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アドベンチャーカウンセリングの授業実践に関する研究 : 授業を通じての学生の意識と行動の変化についての事例検討(1)

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Academic year: 2021

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(1)

授業を通じての学生の意識と行動の変化についての事例検討 巾

小  西  浩  嗣

I は じ め に 近 年 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン不 全 が 原 囚 で 人 間 関 係 が う ま くっ く れ な い 、 人 と 上 手 に 関 われ な い 大 学 生 が 増 加 し て い る。 か つ て 、 子 ど も た ち は 遊 び を 通 し て の 冒 険 を し て き た し 、 人 と の つ きあ い 方 や 信 頼 ・ や さ し さ ・ 協 力 な ど 、 心 を 育 て る ベ ー ス と な る も の を 自然 と 学 んで た。 し か し 現 代 に お い て は 、 子 ど も た ち が 野 外 や 自然 の 中 、 あ る い は 集 団 で 遊 んだ り 過 ご し た り す る 機 会 や 体 験 が 激 減 し 、 そ の 結 果 とし て 社 会 に 適 応 で き ない 学 生 を 多 く 生 み 出 し てい る と 考 え ら れ る ( 谷 島 、2005) 。 こ の よ う な 社 会 の 変 化 や 様 々 な 心 の 問 題 の解 決 に 有 効 な 手 法 の 一 つ が アド ベ ンチ ャ ー 教 育1 ) であ る ( 眞 崎 ・丹 後 、2004) 。 見 た 目 に は レ ク リ エ ー シ ョ ンや キ ャ ン プ ゲ ー ム 等 と 変 わ ら な い の だ が 、 冒 険 的 な 要 素 を ゲ ー ムを 通 し て 体 験 し 、 活 動 ・ 体 験 そ の も の よ り、 グ ル ープ や 対 人 関 係 の 中 で 起こ る 感 情 や 思 考 、 取 り 組 み 方 な ど に 焦 点 をあ て 、 個 人 と グ ル ープ の 成 長 を 図 る こ と を 目 指 し てい る 。 本 来 、ア ド ベ ン チ ャ ー教 育 と は 、ダ イ ナ ミ ッ ク な 自 然 環 境 の 中 で の活 動 を 通 し て 個 人・ グ ル ー プ が 学 び 成 長 す る た め の 教 育 手 法 であ る 。 大 自 然 と い う 非 日 常 環境 の 中 で は 本 当 の 自 分 、 あ り の ま まの 自 分 か さ らけ 出 さ れる と 同 時 に、 自 分 の 強 さ ・ 弱 さ 、 自然 の 美 し さ ・ 厳 し さ 、 人 と 生 き る こ と の 意 味 な ど に 気づ く こ と が で きる 。 そ し て 厳し い 自 然 環境 に 耐 え る 、あ る い は 立 ち 向 か う た め に思 い も よ ら ぬ力 を 発 揮 し た りし て 日 常 で は 経 験 、 味 わ う こ と の ない 学 び の 機 会 に 触 れ る こ と に な る の で あ る 。 し か し 、 大 自 然 の 中 で 行 わ れ る 活 動 だ け が ア ド ベ ン チ ャ ー ( 冒 険 ) で は な い 。 日 常 に お い て 、 人 が 持 つ 成 長 を 妨 げ る 固 定 観 念 ( 不 可 能 ・ 無 理 ・ わか ら ない ・ で き ない 等 ) や 意 識 を 「 も し か し た ら 、 で きる か も し れ ない … 」 に シ フト チ ェ ン ジ す る こ と 自 体 が ア ド ベ ンチ ャ ー な の であ る 恆

H。 目 的

帝塚山大学 におけ るアド ベ ンチ ャー カウ ンセリ ング導 入の当初 の目的は 新入生の新しい 社 会 での適応や グループ ワークの ノウ ハウを支援 するこ とであった。 体験学習 を通して学生 白身の

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アド ベンチャーカウン セリ ングの授業実践に関する研究 学 び や 気 づ き を 促 進 さ せ る と 同 時 に 手 法 自 体 の 伝 達 で は な く 、 今 こ こ に い る 人 た ち の グ ル ー プ づ く り を 行 っ た 。 そ の 結 果 、 学 生 の 意 識 や 行 動 が ど の よ う に 変 化 し た の か につ い て 内 省 報 告 や 質 問 紙 調 査 に よ っ て 検 討 し た が 、 ア ド ベ ンチ ャ ー カ ウ ン セリ ン グ は 新 入 生 間 の 人 間関 係 を 強 化 す る だ け で な く 、 教 員 と 学 生 間、 さ ら に は 教 員 間 の 人 間 関 係 を 強 化 し て い るこ と が 確 認 さ れ て い る(松 岡・小 西 、2006) 。 ま た 、 眞 崎・ 丹 後(2005 ) に よ る と 大 学 生 に お い て ア ド ベ ンチ ャ ー プ ロ グ ラ ム体 験 の 実 施 前 後 で 「 対 人 関 係 」 と 「 信 頼 感 」 の 得 点 が 向 上 し た と い う 報 告 もあ る。 松 岡 ・ 小 西 (2006 ) は 、 ア ド ベ ンチ ャ ー カ ウ ン セ リ ン グ の 授 業 を 通 し て 、 協 力 す る と は ど う い う こ と か 、 グ ル ー プ とし て 活 動 す る 中 で 自 分 か 何 を し な け れ ば な ら な い の か等 を 考 え る 機 会 を 学 生 に 与 え る とい う 意 味 にお い て は 有 効 と 思 わ れ た 。 し か し 、 効 果 を 詳 し く み る た め に は 、 事 例 検 討 を 行 う と と も に 追 跡 調 査 を す る 必 要 があ る と も述 べ て い る 。 そ こ で 本 研 究 で は 、 アド ベ ンチ ャ ー カ ウ ン セリ ン グ の授 業 を 受 講し た 学 生 の 意 識 お よ び 行 動 に ど の よ う な 変化 が 見 ら れ た か を 事 例 か ら 検 討 す る こ とを 目 的 とす る。

