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感染対策ラウンドの効果

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Academic year: 2021

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感染対策ラウンドの効果

      ICT

       ○有瀬 和美  武内 世生

 高知大学医学部附属病院感染対策チーム(Infection control team:ICT)は、2004 年に設置され、2005 年から毎週 1 回の院内ラウンドを継続している。その結果、手指衛生遵守率の上昇、速乾性手指消毒薬使用 量の増加とともに、MRSA 検出数は減少した。また、ラウンド結果を感染対策ラウンドニュースとして全部 署に発行することによって、病院内環境の改善がみられている。  手指衛生遵守率の向上をめざして、2005 年から週に 1 回臨床現場を訪問し、手指衛生の遵守状況を確認 し始めた。方法は、ICT メンバーによる約 30 分間の目視観察とその場での教育である。併せて、リンク ナースが自部署の速乾性手指消毒薬の使用量を計測した。結果は自部署の経時的変化や、他部署との比較と してまとめ、グラフ化して目に見えるかたちで毎月報告した。5 年間継続し、手洗い遵守率は 49.7%から 51.48%に、速乾性手指消毒薬使用量は、1000 入院患者あたり 8.01 Lから 11.49 Lに上昇した。その結果、 MRSA の 1000 入院患者あたりの検出数は 2005 年度 2.41 から 2010 年度 1.87 に、新規院内発生数は、0.84 か ら 0.59 に減少した。  2010 年からは、週 1 回のラウンドの目的を、①現場での感染対策の実施状況を確認する、②環境整備を 推進する、として一部署に月2回訪問している。結果は病院全体での情報共有を趣旨とし、よかったことと 改善が必要なことを感染対策ラウンドニュースとして毎月全部署に発行している。その効果として、蓄尿数 が減少し、病室から蓄尿容器が撤去され、シンクの周囲に物品がなくなるなど、感染のリスクとなりやすい 環境対策がすすんでいる。  感染対策は、すべての医療従事者が行うものであり、日ごろから、職員と良好なコミュニケーションを維 持しておくのが重要である事は言うまでもない。そのため毎週のラウンドの際にはスタッフに声をかけて、 その場でディスカッションをするようにしている。現場でともに考えることは、効果的な教育に繋がると考 えている。 平成 23 年 8 月 21 日 第 9 回日本医療マネジメント学会高知県支部学術集会(高知)にて発表

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