ロボットメディアの将来
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(2) ■ 石黒 浩 大阪大学基礎工学研究科教授(特別教 授)/ ATR 石黒浩特別研究室室長(ATR フェロー). 1991 年大阪大学大学院基礎工学研究 科博士課程修了.工学博士.その後, 京都大学情報学研究科助教授,大阪 大学工学研究科教授等を経て,2009 年より大阪大学基礎工学研究科教授. 2013 年大阪大学特別教授.ATR 石黒 浩特別研究室室長(ATR フェロー). 専門は,ロボット学,アンドロイド サイエンス,センサネットワーク等. 2011 年大阪文化賞受賞.. 自動で運転する機能を備え,家電製品はいつしか音声でしゃべるのが当たり前になった. そうなると,メディアの研究は,単なる技術開発にとどまらず,その先にある人間理解を 含んだ研究へと広がりを見せる.そして,より優れたメディアを生み出すには,より深い人 間理解が必要となる.そのために,脳科学や認知科学とも深い関係を持ちながら研究は進ん でいく.しかしながら,脳科学や認知科学がより優れたメディアを生み出す答えを直接与え てくれるわけではない.むしろやるべきことは,脳科学や認知科学からヒントを得ながら, より人間らしいシステムの構成仮説を自ら立て,その仮説に基づいてシステムを開発する. そうして,システムがより人間らしくなれば,その構成仮説を脳科学や認知科学においても 検証を試みるということである.すなわち,システム開発と人間理解が密に結びついた研究 開発が重要になる. そうしたロボットメディアの研究は,脳科学や認知科学だけでは説明や理解が難しい問題 を,説明できる可能性がある.ロボットが我々の生活に必要不可欠なメディアとなったとき, そのロボットを通して人間の社会性に由来する,自他分離や意識や心といった難解な問の答 えを覗き見ることができるかもしれない.. 情報処理 Vol.55 No.2 Feb. 2014. 巻頭.
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