われるが、株主や会社債権者は、これらの検査人︵多くは専門家をもって構成される︶

(30)

の検査報告にたいしては信頼をおくに足りる。  その外公官所︵例・裁判所・登記所︶が株式会社にたいし、一定の監督を為すが︵例英国に於けるωSa無が&の︶絃        ︵4︶ ではその詳細に立入る暇がない。  ∬ 監査役または検査人に関する各国の法制を一瞥してみれば、  A 西独法によれば、同法九五条以下がこれを規定する。西独法の監査役制度にたいする特徴は、会社の監督機関 として、取締役の業務執行の監視、会社の監査以外に、取締役の選任・解任の権限をもつことである。会社の経営に 対する智識をもたず、またその意欲のうすい大衆株主の総会は、取締役選任の最適な機関とはかんがえられない為で ある。  監査役は営業の実態をしらず企業の運営にあたらず、したがって十分に取締役の業務執行の監視ができない故、そ の監視を取締役会自身にみとめるという考え方は、西独法のとらない所で、あくまで、行動領域の分離︵浮。き傷お繕興 霊凝ぎ蕊冨琶。訂︶の伝統をまもった。そして監査役会は株式法一〇五条の規定により、同時に会社の取締役員、その 継続的代理人となることができないとされる。また業務執行に属する処置は、監査役に移譲することはできぬとした ︵二一条四項︶。  監査役会に属する者の独立性を保持する要請から、会社に従属的な企業の法定代理人は、監査役員となることを得 ないと定められた︵一〇〇条二項二号︶。さらにまた、他の会社との複雑な縫合い交錯︵Qび簿ξΦ欝奉注①畠急茜︶のために 生ずる、取締役に対する監視の不十分の危険をおそれ、 ﹁他の資本会社または鉱業法上の鉱業組合の監査役が、会社    株式会社法統一の諸間題      二九

(31)

   東洋法学      三〇

の取締役員に属する場合には、その資本会社または鉱業組合の法定代理人は、監査役員たり得ない。﹂︵一〇〇条二墾二 号︶と定めた。  監査役の職務は、取締役の選任︵八四条︶および業務執行の監視のほか、年度決算書ならびに業務報告書の棟査、年 度決算書の作成についての協力︵一九二条、一九三条︶にある。しかも決算書の検査は.必らず総会または裁判所の選 任した一人また数人の専門の検査役︵︾欝魯乱議融鷲黛舞決算検査役︶によって.行われねばならぬ︵ニハニ条∴六瓢護・ 二五六条一項二号︶、  決算検査役は毎決算年度内の任期で.公に認められた公認会計士︵≦難巽鑑欝翼窯畿経済検査人︶.または公認会計士 法人でなければならぬ︵コハ四条︶、  監査機関としての監査役会は会社の利益のための機関であるが.独乙法においては.同時に労務者の利益を会社上 主張する機関である。  元来監査役の数は少ぐも三名であるが、定款の規定でその最高数を規定することができる。経営組織法の支配を受 ける株式会社においては.監査役の三分の一の数は.労務者から選任された監査役でなければならぬ︵経営組織法七六       ︵5︶ 条.株式法九五条.九六条︶。  労務者監査役の制度は、西独株式法だけがもつ制度である。ドイッにおけるこの制度の一〇年の経験によれば、こ うした制度が企業の意思決定に統一性を失わせるとの非難も、あたらぬことが実証された。令日では外国人投資者か らも信頼され.鉱業会社への投資も安心して行われ.株式の相場も特に下落していないといわれる。

(32)