m。 方 法

1。 対 象 帝 塚 山 大 学 心 理 福 祉 学 部 心 理 学 科 1 年 生 「 基 礎 演 習 」 履 修 の 学 籍 番 号 順 に よ り 、 A グ ル ープ (男 子13 人・ 女 子14 人 )、 B グ ル ープ (男 子 9 人・ 女 子17 人 )、 C グ ル ー プ (男 子14 人・ 女 子12 人 )、 D グ ル ー プ (男 子 6人 ・女 子18 人 ) の103 人 を 対 象 と す る 。 2。 実施期間 2007年 4月∼ 7月。 週 2コマ (連続180分) を用い た授業 であ るが、 1年生 を 4つ のグ ルー プ に分け、各 グループの学 生は、 3週 のアドベ ンチャ ーカウンセリ ングの演習 を行う。 3。 実 施 場 所 帝 塚 山 大 学 学 園 前 キ ャ ン パ ス10 号館 心 理 実 習 室 ( ア ド ベ ンチ ャ ー カウ ン セ リ ン グ 専 用 コ ー ス) 4。 授業 内容 フ ル バリ ュ ー コ ント ラ クト3) の 4 つの 約 束 に基 づ き、 第1 週「 アドベ ンチ ャーへ の導 入と相 互理解」、第 2週「 コ ミュ ニケ ーション」、 第3週「チャレ ンジとチ ームビ ルデ ィ ング」 という テーマを設 定して活動 を構成し た。 詳細 な内 容は 、表1・ 2を参照。 (Jも1・ がiMf/ - w ゛ 冫瘋y. 刄φ / m y 狗 j,・/ gま・stiΞ4r7 :g 劇;?:F)川 丿聹l.,(/

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表 1 基礎 演習 授業 内容 授業週 テーマ アクティビティ内容(タイプ)とねらい 第1 週アドベン チャー の 導入と相互 理 解 キャッチ(IB)集中と緩和、エラーを楽しむ 手 の ひ らを 上 に 向 け、 もう一 方 の手 の 人 差し 指を 立 て て真 ん 中 に 乗 せ る 。 ″キ ャッチ,, の か け 声 で人 差 し 指を 掴 み、 掴 ま れ ない ように 逃 げ る ことを同 時 に 行 う イン パ ル ス(IB) 集 中とコミュ ニ ケ ー ション、 エ ラ ー を 楽し む 、 ウ オー ム アップ 右 の 人 か らき た のと 同じ 動 作 を 左 の 人 へ 送 つてい<。 動 作 が 変 わ る。 次 は 逆( 左 か ら 右 へ) 、さ らに は 同 時 に

Have you ever?(IB) 情 報 収 集( 自 己 と 他 者) 、共 通 点 、多 様

性 へ の 気 づき 質 問 に 該 当 す る 人 は 場 所 チ ェンジ( イス 取 りゲ ー ム で は ない) 自己紹介シート作成&3分間自己紹介(CO) ネ ー ム ホ イップ( IB & CO) 名 前 の 確 認 名 前 の 紹 介 、呼 ば れ た い 名 前を 自 分 が 決 め る( 自 分 を 含 め た 全 員 を 尊 重 す る) マ イク 代 わ りの お もち やの ブ タを回し て 全 員 の 名 前 を紹 介し て い<。 次 の バ ージョン は、 名 乗っ た 後 に 他 の メン バ ー 全 員 で 名 前 を呼 ん であ げ る ネ ー ムト ス(CO )知ら な い 人 の 名 前 を 覚 え る 、名 前 を呼 ぶ 、 呼 ん でも らう、 相 互 理 解、 エ ラー を 気 にしな い 自 分 の 名 前を 言 って 毛 糸 の ボ ー ルを パ ス す る。 受 け 取 った 大 は「 あ りが とう○ ○」 と相 手 の 名 前 とお 礼 を言 っ て同 じ ように別 の 大 に パ スす る。 徐 々 に ボ ー ル の 数 が 増 えて い<。 次 の ステ ッ プ は、 両 隣 の2 人 の 名 前 を覚 え て 場 所 チェン ジし、 そ の2 人 と だ けトスし あう。 次に4 人、 6人、 8 人 …と 左 右 の 大 を 覚 え てそ の 大 に そ れ ぞ れ ボ ー ル を 送っ て い< 第2 週 コミュニケーショ ン 人とのか か わり方に気 づく ノンバーバルラインナツプ(IB&CO)相互理解 言葉を使わずに睡眠時間の順に並ぶ ワ ム サ ム サ ム(DI) リ スクを 受 け 入 れ る、 一 日 の スター トの 儀 おまじ な い の ような ユニ ー クな 歌 に 合 わせ て動 作 をす る フライングペーパー(IB/CO) 手 の 甲 を上 に 向 け 名 刺 サ イズ の 紙 を乗 せ る。 押 さ えた りせ ず に 他 の 人 の 紙 を 落 とし に 行<。 使 える の は 紙 の 乗 っ て いる 方 の 手 だ け。 紙 が 落 ち たら そ の 場 に へ たり 込 ん でしま う。 第2 回 戦 、 紙 が 落 ち た 大もま だ 落 ち て いな い 大 に 助 け を求 め て、 乗 せ て もら え れ ば 復 活 できる Zip Zap(DI)恥ずかしさを脱却 真 ん 中 の 人 が 誰 か を指 しな が ら「Zip」 と言 うと、 指さ れ た 人 は しゃ が み 両 隣 の 人 が「Zap」 といっ て 手 を出 し てカバ ー す る。 失 敗し たり 、関 係 の な い 人 が つ ら れ たりす る とチェン ジす る トータグ(IB)ウォームアップ、足の準備運動 円 に なって 全 員 で手 を つ なぎ 、自 分 の つ ま 先 で他 のメン バ ーの つ ま 先を タッチ す る ムーンボール(IN)目標設定と協力 グループで決めた回数、ビーチボールをつ< 第3 週 チャレンジとチー ムビ ルディング 自 分なりのチャ レンジを! 肩たたき(IB)ウオームアップ、エラーと楽しさの確立 左8 右8 左4 右4 左2 右2 左1 右1 、数 え な がら 肩 をた た<。 最 後に 手 拍 子。8・4・2・1 のとき も手 拍 子 を 順 番 に 人 れ て い< エ ル ボー タッチ・ ニ ー タッチ(IB) 準 備 運 動 、ウ オー ム アップ お互いの肘と膝ををタッチ する エルボータグ(IB&CO)発想の転換、楽しさ。 追 い か け 手 と逃 げ 手 以 外 は2 人 で腕 を 組 ん で デ ート中 、逃 げ 手 は タッ チさ れ そうに なっ たら、 そ ば の カップ ル に 勝 手 に 連 結 でき る。 連 結さ れ た 逆 側 の 人 は、 腕を ほ ど い て新し い 逃 げ 手 と なる。 タッチさ れ たら そ の 場 で 追 い か け 手 と逃 げ 手 が 役 割 交 代 し てオ ニ ゴッコを 再 開 す る オールアボード(LO)支えあい、信頼 メンバー全員が70∼90cm四方の台の上に5秒間乗る ニトロクロッシング(LO)目標に向かう、協力 ター ザン ロ ープ に つ か まり 、全 員 が スタート 地 点 か ら 離 れ た ステップ に 渡 る課 題 解 決 表 2 ア クティビ テ ィ (活動 )の タ イプ アイスプ レ イキン グ   心 身 の 緊 張 を ほぐし、 グ ル ープ メン バ ー が 居 心 地 よい と感じる 機 会 を (Icebreaking=IB)   提 供 す る 。 ディインヒビ タイザ ー   比 較 的 レ ベ ル の 低 い リスク= 少し 恥 ず かしさを 感 じる ような 活 動 を 行 (De ―Inhibitizer=DI)  い 自 己 抑 制 をとって いく。 二1ミ゜・ニ ケ 匸ション    意 見、 感 情 を 言 葉 や 身 体 表 現 で 伝 え 合う 力 を高 め る活 動 。 (Communlcatlon= CO) −      IB やDI に よって 相 互 に 安 心 感 が 生 ま れ てき た 段 階 で、 身 体 的・ 感 情 トフ スト(Trust=TR)   的 リスクを 伴う活 動 を 通して 他 者を 信 頼 す る機 会 を 提 供 する 。 イニシ アティブ     様 々 なレ ベ ル の 課 題を グ ル ープ でトライ& エ ラーし な がら 協 力 等 に よ (Initiative=IN)    り 解 決し ていく。 囗一 エレメント      膝 の 高 さ∼4m 程 の 高 さに 設 置さ れ た 装 置を 使 って、IN よりも 冒 険 性 (Lo w Elemennt=LO) が 高 い 課 題 解 決を グ ル ープ で チャレン ジして いく。 ハイエレメント (High Element=HI) 7∼10m の 高 所 に お い て グ ル ープ メン バ ー に 身 体 の 安 全 を 確 保され て 行う身 体 的・ 感 情 的 リスクの 高 い 活 動 。

