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IncMプラスミドpIP135のゲノム解析

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Academic year: 2021

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電気通信

量子・物質工学

冨永 健一郎

0433032

IncMプラスミドpIP135のゲノム解析

 <序論>  ひとつの生物種が保持する遺伝情報の全てをゲノムと呼び、その実体はその生物 の染色体DNA分子の総和である。これまでヒトを始めとして様々な種のゲノム解析 が行われてきた。これらの解析により、ゲノム全体の構造が驚くほど多様であるこ とが明らかとなってきた。このことから「 ゲノムがどのようにして編成されてきた のか 」「 ゲノムはどのようにして多様化してゆくのか 」という問題が提起されて きた。この問題を考察する上で効果的な方法の一つは、ゲノムを近縁の生物種間で 比較、検討を行うことである。  そこで、三瓶研究室では、ゲノムの大きさが比較的小さく、解析が容易な プラスミドをモデルとし、複製領域と接合伝達領域の類似性を指標に系統的に ゲノム解析を行っている。 本研究では、IncIαプラスミドと複製領域において類似性を示し、 ストレプトマイシンなど多くの抗生物質に耐性を示すIncMプラスミドpIP135の ゲノム解析を行い、他のプラスミドと比較することを試みた。 <実験方法>  (1) pIP135プラスミドDNAをCleared Lysate法により大量調製した。 (2) 2種の制限酵素、Sac I、Sph I を用いて制限酵素地図を作成した。 (3) 制限酵素切断断片をベクターにクローニングした。 (4) ショットガンシーケンス法により塩基配列決定を行った。             作成されたContigを制限酵素地図に貼り付け、Gapの位置を特定した。 (5) GapをPCR法によって埋めた。 (6) ORFをデータベースによって予測し、Blast検索により機能を推定した。 (7) ゲノム、領域、遺伝子の各レベルで他のプラスミドと比較を行った。 <結果> (1) ランダム・ショットガン・シーケンシングによりpIP135プラスミドの 全塩基配列を解析し、まだ一部Gapがあるものの制限酵素地図などから 全長はおよそ78,830bpだと分かった。 (2) ORF検索の結果も、一部のGapにより全ての予測は出来ていないものの      少なくとも84個のORFを予測することができた。そしてこの内、73個のORF が既知遺伝子との類似性を示した。 (3) 複製領域、接合伝達領域の遺伝子群も推定され他のプラスミドとの比較を 行なった。 (4) ゲンタマイシン,ストレプトマイシン,スルホンアミド,水銀に対する 薬剤耐性遺伝子を確認した。テトラサイクリンに関してはオペロンの一部を 確認した。

参照

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