 労働監査役をみとめたことは、会社の労務者に共同決定権︵墨膏露欝簿静撃§9をあたえたことを意味する。労務 者の共同決定権は生産・販売手段が、人間の労働力を利用するところでは、至るところ認められねばならぬ制度であ る。これを労働協約法のなかで認めるを常とするが、西独では会社法の領域でもみとめた訳である。株式法では、第 九五条の規定する限定した場合だけに限り、労働監査役がみとめられるが、会社法固有の規定をもって、一般的に共 同決定権の態様・許容を規定しておくことが望ましい。だが株式法の草案起草者は、労働組合や学者の説に耳を傾け ず、時期尚早とかんがえて、これを一般的に規定するを避けた。 ︵1︶ <αq一駕鑓農ω8茎ψ ω○試眺山 ≦締島お聲とa窪−琶餌図○醤。琶冨。奔9 旨c 。出︷㌫く寧ω8卿σqΦ﹃●¢曽O幡︷‘餓菩Φどω,  O謡︷二国びΦ浮舞儀O鎌一㊦び9Φ︾坪瓢窪q馨Φ寡魯導②樽σq。○α三品磐一〇89ω.窃鍛轡 ︵2︶ ノルウエー法についてはωoぎ。筏段汐評富一ωN﹂o 。︵お㎝ω︶ω﹂9.ノルウエーでは、小会社でも株式会社の組織々.と  ることがでぎるが、その場合監査役をおく義務はみとられていない。 ︵3︶くαq歴鎖Φ簿陣畠6角①αq一ρ①葺浮。 。一碑巴一①三ω9の訪ぎぎ器9蛭お①伊ω払ωごじ ご麟&o仁すご O仁磐つ算9幾くΦ霧鼠PU塁評。茸  餌簿坤碧Nαω冨9窪︾即冨夷①ωΦgお総。ψ 旨頃の詳8﹃欝力習ド↓残巴蒜西頴o鉱αq髭卑鷺鋤蔦ρ器伽①飾○犀8糞3韓ゑ巴●  いΦωωoo欲綜ω8響導段島巴oω8鷺①鱒●ωo鼠伽泳憲厩8江○霧3や貧凶ωお鰹6Z●㎝鰹●①ミψミ禽ω凄pΦ鼠︾↓篤欝ε伽鉱ζ葺○  鎚①=①ωoo隷鼠ωHH︾ωo鉱Φ鼠℃銭舘δ臥︸霞臨き〇一雲G o︶マ含Qωωαq’ ︵4︶ イタリアに於ける裁判所の監督については、伊太利法二四〇九条および <σq圃臼ωε蕨ぎ些∼群9葺δOo彰導興。芭㊦  ︵ご鴇ぽ●冨㎝象ωお●西独法九八条は裁判所が監査役会の請求につき介入することを規定している。トルコ株式会桂法二七  四条は、﹁株式会社の営業は、法令のさだめた方法により、所轄大臣の監督に服す。﹂と規定している。 ︵5︶ くαq周●9。貫望霞冨訂奉誌器。 。雪αq。 。αq霧簿N・ζ登畠魯搭認・密Sなお労務者からの監査役については、もa9蜜すN顕騨   株式会社法統一の諸問題       三一

(33)

東洋法学      三二

ゆ伽●漏ρG o脅譲㌘く巴窪窯ぎ︸じ ご瞬一霧o 。v跡 。鳶甲沁&ぎ“Z︸≦。お墨o り。錺o 。ρ窯ω聖穴α窯魯¢纂韓器︸毒働霧お焦霧。 。欝養 §餌︾ζδ韓Φ。財韓無○残碁≦騨警げ終葎ぽ窯博号Φω鶏鷺露9お嘗竃魚蒙お。 。ω霞魯’幕茜骨く窪魏農N①6汐蟄警鋤蓉︸麟α﹃ お総︶も 09奨①算  労務嚢代表の選任は.企業における労務者達によって選挙される。労務者監査役は監査役会においては.一般の監査役と 同様の職務と責任を負担する。又共同決定権法の支配をうける鉱山および鉄鋼生産会社においては監査役は二名によって 組織されるが、そのうちの四名は労務者の代表者並びにその他一名のものから.またうち四名は出資者の代表者並にその他 の一名か膨、およびその健の一名か疹級織される︵鉄・石炭業におげる共同決定権法四条以下︶<馳㌶蕊︶慧嘗翻議蒙鴨聡零欝 謄毒 隠霧鮮麟鼻欝剛汐鰹ざ鱒臨︵鐘騨雛糞欝灘遍雛韓鱗欝轡鮮貸蟹厨藩鉾瓢熱り9も 絵“陣お瞥  B スイ慌法  スイス債務法七二七条以下に.監査役︵鑑露署疑瓢εに関する規定をみる、総会は一名または数 名の検査役︵欝蔚韓窪”鱒も り鶏鐸感彗&を選任する。検査役は必しも株主たることを要しない、  検査役の職務の独立を保障するため.検査役たるべき者は.取締役会員または会社の使用人であってはならないが. 検査役には霞然人のほか儒託会社または検査人法人︵響ヨご器く霧薮&Φ︶が選任されることができる。任期は初めの程 は一年であるが.その後は最高三年に及ぶことができる。  検査役の本来の職務は損益計算書・貸借対照表の検査に止まり.一般的に取締役の業務執行を監視する権限はない。 そのためには.定款または総会の決議によって、この権限を拡張附与されねばならぬ︵七二八条・七三一条︶。また総会 は通常の検査役のほか取締役の業務執行の全部または一部を検査するため、特別の委員または専門家を任命すること        ︵6︶ ができる。この委員または専門家は会社の機関ではなく、受任者にすぎない。

(34)