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アドベンチャーカウンセリングの授業実践に関する研究 5. 調査方法 1) 手続 き (1) アド ベ ンチ ャーカウ ンセリ ング授業 の グループお よ びメンバ ーの様子 をフ ァシリ テー ターお よ び大 学院生 のTA (テ ィーチン グアシス タント) が観察記 録を行っ た。 (2)各 回授業 終了後 、学生 に授業 を通し て感じ たこ と、学 んだこ と、日常 生活 に生 かせ る こ と等につい ての自 由記 述を施 行し た。 2) 分析方法 グループ とメンバーの 様子につい ては、フ ァシリ デ ーターであっ た筆者お よびTAに よる観 察記 録お よび各 回授業終了 後のふ りかえり シート の記述 に基づ き検討 した。

Ⅳ. 結果 と考 察

1。 グ ル ープ の 経 過 1) A グ ル ープ 第 1 週 の ス タ ー ト 時 は 多 少 な り と も 緊 張 が 見 ら れ 、 発 言 が ほ と ん ど ない 。 女 性 メ ン バ ー 2 ∼ 3 人 が 後 方 で 私 語 を し てい るのと、男 性2人が後ろ に外 れてい た りし てい た。こ _ 1 の 2人 は輪 になった 状態 でも一 歩後ろ に下 かっ てい たり、 男女 5人がじ ゃんけ んの アクティビ ティで もパート ナ ーを 換 えずに同じ人 とばか りや ってい た。 しかし、 活動が進 ん でい く うち に 他の メン バー にかか わる姿 勢も 見え始 め、 第1週 目の授業 全 体の大 方の 感想 として は、「 最初 は みん エ ル ボ ー タ グ (ア イ ス ブ レ イ ク ) 腕 を 組 ん で 2人 組 鬼 ご っ こ なよそ よそしかっ だけ ど、最後 はだい ぶ打ち 解け れた気がし ます」「初 めは どんな授 業か不 安 があ ったけ ど楽 しかった」 等、未知 なものへ の不安もある が、楽し くや れたこ とがふり かえり か らも見 られた。 第2週 も最初 は恥ずかしい 様子 で、 なかな かプロ グ ラムに乗 り切 れないよ うであった。お 互 い まだよく知 らないとい う不安があ り、発言 もファシリ デー ターやス タッフに向い てがほ とんどであ る。 少人数 では 案が出る が全 体には言 えない が、 この授業 で「たく さ んの人のこ とを知 れる キッカケ をもらえる」 と他者 と か か わる機 会提 供 の場 となっ てい たり、「笑っ てい る時 間が多い ので時 間が過 ぎるのが早い」 等、不思 議と楽し い授業 と感じ るように なっ ている。

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ヒ ュ ー マ ン ノ ッ ト ( イニ シ ア テ ィ ブ ) 第 3 週 。欠 席・ 遅 刻 が各 4名 と 多 か っ た 。後 半 2 ク ル ー  ア トラ ンダ ム に繋い だ手 を解い てい く

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プ に わか れ て か ら の イ ニ シ ア テ ィブ ∼ ロ ーエ レ メ ント で は 、 片 方 の グ ル ープ で は 、 グ ル ー プ 全 体 と し て 行 う と い う よ り 、 一 部 の メ ン バ ー に よ る サ ブ グ ル ー プ と そ の 他 の グ ル ー プ とい う 印 象 を受 け た 。 し か し 、 完 全 と は 言 え ない が 、 ニ ト ロ ク ロ ッ シ ング の 1 度 目 = クリ ア 直 前 に 失 敗 す る ま で と 、 2 度 目 や り 直 し て か ら の で グ ル ー プ の取 り 組 み 方 に違 い 、「 全 員 で 行 う 」 意 識 が 出 て き た よ う に 見 え た 。 そ れ は 、「 落 ち た り し た け ど 、 何 度 も 渡 ろ う と 頑 張 っ た 」「 自分 の こ と だ け 考 え て た らあ か ん、 み ん な で 協 力 し ない と 出 来 な い こ と が い っ ぱい あ っ た 」 と い う ふ り か え り に も表 わ れ て い た 。 2 ) B グ ル ープ 遅 刻 は ない が 、 3週 と も 欠 席 の メ ン バ ー が 1 名 、 こ の メ ンバ ー は 他 の 授 業 も ま っ た く 出 て い ない と の こ と で あ っ た。 最 初 は 実 習 室 入 口 の と こ ろ に か た まっ て 中 央 へ は 来 ない 。 私 語 を し て い る 者 は い ない が 、 全 体 的 に 静 か な 感 じ の ス ター ト と な っ た 。 A グ ル ー プ の 初 回 と同 じ く 発 言 が み ら れ ない 。 フ ァ シリ デ ー タ ー の 「 緊 張 し て る 」「 不 安 な 大 」 の 問 い か け に も何 も 答 えな い 。 「 み ん な、 お と な し い 性 格 」 に も 同 様 。 し か し 、 活 動 に は 真 剣 に 取 り 組 み 、 ウ ォ ー ム ア ッ プ 、 ア イ ス ブ レ イ ク と 進 む に つ れ徐 々 に 笑 い や 声 も 出 て き た 。 他 者 と の か か わ り が 苦 手 そ う な メ ン バ ー も驍 名 お り 、ま だ 全 体 で 取 り 組 ん でい る とは い え な い が、一 部 の男 子 メ ン バ ー が ム ー ド メ ー カ ー と な っ て 、 個 人 か ら グ ル ープ 全 体 で の取 り 組 み へ と 変 化 し てい き そ う に 感 じ ら れ た。 2 週 目 。 ス ター ト 時 は 調 子 が 出 ず 動 きが 緩 慢 、 後 半 、 自 己 紹 介 で声 が 出 る よ う に なっ て は き た が 、 女 子 がお と な し い 印 象 。「 いっ の ま に か 仲 良 く な れ た」「 人 の 名 前 も覚 え れ た し 、 2 時 間 終 わる の が早 か っ た 」 と 不 安 は 見 ら れ な く な っ て い る。 3 週 目 は 、 ス タ ー ト 時 の ク イ ッ ク チ ェ ッ ク か ら ウ ォー ミ ン グ ア ッ プ 、 ア イ ス ブ レ イ ク の タ グあ た り ま で は 、 鬼 ごっ こ な の に ベ ン チ に座 っ て い て 気 だ る そ う な 感 じ や 人 を 選 んで 動 く よ う な様 子 が 見 ら れ た が 、 後 半 2 グ ル ープ に 分 か れ て か ら は各 グ ル ープ と も 集 中 し て取 り組 ん でい た 。 そ れ が 、「 集 団 行 動 が 出 来 た 」「 喋 る こ と で チ ー ム ワ ー ク が 深 ま っ た 」「 失 敗 し た 時 に ど う し よ う か と 思 っ た け ど 、 み ん な が 大 丈 夫 と か 声 を か け て く れ た の で 安 心 し て で きた 」 とい う 言 葉 を 生 み 出 す こ と と なっ た 。 3 ) C グ ル ープ オ ー ル ・ ア ・ ボ ー ド ( 囗 − エ レ メ ン ト ) 全 員 で 協 力 し て 狹 い 台 の 上 に 乗 る 欠席2名、あ とは大 幅な遅刻 もなく出席。男 女比、圧 倒的に女性 が多 く 落ち着いた 感じがす るグ ループ。 静か にスタートした が取 り組 む姿勢は真面 目。も う少 し声や 意見が出そ うだが遠 慮してい る様子。 オニ ごっこの時 に不 意に動 きが止 まっ てし まっ たり、じ ゃんけ んや ネーム ア クティビ ティの時 に少 し動作が雑 に見 える。