 C オーストリャ法  懊法八六条乃至九九条は監査役に関し規定している。総会は三名窪たは定款のさだめた最 高二十名までの監査役を選任することができる。法人は監査役には選任され得ない。  また監査役は同時に会社の取締役、その継続的代理人とはなり得ないし、監査役は会社の使用人となり、業務の遂 行に従事することはできない。  定款の規定により、一定の株主または一定の株式の所持人にたいし、監査役員の三分一を超えない数の監査役を監 査役会に送る権利をみとめることがでぎる︵八八条︶。  監査役は業務の執行を監視し、会社の帳簿・書類・財産を検査する権限をもっているとともに、取締役会員を選任       ︵7︶ することは、西独法と同じ︵七五条・九五条︶。監査役には、業務執行の事務を委譲することはできない。  D イタリヤ法  イタリヤ私法典︵壬二九七条乃糞西〇九条︶は、監査役︵8幕αQδ蝕&ぎεについて規定してい るが、イタリヤ株式会社法では、株王総会の権限がつよいため、監査役の権限は弱体化された。監査役は取締役の業 務執行の合目的性を判定することはできない。ただ業務執行の適法性・経済性を監視するにすぎない。その取締役の 選任・解任権のないところも、独乙法に比べて弱体である。取締役の選任・解任は総会の権限に属する。  だが監査役は会計年度内に一回だけにとどまらず、少くも四分の一年度毎に会社の所有または占有する現金有高、 株券・有価証券を検査、商業帳簿・貸借対照表および損益計算書を検査することができる︵一西Ω一秦︶。  監査役は総会によって選任され、任期は三年である。監査役の数は三名ないし五名であり、株主も監査役とし選任 されることでぎる。その外に二名の補充監査役が選任される。最低資本金五千リラをもつ株式会社の監査役は、一名    株式会社法統一の諸間題       三三

(35)

   東洋法学       

三四 または少くも二名を正監査役とし、公認会計士が︵器岳&蝶露密ε名簿記掲老中から選ばれねばならぬ︵壬二九七条︶。  イタリヤ法は年度決算検査人の制度をみとめていない。また労務者代表が、監査役に選任されることを求める権利 もまた.あたえられていない。  監査役の解任は.重大な事由がなければ許されない。総会が解任するについては.裁判所の認可を必要とする︵二    ︵呂︶ 四〇〇条︶。  E スエーデン法  一〇五条ないし一二訟条に規定するところによれば.検査役︵響識雛聴︶は一名または数名であ るが.最高資本金が五十万スエーデγグ饗ーネンを超えるとぎは少くも二名の検査役が総会により選任されねばなら ぬ・任期は最高三年である、伯爵領政府および少数株主もまた特別の検査人を選任することがでぎる︵一〇八条・一〇 九条︶。  検査役に選任され得るものは.スエーデンの国籍をもち.かつスエーデン国内に住所を有する者でなければならぬ ︵例外の場合は王室の許可を必要とする︶。更に検査役に選任される者は、成年者で簿記の知識をもつことを要する。 会社の最高資本金が二百万ク・ーネンを超える場含.あるいは会社の株式または.社債が取引所に上場される揚合に は、少くも検査役の一名は公認会計士︵髪鮪酔。誹興&器募零︶でなければならぬ︵一〇七条︶。       ︵9︶  検査役の職務は、取締役の業務の執行監視.会社の計算の検査・報告である︵二一条乃至二三条︶。  リヒテソスタイソ法  同法三五〇条および一九二条以下。  ルクサンブルヒ法  ルクサンブルヒ商事会社法︵一九一五年八月一〇日法×六一条乃至六六条︶。

参照

関連したドキュメント

それぞれの絵についてたずねる。手伝ってやったり,時には手伝わないでも,"子どもが正

式目おいて「清十即ついぜん」は伝統的な流れの中にあり、その ㈲

( 同様に、行為者には、一つの生命侵害の認識しか認められないため、一つの故意犯しか認められないことになると思われる。

弊社または関係会社は本製品および関連情報につき、明示または黙示を問わず、いかなる権利を許諾するものでもなく、またそれらの市場適応性

9/21 FOMC 直近の雇用統計とCPIを踏まえて、利上げ幅が0.75%になるか見 極めたい。ドットチャートでは今後の利上げパスと到達点も注目

ASTM E2500-07 ISPE は、2005 年初頭、FDA から奨励され、設備や施設が意図された使用に適しているこ

あれば、その逸脱に対しては N400 が惹起され、 ELAN や P600 は惹起しないと 考えられる。もし、シカの認可処理に統語的処理と意味的処理の両方が関わっ

省庁再編 n管理改革 一次︶によって内閣宣房の再編成がおこなわれるなど︑