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アド ベンチャーカウン セリ ングの授業実践に関する研究 2 週 目 。 グ ル ー プ 全 体 の や る 気 が す ご く 感 じ ら れ た が 、 実 際 の ア ク テ ィ ビ テ ィ の 中 で 意見 を ど ん ど ん 言 う 人 と 、 遠 慮 が ち で あ ま り 意 見 を 言 わ ず 、 ふ り か え りで 「 こ う す れ ば 良 か っ た」 と い う 多 数 の メ ン バ ー に わ か れ て い た。 個 人 で は 考 え を もっ てい る の だ が 、 そ れ を 表 現 ・ 発言 す る 環 境 が まだ 整 っ て な い よ う に 感 じ ら れ た 。 3 週 目 。 オ ニ ご っ こ の 終 わ りあ た り か ら 不 調 を 訴 え る 学 生 が 2 人 、 扇 風 機 の 前 で 座 り 込 む。 1人 は 過 換 気 症 を 発 症 し て 立 て な い 程 で 、 T A に 保 健 室 へ 連 れ て 行 っ て もら う が 、 結 局 1時 間 目 の み で 早 退 し た。 もう 1 人 は 見 学 とニ ト ロ ク ロ ッ シ ン グ後 の ふ り か え り に 入 っ て も らっ た 。 全 体 で の オニ ご っ こ で は 室 内 の 暑 さ や ル ー ル の 不 理 解 か ら 動 き が 鈍 か っ た 。 後 半 2 グ ル ープ に 分 か れ て か ら は多 少 は 違 い が 見 ら れ た も の の、 両 グ ル ープ と も 最 初 の 遠 慮 や 確 認 不 足 の 段 階 か ら、 ト ラ イ& エ ラ ー を 繰 り 返 し て い く う ち に、 グ ル ー プ 全 体 で 声 を か け あ っ た り 、 し っ か り と 支 え合 う 姿 が み ら れ る よ う に な っ た。「 失 敗 し て も責 め な い 」「 常 に笑 顔 で 楽 し め た 」 と あ る よ う に 、 失 敗 し て も 責 め た り 諦 め た り す る こ と な く 、 す ぐ ま た 次 にチ ャ レ ンジ す る 雰 囲 気 が作 ら れて い た よう であ る 。 4) D グ ル ープ 1 週 目 。 男 子 に 元 気 な メ ン バ ー か お り 、 ボ ー ル扱 い も 多 少 荒 っ ぽ い 。 女 子 は お と なし い め 。 男 同 士 、 女 同 士 で 仲 が い い 印 象 を 受 け 、 雰 囲気 は 悪 く な い よ う に感 じ る 。 最 初 は 照 れや 緊張 な ど もあ り 、 言 動 が ぎ こ ち な か っ た が、 授 業 が 進 む う ち に「 盛 り 上 が っ て き て 楽 し く で きた 」「 楽 し い と 思 えた 」「 話 し や す か っ た し 、 仲 良 く な れた 」 と 感 じ る よ う に な っ た。 2 週 目 。 最 初 の 全 体 ア ク テ ィ ビ テ ィ‘ フ ラ イ ン グ ペ ー パご で は 、 意 欲 があ まり 感じ ら れず 、 話 を 聞 か ず 何 を す る の か わ か っ て ない メ ンバ ー が 目 立 つ 。 し か し 、 2 グ ルー プ に 分 か れ て か ら は 真 剣 に取 り 組 み 、 声 も 徐 々 に 出 て く る よ う に な っ た 。「 自 分 一 人 が ヘ タな こ と を す る と ゲ ー ムが 終 わっ て し ま う の で 、 ど う し た ら そ う せ ず に す む か を 自 分 な り に 考 え まし た 」 と い っ た 少 し 自 分 に 自 信 が ない メ ン バ ー も 見 ら れ る が 、 ム ー ド メ ー カ ー 的 な メ ン バ ー や 言 動 で 他 を フ ォ ロ ーする メンバーが目立つ ように なる。 朝 には体調  。 が悪 く授業が 嫌だと思っ てたが、やっ ていく うちに 「 楽 し く な っ て き て 今 日 は 来 て よ か っ た 」 や 「 み ん な積 極 的 にい っ た ら、 す ご く 楽 し い こ と に気 づ い た 」 とい う 感 想 もあ っ た 。 3 週 目 。 ア イ ス ブ レ イ ク の オニ ご っ こ か ら積 極 的 に動 き 、 2 グ ル ー プ で の オ ー ルア ボ ー ド ∼ ニ ト ロ ク ロ ッ シ ン グで も 一 生 懸 命取 り 組 み 両 グ ル ー プ と も 課 題 を 達 成 し た 。 ニ トロ クロ ッ シン グ (囗− エレ メン ト) ロ ープ だけ を使 って 離 れた台 へ渡 ってい く

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2 . 考 察 第 1 週 目 は、 こ れ ま で の学 習・授 業 に 対 す る 固 定 概 念「 授 業 は 堅 苦 し い も の 」や ア ド ベ ン チ ャ ー カ ウ ンセ リ ン グ と い う 初 め て の授 業 体 験 か ら く る 不 安 や 緊 張、 照 れ な ど があ り、ネ ー ム ア ク テ ィ ビ テ ィ に お い て も恥 ず か し く て、 よ く知 っ て い る メ ン バ ー にし か ボ ー ル を投 げ て い な か っ た り 、 同 じ 人 の 名 前 ば か り 呼 ん で い た メ ン バ ーが 多 か っ た 。 新 し い 環 境 や 初 め て の 体 験 に誰 し も が 感 じ る こ の 心 身 の 緊 張 と 不 安 を ゲ ー ム 的 な楽 し さ の 要 囚 を 含 む ア イ スプ レ イ キ ン グで 解 す こ と が 、 こ の 授 業 第 1 週 目 の 大 き な ね らい で あ り 、 次 第 に グ ル ー プ メ ン バ ー が 居 心 地 よい と 感 じ る よ う に なっ てい っ た こ と は 「 名 前 を ゲ ー ム を 通 し て や る こ と で 楽 し く 印 象 づ け な が ら覚 え る こ と が で き た」「 人 の 名 前 も 覚 え れた し 、 2時 間 終 わる の が 早 か っ た」とい う こ と か ら 察 せ ら れ る。 ま た 、「 今 ま で に ない も の 」「 普段 や ら な い こ と 」「 普 通 に し て た ら 経 験 し ない こ と 」 とい っ た 非 日 常 性 が、 決 し て 不 安 な 感 じ を 抱 か せ ない の は 、 メ ン バ ー の 状 態 と グ ル ープ の 発 達 段 階 を 把 握 し 、 フ ル バ リ ュ ー コ ン ト ラ ク ト ・ 4 つ の 約 束 の 「Have Fun」 を 重 視 し た ア イ スブ レ イ ク ア ク テ ィ ビ テ ィ を 選 択 し た こ と に よ る も の と 考 え ら れ る汀 小 学 生 に戻 っ た 」よ う な懐 か し さ や「 大 に 名 を 名 乗 る と 結 構 ド キ ド キし た 」 と い う 小 さ なア ド ベ ン チ ャ ー 感 覚 は 、 ア イ ス ブ レ イ ク に お い て 楽 し く 遊 ぶ こ と か ら 感 じ ら れ る も ので あ ろ う 。し か し 、‘一 生 懸 命 ’遊 ぶ こ と が で き ず に「 名 前 を 覚 え る の は 難 し い 」や「 手 をつ な ぐ の を で き た ら や め て ほし い 」等 、 ま だ 緊 張・ 不 安 が 残 っ た ま まの メ ン バ ー もい た。 2 週 目 に な る と 、 ま だ 不 安 はあ る も の の 「 な んか 楽 し か っ た 」「 い つ の ま に か 仲 良 く な れ た 」 とい っ た き ち ん と 言 葉 に は 出 来 ない 不 思 議 な 心 地 よ さ を 感 じ る よ う に なっ てい る 。 楽 し さ が 意 識 や 行 動 の 変 化 に つ な が っ て い く こ と は 、「 前 回 よ り も もっ と 楽 し か っ た 。 今 度 は も っ と 積 極 的 に 意 見 を 言 え た ら い い な」「 積 極 的 にい っ た ら 、 す ご く 楽 し い こ と に 気 づ い た 。 笑 顔 で す る と よ り楽 し か っ た 」 とい う こ とか ら も 察 せ ら れ る 。 ま た 、 1 週 目 の 出 会 い 、 自 他 を 知 る こ と か ら 2 週 目 に は 、 他 者 と の か か わ り や グ ル ープ で コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を と り な が ら 課 題 解 決 し て い く ア ク テ ィ ビ テ ィ を 組 み 入 れ、「 み ん なで 考 え た 方 が 色 々 な考 え方 が で き てい い と思 っ た 」「 声 を 出 し て 意思 を 伝 え合 う の は 、 み ん な で 何 か を す る と き に は す ご く 重 要 な こ と だ と思 っ た 」「 み ん な で 1 つ の こ と に 集 中 し て 取 り 組 む と 、 み ん な の 良 い 面 と か が 見 え て き て 楽 し か っ た で す 」 「 皆 で 一 つ の こ と に 取 り 組 む こ と は 皆 が 一 つ に な っ てい る こ と で あ り 、 ま た お 互 い に 相 手 の こ と を 尊 重 し てい る と思 っ た 」 とい っ た グ ル ー プ の 力 と 一 体 感 、 そし て 相 互 に 尊 重 す る こ と の 大 切 さ に 気 づ い た り、「 明 確 な 目 標 が 立 っ た 時 心 に 変化 が 出 た」「 目標 を 決 め る と 、 み ん な が 一 生 懸 命 に や っ てい た 」「 目標 を た て る と 意 外 に 成 功 す る んだ なあ と 感 じ た 」 と 目 標 設 定 の 重 要 性 、 さ ら に 「 た だ や み く も に 目 標 設 定 す る ので は な く 、 皆 で 考 え 合 っ て 目 標 を た て る こ と こ そ が 大 事 」「 高 い 目 標 も大 事 だ け ど 現 実 に 達 成 可 能 な 目 標 を立 て て 実 現 し 、 そ れ か ら 次 の 目 標 へ と ス テ ッ プ ア ッ プ し て い く の が ベ タ ー」「 目 標 を 設 定 す る と 、 目 標 まで は 張 り切 れる け ど 、 い っ た ん 達 成 す る と 緊 張 の 糸 が 切 れや す い 」 とい う と こ ろ ま で 気 づ い てい る 。 2週 目 を 終 え て 前 記 の

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アド ベンチャーカウン セリ ングの授業実践に関する研究 よう な多 く の気 づ き と 同 時 に 「 あ とこ の 授 業 が 1 回 だ け だ と 思 う と淋 し い 。 もっ と もっ と み ん な と 動 き たい 」「 来 週 で 最 終 回 な の が さ み し い で す 」 とい っ た 感 想 も多 く 見 ら れ 授 業 へ の 期待 も大 き く 、 良 好 な グ ル ープ 環 境 が 形 成 さ れつ つ あ る こ とが 考 え ら れ る。 3 週 目 最 終 週 の テ ー マ は 、「 チ ャ レ ン ジ 」 そ れ も 「 自 分 の チ ャ レ ン ジ は 自 分 で 決 め る ‘チ ャ レ ン ジ バ イチ ョ イ ス(Challenge by choice) 冂 であ り 、 グ ル ー プ で 課 題 解 決 す る イ ニ シ ア テ ィ ブ よ り も 冒 険性 の 高 い ロ ーエ レ メ ント を 使 っ て の 活 動 で あ っ た 。 ニ ト ロ ク ロ ッ シ ン グ は 身 体 的 なバ ラ ン スを 要 し、 失 敗 が メ ン バ ー に 一 目 瞭 然 で あ る た め 不 安 を 生 じ や す い エ レ メ ント で あ る 。 こ れ ま で の ア イ ス ブ レ イ ク や コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン ア ク テ ィ ビ テ ィ にお い て 、 楽 し い 雰 囲 気 とお 互 い を 尊 重 す る 環 境 は 整 い つ つ あ っ た が 、 こ の ニト ロ クロ ッ シ ン グ で は 、 失 敗 を 許 せ る 受 容 的 な グ ル ープ 環 境 が 形 成 さ れる と 、 仲 間 を 信 頼 し て の チ ャ レ ン ジ が 可 能 に な る 。「 実 は ロ ープ の やっ 、恐 くて 嫌い 」 と い う 気 持 ち を、 失 敗 し て も 責 め ら れ ない 、 誰 も 責 め な い こ と が 、「 で も、 や っ て み よう 」 に 傾 か せ 、 実 際 に や る と い う チ ャ レ ンジ に 向 か う の であ る 。 た と え 、 そ のチ ャ レ ン ジ が 失 敗 に 終 わっ て も、「 また 次 に 頑 張 ろ う 」 と い う 気 持 ち が 湧 き 起 こ す。 こ の ト ラ イ & エ ラ ー の 繰 り返 し に よ っ て 、 自 分 に と っ て 精 神 的 に 快 適 ・ 安 心 な領 域 、 す な わ ち コ ンフ ォ ート ゾ ー ン(Luckner & Nadler, 1992) を 越 え る チ ャ レ ンジ が 可 能 に な る こ と が 示 さ れ た 。 ま た受 容 的 環 境 は 、 失 敗 し て も 再 チ ャ レ ン ジ を 繰 り返 す 好 循 環 を 生 み 出 し 、 サ イク ル を 何 度 も ま わ し て い く 体 験 学 習 を ま さ に実 践 し て い る こ と も示 し て い る と 言 え よう 。 谷 島(2005) は 、 学 生 の 大 学 へ の不 適 応 の 要 囚 に 人 間関 係 を あ げ てい る が 、 大 学 の 対 応 と し て 教 務 を 中 心 と し た 情 報 伝 達 が ほ と ん ど で 、 学 生 の 人 間関 係づ く り の 促 進 が 目 的 の ヶ − ス は 少 ない と推 測 し てい る 。 アド ベ ンチ ャ ー カ ウ ン セリ ン グ の 3 週 の 授 業 を 通 じ て 、 学 生 た ち は擬 似 社 会 と も い え る小 グ ル ープ へ の 適 応 を 示 し 、 さ ま ざ ま な課 題 に 取 り 組 む こ と に よ り 他 者 と の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を 深 め 、 か か わ り方 に 気 づ く とい っ た 人 間 関 係 づ く り の 方 法 を 体 験 か ら学 ん だ と 考 え ら れ る。

V。今 後 の課 題

ア ド ベ ンチ ャ ー カ ウ ン セリ ング の手 法 を 使 っ た 授 業 にお い て 、 グ ル ー プ お よ び 個 人 の プ ロ セ スを 通 し て 学 生 た ち の 変 化 を 検 討 し て き た が 、 い くっ か の 効 果 が 示 唆 さ れた 。 し か し 、 こ れ だ け で は 不 十 分 であ る 。 受 講 し た 全 員 が 変 化 す る わ け で は ない し 、 個 々 人 に よ っ て 異 な る 変化 も 見 ら れ る 。 今 回 の 事 例 検 討 を 行 っ た の が 前 期 3 週 の 授 業 の み で あ り、 後 期 も含 め 1 年 を 通し て の検 討 に つ い て は 行 わ れ てい な い こ と か ら も、変 化 の 時 期 は 個 人 に よ っ て 異 な る 可 能性 も あ る 。 さ ら に 個 々 人 の 詳 細 な 変化 内 容 を 見 て い く た め に は 、 徳 山 ら(2002) は 、 複 数 の 観 察 調査 方 法 や 観 察 の観 点 を 明 確 に す る 必 要 性 をあ げ て い る が 、 加 え て 客 観 的 な 効 果 測 定 が 可 能 で あ る 尺 度 の 開 発 も必 要 で あ ろ う 。

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また今 回の研究で は、授業中 にお ける変化 は見ら れたものの、 アド ベ ンチ ャー カウ ンセリ ン グの目的 であ る日常 への適用 (般化) まで は確認で きていない。 アド ベ ンチ ャー教育 の適用分 野とし て、難波 (2001) は、学校 教育 (授業 カリ キュラ ムへの導 入)、地域 におけ る青少 年教 育 指導者育成 、企業研 修、メ ンタルヘ ルス面 ・医療 機関対象の研 修、スポ ーツチ ームの強化 な どをあげ てお り、PA 発祥の アメリ カで もアド ベ ンチ ャープロ グラムに よるカウ ンセリ ングの 応用とし て、 中学・ 高校や特別教 育校 など学 校分野 でのカウ ンセリ ングプロ グラ ム、 病院等医 療 分野で の治療プロ グラム、さ らには犯罪 を犯した 青少 年の更生プロ グ ラム等、多様 な分野 に お い て導入 さ れてい る(Schoel&Radcliffe, 1989) こ とか らも、今 後、 日常 への 一般化 につい ての追跡 調査 、研究 も重ねていか なけ れば ならない。 注 1) アド ベ ン チ ャ ー教 育 の 発 祥 は1941 年 イギ リ ス で生 ま れ た「 ア ウト ワ ード ・ バ ウ ンド ・ス ク ール (Ouでward Bound School; OBS)」 で あ る 。 登 山、 ロ ッ ク ク ラ イ ミ ング 、 沢登 り な ど、 さ まざ ま な冒 険 ( 野外 ) 活 動 を 通 し て自 己 の 可 能性 やあ り方 、 ま た 他 人 を 思い や る 心 な ど 、 豊 か な人 問性 を 育 む こ と を 目的 にし て い る ( 日 本 アウ ト ワ ード ・バ ウ ンド 協 会 )。

2) プ ロ ジェ クト ア ドベ ンチ ャ ー(Project Advenでure ; PA) は1960 年 代 後 半 に、 ア メリ カ・ マ サ チュ ーセ ッ ツ州 の 高等 学 校 で 実験 的 にス タ ート し た、 OBSの 考 え 方 と手 法 を既 存 の 学 校 教 育 や社 会教 育 に取 り 入 れ た プ ロ グ ラ ム であ り、 自 己概 念 や 社 会性 を 向上 させ る と さ れて い る(SchoeL Proudy & Radcliffe, 1989)。 35年 前 に ア メリ カ で 開発 さ れ た当 時 、 最 初 に使 わ れ たの が 学 校 の授 業 であ っ た。 大 自 然 とい っ た非 日常 の 環 境 で の 実践 が 学 校 教 育 に 広 がっ た所 以 とさ れ る ( 難波 、2002) よ う に、 日 常 の 身 近 な 環境 で の転 用 ・汎 化 実 施 が 可 能 な ため 、 わ が 国 で も独 立 行 政 法 人 や 地方 公共 団 体 の 青 少年 自 然の 家 、 野 外 活 動 セ ン タ ー等 に専 用 コ ー ス が 建設 ・ 設 置さ れプロ グ ラム が 導入 さ れ てい る。

3) フ ルバ リ ュ ー コ ント ラ クト(Full Value Contract) と は P A の基 本 的 な考 え 方 で あ り、 グ ル ープ メ ン バ ー 全 員 を 最 大 限 に 尊重 する とい う 意 味 で あ り、 具 体 的 に は 「 自 分 を含 め メン バ ーを け な し た り、 軽 ん じ た り し ない 」「 お 互 い の心 の 安 全 と 身 体 の 安 全 を 守 る」「 ネガ テ ィブ な こ と にこ だ わら な い 」 等、 相 互 に 尊 重 し 合 い なが ら 活 動 す る た め の約 束 で あ る 。 約 束 を 守 り なが ら 活 動、 挑 戦し てい く こ と に よ り、 初 め て人 は 相 手 に 心 を開 く こ とが で き る から で あ る。 理 解 し や すい 表 現 とし て 、 学 校の 授 業 等 では 叩Play Hard 一 生 懸 命 に』『Play Safe安 全 に』『Play Fair公 正 に』『Have Fun楽 し く 』 活 動す る 」 と示 す 場合 もあ る 。 ま た、 アク テ ィビ テ ィ へ の挑 戦 は 他 人 に 強 制 さ れ て では な く、 自 分 の 意志 で決 定 し 行 動 す る チ ャ レ ン ジバ イチ ョ イス(Challenge by Choice) もお 互 い を 尊重 す る こ とか らFull Value Contractに 含 まれ る 概念 で あ る。

Ⅵ. 参 考文 献

Luckner, J. L. & Nadler. R. S バ1992):Processing the Adventure Experience. Dubuque, IA: Kendall Hunt Publishing Company.

SchoeL J. Prouty, D. & Radcliffe, P. (1989):Islands of healing. Hamilton. MA: Project Adventure, lncバ 伊 藤 稔  監 ・ プ ロ ジ ェ ク ト ア ド ベ ン チ ャ ー ジ ャ パ ン 訳1997 : ア ド ベ ン チ ャ ー カ ウ ン セ リ ン グ の 実 践 ) み く に 出 版 藤 岡 恭 子(2006): ア メ リ カ に お け る ア ド ベ ン チ ャ ー・プ ロ グ ラ ム の 普 及 過 程 と そ の 質 的 変 容 ―1970 年 代 プ ロ ジ ェ

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ア ド ベ ン チ ャ ー カ ウ ン セ リ ン グ の 授 業 実 践 に 関 す る 研 究

クト アド ベ ン チ ャ ーの 誕 生 と展 開 を 中心 に一 名 古屋 大 学 大 学 院教 育 発 達科 学 研 究科 紀 要  第52巻 2号 林 寿 夫(2001): だ れで も わ かる プ ロ ジェ クト アド ベ ンチ ャ ー 入門 PAJ Official Paper

岩 永 定、 柏 木 智 子、 藤 岡恭 子、 芝山 明 義、 橋 本洋 治(2007): 宮 城県 にお け る プロ ジェ クト アド ベ ン チ ャ ー の取 り 組 み と課 題  鳴門 教 育 大 学研 究 紀 要  第22巻 小 西 浩 嗣(2007): アド ベ ン チ ャ ー カウ ン セリ ン グの 実 践 と転 用 につ い て  帝 塚 山大 学 心 理 福祉 学 部 紀 要  第 3 号 31-40 眞 崎 徹 彦 、 丹 後 政 俊(2005): ひ ょ う ご 冒 険 教 育 (HAP) の 展 開一 平 成16年 度 ひ ょう ご 冒 険 教 育 の 実 践 か ら− 2004研 究報 告 「 う れし の 台」12-31 松 岡 有 季、 小 西 浩 嗣(2006): 基 礎演 習 に おけ る アド ベ ンチ ャ ーカ ウ ン セリ ン グ の実 践  帝 塚 山大 学 心 理福 祉 学 部 紀 要  第 2 号 9 -25

難 波 克己(2001): プ ロ ジ ェ クト アド ベ ンチ ャ ーを 理解 し てい た だく た め に PAJ Official Paper

難 波 克 己(2006): 動 き 出 し た心 の教 育 玉 川 アド ベ ンチ ャ ー教 育 の 取 り 組 み  玉 川 大 学 学 術 研 究 所 紀 要  第12 号 107-114 日 本 ア ウ ト ワ ード ・ バ ウ ンド 協 会(2006): ア ド ベ ン チ ャ ープ ロ グ ラ ムコ ース ガ イド 日 本 ア ウ ト ワ ード ・ バ ウ ンド 協 会Official Paper 谷 島 弘 仁(2005): 大学 生 に おけ る 大 学へ の適 応 に 関す る 検討  人 問 科 学研 究  文 教 大学 人 問 科 学部  第27号 徳 山 美 知代 、 田 辺 肇(2002): プ ロ ジェ クト アド ベ ン チ ャ ーを 用 い たプ ロ グ ラ ム にお け る受 容的 環 境 と チ ャレ ン ジ  教 育 相 談 研 究  第40号 1-12 徳 山 美 知代 、 田 上不 二 夫(2004): 不 登 校 生徒 対 象 の アド ベ ンチ ャ ープ ロ グ ラ ム にお け る 参 加 者の 変 化 と社 会的 リ ス ク  カ ウ ン セリ ング 研 究  第37 巻  第4 号 379 - 387 プ ロ ジェ クト アド ベ ンチ ャ ー ジ ャパ ン 監修 諸 澄 敏之 編 著(2005): み ん な のP A 系 ゲ ー ム243 杏 林 書 院 〈付 記〉 本 研 究 は 著 者 の 修士 論 文 の 一 部 を 修 正・ 加 筆 し た も の で あ る。 本 研 究 に ご協 力 をい た だい た 帝 塚 山 大 学学 生 の 皆 様 な らび に 教 職員 の 皆 様 に深 く 感 謝い たし ま す。

表 1 基礎 演習 授業 内容 授業週 テーマ アクティビティ内容(タイプ)とねらい 第1 週 アドベン チャー の 導入と相互 理 解 キャッチ (IB)集中と緩和、エラーを楽しむ 手 の ひ らを 上 に 向 け、 もう一 方 の手 の 人 差し 指を 立 て て真 ん 中 に 乗 せ る 。 ″キ ャッチ,, の か け 声 で人 差 し 指を 掴 み、 掴 ま れない ように 逃 げ る ことを同 時 に 行 うイン パ ル ス(IB) 集 中とコミュ ニ ケ ー ション、 エ ラ ー を 楽し む

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